JP2014227449A - 切削加工用ポリウレタン樹脂組成物 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、成形品に優れた切削加工性および放射線遮へい性を付与する切削加工用ポリウレタン樹脂形成性組成物を提供することにある。
すなわち本発明は、ポリオール(A)、ポリイソシアネート(B)および真比重が4.0〜6.0の無機フィラー(C)を含有してなり、(A)、(B)および(C)の合計重量に基づく(C)の含有量が61〜70%である切削加工用ポリウレタン樹脂形成性組成物、および該組成物を反応硬化させ、成形してなる切削加工用ポリウレタン樹脂成形品である。
(1)該組成物を反応硬化させてなる成形品に優れた切削加工性を付与する。
(2)該組成物を反応硬化させてなる成形品に優れた放射線遮へい性を付与する。
本発明におけるポリオール(A)には、2〜8価またはそれ以上の低分子ポリオール(A1)[(250未満の水酸基(以下、OHと記載する。)当量(OH価に基づく、OH1個当たりの分子量)を有する]、2〜8価またはそれ以上の、高分子ポリオール(A2)[250以上のOH当量を有する]、およびこれらの2種以上の混合物が含まれる。 これらの中で切削加工性の観点から低分子ポリオール(A1)が好ましい。
低分子ポリオール(A1)には、多価アルコール(A11)、並びに低分子OH末端ポリマー(A12)[ポリエーテルポリオール(以下PTポリオールと略記することがある)、ポリエステルポリオール(以下PSポリオールと略記することがある)等]が含まれる。
2価アルコール[炭素数(以下Cと略記)2〜20またはそれ以上、例えばC2〜12の脂肪族2価アルコール[(ジ)アルキレングリコール、例えばエチレングリコール(EG)、ジエチレングリコール(DEG)、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール(DPG)、1,2−、2,3−、1,3−および1,4−ブタンジオール(BD)、1,6−ヘキサンジオール(HD)、ネオペンチルグリコール(NPG)および3−メチルペンタンジオール(MPD)、ドデカンジオール等];C6〜10の脂環式2価アルコール[1,4−シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール等];C8〜20の芳香環含有2価アルコール[キシリレングリコール、ビス(ヒドロキシエチル)ベンゼン等];
3価〜8価またはそれ以上の多価アルコール、例えば(シクロ)アルカンポリオールおよびそれらの分子内もしくは分子間脱水物[グリセリン(GR)、トリメチロールプロパン(TMP)、ペンタエリスリトール(PE)、ソルビトール(SO)およびジペンタエリスリトール(DPE)、1,2,6−ヘキサントリオール、エリスリトール、シクロヘキサントリオール、マンニトール、キシリトール、ソルビタン、ジグリセリンその他のポリグリセリン等]、糖類およびその誘導体[例えばショ糖、グルコース、フラクトース、マンノース、ラクトース、およびグリコシド(メチルグルコシド等)];
ここで、ポリウレタンポリオール(PUポリオール)とはウレタン結合を有するポリオールをいうものとする。
例えば、低重合度のアルキレンオキシド(以下AOと略記)開環重合物および活性水素原子含有多官能化合物の低モルAO付加物[例えば後述のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール(以下それぞれPEG、PPG、PTMGと略記)等、ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンおよびビスフェノールAのエチレンオキシド2〜4モル付加物]、低縮合度の縮合ポリエステルポリオール(PSポリオール)およびポリオールの低モルラクトン付加物[ポリカルボン酸(後述)と過剰(カルボキシル基1個当り1モル)の多価アルコールとの縮合物(例えばジヒドロキシエチルアジペート)およびEGのカプロラクトン1モル付加物]、並びに低重合度のポリウレタンポリオール(PUポリオール)[後述のポリイソシアネート(以下PIということがある。)と過剰(イソシアネート基1個当り1モル)の多価アルコールとの反応生成物(例えば後述のTDI1モルとEG2モルとの反応生成物)]が挙げられる。
ヒドロキシカルボン酸には、上記アミノカルボン酸に相当する(NHがOに置換った)もの(例えばω− ヒドロキシカプロン酸、サリチル酸、p−およびm−ヒドロキシ安息香酸)、並びにグリコール酸、グリセリン酸、タルトロン酸、リンゴ酸、酒石酸およびベンジル酸が含まれる。好ましいのは12−アミノドデカン酸である。
縮合PSポリオールは、ポリオールとポリカルボン酸類(ポリカルボン酸もしくはそのエステル形成性誘導体を指す。以下同様。)(および必要によりヒドロキシカルボン酸)との重縮合、またはポリオールとポリカルボン酸無水物およびAOとの反応により、ポリラクトンポリオール(PLポリオール)はポリオールを開始剤とするラクトンの開環付加(またはポリオールとヒドロキシカルボン酸との重縮合)により、ヒマシ油のポリオール変性物はヒマシ油とポリオールとのエステル交換反応により、そしてポリカーボネートポリオールはポリオールを開始剤とするアルキレンカーボネートの開環付加/重縮合、ポリオールとジフェニルもしくはジアルキルカーボネートの重縮合(エステル交換)、またはポリオールもしくは2価フェノール(前記のもの:ビスフェノールA等)のホスゲン化により、製造することができる。
縮合ポリオールの製造に好ましいのは、ジカルボン酸類、およびそれと少割合(例えば10当量%以下)の3価〜4価またはそれ以上のポリカルボン酸類との併用である。ラクトンおよびヒドロキシカルボン酸には前掲のものが含まれる。アルキレンカーボネートには、C2〜6のアルキレン基を有するもの、例えばエチレンおよびプロピレンカーボネートが含まれる。ジアルキルカーボネートには、C1〜4のアルキル基を有するもの、例えばジメチル、ジエチルおよびジ−i−プロピルカーボネートが含まれる。
本発明におけるポリイソシアネート(B)には、2〜6個またはそれ以上(好ましくは2〜3個とくに2個)のイソシアネート基を有する、下記のポリイソシアネート(PI)、およびこれらの2種以上の混合物が含まれる。
(1)C(NCO基中の炭素を除く、以下同様)2〜18の脂肪族ポリイソシアネート:
ジイソシアネート、例えばエチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ヘプタメチレンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、2,2,4−および/または2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、2,6−ジイソシアナトエチルカプロエート、ビス(2−イソシアナトエチル)フマレートおよびビス(2−イソシアナトエチル)カーボネート;
3官能以上のポリイソシアネート(トリイソシアネート等)、例えば1,6,1 1−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネートおよびリジンエステルトリイソシアネート(リジンとアルカノールアンモニウムとの反応生成物のホスゲン化物、2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート、2−および/または3−イソシアナトプロピル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート等);
ジイソシアネート、例えばイソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(水添MDI)、シクロヘキシレンジイソシアネート、 メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、ビス(2−イソシアナトエチル)−4−シクロヘキシレン−1,2−ジカルボキシレートおよび2,5−および/または2,6−ノルボルナンジイソシアネート;3官能以上のポリイソシアネート(トリイソシアネート等)、例えばビシクロヘプタントリイソシアネート;
(3)C8〜15の芳香脂肪族ポリイソシアネート:
例えば、m−および/またはp−キシリレンジイソシアネート(XDI)、ジエチルベンゼンジイソシアネートおよびα,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI);
(4)C6〜20の芳香族ポリイソシアネート:
ジイソシアネート、例えば1,3−および/または1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−および/または2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、4, 4’−および/または2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、m−およびp−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタンおよび1,5−ナフチレンジイソシアネート;3官能以上のポリイソシアネート(トリイソシアネート等)、例えば粗製TDI、粗製MDI(ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート);
上記ポリイソシアネートの変性体、例えばカルボジイミド、ウレタン、ウレア、イソシアヌレート、ウレトイミン、アロファネート、ビウレット、オキサゾリドンおよび/またはウレトジオン基を有する変性体)、例えばMDI、TDI、HDI、IPDI等のウレタン変性物(ポリオールと過剰のポリイソシアネートとを反応させて得られるNCO末端ウレタンプレポリマー)、ビウレット変性物、イソシアヌレート変性物、トリヒドロカルビルホスフェート変性物、およびこれらの混合物。ウレタン変性に用いるポリオールには、前記の多価アルコール、ポリエーテルポリオール(PTポリオール)および/またはポリエステルポリオール(PSポリオール)が含まれる。好ましいのは、500以下とくに30〜200のOH当量を有するポリオール、例えばグリコール(EG、PG、DEG、DPG等)、トリオール(TMP、GR等)、4官能以上の高官能ポリオール(PE、SO等)およびこれらのAO(EOおよび/またはPO)(1〜40モル)付加物、とくにグリコールおよびトリオールである。ウレタン変性におけるポリイソシアネートとポリオールとの当量比(NCO/OH比)は、通常1.1/1〜10/1、好ましくは1.4/1〜4/1とくに1.4/1〜2/1である。上記変性PIの遊離イソシアネート基含量は通常8〜33%、好ましくは1 0〜30%、とくに好ましくは12〜29%である。
本発明における真比重が4.0〜6.0の無機フィラー(C)としては、例えば硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化チタンが挙げられ、これらの中で作業性の観点から高充填が可能でかつ増粘効果の小さい硫酸バリウムが好ましい。真比重が4.0未満であると該組成物を反応硬化させてなる成形品の放射線遮へい性が低下し、真比重が6.0を超えると切削抵抗が大きくなり切削加工性が悪くなる。
使用するのに好ましい性状は粉状であり、粒子径はとくに制限されないが、(C)の体積平均粒子径は、均一性および分散性の観点から好ましくは1〜50μm、さらに好ましくは10〜30μmである。
本発明の切削加工用ポリウレタン樹脂形成性組成物は、前記ポリオール(A)、ポリイソシアネート(B)および無機フィラー(C)を含有してなる。
(A)、(B)および(C)の合計重量に基づく含有量は、(A)は通常10〜29%、成形性の観点から、好ましくは13〜25%、さらに好ましくは15〜22%;(B)は通常10〜29%、同様の観点から、好ましくは13〜25%、さらに好ましくは15〜22%;(C)は61〜70%、好ましくは62〜69%、さらに好ましくは63〜68%である。(C)が61%未満であると放射線遮へい性が劣るものとなり、70%を超えると切削加工性が劣るものとなる。
本発明の切削加工用ポリウレタン樹脂成形品は、例えば後述のポリオール成分(I)、イソシアネート成分(II)、および必要により後述の硬化触媒(D)を同時に連続的にメカニカルフロス発泡機に注入、混合、反応硬化させ、成形することにより得られる。
ポリオール成分(I)は、ポリオール(A)および無機フィラー(C)を含有してなり、イソシアネート成分(II)は、ポリイソシアネート(B)および無機フィラー(C)を含有してなり、硬化触媒(D)はポリオール成分(I)とイソシアネート成分(II)を混合する際に流量を制御しながら同時に添加する。
ポリオール成分(I):
連続して送液できるポンプ付きの耐圧容器に、ポリオール(A)と無機フィラー(C)を投入する。耐圧容器を減圧にし、さらに窒素置換した後、25〜30℃に調整し、微加圧の条件下で30〜60分程度撹拌し、ポリオール成分(I)を得る。そのときの撹拌速度は1〜3m/s程度である。
イソシアネート成分(II):
連続して送液できるポンプ付きの耐圧容器に、ポリイソシアネート(B)と無機フィラー(C)を投入する。耐圧容器を減圧にし、さらに窒素置換した後、25〜30℃に調整し、微加圧の条件下で30〜60分程度撹拌し、イソシアネート成分(II)を得る。そのときの撹拌速度は1〜3m/s程度である。
メカニカルフロス発泡法とは 、内面に多数の歯の付いた円筒状のステーターと、ステーター内部に同じく多数の歯の付いたローターからなるメカニカルフロス発泡機のローターが回転中に、発泡させたい材料と不活性ガスを同時に連続的に当該発泡機に注入することにより、当該発泡機の吐出口から発泡材料を連続的に吐出させる方法(特許第3083751号公報の選択図3参照)である。
ミキサー部で混合された液は連続的に吐出口から供給されるため、予め吐出口に、金属製の金型を取り付け、供給されてきた混合液を受ける。受けた混合液は、硬化炉にて、好ましくは90〜130℃、さらに好ましくは100〜120℃で、0.5〜10時間、反応硬化させ、成形することにより成形品が得られる。
上記(D)のうち、反応性の観点から好ましいのは有機酸ビスマス塩、さらに好ましいのは2−エチルヘキサン酸ビスマス塩、ネオデカン酸ビスマス塩、ナフテン酸ビスマス塩、イソデカン酸ビスマス塩、とくに好ましいのは2−エチルヘキサン酸ビスマス塩である。
切削抵抗は、材料をNCマシンで切削(切削刃:超硬スロウアウェイチップ、1枚刃、16mmφ、回転数:5,000rpm、送り速度:2,000mm/分、切り込み深さ:3mm)したときに、切削刃が刃物送り方向から受ける抵抗力を4成分動力計で測定した値を指す。該切削抵抗は、切削速度、精密な切削精度の観点から、好ましくは260N以下、さらに好ましくは240N以下である。切削抵抗が過度に大きいと、切削速度が遅くなったり、切削加工品に欠けが生じる恐れがある。
ポリオール(A−1):グリセリンのPO付加物、OH当量133.3の
ポリエーテルポリオール[商品名「サンニックスGP400」、
三洋化成工業(株)製]
ポリオール(A−2):グリセリンのPO付加物、OH当量83.3の
ポリエーテルポリオール[商品名「サンニックスGP250」、
三洋化成工業(株)製]
ポリオール(A−3):リシノール酸トリグリセリド、OH当量353.3の
ポリエステルポリオール[商品名「ELA−DR」、豊国製油(株)製]
ポリイソシアネート(B−1):ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート
[商品名「ルブラネートM20S」、BASF INOAC ポリウレタン(株)製]
無機フィラー(C−1):硫酸バリウム[商品名「BMH−100」、
体積平均粒径12μm、真比重4.5、堺化学工業(株)製]
無機フィラー(C−2):酸化亜鉛[商品名「酸化亜鉛 2種」、
体積平均粒径0.6μm、真比重5.6、日本化学工業(株)製]
無機フィラー(C−3):酸化チタン「商品名「酸化チタン」
体積平均粒径0.3μm、真比重4.3、テイカ(株)製」
無機フィラー(比C−1):炭酸カルシウム[商品名「ホワイトンSB赤」、
体積平均粒径1.8μm、真比重2.7、白石カルシウム(株)製]
無機フィラー(比C−2):鉄粉[商品名「KIP K−100T」、
体積平均粒径100μm、真比重7.8、JFEスチール(株)製]
硬化触媒(D−1):2−エチルヘキサン酸ビスマス塩
[商品名「ネオスタンU−600」、日東化成(株)製]
表1に示した樹脂組成(部)に従って、ポリオール成分(I)、イソシアネート成分(II)および硬化触媒(D)を混合してポリウレタン樹脂形成性組成物を得、以下のようにメカニカルフロス発泡工程後、反応硬化させることにより切削加工用ポリウレタン樹脂成形品を製造した。
[ポリオール成分(I)の調製]
連続して送液できるポンプ付きの2つの耐圧容器に、ポリオール(A)に無機フィラー(C)を投入した。反応槽を減圧にし、さらに窒素置換した後、25℃に調整し、微加圧の条件下で45分撹拌し、ポリオール成分(I)を得た。そのときの撹拌速度は3m/sとした。
ポリオール成分(I)の調製において、ポリオール(A)をポリイソシアネート(B)に代えたこと以外は、ポリオール成分(I)の調製と同様にして、イソシアネート成分(II)を得た。
調製した上記ポリオール成分(I)、イソシアネート成分(II)および硬化触媒(D)はメカニカルフロス発泡工程にて混合物を吐出した。
ポリオール成分(I)とイソシアネート成分(II)との送液比[NCO/OH当量比]は、1.0/1.0とし、ポリオール成分(I)とイソシアネート成分(II)の合計の送液速度は15kg/分で行った。
ミキサー部で混合された液は連続的に吐出口から供給されるため、予め吐出口に、金属製の金型を取り付け、供給されてきた混合液を受け。受けた混合液は、硬化炉にて、110℃にて10時間、反応硬化させることにより切削加工用ポリウレタン樹脂成形品を得た。
直方体形状の成形品のタテ×ヨコ×厚さを計測し体積を求め、次いで質量を計測し、この成形品の質量と体積の商を密度とした。
直方体形状の成形品を100×100×50mmに切断し、タイプDデュロメータを用いてJIS K6253に準じて測定し、ショアD硬度とした。
作製した成形品を100mm×25mm×10mmに切断して試験片とし、NCマシン[型番M800(株)岩間工業所製]で切削(切削刃:超硬スロウアウェイチップ、1枚刃、16mmφ、回転数:5000rpm、送り速度:2000mm/分、切り込み深さ:3mm)したときに、切削刃が刃物送り方向から受ける抵抗力を4成分動力計(KISTLER製「9272型」、増幅器:KISTLER製「チャージアンプ5011型」、記録計:グラフテック製「WR7700」)で測定した。
直方体形状の成形品をタテ50mm×ヨコ100mm×厚さ50mmに切断して、測定用試料とした。床から1mの高さに試料を置き、線源と検出器の間に、試料および鉛製コリメータ(φ15mm×ヨコ100mm)を介して、試料のヨコ方向から線源による放射線を照射した。その間に試料がない場合とある場合について、線量をそれぞれ10回測定し、その平均値から放射線遮へい率(%)を下記式により算出した。なお、試料のない時の線量は21.5μSv/hであった。
放射線遮へい率(%)=100−(試料ありの線量)×100/(試料なしの線量)
[測定条件]
線源:セシウム137線源 10MBq
日本アイソトープ協会 照射線量率標準ガンマ線源 CS454CE
測定器:NaIシンチレーションサーベイメータ アロカ TCS−171B
Claims (5)
- ポリオール(A)、ポリイソシアネート(B)および真比重が4.0〜6.0の無機フィラー(C)を含有してなり、(A)、(B)および(C)の合計重量に基づく(C)の含有量が61〜70%である切削加工用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
- 前記(C)が硫酸バリウムである請求項1記載の組成物。
- 請求項1または2記載の組成物を反応硬化させ、成形してなる切削加工用ポリウレタン樹脂成形品。
- 密度が2.1〜2.5g/cm3である請求項3記載の切削加工用ポリウレタン樹脂成形品。
- 請求項3または4記載の成形品を切削加工してなる放射線遮へい材。
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