JP2014227088A - 車両用フード - Google Patents

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Abstract

【課題】フード前方側からフード前端部に衝突体が衝突した場合のエネルギー吸収性能を高めることができる車両用フードを得る。【解決手段】フードインナパネル22はフード14の前端部14Aに第一V字状部26を備えている。第一V字状部26は、フード側面視でフードアウタパネル20に対して離間する側へV字状に屈曲されている。フードアウタパネル20とフードインナパネル22との間には、補強体38が配置されている。補強体38は、フード14の前端部14Aに第二V字状部70を備えている。第二V字状部70は、補強体38におけるフードアウタパネル20への接合部とフードインナパネル22への接合部との間に形成され、フードインナパネル22の第一V字状部26に対してフード上方側に対向配置されると共に、フード側面視で第一V字状部26に対して離間する側へV字状に屈曲されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用フードに関する。
車両用フードにおいては、フード外板を構成するアウタパネルと、フード内板を構成するインナパネルと、を備えたものが知られており、アウタパネルとインナパネルとの間に補強部材が配置されたものがある。このような車両用フードでは、例えば、フード前方側からフード前端部に衝突体が衝突した場合における衝突荷重を抑えるために、インナパネルの前端部にフード上方側へ凸とされた屈曲形状が形成される場合がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−144122公報 特開2009−269447公報 特開2011−037356公報 特開2005−125831公報
しかしながら、このような構成では、フード前方側からフード前端部に衝突体が衝突した場合に、インナパネルがフード上方側へ変形して補強部材に干渉してしまう可能性があり、エネルギー吸収性能を高める観点からは改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、フード前方側からフード前端部に衝突体が衝突した場合のエネルギー吸収性能を高めることができる車両用フードを得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両用フードは、フード外板を構成するアウタパネルと、前記アウタパネルに対してフード下方側に配置されてフード内板を構成し、フード前端部においてフード側面視で前記アウタパネルに対して離間する側へV字状に屈曲された第一V字状部が形成されると共に前記第一V字状部の屈曲部がフード幅方向に延在する第一稜線部を備えたインナパネルと、前記アウタパネルと前記インナパネルとの間に配置され、フード前端部において前記アウタパネルに接合されるアウタ側被接合部と、フード前端部において前記インナパネルに接合されるインナ側被接合部と、前記アウタ側被接合部と前記インナ側被接合部との間に形成されて前記第一V字状部に対してフード上方側に対向配置されかつフード側面視で前記第一V字状部に対して離間する側へV字状に屈曲された第二V字状部と、を備えると共に、前記第二V字状部の屈曲部がフード幅方向に延在する第二稜線部を備えた補強体と、を有する。
上記構成によれば、インナパネルの第一V字状部は、フード前端部においてフード側面視でアウタパネルに対して離間する側へV字状に屈曲され、第一V字状部における屈曲部の第一稜線部がフード幅方向に延在している。また、補強体は、フード前端部において、アウタ側被接合部がアウタパネルに接合され、インナ側被接合部がインナパネルに接合されると共に、アウタ側被接合部とインナ側被接合部との間に第二V字状部が形成されている。この第二V字状部は、第一V字状部に対してフード上方側に対向配置されかつフード側面視で第一V字状部に対して離間する側へV字状に屈曲されると共に、第二V字状部における屈曲部の第二稜線部がフード幅方向に延在している。このため、フード前方側からフード前端部に衝突体が衝突した場合、インナパネルの第一V字状部と補強体の第二V字状部とは、第一稜線部と第二稜線部とが互いに離反する方向へ移動しながら第一稜線部及び第二稜線部を曲げ起点として変形する。従って、フード前方側からフード前端部に衝突体が衝突した場合にインナパネルと補強体との干渉が抑えられ、インナパネル及び補強体等の変形によって衝突エネルギーが吸収される。
請求項2に記載する本発明の車両用フードは、請求項1記載の構成において、前記第二稜線部は、前記アウタ側被接合部よりもフード下方側でかつ前記アウタパネルから離間する位置に設定されている。
上記構成によれば、第二稜線部は、アウタ側被接合部よりもフード下方側でかつアウタパネルから離間する位置に設定されているので、フード前方側からフード前端部に衝突体が衝突した場合に補強体の第二V字状部とアウタパネルとの干渉が抑えられる。
請求項3に記載する本発明の車両用フードは、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記第二稜線部が前記第一稜線部に対してフード上方斜め後方側に設定され、前記アウタパネルと前記インナパネルとの間においてフード側面視で前記第一稜線部と前記第二稜線部とを結ぶ直線のフード上方斜め後方側の延長線上を含む範囲に前記第二稜線部と隣接する空間が形成されている。
上記構成によれば、第二稜線部が第一稜線部に対してフード上方斜め後方側に設定されているので、フード前方側からフード前端部に衝突体が衝突した場合、補強体の第二V字状部は、概ね第一稜線部と第二稜線部とを結ぶ直線のフード上方斜め後方側の延長方向に変形しようとする。ここで、アウタパネルとインナパネルとの間においてフード側面視で第一稜線部と第二稜線部とを結ぶ直線のフード上方斜め後方側の延長線上を含む範囲には第二稜線部と隣接する空間が形成されているので、前記のような衝突時に補強体の第二V字状部が変形しても第二V字状部と他部材との干渉が抑えられる。
請求項4に記載する本発明の車両用フードは、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の構成において、前記補強体には、前記第二V字状部のフード後方側に設定され、前記補強体における前記第二稜線部と前記インナ側被接合部との間の部位と前記アウタパネルとを連結する連結部が形成されている。
上記構成によれば、補強体における第二稜線部とインナ側被接合部との間の部位とアウタパネルとは、第二V字状部のフード後方側において補強体の一部を構成する連結部によって連結されている。このため、フード前方側からフード前端部に衝突体が衝突した場合に、補強体における第二稜線部とインナ側被接合部との間の部位が連結部に支持されるので、第二V字状部では第二稜線部の側に荷重が集中しやすくなる。これにより、補強体の第二V字状部は、前記のような衝突時に、第二稜線部を起点とした変形が促進される。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用フードによれば、フード前方側からフード前端部に衝突体が衝突した場合のエネルギー吸収性能を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両用フードによれば、フード前方側からフード前端部に衝突体が衝突した場合に、補強体の第二V字状部とアウタパネルとの干渉を抑えることでエネルギー吸収性能を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両用フードによれば、フード前方側からフード前端部に衝突体が衝突した場合に、補強体の第二V字状部と他部材との干渉を抑えることでエネルギー吸収性能を高めることができる。
請求項4に記載の車両用フードによれば、フード前方側からフード前端部に衝突体が衝突した場合に、一層安定した変形モードで補強体を曲げ変形させることができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車両用フードの前部を車両側方側から見た側断面図である。 図1の車両用フードの衝突時における変形状態を示す模式的な側断面図である。図2(A)はフードの最前端部が曲げられた状態を示す。図2(B)は第一V字状部及び第二V字状部が曲げられた状態を示す。
本発明における車両用フードの一実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは車両の上方向、矢印FRは車両の前方向をそれぞれ示す。また、フードの閉止状態においては、フードの上方向は車両の上方向と同じ方向とし、フードの前方向は車両の前方向と同じ方向とする。
(実施形態の構成)
図1には、本実施形態に係る車両用フード(以下、適宜「フード」という。)14の前部をフード幅方向(車幅方向と同じ方向)の中央部で切断した状態が車両側方側から見た断面図にて示されている。図1に示されるフード14は、車両前部10に配置され、エンジンルーム12を開閉可能に覆っている。閉止状態のフード14における前端部14Aには、フード幅方向(図1の紙面に垂直な方向)の中央部に対応して、周知のフードロック機構16が配設されている。
フード14は、フードアウタパネル20とフードインナパネル22とを含んで構成されている。フードアウタパネル20は、フード14の外板を構成して略車両前後方向に沿って延在されている。また、フードインナパネル22は、フードアウタパネル20に対してフード下方側に配置されてフード14の内板を構成している。フードアウタパネル20の前端縁部20Aとフードインナパネル22の前端縁部24Aとは、ヘミング加工にて結合されている。なお、フードアウタパネル20及びフードインナパネル22は、いずれも金属板(例えば、鋼板、アルミニウム合金板等)をプレス成形することにより形成されている。
フードインナパネル22は、フード14の最前端側でフードアウタパネル20に隣接して配置される前端傾斜壁部24を備えている。前端傾斜壁部24は、前端縁部24Aを含んで構成され、フード後方へ向けてフード上方側に傾斜している。この前端傾斜壁部24の上面側には、フードアウタパネル20の本体最前端部20Bが重ね合わせられている。前端傾斜壁部24におけるフード後方側の端部には、第一V字状部26のフード前方側の端部が連続して形成されている。
第一V字状部26は、前壁部26Aと後壁部26Bとを備え、フード14の前端部14Aにおいてフード側面視でフードアウタパネル20に対して離間する側(より具体的にはフード下方斜め前方側)へ鈍角のV字状に屈曲されている。第一V字状部26の前壁部26Aは、前端傾斜壁部24のフード後方側の端部から屈曲されて延在されており、フード後方へ向けてフード下方側に傾斜している。本実施形態では、前端傾斜壁部24と第一V字状部26の前壁部26Aとは、フード上方側(より具体的にはフード直上側)へ屈曲された鈍角のV字形状(逆V字形状)を形成している。前端傾斜壁部24と第一V字状部26の前壁部26Aとの境界部分の稜線部25Lは、フード14における前端部14Aにおいてフード幅方向に延在している。第一V字状部26の後壁部26Bは、第一V字状部26の前壁部26Aにおけるフード後方側の端部から屈曲されてフード後方側に延在されており、水平面に対して前壁部26Aよりも小さい傾斜角度でフード後方へ向けてフード下方側に傾斜している。
前壁部26Aと後壁部26Bとは、フード側面視で同等の長さに設定されている。また、前壁部26Aと後壁部26Bとの境界部分、すなわち、第一V字状部26の屈曲部26Cの折れ線をなす第一稜線部26Lは、フード側面視で第一V字状部26の中央部位に設定され、フード14における前端部14Aにおいてフード幅方向に延在している。
第一V字状部26の後壁部26Bにおけるフード後方側の端部からは屈曲されてフード下方側に延在された立壁部28が形成されている。立壁部28は、フード下方へ向けて若干フード後方側に傾斜している。第一V字状部26の後壁部26Bと立壁部28との境界部分の稜線部27Lは、フード幅方向に延在している。立壁部28におけるフード下方側の端部からは屈曲されてフード後方側へ延在された底壁部30が形成されている。底壁部30は、フードアウタパネル20に対して略平行に配置されている。立壁部28と底壁部30との境界部分の稜線部29Lは、フード幅方向に延在している。また、底壁部30のフード後方側の端部からは、フード後方へ向けてフードアウタパネル20に接近する方向へ立ち上がる立上がり部32が連続して形成されている。
フードインナパネル22の底壁部30には、貫通孔30Aが貫通形成されている。この貫通孔30Aには、フードロック機構16の一部を構成するストライカ34がフード上方側から挿入されている。ストライカ34は、側断面視の形状が略U字形状とされ、ベースプレート36を介してフードロックリインフォース40の下壁部46に固定され、フードインナパネル22の底壁部30に対してフード下方側に突出している。このストライカ34には、車体側に取り付けられたロック機構部18が係止可能とされている。ロック機構部18は、フードロック機構16の一部を構成している。
フードアウタパネル20とフードインナパネル22との間には、フードロックリインフォース40とデントリインフォース50とを含んで構成された補強体38が配置されている。補強体38は、フード14の前部の補強用とされている。
補強体38の一部を構成するフードロックリインフォース40は、板状とされてフード幅方向に沿って延在している。フードロックリインフォース40は、フード14の前端部14Aにおいてフードインナパネル22の底壁部30の上面側にインナ側被接合部としての下壁部46が溶接等で接合されている。下壁部46には、ストライカ34が挿通される貫通孔46Aが貫通形成されている。フードロックリインフォース40は、下壁部46のフード前方側の端部から屈曲されてフード上方側に延在された前壁部44を備えている。前壁部44は、フード上方へ向けてフード前方側に傾斜している。前壁部44と下壁部46との境界部分の稜線部45Lは、フード幅方向に延在している。フードロックリインフォース40の前壁部44におけるフード上方側の端部からは屈曲されてフード後方側に延在されたフランジ部42が形成されている。フランジ部42は、フード後方へ向けてフード上方側に若干傾斜している。
また、フードロックリインフォース40における下壁部46のフード後方側の端部からは、屈曲されてフード後方へ向けてフードアウタパネル20に接近する方向へ立ち上がる立上がり部47が連続して形成されている。立上がり部47は、その高さ方向中間部がフード前方斜め上方側へ鈍角のV字状に屈曲されている。さらに、立上がり部47のフード上方側の端部からは屈曲されてフード後方側に延在された合わせ部48が連続して形成されている。
これに対して、デントリインフォース50は、フードロックリインフォース40のフード上方側に配置され、板状とされてフード幅方向に延在している。デントリインフォース50は、フード14の前端部14Aにおいてフードインナパネル22の前端傾斜壁部24のフード後方側に隣接して配置されたアウタ側被接合部としての前端フランジ部52を備えている。前端フランジ部52は、マスチック66を介してフードアウタパネル20に接合されている。
デントリインフォース50は、その前端フランジ部52のフード後方側の端部から屈曲されてフード後方側に延在された前側横壁部54を備えている。前側横壁部54は、フード後方へ向けてフード下方側に傾斜しており、フードインナパネル22の第一V字状部26の後壁部26Bに対してフード直上側でかつ略平行に配置されている。デントリインフォース50の前端フランジ部52と前側横壁部54との境界部分の稜線部53Lは、フード幅方向に延在すると共に、フードインナパネル22の第一稜線部26Lの概ねフード直上側に位置している。
デントリインフォース50の前側横壁部54のフード後方側の端部からは屈曲されてフード下方側に延在された前側縦壁部56が連続して形成されている。前側縦壁部56は、フード下方へ向けてフード後方側に傾斜しており、水平面に対する傾斜角度は、フードロックリインフォース40の前壁部44の水平面に対する傾斜角度と同等に(厳密には前壁部44の水平面に対する傾斜角度よりも極僅かに大きい傾斜角度に)設定されている。また、前側縦壁部56のフード側面視の長さは、フードロックリインフォース40の前壁部44のフード側面視の長さよりも短く設定されている。前側縦壁部56のフード下方側の端部とフードロックリインフォース40における前壁部44のフード上方側の端部とは、連続するように互いに突き当てられている。
前側縦壁部56のフード下方側の端部からは、屈曲されてフード後方へ向けてフードアウタパネル20に接近する方向へ立ち上がる立上がり部58が連続して形成されている。立上がり部58は、その高さ方向中間部がフード下方斜め後方側へ鈍角のV字状に屈曲されている。立上がり部58のフード前方側の端部には、その下方側にフードロックリインフォース40におけるフランジ部42がスポット溶接により接合されている。
立上がり部58のフード後方側の端部からは、屈曲されてフード後方側に延在された上壁部60が連続して形成されている。上壁部60は、概ねフードアウタパネル20に沿って配置され、マスチック66を介してフードアウタパネル20に接合されている。また、デントリインフォース50は、上壁部60よりもフード後方側でかつフードアウタパネル20から離間する位置に合わせ部62を備えている。デントリインフォース50の合わせ部62は、フードアウタパネル20と略平行に配置されている。このデントリインフォース50の合わせ部62の下面側には、フードロックリインフォース40の合わせ部48が重ね合わせられている。デントリインフォース50の合わせ部62とフードロックリインフォース40の合わせ部48とはスポット溶接により接合されている。
以上により構成された補強体38には、デントリインフォース50の前側横壁部54及び前側縦壁部56、並びに、フードロックリインフォース40の前壁部44によって、第二V字状部70が構成されている。すなわち、第二V字状部70は、フード14の前端部14Aにおいてデントリインフォース50の前端フランジ部52とフードロックリインフォース40の下壁部46との間に形成されている。そして、この第二V字状部70は、フードインナパネル22の第一V字状部26に対してフード上方側(より具体的にはフード上方斜め後方側)に対向配置され、フード側面視で第一V字状部26に対して離間する側(より具体的にはフード上方斜め後方側)へV字状に屈曲されている。第二V字状部70の屈曲部70C(デントリインフォース50の前側横壁部54と前側縦壁部56との境界部分)の折れ線をなす第二稜線部70Lは、フード幅方向に延在している。
また、第二V字状部70は、デントリインフォース50の前側横壁部54のフード側面視の長さと、デントリインフォース50の前側縦壁部56及びフードロックリインフォース40の前壁部44のフード側面視における各長さの合計と、が同等に設定されている。換言すれば、第二稜線部70Lは、フード側面視で第二V字状部70の中央部位に設定されている。この第二稜線部70Lは、前端フランジ部52よりもフード下方側(より具体的にはフード下方斜め後方側)でかつフードアウタパネル20から離間する位置に設定されると共に、第一稜線部26Lに対してフード上方斜め後方側に設定されている。フードアウタパネル20とフードインナパネル22との間においてフード側面視で第一稜線部26Lと第二稜線部70Lとを結ぶ直線L1のフード上方斜め後方側の延長線L2上を含む範囲には第二稜線部70Lと隣接する空間74が形成されている。
また、補強体38には、デントリインフォース50の立上がり部58及び上壁部60を含んで構成された連結部72が形成されている。連結部72は、第二V字状部70のフード後方側に設定され、補強体38における第二稜線部70Lと下壁部46との間の部位とフードアウタパネル20とを連結している。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について図2を参照しながら説明する。図2には、歩行者の大腿部を模擬したインパクタ(衝突体)80がフード前方側からフード14の前端部14Aに衝突した場合におけるフード14の変形状態が模式的な側断面図で示されている。
図2(A)に示されるように、インパクタ80がフード前方側からフード14の前端部14Aに衝突した場合、まずフードアウタパネル20の本体最前端部20Bとフードインナパネル22の前端傾斜壁部24との重合部が曲げ変形する。その後、図2(B)に示されるように、フードインナパネル22の第一V字状部26と補強体38の第二V字状部70とがパンタグラフ状に曲げ変形する。すなわち、フードインナパネル22の第一V字状部26と補強体38の第二V字状部70とは、第一稜線部26Lと第二稜線部70Lとが互いに離反する方向へ移動しながら第一稜線部26L及び第二稜線部70Lを曲げ起点として変形する。従って、フード前方側からフード14の前端部14Aにインパクタ80が衝突した場合にフードインナパネル22と補強体38との干渉が抑えられ、フードインナパネル22及び補強体38等の変形によって衝突エネルギーが吸収される。
また、本実施形態では、図1に示されるように、補強体38における第二稜線部70Lと下壁部46との間の部位とフードアウタパネル20とは、第二V字状部70のフード後方側において補強体38の連結部72によって連結されている。このため、図2(B)に示されるように、フード前方側からフード14の前端部14Aにインパクタ80が衝突した場合に、補強体38における第二稜線部70Lと下壁部46との間の部位が連結部72に支持されるので、第二V字状部70では第二稜線部70Lの側に荷重が集中しやすくなる。これにより、補強体38の第二V字状部70は、前記のような衝突時に、第二稜線部70Lを起点とした曲げ変形が促進される。つまり、補強体38を一層安定した変形モードで曲げ変形させることができる。
また、本実施形態では、図1に示されるように、第二稜線部70Lは、前端フランジ部52よりもフード下方側でかつフードアウタパネル20から離間する位置に設定されている。このため、図2(B)に示されるように、フード前方側からフード14の前端部14Aにインパクタ80が衝突した場合に補強体38の第二V字状部70とフードアウタパネル20との干渉が抑えられる。
また、本実施形態では、図1に示されるように、第二稜線部70Lが第一稜線部26Lに対してフード上方斜め後方側に設定されている。このため、フード前方側からフード14の前端部14Aにインパクタ80(図2参照)が衝突した場合、補強体38の第二V字状部70は、概ね第一稜線部26Lと第二稜線部70Lとを結ぶ直線L1のフード上方斜め後方側の延長方向に変形しようとする。ここで、フードアウタパネル20とフードインナパネル22との間においてフード側面視で第一稜線部26Lと第二稜線部70Lとを結ぶ直線L1のフード上方斜め後方側の延長線L2上を含む範囲には第二稜線部70Lと隣接する空間74が形成されている。よって、図2(B)に示されるように、前記のような衝突時にインパクタ80の第二V字状部70が変形しても第二V字状部70と他部材との干渉が抑えられる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用フード14によれば、フード前方側からフード14の前端部14Aにインパクタ(衝突体)80が衝突した場合のエネルギー吸収性能を高めることができる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、図1等に示される補強体38が連結部72を備えているが、補強体がこのような連結部を備えない構成も採り得る。
また、上記実施形態の変形例として、補強体は、例えば、デントリインフォース50の前端フランジ部52、前側横壁部54及び前側縦壁部56、並びに、フードロックリインフォース40の前壁部44及び下壁部46の各構成部に相当する部位が一体化された第一の補強部材と、連結部72に相当する部位を備えた第二の補強部材と、が接合されて構成されたものであってもよい。
また、上記実施形態の変形例として、補強体は、例えば、デントリインフォース50の前端フランジ部52、前側横壁部54及び前側縦壁部56の各構成部に相当する部位を備えた第一の補強部材と、フードロックリインフォース40の前壁部44及び下壁部46、並びに連結部72の各構成部に相当する部位が一体化された第二の補強部材と、が接合されて構成されたものであってもよい。
また、上記実施形態では、第一V字状部26及び第二V字状部70は、鈍角のV字状に屈曲されたものとされているが、第一V字状部及び第二V字状部は、直角のV字状に屈曲されたものや鋭角のV字状に屈曲されたものとすることも可能である。
また、請求項1記載の「V字状に屈曲された第二V字状部」には、第二V字状部における屈曲部の第二稜線部を挟んだ両側の部位がフード側面視で完全な直線部とされるものが含まれる他、上記実施形態のように、第二V字状部における屈曲部の第二稜線部を挟んだ両側の部位のうちの一方がフード側面視で完全な直線部とはいえないが、当該一方を完全な直線部で構成した場合と実質的に同様の作用及び効果が得られて当該一方が概ね直線状となっており、かつ、全体として見ればV字状に屈曲されたものとして把握されるようなものも含まれる。
また、上記実施形態の変形例として、デントリインフォース(50)の前側縦壁部(56)のフード側面視の長さが、フードロックリインフォース(40)の前壁部(44)のフード側面視の長さよりも長く設定されてもよい。すなわち、上記実施形態では、連結部72の一端側が、補強体38における第二稜線部70Lと下壁部46(インナ側被接合部)との間の部位のうち第二稜線部70L寄りの部位に接続されているが、上記実施形態の変形例として、連結部(72)の一端側は、補強体(38)における第二稜線部(70L)と下壁部(46)との間の部位のうち下壁部(46)寄りの部位に接続されてもよい。また、上記実施形態の変形例として、デントリインフォース(50)の前側縦壁部(56)のフード側面視の長さが、フードロックリインフォース(40)の前壁部(44)のフード側面視の長さと同等に設定されてもよい。すなわち、上記実施形態の変形例として、連結部(72)の一端側は、補強体(38)における第二稜線部(70L)と下壁部(46)との間の部位のうちフード側面視でその延在方向の中央部に接続されてもよい。
また、上記実施形態の変形例として、第二稜線部(70L)がアウタ側被接合部としての前端フランジ部(52)と同等のフード上下方向の高さ位置に設定される構成も採り得るし、第二稜線部(70L)がアウタ側被接合部としての前端フランジ部(52)よりもフード上方側に設定される構成も採り得る。また、上記実施形態の変形例として、第二稜線部(70L)がフードアウタパネル(20)と接するような構成も採り得る。
さらに、請求項1記載の「アウタパネルに対して離間する側」の概念には、上記実施形態のように、フード下方斜め前方側が含まれる他、フード直下側やフード下方斜め後方側も含まれる。また、請求項1記載の「フード上方側に対向配置され」の概念には、上記実施形態のように、フード上方斜め後方側に対向配置される場合が含まれる他、フード直上側に対向配置される場合やフード上方斜め前方側に対向配置される場合も含まれる。また、上記実施形態の変形例として、第二稜線部が第一稜線部に対してフード直上側やフード上方斜め前方側に設定される構成も採り得る。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
14 車両用フード
20 フードアウタパネル
22 フードインナパネル
26 第一V字状部
26C 屈曲部
26L 第一稜線部
38 補強体
46 下壁部(インナ側被接合部)
52 前端フランジ部(アウタ側被接合部)
70 第二V字状部
70C 屈曲部
70L 第二稜線部
72 連結部
74 空間

Claims (4)

  1. フード外板を構成するアウタパネルと、
    前記アウタパネルに対してフード下方側に配置されてフード内板を構成し、フード前端部においてフード側面視で前記アウタパネルに対して離間する側へV字状に屈曲された第一V字状部が形成されると共に前記第一V字状部の屈曲部がフード幅方向に延在する第一稜線部を備えたインナパネルと、
    前記アウタパネルと前記インナパネルとの間に配置され、フード前端部において前記アウタパネルに接合されるアウタ側被接合部と、フード前端部において前記インナパネルに接合されるインナ側被接合部と、前記アウタ側被接合部と前記インナ側被接合部との間に形成されて前記第一V字状部に対してフード上方側に対向配置されかつフード側面視で前記第一V字状部に対して離間する側へV字状に屈曲された第二V字状部と、を備えると共に、前記第二V字状部の屈曲部がフード幅方向に延在する第二稜線部を備えた補強体と、
    を有する車両用フード。
  2. 前記第二稜線部は、前記アウタ側被接合部よりもフード下方側でかつ前記アウタパネルから離間する位置に設定されている、請求項1記載の車両用フード。
  3. 前記第二稜線部が前記第一稜線部に対してフード上方斜め後方側に設定され、前記アウタパネルと前記インナパネルとの間においてフード側面視で前記第一稜線部と前記第二稜線部とを結ぶ直線のフード上方斜め後方側の延長線上を含む範囲に前記第二稜線部と隣接する空間が形成されている、請求項1又は請求項2に記載の車両用フード。
  4. 前記補強体には、前記第二V字状部のフード後方側に設定され、前記補強体における前記第二稜線部と前記インナ側被接合部との間の部位と前記アウタパネルとを連結する連結部が形成されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用フード。
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