JP2014226784A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体吐出ヘッドを配列方向において大型化させることなく、上流側から送られてくる被吐出体がノズルに接触することを極力抑制すること。
【解決手段】インクジェットヘッド4は、カラーインクを吐出するノズル列44y,44c,44mと、ブラックインクを吐出するノズル列44k1〜44k6とを有する。搬送方向下流側においては、ノズル42の位置が互いに一致する、ブラックのノズル列44k6とカラーのノズル列44y2,44c2,44m2の、それぞれの端に位置する4つのノズル42が、他のノズル列44の端のノズル42よりも搬送方向下流側の位置において、搬送方向における位置が揃った状態で配置されている。搬送方向上流側においては、ノズル列44k1の端に位置するノズル42が、他のノズル44の端のノズル42よりも搬送方向上流側の位置に配置されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
液体を吐出する液体吐出ヘッドとして、特許文献1には、所定の搬送方向に搬送される被記録媒体に対して4色のインクをそれぞれ吐出することによって、多色印字が可能に構成されたインクジェットヘッドが開示されている。4色のインクは、具体的には、シアン(青)、マゼンタ(赤)、イエローの3色のカラーインクと、モノクロ印字に使用されるブラックのインクである。
この特許文献1のインクジェットヘッドは、シアン、マゼンタ、及び、イエローの3色のカラーインクをそれぞれ吐出する3色のカラーノズル列と、ブラックインクを吐出するブラックノズル列とを有する。尚、カラーノズル列は、カラー各色に対して1列であるのに対して、ブラックノズル列は3列設けられている。また、3列のブラックノズル列のうちの1列と、3色のカラーノズル列との間で、配列方向におけるノズルの位置が一致している。
ノズルの位置が一致している、3色のカラーノズル列と1列のブラックノズル列の、合計4列のノズル列に対して、他の2列のブラックノズル列は、配列方向にずれて配置されている。その結果、前記配列方向における一方側(特許文献1の図3における上方)においては、前記4列のノズル列のそれぞれの端に位置する4つのノズルが、前記他の2列のブラックノズル列の端のノズルよりも一方側の位置において、配列方向の位置が揃った状態で配置されている。また、前記配列方向における他方側(特許文献1の図3における下方)においては、2列のブラックノズル列の端に位置するノズルが、ノズルの位置が一致する前記4列のノズル列の端のノズルよりも前記他方側へ飛び出るように配置されている。尚、特許文献1には、4列のノズル列の端のノズルの位置が揃う側と、被記録媒体の搬送方向との関係については特に開示されていない。
特開昭63−13752号公報(図1、図3)
ところで、インクジェットヘッドの搬送方向の上流側においては、インクジェットヘッドに向けて送られてきた被記録媒体に浮きやばたつきが生じやすい。この浮きやばたつきによって、被記録媒体がインクジェットヘッドのノズルに接触すると、ノズルに吐出不良が生じる虞がある。そのため、各ノズル列の端のノズルは、インクジェットヘッドの搬送方向上流側の縁からできるだけ離して配置したいが、そうすると、インクジェットヘッドが搬送方向に大型化するという問題がある。そこで、本願発明者は、特に、特許文献1のようなノズル配列のヘッドにおいて、ヘッドを搬送方向に大型化させることなく、ノズルの位置を搬送方向上流側の縁から極力離すことについて検討を行い、本発明に至った。
本発明の目的は、液体吐出ヘッドを搬送方向において大型化させることなく、上流側から送られてくる被記録媒体等の被吐出体がノズルに接触することを極力抑制することである。
第1の発明の液体吐出装置は、第1方向に沿って配列された複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドから吐出された液体が着弾する対象である被吐出体を、前記液体吐出ヘッドに対して、前記第1方向の前記一方側から前記他方側へ搬送する搬送手段と、を備え、
前記液体吐出ヘッドは、前記第1方向に所定間隔で配列されて第1の液体を吐出する複数の第1ノズルからなる第1ノズル列と、同じく前記第1方向に前記所定間隔で配列されて第2の液体を吐出する複数の第2ノズルからなる複数の第2ノズル列と、を有し、
前記複数の第2ノズル列は、前記第1ノズル列と前記第1方向におけるノズルの位置が一致する同位置第2ノズル列と、前記第1ノズル列に対して前記第1方向におけるノズルの位置がずれた異位置第2ノズル列とを含み、
前記第1ノズル列の前記他方側の端に位置する前記第1ノズルと前記同位置第2ノズル列の前記他方側の端に位置する第2ノズルとが、前記異位置第2ノズル列の前記第2ノズルよりも前記第1方向の前記他方側の位置において、前記第1方向における位置が揃った状態で配置され、前記異位置第2ノズル列の前記一方側の端に位置する第2ノズルが、前記第1ノズル列の前記第1ノズル及び前記同位置第2ノズル列の前記第2ノズルよりも、前記第1方向の前記一方側の位置に配置されていることを特徴とするものである。
本発明では、第1方向の他方側、即ち、被吐出体の搬送方向の下流側において、第1ノズル列の端の第1ノズルと、同位置第2ノズルの端の第2ノズルの位置が揃っている。そして、その逆側の搬送方向上流側においては、異位置第2ノズル列の第2ノズルが、他のノズル列の端のノズルよりも飛び出るように配置されている。これにより、液体吐出ヘッドの搬送方向上流側の縁に近づいて配置されるノズルの数が少なくなり、被吐出体に浮きやばたつきが生じても、被吐出体がノズルに接触することが極力抑制される。
第2の発明の液体吐出装置は、前記第1の発明において、前記異位置第2ノズル列は、前記液体吐出ヘッドの全てのノズル列の中で、前記第1方向と直交する第2方向における端の位置に配置されていることを特徴とするものである。
液体吐出ヘッドに向けて搬送される被吐出体は、特に、搬送方向と直交する、第2方向における中央部において浮きやばたつきが生じやすい。この点、本発明では、その端の第2ノズルが最も搬送方向上流側に配置される異位置第2ノズル列が、全てのノズル列の中で前記第2方向における端に位置している。第2方向における端側では、中央部と比べて被吐出体に浮きやばたつきが生じにくいことから、前記異位置第2ノズル列の端に位置する第2ノズルに、被吐出体が接触しにくい。
第3の発明の液体吐出装置は、前記第1又は第2の発明において、前記液体吐出ヘッドは、前記複数のノズルを含む液体流路を有する流路構造体と、前記流路構造体の前記液体吐出面とは反対側の面に配置されて複数のノズルからそれぞれ液体を吐出させる吐出駆動部とを有し、
前記液体吐出ヘッドの前記吐出駆動部に接続されるフレキシブル配線基板をさらに備え、前記吐出駆動部は、前記複数の第1ノズルにそれぞれ対応して前記第1方向に配列された複数の第1接続端子からなる第1端子列と、前記複数の第2ノズルにそれぞれ対応して前記第1方向に配列された複数の第2接続端子からなる第2端子列とを有し、
前記フレキシブル配線基板は、前記吐出駆動部を覆った状態で前記第1接続端子及び前記第2接続端子と接続され、且つ、前記吐出駆動部から前記第1方向における前記他方側に引き出され、
前記第1端子列と、前記同位置第2ノズル列に対応する前記第2端子列については、それらの端子列の前記第1方向における両外側に、前記吐出駆動部と前記フレキシブル配線基板との接合を補強する補強部がそれぞれ設けられ、前記異位置第2ノズル列に対応する前記第2端子列については、前記第1方向における前記他方側にのみ前記補強部が設けられ、前記一方側には前記補強部が設けられていないことを特徴とするものである。
本発明では、液体吐出ヘッドの吐出駆動部に、この吐出駆動部を覆った状態でフレキシブル配線基板が接続されている。また、吐出駆動部に接続されたフレキシブル配線基板は、液体吐出ヘッドの、第1ノズル列と同位置第2ノズル列のそれぞれの端のノズルの位置が揃っている、第1方向の前記他方側から引き出されている。
また、第1ノズル列に対応する第1端子列と、第2ノズル列に対応する第2端子列のそれぞれについて、端に位置する接続端子よりも第1方向における外側に、補強部が設けられている。ここで、フレキシブル配線基板が引き出される、第1方向の前記他方側では、フレキシブル配線基板が剥離しやすいため、全ての端子列について補強部が設けられる。一方、第1方向の前記一方側では、前記他方側、即ち、フレキシブル配線基板の引き出し側ほどはフレキシブル配線基板が剥離しにくいことから、一部の端子列について補強部を省略することが可能である。
本発明では、その端の第2ノズルが前記一方側に飛び出るように配置される、異位置第2ノズル列に対応する第2端子列については、配線基板が引き出される前記他方側にのみ補強部が設けられ、前記一方側には補強部は設けられていない。これにより、全ての端子列について両外側に補強部が設けられる場合と比べて、第1方向における液体吐出ヘッド及びフレキシブル配線基板の大型化が抑えられる。また、上記の第2端子列の前記一方側の補強部が省略されても、他の端子列については補強部が設けられていることから、前記一方側における配線基板の剥離を十分防止できる。
第4の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第3の何れかの発明において、複数種類の前記第1の液体を吐出する複数の第1ノズル列を備え、異なる種類の前記第1の液体をそれぞれ吐出する前記第1ノズル列の間で、前記第1ノズルの前記第1方向における位置が一致しており、前記複数の第1ノズル列と前記複数の第2ノズル列とで、ノズル列の数が等しく、
前記複数の第1ノズル列は、前記第1方向と直交する第2方向における一方側において前記第2方向に並べて配置され、前記複数の第2ノズル列は、前記第2方向における他方側において前記第2方向に並べて配置され、
前記液体吐出ヘッドに、前記複数のノズルを覆うように装着されるキャップ部材をさらに備え、前記キャップ部材は、前記複数の第1ノズル列を共通に覆う第1キャップ部と、前記複数の第2ノズル列を共通に覆う第2キャップ部と、を有することを特徴とするものである。
本発明では、複数種類の第1の液体をそれぞれ吐出する複数の第1ノズル列と、第2の液体を吐出する複数の第2ノズル列とで、ノズル列の数が等しい。つまり、キャップ部材の第1キャップ部で覆われる第1ノズル列の数と、第2キャップ部で覆われる第2ノズル列の数とが等しい。従って、第1キャップ部と第2キャップ部の大きさをほぼ等しくすることができる。これにより、キャップ部材が液体吐出ヘッドに装着される際に、第1キャップ部と第2キャップ部がほぼ均等な力で液体吐出ヘッドに押し付けられるため、キャップ部材の装着時の、液体吐出ヘッドの液体吐出面の変形が抑えられる。また、キャップ部材の押し付け力が均一化されることによって、密閉性も向上する。
本発明によれば、第1方向の他方側、即ち、被吐出体の搬送方向の下流側において、第1ノズル列の端の第1ノズルと、同位置第2ノズルの端の第2ノズルの位置が揃っている。そして、その逆側の搬送方向上流側においては、異位置第2ノズル列の端の第2ノズルが他のノズル列の端のノズルよりも飛び出すように配置される。従って、液体吐出ヘッドの搬送方向上流側の縁に近づいて配置されるノズルの数が少なくなり、液体吐出ヘッドに向けて送られてきた被吐出体がノズルに接触することが極力抑制される。
本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す平面図である。 キャリッジの正面図である。 インクジェットプリンタの制御系を概略的に示すブロック図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 図4のA部拡大図である。 図5のVI-VI線断面図である。 図5のVII-VII線断面図である。 インクジェットヘッドの複数のノズル配列を示す図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、記録用紙にインクを吐出して画像等を印刷するインクジェットプリンタに、本発明を適用した一例である。図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す平面図である。図2は、キャリッジの正面図である。図3は、インクジェットプリンタの制御系を概略的に示すブロック図である。尚、以下では、図1の紙面手前側を上方、紙面向こう側を下方と定義して、適宜、「上」「下」の方向語を使用して説明する。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、プラテン2と、キャリッジ3と、インクジェットヘッド4と、搬送機構5と、メンテナンス機構6と、制御装置7等を備えている。
プラテン2の上面には、被記録媒体である記録用紙100が載置される。この記録用紙100は、後述する搬送機構5によって図1に示される搬送方向に搬送される。キャリッジ3は、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール10,11に沿って、搬送方向と直交する走査方向に往復移動可能に構成されている。キャリッジ3の、搬送方向下流側の端部には無端ベルト14が連結されている。キャリッジ駆動モータ15によって無端ベルト14が駆動されることで、キャリッジ3は走査方向に移動する。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ3に取り付けられており、キャリッジ3とともに走査方向に移動する。インクジェットヘッド4は、プリンタ1に装着された4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)のインクカートリッジ17と、図示しないチューブによって接続されている。尚、以下の説明において、4色のインクのうち、ブラックインク以外の、イエロー、シアン、マゼンタの3色のインクを、まとめて「カラーインク」と称することもある。また、プリンタ1の各構成要素について、ブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)のインクにそれぞれ対応するものについては、その構成要素を示す符号の後に、どのインクに対応するかが分かるように、適宜、ブラックを示す“k”、イエローを示す“y”、シアンを示す“c”、マゼンタを示す“m”の何れかの記号を付す。例えば、インクカートリッジ17kとは、ブラックインクを貯留するインクカートリッジ17のことを指す。
インクジェットヘッド4の下面(図1の紙面向こう側の面)には、複数のノズル42が形成されている。以下、複数のノズル42が形成されたインクジェットヘッド4の下面を、インク吐出面4aともいう。インク吐出面4aに形成された複数のノズル42は、搬送方向に沿って配列されて、走査方向に並ぶ複数列のノズル列44を構成している。図
2に示すように、右側には、イエロー、シアン、マゼンタの3色のカラーインクを吐出するノズル列44y、44c、44mが走査方向に並べて配置され、左側には、ブラックインクを吐出するノズル列44kが走査方向に並べて配置されている。インクジェットヘッド4の構成の詳細については後で説明する。
インクジェットヘッド4には、インク吐出面4aを取り囲むように、矩形枠状のノズルガイド16が取り付けられている。図2に示すように、ノズルガイド16は、インク吐出面4aよりも僅かに下方に突出している。このノズルガイド16により、次述の搬送機構5によって搬送される記録用紙100が、インク吐出面4aに接触することが抑制される。
搬送機構5は、搬送方向にプラテン2を挟むように配置された2つの搬送ローラ12,13を有する。2つの搬送ローラ12,13は、搬送モータ19(図3参照)により同期して駆動される。搬送機構5は、2つの搬送ローラ12,13により、プラテン2に載置された記録用紙100を搬送方向に搬送する。
メンテナンス機構6は、走査方向に関するキャリッジ3の移動範囲のうちの、記録用紙100と対向する領域よりも外側(図1における右側)の位置に配置されている。メンテナンス機構6は、キャップ部材20と、キャップ駆動モータ21(図2参照)と、吸引ポンプ22を備える。
キャップ部材20は、キャップ駆動モータ21により上下方向(図1の紙面垂直方向)に駆動される。キャリッジ3が、メンテナンス機構6の直上の位置に移動したときには、図2に示すように、インクジェットヘッド4のインク吐出面4aがキャップ部材20と対向する。この状態で、キャップ部材20がキャップ駆動モータ21により上方に駆動されると、キャップ部材20はインク吐出面4aに密着して複数のノズル42を覆う。また、キャップ部材20は、右側の第1キャップ部20aと左側の第2キャップ部20bを有する。第1キャップ部20aと第2キャップ部20bは、隔壁部20cで仕切られている。キャップ部材20がインク吐出面4aに密着したときに、インクジェットヘッド4の複数のノズル列44のうち、右側に位置する複数のカラーのノズル列44y,44c,44mが第1キャップ部20aによって共通に覆われる。また、左側に位置する複数のブラックのノズル列44kが第2キャップ部20bによって共通に覆われる。
図1に示すように、キャップ部材20には、吸引ポンプ22が接続されている。吸引ポンプ22は、切り換え装置23を介して、キャップ部材20に接続されている。切り換え装置23は、吸引ポンプ22の接続先を、キャップ部材20の第1キャップ部20aと第2キャップ部20bとの間で切り換えるものである。
キャップ部材20がインクジェットヘッド4のインク吐出面4aに密着した状態で、吸引ポンプ22を作動させて第1キャップ部20a又は第2キャップ部20b内を減圧する。すると、内部が減圧されたキャップ部20a(20b)によって覆われている複数のノズル42からインクがそれぞれ強制的に排出される。この強制的なインク排出動作によって、インクジェットヘッド4内の気泡や塵、あるいは、乾燥により増粘したインクが、複数のノズル42からそれぞれ排出されるため、ノズル42の吐出不良が解消される。
図3に示す制御装置7は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備える。制御装置7は、インクジェットヘッド4、キャリッジ駆動モータ15、搬送モータ19、吸引ポンプ22等、プリンタ1の様々な装置あるいは駆動部と接続されている。また、制御装置7は、操作パネル24、及び、外部機器であるPC25と接続されている。
制御装置7は、ROMに格納されたプログラムに従い、CPU及びASICにより、様々な処理を実行させる。一例を挙げると、制御装置7は、PC25から送信された印刷指令に基づいて、インクジェットヘッド4やキャリッジ駆動モータ15等を制御して、記録用紙100に画像等を印刷させる。尚、制御装置7が、CPU及びASICによって各種の処理を行う例を挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、制御装置7はいかなるハードウェア構成で実現してもよい。例えば、CPUのみ又はASICのみで処理を行ってもよい。また、2以上のCPUや、2以上のASICに機能を分担して実現してもよい。
次に、インクジェットヘッド4について詳細に説明する。図4はインクジェットヘッドの平面図である。図5は図4のA部拡大図である。図6は図5のVI-VI線断面図、図7は図5のVII-VII線断面図である。尚、図面の簡単のため、図4では、圧電アクチュエータ31を覆っているCOF60を二点鎖線で示している。また、図5では、COF63の図示は省略している。図4〜図7に示すように、インクジェットヘッド4は、流路ユニット30と圧電アクチュエータ31を備えている。
まず、流路ユニット30について説明する。図6、図7に示すように、流路ユニット30は、5枚のプレート32〜36が積層された構造を有する。5枚のプレート32〜36のうちの最下層のプレート36は、複数のノズル42が形成されたノズルプレート36であり、このノズルプレート36の下面がインク吐出面4aとなる。上側の残り4枚のプレート32〜35は、ステンレス鋼などの金属材料で形成されている。これら4枚の金属プレート32〜35には、複数のノズル42に連通するマニホールド41や圧力室43等の流路が形成されている。
次に、流路ユニット30に形成されているインク流路の構成について説明する。図4に示すように、流路ユニット30の上面には、4つのインク供給孔40が走査方向に並んで形成されている。4つのインク供給孔40のうち、左側に位置するインク供給孔40kは、右側の3つのインク供給孔40よりも大きい。この左側のインク供給孔40kは、ブラックインクを貯留するインクカートリッジ17kと接続される。また、右側3つのインク供給孔40y,40c,40mは、3色のカラーインクをそれぞれ貯留する3つのインクカートリッジ17y,17c,17mと接続される。
流路ユニット30の内部には、それぞれ搬送方向に延在する合計7本のマニホールド41が形成されている。7本のマニホールド41のうち、図2の左側に位置する4本のマニホールド41k1〜41k4は、ブラックのインク供給孔40kに接続されている。また、右側に位置する3本のマニホールド41y,41c,41mは、カラーの3つのインク供給孔40y,40c,40mにそれぞれ接続されている。
さらに、流路ユニット30は、その下面のインク吐出面4aに開口した複数のノズル42と、これら複数のノズル42にそれぞれ連通する複数の圧力室43とを有する。
複数のノズル42の配列について説明する。3色のカラーインクを吐出する複数のノズル42y,42c,42mは、図4における右側に配置されている。イエローインクを吐出する複数のノズル42yは、イエローのマニホールド41yを挟んで両側においてそれぞれ配列されて2列のノズル列44y1,44y2を構成している。同様に、シアンインクを吐出する複数のノズル42cは、マニホールド41cの両側において2列のノズル列44c1,44c2を構成している。また、マゼンタインクを吐出する複数のノズル42mは、マニホールド41mの両側において2列のノズル列44m1,44m2を構成している。
ブラックインクを吐出する複数のノズル42kは、図4の左側において搬送方向に配列されて、6列のノズル列44k1〜44k6を構成している。6列のノズル列44k1〜44k6は、4つのマニホールド41k1〜41k4の間に配置されている。より具体的には、走査方向に隣接する2つのマニホールド41kの間に、ノズル列44kが2列ずつ配置されている。例えば、左から1つ目のマニホールド41k1と2つ目のマニホールド41k2の間に、2列のノズル列44k1,44k2が配置されている。
図8は、インクジェットヘッドのノズル配列を示す図である。この図8は、ノズル配列がわかりやすくなるように、図4から複数のノズル42だけを抜き出したものである。図8に示す12列のノズル列44について、ノズル42の配列間隔Pは全て等しくなっている。また、走査方向に隣接する2列のノズル列44の間で、ノズル42の位置がP/2ずれている。尚、このような2列のノズル列44の組をノズル列組45と称す。即ち、イエローの2列のノズル列44y1,44y2によって、1つのノズル列組45yが構成されている。同様に、シアンの2列のノズル列44c1,44c2によって1つのノズル列組45cが構成され、マゼンタの2列のノズル列44m1,44m2によって1つのノズル列組45mが構成されている。また、ブラックの6列のノズル列44kによって、3つのノズル列組45k1〜45k3が構成されている。各ノズル列組45内でのノズル42の配列間隔は、各ノズル列44の配列間隔Pの半分(P/2)となる。
3色のカラーのノズル列組45y,45c,45mと、これに隣接するブラックのノズル列組45k3とでは、ノズル42の搬送方向における位置が一致している。ブラックのノズル列組45k2は、ノズル列組45k3,45y、45c、45mに対して、ノズル42の位置が、搬送方向上流側にP/3だけずれている。さらに、このノズル列組45k2に対して、ノズル列組45k1は、さらに搬送方向上流側にP/3だけずれている。
この結果、1つのノズル列組45を構成する、カラーのノズル42y,42c,42mについては、搬送方向においてP/2の間隔でノズル42が配置されることになる。一方、ブラックのノズル42kについては、搬送方向にP/3だけ互いに位置がずれた3つのノズル列組45を構成していることから、(P/2)×(P/3)=P/6の間隔でノズル42が配列されることになる。つまり、6列のノズル列44k全体での、ブラックのノズル42kの配列間隔は、カラーのノズル42y,42c,42mの配列間隔の1/3である。
この構成により、ブラックインクのみ使用する、いわゆるモノクロ印刷の場合には、6列のノズル列44k1〜44k6の全てを同時に使用して、高速且つ高解像度の印刷が可能となる。一方、4色のインク全てを使用する、いわゆるカラー印刷の場合には、ブラックインクの6列のノズル列44k1〜44k6のうち、カラーインクのノズル列44y,44c,44mとノズル42の位置が一致する、ノズル列組45k3の2列のノズル列44k5,44k6のみを使用する。尚、ノズル42の位置が一致する、ブラックのノズル列組45k3と、カラーのノズル列組45y,45c,45mが走査方向において隣接している。つまり、カラー印刷では、互いに隣接する4つのノズル列組45k3,45y,45c,45mを使用する。この構成によれば、カラー印刷時に、図1の右方へ移動しているキャリッジ3が左方へ向きを変える際、ノズル列組45k3が記録用紙100の印刷領域を過ぎた瞬間、即ち、ノズル列組45k1,45k2はまだ印刷領域を過ぎていない状態で、キャリッジ3を左へ反転させることができる。これにより、カラー印刷時におけるキャリッジ3の反転に要する時間を短縮し、印刷速度を上げることができる。
さらに、ブラックの2つのノズル列組45k1,45k2は、カラーのノズル列組45y,45c,45m、及び、ブラックのノズル列組45k3に対して、搬送方向上流側にずれている。それ故、搬送方向上流側においては、2つのノズル列組45k1,45k2の端に位置するノズル42kが、他のノズル列組45の端のノズル42よりも、搬送方向上流側に配置されている。一方、搬送方向下流側においては、4つのノズル列組45k3,45y、45c、45mの端に位置する4つのノズル42が、他のノズル列組45k1,45k2の端のノズル42よりも搬送方向下流側において、搬送方向の位置が揃った状態で配置されている。
尚、本実施形態では、図2に示すように、キャップ部材20の第1キャップ部20aで覆われるカラーインクのノズル列44y,44c,44mと、第2キャップ部20bで覆われるブラックインクのノズル列44kとで、ノズル列44の数がそれぞれ6列であり等しくなっている。従って、第1キャップ部20aと第2キャップ部20bの大きさは、ほぼ等しくなっている。これにより、キャップ部材20がインクジェットヘッド4に装着される際に、第1キャップ部20aと第2キャップ部20bがほぼ均等な力でインク吐出面4aに押し付けられるため、インク吐出面4aの変形が抑えられる。また、キャップ部材20の押し付け力が均一化されることによって、密閉性も向上する。
図4に示すように、複数の圧力室43は、複数のノズル42にそれぞれ対応して、搬送方向に配列されている。即ち、図4の右側において、複数のカラーのノズル42y,42c,42mにそれぞれ連通する複数の圧力室43が、上下方向においてマニホールド41と一部重なるように搬送方向に配列されて、6列の圧力室列を構成している。また、図4の左側において、複数のブラックのノズル42kにそれぞれ連通する複数の圧力室43が、上下方向においてマニホールド41と一部重なるように配列されて、同じく6列の圧力室列を構成している。図6に示すように、各圧力室43は、その直下に位置するマニホールド41と連通している。
以上より、図6に矢印で示すように、流路ユニット30内には、各マニホールド41から分岐して、圧力室43を経てノズル42に至る個別流路が複数形成されている。
次に、圧電アクチュエータ31について説明する。図4〜図7に示すように、圧電アクチュエータ31は、流路ユニット30の、インク吐出面4aとは反対側の上面に配置されている。圧電アクチュエータ31は、振動板50と、圧電層51,52と、複数の個別電極53と、共通電極54を備えている。
振動板50は、複数の圧力室43を覆った状態で流路ユニット30の上面に接合されている。2枚の圧電層51,52は、振動板50の上面に積層されている。尚、圧電層51,52は、それぞれ、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体である、強誘電性のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料からなる。
複数の個別電極53は、上層の圧電層51の上面において、複数の圧力室43とそれぞれ対向するように配置されている。つまり、複数の個別電極53は、複数のノズル42及び複数の圧力室43にそれぞれ対応して、搬送方向に配列されている。共通電極54は、2枚の圧電層51,52の間において、複数の圧力室43に跨って配置されている。
圧電層51の上面において、複数の個別電極53から、複数の接続端子56がそれぞれ引き出されている。各接続端子56は、対応する個別電極53から、圧力室43の長手方向に沿って圧力室43と対向しない領域まで引き出されている。また、複数の接続端子56は、複数の個別電極53に対応して搬送方向に配列されており、カラーノズル42に対応する6列の端子列58y1,58y2,58c1,58c2,58m1,58m2と、ブラックのノズル42kに対応する6列の端子列58k1〜58k6を構成している。より詳細には、ブラックの6列の端子列58k1〜58k6のうち、右側2列の端子列58k5,58k6は、カラーノズル42に対応する端子列58y,58c,58mと、接続端子56の位置が揃っている。他のブラックの端子列58k1〜58k4は、カラーの端子列58y,58c,58mに対して、搬送方向上流側にずれている。また、図5〜図7に示すように、複数の接続端子56には、後述するCOF60を接続するためのバンプ57がそれぞれ設けられている。
図4、図6、図7に示すように、圧電アクチュエータ31の上方には、フレキシブル配線基板であるCOF60が配置される。図7に示すように、COF60には、圧電アクチュエータ31に駆動信号を供給するドライバIC61が設けられている。COF60は、圧電アクチュエータ31を覆った状態で、圧電層51の上面に配置された複数の接続端子56と、バンプ57を介して接続される。
COF60は、複数の接続端子56が配置された圧電アクチュエータ31の上面から搬送方向下流側に引き出され、さらに、上方へ折り曲げられている。尚、圧電アクチュエータ31の上面の縁部の全周には、COF60との接続を補強するための複数の補強バンプ62が設けられている。
複数の個別電極53は、接続端子56、及び、COF60上の配線(図示省略)を介してそれぞれドライバIC61と接続されており、ドライバIC61から複数の個別電極53に対してそれぞれ駆動信号が供給される。一方、共通電極54は、COF60上のグランド配線(図示省略)に接続されることによって常にグランド電位に保持されている。また、上層の圧電層51の、個別電極53と共通電極54とに挟まれた部分は、それぞれ、厚み方向に分極されている。
ノズル42からインクを吐出させる際の圧電アクチュエータ31の動作は以下の通りである。ある個別電極53に対してドライバIC61から駆動信号が印加されると、この個別電極53とグランド電位に保持されている共通電極54の間に電位差が生じる。これによって、圧電層51の、個別電極53と共通電極54の間に挟まれた部分に厚み方向の電界が生じる。また、圧電層51の分極方向と電界の方向とが一致するために、圧電層51はその分極方向である厚み方向に伸びて面方向に収縮する。この圧電層51の収縮変形に伴って、振動板50の圧力室43と対向する部分が圧力室43側に凸となるように撓む。このとき、圧力室43の容積が減少してその内部のインクに圧力が付与され、圧力室43に連通するノズル42からインクの液滴が吐出される。
ところで、上述したように、本実施形態のインクジェットヘッド4において、ブラックの6列のノズル列44k1〜44k6のうちの2列のノズル列44k5,44k6と、カラーのノズル列44y,44c,44mとで、搬送方向におけるノズル42の位置が一致している。一方、その他のブラックのノズル列44k1〜44k4の、搬送方向におけるノズル42の位置は、カラーのノズル列44y,44c,44mに対して搬送方向にずれている。
また、図8に示すように、搬送方向下流側においては、ブラックのノズル列44k6の端のノズル42と、カラーのノズル列44y2,44c2,44m2の端のノズル42とが、他のノズル列44の端のノズル42よりも、搬送方向下流側において位置が揃った状態で配置されている。一方、搬送方向上流側においては、ブラックのノズル列44k1の端のノズル42が、他のノズル列44の端のノズル42よりも、搬送方向上流側に飛び出るように配置されている。このようなノズル42の配列であることによって、以下のような効果が得られる。
(1)搬送方向上流側におけるインクジェットヘッド4の縁部付近において、搬送されてきた記録用紙100に浮きやばたつきが生じることがある。尚、図1、図2に示されるノズルガイド16によって、インクジェットヘッド4の下を通過する記録用紙100が抑えつけられるため、上記の浮き等はある程度抑制されるが、完全に抑制できるわけではない。
本実施形態では、搬送方向下流側において、4列のノズル列44k6,44y2,44c2,44m2の端のノズル42の位置が揃っている。そして、その逆側の、搬送方向上流側においては、ブラックのノズル列44k1の端のノズル42が、他のノズル列44の端のノズル42よりも飛び出るように配置されている。これにより、インクジェットヘッド4の搬送方向上流側の縁に近づいて配置されるノズル42の数が少なくなることから、記録用紙100に浮きやばらつきが生じたときに、記録用紙100がノズル42に接触することが極力抑制される。
また、搬送方向上流側において、記録用紙100は、特に、搬送方向と直交する、走査方向における中央部において浮きやばたつきが生じやすい。この点、図8に示すように、その端のノズル42が最も搬送方向上流側に位置する、ノズル列44k1は、12列のノズル列44の中で、走査方向における端の位置にある。走査方向における端側では、中央部と比べて、記録用紙100に浮きやばたつきが生じにくい。従って、ノズル列44k1の端に位置するノズル42は、最も搬送方向上流側に位置するものの、記録用紙100とは接触しにくい。
(2)図4に示すように、本実施形態では、インクジェットヘッド4の圧電アクチュエータ31に、この圧電アクチュエータ31を覆った状態でCOF60が接続されている。また、圧電アクチュエータ31に接続されたCOF60は、搬送方向下流側、即ち、4列のノズル列44k6,44y2,44c2,44m2の端のノズル42の位置が揃っている側から引き出されている。
また、圧電アクチュエータ31には、12列のノズル列44に対応する12列の端子列58のそれぞれについて、端に位置する接続端子56よりも配列方向(搬送方向)における外側に、補強バンプ62が設けられている。ここで、COF60が引き出される搬送方向下流側では、COF60が剥離しやすいため、全ての端子列58について補強バンプ62が設けられている。一方、COF60の引き出し側と反対側となる、搬送方向上流側では、引き出し側ほどはCOF60が剥離しにくいことから、一部の端子列58について補強バンプ62を省略しても問題ない。
そこで、図4に示すように、本実施形態では、その端のノズル42が搬送方向上流側に飛び出るように配置される、ノズル列44k1に対応する端子列58k1については、搬送方向下流側にのみ補強バンプ62が設けられ、搬送方向上流側には補強バンプ62が設けられていない。これにより、全ての端子列58について両外側に補強バンプ62が設けられる場合と比べて、搬送方向におけるインクジェットヘッド4及びCOF60の大型化が抑えられる。また、上記の端子列58k1の補強バンプ62が省略されても、他の端子列58については補強バンプ62が設けられていることから、引き出し側と反対側におけるCOF60の剥離を十分防止できる。尚、図4では、ブラックのノズル列44k1に対応する端子列58k1についてのみ補強バンプ62が省略されているが、同じくカラーのノズル列44y,44c,44mよりも搬送方向上流側にずれて配置されているノズル列44k3に対応する、端子列58k3についても、搬送方向上流側の補強バンプ62が省略されてもよい。
以上説明した実施形態において、インクジェットプリンタ1が本発明の液体吐出装置に相当する。インクジェットヘッド4が本発明の液体吐出ヘッドに相当する。搬送機構5が本発明の搬送手段に相当する。カラーインクを吐出するノズル42y,42c,42mが、本発明の第1ノズルに相当する。ノズル列44y1,44y2,44c1,44c2,44m1,44m2が、本発明の第1ノズル列に相当する。ブラックインクを吐出するノズル42kが本発明の第2ノズルに相当する。ノズル列44k1〜44k6が、本発明の第2ノズル列に相当する。ノズル列44k5,44k6が、本発明の同位置第2ノズル列に相当する。ノズル列44k1〜44k4が本発明の異位置第2ノズル列に相当する。また、搬送方向が本発明の第1方向に相当し、走査方向が本発明の第2方向に相当する。
流路ユニット30が本発明の流路構造体に相当する。圧電アクチュエータ31が本発明の吐出駆動部に相当する。カラーの接続端子56y,56c,56mが、本発明の第1接続端子に相当する。カラーの端子列58y1,58y2,58c1,58c2,58m1,58m2が、本発明の第1端子列に相当する。ブラックの接続端子56kが、本発明の第2接続端子に相当する。ブラックの端子列58k1〜58k6が、本発明の第2端子列に相当する。補強バンプ62が本発明の補強部に相当する。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、カラーのノズル列44y,44c,44mが6列、ブラックのノズル列44kも6列であったが、それぞれのノズル列44の数は適宜変更可能である。また、ブラックの6列のノズル列44kのうちの2列のノズル列44k5,44k6が、カラーのノズル列44y,44c,44mと、ノズル42の位置が一致していたが、このようなノズル42の位置が一致するノズル列44の位置や数も適宜変更可能である。
2]図1,図2のノズルガイド16が省略されてもよい。この場合は、インクジェットヘッド4の搬送方向上流側において、記録用紙100の浮きやばたつきがさらに生じやすくなる。それ故、記録用紙100がノズル42に接触することを抑制できる、本発明を適用する意義が一層高くなる。
3]前記実施形態では、圧電アクチュエータ31に接続されるCOF60が圧電アクチュエータ31を覆うように配置されていた。これに対して、圧電アクチュエータ31の上面において、複数の個別電極53からそれぞれ配線を引き回すなどして、前記上面の一箇所に、接続端子56を集約して配置することができるならば、その集約配置箇所にのみ圧電アクチュエータ31を接続すればよい。この場合は、圧電アクチュエータ31を覆うようにCOF60を配置する必要はない。
以上説明した実施形態は、以上説明した前記実施形態及びその変更形態は、本発明を、記録用紙にインクを吐出して記録用紙に画像等を印刷するインクジェットプリンタに適用したものであるが、画像印刷以外の様々な用途で使用される液体吐出装置においても本発明は適用されうる。例えば、基板に複数種類の液体を吐出することによって、基板表面に導電パターンを形成する液体吐出装置にも、本発明を適用することは可能である。
次に、出願当初の特許請求の範囲に記載の請求項1〜4に係る発明以外の開示発明について説明する。
所定の第1方向に沿って配列された複数のノズルを有する液体吐出ヘッドを備え、
前記液体吐出ヘッドは、前記第1方向に所定間隔で配列されて第1の液体を吐出する複数の第1ノズルからなる第1ノズル列と、同じく前記第1方向に前記所定間隔で配列されて第2の液体を吐出する複数の第2ノズルからなる複数の第2ノズル列と、を有し、
複数種類の前記第1の液体を吐出する複数の前記第1ノズル列を備え、
前記複数の第1ノズル列と前記複数の第2ノズル列とで、ノズル列の数が等しく、
前記複数の第1ノズル列は、前記第1方向と直交する第2方向における一方側において前記第2方向に並べて配置され、前記複数の第2ノズル列は、前記第2方向における他方側において前記第2方向に並べて配置され、前記液体吐出ヘッドに、前記複数のノズルを覆うように装着されるキャップ部材をさらに備え、前記キャップ部材は、前記複数の第1ノズル列を共通に覆う第1キャップ部と、前記複数の第2ノズル列を共通に覆う第2キャップ部と、を有することを特徴とする、液体吐出装置の発明である。
即ち、上記開示発明は、出願当初の特許請求の範囲の請求項4に対応するものであるが、請求項1の構成を前提としないものである。
上記開示発明について、前記実施形態の図2、及び、図8を参照して、出願当初の特許請求の範囲に係る前記実施形態との相違点を説明する。前記実施形態の図2と同じく、キャップ部材20の第1キャップ部20aで覆われるカラーインクのノズル列44y,44c,44mと、第2キャップ部20bで覆われるブラックインクのノズル列44kとで、ノズル列44の数が等しくなっている。
但し、前記実施形態では、図8に示すように、4つのノズル列組45k3,45y、45c、45mの端に位置する4つのノズル42が、他のノズル列組45k1,45k2の端のノズル42よりも搬送方向下流側において、搬送方向の位置が揃った状態で配置されていた。これに対して、上記開示発明では、4つのノズル列組45k3,45y、45c、45mの端に位置する4つのノズル42の位置が揃う方向については、特に限定されない。従って、4つのノズル列組45k3,45y、45c、45mの端に位置する4つのノズル42の位置が、搬送方向上流側において揃っていてもよい。
1 インクジェットプリンタ
4 インクジェットヘッド
5 搬送機構
20 キャップ部材
20a 第1キャップ部
20b 第2キャップ部
30 流路ユニット
31 圧電アクチュエータ
42 ノズル
44 ノズル列
56 接続端子
58 端子列
60 COF
62 補強バンプ
100 記録用紙

Claims (4)

  1. 所定の第1方向に沿って配列された複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドから吐出された液体が着弾する対象である被吐出体を、前記液体吐出ヘッドに対して、前記第1方向の前記一方側から前記他方側へ搬送する搬送手段と、を備え、
    前記液体吐出ヘッドは、
    前記第1方向に所定間隔で配列されて第1の液体を吐出する複数の第1ノズルからなる第1ノズル列と、同じく前記第1方向に前記所定間隔で配列されて第2の液体を吐出する複数の第2ノズルからなる複数の第2ノズル列と、を有し、
    前記複数の第2ノズル列は、前記第1ノズル列と前記第1方向におけるノズルの位置が一致する同位置第2ノズル列と、前記第1ノズル列に対して前記第1方向におけるノズルの位置がずれた異位置第2ノズル列とを含み、
    前記第1ノズル列の前記他方側の端に位置する前記第1ノズルと前記同位置第2ノズル列の前記他方側の端に位置する第2ノズルとが、前記異位置第2ノズル列の前記第2ノズルよりも前記第1方向の前記他方側の位置において、前記第1方向における位置が揃った状態で配置され、
    前記異位置第2ノズル列の前記一方側の端に位置する第2ノズルが、前記第1ノズル列の前記第1ノズル及び前記同位置第2ノズル列の前記第2ノズルよりも、前記第1方向の前記一方側の位置に配置されていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記異位置第2ノズル列は、前記液体吐出ヘッドの全てのノズル列の中で、前記第1方向と直交する第2方向における端の位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記液体吐出ヘッドは、前記複数のノズルを含む液体流路を有する流路構造体と、前記流路構造体の前記液体吐出面とは反対側の面に配置されて複数のノズルからそれぞれ液体を吐出させる吐出駆動部とを有し、
    前記液体吐出ヘッドの前記吐出駆動部に接続されるフレキシブル配線基板をさらに備え、
    前記吐出駆動部は、前記複数の第1ノズルにそれぞれ対応して前記第1方向に配列された複数の第1接続端子からなる第1端子列と、前記複数の第2ノズルにそれぞれ対応して前記第1方向に配列された複数の第2接続端子からなる第2端子列とを有し、
    前記フレキシブル配線基板は、前記吐出駆動部を覆った状態で前記第1接続端子及び前記第2接続端子と接続され、且つ、前記吐出駆動部から前記第1方向における前記他方側に引き出され、
    前記第1端子列と、前記同位置第2ノズル列に対応する前記第2端子列については、それらの端子列の前記第1方向における両外側に、前記吐出駆動部と前記フレキシブル配線基板との接合を補強する補強部がそれぞれ設けられ、
    前記異位置第2ノズル列に対応する前記第2端子列については、前記第1方向における前記他方側にのみ前記補強部が設けられ、前記一方側には前記補強部が設けられていないことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 複数種類の前記第1の液体を吐出する複数の第1ノズル列を備え、
    異なる種類の前記第1の液体をそれぞれ吐出する前記第1ノズル列の間で、前記第1ノズルの前記第1方向における位置が一致しており、
    前記複数の第1ノズル列と前記複数の第2ノズル列とで、ノズル列の数が等しく、
    前記複数の第1ノズル列は、前記第1方向と直交する第2方向における一方側において前記第2方向に並べて配置され、前記複数の第2ノズル列は、前記第2方向における他方側において前記第2方向に並べて配置され、
    前記液体吐出ヘッドに、前記複数のノズルを覆うように装着されるキャップ部材をさらに備え、
    前記キャップ部材は、前記複数の第1ノズル列を共通に覆う第1キャップ部と、前記複数の第2ノズル列を共通に覆う第2キャップ部と、を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の液体吐出装置。
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