JP2010149525A - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】カラー画像を印刷するとき、印刷速度を向上することができるようにする。
【解決手段】ホスト装置は、CMYKビットマップイメージデータ10をバンド単位で解析し、イメージバンド10A〜10Cが示すバンド画像が、黒の単色バンド画像であるか否か判断する。イメージバンド10Bのように、イメージバンドが黒の単色バンド画像であれば、そのバンド10Bを、第1の印刷ヘッドのノズル縦密度を最低値に応じた縦解像度120dpiの櫛歯イメージバンド20D〜20Fに分け、その櫛歯イメージバンド20D〜20Fの各々の単色イメージバンドに、黒ヘッドのどの列のノズルを使用するかを示す情報を付加してプリンタに送信する。ホスト装置はコマンドで或いはプリンタに各々の単色櫛歯イメージバンドを解析させることで、Bkノズル全てを使用して黒の単色バンド画像を形成させる。
【選択図】図6
【解決手段】ホスト装置は、CMYKビットマップイメージデータ10をバンド単位で解析し、イメージバンド10A〜10Cが示すバンド画像が、黒の単色バンド画像であるか否か判断する。イメージバンド10Bのように、イメージバンドが黒の単色バンド画像であれば、そのバンド10Bを、第1の印刷ヘッドのノズル縦密度を最低値に応じた縦解像度120dpiの櫛歯イメージバンド20D〜20Fに分け、その櫛歯イメージバンド20D〜20Fの各々の単色イメージバンドに、黒ヘッドのどの列のノズルを使用するかを示す情報を付加してプリンタに送信する。ホスト装置はコマンドで或いはプリンタに各々の単色櫛歯イメージバンドを解析させることで、Bkノズル全てを使用して黒の単色バンド画像を形成させる。
【選択図】図6
Description
本発明は、インクジェットプリンタを用いてカラー画像を印刷するための画像処理技術の改良に関する。
なお、本明細書では、説明の便宜上、印刷ヘッドが実際に走査する方向を「主走査方向」と言い、主走査方向に対して垂直の方向であり用紙が送られる方向と反対の方向を「副走査方向」と言うことにする。
従来、インクジェットプリンタの印刷モードとして、通常印刷モードと、インターレース印刷モード(いわゆる高画質印刷モード)とが知られている。
通常印刷モードとは、印刷ヘッドに副走査方向に配列されたノズルの総数をn個とすれば、印刷ヘッドのノズルn個全部使って、一行の印刷を一度の主走査で行う印刷モードである。尚、本明細書で単に「行」と言うときは、副走査方向のnドットが主走査方向に帯状に並んだものを言う。それに対して、後述するように、或る1ドットが主走査方向に並んだものは「ドット行」という。一方、インターレース印刷モードとは、n個のノズルのうち所定のドット(ノズル)ピッチkずつ空けた所定のノズルを使用し、一行の印刷を複数回の主走査で印刷するモードである。通常は、一般に、画質より印刷の高速性を求めて、通常印刷モードが使用される。
ところで、カラー画像を印刷することができるインクジェットプリンタの印刷ヘッドは、黒インクの吐出用ノズル(以下、Bkノズル)を備える第1のサブ印刷ヘッド(以下、黒ヘッド)と、複数色のカラーインクのそれぞれの吐出用ノズル(以下、カラーノズル)を備える第2のサブ印刷ヘッド(以下、カラーヘッド)とで構成される。印刷ヘッドには、黒ヘッドのヘッド高さ(以下、黒ヘッド高さ)と、カラーヘッドにおける各色のヘッド高さ(以下、カラーヘッド高さ)が、同一のタイプと異なるタイプとがある。
黒ヘッド高さとカラーヘッド高さが同一のタイプの印刷ヘッドの例として、図1に示すような第1の印刷ヘッド1がある。
この第1の印刷ヘッド1は、図1に示すように、黒ヘッド1Aの黒ヘッド高さと、カラーヘッド1Bの各色のカラーヘッド高さが同じである。
この第1の印刷ヘッド1は、図1に示すように、黒ヘッド1Aの黒ヘッド高さと、カラーヘッド1Bの各色のカラーヘッド高さが同じである。
この第1の印刷ヘッド1には、黒ヘッド1Aに、Bkノズル3、3、…が副走査方向に360dpiの解像度に相当する配列密度(以下、副走査方向の或る解像度に相当するノズルの配列密度を「ノズル縦密度」と言う)で備えられている。また、カラーヘッド1Bに、シアンインクの吐出用ノズル(以下、Cノズル)5A、5A、…、マゼンダインクの吐出用ノズル(以下、Mノズル)5B、5B、5B、…及び、イエローインクの吐出用ノズル(以下、Yノズル)5C、5C、…が120dpiのノズル縦密度で備えられている(なお、図示したノズル3及び5A〜5Cは、実際にはもっとたくさんある。また、以下、Cノズル、Mノズル、Yノズルを総称して「カラーノズル」と言う)。
一方、黒ヘッド高さとカラーヘッド高さが異なるタイプの印刷ヘッドの例として、図2に示すような第2の印刷ヘッド11がある。
この第2の印刷ヘッド11は、図2に示すように、黒ヘッド高さと、各色のカラーヘッド高さが異なっている。具体的には、カラーヘッド高さは、黒ヘッド高さの1/3(3分の1)である。
この第2の印刷ヘッド11は、図2に示すように、黒ヘッド高さと、各色のカラーヘッド高さが異なっている。具体的には、カラーヘッド高さは、黒ヘッド高さの1/3(3分の1)である。
この第2の印刷ヘッド11では、ノズルが配列されるノズルエリアが副走査方向に3つに、すなわち、上段エリア12A、中段エリア12B、下段エリア12Cに分けられている。黒ヘッド11Aには、どのノズルエリア12A〜12Cにも、Bkノズル13、13、…が副走査方向に1列で等間隔に配されている。カラーヘッド11Bには、上段エリア12AにCノズル15A、15A、15Aが、中段エリア12BにMノズル15B、15B、15Bが、下段エリア12CにYノズル15C、15C、15Cが、それぞれ副走査方向に1列で等間隔に配置されている(図示したBkノズル13及びカラーノズル15A〜15cは、実際にはもっとたくさんある)。Bkノズル13及びカラーノズル15A〜15Cのノズル縦密度は、共に、120dpiである。
カラー画像を通常印刷モードで印刷するとき、インクジェットプリンタのホスト装置は、カラー画像のイメージデータを主走査方向に帯状(バンド)に分けてインクジェットプリンタに送る(以下、イメージデータをバンドに分けたものを「イメージバンド」と言う。なお、以下に言う「イメージバンド」は、印刷ヘッドが全てのノズルを使用して1回主走査したときに形成されるドット行の集合体であるとする)。インクジェットプリンタは、印刷ヘッドを主走査して、ホスト装置からのイメージバンドが示すバンド状の画像(換言すれば、主走査により形成されるラスターからなるバンド状の画像、以下、これを「バンド画像」という)を用紙上に形成する。
このような一連の処理を繰返すことで、バンド画像が副走査方向に連なり、通常印刷モードでカラー画像が印刷される(通常印刷モードは、イメージデータをバンドに分けて送ることから「バンド送りモード」と呼ばれることがある)。
しかし、この従来のカラー画像の印刷では、ホスト装置からのイメージバンドの縦方向(副走査方向)の解像度と、ノズル縦密度との関係上、通常印刷モードであっても全てのノズルを使用して印刷することができず、印刷速度が必要以上に遅くなってしまう(つまり、印刷対象のカラー画像を印刷し終えるまでの時間が必要以上に長くかかってしまう)場合がある。また、イメージバンドを蓄えておくためのメモリの記憶容量が必要以上に大きくなってしまう場合がある。
以下、これについて、カラー画像を印刷するときの印刷ヘッドが第1の印刷ヘッド1である場合と第2の印刷ヘッド11である場合とに分けて具体的な例を説明する。なお、それぞれの場合において、イメージデータの副走査方向の解像度(以下、これを「縦解像度」と言う)は360dpiであるとする。
(1)印刷ヘッドが第1の印刷ヘッド1である場合。
ホスト装置は、縦解像度360dpiのイメージデータをイメージバンドに分けたもの(つまり縦解像度360dpiのイメージバンド)をインクジェットプリンタに送るとき、以下の(a)、(b)のいずれかの方法で送る。
ホスト装置は、縦解像度360dpiのイメージデータをイメージバンドに分けたもの(つまり縦解像度360dpiのイメージバンド)をインクジェットプリンタに送るとき、以下の(a)、(b)のいずれかの方法で送る。
(a)印刷結果と同じ縦解像度360dpiのイメージバンドをそのまま1回で送る。
この(a)の方法では、インクジェットプリンタは、イメージバンドが示すバンド画像が、黒の単色バンド画像(例えば黒のべた組みバンド画像)であるとき、バンド画像の縦解像度とBkノズル3、3、…のノズル縦密度が360dpiで等しいため、全てのBkノズル3、3、…を使用した1回の主走査で、イメージバンドが示すバンド画像を形成することができる。
この(a)の方法では、インクジェットプリンタは、イメージバンドが示すバンド画像が、黒の単色バンド画像(例えば黒のべた組みバンド画像)であるとき、バンド画像の縦解像度とBkノズル3、3、…のノズル縦密度が360dpiで等しいため、全てのBkノズル3、3、…を使用した1回の主走査で、イメージバンドが示すバンド画像を形成することができる。
しかし、この(a)の方法では、Bk及びCMYの全ての色について、縦解像度360dpiのイメージバンドを記録できるだけの記憶容量を有するイメージバンドバッファが必要になる。すなわち、インクジェットプリンタは、カラーノズル5A〜5Cのノズル縦密度の大きさ上、1回の主走査で形成できるカラーバンド画像の縦解像度が120dpiであるにも拘らず、縦解像度360dpiのイメージバンドを記録できるだけの大きな記憶容量のイメージバンドバッファをもたないといけないので、イメージバンドバッファを持つメモリの記憶容量を大きくする必要が生じてコスト高となってしまう。これは、印刷対象のカラー画像の縦解像度が、720dpi、1440dpi等のように大きい場合には、顕著な問題である。
(b)縦解像度360dpiのイメージバンドを、カラーノズルのノズル縦密度120dpiに応じて櫛歯状に複数(つまり3つ)に分け、縦解像度が120dpiになった櫛歯状のイメージバンド(以下、これを「櫛歯イメージバンド」という)を1つずつ送る。
この(b)の方法では、インクジェットプリンタのイメージバンドバッファの記憶容量は、Bk、C、M、Yの各色について縦解像度120dpiの櫛歯イメージバンドを記録できるだけの記憶容量で良いので、上記(a)の方法に比べて少なくて済む。
しかし、この(b)の方法では、イメージバンドが示すバンド画像が黒の単色画であるときであっても、ホスト装置からのイメージバンドの縦解像度は120dpiであるため、1回の主走査で、イメージバンドが示すバンド画像を形成することができない。このため、上記(a)の方法に比べて、印刷速度が遅くなってしまう。
すなわち、印刷ヘッドが第1の印刷ヘッド1である場合、つまり、黒ヘッド高さとカラーヘッド高さが同じである場合は、印刷速度が遅くならないようにすると、イメージバンドバッファの記憶容量を大きくする必要があり、イメージバンドバッファの記憶容量を小さくすると、印刷速度が遅くなってしまう。
(2)印刷ヘッドが第2の印刷ヘッド11である場合。
この場合、ホスト装置は、縦解像度360dpiのイメージデータをイメージバンドに分けたもの(つまり縦解像度360dpiのイメージバンド)をインクジェットプリンタに送るとき、以下の(i)、(ii)のいずれかの方法で送る。
(i)縦解像度360dpiのイメージバンドをそのまま1回で送る。
この(i)の方法では、インクジェットプリンタは、Bk及びCMYの全ての色について、360dpiのイメージバンドが黒ヘッド高さとカラーヘッド高さとの比(以下、ヘッド高さ比)に応じて1/3(3分の1)になったもの(以下、これを「1/3イメージバンド」と言う)を記録できるだけの記憶容量を有するイメージバンドバッファが必要である。このため、インクジェットプリンタは、Bk及びCMYのどのノズルもノズル縦密度が120dpiであることから、1回の主走査で形成できるバンド画像の縦解像度は120dpiであるにも拘らず、360dpiの1/3イメージバンドを記録できるだけの大きな記憶容量のイメージバンドバッファを持たないといけないので、イメージバンドバッファを持つメモリの記憶容量を大きくする必要が生じてコスト高となってしまう。
この場合、ホスト装置は、縦解像度360dpiのイメージデータをイメージバンドに分けたもの(つまり縦解像度360dpiのイメージバンド)をインクジェットプリンタに送るとき、以下の(i)、(ii)のいずれかの方法で送る。
(i)縦解像度360dpiのイメージバンドをそのまま1回で送る。
この(i)の方法では、インクジェットプリンタは、Bk及びCMYの全ての色について、360dpiのイメージバンドが黒ヘッド高さとカラーヘッド高さとの比(以下、ヘッド高さ比)に応じて1/3(3分の1)になったもの(以下、これを「1/3イメージバンド」と言う)を記録できるだけの記憶容量を有するイメージバンドバッファが必要である。このため、インクジェットプリンタは、Bk及びCMYのどのノズルもノズル縦密度が120dpiであることから、1回の主走査で形成できるバンド画像の縦解像度は120dpiであるにも拘らず、360dpiの1/3イメージバンドを記録できるだけの大きな記憶容量のイメージバンドバッファを持たないといけないので、イメージバンドバッファを持つメモリの記憶容量を大きくする必要が生じてコスト高となってしまう。
(ii)縦解像度360dpiのイメージバンドを、ノズル縦密度120dpiに応じて櫛歯状に複数(つまり3つ)に分け、縦解像度が120dpiになった櫛歯イメージバンドを1つずつ送る。
この方法でイメージバンドを送る場合、インクジェットプリンタのイメージバンドバッファの記憶容量は、Bk及びCMYの各色について120dpiの櫛歯イメージバンドがヘッド高さ比に応じて1/3になったもの(以下、これを「1/3櫛歯イメージバンド」と言う)を記録できるだけの記憶容量でよいので、上記(i)の方法に比べて少なくて済む。
しかし、従来の第2の印刷ヘッド11は、Bkノズル13と各色カラーノズル15A〜15Cの並び方の関係上、バンド画像が黒の単色画であるときであっても、1つノズルエリア(例えば中段エリア12B)に並べられたBkノズル13、13、13しか使用することができない。このため、印刷速度が遅くなってしまう。
しかし、従来の第2の印刷ヘッド11は、Bkノズル13と各色カラーノズル15A〜15Cの並び方の関係上、バンド画像が黒の単色画であるときであっても、1つノズルエリア(例えば中段エリア12B)に並べられたBkノズル13、13、13しか使用することができない。このため、印刷速度が遅くなってしまう。
すなわち、印刷ヘッドが第2の印刷ヘッド11である場合、つまり、黒ヘッド高さとカラーヘッド高さが異なる場合は、カラー画像を印刷するとき、全てのBkノズル13、13、…を使用することができないので、印刷速度が遅い。
以上の記載からわかるように、従来、通常印刷モードでカラー画像を印刷するときは、印刷速度が遅くなってしまう場合や、イメージバンドを蓄えておくためのメモリの記憶容量が大きくなってしまう場合がある。
従って、本発明の目的は、通常印刷モードでカラー画像を印刷するときにおいて、印刷速度を向上することができ、且つ、イメージバンドを蓄えておくためのバッファの記憶容量が小さくて済むようにすることにある。
本発明の第1の側面に従うインクジェットプリンタは、黒インクと黒以外の複数色のカラーインクとを使用するインクジェットプリンタであって、黒インクを吐出するための複数の黒インク吐出ノズルと、複数色のカラーインクをそれぞれ吐出するための各色毎に設けられた複数のカラーインク吐出ノズルとを有する印刷ヘッド、印刷ヘッドを制御するヘッド制御手段とを備える。黒インク吐出ノズルは、紙送り方向へ所定の解像度に相当する密度で配列され、複数色のカラーインク吐出ノズルは、紙送り方向へ上記所定の解像度のN(N≧2)分の1の解像度に相当する密度で配列される。ヘッド制御手段は、上記所定の解像度以上のカラー画像を印刷するとき、そのカラー画像の一部の画像であって複数の黒インク吐出ノズルで1回の主走査で印刷できるラスターから成る帯状画像、が有する上記所定の解像度より低い解像度の画像のデータを入力して、その帯状画像が黒の単色画であるか否かを判定し、(1)その判定の結果、帯状画像が黒の単色画であるとき、上記低い解像度の画像のデータを複数使って、複数の黒インク吐出ノズルで1回の主走査で帯状画像を印刷し、(2)判定の結果、帯状画像が黒の単色画でないとき、上記低い解像度の大きさに応じて、複数色のカラーインク吐出ノズルを使用して、複数回の主走査で帯状画像を印刷するよう前記印刷ヘッドを制御する。
本発明の第1の側面に従うインクジェットプリンタによれば、複数の黒インク吐出ノズルで1回の主走査で印刷できるラスターから成る帯状画像の解像度より低い解像度の画像のデータが入力されても、その帯状画像が黒の単色画であるときは、複数の黒インク吐出ノズルで1回の主走査で帯状画像を印刷できる。これにより、プリンタのメモリの記憶容量を小さく抑えつつ、印刷速度を向上することができる。
本発明の第1の側面に従う好適な実施形態では、ヘッド制御手段は、帯状画像の1色プレーン分のデータのN分の1に相当するデータを記憶できる記憶容量のイメージバッファを複数個用意することができる。ヘッド制御手段は、帯状画像のデータを入力するとき、帯状画像の各色プレーンのデータを、複数色の複数のカラーインク吐出ノズルの配列密度に相当する解像度を持ったN個の櫛歯状画像のデータに分けて入力して、各色プレーンの各々の櫛歯状画像のデータを各々の前記イメージバッファに格納する。ヘッド制御手段は、上記判定の結果、帯状画像が黒の単色画であるとき、N個のイメージバッファの各々に、帯状画像の黒色プレーンを構成するN個の黒櫛歯状画像のデータの各々を格納した上で、N個の黒櫛歯状画像のデータを用いて複数の黒インク吐出ノズルを駆動することで印刷を行う。また、ヘッド制御手段は、上記判定の結果、帯状画像が黒の単色画でないとき、帯状画像を構成する複数色プレーンのプレーン数に相当する個数のイメージバッファの各々に、各色プレーンの1つの櫛歯状画像のデータを格納した上で、各色プレーンの1つの櫛歯状画像のデータを用いて、複数色のカラーインク吐出ノズルを駆動することで印刷を行う。
本発明の第1の側面に従うカラー画像処理方法は、黒インクと黒以外の複数色のカラーインクとを使用してインクジェットプリンタが印刷する対象のカラー画像の処理方法であって、インクジェットプリンタの印刷ヘッドには、黒インクを吐出するための複数の黒インク吐出ノズルと、複数色のカラーインクをそれぞれ吐出するための各色毎に設けられた複数のカラー吐出ノズルとが備えられ、黒インク吐出ノズルは、紙送り方向へ所定の解像度に相当する密度で配列され、複数色のカラーインク吐出ノズルは、紙送り方向へ前記所定の解像度のN(N≧2)分の1の解像度に相当する密度で配列されており、所定の解像度以上のカラー画像を印刷するとき、カラー画像の一部の画像であって複数の黒インク吐出ノズルで1回の主走査で印刷できるラスターから成る帯状画像、が有する前記所定の解像度より低い解像度の画像のデータを入力するステップと、その帯状画像が黒の単色画であるか否かを判定し、(1)判定の結果、帯状画像が黒の単色画であるとき、上記低い解像度の画像のデータを複数使って、複数の黒インク吐出ノズルを使用して1回の主走査で前記帯状画像を印刷し、(2)判定の結果、帯状画像が黒の単色画でないとき、上記低い解像度の大きさに応じて、複数色のカラーインク吐出ノズルを使用して複数回の主走査で帯状画像を印刷するよう前記印刷ヘッドを制御するステップとを有する。
本発明の第2の側面に従うインクジェットプリンタは、黒インクと黒以外の複数色のカラーインクとを使用するインクジェットプリンタであって、黒インクを吐出するための複数の黒インク吐出ノズルと、複数色のカラーインクをそれぞれ吐出するための各色毎に設けられた複数のカラーインク吐出ノズルとを有する印刷ヘッド、印刷ヘッドを制御するヘッド制御手段とを備える。黒インク吐出ノズルは、紙送り方向へ所定の黒ヘッド高さにわたって、所定の解像度に相当する密度で配列され、複数色のカラーインク吐出ノズルは、紙送り方向へ黒ヘッド高さのN(N≧2)分の1のカラーヘッド高さにわたって、所定の解像度に相当する密度で配列される。ヘッド制御手段は、上記所定の解像度以上のカラー画像を印刷するとき、カラー画像の一部の画像であって複数の黒インク吐出ノズルで1回の主走査で印刷できるラスターから成る帯状画像、のデータを入力して、帯状画像が黒の単色画であるか否かを判定し、(1)判定の結果、帯状画像が黒の単色画であるとき、複数の黒インク吐出ノズルを使用して1回の主走査で帯状画像を印刷し、(2)判定の結果、帯状画像が黒の単色画でないとき、複数色のカラーインク吐出ノズルを使用して複数回の主走査で前記帯状画像を印刷するよう印刷ヘッドを制御する。
本発明の第2の側面に従うインクジェットプリンタによれば、黒ヘッド高さとカラーヘッド高さが異なっていても、帯状画像が黒の単色画であるときは、複数の黒インク吐出ノズルを使用して1回の主走査で帯状画像を印刷することができる。
本発明の第2の側面に従う好適な実施形態では、ヘッド制御手段は、帯状画像のデータのN分の1に相当する1/Nデータの1色プレーン分のデータを記憶できる記憶容量のイメージバッファを複数個用意することができる。ヘッド制御手段は、帯状画像のデータを入力するとき、帯状画像の各色プレーンのデータをN個の1/Nデータに分けて入力して、各色プレーンの各々の1/Nデータを各々のイメージバッファに格納する。ヘッド制御手段は、上記判定の結果、帯状画像が黒の単色画であるとき、N個のイメージバッファの各々に、帯状画像の黒色プレーンを構成するN個の黒1/Nデータの各々を格納した上で、N個の黒1/Nデータを用いて複数の黒インク吐出ノズルを駆動することで印刷を行う。ヘッド制御手段は、上記判定の結果、帯状画像が黒の単色画でないとき、帯状画像を構成する複数色プレーンのプレーン数に相当する個数のイメージバッファの各々に、各色プレーンの1つの1/Nデータを格納した上で、各色プレーンの1つの1/Nデータを用いて、複数色のカラーインク吐出ノズルを駆動することで印刷を行う。
本発明の第2の側面に従うカラー画像処理方法は、黒インクと黒以外の複数色のカラーインクとを使用してインクジェットプリンタが印刷する対象のカラー画像の処理方法において、インクジェットプリンタの印刷ヘッドには、黒インクを吐出するための複数の黒インク吐出ノズルと、複数色のカラーインクをそれぞれ吐出するための各色毎に設けられた複数のカラー吐出ノズルとが備えられ、黒インク吐出ノズルは、紙送り方向へ所定の黒ヘッド高さにわたって、所定の解像度に相当する密度で配列され、複数色のカラーインク吐出ノズルは、紙送り方向へ黒ヘッド高さのN(N≧2)分の1のカラーヘッド高さにわたって、所定の解像度に相当する密度で配列されており、所定の解像度以上のカラー画像を印刷するとき、カラー画像の一部の画像であって複数の黒インク吐出ノズルで1回の主走査で印刷できるラスターから成る帯状画像、のデータを入力するステップと、帯状画像が黒の単色画であるか否かを判定し、(1)判定の結果、帯状画像が黒の単色画であるとき、複数の黒インク吐出ノズルを使用して1回の主走査で帯状画像を印刷し、(2)判定の結果、帯状画像が黒の単色画でないとき、複数色のカラーインク吐出ノズルを使用して、複数回の主走査で帯状画像を印刷するよう印刷ヘッドを制御するステップとを有する。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係るプリントシステムの全体構成を示す。
同図において、ホスト装置51は、プリンタインタフェース回路61を介してインクジェットプリンタ(以下、単に「プリンタ」という)57と接続されている。このホスト装置51は、典型的にはパーソナルコンピュータのような汎用型コンピュータであり、プリンタ57へ送るべき印刷データの作成処理を行うソフトウェアであるプリンタドライバ53を有している。プリンタドライバ53は、印刷対象のカラー画像の印刷密度などを含む印刷情報をプリンタ57に通知したり、そのカラー画像を示すイメージデータを複数のイメージバンドに分け、個々のイメージバンドをプリンタ57に送ったりする。プリンタドライバ53は、複数のイメージバンドを、プリンタ57の印刷進行状況に関わらず一気に連続して送り、プリンタ57の後述するホストインタフェース回路55に保持させる(或いは、プリンタ57と双方向通信することでプリンタ57の印刷進行状況を確認し、その状況に応じたペースでイメージバンドを送ることもできる)。
同図において、ホスト装置51は、プリンタインタフェース回路61を介してインクジェットプリンタ(以下、単に「プリンタ」という)57と接続されている。このホスト装置51は、典型的にはパーソナルコンピュータのような汎用型コンピュータであり、プリンタ57へ送るべき印刷データの作成処理を行うソフトウェアであるプリンタドライバ53を有している。プリンタドライバ53は、印刷対象のカラー画像の印刷密度などを含む印刷情報をプリンタ57に通知したり、そのカラー画像を示すイメージデータを複数のイメージバンドに分け、個々のイメージバンドをプリンタ57に送ったりする。プリンタドライバ53は、複数のイメージバンドを、プリンタ57の印刷進行状況に関わらず一気に連続して送り、プリンタ57の後述するホストインタフェース回路55に保持させる(或いは、プリンタ57と双方向通信することでプリンタ57の印刷進行状況を確認し、その状況に応じたペースでイメージバンドを送ることもできる)。
プリンタ57は、ホストインタフェース回路55を介してホスト装置51に接続されている。このプリンタ57は、ホスト装置51からホストインタフェース回路55を介して転送されてくるイメージバンドに基づいて印刷画像の生成や紙送り制御等を行う印刷処理回路59と、印刷処理回路59が作成した印刷画像を、同印刷処理回路59の制御下で印刷する印刷機構63とを有している。
ホストインタフェース回路55は、ホスト装置51からのイメージバンドの受信や、ホスト装置51へのステータス情報(印刷成功情報、エラー情報など)の送信などの、ホスト装置51との双方向通信の制御を行う。図示していないが、ホストインタフェース回路55内には、ホスト装置51からの受信したイメージバンド及びホスト装置51へ送信すべきデータを保持するためのメモリが備えられている。
印刷処理回路59は、図示していないが、印刷ヘッド駆動回路やモータ駆動回路等を有する。また、印刷処理回路59は、同印刷処理回路59全体を制御するCPU73や、CPU73のためのプログラムや固定データ等を保持するROM64や、ホストインタフェース回路55から転送されてきたイメージバンド等を蓄えるためのRAM65を有する。RAM65には、図4に示すように、イメージバンドを記録するためのRAM領域(以下、イメージバッファRAM領域)65Bと、その他のことに使用されるRAM領域(例えば、CPU73のワークエリアとして使用される領域を含む)65Aがある。イメージバッファRAM領域65Bは、ホストインタフェース回路55から転送されてきたイメージバンドを蓄えるものであり、プリンタ57のCPU73により、固定又は可変の容量で確保する。イメージバッファRAM領域65Bには、単色櫛歯イメージバンド或いは1/3単色イメージバンド(これらについては後述する。以下、これらを総称して「単色バンド」と言う)を記録するためのイメージバンドバッファ70、70、…が設けられている。イメージバンドバッファ70、70、…に記録される単色バンドには、単色バンドそのもの、その単色バンドに関する所定情報(例えば、どのノズルを使用して打ち出すかの情報(以下、使用ノズル情報)等)、及びコマンドデータ(例えば、主走査を実行することを命令するためのコマンド、或いは、後述する黒指定コマンド又は黒指定解除コマンドなど)等が含まれる。単色バンドは、例えばFIFO(先入先出)方式でイメージバッファRAM領域65Bに対して入出力される。
印刷機構63は、図示していないが、印刷ヘッド、キャリッジ、紙送り装置、ヘッドメンテナンス装置などから構成され、印刷処理回路59の制御下、ホスト装置51からのイメージバンドを示すバンド画像、つまり、イメージバンドにおけるラスターからなる帯状の画像を印刷する。
以下、この実施形態について、プリンタ57の印刷ヘッドが、以下に示す、第1の印刷ヘッドと第2の印刷ヘッドである場合に分けて説明する。
(1)プリンタ57の印刷ヘッドが第1の印刷ヘッドである場合。
(1)プリンタ57の印刷ヘッドが第1の印刷ヘッドである場合。
図5に、第1の印刷ヘッドを示す。図5に示すように、第1の印刷ヘッド41は、黒ヘッド41Aと、カラーヘッド41Bとをそれぞれが主走査方向に並んだ状態で有しており、黒ヘッド高さとカラーヘッド高さは同じであるもである。
黒ヘッド41Aには、Bkノズルが副走査方向に3列で配される。具体的に言うと、左の列にBkノズル43A、43A、43Aが、中央の列にBkノズル43B、43B、43Bが、右の列にBkノズル43C、43C、43Cが、それぞれ120bpiのノズル縦密度で備えられる(なお、図5には、43A、43B、及び43Cも、参照番号は「43」と付してある。また、図示したノズルは、実際にはもっとたくさんある。これは、以下の図面についても同様である)。各列のBkノズル43A、43B、43Cの位置は、主走査方向に沿って並んでいるのではなく、副走査方向に沿ってそれぞれ所定の距離でずれている。これにより、黒ヘッド41A全体において、Bkノズルのノズル縦密度が360dpiになっている。
カラーヘッド41Bには、Cノズル45A、45A、45A、Mノズル45B、45B、45B、及び、Yノズル45C、45C、45Cが、Bkノズルのノズル縦密度360dpiの1/3である120dpiのノズル縦密度で副走査方向に配列されている。各色の各々のカラーノズル45A、45B、45Cは、主走査方向に沿って並んで配列されており、且つ、黒ヘッド41Aにおいて左の列にある個々のBkノズル45Aとも、主走査方向に沿って並んでいる。このため、カラーバンド画像の印刷の際に黒インクを使用するときは、黒ヘッド41Aの左列のBkノズル45A、45A、45Aのみが使用される。
この第1の印刷ヘッド41を、全てのノズル43A〜43C及び45A〜45Cを使用して主走査すると、Bkノズル43A〜43Cのノズル縦密度が360dpiなので、縦解像度360dpiのバンド画像が得られる。
このような第1の印刷ヘッド41がプリント57に備えられている場合において、ホスト装置51は、カラー画像を縦解像度360dpiで通常印刷モードで印刷するユーザから命令されたとする。
このとき、ホスト装置51は、色変換処理及びハーフトーニング処理を行って、例えば図6に示すような、縦解像度360dpiのCMYKビットマップイメージデータ10を取得する。そして、ホスト装置51は、そのCMYKビットマップイメージデータ10を、複数のイメージバンドに分けて解析、つまり、イメージバンド10A、10B、10Cの各々について解析し、イメージバンド10A、10B、10Cが示すバンド画像が、カラーバンド画像であるか、或いは、黒の単色バンド画像(例えば、黒のべた組みのバンド画像)であるか判断する。
この判断の結果は、イメージバンド10A及び10Cのように、イメージバンドが示すバンド画像がカラーバンド画像であれば、ホスト装置51は、イメージバンド10A及び10Cを、カラーノズル45A〜45Cのノズル縦密度120dpiに応じて、縦解像度120dpiの櫛歯イメージバンド20A〜20C及び20G〜20Iに分ける。そして、ホスト装置51は、櫛歯イメージバンド20A〜20C及び20G〜20I毎に、Bk、C、M、及びYのそれぞれの色成分について、インク吐出パターンを示すデータ(つまり、各色の色プレーンのデータ、以下、このデータを「単色櫛歯イメージバンド」と言う)を生成し、それらをプリンタ57に送る(つまり、ホスト装置51は、櫛歯イメージバンドが、Bk及びCMYの混色のドットデータの集まりであれば、櫛歯イメージバンド1つにつき4つの単色櫛歯イメージバンドをプリンタ57に送信する)。各色の単色櫛歯イメージバンドには、上記使用ノズル情報が付加される(例えば、Bkの単色櫛歯イメージバンドには、黒ヘッド41Bの左列のBkノズル43A、43A、43Aを使用する旨の情報、Cの単色櫛歯イメージバンドには、Cノズル45A、45A、45Aを使用する旨の情報が付加される)。
一方、上記判断の結果、イメージバンド10Bのように、イメージバンドが黒の単色バンド画像であれば、ホスト装置51は、イメージバンド10Bを、カラーノズル45A〜45Cのノズル縦密度120dpiの応じて、縦解像度120dpiの櫛歯イメージバンド20D〜20Fに分ける。そして、ホスト装置51は、櫛歯イメージバンド20D〜20Fをそれぞれ黒の単色櫛歯イメージバンドにし、プリンタ57に送る。詳細には、ホスト装置51は、櫛歯イメージバンド20Dの単色櫛歯イメージバンドには、黒ヘッド41Aの左列のBkノズル43A、43A、43Aを使用する旨の情報を付加し、櫛歯イメージバンド20Eの単色櫛歯イメージバンドには、黒ヘッド41Aの中央列のBkノズル43B、43B、43Bを使用する旨の情報を付加し、櫛歯イメージバンド20Fの単色櫛歯イメージバンドには、黒ヘッド41Aの右列のBkノズル43C、43C、43Cを使用する旨を付加して、各々の黒の単色櫛歯イメージバンドをプリンタ57に送信する。
このようにして、ホスト装置51は、送信する単色櫛歯イメージバンドの縦解像度が120dpiであっても、イメージバンドが示すバンド画像が黒の単色バンド画像であれば、プリンタ57に、1回の主走査で縦解像度360dpiの黒の単色バンド画像を形成させる。
具体的には、ホスト装置51は、以下の(A)、(B)のいずれかの方法でそれを実行させる。
(A)コマンドにより実行させる。
(A)コマンドにより実行させる。
ホスト装置51は、黒の単色バンド画像に係る櫛歯イメージバンド20D〜20Fの単色櫛歯イメージバンドを送信するとき、最初に送信する単色櫛歯イメージバンドに、全てのBkノズル43A〜43Cを使用して主走査することを命令するためのコマンド(以下、「黒指定コマンド」と言う)を付加して送信する。その後、ホスト装置51は、イメージバンドが黒の単色バンド画像でなくなって全てのBkノズル43A〜43Cを使用して主走査できなくなるとき、つまり、カラーバンド画像に係る櫛歯イメージバンド20G〜20Iの単色櫛歯イメージバンドをプリンタ57に送信するとき、最初に送信する単色櫛歯イメージバンドに、全てのBkノズル43A〜43Cを使用して主走査しないように命令するためのコマンド(以下、「黒指定解除コマンド」と言う)を付加して送信する。
ホスト装置51がこの(A)の方法を実行するときのプリンタ57の処理流れを、図7を参照して説明する。
プリンタ57(詳細には、印刷処理回路59のCPU73)は、まずホスト装置51からの上記印刷情報を参照して印刷密度を確認し(ステップS1)、用紙に形成する画像の縦解像度(印刷密度)を決定する(ステップS2)。そして、プリンタ57は、イメージバッファRAM領域65Bを構築し、縦解像度が120dpiの単色櫛歯イメージバンドを記録できるサイズにしたイメージバンドバッファ70、70、…を用意する(ステップS3)。
プリンタ57(詳細には、印刷処理回路59のCPU73)は、まずホスト装置51からの上記印刷情報を参照して印刷密度を確認し(ステップS1)、用紙に形成する画像の縦解像度(印刷密度)を決定する(ステップS2)。そして、プリンタ57は、イメージバッファRAM領域65Bを構築し、縦解像度が120dpiの単色櫛歯イメージバンドを記録できるサイズにしたイメージバンドバッファ70、70、…を用意する(ステップS3)。
次に、プリンタ57は、ホストインタフェース回路55から転送されてきた単色櫛歯イメージバンドを確認し(具体的には、それのサイズや、色成分や、使用ノズル情報等を識別し)、その単色櫛歯イメージバンドを、FIFO形式で、空いているイメージバンドバッファ70に格納する(ステップS4)。
その後、プリンタ57は、FIFO形式で、イメージバンドバッファ70から単色イメージバンドを読み出し(ステップS5)、その単色櫛歯イメージバンドを確認する(ステップS6)。
ステップS6の確認の結果、プリンタ57は、単色櫛歯イメージバンドに黒指定コマンドが含まれていれば(ステップS7でYes)、連続して3つの黒の単色櫛歯イメージバンドを読み出せるまで、ステップS5、S6を行う(ステップS10でNo)。プリンタ57は、連続して3つの黒の単色櫛歯イメージバンドを読み出せたときは(ステップS10でYes)、読み出した黒の単色櫛歯イメージバンドに含まれている使用ノズル情報を基に、第1の印刷ヘッド41の全てのBkノズル43A〜43Cを用いて主走査を行い、1回の主走査で縦解像度360dpiの黒の単色バンド画像を用紙上に形成する(ステップS12)。この後、プリンタ57は、読み出し可能な単色櫛歯イメージバンドがあれば(ステップS13でYes)、ステップS5を行い、そてが無ければ(ステップS13でNo)、印刷処理を終える。
ステップS6の確認の結果、プリンタ57は、単色櫛歯イメージバンドに黒指定解除コマンドが含まれていれば(ステップS7でNo、ステップS8でYes)、カラーバンド画像を印刷できるまで(例えば、CMYK全ての色成分の単色櫛歯イメージバンドを読み出せるまで、又は、上記主走査実行コマンドが含まれる単色櫛歯イメージバンドを読み出せるまで)ステップS5、S6を行う(ステップS11でNo)。プリンタ57は、CMYK全ての色成分の単色櫛歯イメージバンドを読み出せたときは(ステップS11でYes)、読み出した各色成分の単色櫛歯イメージバンドに含まれる使用ノズル情報を基に、Bkノズル43A及びカラーノズル45A〜45Cを用いて主走査を1回行い、縦解像度120dpiのカラーバンド画像を用紙上に形成する。プリンタ57は、この一連の処理を3回繰り返すことで、縦解像度360dpiのカラーバンド画像を用紙上に形成する。その後、プリンタ57は、読み出し可能な単色櫛歯イメージバンドがあれば(ステップS13でYes)、ステップS5を行い、それが無ければ(ステップS13でNo)、印刷処理を終える。
ステップS6の確認の結果、プリンタ57は、単色櫛歯イメージバンドの黒指定コマンドの黒指定解除コマンドも含まれておらず(ステップS7でNo及びステップS8でNo)、且つ、そのときが、黒指定コマンドを取得した後であって、黒指定解除コマンドを取得していないときであれば(ステップS9でYes)、まだ黒の単色バンド画像の印刷中であるので、ステップS10を行う。また、プリンタ57は、単色櫛歯イメージバンドに黒指定コマンドも黒指定解除コマンドも含まれておらず(ステップS7でNo及びステップS8でNo)、且つ、そのときが、未だ黒指定コマンドを取得したことがないとき、或いは、黒指定解除コマンドを取得した後であって黒指定コマンドを取得していないときであれば(ステップS9でNo)、カラーバンド画像の印刷するときであるので、ステップS11を行う。
(B)プリンタ57に解析させて実行させる。
ホスト装置51は、櫛歯イメージバンド20A〜20Iの単色櫛歯イメージバンドを送信するとき、使用ノズル情報等の上記所定情報を付加して、単色櫛歯イメージバンドをプリンタ57に送信する。
ホスト装置51は、櫛歯イメージバンド20A〜20Iの単色櫛歯イメージバンドを送信するとき、使用ノズル情報等の上記所定情報を付加して、単色櫛歯イメージバンドをプリンタ57に送信する。
ホスト装置51がこの(B)の方法を実行するときのプリンタ57の流れを、図8を参照して説明する。
プリンタ57は、ホスト装置51からの上記印刷情報を参照して印刷密度を確認し(ステップS21)、用紙に形成する画像の縦解像度(印刷密度)を決定する(ステップS22)。そして、プリンタ57は、イメージバッファRAM領域65Bを構築し、縦解像度120dpiの単色櫛歯イメージバンドを記録できるサイズにしたイメージバンドバッファ70、70、…を用意する(ステップS23)。
プリンタ57は、ホスト装置51からの上記印刷情報を参照して印刷密度を確認し(ステップS21)、用紙に形成する画像の縦解像度(印刷密度)を決定する(ステップS22)。そして、プリンタ57は、イメージバッファRAM領域65Bを構築し、縦解像度120dpiの単色櫛歯イメージバンドを記録できるサイズにしたイメージバンドバッファ70、70、…を用意する(ステップS23)。
次に、プリンタ57は、ホストインタフェース回路55から転送されてきた単色櫛歯イメージバンドを確認し、その単色櫛歯イメージバンドを、FIFO形式で、空いているイメージバンドバッファ70に格納する(ステップS24)。
その後、プリンタ57は、FIFO形式で、イメージバンドバッファ70から単色櫛歯イメージバンドを読み出し(ステップS25)、その単色櫛歯イメージバンドを解析する(ステップS26)。
ステップS26の解析の結果、プリンタ57は、読み出した単色櫛歯イメージバンドの色成分が直前に読み出した単色櫛歯イメージバンドの色成分と違っているときは(ステップS27でYes)、現在はカラーバンド画像を印刷するときなので、カラーバンド画像を印刷できるまで(例えば、CMYK全ての色成分の単色櫛歯イメージバンドを読み出せるまで、又は、上記主走査実行コマンドが含まれた単色櫛歯イメージバンドを読み出せるまで)ステップS25、S26を行う(ステップS28でNo)。プリンタ57は、CMYK全ての色成分の単色櫛歯イメージバンドを読み出せたとき(ステップS28でYes)、読み出した各色成分の単色櫛歯イメージバンドに含まれている使用ノズル情報を基に、Bkノズル43A及びカラーノズル45A〜45Cを用いて主走査を1回行い、縦解像度120dpiのカラーバンド画像を用紙上に形成する(ステップS30)。プリンタ57は、この一連の処理を3回繰り返すことで、縦解像度360dpiのカラーバンド画像を用紙上に形成する。その後、プリンタ57は、読み出し可能な単色櫛歯イメージバンドあれば(ステップS31でYes)、ステップS5を行い、それが無ければ(ステップS31でNo)、印刷処理を終える。
ステップS26の解析の結果、プリンタ57は、読み出した単色櫛歯イメージバンドの色成分が直前に読み出した単色櫛歯イメージバンドの色成分と同じであるときは(ステップS27でNo)、現在は黒の単色バンド画像を印刷するときなので、連続して3つの黒の単色櫛歯イメージバンドを読み出せるまでステップS25、S26を行う(ステップS29でNo)。プリンタ57は、連続して3つの黒の単色櫛歯イメージバンドを読み出せたときは(ステップS29でYes)、読み出した黒の単色櫛歯イメージバンドに含まれている使用ノズル情報を基に、全てのBkノズル43A〜43Cを用いて主走査を行い、1回の主走査で縦解像度360dpiの黒の単色バンド画像を用紙上に形成する(ステップS30)。この後、プリンタ57は、読み出し可能な単色櫛歯イメージバンドがあれば(ステップS31でYes)、ステップS25を行い、それが無ければ(ステップS31でNo)、印刷処理を終える。
以上、この実施形態において、プリンタ57の印刷ヘッドが第1の印刷ヘッド41であるとき、ホスト装置51から送られてくる単色櫛歯イメージバンドの縦解像度は、印刷ヘッド41におけるカラーノズル43A〜43Cのノズル縦密度120dpi(つまり、1回の主走査で形成できるバンド画像の縦解像度の最低値)と同じ値の120dpiである。また、この実施形態において、プリンタ57は、ホスト装置51から送られてくる単色櫛歯イメージバンドの縦解像度が120dpiであるにも拘わらず、黒の単色バンド画像を形成するときは、全てのBkノズル43A〜43Cを使用し1回の主走査で縦解像度360dpiのバンド画像を形成させることができる。これにより、イメージバンドバッファ70、70、…の記憶容量が小さくても、印刷速度を向上させることができる。
(2)プリンタ57の印刷ヘッドが第2の印刷ヘッドである場合。
図9に、第2の印刷ヘッドを示す。図9に示すように、第2の印刷ヘッド91は、黒ヘッド91Aと、カラーヘッド91Bとを主走査方向に並んだ状態で有しており、カラーヘッド高さは、黒ヘッド高さの1/3になっている。黒ヘッド91A及びカラーヘッド91Bは、ノズルが配列されるノズルエリアが副走査方向に3つに、すなわち、上段エリア92A、中段エリア92B、下段エリア92Cに分けられる。
図9に、第2の印刷ヘッドを示す。図9に示すように、第2の印刷ヘッド91は、黒ヘッド91Aと、カラーヘッド91Bとを主走査方向に並んだ状態で有しており、カラーヘッド高さは、黒ヘッド高さの1/3になっている。黒ヘッド91A及びカラーヘッド91Bは、ノズルが配列されるノズルエリアが副走査方向に3つに、すなわち、上段エリア92A、中段エリア92B、下段エリア92Cに分けられる。
黒ヘッド91Aには、どのノズルエリア92A〜92Cにも、Bkノズルが副走査方向に1列で等間隔に配置されている。具体的には、上段エリア92Aに、Bkノズル93A、93A、93Aが、中段エリア92Bに、Bkノズル93B、93B、93Bが、下段エリア92Cに、Bkノズル93C、93C、93Cが、それぞれ配されている(尚、図9には、93A、93B、及び93Cも、参照番号は「93」と付してある)。
一方、カラーヘッド91Bには、上段エリア92AにCノズル95A、95A、95Aが、中段エリア92BにMノズル95B、95B、95Bが、下段エリア92CにYノズル95C、95C、95Cが、それぞれ副走査方向に1列で等間隔に配置されている。
Bkノズル93A〜93C及び各色のカラーノズル95A〜95Cの縦密度は、共に、120dpiであり、Bkノズル93A、93A、93AとCノズル95A、95A、95Aが、Bkノズル93B、93B、93BとMノズル95B、95B、95Bが、そして、Bkノズル93C、93C、93CとYノズル95C、95C、95Cが、それぞれ主走査方向に沿って並んで配されている。
この第2の印刷ヘッド91を、全てのノズル93A〜93C及び95A〜95Cを使用して1回主走査すると、全てのノズル93A〜93C及び95A〜95Cのノズル縦密度が120dpiなので、縦解像度120dpiのバンド画像が得られる。この第2の印刷ヘッド91を用いてカラー画像の印刷の際に黒インクを吐出するときは、中段エリア92BのBkノズル93B、93B、93Bのみが使用される。
このような第2の印刷ヘッド91がプリンタ57に備えられている場合において、ホスト装置51は、カラー画像を縦解像度360dpiで通常印刷モードで印刷するようにユーザから命令されたとする。
このとき、ホスト装置51は、色変換処理及びハーフトーニング処理を行って、例えば図10に示すような、縦解像度360dpiのCMYKビットマップイメージデータ100を取得する。ホスト装置51は、そのCMYKビットマップイメージデータ100が示す画像を印刷するとき、以下のようにして、イメージバンドをプリンタ57に送信する。
すなわち、図10に示すように、ホスト装置51は、ヘッド高さ比及びカラーヘッド91Bのノズル縦密度に応じて、縦解像度120dpiイメージバンドを1/3にしたもののうち所定の1色プレーンに相当するデータ(以下、これを「1/3単色イメージバンド」と言う)を1又は複数含んだものをイメージバンドとしてプリンタ57に送信する。例えば、図示のように、ホスト装置51は、1〜3回目のイメージバンド送信では、ドット行(1,4,7)、(2,5,8)、(3,6,9)を形成するためのYの1/3単色イメージバンドを送信し、4〜6回目のイメージバンド送信では、ドット行(1,4,7)、(2,5,8)、(3,5,9)を形成するためのBk及びMの各々の1/3単色イメージバンドを送信する(ドット行10〜18はBk単色のドットデータの集まりなので、ドット行(10,13,16)、(11,14,17)、(12,15,18)を形成するためのYの1/3単色イメージバンドは送信されない)。また、7〜9回目のイメージバンド送信では、ドット行(1,4,7)、(2,5,8)、(3,6,9)を形成するためのCの1/3単色イメージバンド、及び、ドット行(10,13,16)、(11,14,17)、(12,15,18)を形成するためのBkの1/3単色イメージバンドが送信される(ドット行10〜27はBk単色のドットデータの集まりなので、ドット行(10,13,16)、(11,14,17)、(12,15,18)を形成するためのMの1/3単色イメージバンド、及び、ドット行(19,22,25)、(20,23,26)、(21,24,27)を形成するためのYの1/3単色イメージバンドは送信されない)。
ホスト装置51は、このようにしてイメージバンド送信することで、1〜9回のイメージバンド送信により、プリンタ57をして、1〜9回の主走査でドット行1〜9の画像についてCMYK混色の画像を形成し、ドット行10〜18の画像については黒の単色画像を形成する(ドット行19〜27はBk単色のドットデータの集まりであるので、1〜9回の主走査では画像が形成されない)。
図10からわかるように、第2の印刷ヘッド91が全ノズルを使用して3回の主走査で形成できる範囲(別の言い方をすれば、黒ヘッド高さにわたるノズルが3回の主走査でカバーできる範囲、以下、印刷ヘッドカバー範囲)におけるドット行の数は27である。また、第2の印刷ヘッド91における3つのノズルエリア92A〜92Cのうちの1つのノズルエリアにあるノズルが3回の主走査で形成できる範囲(別の言い方をすれば、黒ヘッド高さの1/3のカラーヘッド高さにわたるノズルが3回の主走査でカバーできる範囲、以下、カラーヘッド高さカバー範囲)のドット行の数は9である。
このため、ホスト装置51は、図11に示すようにして、CMYKビットマップイメージデータ100を解析する。
すなわち、ホスト装置51は、CMYKビットマップイメージデータ100において、最初、ドット行1〜27行の範囲(黒ヘッド高さカバー範囲)K1が示す画像が黒の単色画像であるか否かを解析し、次に、そのドット行1〜27を副走査方向に9つのドット行分だけ(カラーヘッド高さの範囲分だけ)下げた範囲、つまり、ドット行10〜36の範囲K2が示す画像が黒の単色画像であるか否かを解析し、次に、そのドット行10〜36を更に副走査方向に9つのドット行分だけ下げた範囲、つまり、ドット行19〜45の範囲K3が示す画像が黒の単色画像であるか否かを解析し、…というように、各々の黒ヘッド高さカバー範囲K1、K2、K3、…を解析する。
すなわち、ホスト装置51は、CMYKビットマップイメージデータ100において、最初、ドット行1〜27行の範囲(黒ヘッド高さカバー範囲)K1が示す画像が黒の単色画像であるか否かを解析し、次に、そのドット行1〜27を副走査方向に9つのドット行分だけ(カラーヘッド高さの範囲分だけ)下げた範囲、つまり、ドット行10〜36の範囲K2が示す画像が黒の単色画像であるか否かを解析し、次に、そのドット行10〜36を更に副走査方向に9つのドット行分だけ下げた範囲、つまり、ドット行19〜45の範囲K3が示す画像が黒の単色画像であるか否かを解析し、…というように、各々の黒ヘッド高さカバー範囲K1、K2、K3、…を解析する。
この解析の結果、ホスト装置51は、黒ヘッド高さカバー範囲K1及びK2のように、その範囲が示す画像がカラー画像であれば、ホスト装置51は、黒ヘッド高さカバー範囲K1及びK2における個々の縦解像度120dpiのイメージバンドを、ヘッド高さ比に応じて副走査方向に3つに分けて、1/3イメージバンドにする。そして、ホスト装置51は、各々の1/3イメージバンドから、各色の1/3単色イメージバンドを生成し、プリンタ57に送る。
一方、上記解析の結果、図12に示す黒ヘッド高さカバー範囲K3のように、その範囲K3が示す画像が黒の単色画像であれば、ホスト装置51は、黒ヘッド高さカバー範囲K3における縦解像度120dpiのイメージバンド毎に、上述したようにして、3つの黒の1/3単色イメージバンドを生成する。そして、ホスト装置51は、ドット行19〜27に係る黒の1/3単色イメージバンドには、上段エリア92AにあるBkノズル93A、93A、93Aを使用する旨を使用ノズル情報を付加し、ドット行28〜36に係る黒の1/3単色イメージバンドには、中段エリア92BにあるBkノズル93B、93B、93Bを使用する旨を使用ノズル情報として付加し、ドット行37〜45に係る黒の1/3単色イメージバンドには、下段エリア92CにあるBkノズル93C、93C、93Cを使用する旨を使用ノズル情報として付加して、ドット行19〜45に係る各々の黒の1/3単色イメージバンドをプリンタ57に送る。
このようにして、黒の1/3単色イメージバンドをプリンタ57に送信することにより、ホスト装置51は、黒ヘッド高さカバー範囲が示す画像が黒の単色画像であれば、プリンタ57に、第2の印刷ヘッド43の全てのBkノズル93A〜93Cを使用させて画像を形成させる。
具体的には、ホスト装置51には、以下の(i)、(ii)のいずれかの方法でそれを実行させる。
(i)コマンドにより実行させる。
ホスト装置51は、黒ヘッド高さカバー範囲K3に係る黒の1/3単色イメージバンドを送信するとき、最初に送信する黒の1/3単色イメージバンドに、全てのBkノズル93A〜93Cを使用して主走査することを命令するための黒指定コマンドを付加して、その1/3単色イメージバンドをプリンタ57に送信する。その後、ホスト装置51は、黒ヘッド高さカバー範囲が示す画像が黒の単色でなくなるとき、つまり、ドット行46以降の範囲に係る1/3単色イメージバンドを送信するとき、最初に送信する1/3単色イメージバンドに、全てのBkノズル43A〜43Cを使用して主走査しないよう命令するための黒指定解除コマンドを付加して、その1/3単色イメージバンドをプリンタ57に送信する。
ホスト装置51は、黒ヘッド高さカバー範囲K3に係る黒の1/3単色イメージバンドを送信するとき、最初に送信する黒の1/3単色イメージバンドに、全てのBkノズル93A〜93Cを使用して主走査することを命令するための黒指定コマンドを付加して、その1/3単色イメージバンドをプリンタ57に送信する。その後、ホスト装置51は、黒ヘッド高さカバー範囲が示す画像が黒の単色でなくなるとき、つまり、ドット行46以降の範囲に係る1/3単色イメージバンドを送信するとき、最初に送信する1/3単色イメージバンドに、全てのBkノズル43A〜43Cを使用して主走査しないよう命令するための黒指定解除コマンドを付加して、その1/3単色イメージバンドをプリンタ57に送信する。
ホスト装置51がこの(i)の方法を実行するときのプリンタ57の処理流れは、図7に示した流れと実質的に同様であるので、説明を省略する。
(ii)プリンタ57に解析させて実行させる。
ホスト装置51は、1/3単色イメージバンドを送信するとき、使用ノズル情報等の上記所定情報を付加して、1/3単色イメージバンドをプリンタ57に送信する。
ホスト装置51は、1/3単色イメージバンドを送信するとき、使用ノズル情報等の上記所定情報を付加して、1/3単色イメージバンドをプリンタ57に送信する。
ホスト装置51がこの(ii)の方法を実行するときのプリンタ57の流れは、図8に示した処理流れと実質的に同様であるので、説明を省略する。
この実施形態において、印刷ヘッドが第2の印刷ヘッド91である場合、つまり、黒ヘッド高さとカラーヘッドの高さが異なる印刷ヘッドである場合において、カラー画像を印刷するとき、黒ヘッド高さカバー範囲が示す画像が黒の単色画像であれば、全てのBkノズル93A〜93Cを使用して印刷することができる。これにより、従来よりも、印刷速度が向上する。
以上、本発明の好適な幾つかなの実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。例えば、第2の印刷ヘッド91を使用して印刷するとき、ホスト装置51は、各々の黒ヘッド高さカバー範囲K1、K2、K3、…を解析する代わりに、イメージバンド毎に、全てのBkノズル93A〜93Cを使用して主走査することができるか否かを判断するようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について説明する。本実施形態のプリントシステム構成は、前記図3で示した第1実施形態のプリントシステム構成は同じであり、ホスト装置51のプリンタドライバ53及びプリンタ57の印刷処理回路59の処理動作が第1実施形態と相違する。従って、説明の便宜上、同じ部分はその説明は省略し相違する点を詳細に説明する。
次に、本発明を具体化した第2実施形態について説明する。本実施形態のプリントシステム構成は、前記図3で示した第1実施形態のプリントシステム構成は同じであり、ホスト装置51のプリンタドライバ53及びプリンタ57の印刷処理回路59の処理動作が第1実施形態と相違する。従って、説明の便宜上、同じ部分はその説明は省略し相違する点を詳細に説明する。
本実施形態の印字ヘッドを図13に示す。図13に示すように、本実施形態の印字ヘッド101は、前記図9で示す第2の印刷ヘッド91と同様に、黒ヘッド高さとカラーヘッド高さが異なる印字ヘッドである。
図13において、印字ヘッド101は、黒ヘッド101Aと、カラーヘッド101Bとを主走査方向に並んだ状態で構成されている。黒ヘッド101Aは、複数(本実施形態では180個であって、図13では9個のみ図示)のノズルが副走査方向に1列に等間隔に配置されている。カラーヘッド101Bは、同じく複数(本実施形態では180個であって、図13では9個のみ図示)のノズルが副走査方向に1列に等間隔に配列されている。そして、黒ヘッド101Aのノズルと、カラーヘッド101Bのノズルは、印字ヘッド101において、主走査方向に対して相対向するように配置されている。そして、本実施形態では、黒ヘッド101Aのノズル及びカラーヘッド10Bのノズルのノズル縦密度は、共に、180dpiである。
尚、黒ヘッド101A及びカラーヘッドにそれぞれ設けたノズルの数は、上記したように、本実施形態では180個であるが、説明の便宜上、図13では9個のみ図示したので、以後、本実施形態の各図面については図13に示すノズルの数に対応した表現で図示する。
印字ヘッド101は、前記各ノズルが配列されるノズルエリアが副走査方向に、上段エリア102A、中段エリア102B、下段エリア102Cの3つに等区分されている。
黒ヘッド101Aにおいて、下段エリア102Cに属する60個のノズルを第1のBkノズルNZb1とし、中段エリア102Bに属する60個のノズルを第2のBkノズルNZb2とし、上段エリア102Aに属する60個のノズルを第3のBkノズルNZb3としている。
一方、カラーヘッド101Bにおいて、下段エリア102Cに属する60個のノズルをCノズルNZcとし、中段エリア102Bに属する60個のノズルをMノズルNZmとし、上段エリア102Aに属する60個のノズルをYノズルNZyとしている。従って、カラーヘッド高さは、黒ヘッド高さの1/3になっている。
つまり、それぞれ下段エリア102Cにある、60個の第1のBkノズルNZb1と60個のCノズルNZcとは、主走査方向に対して相対向するように配置されている。又、それぞれ中段エリア102Bにある、60個の第2のBkノズルNZb2と60個のMノズルNZmとは、主走査方向に対して相対向するように配置されている。さらに、それぞれ上段エリア102Aにある、60個の第3のBkノズルNZb3と60個のYノズルNZyとは、主走査方向に対して相対向するように配置されている。
この印刷ヘッド101を、全てのノズルNZb1〜NZb3及びNZc、NZm、NZyを使用して1回主走査すると、全てのノズルNZb1〜NZb3及びNZc、NZm、NZyのノズル縦密度が180dpiなので、縦解像度180dpiのバンド(帯状)画像が得られる。
尚、この印刷ヘッド101を用いてカラー画像を印刷する際に、黒インクを吐出するときは、下段エリア102Cの第1のBkノズNZb1のみが使用される。また、カラー画像の印刷中において、カラー画像の一部が黒の単色画が連なって黒インクのみ吐出する箇所がある場合には、黒ヘッド101Aの全てのノズル、すなわち、第1〜第3のBkノズルNZb1〜NZb3を全て使用して印刷を行うことができるようになっている。
このような印刷ヘッド101がプリンタ57に備えられている場合において、ホスト装置51は、カラー画像を縦解像度180dpiの通常印刷モードで印刷するようにユーザから命令されたとする。
このとき、ホスト装置51は、色変換処理及びハーフトーニング処理を行って、例えば図14に示すような、縦解像度180dpiのCMYKビットマップイメージデータ110を取得する。
因みに、図14に示すCMYKビットマップイメージデータ110は、ドット行1〜6(実際はドット行1〜90)まではCMYK混色のドットデータであり、ドット行7〜39(実際はドット行91〜780)までは黒単色のドットデータであり、ドット行40〜45(実際はドット行781〜1140)まではCMYK混色のドットデータである。
ホスト装置51は、そのCMYKビットマップイメージデータ110が示す画像を印刷するとき、以下のようにして、イメージバンドをプリンタ57に送信する。すなわち、図14に示すように、ホスト装置51は、ヘッド高さ比及びカラーヘッド101Bのノズル縦密度に応じて、縦解像度180dpiのイメージバンドのうち所定の1色プレーンに相当するデータ(以下、これを「単色イメージバンド」と言う)を1又は複数含んだものをイメージバンドとしてプリンタ57に送信する。
詳述すると、ホスト装置51は、以下のようにイメージバンドを送信する。
ホスト装置51は、1回目のイメージバンド送信では、1〜3ドット行(実際は1〜60ドット行)を形成するためのBk及びCの単色イメージバンドが送信される。
ホスト装置51は、1回目のイメージバンド送信では、1〜3ドット行(実際は1〜60ドット行)を形成するためのBk及びCの単色イメージバンドが送信される。
そして、2回目から4回目のイメージバンド送信では、1回目のイメージバンド送信と同様に、Bkとカラーの単色イメージバンドがそれぞれ送信される。
5回目のイメージバンド送信では、ドット行13〜21(実際は、ドット行241〜420)を形成するためのBkの単色イメージバンドがそれぞれ送信される。
5回目のイメージバンド送信では、ドット行13〜21(実際は、ドット行241〜420)を形成するためのBkの単色イメージバンドがそれぞれ送信される。
同様に、6回目(ドット行22〜30に相当)及び7回目(ドット行31〜39に相当)のイメージバンド送信のいても、5回目のイメージバンド送信と同様に、Bkの単色イメージバンドがそてぞれ送信される。
ホスト装置51は、このようにして1〜7回のイメージバンド送信することで、プリンタ57に対して、1〜7回の主走査で、ドット行1〜6の画像についてCMYK混色の画像を形成させ、ドット行7〜39の画像については黒の単色画像を形成させるようにしている。
又、このとき、ホスト装置51は、5回目〜7回目における各黒の単色イメージバンドには、それぞれ第1〜第3BkノズルNZb3のいずれかを使用する旨の使用ノズル情報を付加してプリンタ57に送るようになっている。
プリンタ57は、ホスト装置51から送信されてくるイメージバンドに基づいて印字動作を行う。図15は、ホスト装置51から送信されてくるイメージバンドに基づいてプリンタ57が印字動作を行う流れを示すフローチャートである。
プリンタ57は、ホスト装置51からの上記印刷情報を参照して印刷密度を確認し(ステップS51)、用紙に形成する画像の縦解像度(印刷密度)を決定する(ステップS52)。そして、プリンタ57は、イメージバッファRAM領域65Bを構築し、縦解像度180dpiの単色イメージバンドを記録できるサイズにしたイメージバンドバッファ70を用意する(ステップS53)。
即ち、本実施形態では、入力用イメージバンドバッファ70、出力用イメージバッファ70を用意する。入力用イメージバンドバッファ70と出力用イメージバンドバッファ70は、交互に入力用バッファ、出力用バッファにと切り換わるイメージバッファであって、ホスト装置51から送信される単色バンドデータを受信し格納するときは、入力用イメージバンドバッファ70となり、印刷するためにその格納した単色データが読み出されるときは出力用イメージバッファ70となる。つまり、一方のイメージバンドバッファ70が入力用バッファとして単色イメージバンドを格納している時には、他方のイメージバンドバッファ70は出力用バッファとして格納した印刷のために単色イメージバンドが読み出される。そして、読み出された単色イメージバンドに基づく印刷が終了すると、その他方のイメージバッファは、その単色イメージバンドがクリアされ、出力用バッファから入力用バッファとなり、ホスト装置51からの新たな単色イメージバンドの格納に備える。一方、それまで単色イメージバンドを格納していた一方のイメージバッファは、入力用バッファから出力用バッファとなり、その格納した単色イメージバンドが印刷のために単色イメージバンドが読み出されることになる。
そして、これら入力用イメージバンドバッファ70と出力用イメージバンドバッファ70は、それぞれ同時に4種類の単色イメージバンドを格納する記憶領域が確保されている。つまり、本実施形態では、第1〜第3のBkノズルNZb1〜NZb3に対応する3種類の黒の単色イメージバンドと、CノズルNZc、MノズルNZm、YノズルNZyに対応する3種類のカラーの単色イメージバンドのうち、最大4種類の単色イメージバンドだ格納できるようになっている。
次に、プリンタ57は、入力用イメージバンドバッファ70及び出力用イメージバンドバッファ70に格納されている単色イメージバンド数カウンタの内容を「0」にセットする(ステップS54)。
このように、ステップS51からステップS54までの初期セットが完了すると、プリンタ57は、ステップS55〜ステップS63の流れで印刷動作を行う。但し、ホスト装置51から単色イメージバンドとともに、紙送りコマンド、又は、初期コマンド等が送信された場合には、ステップS55〜ステップS63の流れは別の制御にて強制的に主走査が行われるようになっている。
つまり、ホスト装置51からイメージバンド送信がなされると、プリンタ57は順番に単色イメージバンドを受信する(ステップS56)。そして一つに単色イメージバンドを受信する毎に、ステップS56において、プリンタ57は、入力用イメージバッファ70に、同じ単色イメージバンドが既に格納されているかどうか判断する。つまり、例えば、Cの単色イメージバンドであるならばCの単色イメージバンドかどうか、又は、Bkの単色イメージバンドであるならば、Bkの単色イメージバンドかどうかを判断する。正確には、イメージバンドに付加された使用ノズル情報が同じかどうかを判断する。
そして、同じ単色イメージバンドが既に入力用イメージバッファ70に格納されていない場合には(ステップS56でNO)、プリンタ57はその受信した単色イメージバンドを入力用イメージバッファ70に格納した後に前記単色イメージバンド数カウンタの内容を「1」加算する(ステップS57、ステップS58)。
続いて、プリンタは、ステップ59において、単色イメージバンド数カウンタの内容が「4」かどうか、又は、単色イメージバンド数カウンタの内容が「3」であって黒の単色イメージバンドだけで「3」になったかどうか判断する。上記内容が条件を満たさない場合(ステップS59でNO)の場合、前記ステップS56に戻り、次の単色イメージバンドを受信し前記と同様な処理を行う。
そして、入力用イメージバッファ70に、4種類の単色イメージバンドが格納されると(ステップS59でYES)、プリンタ57は1主走査分の単色イメージバンドが入力用バッファ70に格納されたとして、ステップS60に移る。ステップ60において、プリンタ57は、入力用イメージバッファ70を出力用イメージバッファ70に切り換えて、同バッファ70に格納された各単色イメージバンドに含まれている使用ノズル情報を基に、主走査を行い、ドット行を形成するための単色バンド画像を用紙上に形成する。そして、単色バンド画像が形成されると、プリンタ57は、その出力用イメージバッファ70を入力用イメージバッファ70に切り換えるとともに、その切り換えた入力用イメージバッファ70に対する単色イメージバンド数カウンタの内容を「0」にセットした後に次の単色イメージバンドの格納に備える(ステップS61)。
尚、出力用イメージバッファ70に格納された単色イメージバンドに基づいて主走査が行われているとき、プリンタ57は切り換わった入力用イメージバッファ70を使って前記のように単色イメージバンドの格納処理を行っている。
又、単色イメージバンド数カウンタの内容が「3」であって黒の単色イメージバンドだけで「3」になった場合(ステップS59でYES)、プリンタ57は1主走査分、即ち第1〜第3のBkノズルNZb1〜NZb3を使用した黒の単色イメージバンドが入力用バッファ70に格納されたとしてステップS60に移る。そして、プリンタ57は、前記と同様に、入力用イメージバッファ70を出力用イメージバッファ70に切り換えて、同バッファ70に格納された各単色イメージバンドに含まれている使用ノズル情報を基に、主走査を行い、ドット行を形成するための黒の単色バンド画像を用紙上に形成する(ステップS61)。つまり、前記したホスト装置51からの5回目、6回目及び7回目の各回におけるイメージバンド送信については、それぞれ第1〜第3のBkノズルNZb1〜NZb3を使用した黒の単色バンド画像が用紙上に形成される。
さらに、ステップS56において、同じ単色イメージバンドが既に格納されている場合には(ステップS56でNO)、つまり、前記単色イメージバンド数カウンタの内容が「4」かどうか、又は、単色イメージバンド数カウンタの内容が「3」であって黒の単色イメージバンドだけで「3」にならなくても、受信した単色イメージバンドは、次の主走査のための単色イメージバンドとして判断する。そして、プリンタ57は、先の同じ単色イメージバンドを格納している入力用イメージバッファ70を出力用イメージバッファ70に切り換えて、同バッファ70に格納された単色イメージバンドに含まれている使用ノズル情報を基に、主走査を行い、ドット行を形成するための単色バンド画像を用紙上に形成する(ステップS62)。そして、単色バンド画像が形成されると、プリンタ57は、その出力用イメージバッファ70を入力用イメージバッファ70に切り換えるとともに、該切り換えた入力用イメージバッファ70に対する単色イメージバンド数カウンタの内容を「0」にセットした後に次の単色イメージバンドの格納に備える(ステップS63)。
以上、詳述したように、本実施形態において、印刷ヘッド101、即ち、黒ヘッド高さとカラーヘッドの高さが異なる印刷ヘッド101を備えたプリンタ57のおいて、カラー画像を印刷するとき、ホスト装置51からBkの単色イメージバンドが連続して送信されるとき、1回の主走査で黒ヘッド101Aの第1〜第3のBkノズルNZb1〜NZb3全てを使用して印刷するようにしたので、印刷速度を向上する。
すなわち、ホスト装置51から、図14に示すCMYKビットマップイメージデータ110についてのイメージバンドを7回に分けて送信すると、従来のプリンタは13回の主走査を行って印刷動作を行う。
これに対して、本実施形態のプリンタ57は、5回目(ドット行13〜21)の各Bkの単色イメージバンドを、6回目(ドット行22〜30)の各Bkの単色イメージバンドを、及び、7回目(ドット行31〜39)の各Bkの単色イメージバンドを、それぞれ第1〜第3のBkノズルNZb1〜NZb3全てを使って1回の主走査で印刷するようにした。
従って、本実施形態のプリンタ57は、CMYKビットマップイメージデータ110に基づく印刷を7回の主走査を行って印刷することができ、主走査回数が少なくなった分だけ印刷速度が向上する。
つまり、カラー画像をカラー印刷するとき、そのカラー画像の一部に連続して主走査方向にBkノズルを使って黒の単色画を印刷する部分がある場合、カラー印刷モードのままで、印刷速度の向上を図ることができる。
(発明の効果)
以上詳述したように、本発明によれば、カラー画像を印刷するときにおいて、印刷速度を向上することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、カラー画像を印刷するときにおいて、印刷速度を向上することができる。
41 印刷ヘッド、41A 黒ヘッド、41B カラーヘッド、43A〜43C Bkノズル、45A Cノズル、45B Mノズル、45C Yノズル、51 ホスト装置、57 インクジェットプリンタ、59 印刷処理回路、64 ROM、65 RAM、65B イメージバッファRAM領域、70 イメージバンドバッファ、73 CPU、101 印刷ヘッド、101A 黒ヘッド、101B カラーヘッド。
Claims (5)
- 所定の色を含むN+1色(Nは2以上の整数)のインクを吐出するインクジェットプリンタであって、
前記所定の色のインクを吐出するための複数の所定の色インク吐出ノズルと、前記所定の色とは異なるN色のインクをそれぞれ吐出するための各色毎に設けられた複数のN色インク吐出ノズルとを有する印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドを用いて印刷するデータを記憶するイメージバッファと、
前記印刷ヘッドを制御するヘッド制御手段とを備え、
前記N色インク吐出ノズルは、紙送り方向に所定の解像度に相当する密度で配列されていることと、
前記N色インク吐出ノズルのうち、同色のインク吐出ノズルは互いに隣り合って配列されていることと、
前記N色インク吐出ノズルは、同色のインク吐出ノズルを集めたN個の第1のノズル群により、N個に区分されていることと、
前記所定の色インク吐出ノズルは、紙送り方向に前記所定の解像度に相当する密度で配列されていることと、
前記所定の色インク吐出ノズルは、N個の前記所定の色インク吐出ノズルのノズル群である第2のノズル群により、N個に区分されていることと、
前記ヘッド制御手段が、
前記印刷ヘッドの紙送り方向において同じ位置の主走査方向への移動によって印刷出来る印刷データを全て印刷させた後に、前記印刷ヘッドの新たな紙送り方向において同じ位置の主走査方向への移動によって印刷出来る印刷データを全て印刷させることと、
所定の色を含むカラー画像の印刷データを、前記印刷ヘッドの紙送り方向において同じ位置の主走査方向への移動で印刷させる場合には、前記所定の色インク吐出ノズルは1つの所定の区分された前記第2のノズル群を使用することと、
前記印刷ヘッドを制御してカラー画像を印刷させる際に、当該カラー画像の一部の画像の前記所定の解像度に相当する密度の画像の印刷データであって、区分された1個の前記第1のノズル群又は区分された1個の前記第2のノズル群を使用する印刷データである単色データを、前記イメージバッファに入力して蓄積させることと、
蓄積した前記単色データの数をカウントすることと、
蓄積した前記単色データの数がM個(Mは2以上N以下の整数)となった場合に、当該M個の蓄積した前記単色データが全て前記第2のノズル群を使用するデータであって前記印刷ヘッドの紙送り方向において同じ位置の主走査方向への移動時に使用するデータであるか否かを判断することと、
前記判断の結果当該データである場合は、当該M個の蓄積した前記単色データを基にして前記印刷ヘッドの紙送り方向において同じ位置の主走査方向への移動により前記カラー画像の一部の画像を印刷させることと、を特徴とするインクジェットプリンタ。 - 前記ヘッド制御手段が、
前記単色データの入力の際に、当該入力される前記単色データである第1のデータと既に蓄積されている前記単色データである第2のデータとの、使用するノズル群が同一か否かを判定することと、
(1)前記判定の結果同一である場合は、既に蓄積されている前記第2のデータを使用して前記印刷ヘッドにより画像を印刷させた後に、前記第1のデータを蓄積させて前記単色データの数を1にすることと、
(2)前記判定の結果同一でない場合は、前記第1のデータを蓄積させて前記単色データの数を1つ増やすことと、を特徴とする請求項1に記載したインクジェットプリンタ。 - 前記Mの値がNであることを特徴とする請求項1又は2に記載したインクジェットプリンタ。
- 各々の前記所定の色インク吐出ノズルと、各々の前記所定の色インク吐出ノズルに対応する前記N色インク吐出ノズルとが、紙送り方向において同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載したインクジェットプリンタ。
- 前記ヘッド制御手段は
前記単色データの数がN+1個になった場合に、当該N+1個の前記単色データを使用して前記印刷ヘッドによりカラー画像の一部の画像を印刷させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載したインクジェットプリンタ。
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2010
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