JP2002011859A - 非一様なオーバーラップ印刷 - Google Patents
非一様なオーバーラップ印刷Info
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Abstract
せる。 【解決手段】 各ラスタライン上における複数のドット
位置の中でq個(qは2以上の所定の整数)に1個の割
合でドットの形成を許容するような原駆動信号波形を用
いる。そして、一部のラスタライン上におけるドットの
形成を担当するノズルの数nj (nj は2以上の整数)
が、他のラスタライン上におけるドットの形成を担当す
るノズルの数とは異なる値に設定される。さらに、使用
されるノズルの中のi番目のノズルは、1回の走査中に
1ラスタライン上でドットを形成可能な間欠的なドット
位置の中で、さらに、mi 個(mi は1以上の整数)に
1個の割合でドット形成が許容されるようにしてもよ
い。このとき、少なくとも2つのノズルに関する整数m
i の値が、他のノズルに関する整数mi の値と異なる値
に設定される。
Description
いて印刷媒体上にドットを形成することによって印刷を
行う技術に関する。
印刷ヘッドを用いて印刷を行う印刷装置としては、シリ
アルスキャン型プリンタやドラムスキャン型プリンタ等
のようなインクジェットプリンタがある。インクジェッ
トプリンタは、印刷ヘッドの複数のノズルからインクを
吐出させることによって文字や画像を印刷媒体上に形成
する。
トの記録方式の1つとして、「インターレース方式」と
呼ばれるものがある。図31(A)は、インターレース
記録方式における副走査送りの様子を示す説明図であ
る。印刷ヘッド10は、副走査方向に沿って配置された
4個のノズルを有している。丸の中に記された数字0〜
3は、ノズルの番号である。ノズル同士の副走査方向の
ピッチkは3ドットである。ここで、[ドット]という
単位は、副走査方向の印刷解像度に相当する副走査方向
のドットピッチ[インチ]を意味している。図31
(A)においてパス1,パス2…と記載されている印刷
ヘッド10の位置は、各主走査時における副走査方向の
位置を示している。ここで、「パス」とは1回の主走査
を意味している。各主走査後には、4ドットの一定の送
り量Lで副走査送りが実行されている。
トを記録するノズルの番号が示されている。この図から
理解できるように、インターレース記録方式では、ノズ
ルピッチkが2ドット以上の場合にも、すべての主走査
ライン上においてドットを形成することが可能である。
位置は、ノズルの製造誤差に起因して、副走査方向に多
少ずれることがある。図31(B)は、このような製造
誤差が無く、すべてのドットの位置が正常であると仮定
した場合の図である。一方、例えば1番ノズルによって
形成されるドットが上方にずれている場合には、図31
(C)に示すように、1番ノズルによってドットが形成
される主走査ラインと、0番ノズルでドットが形成され
る主走査ラインとの間に、隙間が生じる。このような隙
間は、肉眼では、「バンディング」と呼ばれる筋状の画
質劣化部分として観察される。なお、バンディングの原
因は、ノズルの製造誤差のみでなく、副走査送り誤差
や、印刷媒体の反りなどのいくつかの要因が存在する。
に、従来からオーバーラップ記録方式と呼ばれる記録方
式が採用されている。図32は、オーバーラップ記録方
式によるバンディング緩和の効果を示す説明図である。
図32(A)に示されているように、この記録方式にお
ける副走査送り量Lは2ドットの一定値である。なお、
図32(A)〜(C)においては、偶数回目のパスのノ
ズルの位置を、菱形で示している。ドットの位置がすべ
て正常な場合には、図32(B)に示すように、偶数回
目のパスで記録されるドット位置は、奇数回目のパスで
記録されるドット位置と、主走査方向に1ドット分だけ
ずれた状態で隙間無く配置される。この結果、同一の主
走査ライン上の複数のドットは、異なる2つのノズルに
よってそれぞれ形成される。このように、同一の主走査
ライン上の複数のドットを複数の異なるノズルを用いて
記録する方式を「オーバーラップ方式」と呼んでいる。
示すように、1番ノズルによって形成されるドットが上
方にずれている場合にも、図31(C)に比べて隙間が
目立ちにくくなっていることが解る。この結果、バンデ
ィングを緩和することが可能である。このようなオーバ
ーラップ方式の利点を生かすために、オーバーラップの
回数(すなわち各主走査ライン上のドット形成を担当す
るノズル数)をなるべく大きな値にしたいという要望が
ある。具体的には、例えば4回や8回のオーバーラップ
を行いたいという要望がある。
バーラップ方式に比べて印刷速度が遅いという問題があ
る。図31(A)と図32(A)とを比較すれば理解で
きるように、図31(A)に示すノンオーバーラップ方
式では、副走査送り量Lが4ドットであるのに対して、
図32(A)に示すオーバーラップ方式では、副走査送
り量Lが2ドットである。印刷速度は副走査送り量にほ
ぼ比例するので、このオーバーラップ方式の印刷速度は
ノンオーバーラップ方式の約半分である。
プリンタでは、写真と同程度の滑らかな画像を高速に印
刷できる性能が要求されている。高画質化は、ドット径
を小さくすることによってある程度達成可能である。と
ころが、ドット径を小さくすると、ノズル特性のばらつ
きによるバンディングがより目立ち易くなる傾向にあ
る。一方、このようなバンディングを緩和するために、
オーバーラップの回数を増加させると、印刷速度が低下
してしまうという問題がある。
を解決するためになされたものであり、印刷速度を過度
に低下させずに画質を向上させることのできる技術を提
供することを目的とする。
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第
1の構成では、少なくとも1色分の同一のインクを吐出
するために副走査方向に沿って配列された複数のノズル
を有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドを主走査方
向に走査しつつ印刷媒体上にドットを形成する印刷部を
用いて印刷を行うために、印刷部に供給すべき印刷デー
タを生成する。この際、複数回の主走査において印刷媒
体の印刷実行領域内のj番目の主走査ライン上を走査す
るnj 個(nj は2以上の整数)のノズルが、前記j番
目の主走査ライン上における複数のドット位置の中でq
個(qは2以上の所定の整数)に1個の割合、または、
m×q個(mは2以上の整数)に1個の割合でそれぞれ
間欠的にドットを形成することを許容することによって
前記j番目の主走査ライン上におけるドットの形成が完
了するように印刷データを生成するとともに、前記印刷
実行領域内の少なくとも一部の主走査ラインに関する前
記整数nj の値を他の主走査ラインにおける前記整数n
j の値と異なる値に設定する。
の記録を担当するノズルの個数が一定の値でなく、複数
の異なる値になるという効果がある。例えば、M=q=
2の場合には、ある主走査ラインは4個のノズルで記録
され、他の主走査ラインは2個のノズルで記録される。
従って、すべての主走査ラインを4個のノズルで記録す
る場合に比べて記録速度を向上させることができ、ま
た、すべての主走査ラインを2個のノズルで記録する場
合に比べて画質を向上させることができる。
分の同一のインクを吐出するために副走査方向に沿って
配列された複数のノズルを有する印刷ヘッドを備え、前
記印刷ヘッドを主走査方向に走査しつつ印刷媒体上にド
ットを形成する印刷部を用いて印刷を行うために、前記
印刷部に供給すべき印刷データを生成する。前記印刷部
は、1回の主走査中に前記複数のノズルが通過する複数
の主走査ライン上において、各主走査ラインの複数のド
ット位置の中でq個(qは2以上の整数)に1個の割合
で繰り返し発生する駆動信号波形を用いて各ノズルを選
択的に駆動することによって、q個に1個の割合で間欠
的にドットを形成することが可能である。印刷データ
は、前記複数のノズルの中のi番目のノズルが1回の走
査中に1主走査ライン上でドットを形成可能な間欠的な
ドット位置の中で、さらに、mi 個(mi は1以上の整
数)に1個の割合でドットの形成を許容するように形成
され、これによって、前記主走査ライン上においてmi
×q個に1個の割合でドットの形成が許容される。ま
た、少なくとも2つのノズルに関する前記整数mi の値
は他のノズルに関する前記整数mi の値と異なる値に設
定される。
ンの記録を担当するノズルの個数が一定の値ではなく、
複数の異なる値になるという効果がある。また、ノズル
毎に、ドットの形成を許容する割合を設定することによ
ってこの効果を達成することができるので、印刷速度を
過度に低下させずに画質を向上させることがより容易で
ある。
内の印刷実行領域内のj番目の主走査ラインにおいてn
j 個(nj は2以上の整数)のノズルを用いてドットの
形成が完了するように副走査送り量と各主走査における
ドット形成対象位置とが設定されているとともに、前記
印刷実行領域内の少なくとも一部の主走査ラインに関す
る前記整数nj の値が他の主走査ラインにおける前記整
数nj の値と異なる値に設定されており、かつ、前記n
j 個のノズルに関する1/(mi ×q)の値の和が1に
なるように、各ノズルに関する前記整数mi の値が設定
されていることが好ましい。
位置を設定することが可能である。
数qは2ないし4であり、前記整数mは1または2であ
り、前記整数nj は2ないし8のいずれかである。
わる度に前記ドット記録ヘッドと前記印刷媒体の少なく
とも一方を駆動して行われる副走査の送り量として、一
定の値L×P(Pはドットの副走査方向の最小ピッチ、
Lは整数)を示す副走査送りデータを含み、前記複数の
ドット形成要素の副走査方向のピッチをk×P(kは3
以上の整数)としたときに、1回の主走査中に使用され
るドット形成要素の個数N(Nは3以上の整数)とパラ
メータL、f、g、Rとが、以下の(1)、(2)式を
満足することを特徴とする、印刷制御装置。 L=f×k±g …(1) N=L+Rd[R×L÷k] …(2)
合に、人間の目には認識されやすい空間周波数の低い色
むらを排除し、画質の向上を図ることができる。
査が終わる度に前記ドット記録ヘッドと前記印刷媒体の
少なくとも一方を駆動して行われる副走査の送り量とし
て、周期的に変化する値L×P(Pはドットの副走査方
向の最小ピッチ、Lは周期的に変化する整数)を示す副
走査送りデータを含み、前記複数のドット形成要素の副
走査方向のピッチをk×P(kは3以上の整数)とした
ときに、1回の主走査中に使用されるドット形成要素の
個数N(Nは3以上の整数)とパラメータLave、g、
Rとが、以下の(3)、(4)式を満足することを特徴
とする、印刷制御装置。 L=Lave±g …(3) N=Lave+Rd[R×Lave÷k] …(4)
にも、人間の目には認識されやすい空間周波数の低い色
むらを排除し、画質の向上を図ることができる。
御装置は、印刷部を備える印刷装置とは別個の装置とし
て構成されたコンピュータによって実現されてもよく、
あるいは、印刷装置内の回路によって実現されてもよ
い。
とが可能であり、例えば、印刷方法および印刷装置、印
刷制御方法および印刷制御装置、それらの方法または装
置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そ
のコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコ
ンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデ
ータ信号、等の態様で実現することができる。
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.装置の構成: B.記録方式の基本的条件: C.間欠オーバーラップ方式における主走査の考え方: D.定則送りのドット記録方式の比較例および実施例: E.変則送りのドット記録方式の比較例および実施例: F.低周波の色むらを排除するドット記録方式の実施
例: G.変形例:
例としての印刷システムの構成を示すブロック図であ
る。この印刷システムは、印刷制御装置としてのコンピ
ュータ90と、印刷部としてのカラープリンタ20と、
を備えている。なお、カラープリンタ20とコンピュー
タ90の組み合わせを、広義の「印刷装置」と呼ぶこと
ができる。
ィングシステムの下で、アプリケーションプログラム9
5が動作している。オペレーティングシステムには、ビ
デオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれ
ており、アプリケーションプログラム95からは、これ
らのドライバを介して、カラープリンタ20に転送する
ための印刷データPDが出力されることになる。アプリ
ケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して
所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91を介して
CRT21に画像を表示する。
令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ9
6が、画像データをアプリケーションプログラム95か
ら受け取り、これをカラープリンタ20に供給するため
の印刷データPDに変換する。図1に示した例では、プ
リンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール
97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュ
ール99と、ラスタライザ100と、色変換テーブルL
UTと、が備えられている。
ションプログラム95が扱っているカラー画像データの
解像度(即ち、単位長さ当りの画素数)を、プリンタド
ライバ96が扱うことができる解像度に変換する役割を
果たす。こうして解像度変換された画像データは、まだ
RGBの3色からなる画像情報である。色変換モジュー
ル98は、色変換テーブルLUTを参照しつつ、各画素
ごとに、RGB画像データを、カラープリンタ20が利
用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。
6階調の階調値を有している。ハーフトーンモジュール
99は、インクドットを分散して形成することにより、
カラープリンタ20でこの階調値を表現するためのハー
フトーン処理を実行する。ハーフトーン処理された画像
データは、ラスタライザ100によりカラープリンタ2
0に転送すべきデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷
データPDとして出力される。なお、印刷データPD
は、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータ
と、副走査送り量を示すデータと、を含んでいる。
タPDを生成する機能を実現するためのプログラムに相
当する。プリンタドライバ96の機能を実現するための
プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に
記録された形態で供給される。このような記録媒体とし
ては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気デ
ィスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能
な種々の媒体を利用できる。
である。カラープリンタ20は、紙送りモータ22によ
って印刷用紙Pを副走査方向に搬送する副走査送り機構
と、キャリッジモータ24によってキャリッジ30をプ
ラテン26の軸方向(主走査方向)に往復動させる主走
査送り機構と、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッド
ユニット60(「印刷ヘッド集合体」とも呼ぶ)を駆動
してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆
動機構と、これらの紙送りモータ22,キャリッジモー
タ24,印刷ヘッドユニット60および操作パネル32
との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えてい
る。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュー
タ90に接続されている。
紙送りモータ22の回転をプラテン26と用紙搬送ロー
ラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図
示省略)。また、キャリッジ30を往復動させる主走査
送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリ
ッジ30を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッ
ジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設する
プーリ38と、キャリッジ30の原点位置を検出する位
置センサ39とを備えている。
プリンタ20の構成を示すブロック図である。制御回路
40は、CPU41と、プログラマブルROM(PRO
M)43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを
記憶したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備え
た算術論理演算回路として構成されている。この制御回
路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース
を専用に行なうI/F専用回路50と、このI/F専用
回路50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動して
インクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモー
タ22およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆
動回路54と、スキャナ80を制御するスキャナ制御回
路55とを備えている。I/F専用回路50は、パラレ
ルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56を
介してコンピュータ90から供給される印刷データPD
を受け取ることができる。カラープリンタ20は、この
印刷データPDに従って印刷を実行する。なお、RAM
44は、ラスタデータを一時的に格納するためのバッフ
ァメモリとして機能する。
8を有しており、また、インクカートリッジを搭載可能
である。なお、印刷ヘッドユニット60は、1つの部品
としてカラープリンタ20に着脱される。すなわち、印
刷ヘッド28を交換しようとする際には、印刷ヘッドユ
ニット60を交換することになる。
ズル配列を示す説明図である。印刷ヘッド28の下面に
は、ブラックインクを吐出するためのブラックインクノ
ズル群KD と、濃シアンインクを吐出するための濃シア
ンインクノズル群CD と、淡シアンインクを吐出するた
めの淡シアンインクノズル群CL と、濃マゼンタインク
を吐出するための濃マゼンタインクノズル群MD と、淡
マゼンタインクを吐出するための淡マゼンタインクノズ
ル群ML と、イエローインクを吐出するためのイエロー
インクノズル群YD とが形成されている。
のアルファベットの大文字はインク色を意味しており、
また、添え字の「D 」は濃度が比較的高いインクである
ことを、添え字の「L 」は濃度が比較的低いインクであ
ることを、それぞれ意味している。
SSに沿って一定のノズルピッチk・Dでそれぞれ整列
している。ここで、kは整数であり、Dは副走査方向に
おける印刷解像度に相当するピッチ(「ドットピッチ」
と呼ぶ)である。本明細書では、「ノズルピッチはkド
ットである」とも言う。このときの単位[ドット]は、
印刷解像度のドットピッチを意味している。副走査送り
量に関しても同様に、[ドット]の単位を用いる。
滴を吐出させるための駆動素子としてのピエゾ素子(図
示せず)が設けられている。印刷時には、印刷ヘッド2
8が主走査方向MSに移動しつつ、各ノズルからインク
滴が吐出される。
査方向に沿って一直線上に配列されている必要はなく、
例えば千鳥状に配列されていてもよい。なお、ノズルが
千鳥状に配列されている場合にも、副走査方向に測った
ノズルピッチk・Dは、図4の場合と同様に定義するこ
とができる。この明細書において、「副走査方向に沿っ
て配列された複数のノズル」という文言は、一直線上に
配列されたノズルと、千鳥状に配置されたノズルと、を
包含する広い意味を有している。
ラープリンタ20は、紙送りモータ22により用紙Pを
搬送しつつ、キャリッジ30をキャリッジモータ24に
より往復動させ、同時に印刷ヘッド28のピエゾ素子を
駆動して、各色インク滴の吐出を行い、インクドットを
形成して用紙P上に多色多階調の画像を形成する。
例に用いられている記録方式の詳細を説明する前に、以
下ではまず、通常のインターレース記録方式の基本的な
条件について説明する。なお、「インターレース記録方
式」とは、印刷ヘッドの副走査方向に沿って測ったノズ
ルピッチk[ドット]が2以上であるときに採用される
記録方式を言う。インターレース記録方式では、1回の
主走査では隣接するノズルの間に記録できないラスタラ
インが残り、このラスタライン上の画素は他の主走査時
に記録される。なお、本明細書においては、「印刷方
式」と「記録方式」とは同義語である。
基本的条件を示すための説明図である。図5(A)は、
4個のノズルを用いた場合の副走査送りの一例を示して
おり、図5(B)はそのドット記録方式のパラメータを
示している。図5(A)において、数字を含む実線の丸
は、各パスにおける4個のノズルの副走査方向の位置を
示している。ここで、「パス」とは1回分の主走査を意
味している。丸の中の数字0〜3は、ノズル番号を意味
している。4個のノズルの位置は、1回の主走査が終了
する度に副走査方向に送られる。但し、実際には、副走
査方向の送りは紙送りモータ22(図2)によって用紙
を移動させることによって実現されている。
は副走査送り量Lは4ドットの一定値である。従って、
副走査送りが行われる度に、4個のノズルの位置が4ド
ットずつ副走査方向にずれてゆく。各ノズルは、1回の
主走査中にそれぞれのラスタライン上のすべてのドット
位置(「画素位置」とも呼ぶ)を記録対象としている。
なお、本明細書では、各ラスタライン(「主走査ライ
ン」とも呼ぶ)上で行われる主走査の延べ回数を、「ス
キャン繰り返し数s」と呼ぶ。
のドットを記録するノズルの番号が示されている。な
お、ノズルの副走査方向位置を示す丸印から右方向(主
走査方向)に伸びる破線で描かれたラスタラインでは、
その上下のラスタラインの少なくとも一方が記録できな
いので、実際にはドットの記録が禁止される。一方、主
走査方向に伸びる実線で描かれたラスタラインは、その
前後のラスタラインがともにドットで記録され得る範囲
である。このように実際に記録を行える範囲を、以下で
は有効記録範囲(または「有効印刷範囲」、「印刷実行
領域」、「記録実行領域」)と呼ぶ。
する種々のパラメータが示されている。ドット記録方式
のパラメータには、ノズルピッチk[ドット]と、使用
ノズル個数N[個]と、スキャン繰り返し数sと、実効
ノズル個数Neff[個]と、副走査送り量L[ドット]
とが含まれている。
である。使用ノズル個数Nは4個である。なお、使用ノ
ズル個数Nは、実装されている複数個のノズルの中で実
際に使用されるノズルの個数である。スキャン繰り返し
数sは、各ラスタライン上においてs回の主走査が実行
されることを意味している。例えば、スキャン繰り返し
数sが2のときには、各ラスタライン上において2回の
主走査が実行される。このとき、通常は、一回の主走査
において1ドットおきに間欠的にドットが形成される。
図5の場合には、スキャン繰り返し数sは1である。実
効ノズル個数Neff は、使用ノズル個数Nをスキャン繰
り返し数sで割った値である。この実効ノズル個数Nef
f は、一回の主走査でドット記録が完了するラスタライ
ンの正味の本数を示しているものと考えることができ
る。
査送り量Lと、その累計値ΣLと、ノズルのオフセット
Fとが示されている。ここで、オフセットFとは、最初
のパス1におけるノズルの周期的な位置(図5では4ド
ットおきの位置)をオフセットが0である基準位置と仮
定した時に、その後の各パスにおけるノズルの位置が基
準位置から副走査方向に何ドット離れているかを示す値
である。例えば、図5(A)に示すように、パス1の後
には、ノズルの位置は副走査送り量L(4ドット)だけ
副走査方向に移動する。一方、ノズルピッチkは3ドッ
トである。従って、パス2におけるノズルのオフセット
Fは1である(図5(A)参照)。同様にして、パス3
におけるノズルの位置は、初期位置からΣL=8ドット
移動しており、そのオフセットFは2である。パス4に
おけるノズルの位置は、初期位置からΣL=12ドット
移動しており、そのオフセットFは0である。3回の副
走査送り後のパス4ではノズルのオフセットFは0に戻
るので、3回の副走査を1サイクルとして、このサイク
ルを繰り返すことによって、有効記録範囲のラスタライ
ン上のすべてのドットを記録することができる。
が初期位置からノズルピッチkの整数倍だけ離れた位置
にある時には、オフセットFはゼロである。また、オフ
セットFは、副走査送り量Lの累計値ΣLをノズルピッ
チkで割った余り(ΣL)%kで与えられる。ここで、
「%」は、除算の余りをとることを示す演算子である。
なお、ノズルの初期位置を周期的な位置と考えれば、オ
フセットFは、ノズルの初期位置からの位相のずれ量を
示しているものと考えることもできる。
効記録範囲において記録対象となるラスタラインに抜け
や重複が無いようにするためには、以下のような条件を
満たすことが必要である。
は、ノズルピッチkに等しい。
り後のノズルのオフセットFは、0〜(k−1)の範囲
のそれぞれ異なる値となる。
k)は、使用ノズル数Nに等しい。換言すれば、1サイ
クル当たりの副走査送り量Lの累計値ΣLは、使用ノズ
ル数Nとノズルピッチkとを乗算した値(N×k)に等
しい。
よって理解できる。隣接するノズルの間には(k−1)
本のラスタラインが存在するので、1サイクルでこれら
(k−1)本のラスタライン上で記録を行ってノズルの
基準位置(オフセットFがゼロの位置)に戻るために
は、1サイクルの副走査送りの回数はk回となる。1サ
イクルの副走査送りがk回未満であれば、記録されるラ
スタラインに抜けが生じ、一方、1サイクルの副走査送
りがk回より多ければ、記録されるラスタラインに重複
が生じる。従って、上記の第1の条件c1が成立する。
各回の副走査送りの後のオフセットFの値が0〜(k−
1)の範囲の互いに異なる値の時にのみ、記録されるラ
スタラインに抜けや重複が無くなる。従って、上記の第
2の条件c2が成立する。
サイクルの間に、N個の各ノズルがそれぞれk本のラス
タラインの記録を行うことになる。従って、1サイクル
ではN×k本のラスタラインの記録が行われる。一方、
上記の第3の条件c3を満足すれば、図5(A)に示す
ように、1サイクル後(k回の副走査送り後)のノズル
の位置が、初期のノズル位置からN×kラスタライン離
れた位置に来る。従って、上記第1ないし第3の条件c
1〜c3を満足することによって、これらのN×k本の
ラスタラインの範囲において、記録されるラスタライン
に抜けや重複を無くすることができる。
場合のドット記録方式の基本的条件を示すための説明図
である。スキャン繰り返し数sが2以上の場合には、同
一のラスタライン上でs回の主走査が実行される。以下
では、スキャン繰り返し数sが2以上のドット記録方式
を「オーバーラップ方式」と呼ぶ。
に示すドット記録方式のパラメータの中で、スキャン繰
り返し数sと副走査送り量Lとを変更したものである。
図6(A)からも解るように、図6のドット記録方式に
おける副走査送り量Lは2ドットの一定値である。但
し、図6(A)においては、偶数回目のパスのノズルの
位置を、菱形で示している。通常は、図6(A)の右端
に示すように、偶数回目のパスで記録されるドット位置
は、奇数回目のパスで記録されるドット位置と、主走査
方向に1ドット分だけずれている。従って、同一のラス
タライン上の複数のドットは、異なる2つのノズルによ
ってそれぞれ間欠的に記録されることになる。例えば、
有効記録範囲内の最上端のラスタラインは、パス2にお
いて2番のノズルで1ドットおきに間欠的に記録された
後に、パス5において0番のノズルで1ドットおきに間
欠的に記録される。このオーバーラップ方式では、各ノ
ズルは、1回の主走査中に1ドット記録した後に(s−
1)ドット記録を禁止するように、間欠的なタイミング
でノズルが駆動される。
の間欠的な画素位置を記録対象とするオーバーラップ方
式を、「間欠オーバーラップ方式」と呼ぶ。なお、間欠
的な画素位置を記録対象とする代わりに、各主走査時に
ラスタライン上のすべての画素位置を記録対象としても
よい。すなわち、1本のラスタライン上でs回の主走査
を実行するときに、同じ画素位置でドットの重ね打ちを
許容してもよい。このようなオーバーラップ方式を、
「重ね打ちオーバーラップ方式」または「完全オーバー
ラップ方式」と呼ぶ。
ラスタラインを記録する複数のノズルの主走査方向の位
置が互いにずれていればよいので、各主走査時における
実際の主走査方向のずらし量は、図6(A)に示すもの
以外にも種々のものが考えられる。例えば、パス2では
主走査方向のずらしを行わずに丸で示す位置のドットを
記録し、パス5において主走査方向のずらしを行なって
菱形で示す位置のドットを記録するようにすることも可
能である。
中の各パスのオフセットFの値が示されている。1サイ
クルは6回のパスを含んでおり、パス2からパス7まで
の各パスにおけるオフセットFは、0〜2の範囲の値を
2回ずつ含んでいる。また、パス2からパス4までの3
回のパスにおけるオフセットFの変化は、パス5からパ
ス7までの3回のパスにおけるオフセットFの変化と等
しい。図6(A)の左端に示すように、1サイクルの6
回のパスは、3回ずつの2組の小サイクルに区分するこ
とができる。このとき、1サイクルは、小サイクルをs
回繰り返すことによって完了する。
整数の場合には、上述した第1ないし第3の条件c1〜
c3は、以下の条件c1’〜c3’のように書き換えら
れる。
は、ノズルピッチkとスキャン繰り返し数sとを乗じた
値(k×s)に等しい。
送り後のノズルのオフセットFは、0〜(k−1)の範
囲の値であって、それぞれの値がs回ずつ繰り返され
る。
(k×s)}は、実効ノズル数Neff (=N/s)に等
しい。換言すれば、1サイクル当たりの副走査送り量L
の累計値ΣLは、実効ノズル数Neff と副走査送り回数
(k×s)とを乗算した値{Neff ×(k×s)}に等
しい。
り返し数sが1の場合にも成立する。従って、条件c
1’〜c3’は、スキャン繰り返し数sの値に係わら
ず、インターレース記録方式に関して一般的に成立する
条件であると考えられる。すなわち、上記の3つの条件
c1’〜c3’を満足すれば、有効記録範囲において、
記録されるドットに抜けや不要な重複が無いようにする
ことができる。但し、間欠オーバーラップ方式を採用す
る場合には、同じラスタラインを記録するノズルの記録
位置を互いに主走査方向にずらすという条件も必要であ
る。また、重ね打ちオーバーラップ方式を採用する場合
には、上記の条件c1’〜c3’が満足されていればよ
く、各パスにおいてすべての画素位置が記録対象とされ
る。
一定値である場合について説明したが、上記の条件c
1’〜c3’は、副走査送り量Lが一定値である場合に
限らず、副走査送り量として複数の異なる値の組み合わ
せを使用する場合にも適用可能である。なお、本明細書
において、送り量Lが一定値である副走査送りを「定則
送り」と呼び、送り量として複数の異なる値の組み合わ
せを使用する副走査送りを「変則送り」と呼ぶ。
査の考え方:図7は、ヘッド駆動回路52(図3)の主
要な構成を示すブロック図である。ヘッド駆動回路52
は、原駆動信号発生部220と、複数のマスク回路22
2と、各ノズルのピエゾ素子PEとを備えている。マス
ク回路222は、印刷ヘッド28の各ノズル#1,#2
…に対応して設けられている。なお、図7において、信
号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供
給されるノズルの番号を示している。
ターレース方式におけるヘッド駆動回路52の動作を示
すタイミングチャートである。原駆動信号発生部220
は、各ノズルに共通に用いられる原駆動信号COMDR
Vを生成して複数のマスク回路222に供給する。この
原駆動信号COMDRVは、1画素分の主走査期間Td
内に1つのパルスを含む信号である。i番目のマスク回
路222は、i番目のノズルのシリアル印刷信号PRT
(i)のレベルに応じて原駆動信号COMDRVをマス
クする。具体的には、マスク回路222は、印刷信号P
RT(i)が1レベルのときには原駆動信号COMDR
Vをそのまま通過させる。そし原駆動信号は駆動信号D
RVとしてピエゾ素子PEに供給される。一方、印刷信
号PRT(i)が0レベルのときには原駆動信号COM
DRVを遮断する。このシリアル印刷信号PRT(i)
は、i番目のノズルが1回の主走査で記録する各画素の
記録状態を示す信号であり、コンピュータ90から与え
られた印刷データPD(図1)をノズル毎に分解したも
のである。なお、図8(a)は、1画素おきにドットが
記録される場合の例であり、全画素にドットが記録され
る場合には、原駆動信号COMDRVがそのまま駆動信
号DRVとしてピエゾ素子PEに供給される。
である間欠オーバーラップ方式において奇数画素位置に
ドットを形成する際のタイミングチャートであり、図8
(c)は、偶数画素位置にドットを形成する際のタイミ
ングチャートである。これらの例では、原駆動信号CO
MDRVの波形は、2画素に1画素の割合で発生してい
る。従って、図8(b)の原駆動信号波形を用いた場合
には、仮にシリアル印刷信号PRT(i)がすべて
「1」レベルである場合にも、奇数画素位置にドットが
形成できるだけである。同様に、図8(c)の原駆動信
号波形を用いた場合には、シリアル印刷信号PRT
(i)がすべて「1」レベルである場合にも、偶数画素
位置にドットが形成できるだけである。このように、間
欠オーバーラップ方式において、原駆動信号COMDR
Vの波形が間欠的な画素位置にのみ現れるようにしてい
る理由は、以下に説明するように、印刷速度を向上させ
るためである。
は、印刷速度は実効ノズル個数Neff(すなわち、1回
の主走査でドットの形成が完成する主走査ラインの数)
に比例する。前述したように、実効ノズル個数Neff
は、使用ノズル個数Nをスキャン繰り返し数sで除した
値である。従って、主走査速度と使用ノズル数が同じ条
件では、印刷速度はスキャン繰り返し数sに反比例す
る。例えば、図6に示したオーバーラップ方式は、図5
に示したノンオーバーラップ方式に比べて印刷速度が1
/2である。
ると、印刷速度は低下する。しかし、主走査速度を高く
すれば、印刷速度の低下の程度を緩和することができ
る。例えば、スキャン繰り返し数sが2のときには、主
走査速度を2倍にすれば印刷速度はスキャン繰り返し数
sが1のときと同じである。しかし、一般的には、ノズ
ルの駆動周波数(単位時間当たりのインクの吐出回数)
の上限が主走査速度の制約となっている。すなわち、ド
ットを適正な画素位置に形成するためには、主走査速度
の増加に応じてノズルの駆動周波数も増加する必要があ
る。しかし、ノズルの駆動周波数を過度に高くすると、
適切な量のインクを吐出することができなくなる。従っ
て、適正な画素位置に適切な量のインクを吐出するため
には、ノズルの駆動周波数に上限が存在し、これに応じ
て主走査速度も制限される。
あることが、主走査速度の制約となっている。しかし、
インクの吐出が主走査方向において間欠的であれば、主
走査速度を速くすることも可能である。例えば、2列に
1列の割合で主走査方向に間欠的にインクを吐出する場
合、主走査速度が同一であれば、ノズルの駆動周波数は
半分で足りることになる。一般に、q列に1列の割合で
インクを吐出すれば、主走査速度をq倍に上げてもノズ
ルの駆動周波数は変化せず、インクを主走査方向の所定
の位置に着弾することができることになる。
よび実施例:図9は、定則送りのオーバーラップ方式で
ある第1比較例を示す説明図である。この記録方式のパ
ラメータは、N=6,k=4,L=3,s=2である。
これらのパラメータは、上述した条件c1’〜c3’を
満足している。従って、記録されるドットに抜けや不要
な重複が無く印刷を実行することができる。
タライン上の画素の配列の順番を示しており、円内の番
号はその画素位置におけるドットの形成を担当するノズ
ルの番号を示している。例えば、1番目のラスタライン
は#1と#4のノズルで交互にドットが形成される。す
なわち、1番目のラスタラインについては、画素位置番
号1のドットは#4のノズルが形成し、画素位置番号2
のドットは#1のノズルが形成することを示している。
同様に、2番目のラスタライン上のドットは#2と#5
のノズルで形成され、3番目のラスタライン上のドット
は#3と#6のノズルで形成される。そして、一般に、
(1+3×n)番目のラスタラインは#1と#4のノズ
ルで、(2+3×n)番目のラスタラインは#2と#5
のノズルで、そして(3+3×n)番目のラスタライン
は#3と#6ノズルで形成される。一方、パスに着目す
ると、(1+8×n)番目と(2+8×n)番目と(3
+8×n)番目と(4+8×n)番目のパスは、奇数画
素位置のみにドットを形成し、(5+4×n)番目と
(6+4×n)番目と(7+4×n)番目と(8+4×
n)番目のパスは、偶数画素位置のみにドットを形成す
る。
対象画素率は0.5である。ここで、或るノズルの「記
録対象画素率」とは、そのノズルが1つのラスタライン
上を通過する際にドットの形成対象とする画素の割合を
意味する。この第1比較例においては、使用されるすべ
てのノズルが2画素に1画素の割合で各ラスタライン上
の画素をドットの形成対象としている。従って、すべて
のノズル関する記録対象画素率は0.5である。後述す
る実施例においては、記録対象画素率はノズル毎に異な
る。但し、一般に、1本のラスタライン上におけるドッ
トの形成を担当する複数のノズルに関する記録対象画素
率の和は、その定義から1.0になる。
2である。ここで、間欠度qとは、一つのラスタライン
の全画素の数を、一回のパスで一つのノズルがドットを
形成可能な画素の数で割った値をいう。第1比較例にお
いては、いずれのパスも奇数又は偶数列のみのドットを
形成可能である。従って、どのパスもラスタラインの半
分の画素位置でドットの形成が可能であり、間欠度qは
2となる。また、間欠度qは、主走査速度と重要な関係
を有する値である。すなわち、間欠度qを大きくすれ
ば、主走査におけるドットの形成頻度が下がるため、ノ
ズルの駆動周波数を低減することができ、ひいては主走
査速度を増加させることができる。
録方式を示す説明図である。このドット記録方式は、使
用ノズルに#7のノズルが追加されている点が図9に示
した第1比較例と異なる。この#7のノズルは、#1と
#4のノズルとともに(1+3×n)番目のラスタライ
ン上でドットの形成を行う。すなわち、第1比較例にお
いては#1のノズルが単独で偶数画素位置のドットを形
成していたのに対して、第1実施例においては、#1と
#7の2個のノズルが交互に偶数画素位置のドットを形
成する。一方、奇数画素位置については、第1比較例に
おいても第1実施例においても、#4のノズルがドット
を形成する。一方、(2+3×n)番目と(3+3×
n)番目のラスタライン上では、第1実施例においても
第1比較例と同様に、2個のノズルでドットを形成す
る。この明細書では、複数のノズルによって記録される
ラスタラインを「オーバーラップラスタライン」と呼
ぶ。但し、第1実施例においては、(1+3×n)番目
のラスタラインは3個のノズルで記録されるが、(2+
3×n)番目と(3+3×n)番目のラスタラインは2
個のノズルで記録される。すなわち、オーバーラップ数
(ラスタラインごとのノズルの使用数)はラスタライン
ごとに異なる。この点で、第1実施例は第1比較例と異
なる。
ては、各ノズルの記録対象画素率は0.5である。一
方、第1実施例においては、#4のノズルの記録対象画
素率は0.5であるが、#1と#7のノズルの記録対象
画素率は0.25である。すなわち、#1と#7のノズ
ルは4画素に1画素割合で画素位置を記録対象としてい
る。
の形成を担当する複数のノズルに関する記録対象画素率
の和は1.0である。例えば、図9の第1比較例におい
ては、1番目のラスタライン上のドットの記録を担当す
る2個のノズル(#1,#4)の記録対象画素率はいず
れも0.5であり、その和は1.0である。従って、記
録対象となる画素位置に抜けが無くラスタラインを完成
することができる。一方、第1実施例においては、1番
目のラスタラインは、記録対象画素率が0.5である#
4のノズルと、記録対象画素率が0.25である#1と
#7のノズルとで、ドットの形成が行われる。この場合
にも、記録対象画素率の和は1.01となり、抜けなし
でラスタラインが完成できることが分かる。
る各ノズルに対するラスタデータの割当てを示す説明図
である。1番目のラスタライン上のドットの形成状態を
表すラスタデータの値は、1,1,1,0,0,1…で
ある。ここで、値「1」はその画素位置でドットを記録
することを示し、値「0」はドットを記録しないことを
意味する。この第1比較例では、1番目のラスタライン
において、ノズル#1が偶数画素の記録を担当し、ノズ
ル#4が奇数画素の記録を担当する。また、ノズル#1
に割当てられたラスタデータには、奇数画素位置のデー
タは存在せず、偶数画素位置のデータのみが連続して配
列される。これは、前述した図8(b)に示したよう
に、オーバーラップ方式で奇数画素位置のドットを形成
するときには、偶数画素位置の記録ができないので、予
め偶数画素位置のデータを省略するためである。同様
に、ノズル#4に割当てられたラスタデータには、偶数
画素位置のデータは存在せず、奇数画素位置のデータの
みが連続して配列される。2番目のラスタラインにおい
ては、ノズル#2が偶数画素の記録を担当し、ノズル#
5が奇数画素の記録を担当する。そして、3番目のラス
タラインにおいては、ノズル#3が偶数画素、ノズル#
6が奇数画素の記録をそれぞれ担当する。こうして各ノ
ズルに割り当てられたラスタデータは、図8(b),
(c)に示したシリアル印刷信号PRT(i)に相当す
る。
ノズル#2に偶数画素位置のラスタデータが割り当てら
れ、ノズル#5に奇数画素位置のラスタデータが割り当
てられる。また、3番目のラスタラインについては、ノ
ズル#3に偶数画素位置のラスタデータが割り当てら
れ、ノズル#6に奇数画素位置のラスタデータが割り当
てられ、る。
ける各ノズルに対するラスタデータの割当てを示す説明
図である。2番目と3番目のラスタラインについては、
図11(a)に示した第1比較例と同じであり、1番目
のラスタラインのデータが第1比較例と異なる。
関しては、ノズル#1に(4+4×n)番目の画素位置
のラスタデータが割り当てられ、ノズル#7には(2+
4×n)番目の画素位置のラスタデータが、ノズル#4
には奇数画素位置のラスタデータが割り当てられる。但
し、ノズル#4,#7に割り当てられたラスタデータに
おいては、自身がドット記録を担当しない画素位置に
は、ダミーデータが割り当てられる。ここで、「ダミー
データ」とは、元のラスタデータの値には無関係に割り
当てられる値「0」のデータである。この結果、2つの
ノズル#1,#7によって、1番目のラスタライン上の
偶数画素位置を抜けや重複なくドット記録の対象とする
ことが可能である。
終了するたびにLドットだけ印刷媒体を副走査方向に搬
送し、この結果、印刷ヘッド28が、例えば図10のパ
ス1からパス2の位置に移動する。パス1ではノズル#
7が、パス5ではノズル#4が、そしてパス9ではノズ
ル#1が1番目のラスタライン上に位置決めされる。そ
こで、ノズル#7、#4、および#1は、図11(b)
に示すラスタデータに応じて、これらのラスタライン上
の所定の画素を記録する。この結果、1番目のラスタラ
インに関する補完的な記録が完了する。以上の動作を繰
り返すことにより、文字や画像が印刷媒体上に形成され
る。
のラスタラインにおいて3個のノズルがドット記録を担
当する。従って、図9の第1比較例に比べてバンディン
グ(主走査方向に伸びる筋状の画質劣化)を低減するこ
とが可能である。また、3個のノズルでドット記録が行
われるラスタラインは、3ライン毎に1回周期的に現れ
る。すなわち、2個のノズルでドット記録が行われるラ
スタラインが多数本連続することがなく、このこともバ
ンディングの低減に効果がある。
味からは、すべてのラスタラインについて、ドット記録
を担当するノズルの個数を多くすることも考えられる。
しかし、すべてのラスタラインについてノズルの使用個
数を一律に増加すると、印刷速度を過度に低下させるこ
ととなる。これに対して、上述した第1実施例では、ノ
ズルの使用個数が異なるラスタラインとが混在している
ので、すべてのラスタラインのノズルの使用個数を一律
に設定する場合に比べて、画質と印刷速度のバランスを
図りやすいという利点がある。
は、上述したような記録的なオーバーラップラスタライ
ンの配列が以下のような効果も発揮する。すなわち、図
4に示したように、YD ,MD ,ML ,CD ,CL ,K
D の6色のインクのノズルアレイが同じラスタラインを
記録するように配置されている場合に、往路では各ラス
タライン上にKD,CD ,CL ,MD ,ML ,YD の順
に各色のドットが形成される。一方、復路ではこの反対
に、各ラスタライン上にYD ,ML ,MD ,C L ,C
D ,KD の順に各色のドットが形成される。従って、往
路で記録されたラスタラインと、復路で記録されたラス
タラインとでは、多少色が違って見える可能性がある。
このとき、オーバーラップ方式を採用せずに、従来のイ
ンターレース記録方式でドットを記録すると、往路で記
録されたラスタラインと復路で記録されたラスタライン
との色の違いが目立ってしまい、画質劣化として認識さ
れる。そこで、上記実施例のように、オーバーラップ方
式にすれば、このような往路と復路でのラスタラインの
色の違いが目立たなくなるという利点がある。
を示す説明図である。図10に示した第1実施例との違
いは、使用ノズルにさらにノズル#10が追加された点
である。ただし、ノズル#8,#9は使用されていな
い。(1+3×n)番目のラスタラインは、#1、#
4、#7、及び#10の4個のノズルで記録される。こ
れらのノズル#1、#4、#7、#10は、4画素に1
画素の割合で画素位置を記録対象とするので、その記録
対象画素率は0.25である。なお、(2+3×n)番
目と(3+3×n)番目のラスタラインは第1実施例と
同様に、2個のノズルでそれぞれ記録される。
ってドットが記録されるラスタラインと、4個のノズル
によってドットが記録されるラスタラインとが混在す
る。従って、図9の第1比較例のようにすべてのラスタ
ラインが2個のノズルで記録される場合に比べてバンデ
ィングを低減することが可能である。また、4個のノズ
ルでドット記録が行われるラスタラインは、3ライン毎
に1回周期的に現れる。すなわち、2個のノズルでドッ
ト記録が行われるラスタラインが多数本連続することが
なく、このこともバンディングの低減に効果がある。
を示す説明図である。図12に示した第2実施例との違
いは、使用ノズルにさらに2つのノズル#8,#9が追
加されている点である。すなわち、1番目のラスタライ
ンの記録は第1実施例と同様であるが、2番目と3番目
のラスタラインの記録が異なる。2番目のラスタライン
は、#8のノズルが(1+4×n)画素位置のドット記
録を担当し、#5のノズルが偶数画素位置のドット記録
を、そして#2のノズルが(3+4×n)画素位置のド
ット記録を担当する。ノズル#8,#2の記録対象画素
率は0.25であり、ノズル#5は0.5である。3番
目のラスタラインも3個のノズル#3,#6,#9のノ
ズルでドット記録が完了する。
きるように、図9の第1比較例(スキャン繰り返し数s
が2である一様なオーバーラップ方式)で使用されるノ
ズルに、他の適切な位置のノズルを適宜追加することに
よって、いくつかのラスタライン上でドット記録を担当
するノズル数を3または4個に増加することが可能であ
る。この結果、一様なオーバーラップ方式に比べてバン
ディングを低減することが可能である。また、これらの
実施例では主走査速度や副走査送り量を第1比較例と同
じに設定できるので、印刷速度を低下させることなくバ
ンディングを低減することができる。
よび実施例:図14は、変則送りの一様なオーバーラッ
プ方式である第2比較例を示す説明図である。この記録
方式のパラメータは、N=12,k=4,s=2であ
り、副走査送り量Lとしては6ドット、5ドット、6ド
ット、7ドットが繰り返し使用される。これらのパラメ
ータは、上述した条件c1’〜c3’を満足している。
従って、記録されるドットに抜けや不要な重複が無く印
刷を実行することができる。また、すべてのラスタライ
ンが2個のノズルで記録される。
比較例(図9)と同様に、偶数画素位置を記録するノズ
ルには偶数画素位置のみのラスタデータが割り当てら
れ、奇数画素位置を記録するノズルには奇数画素位置の
みのラスタデータが割り当てられる。
を示す説明図である。この第4実施例においては、第2
比較例の使用ノズルに、ノズル#13,#19が追加さ
れている。但し、ノズル#14〜#18は使用されてい
ない。
ってドットが記録されるラスタラインと、4個のノズル
によってドットが記録されるラスタラインとが混在す
る。従って、第2比較例のようにすべてのラスタライン
が2個のノズルで記録される場合に比べてバンディング
を低減することが可能である。また、4個のノズルでド
ット記録が行われるラスタラインは、6ライン毎に1回
周期的に現れる。
タデータは、図11(b)と同様に行われる。すなわ
ち、偶数画素位置の記録を担当し、かつ、記録画素率が
0.25であるノズル#1,#13に対しては、ラスタ
データとして偶数画素位置のデータが割り当てられる
が、偶数画素位置の中で自身が記録を担当しない位置に
はダミーデータが割り当てられる。同様に、奇数画素位
置の記録を担当し、かつ、記録画素率が0.25である
ノズル#7,#19に対しては、ラスタデータとして奇
数画素位置のデータが割り当てられるが、奇数画素位置
の中で自身が記録を担当しない位置にはダミーデータが
割り当てられる。
を示す説明図である。図15に示した第4実施例との違
いは、#14〜#18ノズルを使用ノズルに追加してい
る点である。この結果、図14においては2個のノズル
で記録されていたラスタラインが、図15では3個のノ
ズルで記録されることになる。
ように、変則送りが採用される場合においても、第2比
較例のように一様なオーバーラップ方式で使用されるノ
ズルに他の適切な位置のノズルを適宜追加することによ
って、いくつかのラスタライン上でドット記録を担当す
るノズル数を3または4個に増加することが可能であ
る。この結果、一様なオーバーラップ方式に比べてバン
ディングを低減することが可能である。また、これらの
実施例では主走査速度は副走査送り量を第2比較例と同
じに設定できるので、印刷速度を低下させることなくバ
ンディングを低減することができる。
示す説明図であり、図18は第6実施例において各ラス
タラインの各画素が何番目のノズルで記録されるかを示
す説明図である。上記第1ないし第5実施例との違い
は、間欠度qの値が2から4に増加し、そしてノズルの
使用個数も増加している点である。図18に示されてい
るように、各ラスタラインは、8個又は7個のノズルで
記録される。この第6実施例では、間欠度qの値が2か
ら4に増加していることにより、仮に主走査速度が、上
記第1ないし第5実施例の2倍に増加しても、ノズルの
駆動周波数は増大しない。従って、ノズルの駆動周波数
の上限という観点からは、主走査速度を上記第1ないし
第5実施例の2倍に増加することができることになる。
また、ノズルの使用個数の増加は、1ラスタの記録に使
用されるノズルの数の増加につながり、バンディングの
さらなる低減が可能となる。
本発明は、一般に、各ラスタライン上における複数のド
ット位置の中でq個(qは2以上の所定の整数)に1個
の割合でドットの形成を許容するような原駆動信号波形
を用いるのが好ましい。主走査速度の増加により、オー
バーラップ数の増大に伴う印刷速度の低下の緩和が図ら
れるからである。このとき、各ノズルに割り当てられる
ラスタデータ(図11(a),(b))は、各ラスタラ
イン上において、q個に1個の割合、または、m×q個
(mは2以上の整数)に1個の割合でそれぞれ間欠的に
ドットを形成することを各ノズルに許容するように構成
される。
タラインの記録を担当するノズル数の観点から見ると、
以下のように考えることができる。すなわち、上記各実
施例では、一部のラスタライン上におけるドットの形成
を担当するノズルの数が、他のラスタライン上における
ドットの形成を担当するノズルの数とは異なる値に設定
されている。こうすることによって、印刷速度とバンデ
ィングの低減のバランスをきめ細かく調整することがで
きる。
各ノズルの記録対象画素率の観点から見ると、以下のよ
うに考えることができる。すなわち、上記各実施例で
は、使用されるノズルの中のi番目のノズルは、1回の
走査中に1ラスタライン上でドットを形成可能な間欠的
なドット位置の中で、さらに、mi 個(mi は1以上の
整数)に1個の割合でドット形成が許容されている。そ
して、少なくとも2つのノズルに関する整数mi の値
が、他のノズルに関する整数mi の値と異なる値に設定
されている。こうすることによって、印刷速度とバンデ
ィングの低減のバランスをきめこまかく調整することが
できる。
ズル数」の条件と、「各ノズルの記録対象画素率」の条
件とは、同時に満足されるとは限らず、一方のみが満足
される場合もある。例えば、各ノズルの記録対象画素率
がノズル毎に一定値に固定されておらず、主走査毎に各
ノズルの記録対象画素率が変更される場合にも、上記
「ラスタラインの記録を担当するノズル数」の条件が満
足されることがある。本発明は、このような種々の場合
を包含している。
方式の実施例:図19は、非一様なオーバーラップ方式
である本発明の第7実施例を示す説明図である。この記
録方式は、非一様なオーバーラップ方式であり、かつ、
定則送りである点で第1〜第3実施例と共通する。しか
し、第1〜第3実施例よりもノズル数Nが多く、副走査
送り量Lが大きい。
ターンの周期が長くなる。ここで「ノズルパターン」と
は、1本のラスタライン上を記録するノズル番号の配列
をいう。図19から明らかなように、定則送りのときに
は、副走査送り量Lの周期でノズルパターンが繰り返さ
れる。たとえば、1番のラスタのノズルパターンは、2
7番−14番−1番−14番の繰り返しである。1番の
ラスタよりも、副走査送り量L(13ドット)分だけ後
の14番のラスタも同じパターンを有している。同様
に、2番ラスタは15番ラスタと、3番ラスタは16番
ラスタと同じノズルパターンを有している。以下に説明
するように、ドットがラスタ方向(主走査方向)に位置
ずれすると画像濃度のばらつきや色ずれが生じ、この画
像濃度の変動等は副走査送り量Lが大きいほど目立ちや
すくなる傾向にある。
向)に位置ずれした場合を示す説明図である。このよう
な位置ずれは、印刷ヘッド28のラスタ方向の記録開始
位置の検出誤差やノズルの製造誤差により発生するもの
である。一般に、単数のノズルで記録されたラスタで
は、隣接する記録ドット同士が、ラスタ方向に一定量ず
つ規則正しく重なる配置をとる。一方、複数のノズルで
相補的に記録されたラスタでは、ドット間にすきまや重
複が生じて、画像濃度にばらつきが出る場合がある。ま
た、この画像濃度のむらは、記録に使用するノズルパタ
ーンにより異なる。具体的には、たとえば、図20に示
す例では、パス3で記録するドットが右にずれているた
め、3番目と6番目のラスタ上でドットの間に隙間が生
じており、画像濃度が低下している。
波数と識別可能な階調数の関係を示すグラフである。図
示するように、人間の視覚特性は、空間周波数が大きく
なると、すなわち、周期が短いと、濃度差の認識がしに
くくなる特性がある。たとえば、前述した第1実施例で
は、副走査送り量Lは3ドットである。したがって、ラ
スタの密度が、たとえば、720dpiであると仮定す
ると副走査送り量Lの空間周波数は、9.4サイクル/
mm(720dpi÷(25.4in×3ドット))と
なる。この場合、図21に示すように、識別可能な階調
数は極めて少ないため、副走査送り量L毎の色むらがあ
っても人間の目には認識されにくいことが分かる。
と、急激に識別可能な階調数が多くなり、色むらが目立
ちやすくなる。たとえば、第7実施例では、副走査送り
量L毎に発生する色むらの空間周波数は、2.2サイク
ル/mm(720dpi÷(25.4in×13ドッ
ト))となる。したがって、副走査送り量Lが大きい第
7実施例は、第1実施例に比べて色むらが目立ちやすい
傾向にあることが分かる。
録方式を示す説明図である。この第8実施例では、1色
分のノズル数Nが以下の計算式を満足する点で、第7実
施例と相違する。 L=f×k±g …(1) N=L+Rd[R×L÷k] …(2) ここで、Lは副走査送り量、fは2以上の整数、gは1
以上でk未満の正の整数、Rはkより大きく、かつ、k
の整数倍でない整数をそれぞれ示す。また、Rd[]は
切り下げまたは切り上げの丸め演算子である。kの整数
倍でない整数としたのは、Rがkの整数倍のときは、一
様なオーバーラップ印刷となるからである。なお、第8
実施例では、k=3,f=4,L=13,R=4であ
る。また、式(1)の右辺第2項「±g」の値としては
「+1」が選ばれている。
とができる。式(1)の右辺第2項「±g」を無視した
とき、右辺第1項「f×k」は、ノズルピッチkのf倍
の副走査送り量Lを表すことになる。このとき、L本の
連続するラスタラインは、k本ずつf組の小ラスタライ
ン群に区切ることができる。例えば、図22に示す第8
実施例では、13本のラスタラインが、3本ずつ4組の
小ラスタライン群に区切られている。但し、この第8実
施例では、式(1)の右辺第2項が「+1」なので、3
本ずつ4組の小ラスタライン群の後に1本のラスタライ
ンが付加されて、13(=L)本のラスタラインが構成
されている。なお、仮に、式(1)の右辺第2項を0に
おくと、L=f×kとなってしまうので、定則送りの記
録方式が満足すべき条件(例えば上記条件c2)が成立
しない。すなわち、式(1)の右辺第2項「±g」は、
定則送りの記録方式を成立させるためのものである。な
お、式(1)の右辺第2項として「±1」を使用する
と、kが2以上のどのような値のときにも定則送りの記
録方式を成立させることができるという利点がある。
とができる。この式(2)の右辺第1項「L」は、オー
バーラップなしで記録するための最小限のノズル数を示
している。式(2)の右辺第2項Rd「R×L÷k」
は、オーバーラップに使用されるノズル個数を示してい
る。この中のL÷kは、1副走査送りの範囲に小ラスタ
ライン群がいくつ含まれているかを表す数である。一
方、Rは整数なので、「R×L÷k」は、1副走査送り
の範囲に含まれている小ラスタライン群の数の倍数を表
す数となる。右辺第2項の丸め演算子Rd「」を無視す
れば、この項は、1副走査送りの範囲に含まれる小ラス
タライン群の数(L/k)の倍数毎にノズル数Nを増減
する項であることが理解できる。
が非オーバーラップで(すなわち1個のノズルで)記録
される。各小ラスタライン群はk本のラスタラインを含
むので、この非オーバーラップ記録では各小ラスタライ
ン群が合計k個のノズルで記録されることになる。一
方、Rが1以上のときには、オーバーラップのために
(R×L/k)個のノズルが追加されるが、これらの
(R×L/k)個の追加ノズルは(L/k)個の各小ラ
スタライン群に対してほぼ均等に振り分けられるものと
考えることができる。そうすると、各小ラスタライン群
にはR個ずつの追加ノズルが振り分けられる。従って、
Rが1以上のときには、各小ラスタライン群は合計(k
+R)個のノズルで記録されることになる。図22の例
では、k=3、R=4であるので、各小ラスタライン群
は、合計7個のノズルで記録される。この例から理解で
きるように、上記(2)式は、各小ラスタライン群の記
録に使用するノズル数を均等にする効果を有している。
が排除されている理由は以下の通りである。以上の説明
から分かるように、各小ラスタライン群は等しく7個の
ノズルで記録されている。また、各小ラスタライン群の
中の各ラスタラインの記録に使用されるノズル数は、
3,2,2本と一定である。なお、以下では、各ラスタ
ラインの記録に使用されるノズル数」を「ラスタライン
記録ノズル数」と呼ぶ。ところで、色むらは、ラスタラ
イン記録ノズル数にも依存することが知られている。第
8実施例では、小ラスタライン群内のラスタライン記録
ノズル数が3,2,2本と一定しているので、色むらも
この小さな周期(小ラスタライン群の周期k)で発生す
るものと考えることができる。この結果、人間が視認し
やすい長周期の色むらが排除されていることになる。
実施例とノズル数以外のパラメータが共通するが、ノズ
ル数Nが2個少ない点で相違する。この結果、図19か
ら明らかなように、ラスタライン群で使用される合計ノ
ズル個数は、7,7,6,6本となっており、一定して
いない。この結果、副走査送り量Lの長い周期での色む
らが生じる可能性がある。
録方式を示す説明図である。この第9実施例では、Rが
5である点以外は、第8実施例と同じである。この第9
実施例においても、各小ラスタライン群の記録に使用す
るノズル数は等しく、低周波の色むらが排除されてい
る。
記録方式を示す説明図である。この第10実施例は、式
(1)の右辺第2項「±g」の値として「−1」を使用
している点以外は、前述した第8実施例と同じである。
しかし、この実施例でも、各小ラスタライン群内のラス
タ記録ノズル数が3,2,2本と一定しているので、低
周波の色むらを排除している。
辺第2項「±g」の値として−1を選択しているので、
k本ずつf個の小ラスタライン群からラスタが一本欠け
ることになり、本来は副走査送り量Lの範囲に4回含ま
れるはずの小ラスタライン群が3回しか含まれていな
い。すなわち、10番と11番のラスタは、本来4番目
の小ラスタライン群を形成するはずのラスタのうちの1
番目と2番目のラスタであり、3番目のラスタが欠けて
いる。
d[]としては、切り上げまたは切り下げを利用するこ
とができる。ノズル数Nは、整数であることが必要であ
るために、計算結果を整数にするために使用されている
ものである。この切り上げまたは切り下げは、一般に、
この余剰ラスタや一部の欠けた小ラスタライン群のラス
タのオーバーラップ数に影響を与える。たとえば、第8
実施例においては、Rdに切り下げを使用してノズル数
Nを30個としているため、13番ラスタは2個のノズ
ルで記録されている。しかし、Rdに切り上げを使用し
てノズル数Nを31個とすると、13番ラスタは3個の
ノズルで記録されることとなる。また、たとえば、第1
0実施例においては、Rdに切り上げを使用してノズル
数を26個としているため、10番ラスタは3個のノズ
ルで記録されている。しかし、Rdに切り下げを使用し
てノズル数Nを25個とすると、10番ラスタは2個の
ノズルで記録されることとなる。
ラスタや一部の欠けた小ラスタライン群の以外のラスタ
のオーバーラップ数に影響を与える場合もある。たとえ
ば、前述した第9実施例(図23)では切り上げを使用
しているが、切り下げを使用すると、余剰ラスタである
13番ラスタではなく、隣の12番ラスタのオーバーラ
ップ数が減少する。しかし、この場合、小ラスタライン
群の使用ノズル数が減少することにはなるが、隣の13
番ラスタのオーバーラップ数が3であるので、このラス
タの存在を考慮する必要がある。この13番ラスタを、
人間の目では判別不可能なほど近い位置にある12番ラ
スタと入れ替えて考えると、この小ラスタライン群の記
録に使用するノズル数は、他の小ラスタライン群と実質
的に等しくなる。この結果、このような場合も、低周波
の色むらが排除されていることになる。
れた定則送りでは、式(2)でノズル数Nを限定するこ
とにより、各小ラスタライン群で使用される合計ノズル
個数を実質的に等しくすることができ、これにより、低
周波の色むらを排除し、画質の向上を図ることができ
る。
に行う双方向印刷の場合には、大きな効果を発揮する。
すなわち、前述のように、双方向印刷においては、往路
では各ラスタライン上にKD,CD ,CL ,MD ,M
L ,YD の順に各色のドットが形成される。一方、復路
ではこの反対に、各ラスタライン上にYD ,ML ,
MD,CL ,CD ,KD の順に各色のドットが形成され
る。このため、往路で記録されたラスタラインと、復路
で記録されたラスタラインとでは、多少色が違って見え
る可能性がある。したがって、同一ノズル数で、同一の
方向に記録されるラスタは、より大きな色むらの原因と
なり得る。しかし、この場合も、人間の判別しやすい周
波数領域から、色むらの空間周波数を外すことにより、
効果的に色むらを抑制することができる。
のドット記録方式を示す説明図である。第8〜10実施
例との違いは、副走査送りが変則送りという点である。
変則送りの場合も、副走査送り量Lが大きくなると、定
則送り同様に低周波の色むらが生じ得る。この色むら
も、以下の(3)、(4)式を満足するように1色分の
ノズル数Nを設定すれば排除できる。 L=Lave±g …(3) N=Lave+Rd[R×Lave÷k] …(4) ここで、gは1以上でk以下の正の整数、Laveは1サ
イクルの副走査送り量Lの平均値であり、Rはkより大
きい整数で、かつ、kの整数倍でない整数である。
−15ドットサイクルの変則送りで副走査送りがなされ
ている。したがって、平均副走査送り量Laveは、(1
9+15+15+15)÷4で16となる。一方、ノズ
ルピッチkは4である。Rは5以上で、かつ、4の整数
倍でない任意の整数を選べるが、ここでは、5を選択す
る。この結果、ノズル数Nは36と設定される。
構成される小ラスタライン群が形成されているが、各小
ラスタライン群で記録に使用する合計ノズル数は、すべ
て等しく9個である。これにより、低周波の色むらが排
除されている。ただし、定則送りでは、ノズルパターン
が1回の副走査送り量Lの範囲で繰り返されるが、変則
送りでは、1サイクルの副走査送り量の範囲で繰り返さ
れる。以下に、1サイクルの副走査送りにおけるノズル
パターンを説明する。
〜パス10)のドット記録方式を示す説明図である。こ
こでは、パス9の1番ノズルで記録されるラスタからパ
ス10の1番ノズルで記録されるラスタの前の範囲まで
のラスタ、すなわち、1番から15番までのラスタに注
目する。これらのラスタは、パス1からパス9までのパ
スにより形成される。パス10は、15ドットだけ副走
査送りがなされるから、1番から15番までのラスタの
範囲において、等しい数のノズル数(9個)で記録され
る3個の小ラスタライン群と、本来4番目の小ラスタラ
イン群となるはずであった3本のラスタから形成される
ことになる。4番の小ラスタライン群から一本のラスタ
が欠けたのは、パス10の副走査送り量が平均副走査送
り量Lav eに最も近いkの整数倍の値である16ドット
より1ドット少ないからである。
〜パス12)のドット記録方式を示す説明図である。こ
の図と図25から分かるように、パス11も15ドット
だけ副走査送りがなされるから、パス10からパス11
までの副走査送りの範囲のラスタ、すなわち、16番か
ら30番までのラスタも、1番から15番までのラスタ
と同様に記録される。また、パス11からパス12まで
の副走査送りの範囲のラスタ、すなわち、31番から4
5番までのラスタについても1番から15番までのラス
タと同様に記録される。
〜パス13)のドット記録方式を示す説明図である。こ
の図を用いて、パス12からパス13までの副走査送り
の範囲のラスタ、すなわち、46番から64番までのラ
スタについて説明する。このラスタは、パス4からパス
12までのパスにより形成される。パス13は、19ド
ットだけ副走査送りがなされるから、この副走査送り量
の範囲においては、等しい数のノズル数(9個)で記録
される4個の小ラスタライン群と、余剰の3本のラスタ
から形成されることになる。余剰の3本のラスタが生じ
たのは、パス13の副走査送りが平均副走査送り量L
aveに最も近いkの整数倍の値である16ドットより3
ドット多い19ドットでなされているからである。
のドット記録方式を示す説明図である。第11実施例と
の違いは、15−18−17−18ドットの変則送りで
副走査送りがなされているという点である。この第12
実施例でも、式(3)、(4)を満足するように、ノズ
ル数Nが設定されている。したがって、第11実施例同
様に、各ラスタライン群で記録に使用するノズル数は、
すべて等しく9個である。これにより、低周波の色むら
が排除されている。
送りであっても、式(2)、(3)でノズル数Nを設定
することにより、各ラスタライン群のノズルパターンを
等しくすることができ、これにより、低周波の色むらを
排除し、画質の向上を図ることができる。なお、式
(2)は、式(3)に概念的に含まれるものである。
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
印刷にも適用できる。また、1画素を複数のドットで表
現することにより多階調を表現する印刷にも適用でき
る。また、ドラムプリンタにも適用できる。尚、ドラム
プリンタでは、ドラム回転方向が主走査方向、キャリッ
ジ走行方向が副走査方向となる。また、この発明は、イ
ンクジェットプリンタのみでなく、一般に、複数のノズ
ル列を有する記録ヘッドを用いて印刷媒体の表面に記録
を行うドット記録装置に適用することができる。
て実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換え
るようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現
されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるよう
にしてもよい。例えば、図1に示したプリンタドライバ
96の機能の一部または全部を、プリンタ20内の制御
回路40が実行するようにすることもできる。この場合
には、印刷データを作成する印刷制御装置としてのコン
ピュータ90の機能の一部または全部が、プリンタ20
の制御回路40によって実現される。
ェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピ
ュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記
録媒体に格納された形で提供することができる。この発
明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」
とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携
帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコ
ンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコ
ンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでい
る。
示すブロック図。
成を示すブロック図。
す説明図。
示すための説明図。
めの説明図。
ク図。
グチャートを示す図。
説明図。
の割当てを示す説明図。
説明図。
説明図。
説明図。
説明図。
とラスタの関係)を示す説明図。
タとノズルの関係)を示す説明図。
説明図。
れした場合を示す説明図。
能な階調数の関係を示すグラフ。
説明図。
説明図。
す説明図。
のドット記録方式を示す説明図。
のドット記録方式を示す説明図。
のドット記録方式を示す説明図。
ドット記録方式を示す説明図。
のドット記録方式を示す説明図。
のドット記録方式を示す説明図。
緩和の効果を示す説明図。
Claims (9)
- 【請求項1】 少なくとも1色分の同一のインクを吐出
するために副走査方向に沿って配列された複数のノズル
を有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドを主走査方
向に走査しつつ印刷媒体上にドットを形成する印刷部を
用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷
データを生成する印刷制御装置であって、 複数回の主走査において印刷媒体の印刷実行領域内のj
番目の主走査ライン上を走査するnj 個(nj は2以上
の整数)のノズルが、前記j番目の主走査ライン上にお
ける複数のドット位置の中でq個(qは2以上の所定の
整数)に1個の割合、または、m×q個(mは2以上の
整数)に1個の割合でそれぞれ間欠的にドットを形成す
ることを許容することによって前記j番目の主走査ライ
ン上におけるドットの形成が完了するように印刷データ
を生成するとともに、前記印刷実行領域内の少なくとも
一部の主走査ラインに関する前記整数nj の値を他の主
走査ラインにおける前記整数nj の値と異なる値に設定
することを特徴とする印刷制御装置。 - 【請求項2】 少なくとも1色分の同一のインクを吐出
するために副走査方向に沿って配列された複数のノズル
を有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドを主走査方
向に走査しつつ印刷媒体上にドットを形成する印刷部を
用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷
データを生成する印刷制御装置であって、 前記印刷部は、1回の主走査中に前記複数のノズルが通
過する複数の主走査ライン上において、各主走査ライン
の複数のドット位置の中でq個(qは2以上の整数)に
1個の割合で繰り返し発生する駆動信号波形を用いて各
ノズルを選択的に駆動することによって、q個に1個の
割合で間欠的にドットを形成することが可能であり、 前記印刷制御装置は、前記複数のノズルの中のi番目の
ノズルが1回の走査中に1主走査ライン上でドットを形
成可能な間欠的なドット位置の中で、さらに、mi 個
(mi は1以上の整数)に1個の割合でドットの形成を
許容するような印刷データを生成することによって、前
記主走査ライン上においてmi ×q個に1個の割合でド
ットの形成を許容するとともに、少なくとも2つのノズ
ルに関する前記整数mi の値を他のノズルに関する前記
整数mi の値と異なる値に設定することを特徴とする印
刷制御装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の印刷制御装置であって、 前記印刷データにおいて、印刷媒体内の印刷実行領域内
のj番目の主走査ラインにおいてnj 個(nj は2以上
の整数)のノズルを用いてドットの形成が完了するよう
に副走査送り量と各主走査におけるドット形成対象位置
とが設定されているとともに、前記印刷実行領域内の少
なくとも一部の主走査ラインに関する前記整数nj の値
が他の主走査ラインにおける前記整数nj の値と異なる
値に設定されており、かつ、前記nj 個のノズルに関す
る1/(mi ×q)の値の和が1になるように、各ノズ
ルに関する前記整数mi の値が設定されている、印刷制
御装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の印刷制御装置であって、 前記整数qは2ないし4であり、前記整数mは1または
2であり、前記整数n j は2ないし8のいずれかであ
る、印刷制御装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の印
刷制御装置であって、 前記印刷データは、前記主走査が終わる度に前記ドット
記録ヘッドと前記印刷媒体の少なくとも一方を駆動して
行われる副走査の送り量として、一定の値L×P(Pは
ドットの副走査方向の最小ピッチ、Lは整数)を示す副
走査送りデータを含み、 前記複数のドット形成要素の副走査方向のピッチをk×
P(kは3以上の整数)としたときに、1回の主走査中
に使用されるドット形成要素の個数N(Nは3以上の整
数)とパラメータL、f、g、Rとが、以下の(1)、
(2)式を満足することを特徴とする、印刷制御装置。 L=f×k±g …(1) N=L+Rd[R×L÷k] …(2) ここで、fは2以上の整数、gは1以上でk未満の正の
整数、Rはkより大きく、かつ、kの整数倍でない整数
をそれぞれ示し、演算子Rd[]はかっこ内の値の小数
部を丸める演算を示す。 - 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載の印
刷制御装置であって、 前記印刷データは、前記主走査が終わる度に前記ドット
記録ヘッドと前記印刷媒体の少なくとも一方を駆動して
行われる副走査の送り量として、周期的に変化する値L
×P(Pはドットの副走査方向の最小ピッチ、Lは周期
的に変化する整数)を示す副走査送りデータを含み、 前記複数のドット形成要素の副走査方向のピッチをk×
P(kは3以上の整数)としたときに、1回の主走査中
に使用されるドット形成要素の個数N(Nは3以上の整
数)とパラメータLave、g、Rとが、以下の(3)、
(4)式を満足することを特徴とする、印刷制御装置。 L=Lave±g …(3) N=Lave+Rd[R×Lave÷k] …(4) ここで、gは1以上でk以下の正の整数、Rはkより大
きく、かつ、kの整数倍でない整数、Laveは1周期の
Lの平均値をそれぞれ示し、演算子Rd[]はかっこ内
の値の小数部を丸める演算を示す。 - 【請求項7】 印刷媒体の表面にドットを形成すること
によって印刷を行う印刷装置であって、 少なくとも1色分の同一のインクを吐出するために副走
査方向に沿って配列された複数のノズルを有する印刷ヘ
ッドを備え、前記印刷ヘッドを主走査方向に走査しつつ
印刷媒体上にドットを形成する印刷部と、 請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷制御装置と、
を備える印刷装置。 - 【請求項8】 少なくとも1色分の同一のインクを吐出
するために副走査方向に沿って配列された複数のノズル
を有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドを主走査方
向に走査しつつ印刷媒体上にドットを形成する印刷部を
用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷
データをコンピュータに生成させるためのコンピュータ
プログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録
媒体であって、 前記コンピュータプログラムは、 複数回の主走査において印刷媒体の印刷実行領域内のj
番目の主走査ライン上を走査するnj 個(nj は2以上
の整数)のノズルが、前記j番目の主走査ライン上にお
ける複数のドット位置の中でq個(qは2以上の所定の
整数)に1個の割合、または、m×q個(mは2以上の
整数)に1個の割合でそれぞれ間欠的にドットを形成す
ることを許容することによって前記j番目の主走査ライ
ン上におけるドットの形成が完了するように印刷データ
を生成するとともに、前記印刷実行領域内の少なくとも
一部の主走査ラインに関する前記整数nj の値を他の主
走査ラインにおける前記整数nj の値と異なる値に設定
する機能、を前記コンピュータに実現させるプログラム
を有するコンピュータ読みとり可能な記録媒体。 - 【請求項9】 少なくとも1色分の同一のインクを吐出
するために副走査方向に沿って配列された複数のノズル
を有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドの1回の主
走査中に前記複数のノズルが通過する複数の主走査ライ
ン上において、各主走査ラインの複数のドット位置の中
でq個(qは2以上の整数)に1個の割合で繰り返し発
生する駆動信号波形を用いて各ノズルを選択的に駆動す
ることによってq個に1個の割合で間欠的にドットを形
成することが可能な印刷部を用いて印刷を行うために、
前記印刷部に供給すべき印刷データをコンピュータに生
成させるためのコンピュータプログラムを記録したコン
ピュータ読みとり可能な記録媒体であって、 前記コンピュータプログラムは、 前記複数のノズルの中のi番目のノズルが1回の走査中
に1走査ライン上でドットを形成可能な間欠的なドット
位置の中で、さらに、mi 個(mi は1以上の整数)に
1個の割合でドット形成を許容するような印刷データを
生成することによって、前記主走査ライン上においてm
i ×q個に1個の割合でドットの形成を許容するととも
に、少なくとも2つのノズルに関する前記整数mi の値
を他のノズルに関する前記整数mi の値と異なる値に設
定する機能、を前記コンピュータに実現させるプログラ
ムを有するコンピュータ読みとり可能な記録媒体。
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