JP2006116975A - 長尺印刷を行うための印刷システム - Google Patents

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Abstract


【課題】長尺印刷においてバンディングを低減する。
【解決手段】アプリケーションプログラムから複数のページに分割されて供給された画像データを、各ページ間に余白を設けずにロール紙に印刷することによって、横断幕のような大判の印刷を行う印刷装置を構成する。プリンタドライバは印刷モードに応じて副走査の送り量を設定する。通常モードが指定された場合には、各ページごとに上端処理および下端処理を施すように送り量を設定する。長尺モードが指定された場合には、先頭ページで上端処理を施す他は、全て一定周期の送り量を維持する。長尺モードで印刷を行う場合に、ヘッドが境界をまたぐ位置にあるときは、前後のページの印刷データをそれぞれ該当するノズルに出力し、境界の前後の領域を1回の主走査で同時に形成する。こうすることにより、境界近傍でのバンディングを解消できる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、大判の印刷媒体に画像を印刷する長尺印刷を行うための印刷システムに関する。
従来より、コンピュータの出力装置として、ヘッドに備えられた複数のノズルから吐出される数色のインクによりドットを形成して画像を記録するインクジェットプリンタが提案されており、コンピュータ等が処理した画像を多色多階調で印刷するのに広く用いられている。かかるプリンタでは、例えばロール紙のような大判の印刷媒体に画像を印刷することも可能である(以下、かかる印刷を長尺印刷とよぶ)。例えば、横断幕のような数十メートルにわたる印刷媒体に画像を印刷することもできる。
特開平10−286998号公報
一般に画像データを提供するアプリケーションプロラムで扱い得るデータ量には制限がある。従って、長尺印刷を行う場合、プリンタドライバには、通常、複数のページに分割して印刷用のデータが供給される。通常の印刷時は、複数のページ間に余白が存在するが、長尺印刷では、この余白部分をなくすことにより、複数のページに分割されたデータの供給を受けつつ、連続した画像の印刷を可能としている。
ところで、インクジェットプリンタでは、印刷速度を向上するために、副走査方向に多数のノズルが配列されたヘッドを用いることが通常である。かかるヘッドを用いたプリンタにおいて、画質を向上させる記録方式の一つとして、「インタレース方式」と呼ばれる技術がある。
図16は、インタレース方式の一例を示す説明図である。図16の例では、2ドットのピッチで3個のノズルを用いた例を示した。この例では、1回目の主走査において、2番ノズル、3番ノズルにより各ラスタのドットを形成する。1番ノズルではドットを形成しない。次に、3ラスタ分の紙送りを行った後、2回目の主走査を行いつつ、1番ノズルから3番ノズルまでを用いて各ラスタを形成する。以後、同様に3ラスタ分の紙送りと、主走査によるラスタの形成とを繰り返し実行することにより、画像を記録する。ここで明らかな通り、1回目の主走査において1番ノズルによりラスタを形成しなかったのは、該ラスタの下に隣接するラスタは2回目以降の主走査で形成され得ないからである。
インタレース方式とは、このようにラスタを副走査方向に間欠的に形成しつつ、画像を記録する方式をいう。このインタレース方式には、ノズルのピッチやインク吐出特性等のばらつきを、記録画像上で分散させることができるという利点がある。従って、ノズルのピッチや吐出特性にばらつきがあっても、これらの影響を緩和して画質を向上させることができるという効果を奏する。図16では、特定のノズルピッチにおいて各ラスタを1回の主走査で形成する場合について説明したが、ノズルピッチ、ノズル個数、スキャン繰り返し数等に応じて種々の送り量でのインタレース方式による記録が可能である。
インタレース方式による記録は、長尺印刷においても適用される。但し、インタレース方式による記録では、図16から明らかな通り、上方および下方にそれぞれ完全には画像を形成し得ないラスタが数本存在する。長尺印刷を行う場合には、各ページ間の余白なしで画像を印刷する必要があるから、画像を形成し得ないラスタの存在は許容されない。そこで、従来は、画像を形成し得ないラスタの発生を回避できるよう、長尺印刷が指定された場合には、各ページの上方および下方で、以下に示す通り、上端処理および下端処理と呼ばれる変則的な送り量で副走査を施して印刷を実行していた。
図17に、従来の長尺印刷の様子を示す。図示する通り、連続した印刷媒体の所定領域にNページに分割された画像データを印刷する。この際、図示する通り、各ページの上側では上端処理を行い、下側では下端処理を行うことによってページ間に余白が存在しない印刷を実現している。
下端処理の例を図18に示す。ここでは、副走査方向に4ドットピッチで7つのノズルを備えるヘッドを例にとって説明する。図中の実線の丸がノズルを意味している。丸の中の番号は、ノズル番号である。破線の丸は、ノズルピッチを示す便宜のために示した。図は、左側から順に各主走査ごとに、ヘッドの副走査方向の位置を示している。図示する通り、下端処理が始まるまでは、各主走査ごとに7ラスタ相当の副走査が実行される。下端処理が開始されると、まず、4ラスタの送りを行い、次に3ラスタの送りを4回行い、その後、1ラスタの微少送りを4回実行する。かかる送りを行うことにより、最後の主走査時に7番ノズルが位置するラスタまで、ラスタの抜けを生じることなく画像を記録することができる。
次に上端処理の例を図19に示す。図中の記号の意味は図18と同様である。上端処理では、最初に1ラスタずつの微少送りを4回実行し、次に3ラスタの送りを4回実行し、4ラスタの送りを行う。この後、標準の送り、即ち7ラスタずつの送りに移行する。こうすることにより、図19に示す通り、最初の主走査で1番ノズルが位置するラスタから画像を記録することができる。
しかし、従来の長尺印刷では、各ページの境界部分でドットの形成位置のずれ、いわゆるバンディングが生じていた。先に説明した通り、従来の長尺印刷では、下端処理を行って各ページの最下端まで画像を印刷した後、大きな送りの副走査を行い、続くページの画像を印刷する。例えば、図18に示した下端処理を実行して1ページ目の画像の記録を終えると、図19に示す態様ですぐ下側に隣接するラスタの記録を開始するために、ヘッド全体のサイズに相当する送り量の副走査を実行する。図18、図19の例では、4ドットピッチで7つのノズルを備えているから、ページの境界では、25ラスタ分の副走査を行う。
一般に副走査は送り量が大きくなるほど精度が低下する。従来の大判プリンタではこの送り精度の低下によって、前ページの最下端のラスタと次ページの最上端のラスタとの間隔が、その他のラスタ同士の間隔と極端に異なることがあった。このため、ページの境界においてバンディングが生じることがあった。
また、従来の長尺印刷では、下端処理および上端処理の領域でもバンディングを生じていた。図18および図19に示すように余白部分なしで各ページの画像を完成するためには、下端処理および上端処理で1ラスタの微少送りを行う必要がある。微少送りを行った領域には、同じノズルで形成されるラスタが複数本隣接して現れる。例えば、図18の下端に位置する4本のラスタはいずれも7番ノズルで形成されている。また、図19の上端に位置する4本のラスタはいずれも1番ノズルで形成されている。この場合に1番ノズルまたは7番ノズルが機械的製造誤差などの原因によりインクの吐出方向にずれがあるものとすれば、それぞれのノズルにより形成される4本のラスタの形成位置がまとめてずれる。かかるずれはバンディングとして視認される。
従来の長尺印刷において、このように上端処理、下端処理、および微小送りを施していた理由は、従来の印刷装置では各ページの境界をまたいでヘッドを副走査することが許容されていなかった点にある。印刷はデータを逐次受け取りながら行われるため、長尺印刷であるか通常の印刷であるかに関わらず、印刷中は、次ページが存在するか否か判定できない。従って、境界をまたいでヘッドを副走査した場合、次ページの印刷開始時に印刷媒体を副走査と逆方向に戻す必要が生じてしまう。例えば、図16に示した例によれば、印刷可能な領域は1回目の主走査で2番ノズルが位置するラスタよりも下方の領域である。ところが、境界をまたいでヘッドを副走査することを無条件に許容した場合、前ページの印刷終了時に2番ノズルの位置が次ページにおいて印刷を開始すべき上端のラスタよりも下方に位置してしまう。
従来の印刷装置では、上述の事情を考慮し、図17に示す通り、ヘッドが各ページの境界をまたぐことがないように副走査を行っていた。このため、各ページの境界付近では、上端処理及び下端処理として、通常の領域において周期的に行われる送り量とは異なる送り量で副走査を行っていた。
しかしながら、このように複数ページの境界部分および上端処理、下端処理が行われる領域では、前述の通りバンディングが生じ、このバンディングは、長尺印刷における画質を損ねていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、長尺印刷において、各ページの境界近傍で生じるバンディングを解消し、画質を向上するための技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、次の構成を採用した。
本発明の印刷制御装置は、
ドット形成要素が副走査方向に所定の間隔で複数配列されたヘッドを備え主走査と副走査とを繰り返し実行して印刷媒体上に画像を印刷する印刷部に供給すべき印刷データとして、該副走査方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を印刷するためのデータを生成する印刷制御装置であって、
前記画像の画像データと、前記ページの区切りを指定する区切りデータと、前記画像データの終端を示す終端データとを逐次入力する入力手段と、
各ページ間に余白を設けない長尺印刷の実行指示を入力する指示入力手段と、
前記印刷部に供給する印刷データを生成する印刷データ生成手段とを備え、
該印刷データ生成手段は、
長尺印刷が指示されたときに、前記各ページ毎に画像が完結するか否かに関わらず一定周期の送り量で前記副走査が繰り返される送りデータを生成する送りデータ生成手段と、
前記主走査中における前記ヘッドによるドットの形成状態を特定するラスタデータを前記画像データに基づいて生成するラスタデータ生成手段とを備える手段であることを要旨とする。
本発明の印刷制御装置により生成された印刷データを印刷部に出力すると、印刷部は該印刷データに基づいて主走査および副走査を行って、画像を印刷する。本発明の作用について説明する。
従来の印刷装置では、先に説明した通り、各ページごとに画像の形成を完結していた。従来の印刷装置では、画像データの供給を順次受けつつ印刷を実行し、該画像データの最後に改ページを指示する信号が入力されると、該信号に従って改ページを実行していた。改ページを指示する信号からは次のページが存在するか否かを判定することはできない。従って、次のページが存在するか否かに関わらず各ページの印刷を完了することができるように、従来は、各ページごとに画像の形成を完結していたのである。また、先に述べた通り、各ページの印刷開始時に印刷媒体を副走査と逆方向に戻す必要が生じることを避けるため、ヘッドが各ページの境界をまたぐことがないよう、各ページの境界付近では、上端処理及び下端処理として、通常の領域において周期的に行われる送り量とは異なる送り量で副走査を行っていた。
これに対し、本発明では、長尺印刷が指示されると、各ページ毎に画像が完結するか否かに関わらず一定周期で繰り返される送り量で副走査を行って、画像を印刷する。かかる送り量で副走査を行えば、ページの境界をヘッドがまたいで位置する場合があるが、本発明では、このような場合には、ラスタの形成要素の位置に応じて各ページの画像データを供給して印刷を実行する。ページの境界を挟んで前ページに位置する形成要素には前ページの画像データを供給し、後ページに位置する形成要素には後ページの画像データを供給するのである。後ページが存在しない場合には、前ページに位置する形成要素にのみ画像データが供給される。
本発明では、長尺印刷を実行する場合は、各ページ毎に画像が完結するか否かに関わらず、一定周期の送り量を維持して画像を印刷するため、境界部分で大きな送り量の副走査を行うことを回避できる。また、各ページごとに印刷を完了する必要がないため、微少送りを含む下端処理や上端処理を行う必要がない。従って、本発明では、ページの境界部分でバンディングの発生を回避でき、画質を向上することができる。しかも、常に一定周期の送り量を維持すればよいため、印刷の制御処理が非常に簡易なものになるという利点もある。なお、本発明は、ページの境界部分を含んで連続した画像(以下、連続画像と呼ぶ)を印刷する場合に特に有効である。
一般に長尺印刷の指示は、ロール紙など非常に長い印刷媒体に対してなされるのが通常である。印刷媒体の大きさが画像を印刷する領域に対して余裕がない場合には、印刷媒体の終端近傍にまで副走査を行うと、副走査機構によっては送りの精度が著しく低下するおそれがある。これに対し、長尺印刷を行う場合には、印刷用紙の長さが十分余裕があることが通常である。本発明は、長尺印刷におけるこのような特徴に鑑みなされたものであり、「少なくとも最終ページにおいては、予め定められた印刷媒体のサイズをはみ出してヘッドが位置することは禁止されるべき」とする従来からの固定観念を打破することによって実現された。この結果、長尺印刷の処理を簡略化しつつ画質を向上することが可能となった。処理が簡略化しているため、当然、印刷速度を向上することも可能である。
ここで、一定周期の送り量とは、必ずしも一定の送り量を意味するものではない。ラスタの形成要素の数及び間隔によっては、2種類以上の送り量を周期的に使用して画像を印刷する場合もある。このような周期的な使用も一定周期の送り量に含まれる。なお、本発明では、厳密に全ての領域で一定周期の送り量を維持する必要はなく、ごく一部の領域で例外的な送り量を使用するものとしてもよい。
例えば、
前記送りデータ設定手段は、前記複数ページの先頭ページでは、前記一定周期で繰り返される送り量に先だって、該一定周期で繰り返される平均の送り量よりも小さい送り量、かつ、前記一定周期の送り量で印刷可能な領域外の所定領域においてラスタの抜けを生じることなく前記主走査を実行できる送り量を設定する手段であるものとしてもよい。
こうすれば、先頭ページの上端には、従来通り、いわゆる上端処理を施すことができ、先頭ページの上端部分で印刷可能な領域を拡張することができる。前記所定領域が拡張される領域である。実際の送り量は、所定領域の範囲、ドットの形成要素のピッチ、各ラスタの形成に要する主走査の回数などに応じて種々設定可能である。
本発明はさらに具体的に次の態様で構成することが可能である。
前記ラスタデータ生成手段は、
前記区切りデータが入力されたときは、該区切りデータに続くページの画像データの入力を待って前記ラスタデータの生成し、
前記終端データが入力されたときは、更なる画像データの入力を待つことなく前記ラスタデータの生成する手段である印刷制御装置である。
こうすれば、ヘッドがページの境界をまたいで位置する場合に、境界に続くページが存在するか否かに応じて適切に画像の印刷を実行することができる。なお、区切りデータ及び終端データの構成は、一般の画像データと明確に区別可能なものであれば、種々の形式のデータを適用する事ができる。
また、別の態様として、
前記印刷データ生成手段は、印刷媒体の大きさを、前記複数ページ分よりも十分に大きい値に設定して、前記印刷データを生成する手段であるものとすることもできる。
こうすれば、複数のページに分割された画像データを仮想的に一つのページに存在するデータのごとく扱うことができる。しかも印刷媒体のサイズを十分に大きい値に設定することによって、通常の印刷処理と同じ処理を用いて長尺印刷を実現することができる。
本発明は、長尺印刷を専用に行うものとしてもよいが、
前記指示入力手段は、前記長尺印刷の実行指示と、各ページ毎に余白を設ける通常印刷の実行指示とを選択的に入力する手段であり、
前記送りデータ設定手段は、通常印刷が指示されたときには、各ページごとにラスタの抜けを生じることなく前記主走査を実行できる送り量を設定する手段であり、
前記ラスタデータ生成手段は、前記区切りデータ前に入力された画像データに基づいて各ページのラスタデータを生成する手段であるものとしてもよい。
こうすれば、各ページごとに余白を設ける通常印刷と、長尺印刷とを選択して実行することができ、印刷システムの有用性を向上することができる。
本発明は、上述した印刷制御装置として構成する他、これと主要部を同一にする発明として、上述した印刷制御装置および印刷部をそれぞれ備える種々の印刷装置として構成することも可能である。
かかる印刷装置においては、さらに、
前記複数ページの最終ページにおける画像の印刷により過剰に送られた印刷媒体を、次回の印刷開始に適した位置まで、印刷時と逆方向に送る逆送手段を備えるものとすることも望ましい。
先に説明した通り、本発明では、画像の最終ページであっても、下端処理を施すことなく一定周期の送り量を維持して印刷を実行する。従って、印刷媒体上で最終ページに続く領域に無駄な領域を生じることがある。上述の逆送手段を備えるものとすれば、印刷媒体を逆送することによって、一旦発生した無駄な領域を、次回の印刷に有効活用することができる。逆送手段は、例えば、副走査の過程から、過度な送りによって生じた無駄な領域の大きさを判定し、次回の印刷開始に適した位置まで戻す手段とすることが可能である。また、一旦、印刷装置に供給される前の状態まで、印刷媒体を逆送し、再度、印刷媒体を供給しなおすものとしてもよい。また、このような逆送は、画像の印刷を終了した時点で行うものとしてもよいし、次回の印刷を開始するのに先だって行うものとしてもよい。
本発明は、更に、印刷制御方法、印刷方法として構成してもよいし、上述した印刷部に供給されるデータを生成するプログラムを記録した記録媒体、該プログラム自体など種々の態様で構成することができる。
なお、記憶媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき次の順序で説明する。
A.装置の全体構成:
B.ソフトウェア構成:
C.プリンタの構成:
D.印刷制御:
E.ドット形成の様子:
F.効果および変形例:
A.装置の構成:
図1は、本発明の実施例としての印刷装置の構成を示すブロック図である。図示するように、コンピュータ90にカラープリンタ22とが接続されている。このコンピュータ90に所定のプログラムがロードされ実行されることによりプリンタ22を制御する印刷制御装置として機能する。このコンピュータ90は、プログラムに従って各種演算処理を実行するCPU81、ROM82、RAM83を中心に、バス80により相互に接続された次の各部を備える。入力インターフェイス84はキーボード14などからの信号の入力を司り、出力インタフェース85は、プリンタ22へのデータの出力を司る。CRTC86は、カラー表示可能なCRT21への信号出力を制御し、ディスクコントローラ(DDC)87は、ハードディスク16やCD−ROMドライブ15あるいは図示しないフレキシブルディスクドライブとの間のデータの授受を制御する。ハードディスク16には、RAM83にロードされて実行される各種プログラムやデバイスドライバの形式で提供される各種プログラムなどが記憶されている。
このほか、バス80には、シリアル入出力インタフェース(SIO)88が接続されている。このSIO88は、モデム18に接続されており、モデム18を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。コンピュータ90は、このSIO88およびモデム18を介して、外部のネットワークに接続されており、特定のサーバーSVに接続することにより、種々のプログラムをハードディスク16にダウンロードすることも可能である。また、必要なプログラムをフレキシブルディスクFDやCD−ROMによりロードし、コンピュータ90に実行させることも可能である。
プリンタ22はインクジェットプリンタである。詳細な構成は後述するが、インクを吐出するためのノズルを複数備えたヘッドを印刷用紙の一方向に往復動する主走査を行うとともに、主走査と直交する方向にヘッドと印刷用紙とを相対的に移動する副走査を行うことによって画像を印刷する。コンピュータ90からプリンタ22には、主走査中に各ノズルでいずれの画素にドットを形成するかを特定するラスタデータ、および副走査の送り量を指定する送り量データなどが印刷データとして出力される。プリンタ22は、この印刷データに基づいて主走査および副走査を実行する。
B.ソフトウェア構成:
図2は印刷装置のソフトウェアの構成を示すブロック図である。コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からはこれらのドライバを介して、プリンタ22に転送するための印刷データFNLが出力される。アプリケーションプログラム95は、キーボード14などからの指示に従って、例えば横断幕のような大判の印刷媒体に印刷するための画像を生成するとともに、その画像をビデオドライバ91を介してCRTディスプレイ21に画像を表示している。アプリケーションプログラム95で生成される画像データORGは、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色の色成分からなるデータである。
このアプリケーションプログラム95が、印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ96のスプーラ97が、描画命令のセットとしての形式で画像データORGをアプリケーションプログラム95から受け取り、スプールファイルSFに蓄える。アプリケーションプログラム95で生成した大判の印刷媒体用の画像データは膨大な量であるため、まとめてプリンタドライバ96に転送することはできない。オペレーティングシステム上の制限に従って、アプリケーションプログラム95は画像データを所定の大きさのページに分割して順次プリンタドライバ96に転送する。プリンタドライバ96に備えられたデスプーラ98は、スプールファイルSFに蓄えられた描画命令をラスタ処理して、各画素ごとにR,G,Bの諧調値を有するイメージデータに変換する。
プリンタドライバ96の内部には、スプーラ97、スプールファイルSF、デスプーラ98の他に、色変換モジュール99、ハーフトーンモジュール100、送り量設定部101、データ出力部102が備えられている。色変換モジュール99は、予め用意された色変換テーブルLUTに従って、イメージデータの色成分をR,G,Bからプリンタ22が表現可能な色成分(ここではシアン、マゼンタ、イエロ、ブラックの各色)に補正する。本実施例のプリンタ22は各画素ごとにはドットのオン・オフの2値しか採り得ない。従って、ハーフトーンモジュール100は、プリンタ22で形成するドットの分散性によって補正された画像データの階調値を表現できるように各画素ごとのドットのオン・オフを設定する。
送り量設定部101は、印刷モードに応じて副走査量の設定を行う。本実施例の印刷装置は印刷モードとして、後述する通り、大判の印刷媒体に一つの連続した画像を印刷する長尺印刷モードと、アプリケーションから指定された各ページごとに画像を印刷する通常印刷モードとがある。それぞれの印刷モードに対応して各ページの副走査量は予め送り量テーブルSSに設定されている。送り量設定部101は、この送り量テーブルを参照してそれぞれの印刷モードに応じた送り量を設定する。また、副走査量の設定に基づいて、プリンタ22の各ノズルの位置を判定し、印刷すべきラスタを選択する。
データ出力部102は、ヘッドの主走査方向に合わせて各ラスタの印刷データをヘッドに出力する順序に並べ替える。プリンタドライバ96は、以上の処理を施された画像データおよび副走査の送り量を指定する送り量データを印刷データFNLとしてプリンタ22に出力する。
プリンタ22では、入力部201がコンピュータ90から出力された印刷データFNLを受け取り、バッファ202に一時的に蓄える。バッファ202のデータは主走査部203に出力される。主走査部203は、ヘッドの主走査を行いつつ、印刷データに基づいてインクを吐出する。また、主走査部203によりラスタが形成されると、副走査部204がプリンタドライバ96から指定された副走査量で印刷用紙を搬送する。入力部201は、主走査部203および副走査部204が印刷を実行している間に残りの部分のデータを逐次入力する。
C.プリンタの構成:
次に、図3によりプリンタ22の概略構成を説明する。図示するように、このプリンタ22は、紙送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭載された印字ヘッド28を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ23,キャリッジモータ24,印字ヘッド28および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とから構成されている。
キャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ39等から構成されている。
なお、このキャリッジ31には、黒インク(Bk)用のカートリッジ71とシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)の3色のインクを収納したカラーインク用カートリッジ72が搭載可能である。キャリッジ31の下部の印字ヘッド28には計4個のインク吐出用ヘッド61ないし64が形成されている。キャリッジ31に黒(Bk)インク用のカートリッジ71およびカラーインク用カートリッジ72を上方から装着すると、各カートリッジから吐出用ヘッド61ないし64へのインクの供給が可能となる。
本実施例のプリンタ22は印刷用紙Pとして単票紙またはロール紙を供給可能である。図示を省略したが、ロール紙は保持部に軸支されてプリンタ22に供給される。画像の印刷が終了すると、ユーザがロール紙の切断を行う。切断は、制御回路40からの信号によって自動的に用紙の切断を行う機構を設けてもよい。本実施例のプリンタ22はロール紙を用いることにより、数十メートルに亘る画像を印刷することができる。
図4は、インク吐出用ヘッド61〜64におけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明図である。これらのノズルの配置は、各色ごとにインクを吐出する4組のノズルアレイから成っており、48個のノズルNzが一定のノズルピッチkで千鳥状に配列されている。各ノズルアレイの副走査方向の位置は互いに一致している。本実施例のノズルピッチkは6ドット分に相当する。
インクの吐出およびドット形成を行う機構について説明する。図5はインク吐出用ヘッド28の内部の概略構成を示す説明図である。図示の都合上、イエロのヘッドについては図示を省略した。各色のヘッド61ないし64に設けられた48個のノズルNzには、ノズルNzまでインクを導くインク通路68に接する位置に各ノズル毎にピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示したのが図5である。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、図示するように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み込むことにより印刷が行われる。
次にプリンタ22の制御回路40の内部構成を説明する。図6は制御回路40の内部構成を示す説明図である。図示する通り、この制御回路40の内部には、CPU41,PROM42,RAM43の他、コンピュータ90とのデータのやりとりを行うPCインタフェース44と、紙送りモータ23、キャリッジモータ24および操作パネル32などとの信号をやりとりする周辺入出力部(PIO)45と、計時を行うタイマ46と、ヘッド61〜64にドットのオン・オフの信号を出力する駆動用バッファ47などが設けられており、これらの素子および回路はバス48で相互に接続されている。また、制御回路40には、所定周波数で各ノズルのピエゾ素子PEを駆動するための駆動波形を出力する発信器51、および発信器51からの出力をヘッド61〜64に分配する分配器55も設けられている。
制御回路40は、コンピュータ90で処理された印刷データを受け取り、これを一時的にRAM43に蓄え、所定のタイミングで駆動用バッファ47に出力する。駆動用バッファ47からは、各ノズルごとにドットのオン・オフを示すデータが分配出力器55に出力される。この結果、ドットを形成すべきノズルに対してはピエゾ素子PEを駆動するための駆動波形が出力され、ドットが形成される。
なお、本実施例では、上述の通りピエゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を用いているが、他の方法によりインクを吐出するプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリンタに適用するものとしてもよい。インクを吐出してドットを形成する他、いわゆる熱転写型のプリンタ、昇華型のプリンタ、ドットインパクト型のプリンタなど種々のタイプのプリンタに適用することも可能である。
D.印刷制御:
次に本実施例における印刷の制御処理について説明する。ここでは、大判の印刷媒体に画像を印刷する処理について説明する。本実施例では、かかる場合の印刷モードとして通常モードと長尺モードとを備えている。通常モードにおける画像の印刷の様子を図7(a)に示す。図示する通り、各ページごとに余白を設けて画像が印刷される。また、印刷可能領域を広げるために、上端および下端処理が各ページごとに施される。上端処理および下端処理の内容については後述する。長尺モードにおける画像の印刷の様子を図7(b)に示す。長尺モードでは、Nページ(Nは2以上の整数)に分割されてアプリケーションプログラムから受け渡された画像を各ページ間で余白を設けることなく印刷用紙Pに印刷して連続画像を印刷する。印刷が開始される1ページ目の上端部分では、印刷領域を拡張するための上端処理を行う。通常モードと異なり、下端処理は行わない。また、2ページ以降については上端処理も行わない。
印刷モードは印刷装置のユーザが指定することができる。長尺モードでの印刷は、大判の画像をアプリケーションプログラムで生成した場合に選択される。アプリケーションプログラムを実行するのはコンピュータ90内のCPU81である。アプリケーションプログラムを実行するCPU81は画像データを所定サイズのページに分割して、ページサイズなどのデータとともに一旦RAM83に記憶する。
アプリケーションプログラムから提供される一連のデータの構造を図8に示す。図示する通り、一連のデータの先頭には、「データ開始」を示すコードが付される。その後、各ページの開始を示すコードが付され、続いて該ページの画像データが提供される。各ページの終わりには、ページ終了を示すコードが付される。一連のデータの末尾には、「データ終了」を示すコードが付される。アプリケーションプログラムからはかかる構造でデータが提供されるため、ページ終了を示すコードを入力した時点では、次のページが存在するか否かを判定することはできない。なお、ページ開始およびページ終了を示すコードを、以下、まとめて区切りデータと呼ぶものとする。
一方、CPU81は、プリンタ22を駆動して印刷を実行するためのプログラムであるプリンタドライバプログラムをも実行する。プリンタドライバプログラムは、アプリケーションプログラムからの印刷指示によって起動される。プリンタドライバプログラムを実行する際のCPU81の処理の一部である印刷データ生成処理の内容を図9に示す。
この処理が開始されると、CPU81は画像データおよび印刷モードの入力を行う(ステップS100)。画像データは、図8に示した通り、各ページに分割され、R,G,Bの階調値によって表現されたデータである。CPU81は、画像データの入力とともに区切りデータ等も入力する。CPU81は画像データについて、色変換処理を行う(ステップS105)。色変換処理とは、画像データを特定するR,G,Bの色成分を各画素ごとにプリンタ22で使用可能なC,M,Y,Kの色成分に補正する処理をいう。この処理は、R,G,Bの色系で表された色相に対してC,M,Y,Kの色成分を与える色変換テーブルを用いて行われる。その後、CPU81は色変換された画像データのハーフトーン処理を行う(ステップS110)。ハーフトーン処理の方法としては、いわゆる誤差拡散法やディザ法などの周知の方法を適用することができる。色変換処理およびハーフトーン処理の内容は周知であるため詳細な説明は省略する。
次に、CPU81はプリンタ22の副走査量を設定し、プリンタ22に転送するデータを抽出するための処理を実行する。本実施例では印刷モードに応じて異なる副走査量が送り量テーブルとして予め記憶されている。CPU81は、このテーブルを参照するため、まず、長尺モードが指定されているか否かを判定する(ステップS115)。長尺モードが指定されていない場合、つまり通常モードが指定されている場合には、図7(a)に示した通り各ページ毎に上端処理および下端処理を施して印刷を実行する。従って、上端処理および下端処理を行うことを前提として送り量を設定した上下端処理用テーブルを参照する(ステップS120)。上下端処理用テーブルの例を図10に示す。図示する通り、1ページの印刷に順次用いられる送り量が1次元のテーブルとして記憶されている。それぞれの数字は送り量をラスタ単位で表している。テーブルの先頭付近のデータが上端処理用の送り量に相当し、中間部分のデータが画像を印刷する標準の送りに相当し、末尾付近のデータが下端処理の送り量に相当する。
一方、長尺モードが指定されている場合には、次に、処理中の画像データが先頭ページのデータであるか否かを判定する(ステップS125)。図7(b)に示す通り、長尺モードの先頭ページでは、上端処理を施した印刷を実行するため、上端処理用テーブルを参照する(ステップS130)。2ページ以降では上端処理を行わないため、標準テーブルを参照する(ステップS135)。これらのテーブルの例を図10に示す。先頭ページ用テーブルでは、先頭付近に上端処理用の送り量に相当するデータが記憶され、中間以降に標準送りのデータが記憶されている。この例では、上端処理として3ラスタの送りを7回分行った後、標準の送りに移行する。標準テーブルでは、標準送り用のデータのみが記憶されている。この例は、「5ラスタ→2ラスタ→3ラスタ→6ラスタ」の送りを周期的に実行することを意味している。
CPU81は、こうして印刷モードに応じた副走査量を設定するとともに、プリンタ22に転送すべきデータの抽出を実行する。つまり、副走査の送り量に基づいて、プリンタ22の各ノズルが画像データのいずれのラスタを形成すべきかを判定し、該ラスタのデータを抽出する。
図11にこの様子を示す。図11の左側には、1回目から3回目までの主走査におけるヘッドの副走査方向の位置を示した。図中の丸で囲んだ番号がそれぞれノズルを示している。図示の都合上、1番ノズルから4番ノズルまでの4つのノズルを3ドットのノズルピッチで備える例について示した。この例では、各主走査ごとに4ラスタ相当の副走査を実行している。
図11の右側には、画像を形成する画素の様子を示した。上述の送り量で副走査を行う場合、副走査方向に間欠的にしかラスタを形成し得ない部分もあるから、全ての領域に画像を印刷することはできない。1回目の主走査で3番ノズルが位置するラスタよりも下方で画像を印刷することができる。従って、CPU81は、1回目の主走査では、3番ノズルに画像の先頭のラスタのデータを抽出して供給し、4番ノズルに先頭から4番目のラスタのデータを抽出して供給する。図中の右側に参照用に画像データのラスタ番号を付した。2回目の主走査では、2番ノズルに2番目のラスタ、3番ノズルに5番目のラスタ、4番ノズルに8番目のラスタを供給する。このように、CPU81は副走査の送り量に応じて各ノズルに供給すべきラスタを抽出する。
ここで、本実施例では、長尺モードの場合、一定の送り量を維持して副走査を行うから、ヘッドが複数のページにまたがって位置することがある。例えば、図11の例では、3回目の主走査においてヘッドの1番ノズル〜3番ノズルまでは1ページ目に位置し、4番ノズルは2ページ目に位置している。かかる場合には、2ページ目の画像データの入力を待って4番ノズルに供給すべきラスタを抽出する。図8で説明した通り、ページ終了のコードを入力した時点では、CPU81は次のページが存在するかを判断することができない。従って、CPU81はさらにデータの入力を行い、ページ開始コードが入力された場合には、次のページが存在するものと判定して画像データが入力されるまでラスタの抽出を待つ。一方、データ終了コードが入力された場合には、次のページが存在しないことを意味するため、更なる画像データの入力を待つことなくラスタの抽出を行う。この場合、ヘッドの一部のノズルにはドットを形成しないことを意味するマスクデータのみが供給されることになる。
次に、CPU81はこうして抽出された各ノズルへの供給データをプリンタ22に転送する順序に並べ替えてデータ転送の準備をする(ステップS140)。例えば、主走査の往復動双方向で画像を印刷する場合には、主走査の方向に応じてデータの配列を逆転させる。また、各ラスタを2本のノズルを用いて形成する、いわゆるオーバラップ記録を行う場合には、一方のノズルに奇数番目の画素のデータ、他方のノズルに偶数番目の画素のデータが供給されるようにデータの並べ替えを行う。奇数番目の画素のみを形成するノズルに対しては、偶数番目の画素にマスクデータが挿入される。
CPU81はこうして設定されたデータを、副走査の送り量のデータとともに、印刷データとしてプリンタ22に出力する(ステップS145)。これらの処理を全てのページが終了するまで繰り返し実行する(ステップS150)。なお、図9ではステップS100で各ページの画像データを全て入力するものとして示したが、色変換処理、ハーフトーン処理を実行しつつ、徐々に画像データを入力することもできる。
プリンタ22は、以上の処理によってコンピュータ90から出力された送り量データおよび印刷データに基づいて、図7に示した態様での印刷を行う。かかる印刷を実現するためのドット形成制御処理ルーチンのフローチャートを図12に示す。この処理は、プリンタ22の制御回路40に備えられたCPU41が実行する処理である。
この処理が開始されると、CPU41はまずデータを入力する(ステップS210)。このデータは、プリンタドライバ96でハーフトーン処理された印刷データと、各副走査の送り量を示すデータである。CPU41は、こうして入力されたデータをRAM42に記憶させるとともに、次の主走査で形成すべきラスタのデータについては駆動用バッファ47に転送し、主走査用データを設定する(ステップS220)。次に、CPU41は主走査を行いつつ、ヘッドを駆動してドットを形成する(ステップS230)。主走査の形成が終了すると、プリンタドライバ96から指定された送り量で副走査を実行する(ステップS240)。通常モードの場合には、各ページの区切りデータが入力されると、改ページに相当する送り量で副走査が実行される。長尺モードの場合には、区切りデータが入力されてもページの境界部分であるか否かに関わらず一定の送り量が維持される。かかる処理を印刷が終了するまで繰り返す(ステップS250)。また、画像の印刷が終了すると、印刷用紙の逆送処理を実行する(ステップS260)。印刷用紙の逆送処理とは、次の印刷に備えて印刷用紙を副走査方向と逆方向に戻す処理をいう。かかる処理の内容については後述する。
E.ドット形成の様子:
本実施例におけるドットの形成の様子を図13に示す。図13は、標準送りによるドットの形成の様子を示す説明図である。ここでは図示の都合上、4ドットピッチで8つのノズルを備えるヘッドを例にとって示した。このとき、標準送りは図10の送り量テーブルに示した通り、「5ラスタ→2ラスタ→3ラスタ→6ラスタ」となる。かかる送りを周期的に実行することにより、各ラスタを2回の主走査で形成するオーバラップ記録を実行することができる。図13中の印刷可能領域において、各ラスタが2本のノズルで形成される。なお、印刷を開始した当初からかかる送りで印刷を行った場合、図13に示す通り、各ラスタが2回の主走査で形成可能となるまでに23ラスタの印刷不可領域が生じる。
長尺モードでは、先頭ページに対して、上端処理を施して印刷領域の拡張を図っている。上端処理の例を図14に示す。ノズルピッチおよびノズル数は図13の例と同じである。この場合、上端処理として3ラスタの送りを7回分行った後、標準の送りに移行する。かかる送りによってドットを形成すると、図14に示す通り、各ラスタを2回の主走査で形成可能となるまでの印刷不可領域は、18ラスタ相当となる。つまり、上端処理を行わない場合に比較して、5ラスタ分印刷領域が拡張される。これらの値は、印刷ヘッドに備えられたノズル数およびノズルピッチに応じて種々の値を設定可能である。当然、上端処理を施さないものとしても構わない。
先に説明した通り、通常モードでは、各ページごとに下端処理を行う。ここでは下端処理の例示は省略するが、図10に示した送り量で印刷することによって、上端処理と同様、ページ下端部分の印刷可能領域を数ラスタ分拡張することができる。
印刷用紙の逆送処理について図15により説明する。先に説明した通り、プリンタ22は最終ページであっても下端処理を施すことなく標準の送り量で印刷を実行する。図15は、このように標準の送り量を維持して印刷を行った場合の最終ページの様子を示した説明図である。図中の記号の意味は、図13および図14と同じである。
図示する通り、最後の主走査で1番ノズルが位置するラスタまでの領域が画像の印刷領域であるものとする。図15では、図示の都合上、従前の主走査におけるノズル位置が十分に示されていないが、図13から明らかな通り、標準送りを繰り返すことにより、図15中の印刷領域に画像を印刷可能であることが分かる。
最終ページの画像を印刷し終えた状態では、図15に示す通り、ヘッドの大部分は印刷領域よりも下方に位置するようになる。場合によっては、図15に示すように、ヘッドの下端が最終ページの終端を越え、次に印刷を開始する際の先頭ページの印刷領域にまで入り込むことがある。図13に示す通り、上端処理を施すことなく先頭ページを形成する場合には、5番ノズルが先頭のラスタを形成するノズルとなる。従って、この場合には、標準送りを維持して最終ページの印刷を実行した結果、図15に示す過剰送りが生じることになる。プリンタ22は、印刷用紙の逆送処理として過剰送りに相当する量だけ印刷用紙を副走査方向と逆方向に戻すのである。なお、印刷用紙の逆送処理は、過剰送りの量を算出して、その分だけ戻すようにしてもよいし、印刷用紙を送り機構から完全に外し、再給紙を行うものとしてもよい。
F.効果および変形例:
上述の印刷装置によれば、長尺モードにおいて、境界部分でも一定の送り量を維持して画像を印刷する。従って、境界部分とその他の部分で同等の画質を維持することができる。つまり、ページの境界部分でバンディングの発生を回避でき、画質を向上することができる。しかも、常に一定周期の送り量を維持すればよいため、印刷の制御処理が非常に簡易なものになるという利点もある。
また、上述の印刷装置では、最終ページでも一定の送り量を維持することによって図15に示した過剰送りが生じる。かかる過剰送りを印刷終了後に逆送する処理を施すため、印刷用紙の無駄を省くことができる。なお、逆送手段は、本実施例に必須の要素ではなく、印刷用紙の無駄が生じることを看過できるような場合には、これを省略して印刷装置を構成しても構わない。
なお、上述の印刷装置において、区切りデータを無視することにより、長尺モードの印刷を実行するものとしてもよい。この場合は、アプリケーションプログラムから複数ページに分割して提供された画像データを単一のページのデータとして扱うことができる。長尺モードが指定された場合には、アプリケーションプログラムから指定された印刷用紙のサイズに関わらず、プリンタドライバ側で予め設定された十分大きいサイズの印刷用紙サイズを仮定して印刷を実行するものとしておけば、比較的容易に長尺印刷を実現することができる。具体的には、図9で示したフローチャートにおいて、ステップS115とS120の間で、印刷用紙をサイズを十分大きい値に変更する処理を施せばよい。
以上で説明した印刷装置は、図9に示した処理をコンピュータで実現していることから、かかる処理を実現するためのプログラムを記録した記録媒体としての実施の態様を採ることもできる。図9に示した印刷データ生成処理をプリンタ22側のCPU41で実行することも可能である。
以上、本発明の種々の実施例について説明してきたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実施が可能である。例えば、上記実施例で説明した種々の制御処理は、その一部または全部をハードウェアにより実現してもよい。上記実施例では、いわゆる定型サイズの用紙を主として使用するプリンタにロール紙を供給可能な補助具を取り付けて適用する場合を例にとって説明したが、ロール紙を主として用いるプリンタに適用することもできる。また、印刷媒体は、大判の画像を印刷可能な媒体であればロール紙に限定されるものではない。
実施例としての印刷装置を適用した印刷システムの概略構成図である。 ソフトウェアの構成を示す説明図である。 実施例としてのプリンタの概略構成図である。 ヘッドにおけるノズルの配置を示す説明図である。 ドットの形成原理を示す説明図である。 プリンタの制御装置の内部構成を示す説明図である。 各モードでの印刷の様子を示す説明図である。 画像データの構成を示す説明図である。 印刷データ生成処理ルーチンのフローチャートである。 送り量テーブルの内容を示す説明図である。 ノズルに提供されるデータと画像データとの関係を示す説明図である。 ドット形成制御処理ルーチンのフローチャートである。 上端処理を行わない場合のドットの記録の様子を示す説明図である。 上端処理の例を示す説明図である。 最終ページにおけるヘッドと印刷用紙の位置関係を示す説明図である。 インタレース方式によるドットの記録の様子を示す説明図である。 従来技術としての長尺モードの印刷の様子を示す説明図である。 従来の長尺モードの印刷における下端処理の例を示す説明図である。 従来の長尺モードの印刷における上端処理の例を示す説明図である。
符号の説明
14…キーボード
16…ハードディスク
18…モデム
22…カラープリンタ
23…モータ
24…キャリッジモータ
26…プラテン
28…印字ヘッド
31…キャリッジ
32…操作パネル
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
39…位置検出センサ
40…制御回路
45…入出力部
46…タイマ
47…駆動用バッファ
48…バス
51…発信器
55…分配出力器
61〜64…インク吐出用ヘッド
68…インク通路
71…カートリッジ
72…カラーインク用カートリッジ
80…バス
81…CPU
82…ROM
83…RAM
84…入力インターフェイス
85…出力インタフェース
87…ディスクコントローラ
88…シリアル入出力インタフェース
90…コンピュータ
91…ビデオドライバ
95…アプリケーションプログラム
97…スプーラ
98…デスプーラ
96…プリンタドライバ
99…色変換モジュール
100…ハーフトーンモジュール
101…送り量設定部
102…データ出力部
201…入力部
202…バッファ
203…主走査部
204…副走査部

Claims (12)

  1. ドット形成要素が副走査方向に所定の間隔で複数配列されたヘッドを備え主走査と副走査とを繰り返し実行して印刷媒体上に画像を印刷する印刷部に供給すべき印刷データとして、前記副走査方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を印刷するためのデータを生成する印刷制御装置であって、
    長尺印刷の実行指示と、各ページ間に余白を設ける通常印刷の実行指示と、を選択的に入力する指示入力手段と、
    前記印刷部に供給する印刷データを生成する印刷データ生成手段とを備え、
    前記印刷データ生成手段は、
    印刷における副走査のやり方を定める送りデータを生成する送りデータ生成手段と、
    前記主走査中における前記ヘッドによるドットの形成状態を特定するラスタデータを前記画像の画像データと前記送りデータとに基づいて生成するラスタデータ生成手段と、を備え、
    前記送りデータ生成手段は、
    前記長尺印刷が指示された場合には、前記各ページ毎に画像が完結するか否かに関わらず一定周期の送り量で前記副走査が繰り返されるように送りデータを生成し、
    前記通常印刷が指示された場合には、一定周期の送り量で繰り返される第1の副走査と、前記第1の副走査に先だって前記第1の副走査の平均の送り量よりも小さい送り量で実行される第2の副走査と、前記第1の副走査の後に前記第1の副走査の平均の送り量よりも小さい送り量で実行される第3の副走査と、が前記各ページ毎に実行されるように送りデータを生成する、印刷制御装置。
  2. 請求項1記載の印刷制御装置であって、
    前記長尺印刷は、各ページ間に余白を設けない印刷であり、
    前記送りデータ生成手段は、前記長尺印刷が指示された場合には、インタレース方式による記録を実現する一定周期の送り量で前記副走査が繰り返されるように送りデータを生成する、印刷制御装置。
  3. 請求項2記載の印刷制御装置であって、さらに、
    前記画像データと、前記ページの区切りを指定する区切りデータと、前記画像データの終端を示す終端データとの入力を逐次受け付ける入力手段を備え、
    前記ラスタデータ生成手段は、前記長尺印刷が指示された場合において、
    1ページ分の前記画像データに続いて前記区切りデータが入力された場合には、前記区切りデータに続くページの画像データの入力を待って、前記区切りデータの前に入力された前記画像データと前記区切りデータに続くページの前記画像データとを使用して前記ラスタデータを生成し、
    1ページ分の前記画像データに続いて前記終端データが入力された場合には、更なる画像データの入力を待つことなく、前記1ページ分の画像データを使用して前記ラスタデータを生成する手段である印刷制御装置。
  4. 請求項2記載の印刷制御装置であって、
    前記印刷データ生成手段は、印刷媒体の大きさを、前記複数ページ分よりも十分に大きい値に設定して、前記印刷データを生成する手段である印刷装置。
  5. 請求項2記載の印刷制御装置であって、
    前記送りデータ生成手段は、前記通常印刷が指示されたときには、各ページごとにラスタの抜けを生じることなく前記主走査を実行できる送り量を設定する手段であり、
    前記ラスタデータ生成手段は、前記通常印刷が指示されたときには、前記区切りデータ前に入力された画像データに基づいて各ページのラスタデータを生成する手段である印刷制御装置。
  6. 請求項2記載の印刷制御装置であって、
    前記送りデータ生成手段は、前記複数ページの先頭ページでは、前記一定周期で繰り返される送り量に先だって、前記一定周期で繰り返される平均の送り量よりも小さい送り量、かつ、前記一定周期の送り量で印刷可能な領域外の所定領域においてラスタの抜けを生じることなく前記主走査を実行できる送り量を設定する手段である印刷制御装置。
  7. 副走査方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を印刷する印刷装置であって、
    ドット形成要素が副走査方向に所定の間隔で複数配列されたヘッドを備え主走査と副走査とを繰り返し実行して印刷媒体上に画像を印刷する印刷部と、
    請求項1から請求項6のいずれか記載の印刷制御装置とを備える印刷装置。
  8. 請求項7記載の印刷装置であって、
    さらに、前記複数ページの最終ページにおける画像の印刷により過剰に送られた印刷媒体を、次回の印刷開始に適した位置まで、印刷時と逆方向に送る逆送手段を備える印刷装置。
  9. ドット形成要素が副走査方向に所定の間隔で複数配列されたヘッドを備え主走査と副走査とを繰り返し実行して印刷媒体上に画像を印刷する印刷部により前記副走査方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を印刷するためのデータを生成し、前記データを前記印刷部に供給することによって印刷を制御する印刷制御方法であって、
    (a) 長尺印刷の実行指示と、各ページ間に余白を設ける通常印刷の実行指示と、を選択的に入力する工程と、
    (b) 前記印刷部に供給する印刷データを生成する工程とを備え、
    前記工程(b)は、
    (b1)印刷における副走査のやり方を定める送りデータを生成する工程と、
    (b2)前記主走査中における前記ヘッドによるドットの形成状態を特定するラスタデータを前記画像の画像データと前記送りデータとに基づいて生成する工程とを備え、
    前記工程(b1)は、
    前記長尺印刷が指示された場合に、前記各ページ毎に画像が完結するか否かに関わらず一定周期の送り量で前記副走査が繰り返されるように送りデータを生成する工程と、
    前記通常印刷が指示された場合に、一定周期の送り量で繰り返される第1の副走査と、前記第1の副走査に先だって前記第1の副走査の平均の送り量よりも小さい送り量で実行される第2の副走査と、前記第1の副走査の後に前記第1の副走査の平均の送り量よりも小さい送り量で実行される第3の副走査と、が前記各ページ毎に実行されるように送りデータを生成する工程と、を備える印刷制御方法。
  10. ドット形成要素が副走査方向に所定の間隔で複数配列されたヘッドを備え主走査と副走査とを繰り返し実行して印刷媒体上に画像を印刷する印刷部により前記副走査方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を印刷する印刷方法であって、
    (a) 長尺印刷の実行指示と、各ページ間に余白を設ける通常印刷の実行指示と、を選択的に入力する工程と、
    (b) 前記印刷部に供給する印刷データを生成する工程と、
    (c) 前記印刷データに基づいて前記印刷部を駆動して印刷を行う工程とを備え、
    前記工程(b)は、
    (b1)印刷における副走査のやり方を定める送りデータを生成する工程と、
    (b2)前記主走査中における前記ヘッドによるドットの形成状態を特定するラスタデータを前記画像の画像データに基づいて生成する工程とを備え、
    前記工程(b1)は、
    前記長尺印刷が指示された場合に、前記各ページ毎に画像が完結するか否かに関わらず一定周期の送り量で前記副走査が繰り返されるように送りデータを生成する工程と、
    前記通常印刷が指示された場合に、一定周期の送り量で繰り返される第1の副走査と、前記第1の副走査に先だって前記第1の副走査の平均の送り量よりも小さい送り量で実行される第2の副走査と、前記第1の副走査の後に前記第1の副走査の平均の送り量よりも小さい送り量で実行される第3の副走査と、が前記各ページ毎に実行されるように送りデータを生成する工程と、を備える印刷方法。
  11. ドット形成要素が副走査方向に所定の間隔で複数配列されたヘッドを備え主走査と副走査とを繰り返し実行して印刷媒体上に画像を印刷する印刷部により前記副走査方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を印刷するために前記印刷部に供給されるデータを生成するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記プログラムは、
    長尺印刷の実行指示と、各ページ間に余白を設ける通常印刷の実行指示と、の入力を選択的に受け付ける機能と、
    前記印刷部に供給する印刷データの一部として、印刷における副走査のやり方を定める送りデータを生成し、前記印刷データの他の一部として、前記主走査中における前記ヘッドによるドットの形成状態を特定するラスタデータを前記画像の画像データと前記送りデータとに基づいて生成する機能とを実現し、
    前記印刷データの一部として生成される前記送りデータは、
    前記長尺印刷が指示された場合には、前記各ページ毎に画像が完結するか否かに関わらず一定周期の送り量で前記副走査が繰り返されるような送りデータであり、
    前記通常印刷が指示された場合には、一定周期の送り量で繰り返される第1の副走査と、前記第1の副走査に先だって前記第1の副走査の平均の送り量よりも小さい送り量で実行される第2の副走査と、前記第1の副走査の後に前記第1の副走査の平均の送り量よりも小さい送り量で実行される第3の副走査と、が前記各ページ毎に実行されるような送りデータである、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 請求項11記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記長尺印刷は、各ページ間に余白を設けない印刷であり、
    前記プログラムは、さらに、
    前記画像の画像データと、前記ページの区切りを指定する区切りデータと、前記画像データの終端を示す終端データとの入力を逐次受け付ける機能を実現し、
    前記印刷データの一部として前記送りデータを生成する機能は、前記長尺印刷が指示された場合には、インタレース方式による記録を実現する一定周期の送り量で前記副走査が繰り返されるように送りデータを生成する機能を含み、
    前記印刷データの他の一部として前記ラスタデータを生成する機能は、
    前記長尺印刷が指示された場合において、1ページ分の前記画像データに続いて前記区切りデータが入力された場合に、前記区切りデータに続くページの画像データの入力を待って、前記区切りデータの前に入力された前記画像データと前記区切りデータに続くページの前記画像データとを使用して前記ラスタデータを生成する機能と、
    前記長尺印刷が指示された場合において、1ページ分の前記画像データに続いて前記終端データが入力された場合に、更なる画像データの入力を待つことなく、前記1ページ分の画像データを使用して前記ラスタデータを生成する機能と、を含む、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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