JP2014226465A - 橋梁工事用移動式安全帯取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】橋桁の上で作業を行う作業員の転落事故を防止して、高所作業の安全と効率化を図るようにした橋梁工事用移動式安全帯取付装置を提供する。
【解決手段】橋桁Aの上を橋軸方向に走行する複数の車輪5,5と、平面内を旋回するクロス状に配置した2本の旋回ブーム3,3と、旋回ブーム3,3の両端部から橋桁Aの上フランジCの側方下部まで延びるガイド部材13,13と、旋回ブーム3,3の旋回に追従して橋桁Aの幅方向に旋回移動し、橋桁Aの上フランジCの下側に入り込む複数の転落防止ストッパー15,15を備えて構成する。転落防止ストッパー15はガイド部材13の外周に放射状に突出し、かつガイド部材13の周方向に回転自在であることで橋桁Aの補剛材等をかわす複数の係止突片15b,15bを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は道路橋などの橋梁工事において、橋桁の上で作業を行う作業員の転落事故を防止して高所作業の安全と効率化を図る橋梁工事用移動式安全帯取付装置(以下「移動式安全帯取付装置」)に関するものである。
道路橋などの橋梁工事は橋桁の上で行う高所作業が多く、このため作業員は自身に着用した安全帯(命綱付きベルト)の命綱を橋梁に設置した支持物に繋ぎ止めて作業中の転落事故の防止を図っている。
しかし、橋梁の上に支持物を設置する際と撤去する際の作業時には、安全帯の命綱を繋ぎ止めるための支持物がない場合がほとんどであり、その際の安全対策が課題となっていた。
従来、H形鋼やI形鋼などからなる橋桁の上で作業を行う場合は、橋桁の上に親綱支柱を5m程度の間隔をあけて立設し、その支柱間にロープや鋼管製の手すりを架け渡して支持物(以下「安全帯取付装置」)としていた。
例えば、橋桁の高さが2m程度の場合、橋桁をクレーン等で架設する前に梯子を利用して地上で支柱を取り付けることが多いが、この場合、梯子は支柱の設置間隔毎に立てかける必要があり、また作業員は毎回梯子を登り降りしなければならない。
また、撤去時は橋桁の上フランジから1.5m程度下がった位置に設置した中段足場を利用して行うことが多く、この場合は中段足場を仮設しなければならないため、経済性、施工速度の点で課題が残る。
その他、従来技術として、例えば、特許文献1には鉄骨建物の梁の上で行う作業に使用される墜落防止装置が記載されている。この装置は、梁の上フランジに装着され、上フランジの上を橋軸方向に回転移動する一対の回転移動手段と、回転移動手段を連結する連結手段と、安全帯取付手段とから構成されている。
また、出願人は、安全帯を繋ぎ止めて作業員の転落事故を防止するだけでなく、橋桁の上を作業員と共に移動できるように構成された安全帯取付装置を開発している(特許文献2)。
この安全帯取付装置は、橋桁に対して左右一対の支柱部と支柱部どうしを連結する連結部と支柱部の下端部に突設されたストッパー部とから橋桁の上フランジを両側から把持するように構成されている。
そして、作業員は自身が着用した安全帯の命綱を支柱部や支柱部の上端部間に架け渡した手摺り部等に繋ぎ止めることにより作業員自身の転落事故を防止することができ、また、連結部に取り付けられた左右一対の車輪部により押しまたは牽いて橋桁の上を橋軸方向に作業員と共に自由に移動できるものである。
特許第2712013号 特開2009−240357号公報 特開2011−206245号公報
しかし、前述のように橋桁の上フランジに親綱支柱を取り付ける方法では、取り付け時や取り外し時の安全性や施工性、さらには経済性等に課題があった。
また、特許文献1に記載のものは、鉄骨建物における梁の上での作業を対象としたもので、構造的に簡易ではあるがそのまま橋梁工事に利用することはできない。
特に橋梁工事の場合は、橋桁自体が大型である他、橋桁どうしの接続部には高力ボルト接合のための添接板による段差があり、またプレート桁にあっては、図1,2に図示するように橋桁Aのウェブプレートを補強するため、ウェブプレートの両側に中間スチフナーや荷重点スチフナー等の補剛材Bが取り付けられることがあるため、これらの段差や補剛材Bを乗り越えられる構造のものが必要となる。
特に、中間スチフナーや荷重点スチフナー等の補剛材Bは、橋桁Aのウェブプレートの板厚が板幅に比べて薄い場合などにウェブプレートの両側に橋軸直角方向に取り付けられる。
このため、特許文献2に記載するような転落防止用のストッパーを備えたものは、中間スチフナーや荷重点スチフナー等の補剛材Bを乗り越えて橋軸方向に移動できないという課題があった。
また、中間スチフナーや荷重点スチフナーを回避するためにストッパーを一時的に取り外すと、その間の作業員の安全が保てないという課題があった。
さらに、橋桁Aの上フランジCの上には床版を固定するためのスタッドジベルDなどが突設され(図1,2参照)、また橋桁Aの上フランジCの端部にはシール材が設置されることもあるため、これらを回避できる構造であることが要求される。
また、特許文献3に記載されたものは、橋桁に対して左右両側に配置された一対の支柱部とストッパー部の間隔は変更できないため、橋桁の幅が異なるものには利用できないという難点があった。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、橋梁工事における橋桁の上での作業に際し、取り付け時、取り外し時、さらに移動時の作業員の安全性を確保でき、かつ施工性と経済性に優れた移動式安全帯取付装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、橋桁の上で作業を行う作業員の転落事故を未然に防止して作業員の安全を図り、特に橋桁の上で安全帯取付装置を設置および解体、さらに安全帯取付装置を押しまたは牽いて橋桁の上を移動する際の作業員の転落事故を未然に防止できるようにしたものである。
本発明によれば、車体に橋桁の上フランジの上を走行可能な車輪が設置されていることにより、橋桁の上を作業員が押しまたは牽いて橋桁の上を自由に移動することができる。
また、車体の上に平面内で旋回可能なクロス状に配置された2本の旋回ブームの両端部に橋桁の上フランジの側方下部まで延びるガイド部材が上フランジの両側に垂設され、当該ガイド部材の下端部に転落防止ストッパーが取り付けられ、当該転落防止ストッパーが前記旋回ブームの旋回に追従して橋桁幅方向に旋回移動して橋桁の上フランジの下側に入り込むように構成されていることにより、車体に浮き上がるような力が作用したとしても、車体が橋桁から外れるようなことはないため、安全帯取付装置の取付け時および撤去時、さらには安全帯取付装置を押しまたは牽いて橋桁の上を歩く作業員の転落事故を未然に防止することができる。
特に、転落防止ストッパーは、ガイド部材の外周に放射状に突出し、かつガイド部材の周方向に回転自在な複数の係止突片を備えていることにより、プレート桁などの上フランジの上において、中間スチフナーや荷重点スチフナー等の補剛材が取り付けられている位置(図1,2参照)を移動する際は、複数の係止突片が橋軸方向に回転しながら補鋼材の端部を跨いで乗り越えることにより容易に通過することができる。
また、転落防止ストッパーは旋回ブームの旋回に追従して橋桁の幅方向に旋回移動することが可能なことにより(図3〜図5参照)、桁幅の異なる橋桁の上にも設置することができ、一台で桁幅の異なる複数の橋桁にも利用することができてきわめて経済的である。また、その際の旋回ブームの旋回および固定は旋回固定装置によって操作することが可能なことにより取り扱いも容易である。
本発明によれば、車体に橋桁の上を走行可能な車輪が設置されていることにより、橋桁の上を作業員が押しまたは引いて橋桁の上を自由に移動することができる。
また、車体の上に平面内で旋回可能なクロス状に配置された2本の旋回ブームの両端部に橋桁の上フランジの側方下部まで延びるガイド部材が橋桁の上フランジの両側に垂設され、当該ガイド部材の下端部に転落防止ストッパーが取り付けられ、当該転落防止ストッパーが前記旋回ブームの旋回に追従して橋桁幅方向に旋回移動して橋桁の上フランジの下側に入り込むように構成されていることにより、車体に浮き上がるような力が作用したとしても、車体が橋桁から外れるようなことはないため、安全帯取付装置の取付け時および撤去時、さらには安全帯取付装置を押しまたは牽いて橋桁の上を歩く作業員の転落事故を未然に防止することができる等の効果がある。
よって、橋梁工事における橋桁上での作業に使用する安全帯取付装置の設置・解体時においても作業員の転落災害を防止することができ、また、桁接続部の添接板による段差、桁上に設けられるジベル、桁フランジ端部のシール材など、橋梁工事特有の課題も容易に回避することができる。
本発明の橋梁用移動式安全帯取付装置の一実施形態を示し、図1(a)はその平面図、図1(b)はその側面図である。 本発明の橋梁用移動式安全帯取付装置の一実施形態を示し、図2(a)はその背面図、図2(b)は図1(b)におけるイ−イ線平面図である。 図1に図示する移動式安全帯取付装置の旋回ブームの動作をし、図3(a)はその正面図、図3(b)は平面図である。 図1に図示する移動式安全帯取付装置の旋回ブームの動作をし、図4(a)はその正面図、図4(b)は平面図である。 図1に図示する移動式安全帯取付装置の旋回ブームの動作をし、図5(a)はその正面図、図5(b)は平面図である。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基いて説明する。ただし、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
図1〜図5は、本発明の移動式安全帯取付装置の一実施形態を図示したものであり、図において、車体1の上に手摺り2とX形にクロスする2本の旋回ブーム3,3と旋回ブーム3,3を水平に旋回させる旋回固定装置4がそれぞれ設置されている。また、車体1の下側には橋桁Aの上フランジC上を橋軸方向に走行する複数の車輪5が設置されている。
車体1は橋軸方向に長い矩形板状に形成されている。また、車体1の先端側と後端側に車輪5が2個ずつ、それぞれブラケット6を介し並列に取り付けられている。
各ブラケット6は、車体1に橋桁Aの幅方向にスライド可能に取り付けられている。各ブラケット6を橋桁Aの幅方向にスライドさせる構造は、車体1に橋桁Aの幅方向に長い長孔(図省略)を形成し、一方、各ブラケット6の上端部には前記長孔内をスライドする雄ねじ部(図省略)を形成する。そして、前記長孔内に前記雄ねじ部を貫通させ、かつ雄ねじ部の貫通した上端部分に固定ナットを締め付けてブラケット6を固定するように構成されている。
以上の構成により、先端側と後端側の各車輪5,5の間隔を任意に調整することができ、これにより車体1は橋桁Aの上フランジCの上に突設されたボルトやスタッドD等を回避しながら橋軸方向にスムーズに移動することができる。
また、各ブラケット6,6にはバネ式や油圧式などのショックアブソーバー(図省略)が組み込まれている。これにより接合プレート等による橋桁A上面の段差を容易に吸収でるようになっている。
さらに、各車輪5,5にはブレーキ装置が組み込まれている。この場合のブレーキ装置は、車輪5の走行面にブレーキパッド7を強く押し付けることにより車輪5が回転しないように構成され、これにより車体1は桁Aの上に停止できるようになっている。
具体的に説明すると、ブレーキパッド7は、車体1の下側に車輪5の走行面に対向して取り付けられたブラケット8を貫通する軸部9の先端部に取り付けられている。
そして、軸部9に形成された雄ねじ部(図省略)をブラケット8に形成されたねじ孔(図省略)に螺合し締め付けて、車輪5の走行面にブレーキパッド7を強く押し付けることで車輪5を停止させることができるようになっている。なお、符号10はブレーキパッド7を操作するためのハンドルである。
手摺り2は、車体1の後端部に立設された複数の支柱2a,2aと支柱2a,2aの上端部間にかけ渡されたハンドル2bとから構成されている。手摺り2は車体1を押したり牽いたりするために用いられる他、作業員が着用する安全帯の命綱を繋ぎ止めるための支持物などとして用いられるものであり、作業員が着用する安全帯の命綱は手摺2の支柱2aや手押しハンドル2b等に繋ぎ止めることができる。
旋回ブーム3,3は、車体1の上に橋桁Aの幅方向に橋桁Aとクロスするように配置されている。また、旋回ブーム3,3は中間部において平面X形状にクロスし、クロスした中央部分が車体1の中央に旋回軸11によって旋回自在に軸支されている。
これにより、旋回ブーム3,3は旋回軸11を中心に平面内を旋回し、かつその両端側が橋桁Aの両側において橋軸方向の一定範囲を平面に見てほぼ円弧状に旋回移動するようになっている。
また、各旋回ブーム3は、外管3aとその両端部にそれぞれ挿入された複数の内管3b,3bとから構成され、かつ両端の内管3b,3bが外管3a内を管軸方向にスライドすることにより自由に伸縮し、橋桁Aの上フランジCの縁端部より前方まで延びるように構成されている。
さらに、外管3aと内管3bに結合孔(図省略)がそれぞれ形成され、特に外管3aの結合孔は外管3aの両端部に形成され、内管3bの結合孔は管軸方向に一定間隔おきに複数形成されている。
そして、双方の結合孔にボルト等からなる結合ピン12を挿入することにより、各内管3b,3bは外管3aの両端部にそれぞれ固定され、また特に内管3bにあっては、複数ある結合孔から選択したひとつの結合孔に結合ピン12を挿入することにより、各旋回ブーム3は橋桁Aの上フランジCの幅に合わせて最適な長さに設定できようになっている。また、各旋回ブーム3,3の両端部、すなわち各内管3bの先端部にガイド部材13がそれぞれ垂設されている。
各ガイド部材13は、橋桁Aの上フランジCの側方下部まで延び、その各下端部に上フランジBの縁端面と当接するようにガイドローラ14がそれぞれ取り付けられ、さらにその下側に転落防止ストッパー15がそれぞれ取り付けられている。
ガイドローラ14は、橋軸方向への移動と共に橋桁Aの上フランジCの縁端面を橋軸方向に回転するガイドであり、橋桁Aの上フランジCの縁端面を傷つけないようにビニール樹脂などからなるチューブによって被覆されている。
なお、この場合のガイドローラ14は、ガイド部材13の上フランジCの縁端面との当接部にビニール樹脂などからなるチューブを回転自在に取り付けたものでもよい。
転落防止ストッパー15は、ガイド部材13の下端部にガイド部材13を軸に回転自在に取り付けられた回転体15aと回転体15aの外周に放射状に取り付けられた複数の係止突片15bとから構成されている。
係止突片15bは、回転体15aの円周方向に3個乃至4等間隔で取り付けられ、回転体15aと共にガイド部材13の円周方向に自由に回転するようになっている。
また、係止突片15bは、橋桁Aの上フランジCの下側において橋軸方向に回転しても、常に1または2個以上が必ず上フランジCの下側に入り込んでいるように取り付けられている。
このような構成において、転落防止ストッパー15は、旋回ブーム3の旋回に追従して橋桁Aの幅方向に旋回移動し、これにより係止突片15bが橋桁Aの上フランジCの下側に入り込み、橋桁Aの上フランジCを両側から抱え込むように把持することにより、車体1の浮上りを防止して作業員の転落事故を防止する。
また特に、プレート桁における中間スチフナーや荷重点スチフナー等の補剛材Bの取り付けられている位置においては、転落防止ストッパー15は、係止突片15bが補剛材Bに衝突することにより橋軸方向に回転し、補剛材Bの縁端部を橋軸方向に回転しながら跨いで通過することにより補剛材Bをかわすことができる。
また、補剛材Bの側部を通過する際、一または複数の係止突片15bが上フランジCの下側に入り込んでいる。これにより、車体1に浮き上がろうとする力が作用したとしても、車体1の浮上りを防止して作業員の転落事故を防止する。
なお、これら複数のガイドローラ14,14と転落防止ストッパー15,15は、橋桁Aの左右両側にそれぞれ対称に設置されている。
旋回固定装置4は、ねじ付ロッド16と複数の可動ロッド17,17を備え、ねじ付ロッド16は車体1の後端側の中央に両端を車体1に回転自在に軸支させて橋軸方向に水平に取り付けられている。また、ねじ付ロッド16の支点間に可動体18が螺合され、後端側の端部にはハンドル19が取り付けられている。
可動ロッド17,17は可動体18とその両側の各旋回ブーム3の外管3aとの間に対称に設置され、その両端部は可動体18と各旋回ブーム3の外管3aにそれぞれ回転自在に連結されている。
このような構成において、ハンドル19を回すと可動体18がねじ付ロッド16の軸方向に移動する。これに伴い平面X形状にクロスする2本の旋回ブーム3,3は、可動ロッド17,17によって橋軸方向に押しまたは引き寄せられることにより回転軸11を軸に水平に旋回する。
また、旋回ブーム3,3の両端に取り付けられたガイド部材13,13が橋桁Aの幅方向に旋回移動し、これにより転落防止ストッパー15の係止突片15bは橋桁Aの上フランジCの下側に入り込むかまたは上フランジCの下側から外にでる。
さらに、旋回ブーム3,3はハンドル19を回さない限り旋回することはないので、転落防止ストッパー15,15を橋桁Aの上フランジCの下側に入れた状態または上フランジCの外側に出した状態で固定することができる。
このような構成により、旋回ブーム3,3の旋回を橋桁Aの両側において橋軸方向の一定範囲に限定することができ、また旋回ブーム3,3の旋回および固定は旋回固定装置4において自由に操作することができる。
これにより、ガイドローラ14,14は、橋桁Aの上フランジCの縁端面に当接し、当該上フランジCの縁端面を橋軸方向に走行することができる。
また、転落防止ストッパー15,15は、橋桁Aの上フランジCの下側に上フランジCを両側から抱え込むように入り込むことにより、車体1の浮き上りを防止して作業員の転落事故を未然に防止することができる。
なお、符号20は、資材や工具を載せるためのかごであり、車体1の上に設置されている。
このような構成において、移動式安全帯取付装置を橋桁Aの上に設置するには、地上で橋桁Aの左右両側に位置する転落防止ストッパー15,15の間隔を橋桁Aの上フランジCの幅より広くする(図5参照)。その操作は、旋回固定装置4のハンドル19を回して可動体18を旋回軸11側に移動させることにより行う。
次に、本装置をクレーン等で吊って橋桁Aの上に載せる。そして、旋回固定装置4のハンドル19を回して可動体18をハンドル19側に移動させる。そうすると、旋回ブーム3,3は可動ロッド17,17によってハンドル19側に引き寄せられることにより回転軸11を中心に橋桁A側に旋回する。
これに伴い各ガイド部材13,13は橋桁A側に移動して各ガイドローラ14,14が橋桁Aの上フランジCの縁端面に当接し、かつ各転落防止ストッパー15,15の係止突片15b,15bが橋桁Aの上フランジCの下側に両側から抱え込むように入り込んで上フランジCを把持する。
以上の構成により、作業員が橋桁の上を押しまたは引いて安全に移動することができるため、安全帯取付装置の取付け時および撤去時、さらには安全帯取付装置を押しまたは牽いて橋桁の上を歩く作業員の転落事故を未然に防止することができる。
なお、橋桁Aの上フランジCの幅が変化する部分を移動する際は、旋回固定装置4のハンドル19を回して、橋桁Aの両側に位置するガイドローラ14,14と転落防止ストッパー15,15の間隔を変えながら走行することにより容易に通過することができる。
本発明は、道路橋などの橋梁工事において、橋桁の上で作業を行う作業員の転落事故を防止して高所作業の安全性と高所作業の効率化を図ることができる。
1 車体
2 手摺り
2a 支柱
2b ハンドル
3 旋回ブーム
3a 外管
3b 内管
4 旋回固定装置
5 車輪
6 ブラケット
7 ブレーキパッド
8 ブラケット
9 軸部
10 ブレーキパッドハンドル
11 旋回軸
12 結合ピン
13 ガイド部材
14 ガイドローラ
15 転落防止ストッパー
15a 回転体
15b 係止突片
16 ねじ付ロッド
17 可動ロッド
18 可動体
19 ハンドル
20 かご

Claims (5)

  1. 橋桁の上で作業を行う作業員の安全帯を繋ぎ止めるための橋梁工事用移動式安全帯取付装置であって、橋桁の上を橋軸方向に走行する複数の車輪と、平面内で旋回可能なクロス状に配置した2本の旋回ブームと、前記旋回ブームの両端部から前記橋桁の上フランジの側方下部まで延びるガイド部材と、前記旋回ブームの旋回に追従して橋桁幅方向に旋回移動し、前記橋桁の上フランジの下側に入り込む複数の転落防止ストッパーを備えて構成され、前記転落防止ストッパーは前記ガイド部材の外周に放射状に突出し、かつ前記ガイド部材の周方向に回転自在な複数の係止突片を備えていることを特徴とする橋梁工事用移動式安全帯取付装置。
  2. 請求項1に記載の橋梁工事用移動式安全帯取付装置において、旋回ブームの旋回を拘束し、かつ旋回ブーム位置を固定するための旋回固定装置を備えていることを特徴とする橋梁工事用移動式安全帯取付装置。
  3. 請求項1または2記載の橋梁工事用移動式安全帯取付装置において、前記ガイド部材の前記橋桁の上フランジの縁端面への当接部には、橋軸方向への移動に応じて回転するガイドローラを備えていることを特徴とする橋梁工事用移動式安全帯取付装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかひとつに記載の橋梁工事用移動式安全帯取付装置において、車輪は橋桁の上フランジに突設されたジベルをかわせる大きさを有することを特徴とする橋梁工事用移動式安全帯取付装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかひとつに記載の橋梁工事用移動式安全帯取付装置において、ストッパーと橋桁の上フランジとの間に橋桁どうしを連結する添接板と橋桁の上フランジとの間に形成される段差をかわせる量のクリアランスが設けられていることを特徴とする橋梁工事用移動式安全帯取付装置。
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