JP2014224668A - 反応材成形体及び蓄放熱ユニット - Google Patents

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陽平 志連
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正弘 升澤
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Abstract

【課題】蓄放熱ユニットと伝熱面との熱交換性能に優れ、劣化時の交換が容易な反応材成形体を提供すること。【解決手段】反応媒体と可逆的に反応して蓄熱又は放熱する反応材を成形した反応材成形体であって、前記反応材成形体は、少なくとも第1の表面から、前記第1の表面とは反対側の面である第2の表面へと伸長する、複数の伝熱促進材を有し、前記複数の伝熱促進材の少なくとも一部は、所定の方向に整列している、反応材成形体。【選択図】図1

Description

本発明は、反応材成形体及び蓄放熱ユニットに関する。
近年、省エネルギーなどの観点から、ケミカルヒートポンプや吸着式冷凍装置を始めとする、廃熱などの熱源を回収して利用するための熱回収システムが注目されている。
熱回収システムは、一般的に、反応媒体と、この反応媒体と可逆的に反応する蓄熱材(以後、反応材と称する)との間で熱を交換する蓄放熱ユニットと、反応媒体を蒸発させる
蒸発器と、反応媒体を凝縮させる凝縮器とが、開閉機構を介して接続される。また、蓄熱放熱ユニットは、一般的に、熱媒体が移動する熱媒流路と、該熱媒流路と熱的に接続され、反応材を収納する反応材収納部とを有して構成される。
熱回収システムを使用して効率的に熱を回収するためには、反応材と、熱媒流路と熱的に接続された伝熱面と、が常に密着していることが好ましい。そのため、特許文献1には、反応材と伝熱面との間の伝熱特性を向上させるために、バインダを使用して吸着剤(本実施形態に係る反応材に相当)を伝熱面に固着させる技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1の方法では、反応材が経時劣化して交換する際に、蓄放熱ユニット毎交換する必要があるため、ランニングコストが高くなるという問題点を有していた。
また、特許文献1の方法では、吸着剤層内部の伝熱特性を向上させるために、伝熱促進材としてグラファイトを混合させている。しかしながら、特許文献1に記載された混合方法では、高い伝熱特性を得るためには、多量の伝熱促進材を混合させる必要がある。伝熱促進材の混合比率が大きくなると、吸着剤の充填比率が下がり、また、伝熱促進材の顕熱分の熱ロスを増大させる。その結果、蓄放熱ユニットへの熱入力に対する出力の性能指標の1つであるCOP(Coefficient of performance)が低下する。そのため、少ない伝熱促進材の混合量でも所定の伝熱方向に対して大きな熱伝導率が得られ、かつ、蓄放熱ユニットの伝熱面との間の熱交換性能に優れた反応材(ユニット)の開発が求められている。
上記課題に対して、蓄放熱ユニットの伝熱面との熱交換性能に優れ、劣化時の交換が容易な反応材成形体を提供することを目的とする。
反応媒体と可逆的に反応して蓄熱又は放熱する反応材を成形した反応材成形体であって、
前記反応材成形体は、少なくとも第1の表面から、前記第1の表面とは反対側の面である第2の表面へと伸長する、複数の伝熱促進材を有し、
前記複数の伝熱促進材の少なくとも一部は、所定の方向に整列している、
反応材成形体が提供される。
本発明によれば、蓄放熱ユニットと伝熱面との熱交換性能に優れ、劣化時の交換が容易な反応材成形体を提供できる。
本実施形態に係る蓄放熱ユニットの一例の概略構成図である。 本実施形態に係る蓄放熱ユニットの他の例の概略構成図である。 本実施形態に係る蓄放熱ユニットの他の例の概略構成図である。 本実施形態に係る反応材成形体の一例の概略斜視図である。 本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の一例を説明するための概略図である。 本実施形態に係る伝熱促進材の効果の一例を説明するための概略図である。 本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の他の例を説明するための概略図である。 本実施形態に係る反応材成形体を製造する製造装置の例を説明するための概略図である。 本実施形態に係る反応材成形体を製造する製造装置の動作例を説明するための概略図である。 本実施形態に係る蓄放熱ユニットの反応材収納部周辺の拡大概略図の一例である。 本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の他の例を説明するための概略図である。 本実施形態に係る蓄放熱ユニットの反応材収納部周辺の拡大概略図の他の例である。 本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の他の例を説明するための概略図である。 本実施形態に係る反応媒体流通路の配置形態の例を説明するための概略図である。 本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の他の例を説明するための概略図である。 本実施形態に係る蓄放熱ユニットの反応材収納部周辺の拡大概略図の他の例である。 本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の他の例を説明するための概略図である。 本実施形態に係る蓄放熱ユニットの反応材収納部周辺の拡大概略図の他の例である。 本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の他の例を説明するための概略図である。 本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の他の例を説明するための概略図である。
以下、図を参照して、本実施形態を説明する。
(蓄放熱ユニット)
本実施形態の反応材成形体を使用可能な蓄放熱ユニットの構成例について説明する。本実施形態の反応材成形体は、限定されないが、例えばプレート型蓄放熱ユニット、フィンチューブ型蓄放熱ユニット等に適用することができる。先ず、図1及び図2を参照してプレート型蓄放熱ユニットの構成例について説明し、続いて、図3を参照してフィンチューブ型蓄放熱ユニットの構成例について説明する。
図1に、本実施形態に係る蓄放熱ユニットの一例の概略構成図を示す。
本実施形態に係る蓄放熱ユニット100aは、熱媒体が移動する熱媒流路110と、熱媒流路110と熱的に接続される反応材収納部120とを有する。一般的に、1つの蓄放熱ユニットに対して、熱媒流路110及び反応材収納部120は、複数箇所設けられる。
反応材収納部120には、後述する反応材成形体130(単に反応材と呼ぶことがある)と、反応材成形体130を反応材収納部120の壁部である伝熱面140へと押し当てる反応材押圧手段150とが配置される。図1の例では、1対(2つ)の反応材成形体130を、反応材収納部120へと収納すると共に、この2つの反応材成形体の間に反応材押圧手段150が配置され、両側の反応材成形体130が伝熱面140へと押し当てられる。
また、図2に、本実施形態に係る蓄放熱ユニットの他の例の概略構成図を示す。図2の蓄放熱ユニット100bは、図1の蓄放熱ユニット100aと同様に、プレート型蓄放熱ユニットである。蓄放熱ユニット100bは、熱媒体流路110が、図1の蓄放熱ユニット100aに対して90度回転した構成を有する以外は、図1の蓄放熱ユニット100aと同様の構成を有する。本実施形態の反応材成形体は、図2の蓄放熱ユニット100bにも、好適に使用することができる。
さらに、図3に、本実施形態に係る蓄放熱ユニットの他の例の概略構成図を示す。図3の蓄放熱ユニット100cは、フィンチューブ型蓄放熱ユニットであり、蓄放熱ユニット100a、100bと同様に、熱媒体が移動する熱媒流路110と、熱媒流路110と熱的に接続される反応材収納部120とを有する。
反応材収納部120には、反応材成形体130と、反応材成形体を伝熱フィンである伝熱面140へと押し当てる反応材押圧手段150とが配置される。
即ち、本実施形態の反応材成形体130は、反応材押圧手段150により伝熱面140へと押圧固定する形態の蓄放熱ユニットであれば、どのような形態の蓄放熱ユニットにも使用可能である。
なお、図1乃至図3の蓄放熱ユニット100a〜100cでは、主要部のみを簡略化して示したものであり、蓄放熱ユニット100a〜100cは、その他の構成を有していても良い。その他の構成としては、複数の熱媒流路110が集約され、熱媒体が出入りする配管、反応材成形体130と反応する反応媒体を導く流路等が挙げられる。
(反応材成形体)
次に、本実施形態に係る反応材成形体130の構成例について、説明する。
本実施形態において、反応材は、例えばブロック状又は平板状に予め成形された、反応材成形体130を使用する。反応材成形体130の成形方法としては、特に限定されず、例えば、公知のバインダを用いて所望の形状に成形する方法が挙げられる。
反応材の材料としては、反応媒体との吸脱着を可逆的に行うことができ、吸脱着の過程で固体又はゲルの形態である反応材であれば、特に限定されない。
反応媒体としては、例えば、水、アンモニア、メタノールなどを使用することができる。反応媒体として水を用いる場合、反応材としては、例えば、硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化マンガン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなどを使用することができるが、本発明はこれに限定されない。反応媒体としてアンモニアを用いる場合、反応材としては、例えば、塩化マンガン、塩化マグネシウム、塩化ニッケル、塩化バリウム、塩化カルシウムなどを使用することができる。反応媒体としてメタノールを使用する場合、反応材としては、例えば、塩化マグネシウムなどが挙げられる。これらの反応材は1種類を単独で使用しても良く、2種類以上を混合して使用しても良い。
反応材は、熱伝導性を高めるために、高熱伝導性材料を混合して使用しても良い。高熱伝導性材料としては、例えば粒状の膨張黒鉛、金属粉などが挙げられる。
また、上述した反応材の中には、潮解性を有する物質が含まれるが、このような反応材であっても、膨張黒鉛等と混合して含浸処理することで、蓄熱及び放熱の過程で固定の形態となるものであれば、使用することができる。
また、本実施形態に係る反応材成形体130は、少なくとも内部に、後述する複数の伝熱促進材135を有する。反応材成形体130における、伝熱促進材135の配置形態について、図を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図4に、本実施形態に係る反応材成形体の一例の概略斜視図を示す。また、図5に、本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の一例を説明するための概略図を示す。より具体的には、図5は、図4で示された伝熱促進材を通る、X−Z断面図の一例である。
図5に示されるように、本実施形態の反応材成形体130aは、複数の伝熱促進材135aを有する。この際、伝熱促進材135aは、反応材成形体130aの第1の表面160から、この第1の表面160とは反対側の面である第2の表面170へと伸びて形成される。
また、複数の伝熱促進材135aは、第1の表面160から第2の表面170へと伸びると共に、少なくとも一部の伝熱促進材135a(図5の例では、全ての伝熱促進材)が、所定の方向に整列して配置されている。なお、本実施形態の反応材成形体130aを使用する場合、伝熱促進材135aの端部に対応する、第1の表面160又は第2の表面170のいずれか一方の表面と、蓄放熱ユニット100の伝熱面140とで熱の授受を行うように、反応材成形体130aを配置する。
複数の伝熱促進材135aのうちの少なくとも一部の伝熱促進材を所定の方向に整列して配置することにより、反応材成形体130a内に、その配列方向の伝熱経路を形成することができる。そのため、伝熱促進材135aを含む反応材成形体130aの所定の伝熱方向の熱伝導率を向上させることができる。ここでの「所定の伝熱方向」とは、反応材成形体130aを蓄放熱ユニットに収納した際に、蓄放熱ユニットの伝熱面に対して略垂直となる方向、即ち、反応材成形体の放熱出力又は蓄熱入力を伝播する方向を意味する。
伝熱促進材135aの材料としては、反応材成形体130aの伝熱方向の寸法に対して、伝熱経路を形成するのに十分な長さを有するように加工可能であり、優れた熱伝導率を有する材料であれば、特に制限はない。具体例としては、カーボン、銅、アルミ等の金属材料を使用することができる。
伝熱促進材135aの配置例として、例えば、幅200mm×長さ100mm×厚さ5mmの硫酸カルシウムの反応材成形体130aに、伝熱促進材135aを形成する場合について説明する。この場合、反応材成形体130aの厚さ方向(図4等のZ方向)に対して、伝熱促進材135aとして重量に基づく混合比で2質量%のカーボンファイバーを分散させる。そして、反応材成形体130aの表面であって、幅方向と長さ方向と(X方向及びY方向)で構成される面を、蓄放熱ユニット100との伝熱面として使用することができる。なお、伝熱促進材135aの形成形態は、反応材成形体130aの材料、大きさ等に応じて、当業者が適宜変更することができる。
図6に、本実施形態に係る伝熱促進材の効果を説明するための概略図を示す。図6において、横軸は、反応材成形体に対する伝熱促進材の混合比(質量%)であり、縦軸は、反応材成形体の所定の伝熱方向の熱伝導率(W/(m・K))である。また、図6における丸印は、伝熱促進材を含まない(伝熱促進材の混合比が0質量%)反応材成形体の例である。三角印は、伝熱促進材を含むが、各々の伝熱促進材が所定の方向に整列していない反応材成形体の例である。矩形印は、伝熱促進材を含み、かつ、各々の伝熱促進材の少なくとも一部が所定の方向に整列している反応材成形体の例である。なお、反応材成形体としては、硫酸カルシウムを使用し、伝熱促進材としては、カーボンファイバーを使用した。
図6の点線で仮想的に示されるように、複数の伝熱促進材を所定の方向に整列させない場合であっても、伝熱促進材の混合比を高くすることにより、反応材成形体の所定の伝熱方向の熱伝導率が向上する。しかしながら、含有する伝熱促進材の少なくとも一部を、所定の方向に整列させることで、反応材成形体の所定の伝熱方向の熱伝導率が大幅に向上することがわかる。本実施形態では、伝熱促進材の少なくとも一部を、所定の方向に整列させることで、整列させない反応材成形体に対して、約5倍の熱伝導率が得られた。より具体的には、伝熱促進材の混合比が2質量%前後と、少量の伝熱促進材を混合した場合であっても、本実施形態に係る反応材成形体の所定の伝熱方向の熱伝導率は、約2W/(m・K)程度と非常に高い値であった。つまり、本実施形態に係る反応材成形体は、伝熱促進材の混合比が小さい(即ち反応材の充填比率が大きい)一方で、高い伝熱特性を有する。そのため、従来の反応材の充填比率に低下に伴う伝熱促進材の顕熱分の熱ロスを低減することができ、かつ、COPの低下を抑制することができる。
伝熱促進材135aは、反応材成形体130aの第1の表面160から第2の表面170へと伸びる長さを有していれば、その形状は特に限定されず、例えば、針状、紐状又は薄片短冊状とすることができる。
複数の伝熱促進材135aは、その全てが所定の方向に整列されていることが望ましいが、複数の伝熱促進材135aの少なくとも一部の伝熱促進材のみが、所定の方向に整列されていても良い。図7に、本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の他の例を説明するための概略図を示す。図7に示されるように、複数の伝熱促進材135aの少なくとも一部の伝熱促進材のみが、所定の方向に整列されていても良い。
また、図7に示されるように、伝熱促進材135aのうちの一部は、反応材成形体130a内に内包されていても良い。
反応材成形体の第1の表面160及び第2の表面170における、伝熱促進材135aの面積占有率は、熱交換性能の観点からは、より大きい方が好ましい。伝熱促進材135aの面積占有率を高くする方法としては、例えば、伝熱促進材135aの数を増やす方法や、伝熱促進材135aの断面積を大きくする方法などが挙げられる。
(反応材成形体の製造装置)
次に、本実施形態に係る反応材成形体を製造可能である製造装置の一例について、図を参照して説明する。図8に、本実施形態に係る反応材成形体を製造する製造装置の例を説明するための概略図を示す。
本実施形態に係る反応材成形体130の伝熱促進材135aの整列構造は、図8に示すような反応材含浸伝熱促進材束積層ユニット250(以下、単に製造装置250と呼ぶ)を使用して製造することができる。一例として、図6の矩形印で示した伝熱特性を有する、本実施形態に係る反応材成形体130を製造した、製造装置250の構成例について、下記に説明する。
本実施形態に係る製造装置250は、流動状の反応材である流動状反応材201を後述する反応材含浸槽230へと供給する反応材供給部210と、複数の伝熱促進材を整列させて帯状に形成した帯状伝熱促進材束202を巻いた帯状伝熱促進材束供給源220と、反応材供給部210から供給された流動状反応材201が充填される反応材含浸槽230とを有する。
また、本実施形態に係る製造装置250は、帯状伝熱促進材供給源220から帯状伝熱促進剤束202を繰り出す帯状伝熱促進材繰り出しローラ221と、この帯状伝熱促進材繰り出しローラ221から送り出された帯状電熱促進材束を反応材含浸槽230へと導入する伝熱促進材導入ローラ231とを有する。
さらに、本実施形態に係る製造装置250の反応材含浸槽230は、下部に反応材含浸伝熱促進材束203が吐出される反応材含浸伝熱促進材束導出口232を有する。そして、この反応材含浸伝熱促進材束導出口232の下部には、反応材含浸伝熱促進材束203を切断する反応材含浸伝熱促進材束切断機構233が配置される。
反応材含浸伝熱促進材束切断機構233の下部には、押付けローラ240と、この押付けローラ240の回転方向前後に配置された往路・復路ステージ241、242と、往復により伝熱促進材整列積層反応材204が形成される積層ステージ243とが設けられる。
次に、上述した本実施形態に係る製造装置250の動作例について、図9を参照して説明する。図9に、本実施形態に係る反応材成形体を製造する製造装置の動作例を説明するための概略図を示す。
図9(a)に示すように、帯状伝熱促進材繰り出しローラ221より繰り出された帯状伝熱促進材束202は、帯状伝熱促進材束導入ローラ231を経て反応材含浸槽230に導入される。これにより、帯状伝熱促進材束202は、流動状反応材201を含浸する。流動状反応材201を含浸した反応材含浸伝熱促進材束203は、反応材含浸伝熱促進材束導出口232を通過し、例えば反時計回りに回転する押付けローラ240及び往路ステージ241で押付けられながら、例えば右方向に移動する積層ステージ243上に積層される。
次に、積層が進み、積層ステージ243の端部に達したら、図9(b)に示すように、反応材含浸伝熱促進材束切断機構233によって、反応材含浸漬伝熱促進材束切断端234(以後、切断端234と呼ぶ)が、伝熱促進材整列積層反応材204の端部244と略同位置にくる長さで切断し、積層を続ける。
次に、図9(c)に示すように、積層ステージ243の移動によって、押付けローラ240の位置が端部244を超えた後に、押付ローラ240の回転を逆回転(図9中時計回り)させる。さらに、積層ステージ243の移動によって往路ステージ242の位置が端部244を超えた後に、積層ステージ243の高さを、反応材含浸伝熱材束の積層一層分下方に移動させ、更に積層ステージ243の移動方向を逆方向(図9中左方向)に移動させる。
最後に、図9(d)に示すように、端部244と切断端234とが、水平方向で略同一位置となるように、押付けローラ240の回転数及び/又は反応材含浸伝熱促進材束203の導入速度を調整し、復路の積層を開始する。
上述の工程を繰り返すことにより、伝熱促進材整列積層反応材204を得る。得られた伝熱促進材整列反応材204は、乾燥、焼成等の硬化処理が施され、使用される蓄放熱ユニット100の反応材収納部120の形状、大きさに応じて成形され、本実施形態に係る反応材成形体を得る。より具体的には、蓄放熱ユニット100の伝熱面140に対して、伝熱促進材222の長軸方向が垂直となるように、伝熱促進材整列反応材204を切断する。なお、伝熱促進材222を反応材成形体130の表面に露出させる場合には、硬化した反応材を溶解する溶剤を用いる、又はブラッシングによる表面の反応材を除去する。これにより、蓄放熱ユニット100の伝熱面140における、伝熱促進材222の接触を確保できると共に、反応媒体の通気流路を確保することができる。
本実施形態の反応材成形体130aを、蓄放熱ユニット100aに適用する場合の、配置例について説明する。
図10に、本実施形態の蓄放熱ユニット100aの反応材収納部120周辺の拡大概略図の一例を示す。前述したように、本実施形態では、1対(2つ)の反応材成形体130aを、反応材収納部120へと収納すると共に、反応材押圧手段150により、反応材成形体130aが伝熱面140へと押し当てられる。
反応材押圧手段150としては、反応材成形体130aを伝熱面140へと押し当てることができれば、特に制限されない。例えば、内圧と外圧との圧力差で膨張収縮可能な密閉中空体や、波状に加工したバネ部材等を使用することができる。図1に示した実施形態では、反応材押圧手段150として、密閉中空体(密閉型中空体、中空構造体)を使用した。
本実施形態において、「密閉中空体」とは、蓄放熱ユニットが通常使用される圧力範囲内で膨張及び収縮の変形が可能である。密閉中空体は、真空中に配置された場合、膨張して、密閉中空体が反応材成形体130aを伝熱面140へと押し当て固定することができる。また、大気中に配置された場合、収縮して押し当てる力が解除され、例えば反応材成形体130aを交換することができる。
密閉中空体の反応材押圧手段150は、例えば金属箔等の材料を用いて作成することができる。金属箔を用いて密閉中空体を製造した場合、密閉中空体の熱容量が小さく、反応媒体と反応することによって発生した熱を効率良く利用することができるため好ましい。
以上、第1の実施形態において、反応材成形体130aは、少なくとも内部に複数の伝熱促進材135aを有する。伝熱促進材135aは、反応材成形体130aに内包されており、伝熱促進材135aは、反応材成形体130aの第1の表面160から、この第1の表面160とは反対側の面である第2の表面170へと伸びて形成される。このような反応材成形体を使用することにより、反応材成形体130aと、蓄放熱ユニット100の伝熱面140との間の伝熱効率を良好とすることができる。また、本実施形態の反応材成形体は、熱伝導率に優れるため、蓄放熱ユニットに固着させる必要がない。そのため、劣化時においても、容易に反応材成形体を交換することができる。
[第2の実施形態]
図11に第2の実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の他の例を説明するための概略図を示す。
第2の実施形態の反応材成形体130bは、第1の反応材成形体130aと同様に、複数の伝熱促進材135bを有し、複数の伝熱促進材135bのうちの少なくとも一部の伝熱促進材は、各々が所定の方向に整列して配置されている。
第2の実施形態に係る伝熱促進材135bは、図11に示されるように、反応材成形体130の少なくとも一方の表面から突出して形成されている点で、第1の実施形態に係る伝熱促進材と異なる。即ち、伝熱促進材135bは、第1の表面160から第2の表面170へと厚さ方向に伸び、第2の表面170から突出部180が露出している構成を有する。
この第2の実施形態の反応材成形体130bを、蓄放熱ユニット100aに適用する場合の、配置例について説明する。
図12に、本実施形態に係る蓄放熱ユニットの反応材収納部周辺の拡大概略図の他の例を示す。図12に示されるように、1対(2つ)の反応材成形体130bは、反応材収納部120へと収納されると共に、反応材押圧手段150により、反応材成形体130bが伝熱面140へと押し当てられる。この際、反応材成形体130bと伝熱面140との間の熱交換は、反応材成形体130bの突出部180を介して実施される。
蓄放熱ユニット100aの伝熱面140との熱交換を、伝熱促進材135bの一部(即ち、突出部180)を介して行うことにより、熱伝達時の熱抵抗を小さくすることができる。そのため、蓄熱及び放熱動作における熱交換を高速に行うことができるため、蓄放熱ユニット100aの高出力化を実現することができる。
また、本実施形態では、伝熱面140と反応材成形体130bとが直接当接することなく、伝熱面140と伝熱促進材135bとが当接する構成が可能となる。図13に、本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の他の例を説明するための概略図を示す。
伝熱面140と反応材成形体130bとが直接当接する実施形態では、反応材成形体130bの当接面に反応媒体を十分に供給することができず、結果、反応速度が制限される。しかしながら、伝熱面140と伝熱促進材135bとが当接する実施形態(図12参照)では、隣り合う伝熱促進材135bの間に空隙が形成され、図13の矢印で一例を示すような、反応媒体が(自由に)通過することができる反応媒体流通路300が形成される。即ち、蓄放熱ユニット100の蓄熱及び放熱動作の際に、反応材成形体130bの伝熱面140側の面(第2の表面170:図12参照)も、反応面として利用することができる。そのため、反応材成形体130bの反応速度が向上し、熱の入出力速度を向上させることができる。
反応媒体流通経路300が形成される第2の実施形態の変形例について、図14を参照して説明する。図14に、本実施形態に係る反応媒体流通路の配置形態の例を説明するための概略図を示す。
図14に示す実施形態では、反応材成形体130bの第2の表面170に、溝部となる反応媒体流通路300を形成している。前述したように、反応媒体が(自由に)通過することができる反応媒体流通路300を形成することにより、更に反応材成形体130bの第2の表面170は、反応媒体と接触する表面積が増える。結果として、第2の実施形態と同様に、反応材成形体130bの反応媒体との反応速度が向上し、熱の入出力速度を向上させることができる。この溝部の形状は、図14に示す例では、平面視で半円形状となっているが、反応材成形体130bの第2の表面170の表面積が大きくなるように溝部を形成されていれば、これに限定されない。
上述した反応媒体流路300は、図14の破線で示すように、溝部を形成する実施形態と、突出部180を設ける実施形態とを組み合わせても良い。これらを組み合わせることにより、反応材成形体130bは、反応媒体と接触する表面積を更に大きくすることができる。
さらに、第2の実施形態の変形例として、伝熱促進材135bは、反応材成形体130bの両方の表面から突出して形成されていても良い。図15に、本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の他の例を説明するための概略図を示す。
図15に示されるように、反応材成形体130bの両方の表面から伝熱促進材135bを突出して形成させることにより、反応材成形体130bと反応材押圧手段150との間の熱抵抗も低減することが可能となるため、更に熱交換性能を向上させることができる。この実施形態においては、反応材成形体130bの反応材押圧手段150側の面(第1の表面160)においても、反応媒体流路300が形成され、反応媒体との反応面として利用することができる。そのため、反応材成形体130bの反応速度が更に向上し、熱の入出力速度を向上させることができる。
本実施形態において、伝熱促進材135bは、前述したように優れた熱伝導率を有する材料であれば、特に制限はないが、靱性を有する材料で形成することが好ましい。
図16に、本実施形態に係る蓄放熱ユニットの反応材収納部周辺の拡大概略図の他の例を示す。
伝熱促進材135bを、靱性を有する材料で形成することにより、図16に示されるように、複数の伝熱促進材135bの突出部180の突出長さが不均一である場合であっても、伝熱促進材135bが湾曲可能であるため、突出部180の図16のZ方向の長さが同じとなる。即ち、伝熱促進材135bの長さのばらつきが吸収されるため、突出部180の寸法を高精度に仕上げる必要がなくなる。したがって、低コストで反応材成形体130bを製造することができる。
前述した材料の中で、靱性を有する材料として、銅又はアルミ等の金属材料を好適に使用することができる。
靱性を有する伝熱促進材135bの形成例として、幅200mm×長さ100mm×厚さ8mmの硫酸カルシウムの反応材成形体に、伝熱促進材135bを形成する場合について、説明する。例えば、長さ10mm、径0.3mmの銅線材を、幅200mm×長さ100mm×厚さ8mmの硫酸カルシウム反応材成形体に、厚さ方向に、重量に基づく混合比が10質量%となるように整列分散させる。これにより、銅線材の長さ10mmのうち、2mm(厚さ方向に垂直に分散させた場合)分の長さを、突出部180として形成することができる。
また、伝熱促進材135bは、第1の表面160から第2の表面170と伸びていれば、その伸長方向は、反応材成形体130bの厚さ方向に平行である必要はない。
図17に、本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の他の例を説明するための概略図を示す。また、図18に、本実施形態に係る蓄放熱ユニットの反応材収納部周辺の拡大概略図の他の例を示す。
より具体的には、図17(a)は、伝熱促進材135bが反応材成形体130bの厚さ方向(Z方向)に対して所定の角度を有して伸長する場合の実施形態であり、図17(b)は、伝熱促進材135bが、その長さ方向の途中で、その伸長方向が変わる場合の実施形態である。
図17(a)や図17(b)で示される伝熱促進材135bの実施形態においても、伝熱促進材135bに靱性を有する材料を使用することで、図18に示されるように、伝熱促進材135bの長さのばらつきが吸収される。そのため、伝熱促進材135bの寸法精度を高精度に仕上げる必要がなく、低コストで高い熱交換特性を有する反応材成形体130bが得られる。なお、これらの実施形態においては、突出部180の各々の向きは、反応材成形体130bの厚さ方向に対して、同じ方向に整列させておくことが好ましい。突出部180の向きが、反応材成形体130bの厚さ方向に対して異なる方向になっているものがある場合、隣り合う突出部180同士が干渉することがある。
また、伝熱促進材135bを、可撓性を有する、例えば紐状の材料で形成しても良い。これにより、伝熱促進材135bの、伝熱面140と接触する側の端部の周辺領域と、伝熱面140とが接触して熱交換が可能である。即ち、前記端部の周辺領域の面積を、熱交換に有効利用することができ、好ましい。
紐状の材料としては、可撓性の炭素繊維等を好適に使用することができる。紐状の材料の伝熱促進材135bの形成例として、幅200mm×長さ100mm×厚さ8mmの硫酸カルシウムの反応材成形体に、伝熱促進材135bを形成する場合について、説明する。例えば、長さ10mm、径0.1mmの炭素繊維を、幅200mm×長さ100mm×厚さ8mmの硫酸カルシウム反応材成形体に、厚さ方向に、重量に基づく混合比が2質量%となるように整列分散させる。これにより、炭素繊維の長さ10mmのうち、2mm(厚さ方向に垂直に分散させた場合)分の長さを、突出部180として形成することができる。
さらに、伝熱促進材135bの端部であって、伝熱面140と接触する側の端部190には、主表面が伝熱面140と平行である、例えば板状の伝熱プレート200と予め接合させておくことが好ましい。
図19に、本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の他の例を説明するための概略図を示す。
主表面が伝熱面140と平行である伝熱プレート200を配置することによって、伝熱プレート200と伝熱面140とが熱的に接続されるため、より効率良く熱交換することができる。なお、伝熱プレート200は、伝熱促進材135bと同じ材料を使用することができる。
以上、第2の実施形態において、反応材成形体130bは、少なくとも内部に複数の伝熱促進材135bを有する。伝熱促進材135bは、第1の表面160から、この第1の表面とは反対側の面である第2の表面170へと伸び、更に、これらの表面160及び170の少なくとも一方の表面から突出部180を有する。このような反応材成形体を使用することにより、反応材成形体と、蓄放熱ユニットの伝熱面との間の伝熱効率を良好とすることができる。また、本実施形態によれば、蓄放熱ユニットの伝熱面と反応材成形体の間に反応媒体流通路300を形成することができ、反応速度を早めることができる。また、本実施形態の反応材成形体は、熱伝導率に優れるため、蓄放熱ユニットに固着させる必要がない。そのため、劣化時においても、容易に反応材成形体を交換することができる。
[第3の実施形態]
図20に、本実施形態に係る伝熱促進材の配置形態の他の例を説明するための概略図を示す。
第3の実施形態では、第1の実施形態及び第2の実施形態で説明した反応材成形体130と、伝熱面140との間に、圧力により変形可能な可変形性伝熱部材210を配置する。
可変形性伝熱部材210を配置することにより、反応材成形体130cと伝熱面140との間の接触熱抵抗を更に小さくし、より効率的に熱交換させることができる。
可変形性伝熱部材210の材料としては、例えば、ニッケル等の金属の多孔質金属シート、炭素繊維シート等が挙げられる。
可変形成伝熱部材210を使用する場合、先ず、長さ10mm、径0.3mmの銅線材を、幅200mm×長さ100mm×厚さ8mmの硫酸カルシウム反応材成形体に、厚さ方向に、重量に基づく混合比が10質量%となるように整列分散させる。これにより、炭素繊維の長さ10mmのうち、2mm(厚さ方向に垂直に分散させた場合)分の長さを、突出部180として形成することができる。そして、この突出部180と、伝熱面140との間に、例えば幅200mm×長さ100mm×厚さ1mmの炭素繊維シートを配置する。
以上、第3の実施形態においては、反応材成形体130と、伝熱面140との間に、圧力により変形可能な可変形性伝熱部材210を配置する。これにより、反応材成形体130cと伝熱面140との間の接触熱抵抗を更に小さくし、より効率的に熱交換させることができる。
100 蓄放熱ユニット
110 熱媒流路
120 反応材収納部
130 反応材成形体
135b 伝熱促進材
140 壁部(伝熱面)
150 反応材押圧手段
160 第1の表面
170 第2の表面
180 突出部
190 端部
200 伝熱プレート
210 可変形性伝熱部材
300 反応媒体流通路
特開平10−286460号公報

Claims (12)

  1. 反応媒体と可逆的に反応して蓄熱又は放熱する反応材を成形した反応材成形体であって、
    前記反応材成形体は、少なくとも第1の表面から、前記第1の表面とは反対側の面である第2の表面へと伸長する、複数の伝熱促進材を有し、
    前記複数の伝熱促進材の少なくとも一部は、所定の方向に整列している、
    反応材成形体。
  2. 前記伝熱促進材は、前記第1の表面及び前記第2の表面の少なくとも一方の表面から突出する突出部を有する、
    請求項1に記載の反応材成形体。
  3. 前記複数の伝熱促進材の前記突出部は、同一方向に整列している、請求項2に記載の反応材成形体。
  4. 前記複数の伝熱促進材の全ての伝熱促進材が、所定の方向に整列している、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の反応材成形体。
  5. 前記伝熱促進材の形状は、針状、紐状又は薄片短冊状のいずれかの形状を有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の反応材成形体。
  6. 前記伝熱促進材は、靱性を有する材料で構成される、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の反応材成形体。
  7. 前記伝熱促進材は、可撓性を有する紐状の材料で構成される、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の反応材成形体。
  8. 前記伝熱促進材は、カーボンファイバーを含む、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の反応材成形体。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の反応材成形体と
    前記反応材成形体を収納し、かつ、前記反応材成形体と熱の授受を行う伝熱面とを有する反応材収納部と、
    前記反応材成形体を、前記伝熱面へと押し当てることが可能な、反応材押圧手段と、
    を有する蓄放熱ユニット。
  10. 請求項2に記載の反応材成形体と、
    前記反応材成形体と熱の授受を行う伝熱面を有し、前記反応材成形体の前記突出部と前記伝熱面とが当接するように前記反応材成形体を収納する反応材収納部と、
    前記突出部を、前記伝熱面へと押し当てることが可能な、反応材押圧手段と、
    を有する蓄放熱ユニット。
  11. 前記伝熱面と、前記反応材成形体との間に、可変形成伝熱部材が更に配置される、
    請求項9又は10に記載の蓄放熱ユニット。
  12. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の反応材成形体と
    前記反応材成形体を収納し、かつ、前記反応材成形体と熱の授受を行う伝熱面とを有する反応材収納部と、
    前記反応材成形体を、前記伝熱面へと押し当てることが可能な、反応材押圧手段と、
    を有し、
    前記反応材成形体における、前記反応材収納部との当接面及び/又は前記反応材押圧手段との当接面には、前記反応媒体が流通可能な反応媒体流通経路が形成されている、
    蓄放熱ユニット。
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