JP2015045485A - 反応材構造体及び蓄放熱ユニット - Google Patents

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康知 阿萬
陽平 志連
Yohei Shiren
陽平 志連
浩子 大倉
Hiroko Okura
浩子 大倉
升澤 正弘
Masahiro Masuzawa
正弘 升澤
祥史 大場
Yoshifumi Oba
祥史 大場
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Abstract

【課題】蓄放熱ユニットと伝熱面との熱交換性能に優れ、交換が容易な反応材構造体を提供する。
【解決手段】反応媒体と可逆的に反応して蓄熱又は放熱する反応材160を有する反応材構造体であって、当該反応材構造体は、少なくとも1つ以上の柱状の前記反応材160と、少なくとも一部が柱状である、少なくとも1つ以上の伝熱部材170と、前記伝熱部材170の外表面の少なくとも一部が、前記反応材160と接触するように、前記反応材160と前記伝熱部材170とを固定するバインド部材180と、を有し、前記反応材160の軸方向と、前記伝熱部材の軸方向170とが平行に整列されている、反応材構造体。
【選択図】図4

Description

本発明は、反応材構造体及び蓄放熱ユニットに関する。
近年、省エネルギーなどの観点から、ケミカルヒートポンプや吸着式冷凍装置を始めとする、廃熱などの熱源を回収して利用するための熱回収システムが注目されている。
熱回収システムは、一般的に、反応媒体と、この反応媒体と可逆的に反応する反応材との間で熱を交換する蓄放熱ユニットと、反応媒体を蒸発させる蒸発器と、反応媒体を凝縮させる凝縮器とが、開閉機構を介して接続される。また、蓄熱放熱ユニットは、一般的に、熱媒体が移動する熱媒流路と、この熱媒流路と熱的に接続され、反応材を収納する反応材収納部とを有して構成される。
熱回収システムを使用して効率的に熱を回収するためには、反応材と、熱媒流路と熱的に接続された伝熱面と、が常に密着していることが好ましい。そのため、特許文献1には、反応材と伝熱面との間の伝熱特性を向上させるために、バインダを使用して反応材を伝熱面に固着させる技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1の方法では、反応材が経時劣化して交換する際に、蓄放熱ユニット毎交換する必要があるため、ランニングコストが高くなるという問題点を有していた。
上記課題に対して、蓄放熱ユニットと伝熱面との熱交換性能に優れ、交換が容易な反応材構造体を提供することを目的とする。
反応媒体と可逆的に反応して蓄熱又は放熱する反応材を有する反応材構造体であって、当該反応材構造体は、
少なくとも1つ以上の柱状の前記反応材と、
少なくとも一部が柱状である、少なくとも1つ以上の伝熱部材と、
前記伝熱部材の外表面の少なくとも一部が、前記反応材と接触するように、前記反応材と前記伝熱部材とを固定するバインド部材と、
を有し、
前記反応材の軸方向と、前記伝熱部材の軸方向とが平行に整列されている、
反応材構造体が提供される。
本発明によれば、蓄放熱ユニットと伝熱面との熱交換性能に優れ、交換が容易な反応材構造体を提供できる。
本実施形態に係る蓄放熱ユニットの一例の概略構成図である。 本実施形態に係る蓄放熱ユニットの他の例の概略構成図である。 本実施形態に係る蓄放熱ユニットの他の例の概略構成図である。 本実施形態に係る反応材構造体の一例の概略斜視図である。 図4の反応材構造体の概略上面図である。 図4の反応材構造体の概略正面図である。 本実施形態に係る反応材構造体の他の例の概略正面図である。 図7の反応材構造体をプレート型蓄放熱ユニットへの適用例を説明するための概略図である。 本実施形態に係る反応材構造体の他の例の概略正面図である。 図9の反応材構造体をプレート型蓄放熱ユニットへの適用例を説明するための概略図を示す。
以下、図を参照して、本実施形態を説明する。
本実施形態では、反応媒体と可逆的に反応して蓄熱又は放熱する反応材を有する反応材構造体であって、当該反応材構造体は、
少なくとも1つ以上の柱状の反応材と、
少なくとも一部が柱状である、少なくとも1つ以上の伝熱部材と、
前記伝熱部材の外表面の少なくとも一部が、前記反応材と接触するように、前記反応材と前記伝熱部材とを固定するバインド部材と、
を有し、
前記反応材の軸方向と、前記伝熱部材の軸方向とが平行に整列されている、
反応材構造体が提供される。
従来の蓄放熱ユニットに使用される反応材では、反応材と伝熱部(例えば、熱媒流路又は熱媒流路と熱的に接続された伝熱フィン等の伝熱部)との間の接触熱抵抗を低減して、伝熱特性を向上させるために、反応材をバインダにより伝熱部に固着させてきた。しかしながら、このような方法では、反応材が劣化して蓄放熱機能を失った際に、反応材を、熱交換器ごと交換しなければならず、ランニングコストが高くなる。また、回収した熱交換器の伝熱部から反応材を分離させることが困難であり、更にランニングコストが高くなる。
また、反応材と伝熱部との間の接触熱抵抗を低減するために、反応材を成形した反応材成形体の内部に、粉体状又は繊維状の金属部材を混合する方法も提案されている。しかしながら、この方法においても、反応材の劣化時に、熱交換器ごと交換しなければならないという問題は依然解決していない。さらに、回収した熱交換器から、反応材と金属部材とを分離させるだけでなく、反応材と金属部材とを分離する必要があるため、材料のリサイクルの観点からも、解決すべき問題がある。
これに対して、本実施形態に係る反応材構造体は、
少なくとも1つ以上の柱状の反応材と、
少なくとも一部が柱状である、少なくとも1つ以上の伝熱部材と、
前記伝熱部材の外表面の少なくとも一部が、前記反応材と接触するように、前記反応材と前記伝熱部材とを固定するバインド部材と、
を有し、
前記反応材の軸方向と、前記伝熱部材の軸方向とが平行に整列されている。
この場合、後述するように、反応材が存在する系内に、所定の方向の伝熱経路が形成されるため、反応材構造体内部の伝熱特性が促進される。
また、前記伝熱部材の少なくとも一方の端部が、当該反応材構造体の表面に露出していても良い。この場合、伝熱部材の露出部を伝熱経路の終端として、伝熱部との間の熱の授受を効率的に行うことができる。
また、反応材構造体を伝熱部に固着させる必要がないため、反応材の劣化時においても、反応材構造体を熱交換器から容易に分離させることが可能となる。反応材及び伝熱部材の各々の材料を、分離・リサイクル利用できるため、資源の再利用の観点でも有利である。また、反応材構造体の組み立て(再組み立ても含む)も容易である。
結果として、本実施形態の反応材構造体は、蓄放熱ユニットと伝熱面との熱交換性能に優れ、劣化時の交換が容易な反応材構造体である。
以下に、本実施形態に係る反応材構造体と、この反応材構造体を有する蓄放熱ユニットとについて、詳細に説明する。先ず、反応材構造体を使用可能な蓄放熱ユニットの構成例について、図を参照して説明する。
(蓄放熱ユニット)
本実施形態の反応材構造体を使用可能な蓄放熱ユニットの構成例について説明する。本実施形態の反応材構造体は、限定されないが、例えばプレート型蓄放熱ユニット、フィンチューブ型蓄放熱ユニット等に適用することができる。
(プレート型蓄放熱ユニット)
先ず、図1及び図2を参照してプレート型蓄放熱ユニットの概略構成について説明する。
図1に、本実施形態に係る蓄放熱ユニットの一例の概略構成図を示す。なお、反応材構造体の詳細な構成については後述するため、図1においては概略的に示している。
図1に示す蓄放熱ユニット100aは、熱媒体が移動する熱媒流路110と、この熱媒流路110と熱的に接続される反応材収納部120とを有する。一般的には、1つの蓄放熱ユニットに対して、熱媒流路110及び反応材収納部120は、複数箇所設けられる。
この蓄放熱ユニット100aでは、熱媒流路110内の熱媒体と、反応材収納部120内の反応材構造体130とが、反応材収納部を形成する壁部である伝熱面140及び熱媒流路110を介して熱交換する。
反応材収納部120には、後述する反応材構造体130が配置される。反応材収納部120には、反応材構造体130を反応材収納部の壁部である伝熱面140へと押し当てる反応材押圧手段150が配置されても良い。図1の例では、1対(2つ)の反応材構造体130を、反応材収納部120へと収納すると共に、この2つの反応材構造体130の間に反応材押圧手段150が配置される。そして、この反応材押圧手段150により、両側の反応材構造体130が、伝熱面140へと押し当てられる。
反応材押圧手段150としては、反応材構造体130を伝熱面140へと押し当てることができれば、特に制限されない。例えば、内圧と外圧との圧力差で膨張収縮可能な密閉中空体や、波状に加工したバネ部材等を使用することができる。一実施形態において、反応材押圧手段150として、密閉中空体(密閉型中空体、中空構造体)を使用することができる。
本実施形態において、「密閉中空体」とは、蓄放熱ユニットが通常使用される圧力範囲内で膨張及び収縮の変形が可能である。密閉中空体は、真空中に配置された場合、膨張して、密閉中空体が反応材構造体130を伝熱面140へと押し当て固定することができる。また、大気中に配置された場合、収縮して押し当てる力が解除され、例えば反応材構造体130を交換することができる。
密閉中空体の反応材押圧手段150は、例えば金属箔等の材料を用いて作成することができる。金属箔を用いて密閉中空体を製造した場合、密閉中空体の熱容量が小さく、反応媒体と反応することによって発生した熱を効率良く利用することができるため好ましい。
また、図2に、本実施形態に係る蓄放熱ユニットの他の例の概略構成図を示す。
図2に示す蓄放熱ユニット100bは、図1に示す蓄放熱ユニット100aと同様に、プレート型蓄放熱ユニットである。図2に示す蓄放熱ユニット100bは、熱媒流路110が、図1の蓄熱放ユニット100aに対して90度回転した構成を有する以外は、図1の蓄放熱ユニット100aと同様の構成を有する。本実施形態に係る反応材構造体は、図2の蓄放熱ユニット100bにも、好適に使用することができる。
(フィンチューブ型蓄放熱ユニット)
次に、図3を参照してフィンチューブ型蓄放熱ユニットの概略構成について説明する。
図3に、本実施形態に係る蓄放熱ユニットの他の例の概略構成図を示す。なお、図3では、伝熱フィンである、伝熱面140近傍のみを概略的に示す。
図3の蓄放熱ユニット100cは、フィンチューブ型蓄放熱ユニットであり、互いに所定の間隔を有して配置された、伝熱フィンである伝熱面140と、この伝熱面140に熱的に接続され、伝熱面140の整列方向の伸びる熱媒流路110とを有する。
また、蓄放熱ユニット100cは、蓄放熱ユニット100a、100bと同様に、熱媒流路110と熱的に接続される反応材収納部120を有する。
この蓄放熱ユニット100cでは、熱媒流路110内の熱媒体と、反応材収納部120内の反応材構造体130とが、熱媒流路110及び伝熱面140を介して、互いに熱交換する。
反応材収納部120には、反応材構造体130と、この反応材構造体130を伝熱面140へと押し当てる反応材押圧手段150が配置されていても良い。
図1乃至図3の蓄放熱ユニット100a〜100cでは、主要部のみを簡略化して示したものであり、その他の構成を有していても良い。その他の構成としては、複数の熱媒流路110が集約され、熱媒体が出入りする配管、反応材構造体130と反応する反応媒体を導く流路等であり、これらは当業者には良く知られているため、説明は省略する。
(第1の実施形態)
次に、具体的な実施形態を挙げて、本実施形態に係る反応材構造体130の構成例について、説明する。
図4に、本実施形態に係る反応材構造体の一例の概略斜視図を示す。また、図5に、図4の反応材構造体の概略上面図を示す。さらに、図6に、図4の反応材構造体の概略正面図を示す。
第1の実施形態に係る反応材構造体130aは、反応媒体と可逆的に反応(吸脱着)して蓄熱又は放熱する、柱状の反応材160と、少なくとも一部が柱状である伝熱部材170と、この反応材160及び伝熱部材170を固定するバインド部材180とを有する。以下、各々の構成要素について、詳細に説明する。
(反応材160)
柱状の反応材160は、少なくとも1つ以上の個数で配置され、複数配置される場合、各々の反応材160の軸方向が平行となるように、整列して配置される。
反応材160の材料としては、反応媒体との吸脱着を可逆的に行うことができ、吸脱着の過程で固体又はゲルの形態であるものであれば、特に限定されない。反応媒体としては、例えば、水、アンモニア、メタノール等を使用することができる。反応媒体として水を用いる場合、反応材160としては、例えば、硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化マンガン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。反応媒体としてアンモニアを用いる場合、反応材160としては、例えば、塩化マンガン、塩化マグネシウム、塩化ニッケル、塩化バリウム、塩化カルシウム等が挙げられる。反応媒体としてメタノールを使用する場合、反応材160としては、例えば、塩化マグネシウム等が挙げられる。なお、これらの反応材は、1種類を単独で使用しても良いし、2種類以上を混合して使用しても良い。
また、反応材は、熱伝導性を高めるために、高熱伝導性材料を混合して使用しても良い。高熱伝導性材料としては、例えば粒状の膨張黒鉛、金属粉等が挙げられる。また、上述した材料の中では、潮解性を有する物質が含まれるが、このような反応材160であっても、膨張黒鉛等と混合して含浸処理することで、蓄熱及び放熱の過程で固体の形態となるものであれば、使用可能である。
反応材160を柱状に成形する方法としては、特に限定されない。一例として、反応材160として硫酸カルシウムを使用する場合について、説明する。例えば、硫酸カルシウムの0.5水和物を出発原料として使用し、硫酸カルシウムの2水和物となる分量の水を加えて、所定の形状の型に流し込み、成形する方法等が挙げられる。他にも、粉体の硫酸カルシウムを圧縮成形する方法等を採用しても良い。
柱状の反応材160を軸方向に切断した場合の断面の外周形状としては、四角形等の矩形であっても良いし、円形、楕円形等の他の形状であっても良い。即ち、反応材160は、四角柱等の多角柱であっても良いし、円柱、楕円柱等の他の形状であっても良い。
なお、図4に示す例では、反応材160が八角柱である例について示し、例えば、図4のx軸方向、y軸方向、z軸方向の長さにおいて、3mm×3mm×10mmの四角柱の角を0.5mmC面取りすることによって、八角柱の反応材160を形成しても良い。
(伝熱部材170)
本実施形態に係る伝熱部材170は、少なくとも一部が柱状であり、1つの反応材構造体130aにおいて、1つ以上の伝熱部材170が配置される。
図4に示すように、伝熱部材170の柱状部分の軸方向は、柱状の反応材160の軸方向と平行になるように整列される。伝熱部材170を上述のように整列して配置することにより、反応材構造体130aの内部に、所定の方向の伝熱経路を形成することができる。そのため、反応材構造体130a自身の伝熱特性を向上させることができる
また、柱状の伝熱部材170は、この伝熱部材170の一方の端部、図4に示す例では、端部170aが、反応材構造体130aの表面に露出されるように、配置される。なお、反応材構造体130aの表面に露出した端部170aは、蓄放熱ユニット100a〜100cにおいて、伝熱面140と接触するように配置され、この端部170aを介して、伝熱面140との間で熱交換される。即ち、伝熱特性に優れた伝熱部材170(の端部170a:図6参照)を介して、伝熱面140との間で熱の授受を効率的に行うことができる。なお、伝熱部材170の端部については、両方の端部が露出していても良い(第2の実施形態参照)し、両方の端部共に露出していなくても良い。
伝熱部材170の、反応材構造体130aの表面からの露出長さ(端部170aの露出長さ)は、特に限定されないが、例えば1mmとすることができる。露出長さを長くすることにより、反応媒体が反応材構造体130aに供給されやすくなり、反応材160と反応媒体との間の反応速度が早くなるが、露出長さが長くなり過ぎると、露出部の端部へと熱を伝導させる必要があるため、伝熱特性が悪化することがある。
伝熱部材170の材料としては、高い伝熱特性を有する材料であれば、特に限定されず、例えば銅等の金属が挙げられる。
また、伝熱部材170の材料としては、靱性を有する材料を使用することが好ましい。靱性を有する材料を使用することにより、複数の伝熱部材170を使用した場合であって、前述の露出長さが揃っていない場合であっても、各々の伝熱部材170を湾曲させることで、露出長さのばらつき分を吸収することができる。即ち、伝熱部材170の露出長さを高精度に仕上げることなく、伝熱面140との熱交換特性に優れた反応材構造体130aを供することができる。
より具体的な例としては、例えば、φ1mmの銅線といった、所定の径の金属線材を所定の長さに切断して使用することが、コストの観点から好ましい。
伝熱部材170は、外表面の少なくとも一部が、反応材160と接触するように、後述するバインド部材180によって固定される。図4に示す例では、1つの八角形の反応材160の1つの面が、他の八角形の反応材160の1つの面と接するように、複数の反応材160が平行な軸方向(図4のZ軸方向)に整列するような向きで、図4のX軸方向及びY軸方向に複数配列した場合、C面取りされた面で囲まれる領域に、伝熱部材170が配置され、C面取りされた面と伝熱部材170とが接触するように、後述するバインド部材180によって固定されている。
なお、図4の例では、反応材160をX軸方向に4つ、Y軸方向3つずつ配置し、合計12個の反応材160を配置し、4つの反応材160によって囲まれる領域に伝熱部材170を配置し、合計6つの伝熱部材170を配置した例を示している。しかしながら、反応材160及び伝熱部材170の配置は、この点において限定されず、例えば、X軸方向に15個、Y軸方向に16個の反応材160を配置する構成であっても良いし、伝熱部材170の配置個数も、1つ以上であれば、特に限定されない。
(バインド部材180)
バインド部材180は、この反応材160及び伝熱部材170を固定することができれば特に限定されない。
図4に示す例では、バインド部材180として、0.5mmの銅線等の、所望の径を有する線材を用いて、反応材構造体130aの外周を螺旋状に巻回して設ける構成を示す。図4に示すように、バインド部材180として線材を使用して巻回することにより、隣り合うバインド部材180間で通気用の空隙が形成されるため、反応材構造体130aへの反応媒体の供給の阻害を抑制しつつ、反応材160及び伝熱部材170を固定することができる。
バインド部材180の他の例として、網状の構造体を使用しても良い。この場合も、反応材130aへの反応媒体の供給を阻害することなく、反応材160及び伝熱部材170を固定することができる。
本実施形態の反応材構造体130aは、少なくとも1つ以上の柱状の反応材160と、少なくとも一部が柱状である、少なくとも1つ以上の伝熱部材170とがバインド部材180によって固定されている。そのため、バインド部材180による固定を解除することにより、容易に、反応材160と伝熱部材170とを分離することができる。そのため、蓄放熱ユニット100の交換においても、反応材160と伝熱部材170とを容易に蓄放熱ユニット100から分離し、更に反応材160と伝熱部材170とを容易に分離することができる。即ち、反応材160及び伝熱部材170の分離・リサイクル利用を簡便に行うことができる。
以上、第1の実施形態の反応材構造体130aは、蓄放熱ユニットの伝熱面140との間で良好な熱交換特性を有すると共に、蓄放熱ユニットから容易に分離できる構成を有する。即ち、蓄放熱ユニットと伝熱面との熱交換性能に優れ、劣化時の交換が容易な反応材構造体である。
(第2の実施形態の反応材構造体)
図7に、本実施形態に係る反応材構造体の他の例の概略正面図を示す。また、図8に、図7の反応材構造体をプレート型蓄放熱ユニットへの適用例を説明するための概略図を示す。なお、図8では、簡単のため、バインド部材180を省略している。
図7及び図8に示すように、第2の実施形態に係る反応材構造体130bは、柱状の伝熱部材170の両方の端部170a、170bが、反応材構造体130bの表面に露出している点で、第1の実施形態に係る反応材構造体130aと異なる。なお、その他の構成については、第1の実施形態に係る反応材構造体130aと同様のものが使用可能であるため、重複する説明は省略する。
第2の実施形態の反応材構造体130bにおける具体的な寸法例としては、反応材収納部120の内壁幅を、例えば11.5mmとした場合に、反応材構造体130bの幅を、例えば12mmとする。そして、伝熱部材170を、靱性を有する材料、例えば銅により形成し、その露出長さを、各々略1mmとする。なお、露出長さはばらつきを有していても良い。このような反応材構造体130bを使用した場合、反応材収納部120の内壁幅と、反応材構造体130bの幅との差分を、伝熱部材170の露出部により吸収することができる。即ち、反応材構造体130bを反応材収納部120内に固定することができると共に、伝熱面140と反応材構造体130bとの間の熱交換特性を向上することができる。
また、第2の実施形態に係る反応材構造体130bは、その両側面側に露出部を有するため、反応媒体が反応材構造体130bに供給されやすくなり、反応材160と反応媒体との間の反応速度が早くなる。
以上、第2の実施形態の反応材構造体130bは、第1の実施形態の反応材構造体130aと同様、蓄放熱ユニットの伝熱面140との間で良好な熱交換特性を有すると共に、蓄放熱ユニットから容易に分離できる構成を有する。即ち、蓄放熱ユニットと伝熱面との熱交換性能に優れ、劣化時の交換が容易な反応材構造体である。
(第3の実施形態)
図9に、本実施形態に係る反応材構造体の他の例の概略正面図を示す。また、図10に、図9の反応材構造体をプレート型蓄放熱ユニットへの適用例を説明するための概略図を示す。なお、図10では、簡単のため、バインド部材180を省略している。
図9及び図10に示すように、第3の実施形態に係る反応材構造体130cは、伝熱部材170が、一部だけ柱状に形成されている点で、第1の実施形態の反応材構造体130a及び第2の実施形態の反応材構造体130bとは異なる。
より具体的には、第3の実施形態に係る反応材構造体130cは、伝熱部材170が、直線部172と屈曲部174とを交互に組み合わせて設けられている。
直線部172は、伝熱部材170の柱状部分に相当し、この軸方向と、反応材160の軸方向とは、平行となるように設けられる。そして、直線部172の軸方向の長さは、反応材160の軸方向の長さと略同じ長さで設けられる。
また、直線部172は、略同じピッチで設けられることが好ましい。
屈曲部174は、隣り合う2つの直線部172を繋ぐ役割を果たし、屈曲部174は、交互に逆向きに設けられる。
屈曲部174は、反応材構造体130cの表面に露出するように設けられ、図10に示すように、この屈曲部174を介して、蓄放熱ユニットの伝熱面140と熱交換するよう設けられる。屈曲部174を介して伝熱面140との熱交換においては、屈曲部174と伝熱面140との間の面接触を利用した熱交換となる。即ち、伝熱面140との間の接触熱抵抗を低減でき、蓄熱・放熱動作における伝熱を高速に行うことが可能となる。
屈曲部174の形状としては、図9に示すように、円弧形状であっても良いし、楕円弧形状、サイクロイド曲線形状又はサイン曲線形状等の他の形状であっても良い。
第3の実施形態の反応材構造体130cにおける具体的な寸法例としては、反応材収納部120の内壁幅を、例えば13.5mmとする。そして、伝熱部材170を、靱性を有する材料、例えば銅により形成し、屈曲部174の曲率半径を略1.5mmで、屈曲部174の反応材160の端部からの露出長さを2mmとする。このような反応材構造体130cを使用した場合、反応材収納部120の内壁幅と、反応材構造体130cの幅との差分を、屈曲部174により吸収することができる。即ち、反応材構造体130cを反応材収納部120内に固定することができると共に、伝熱面140と反応材構造体130cとの間の熱交換特性を向上することができる。
以上、第3の実施形態の反応材構造体130cは、第1の実施形態の反応材構造体130a及び第2の実施形態の反応材構造体130bと同様、蓄放熱ユニットの伝熱面140との間で良好な熱交換特性を有すると共に、蓄放熱ユニットから容易に分離できる構成を有する。即ち、蓄放熱ユニットと伝熱面との熱交換性能に優れ、劣化時の交換が容易な反応材構造体である。
(第4の実施形態)
上述した第1乃至第3の実施形態においては、反応材構造体130a乃至130cを、プレート型蓄放熱ユニットへと適用した例について説明してきた。しかしながら、本実施形態に係る反応材構造体は、この点において限定されず、フィンチューブ型蓄放熱ユニットへも適用可能である。
図3を参照して、例えば、フィンチューブ型蓄放熱ユニットへ適用した場合の具体的な寸法例として、熱媒流路110に0.25インチの銅製チューブを、この熱媒流路110に接合された、厚さ0.5mm、直径50mmの伝熱フィンである伝熱面140を使用する例について、説明する。なお、隣り合う伝熱フィン間の幅は、11.5mmとした。また、図3では、反応材構造体130dは、第2の実施形態の反応材構造体130bと同様の構成のものを使用した例を示す。
この場合、反応材構造体130dの幅を、例えば12mmとし、このうち、反応材160部からの露出長さは2mm(片側1mm)とする。このような反応材構造体130dを使用した場合、伝熱面140間の幅と、反応材構造体130dの幅との差分を、伝熱部材170の露出部により吸収することができる。即ち、反応材構造体130dを反応材収納部120内に固定することができると共に、伝熱面140と反応材構造体130dとの間の熱交換特性を向上することができる。
以上、第4の実施形態の反応材構造体130dは、フィンチューブ型の蓄放熱ユニットの伝熱面140との間で良好な熱交換特性を有すると共に、蓄放熱ユニットから容易に分離できる構成を有する。即ち、蓄放熱ユニットと伝熱面との熱交換性能に優れ、劣化時の交換が容易な反応材構造体である。
100 蓄放熱ユニット
110 熱媒流路
120 反応材収納部
130 反応材構造体
140 伝熱面
150 反応材押圧手段
160 反応材
170 伝熱部材
172 直線部
174 屈曲部
180 バインド部材
特開平10−286460号公報

Claims (8)

  1. 反応媒体と可逆的に反応して蓄熱又は放熱する反応材を有する反応材構造体であって、当該反応材構造体は、
    少なくとも1つ以上の柱状の前記反応材と、
    少なくとも一部が柱状である、少なくとも1つ以上の伝熱部材と、
    前記伝熱部材の外表面の少なくとも一部が、前記反応材と接触するように、前記反応材と前記伝熱部材とを固定するバインド部材と、
    を有し、
    前記反応材の軸方向と、前記伝熱部材の軸方向とが平行に整列されている、
    反応材構造体。
  2. 前記伝熱部材の少なくとも一方の端部が、当該反応材構造体の表面に露出している、
    請求項1に記載の反応材構造体。
  3. 前記伝熱部材は、直線部と屈曲部とを交互に組み合わせられて設けられると共に、前記屈曲部は交互に逆向きに設けられており、
    前記直線部の各々は、平行であり、
    前記直線部は所定の間隔で配列されている、
    請求項1又は2に記載の反応材構造体。
  4. 前記屈曲部は、円弧形状、楕円弧形状、サイクロイド曲線形状又はサイン曲線形状である、
    請求項3に記載の反応材構造体。
  5. 前記伝熱部材は、靱性を有する材料で構成される、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の反応材構造体。
  6. 前記バインド部材は、線状の構造体である、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の反応材構造体。
  7. 前記バインド部材は、網状の構造体である、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の反応材構造体。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の反応材構造体と、
    前記反応材構造体を収納し、前記反応材構造体と熱の授受を行う伝熱面とを有する反応材収納部と、
    を有し、
    前記反応材構造体は、前記伝熱部材と前記伝熱面とが接触した状態で、前記反応材収納部に収納されている、
    蓄放熱ユニット。
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