JP2014224298A - 長尺状ワークの移動焼入装置、並びに、移動焼入方法 - Google Patents

長尺状ワークの移動焼入装置、並びに、移動焼入方法 Download PDF

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Abstract

【課題】均一な焼入れ深さの焼入れパターンが得られると共に、速やかに移動焼入れを実施することができる長尺状ワークの移動焼入装置、並びに、移動焼入方法を提供することである。【解決手段】加熱コイル3の環状の誘導部5aと誘導部6aとを隣接配置し、各々、ワークW1の外周面29に対向させる。誘導加熱を開始してから所定時間が経過するまでは、第1誘導部5aのみに高周波電流が通電され、ワークW1の誘導部5aが対向する第1領域のみを誘導加熱する。所定時間が経過すると、第2誘導部6aにも高周波電流を通電すると共に、加熱コイル3をワークW1に沿って移動させる。第2領域、第3領域は、誘導部6aに誘導加熱されてある程度の温度まで昇温し、さらに移動してきた誘導部5aによって引き続き誘導加熱されて焼入れ温度に達する。その結果、ワークW1の焼入れ対象の全領域に渡って焼入れ深さが均一の焼入れパターンが形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、長尺状ワークの移動焼入装置、並びに、移動焼入方法に関するものである。
高周波電流が供給された加熱コイルをワーク(鉄鋼材料)に近接対向させると、ワーク表面に高周波誘導電流が励起され、ワークが誘導加熱される。そして、ワークの温度が焼入れ温度に達し、さらに冷却されることによって当該ワークは焼入れされる。
加熱コイルは、ワークの大きさや形状に合わせて形成される。ワークが長尺状である場合には、ワークの軸線に沿ってのびる直線状の加熱コイルを配置し、さらにワークを回転させると、ワークの全周面を均一に誘導加熱することができる。
また、従来、長さが異なるワークを、共通の加熱コイルで誘導加熱することができる移動焼入れと呼ばれる焼入れ方法を採用した高周波焼入装置が提案されている。特許文献1には、移動焼入れを実施することができる高周波焼入装置が開示されている。
特許文献1に開示されている高周波焼入装置は、1つのリング状の焼入コイル部(加熱コイル)を備えている。この焼入コイル部内にワークを配置し、焼入コイル部をワークの軸線方向に移動させることによってワークの周面を順次誘導加熱する。そして、ワークの全長に渡って誘導加熱が実施される。すなわち、焼入コイル部の移動距離を変更することによって、長さが異なる長尺状ワークを全長に渡って誘導加熱することができ、共通の焼入コイル部(加熱コイル)で、長さの異なる複数種類の長尺状ワークを誘導加熱(焼入れ)することができる。
特開平5−148531号公報
ところで、特許文献1に開示されているような高周波焼入装置で長尺状ワークを移動焼入れする場合、誘導加熱当初は、ワーク自体が低温であるため、ワークと加熱コイルを停止させた状態で誘導加熱を実施する。そして、誘導加熱部位が、所定の温度まで昇温してからワークと加熱コイルとをある一定の速度で相対移動させ、ワークの加熱対象部位の全長に渡って誘導加熱(焼入れ)するのが一般的な移動焼入れである。そして、加熱部位の焼入れ深さが可能な限り均一になるように、ワークと加熱コイルの相対移動を開始するタイミングが図られると共に、相対移動速度が設定される。
そのため、移動焼入れでは、1つのワークを焼入れするのに相当な時間が掛かる。そこで、ワークの焼入れ時間を短縮するための方法としては、誘導加熱を開始した直後からワークと加熱コイルとを相対移動させることと、相対移動速度を速めることが考えられる。ところが、これらの方法には次の様な問題がある。この問題を、図8(a)〜図8(c)を参照しながら説明する。図8(a)〜図8(c)は、ワークWを断面視したものであるが、ハッチングは施していない。
図8(a)に示す様に、長尺状のワークWの外周面に、特許文献1に開示されている様な加熱コイル50の1つの環状の誘導部50aを対向配置する。図8では、ワークWに対して、加熱コイル50の誘導部50aが右方へ移動するものとする。この誘導部50aに高周波電流を通電すると、ワークWの外周面における領域51が昇温する。ここで、領域51とは、二点鎖線で示された上流側部位51aと下流側部位51bとで挟まれた領域である。すなわち、ワークWにおける誘導部50aと対向する部位が誘導加熱されると、誘導加熱部位だけではなく、ワークWにおける誘導加熱部位に近接する部位に熱が伝達され、加熱コイル50の誘導部50aの幅よりも若干広い幅の領域51の温度が上昇する。
そして、誘導加熱を開始した直後からワークWと加熱コイル50とを所定の速度で相対移動させる方法を採用すると、図8(b)に示す様に、領域51よりも下流側の領域52は、良好に焼入れすることができるが、誘導加熱を開始した領域51の加熱量が不足し、領域51の焼入れ深さが不十分になる。すなわち、図8(b)において符合60で示す焼入パターンの焼入れ深さが、領域51において浅くなる。
また、ワークWと加熱コイル50の相対移動速度を速める方法を採用すると、領域52の加熱量が不足し(不図示)、領域52の焼入れが不十分になる。すなわち、従来考えられる手法による移動焼入れでは、ワークWの焼入れ対象部位を均一に焼入れすることと、焼入れ(誘導加熱)に要する時間を短縮することとを両立するのは困難である。
従来の移動焼入れについてさらに言及する。
図8(b)の領域51の加熱不足を補うために、誘導加熱を開始してから所定時間が経過した後にワークWと加熱コイル50とを相対移動させると、ワークWにおける誘導加熱を開始した箇所の焼入れ深さを確保することができ、ワークWには、図8(c)に示す様な焼入パターン61が形成される。すなわち、この場合には、領域51の上流側部位51a近傍の焼入れ深さが、図8(b)に示す上流側部位51a近傍の焼入れ深さよりも深くなっている。ところが、図8(c)では、領域51における最も下流側(加熱コイル50が移動する方向の前方側であって、図8(c)で見て右側)の下流側部位51bの加熱量が最大となり、焼入パターン61は、下流側部位51bで必要以上に深く形成されてしまう。
これは、領域51が、当初は停止状態で誘導加熱されており、このときには領域51は全領域に渡って同様に昇温するが、領域51が焼入れ温度に達してワークWと加熱コイル50とが相対移動すると、領域51における上流側部位51aは、誘導加熱又は熱伝導の影響が直ちになくなるのに対して、下流側部位51bは、加熱コイル50による誘導加熱及び熱伝導の影響を比較的長く受けるためであると考えられる。すなわち、下流側部位51bの加熱量が上流側部位51aよりも大となり、その結果、上流側部位51aの焼入れ深さが良好であったとしても、下流側部位51bの加熱量が過剰になり、下流側部位51bは無用に深く焼入れされてしまう。
そこで本件出願人は、上記とは別の方法を模索し、図9(a)に示す様な加熱コイル53でワークWの移動焼入れを試みた。加熱コイル53は、環状の2つの誘導部(第1誘導部53a、第2誘導部53b)を有する。第1誘導部53aと第2誘導部53bは、電気的に直列に接続されており、第1誘導部53aと第2誘導部53bには常に同一の高周波電流が流れる。また、図9(a)に示す様に、第1誘導部53aと第2誘導部53bは、環の中心を一致させて近接配置されている。ワークWは、第1誘導部53aと第2誘導部53b内を貫通するように配置される。そして、加熱コイル53に高周波電流を供給すると、高周波電流は第1誘導部53a及び第2誘導部53bを流れ、ワークWの外周面が誘導加熱(焼入れ)される。
これを図9(a)〜図9(c)を参照しながら説明する。図9(a)〜図9(c)は、ワークWを断面視したものであるが、ハッチングは省略している。
加熱コイル53は、図9(a)で見てワークWに対して右方向に相対移動するものとすると、ワークWには、第1誘導部53aによる誘導加熱の影響を受ける領域55と、第2誘導部53bによる誘導加熱の影響を受ける領域56と、下流側の領域57とが存在する。領域55は、二点鎖線で示す上流側部位54aと中央部位54bの間の領域であり、領域56は、中央部位54bと下流側部位54cの間の領域であり、領域57は、下流側部位54cよりも下流側(右側)の領域である。
そして、加熱コイル53に通電し、さらにワークWに対して加熱コイル53を相対移動させると、ワークWの周面は、図9(b)に示す様に焼入れされる。加熱コイル53は、2つの誘導部(第1誘導部53a、第2誘導部53b)を有しているので、ワークWにおける第2誘導部53bで誘導加熱された部位が、引き続き第1誘導部53aで誘導加熱されるため、図8(b)の誘導部50aが1つしか設けられていない加熱コイル50よりも、ワークWに対する加熱コイル53の相対移動の速度を速めることができる。よって、図9(a)に示すような加熱コイル53を採用すると、ワークWの焼入れを速やかに実施することができる。
しかし、この場合には、図9(b)に示す様に、ワークWにおける領域57の焼入れ深さは均一になるが、領域55、56の焼入れ深さは不均一になる。すなわち、誘導加熱開始直後は、ワークWの温度が低いため、第2誘導部53bに続いて第1誘導部53aによって誘導加熱される領域56の加熱量が不足し、焼入れ深さが不十分になる。また、領域55は、第2誘導部53bが対向する機会がないため、加熱量が特に不足し、その分だけ焼入れ深さが浅くなってしまう。
そこで、誘導加熱を開始した直後において、所定時間だけ加熱コイル53とワークWを相対移動させないようにすると、ワークWの焼入れパターンは、図9(c)に示す様に形成される。すなわち、領域55、56における加熱量が過剰になり、領域55、56における焼入れ深さが無用に深くなってしまう。
また、図10(a)に示す様に、長尺状のワークW2に段部58aを有するフランジ部58が設けられており、この段部58aを起点に外周面を移動焼入れする場合には、次の様な問題がある。ここで、ワークW2は、領域62〜64を有するものとし、領域62は、段部58aを含む最も上流側の領域であり、上流側部位59aと、中央部位59bの間の領域である。また、領域63は、中央部位59bと下流側部位59cの間の領域である。さらに、領域64は、下流側部位59cよりも下流側(図10(a)で見て右側)の領域である。
段部58aは、ワークW2の直径が大きい部位であり、他の部位よりも熱容量が大きい。そのため、段部58aの誘導加熱時間は、ワークの外周面にフランジ部58(段部58a)が設けられていない場合の誘導加熱時間よりも長く設定する必要がある。すなわち、誘導加熱を開始して停止状態での誘導加熱時間を長く設定する必要がある。
しかし、加熱コイル53の停止時間を長く設定する分だけ、ワークW2の段部58a以外の領域62、63の誘導加熱が過剰になり、ワークW2には、図10(b)に示す様な焼入れパターン65が形成されてしまう。すなわち、領域62では、中央部位59bに近付くほど必要以上に焼入れ深さが深くなり、領域63では、さらに下流側部位に近付くほど焼入れ深さが深くなってしまう。
ここで、図10(a)、図10(b)において、2つの誘導部53a、53bを有する加熱コイル53の代わりに、図8(a)の様な誘導部50aを1つだけ有する加熱コイル50を採用すると、ワークW2の移動焼入れを完了するのに相当な時間が掛かってしまう。
そこで本発明は、均一な焼入れ深さの焼入れパターンが得られると共に、速やかな移動焼入れを実施することができる長尺状ワークの移動焼入装置、並びに、移動焼入方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、長尺状ワークの移動焼入装置であって、交流電源と、加熱コイルと、相対移動手段とを有し、前記相対移動手段は、加熱コイルと長尺状ワークとを、長尺状ワークの軸線に沿って相対移動させるものであり、前記加熱コイルは、第1加熱導体と第2加熱導体とを有しており、前記第1加熱導体と第2加熱導体は、各々前記長尺状ワークと対向配置可能であり、相対移動手段によって加熱コイルと長尺状ワークが相対移動すると、第1加熱導体は、長尺状ワークにおける第2加熱導体が対向している部位又は領域に対して第2加熱導体よりも遅れて対向し、前記交流電源は、前記加熱コイルに電力を供給するものであり、前記交流電源の電力を、第1加熱導体だけに供給する第1モードと、第1加熱導体と第2加熱導体に供給する第2モードのいずれかに切り換える切換手段を有することを特徴とする長尺状ワークの移動焼入装置である。
請求項1に記載の発明では、相対移動手段によって加熱コイルと長尺状ワークとが、長尺状ワークの軸線に沿って相対移動するので、長尺状ワークは、軸線に沿った長手方向に誘導加熱される。
加熱当初は、加熱コイルと長尺状ワークを相対移動させず、第1モードによって交流電源の電力を、加熱コイルの第1加熱導体のみに供給する。これにより、長尺状ワークにおける第1加熱導体が対向している部位又は領域のみが誘導加熱されて昇温する。
そして、長尺状ワークの誘導加熱されている部位が焼入れ温度まで昇温すると、切換手段によって第1モードから第2モードへ切り換え、交流電源の電力を加熱コイルの第2加熱導体にも供給する。これにより、長尺状ワークにおける第2加熱導体が対向する部位又は領域の誘導加熱が開始される。また、第2モードへ切り換えた際に、相対移動手段によって、加熱コイルと長尺状ワークとを相対移動させる。これにより、長尺状ワークにおける加熱コイルが対向する部位又は領域が移動する。すなわち、長尺状ワークの軸線に沿って、加熱コイルの第1加熱導体と第2加熱導体が移動する。
このとき、第1加熱導体が、長尺状ワークにおける第2加熱導体が対向している部位又は領域に対して第2加熱導体よりも遅れて対向するように、長尺状ワークと加熱コイルが相対移動する。すなわち、長尺状ワークにおける第2加熱導体によって誘導加熱された部位又は領域が、第1加熱導体によって誘導加熱される。そのため、第2加熱導体による誘導加熱によって、長尺状ワークにおける第2加熱導体が対向する部位又は領域が焼入れ温度まで昇温しなくても、当該部位又は領域は、第1加熱導体によってさらに誘導加熱されて昇温する機会が得られる。そして、当該部位又は領域を焼入れ温度まで昇温させることができる。
その結果、第1モードによって長尺状ワークにおける第1加熱導体によってのみ誘導加熱された部位又は領域の焼入れ深さと、第2モードによって長尺状ワークにおける第2加熱導体と第1加熱導体によって連続的に誘導加熱された部位又は領域の焼入れ深さとを、容易に均一化することができる。
また、加熱コイルと長尺状ワークの相対移動時には、長尺状ワークは第2加熱導体と第1加熱導体によって誘導加熱されるため、昇温し易い。よって、加熱コイルと長尺状ワークとを比較的速く相対移動させながら長尺状ワークを誘導加熱することができ、長尺状ワークの焼入れを速やかに終了することができる。
なお、第1モードから第2モードへの切換えは、誘導加熱を開始してから所定時間が経過した時点で行ってもよい。すなわち、誘導加熱を開始してから経過する時間をタイマで計測し、タイマが計測した時間が所定時間に達した時点をもって、ワークにおける第1加熱導体によって加熱されている部位又は領域が所定温度(焼入れ温度)に達したことを検出することができる。
請求項2に記載の発明は、長尺状ワークの移動焼入方法であって、第1加熱導体と第2加熱導体とを有する加熱コイルを前記長尺状ワークに対向配置し、前記第1加熱導体に通電して、長尺状ワークにおける第1加熱導体に対向する部位又は領域の誘導加熱を開始し、当該誘導加熱部位又は領域が所定温度まで昇温すると、加熱コイルの第2加熱導体にも通電して長尺状ワークにおける第2加熱導体に対向する部位又は領域の誘導加熱を開始し、且つ、加熱コイルと長尺状ワークとを長尺状ワークの軸線方向に相対移動させて、長尺状ワークにおける第2加熱導体で誘導加熱した部位又は領域に第1加熱導体を対向させて誘導加熱することを特徴とする長尺状ワークの移動焼入方法である。
請求項2に記載の発明では、当初、第1加熱導体のみに通電して長尺状ワークにおける第1加熱導体に対向する部位のみを誘導加熱する。これにより、長尺状ワークにおける第1加熱導体が対向する部位が昇温し、やがて所定温度(例えば焼入れ温度)に達する。
そして、第2加熱導体にも通電して、長尺状ワークにおける第2加熱導体が対向する部位の誘導加熱を開始する。さらに加熱コイルと長尺状ワークとを長尺状ワークの軸線方向に相対移動させて、長尺状ワークにおける第2加熱導体で誘導加熱した部分を第1加熱導体で誘導加熱する。すなわち、長尺状ワークにおける第2加熱導体によって誘導加熱されて昇温した部位が、第1加熱導体によって誘導加熱されてさらに昇温する。
そのため、第2加熱導体によって誘導加熱された部位が、焼入れ温度に達しなくても、第1加熱導体によって重ねて誘導加熱することによって、焼入れ温度まで昇温させることができる。
本発明の長尺状ワークの移動焼入装置では、長尺状ワークの焼入れ対象部位、又は焼入れ対象領域の焼入れ深さを均一化することができる。また、加熱コイルと長尺状ワークとを速やかに相対移動させることができ、長尺状ワークの焼入れを速やかに完了することができる。
また、本発明の長尺状ワークの移動焼入方法では、長尺状ワークの焼入れ対象部位、又は焼入れ対象領域の焼入れ深さを均一化することができると共に、長尺状ワークの焼入れを速やかに完了することができる。
移動焼入装置の誘導加熱装置の配線図である。 (a)は、移動焼入装置の加熱コイルが、ワークの誘導加熱を開始する直前の状態を示す一部縦断した正面図であり、(b)は、(a)の移動焼入装置の加熱コイルが移動装置によって移動した状態を示す正面図である。 誘導加熱装置の加熱コイルの主要部分の斜視図であり、(a)は、切換装置を第1モードに切り換えた状態を示しており、(b)は、切換装置を第2モードに切り換えた状態を示している。 加熱コイルとワークとが相対移動しない状態で第1加熱導体のみに通電し、ワークの誘導加熱を開始した状態を示す移動焼入装置とワークの正面図である。 図4において、ワークの加熱領域が所定温度まで昇温し、ワークと加熱コイルの相対移動を開始すると共に、第2加熱導体にも通電した状態を示す移動焼入装置とワークの正面図である。 図5の状態に引き続き、加熱コイルがワークの表面を順に誘導加熱している状態を示す移動焼入装置とワークの正面図である。 フランジを有する長尺状のワークの縦断正面図であり、(a)は、誘導加熱を開始する直前の状態を示し、(b)は、誘導加熱を終了した状態を示す。 従来の加熱コイルが配置されたワークの縦断正面図であり、(a)は、誘導加熱を開始する直前の状態を示し、(b)は、従来の手法によって、ワークの周面を移動焼入れした状態を示し、(c)は、別の従来の手法によって、ワークの周面を移動焼入れした状態を示す。 図8とは別の従来の加熱コイルが配置されたワークの縦断正面図であり、(a)は、誘導加熱を開始する直前の状態を示し、(b)は、従来の手法によって、ワークの周面を移動焼入れした状態を示し、(c)は、別の従来の手法によって、ワークの周面を移動焼入れした状態を示す。 図9に示す従来の加熱コイルが配置されたフランジ部を有する長尺状ワークの縦断正面図であり、(a)は、誘導加熱を開始する直前の状態を示し、(b)は、移動焼入れを完了した状態を示す。
以下、図1〜図3(a)を参照しながら移動焼入装置1の構成を説明する。
移動焼入装置1は、交流電源2、トランス18、加熱コイル3、移動装置4(図2に示す相対移動手段)、切換装置7(切換手段)、及び図示しない冷却ジャケットを有する。
図1に示す様に、交流電源2は、商用電源16からの給電を受ける高周波発振器17を備えている。商用電源16の交流は、高周波発振器17によって高周波化される。すなわち、交流電源2は、高周波電力を出力することができる。
図1に示す様に、交流電源2は、トランス18の一次側に接続されている。また、トランス18の二次側には加熱コイル3が接続されている。交流電源2側から供給された高周波電力は、トランス18で変流される。そして、加熱コイル3には変流された高周波電流が供給される。
図1及び図3(a)に示す様に、加熱コイル3は、第1加熱導体5と第2加熱導体6とを有している。第1加熱導体5と第2加熱導体6は、共に銅合金等の良導体で構成された管部材である。すなわち、第1加熱導体5と第2加熱導体6は、内部に空洞を有しており、この空洞には冷却液が循環供給される。冷却液の供給経路の図示は省略する。
図3(a)に示す様に、第1加熱導体5は、環状の誘導部5aと、リード部23、24と、トランス18の二次側の一端に接続される接続部19と、第2加熱導体6側に接続される第1加熱導体側端子15とを有する。すなわち、誘導部5aの一端側には、リード部23を介して接続部19が配置されており、誘導部5aの他端側には、リード部24を介して第1加熱導体側端子15が配置されている。第1加熱導体側端子15は、リード部24から突出又は起立する端子である。なお、図3(a)では、リード部24の長さは、紙面の都合上、実際よりも短く描写している。
第2加熱導体6は、環状の誘導部6aと、リード部21、22と、トランス18の二次側の他端に接続される接続部20と、第1モード側端子8と、第2モード側端子9とを有する。誘導部6aの一端側にはリード部21を介して接続部20が配置されている。また、リード部21には、第1モード側端子8が配置されている。第1モード側端子8は、リード部21から突出又は起立する端子である。さらに、誘導部6aの他端側には、リード部22を介して第2モード側端子9が配置されている。第2モード側端子9は、リード部22から突出又は起立する端子である。なお、図3(a)では、リード部22の長さは、紙面の都合上、実際よりも短く描写している。また、リード部21における第1モード側端子8は、紙面の都合上、誘導部6aに近い部位に描写しているが、実際には誘導部6aからさらに離れた位置に設けられている。
図1に示す様に、第1加熱導体側端子15にはレバー10が揺動可能に設けられている。第1加熱導体5の第1加熱導体側端子15と、第2加熱導体6の第1モード側端子8及び第2モード側端子9と、レバー10とで切換装置7(切換手段)が構成されている。切換装置7の動作は、図示しない制御装置によって制御されており、レバー10が第1モード側端子8と第2モード側端子9のいずれかに選択的に切り換えられる。レバー10は、固定部36と、回動部37とを有する。固定子36は、第1加熱導体側端子15に固定されている。回動部37は、固定部36の周囲に装着され、固定部36を中心に回動することができる。
移動装置4(相対移動手段)は、図2(a)に示す様に、ボールネジ12、ナット部材13、サーボモータ14で構成されている。サーボモータ14で回転駆動されるボールネジ12にナット部材13が螺合している。サーボモータ14の動作は、図示しない制御装置によって制御される。移動装置4のボールネジ12は、図示しない支持部材によって水平姿勢となるように支持されている。
ナット部材13には、加熱コイル3が装着されている。また、ナット部材13には、図示しない冷却ジャケットが装着されている。すなわち、加熱コイル3と図示しない冷却ジャケットは、ナット部材13と一体にボールネジ12に沿って往復移動が可能である。
また、移動焼入装置1は、長尺状ワークW1を支持する支持機構を有している。支持機構は、チャック25、センタピン26、駆動モータ27を有する。長尺状ワークW1の一端は、チャック25で把持され、長尺状ワークW1の他端側の端面には、図示しない凹部が設けられている。図示しない凹部にはセンタピン26が係合する。駆動モータ27は、チャック25側に設けられている。長尺状ワークW1の両端が、チャック25とセンタピン26とで回転可能に両端支持されると、駆動モータ27の回転中心と、長尺状ワークW1の軸心Cが一致する。そのため、駆動モータ27を駆動すると、長尺状ワークW1は、軸心Cを中心に回転駆動される。
さらに、移動焼入装置1は、図示しない制御装置を備えている。制御装置は、支持機構の駆動モータ27、移動装置4のサーボモータ14、交流電源2、切換装置7等を制御する。すなわち、制御装置によって移動装置4のサーボモータ14が制御されることによって、ワークW1に対する加熱コイル3の移動が制御され、また、制御装置によって支持機構の駆動モータ27が制御されることによって、ワークW1の回転が制御され、さらに、制御装置によって交流電源2が制御されることによって、加熱コイル3への高周波電流の供給が制御される。加えて、切換装置7が制御装置で制御され、図1に示すレバー10が第2加熱導体6の第1モード側端子8と第2モード側端子9のいずれかに切り換えられる。レバー10の切り換えは、交流電源2がOFFの状態で実施する。
また、図示しない制御装置は、タイマを有している。そのため、制御装置は、複数の制御を正確な時間差を置いて実施することができる。例えば、図示しないタイマは、制御装置が交流電源2をONにして加熱コイル3に高周波電流を供給し、ワークW1の誘導加熱を開始してから所定時間が経過するのを計測することができる。
加熱コイル3への高周波電流の供給が開始されてから経過する時間と、ワークW1における第1加熱導体5によって高周波誘導電流が励起される部位の温度には相関関係がある。そして、ワークW1における誘導加熱されている部位が焼入れ温度に達するまでの時間は、予め行われた実験によって既知であり、この時間は、図示しない制御装置のメモリに記憶されている。
次に、移動焼入装置1でワークW1を焼入れする手順を説明する。
図2(a)に示す様に、ワークW1はフランジ部28と外周面29を有している。フランジ部28は、ワークW1の外周面29と連続する段部28aを形成している。外周面29と段部28aには、R部28bが形成されており、このR部28bも焼入れ対象部位である。ワークW1の誘導加熱の対象部位は、段部28a、及び段部28aと連続する外周面29である。すなわち、図7(a)に示す段部28aと、第1領域31、第2領域32、第3領域33が、誘導加熱領域である。第1領域31は、二点鎖線で示す上流側部位11aと中央部位11bの間の領域であり、段部28aを含む部位である。第2領域32は、中央部位11bと下流側部位11cの間の領域である。第3領域33は、下流側部位11cよりも下流側(図7(a)で見て右側)の領域である。
支持機構(チャック25、センタピン26)でワークW1の両端を支持し、図2(a)及び図7(a)に示す様に、加熱コイル3を誘導加熱開始位置に配置する。すなわち、加熱コイル3の第1加熱導体5の誘導部5aが、ワークW1のフランジ部28の段部28aに近接対向するように配置される。第1加熱導体5の誘導部5a及び第2加熱導体6の誘導部6aの環の中心は、ワークW1の軸心Cと一致している。
図4、図7(a)に示すワークW1の第1領域31は、誘導加熱開始時に、加熱コイル3の第1加熱導体5の誘導部5aと近接する領域であり、ワークW1の外周面29から段部28aにかけて拡がる領域であり、第1加熱導体5に高周波電流が通電された際に誘導加熱の影響を受ける領域である。第1加熱導体5(誘導部5a)は、横断面が四角形であり、隣接する2辺が同時に段部28aと外周面29に近接対向している。
ワークW1の第2領域32は、誘導加熱開始時に、加熱コイル3の第2加熱導体6の誘導部6aと近接する領域であり、第2加熱導体6に高周波電流が通電された際に誘導加熱の影響を受ける領域である。第2加熱導体6も第1加熱導体5と同様に横断面が四角形であり、1辺がワークW1の外周面29に近接対向している。
図示しない制御装置は、交流電源がOFFの状態で切換装置7のレバー10を図3(a)に示す様に第1モード側端子8に切換え、さらに支持機構の駆動モータ27を駆動し、その後、交流電源をONにする。このとき、加熱コイル3の第1加熱導体5(誘導部5a)と第2加熱導体6(誘導部6a)は、ワークW1に対して軸心Cに沿う方向へ移動せず、図4に示す位置(誘導加熱開始位置)で停止している。そして、交流電源2から供給された高周波電流は、図3(a)に示す様に、第1加熱導体5のみに流れる。その結果、図7(a)に示すワークW1の第1領域31のみ誘導加熱が開始されて昇温する。
領域31が所定温度(焼入れ温度)に達すると、図示しない制御装置は、移動装置4のサーボモータ14を駆動させ、加熱コイル3を段部28aから遠ざかる方向(右方)へ移動させる。すなわち、図示しないタイマによって計測された時間が、所定時間に達すると、制御装置は、領域31が所定温度(焼入れ温度)に達したと見なし、加熱コイル3を移動させる。
また、図示しない制御装置は、交流電源がOFFの状態で切換装置7のレバー10を図3(b)に示す様に第2モード側端子9に切り換える。そのため、交流電源をON状態にすると、交流電源2から供給される高周波電流は、第1加熱導体5と第2加熱導体6に流れる。図3(b)では、ある一瞬における高周波電流の流れの方向を矢印で示している。その結果、ワークW1の外周面29における第2領域32の誘導加熱が開始される。第2領域32が十分に昇温しないうちに、第2加熱導体6が第2領域32から離れるが、図5に示す様に、続いて第1加熱導体5が第2領域32に近接対向し、第2領域32は第1加熱導体5によって誘導加熱され、第2領域32は焼入れ温度まで昇温する。
第1加熱導体5が第2領域32を誘導加熱しているとき、第2加熱導体6は、第3領域33を誘導加熱している。そのため、第2領域32が焼入れ温度に達したときに、第3領域33における第2加熱導体6(誘導部6a)が対向する部位はある程度の温度まで昇温している。そして、さらに当該部位は移動してきた第1加熱導体5(誘導部5a)によって引き続き誘導加熱されて焼入れ温度まで昇温する。
このように、ワークW1の段部28a及び外周面29は、左方から右方へ順に焼入れ温度に達し、さらに図示しない冷却液噴射装置から噴射される冷却液によって急冷され、ワークW1は、左方から右方へ順に焼入れされる。図6は、誘導部5a、6aが、ワークW1の右端に接近した状態を示している。また、図6において、右上から左下に傾斜するハッチングと、左上から右下に傾斜するハッチングで示す部分は、焼入れされた領域を示す。図6において、ワークW1における誘導部6aが対向する領域34は、右上から左下へ傾斜するハッチングで示されている。図6において領域34は、未だ焼入れ温度には達しておらず、その右側の領域35は、ほとんど昇温していない領域である。加熱コイル3は、速やかにワークW1の右方へ移動し、領域34は、誘導部6aに続いて誘導部5aによって誘導加熱されて焼入れ温度まで昇温し、同様に領域35も焼入れ温度まで昇温する。
外周面29における第2領域32よりも下流側(右側)の部分は、第2加熱導体6(誘導部6a)で誘導加熱されてある程度昇温した状態で、さらに第1加熱導体5(誘導部5a)で誘導加熱されるので、加熱される機会が2回ある。そのため、移動焼入装置1の加熱コイル3は、従来の移動焼入装置の加熱コイルよりも速く移動させることができ、ワークW1の焼入れを速やかに完了することができる。
すなわち、第2加熱導体6は、ワークW1の第2領域32から第3領域33側へ移動し、第3領域33を誘導加熱しながらワークW1に沿って右方へ移動する。また、第1加熱導体5は、第2加熱導体6に追従して移動し、第2加熱導体6が誘導加熱した外周面29を、第2加熱導体6よりも遅れたタイミングで誘導加熱する。その結果、第3領域33における外周面29は、良好に誘導加熱されて焼入れ温度まで昇温する。なお、図示しない冷却液噴射装置が、第1加熱導体5に追従して移動し、加熱コイル3が誘導加熱して焼入れ温度まで昇温した部位に順次冷却液を噴射供給し、当該部位を急冷する。
そして、図7(b)に示す様に、第3領域33の焼入れが完了すると、当該ワークW1の移動焼入れは完了する。ワークW1の焼入れ対象部位(領域31〜33)は、略均一に焼入れされ、焼入れ深さが略均一の焼入れパターン30が形成される。すなわち、移動焼入装置1は、ワークW1の移動焼入れを速やかに完了することができると共に、焼入れ対象部位(領域31〜33)の焼入れパターン30(焼入れ深さ)の均一化を図ることができる。
第1加熱導体5の誘導部5aがワークW1の外周面29の第3領域33を通過すると、図示しない制御装置は、駆動モータ27を停止させ、ワークW1の回転を停止させる。また、制御装置は、交流電源をOFFにすると共に、切換装置7のレバー10を第1モード側端子8へ切り換える。さらに制御装置は、移動装置4のサーボモータ14を駆動し、加熱コイル3を図7(b)に示す位置から図7(a)に示す位置まで移動させる。
また、別のワークが支持機構(チャック25、センタピン26)に装着されると、制御装置は、上記の制御を繰り返す。
図2、図7では、外周面29にフランジ部28を有するワークW1を焼入れする場合を示したが、移動焼入装置1は、フランジ部がない長尺状のワークであってもワークW1と同様に速やかな焼入れと、焼入れパターン(焼入れ深さ)の均一化とを両立させて実施することができる。
1 移動焼入装置
2 交流電源
3 加熱コイル
4 移動装置(相対移動手段)
5 第1加熱導体
6 第2加熱導体
7 切換装置(切換手段)
8 第1モード側端子
9 第2モード側端子
C 長尺状ワークの軸線
W1 長尺状ワーク

Claims (2)

  1. 長尺状ワークの移動焼入装置であって、
    交流電源と、加熱コイルと、相対移動手段とを有し、
    前記相対移動手段は、加熱コイルと長尺状ワークとを、長尺状ワークの軸線に沿って相対移動させるものであり、
    前記加熱コイルは、第1加熱導体と第2加熱導体とを有しており、
    前記第1加熱導体と第2加熱導体は、各々前記長尺状ワークと対向配置可能であり、
    相対移動手段によって加熱コイルと長尺状ワークが相対移動すると、第1加熱導体は、長尺状ワークにおける第2加熱導体が対向している部位又は領域に対して第2加熱導体よりも遅れて対向し、
    前記交流電源は、前記加熱コイルに電力を供給するものであり、
    前記交流電源の電力を、第1加熱導体だけに供給する第1モードと、第1加熱導体と第2加熱導体に供給する第2モードのいずれかに切り換える切換手段を有する
    ことを特徴とする長尺状ワークの移動焼入装置。
  2. 長尺状ワークの移動焼入方法であって、
    第1加熱導体と第2加熱導体とを有する加熱コイルを前記長尺状ワークに対向配置し、
    前記第1加熱導体に通電して、長尺状ワークにおける第1加熱導体に対向する部位又は領域の誘導加熱を開始し、
    当該誘導加熱部位又は領域が所定温度まで昇温すると、加熱コイルの第2加熱導体にも通電して長尺状ワークにおける第2加熱導体に対向する部位又は領域の誘導加熱を開始し、且つ、
    加熱コイルと長尺状ワークとを長尺状ワークの軸線方向に相対移動させて、長尺状ワークにおける第2加熱導体で誘導加熱した部位又は領域に第1加熱導体を対向させて誘導加熱することを特徴とする長尺状ワークの移動焼入方法。
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