JP2014220283A - 熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネを実現する。【解決手段】熱処理装置1は、複数のワーク10を連続的に搬送しながら当該ワーク10に熱処理を施す。この熱処理装置1は、ワーク10が搬入される第一開口112、及びワーク10が搬出される第二開口114を有し、自身の内部を真空雰囲気に保つ真空チャンバ100と、この真空チャンバ100内における第一開口112から第二開口114までワーク10を搬送するチャンバ内搬送ユニット700と、真空チャンバ100内に、ワーク10の搬送方向に沿って配列された複数のブロックであって、当該複数のブロックが時間的に一定の温度に保たれてワーク10を加熱する複数の加熱ブロック200と、を備えている。ワーク10は、複数の加熱ブロック200の傍らを通過することで加熱される。【選択図】図1

Description

本発明は、ワークに熱処理を施す熱処理装置に関する。
水晶振動子等の電子部品は、パッケージの開口に蓋となるリッド(以下、パッケージとリッドをまとめてワークともいう。)をシーム溶接する等して製造される。その過程で、ワークは、ベーキング炉(熱処理装置)内において、真空雰囲気(略真空)中でベーキング(熱処理)されて水分などが除去される(例えば、特許文献1参照)。このように、ワークをベーキングすることで、電子部品の品質を改善している。
特許第4450529号公報
電子部品は、低価格化の傾向にあり、結果として、製造に要する時間の短縮が望まれている。しかしながら、真空雰囲気中でのベーキングは、熱の伝わりが悪いことから、処理に時間を要する。この影響を抑えるため、大量のワークをまとめてバッチ処理するようにしている。バッチ処理の場合、その都度、ベーキング炉内全体の温度が変化するので、エネルギーの無駄が生じるという問題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、省エネを実現した熱処理装置を提供することを目的とする。
本発明者の鋭意研究により、上記目的は以下の手段によって達成される。
(1)本発明は、複数のワークを連続的に搬送しながら該ワークに熱処理を施す熱処理装置であって、前記ワークが搬入される入口、及び前記ワークが搬出される出口を有し、自身の内部を真空雰囲気に保つチャンバと、前記チャンバ内における前記入口から前記出口まで前記ワークを搬送する搬送手段と、前記チャンバ内に、前記ワークの搬送方向に沿って配列された複数のブロックであって、該複数のブロックが時間的に一定の温度に保たれて前記ワークを加熱する複数の加熱ブロックと、を備え、前記ワークは、前記複数の加熱ブロックの傍らを通過することで加熱されることを特徴とする、熱処理装置である。
(2)本発明はまた、前記チャンバ内であって、かつ、最も前記出口の側の前記加熱ブロックよりも前記出口の側に設けられ、前記ワークを冷却する一又は複数の冷却ブロック、を備えることを特徴とする、上記(1)に記載の熱処理装置である。
本発明によれば、省エネを実現できるという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施形態に係る熱処理装置の構成を示す平面図である。 真空チャンバ内の構成を示す左側面図である。 真空チャンバ内の構成を示す背面図である。 真空チャンバ内の構成を示す右側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の例について詳細に説明する。なお、以下の説明では、図に示したX、Y、Z軸を基準として方向を説明する。X、Y軸は互いに直角な水平軸であり、Z軸はX、Y軸に直角な鉛直軸である。各図において、一部の構成の図示を適宜省略して、図面を簡略化している。
まず、図1〜図4を用いて、熱処理装置1の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る熱処理装置1の構成を示す平面図である。図2は、真空チャンバ100内の構成を示す左側面図である。図3は、真空チャンバ100内の構成を示す背面図である。図4は、真空チャンバ100内の構成を示す右側面図である。
図1に示される熱処理装置1は、電子部品を製造するラインに設置され、ワーク10に対して熱処理する際に使用される。熱処理装置1は、ワーク10を搬送しながら当該ワーク10に熱処理を施す。熱処理装置1による熱処理は、ベーキングやアニールなどを兼ねる。
ワーク10は、パッケージの開口に蓋となるリッドが仮付けされた状態で、ワークトレイ20上に配列されている。ワークトレイ20上には、ワーク10を収容する複数の窪みがX,Y軸方向のマトリクス状に形成されており、複数のワーク10は、X,Y軸方向のマトリクス状に配列されている。
具体的に、熱処理装置1は、自身の内部を真空雰囲気に保つ真空チャンバ(チャンバ)100と、この真空チャンバ100内に設けられた複数の加熱ブロック200と、真空チャンバ100内に設けられた一又は複数の冷却ブロック300と、真空チャンバ100の上流側に並設された仕込室(ロードロック)400と、真空チャンバ100の下流側に並設された取出室(アンロードロック)500と、真空チャンバ100にワーク10を送り込む上流側搬送ユニット600と、真空チャンバ100内でワーク10を搬送するチャンバ内搬送ユニット(搬送手段)700と、真空チャンバ100からワーク10を送り出す下流側搬送ユニット800と、制御ユニット(図示省略)と、等を備えている。
これら熱処理装置1の各部は、制御ユニットによって統括的に制御される。制御ユニットは、CPU、RAM及びROM等から構成され、各種制御を実行する。CPUは、いわゆる中央演算処理装置であり、各種プログラムが実行されて各種機能(例えば、溶接回数をカウントする機能)を実現する。RAMは、CPUの作業領域として使用される。ROMは、CPUで実行されるプログラムを記憶する。
真空チャンバ100は、略六面体の箱形容器であるチャンバ本体110と、真空ポンプ120と、大気開放弁130と、等を備えている。チャンバ本体110には、上流側の側壁に仕込室400と連通する第一開口112が形成されていると共に、下流側の側壁に取出室500と連通する第二開口114が形成されている。第一開口112は、後述する仕込室400の上流側仕切扉415によって開閉される。第二開口114は、後述する取出室500の下流側仕切扉515によって開閉される。第一開口112及び第二開口114が閉じられた状態の真空チャンバ100は、真空ポンプ120の動作によって、チャンバ本体110内の空気圧を大気圧から真空雰囲気までの任意の圧力に制御する。大気開放弁130は、メンテナンス時等に利用される。
複数の加熱ブロック200は、ワーク10の搬送方向に沿って、200A、200B、200C、200D、200E、200F、200G、200H、200I、200Jの順に配列されている。複数の加熱ブロック200は、それぞれ、ワーク10を加熱するために、時間的に一定の温度(例えば、230℃〜250℃の範囲内で一定の温度)に保たれている。
一又は複数の冷却ブロック300は、最も第二開口114の側の加熱ブロック200Jよりも第二開口114の側に設けられている。具体的に、本実施形態において、複数の冷却ブロック300は、ワーク10の搬送方向に沿って、300A、300Bの順に配列されている。複数の冷却ブロック300は、それぞれ、例えば水冷によってワーク10を冷却する。
仕込室400は、真空チャンバ100を真空雰囲気に保ちながら大気中から当該真空チャンバ100に複数のワーク10を送り込む機能を有する。具体的に、仕込室400は、略六面体の箱形容器である仕込室本体410と、仕込室本体用真空ポンプ420と、仕込室本体用大気開放弁430と、等を備えている。仕込室本体410には、上流側の側壁に外部に連通する仕込室本体用外部開口412が形成されて、当該仕込室本体用外部開口412を開閉する仕込室本体用外部扉413を備えている。また、仕込室本体410には、真空チャンバ100側の側壁に第一開口112を介して真空チャンバ100と連通する仕込室本体用連通口414が形成されて、当該仕込室本体用連通口414を開閉する上流側仕込扉415を備えている。仕込室本体用外部開口612及び仕込室本体用連通口414が閉じられた状態の仕込室400は、仕込室本体用真空ポンプ420の動作によって、仕込室本体410内の空気圧を大気圧から真空雰囲気までの任意の圧力に制御する。なお、仕込室400は、仕込室本体用真空ポンプ420として、真空ポンプ120を兼用するように構成することも可能であり、仕込室本体用真空ポンプ420を省略することも可能である。
取出室500は、真空チャンバ100を真空雰囲気に保ちながら当該真空チャンバ100から大気中に複数のワーク10を送り出す機能を有する。具体的に、取出室500は、略六面体の箱形容器である取出室本体510と、取出室本体用真空ポンプ520と、取出室本体用大気開放弁530と、バッファラック540と、等を備えている。取出室本体510には、下流側の側壁に外部に連通する取出室本体用外部開口512が形成されて、当該取出室本体用外部開口512を開閉する取出室本体用外部扉513を備えている。また、取出室本体510には、真空チャンバ100側の側壁に第二開口114を介して真空チャンバ100と連通する取出室本体用連通口514が形成されて、当該取出室本体用連通口514を開閉する下流側仕切扉515を備えている。取出室本体用外部開口512及び取出室本体用連通口514が閉じられた状態の取出室500は、取出室本体用真空ポンプ520の動作によって、取出室本体510内の空気圧を大気圧から真空雰囲気までの任意の圧力に制御する。なお、取出室500は、取出室本体用真空ポンプ520として、真空ポンプ120を兼用するように構成することも可能であり、取出室本体用真空ポンプ520を省略することも可能である。
バッファラック540は、後述する下流側第二搬送機構820に隣接するように配置されている。具体的に、バッファラック540は、上下に配置された複数の棚板(図示省略)と、これら複数の棚板を昇降させる昇降機構(図示省略)と、下流側第二搬送機構820に位置するワークトレイ20を棚板に移動させると共に、棚板に位置するワークトレイ20を下流側第二搬送機構20に移動させるトレイ移動機構(図示省略)と、を備えている。このバッファラック540は、真空チャンバ100内で熱処理が施されたワーク10を、ワークトレイ20ごと一時的に待機させる。これにより、後工程の処理状況に応じて、ワーク10の流れを調整することができる。
上流側搬送ユニット600は、上流側第一搬送機構610と、上流側第二搬送機構620と、上流側第三搬送機構630と、を備え、これらが上流側から順に配設されている。上流側第一搬送機構610は、仕込室本体410の外側底面における仕込室本体用外部扉413の近傍に配設され、ワークトレイ20を仕込室本体410の外側から内側に向けて搬送する。具体的に、上流側第一搬送機構610は、X軸方向に連続して配設された複数の上流側第一搬送ローラ612を備えている。これら複数の上流側第一搬送ローラ612は、それぞれ、Y軸回りに回転可能に配設され、ワークトレイ20をX軸方向に搬送する。上流側第二搬送機構620は、仕込室本体410の内側底面に配設され、ワークトレイ20を仕込室本体410からチャンバ本体110に向けて搬送する。具体的に、上流側第二搬送機構620は、X軸方向に連続して配設された複数の上流側第二搬送ローラ622を備えている。これら複数の上流側第二搬送ローラ622は、それぞれ、Y軸回りに回転可能に配設され、ワークトレイ20をX軸方向に搬送する。上流側第三搬送機構630は、チャンバ本体110の内側底面における第一開口112の近傍に配設され、ワークトレイ20をチャンバ本体110内に受け入れる際に、当該チャンバ本体110の上流で搬送する。具体的に、上流側第三搬送機構630は、X軸方向に連続して配設された複数の上流側第三搬送ローラ632を備えている。これら複数の上流側第三搬送ローラ632は、それぞれ、Y軸回りに回転可能に配設され、ワークトレイ20をX軸方向に搬送する。
図2〜図4に示されるチャンバ内搬送ユニット700は、チャンバ内第一搬送機構710と、チャンバ内第二搬送機構720と、チャンバ内第三搬送機構730と、を備え、これらが上流側から順に配設されている。
図2(A)〜図2(D)に示されるチャンバ内第一搬送機構710は、加熱ブロック200A〜200Fの上方に、Y軸方向に沿って配設された上下一対のチャンバ内第一搬送駆動軸711と、このチャンバ内第一搬送駆動軸711に等間隔に取り付けられた複数のチャンバ内第一搬送アーム712と、これら複数のチャンバ内第一搬送アーム712を昇降させるチャンバ内第一搬送アーム昇降機構713と、一対のチャンバ内第一搬送駆動軸711を進退させるチャンバ内第一搬送駆動機構716と、を備えている。チャンバ内第一搬送駆動軸711は、チャンバ内第一搬送駆動機構716によって自身がY軸方向に進退することで、複数のチャンバ内第一搬送アーム712をY軸方向に進退させる。複数のチャンバ内第一搬送アーム712は、チャンバ内第一搬送駆動軸711がY軸方向に進退することで、当該チャンバ内第一搬送駆動軸711と共にY軸方向に全てが同時に進退する。そして、複数のチャンバ内第一搬送アーム712は、チャンバ内第一搬送アーム昇降機構713の動作に伴って全てが同時に昇降する。チャンバ内第一搬送アーム昇降機構713は、加熱ブロック200A〜200Fの上方であって、かつ、チャンバ内第一搬送駆動軸711の両脇下方に、Y軸方向に沿って配設された一対のチャンバ内第一昇降軸714(図示は、一本のチャンバ内第一昇降軸714)と、これら一対のチャンバ内第一昇降軸714の各々に取り付けられたチャンバ内第一昇降カム715と、を備えている。一対のチャンバ内第一昇降軸714は、図示を省略する動力源によって自身がY軸回りに回転することで、チャンバ内第一昇降カム715をY軸回りに回転させる。一対のチャンバ内第一昇降カム715は、チャンバ内第一昇降軸714がY軸回りに回転することで、当該チャンバ内第一昇降軸714と共にY軸回りに回転して、全てのチャンバ内第一搬送アーム712を同時に昇降させる。
チャンバ内第一搬送駆動機構716は、一対のチャンバ内第一搬送駆動軸711の一端に被さる一対の第一真空パイプと、これら一対の第一真空パイプと平行に配置された第一ねじ軸と、一対の第一真空パイプ及び第一ねじ軸に沿ってY軸方向に移動する第一スライダと、この第一スライダを第一ねじ軸に沿ってY軸方向に移動させる第一ピニオン及び第一モータと、第一スライダと一体となってチャンバ内第一搬送駆動軸711をY軸方向に移動させる第一磁石と、などを備えている(いずれも符号省略又は図示省略)。一対の第一真空パイプは、チャンバ本体110と一体となって真空雰囲気の空間を構成する。これら一対の第一真空パイプ内には、チャンバ内第一搬送駆動軸711がスライド可能に設けられている。第一スライダには、第一モータが固定されている。この第一モータには、第一ねじ軸に噛み合う第一ピニオンが取り付けられている。第一モータの動力により第一ピニオンが回転することで、第一スライダがY軸方向に移動する。第一スライダ及びチャンバ内第一搬送駆動軸711には、それぞれ、第一磁石が固定されており、互いに引き付ける磁力が生じている。この磁力により、第一スライダがY軸方向に移動することで、一体となってチャンバ内第一搬送駆動軸711がY軸方向に移動する。
図2(A)に示されるように、初期位置のチャンバ内第一搬送機構710は、複数のチャンバ内第一搬送アーム712が下降した状態で、かつ、上流側(図面右側)に寄せられた状態となっている。そして、図2(A)から図2(B)に示されるように、チャンバ内第一搬送駆動軸711及び複数のチャンバ内第一搬送アーム712が下流(図面左)に向けて移動することで、複数のチャンバ内第一搬送アーム712の各々が、ワークトレイ20を同時に押して、隣の加熱ブロック200まで移動させる。また、図2(B)から図2(C)に示されるように、チャンバ内第一搬送アーム昇降機構713が動作することで、複数のチャンバ内第一搬送アーム712を同時に上昇させる。その後、図2(C)から図2(D)に示されるように、チャンバ内第一搬送駆動軸711及び複数のチャンバ内第一搬送アーム712は、上流(図面右)に向けて移動して、初期位置に戻る。
図3(A)及び図3(B)に示されるチャンバ内第二搬送機構720は、加熱ブロック200F,200Gの上方に、X軸方向に沿って配設された上下一対のチャンバ内第二搬送駆動軸721と、このチャンバ内第二搬送駆動軸721に取り付けられたチャンバ内第二搬送アーム722と、一対のチャンバ内第二搬送駆動軸721を進退させるチャンバ内第二搬送駆動機構723と、を備えている。チャンバ内第二搬送駆動軸721は、チャンバ内第二搬送駆動機構723によって自身がX軸方向に進退することで、チャンバ内第二搬送アーム722をX軸方向に進退させる。チャンバ内第二搬送アーム722は、チャンバ内第二搬送駆動軸721がX軸方向に進退することで、当該チャンバ内第二搬送駆動軸721と共にX軸方向に進退する。
チャンバ内第二搬送駆動機構723は、一対のチャンバ内第二搬送駆動軸721の一端に被さる一対の第二真空パイプと、これら一対の第二真空パイプと平行に配置された第二ねじ軸と、一対の第二真空パイプ及び第二ねじ軸に沿ってX軸方向に移動する第二スライダと、この第二スライダを第二ねじ軸に沿ってX軸方向に移動させる第二ピニオン及び第二モータと、第二スライダと一体となってチャンバ内第二搬送駆動軸721をX軸方向に移動させる第二磁石と、などを備えている(いずれも符号省略又は図示省略)。一対の第二真空パイプは、チャンバ本体110と一体となって真空雰囲気の空間を構成する。これら一対の第二真空パイプ内には、チャンバ内第二搬送駆動軸721がスライド可能に設けられている。第二スライダには、第二モータが固定されている。この第二モータには、第二ねじ軸に噛み合う第二ピニオンが取り付けられている。第二モータの動力により第二ピニオンが回転することで、第二スライダがX軸方向に移動する。第二スライダ及びチャンバ内第二搬送駆動軸721には、それぞれ、第二磁石が固定されており、互いに引き付ける磁力が生じている。この磁力により、第二スライダがX軸方向に移動することで、一体となってチャンバ内第二搬送駆動軸721がX軸方向に移動する。
図3(A)に示されるように、初期位置のチャンバ内第二搬送機構720は、チャンバ内第二搬送アーム722が上流側(図面右側)に寄せられた状態となっている。そして、図3(A)から図3(B)に示されるように、チャンバ内第二搬送駆動軸721及びチャンバ内第二搬送アーム722が下流(図面左)に向けて移動することで、チャンバ内第二搬送アーム722が、ワークトレイ20を押して、加熱ブロック200Fから加熱ブロック200Gに移動させる。
図4(A)〜図4(D)に示されるチャンバ内第三搬送機構730は、加熱ブロック200G〜200J及び冷却ブロック300A,300Bの上方に、Y軸方向に沿って配設された上下一対のチャンバ内第三搬送駆動軸731と、このチャンバ内第三搬送駆動軸731に等間隔に取り付けられた複数のチャンバ内第三搬送アーム732と、これら複数のチャンバ内第三搬送アーム732を昇降させるチャンバ内第三搬送アーム昇降機構733と、一対のチャンバ内第三搬送駆動軸731を進退させるチャンバ内第三搬送駆動機構736と、を備えている。チャンバ内第三搬送駆動軸731は、チャンバ内第三搬送駆動機構736によって自身がY軸方向に進退することで、複数のチャンバ内第三搬送アーム732をY軸方向に進退させる。複数のチャンバ内第三搬送アーム732は、チャンバ内第三搬送駆動軸731がY軸方向に進退することで、当該チャンバ内第三搬送駆動軸731と共にY軸方向に全てが同時に進退する。そして、複数のチャンバ内第三搬送アーム732は、チャンバ内第三搬送アーム昇降機構733の動作に伴って全てが同時に昇降する。チャンバ内第三搬送アーム昇降機構733は、加熱ブロック200G〜200J及び冷却ブロック300A,300Bの上方であって、かつ、チャンバ内第三搬送駆動軸731の両脇下方に、Y軸方向に沿って配設された一対のチャンバ内第三昇降軸734(図示は、一本のチャンバ内第三昇降軸734)と、これら一対のチャンバ内第三昇降軸734の各々に取り付けられたチャンバ内第三昇降カム735と、を備えている。一対のチャンバ内第三昇降軸734は、図示を省略する動力源によって自身がY軸回りに回転することで、チャンバ内第三昇降カム735をY軸回りに回転させる。一対のチャンバ内第三昇降カム735は、チャンバ内第三昇降軸734がY軸回りに回転することで、当該チャンバ内第三昇降軸734と共にY軸回りに回転して、全てのチャンバ内第三搬送アーム732を同時に昇降させる。
チャンバ内第三搬送駆動機構736は、一対のチャンバ内第三搬送駆動軸731の一端に被さる一対の第三真空パイプと、これら一対の第三真空パイプと平行に配置された第三ねじ軸と、一対の第三真空パイプ及び第三ねじ軸に沿ってY軸方向に移動する第三スライダと、この第三スライダを第三ねじ軸に沿ってY軸方向に移動させる第三ピニオン及び第三モータと、第三スライダと一体となってチャンバ内第三搬送駆動軸731をY軸方向に移動させる第三磁石と、などを備えている(いずれも符号省略又は図示省略)。一対の第三真空パイプは、チャンバ本体110と一体となって真空雰囲気の空間を構成する。これら一対の第三真空パイプ内には、チャンバ内第三搬送駆動軸731がスライド可能に設けられている。第三スライダには、第三モータが固定されている。この第三モータには、第三ねじ軸に噛み合う第三ピニオンが取り付けられている。第三モータの動力により第三ピニオンが回転することで、第三スライダがY軸方向に移動する。第三スライダ及びチャンバ内第三搬送駆動軸731には、それぞれ、第三磁石が固定されており、互いに引き付ける磁力が生じている。この磁力により、第三スライダがY軸方向に移動することで、一体となってチャンバ内第三搬送駆動軸731がY軸方向に移動する。
図4(A)に示されるように、初期位置のチャンバ内第三搬送機構730は、複数のチャンバ内第三搬送アーム732が下降した状態で、かつ、上流側(図面右側)に寄せられた状態となっている。そして、図4(A)から図4(B)に示されるように、チャンバ内第三搬送駆動軸731及び複数のチャンバ内第三搬送アーム732が下流(図面左)に向けて移動することで、複数のチャンバ内第三搬送アーム732の各々が、ワークトレイ20を同時に押して、隣の加熱ブロック200又は冷却ブロック300まで移動させる。また、図4(B)から図4(C)に示されるように、チャンバ内第三搬送アーム昇降機構733が動作することで、複数のチャンバ内第三搬送アーム732を同時に上昇させる。その後、図4(C)から図4(D)に示されるように、チャンバ内第三搬送駆動軸731及び複数のチャンバ内第三搬送アーム732は、上流(図面右)に向けて移動して、初期位置に戻る。
図1に戻って説明する。下流側搬送ユニット800は、下流側第一搬送機構810と、下流側第二搬送機構820と、下流側第三搬送機構830と、を備え、これらが下流側へ順に配設されている。下流側第一搬送機構810は、チャンバ本体110の内側底面における第二開口114の近傍に配設され、ワークトレイ20をチャンバ本体110から送り出す際に、当該チャンバ本体110の下流で搬送する。具体的に、下流側第一搬送機構810は、X軸方向に連続して配設された複数の下流側第一搬送ローラ812を備えている。これら複数の下流側第一搬送ローラ812は、それぞれ、Y軸回りに回転可能に配設され、ワークトレイ20をX軸方向に搬送する。下流側第二搬送機構820は、取出室本体510の内側底面に配設され、ワークトレイ20を取出室本体510の内側から外側に向けて搬送する。具体的に、下流側第二搬送機構820は、X軸方向に連続して配設された複数の下流側第二搬送ローラ822を備えている。これら複数の下流側第二搬送ローラ822は、それぞれ、Y軸回りに回転可能に配設され、ワークトレイ20をX軸方向に搬送する。下流側第三搬送機構830は、取出室本体510の外側底面における取出室本体用外部扉713の近傍に配設され、ワークトレイ20を取出室本体510の外側から遠退くように搬送する。具体的に、下流側第三搬送機構830は、X軸方向に連続して配設された複数の下流側第三搬送ローラ832を備えている。これら複数の下流側第三搬送ローラ832は、それぞれ、Y軸回りに回転可能に配設され、ワークトレイ20をX軸方向に搬送する。
次に、熱処理装置1による熱処理の手順について、図1を用いて説明する。
図1に示されるように、ワーク10は、ワークトレイ20に載せられた状態で、真空雰囲気に保たれた真空チャンバ100内において、加熱ブロック200A〜200J及び冷却ブロック300A,300Bの上を順々に搬送される。
図1に示されるように、加熱ブロック200A〜200Jは、それぞれ、時間的に一定の温度(例えば、230℃〜250℃の範囲内で一定の温度)に保たれているが、真空雰囲気中であり空気の対流がないので、それらの上(近傍)を搬送されるワーク10は、徐々に温度が高められる。なお、ワーク10は、最終的に、例えば230℃から250℃程度まで加熱される。その後、ワーク10は、冷却ブロック300A,300Bによって、冷却される。
以上説明したように、本実施形態に係る熱処理装置1は、バッチ処理ではなくリアルタイム処理を行うことができるので、加熱ブロック200A〜200Jによってワーク10を順々に加熱することができる。そして、その後、冷却ブロック300A,300Bによってワーク10の温度を順々に下げることができる。
バッチ処理の場合、その都度、真空チャンバ100内全体の温度が変化するので、エネルギーの無駄が生じるという問題があった。一方、本実施形態に係る熱処理装置1は、リアルタイム処理を実行するため、真空チャンバ100内全体(各ブロック)の温度を時間的に一定に保つことができ、結果として省エネを実現することができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。すなわち、上記実施形態において、各構成の位置、大きさ、長さ、形状、材質、向き、数量、温度などは適宜変更できる。例えば、加熱ブロック200や冷却ブロック300の数量が挙げられる。
本発明の溶接装置は、電子機器や電子部品もしくはその他の各種物品の製造の分野において利用できる。
1 熱処理装置
10 ワーク
100 真空チャンバ(チャンバ)
112 第一開口(入口)
114 第二開口(出口)
200,200A〜200J 加熱ブロック
300,300A,300B 冷却ブロック
700 チャンバ内搬送ユニット(搬送手段)

Claims (2)

  1. 複数のワークを連続的に搬送しながら該ワークに熱処理を施す熱処理装置であって、
    前記ワークが搬入される入口、及び前記ワークが搬出される出口を有し、自身の内部を真空雰囲気に保つチャンバと、
    前記チャンバ内における前記入口から前記出口まで前記ワークを搬送する搬送手段と、
    前記チャンバ内に、前記ワークの搬送方向に沿って配列された複数のブロックであって、該複数のブロックが時間的に一定の温度に保たれて前記ワークを加熱する複数の加熱ブロックと、を備え、
    前記ワークは、前記複数の加熱ブロックの傍らを通過することで加熱されることを特徴とする、
    熱処理装置。
  2. 前記チャンバ内であって、かつ、最も前記出口の側の前記加熱ブロックよりも前記出口の側に設けられ、前記ワークを冷却する一又は複数の冷却ブロック、を備えることを特徴とする、
    請求項1に記載の熱処理装置。
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