JP2000356472A - 連続真空乾燥炉 - Google Patents

連続真空乾燥炉

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JP2000356472A
JP2000356472A JP11165242A JP16524299A JP2000356472A JP 2000356472 A JP2000356472 A JP 2000356472A JP 11165242 A JP11165242 A JP 11165242A JP 16524299 A JP16524299 A JP 16524299A JP 2000356472 A JP2000356472 A JP 2000356472A
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JP
Japan
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chamber
vacuum drying
purge chamber
heating chamber
stage
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Pending
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JP11165242A
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English (en)
Inventor
Akira Kuritani
彰 栗谷
Kazuyoshi Yamaguchi
和嘉 山口
Yasuo Shibata
康雄 柴田
Hideo Ichimura
英男 市村
Atsushi Arakane
淳 荒金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
JTEKT Thermo Systems Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Koyo Thermo Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の処理量を確保しつつ、設置面積がコン
パクトな連続真空乾燥炉を提供する。 【解決手段】 入口パージ室P1及び出口パージ室P
2、並びに、上加熱室H1及び下加熱室H2を、それぞ
れ上下2段に構成し、上加熱室H1から搬出されたワー
ク3を下加熱室H2へ搬送する下降室Hdを設けること
により、立体的に折り返しで連続した炉を構成する。ま
た、ドライルーム2から供給されたワーク3を入口パー
ジ室P1に搬入するコンベア5を昇降可能として、出口
パージ室P2から搬出されたワーク3を上昇させて、ド
ライルーム2に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機溶剤を含んだ
ワークの真空乾燥を行うための連続真空乾燥炉に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、電池の製造過程では、有機溶剤を含んだワークの真
空乾燥を行う必要がある。従来、このような真空乾燥
は、空調作業室内にバッチ式の真空オーブンを多数設置
して行っていた。しかし、この場合、空調作業室内の作
業スペースが狭くなり、生産量が増大すると、作業が困
難になる。一方、空調作業室外に連続炉を設置してもよ
いが、その場合、処理量を多くしようとすると炉長が長
くなり、設置面積が増大するという問題点がある。
【0003】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、所定の処理量を確保しつつ、設置面積がコンパクト
な連続真空乾燥炉を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、パージ室及び
加熱室がそれぞれ構造上2段に構成された連続真空乾燥
炉であって、一方の段を甲段、他方の段を乙段とすると
き、甲段に配置され、被処理物を受け入れると、真空排
気して当該被処理物を真空乾燥させた後搬出する入口パ
ージ室と、甲段に配置され、前記入口パージ室から搬出
された被処理物を搬送しつつ真空乾燥させる第1加熱室
と、前記第1加熱室から搬出された被処理物を甲段から
乙段に移動させる段移動室と、乙段に配置され、前記段
移動室から搬出された被処理物を搬送しつつ真空乾燥さ
せる第2加熱室と、乙段に配置され、前記第2加熱室か
ら搬出された被処理物を受け入れて、気圧を回復させた
後搬出する出口パージ室と、空調作業室に隣接して設け
られ、この空調作業室から供給される被処理物を前記入
口パージ室に搬入するとともに、前記出口パージ室から
搬出された被処理物を前記空調作業室へ搬出する搬入・
搬出手段とを備えたものである(請求項1)。このよう
に構成された連続真空乾燥炉では、入口パージ室及び出
口パージ室、並びに、第1加熱室及び第2加熱室がそれ
ぞれ2段に構成され、段移動室により第1加熱室と第2
加熱室とが連絡される。従って、真空乾燥処理が甲乙2
段の折り返し搬送の間に連続的に行われ、被処理物は空
調作業室側に戻って来る。
【0005】また、上記連続真空乾燥炉は入口パージ
室、出口パージ室及び搬入・搬出手段を、それら以外の
部分と気密に遮蔽する間仕切り構造を有するものであっ
てもよい(請求項2)。この場合、炉体のうち、入口パ
ージ室、出口パージ室及び搬入・搬出手段を含む部分の
みが空調作業室と同レベルのドライ状態に維持される。
これにより、炉体のそれ以外の部分は、空調作業室と同
レベルのドライ状態に扱う必要がなくなる。
【0006】また、上記連続真空乾燥炉(請求項1)に
おいて、入口パージ室は、近赤外線ランプからなるヒー
タを備えていてもよい(請求項3)。この場合、近赤外
線ランプの特性を生かして被処理物を急速に昇温させる
ことが可能となる。従って、当該ヒータを設ける入口パ
ージ室が占める炉長を短縮することができる。
【0007】また、本発明の連続真空乾燥炉は、往路、
及び、これに沿った復路を有する折り返し搬送路上で被
処理物の真空乾燥を行う真空乾燥処理手段と、前記真空
乾燥処理手段への被処理物の搬入、及び、前記真空乾燥
処理手段からの被処理物の搬出を行う搬入・搬出手段と
を備えたものであってもよい(請求項4)。この場合、
真空乾燥処理は、折り返し搬送路で連続的に行われる。
従って、上下方向に折り返し搬送路を設けた場合には、
処理量を確保しつつ、設置面積をコンパクトにすること
ができる。折り返し搬送路を上下方向に複数設けた場合
には、設置面積をさらにコンパクトにすることも可能で
ある。また、搬入・搬出手段により、所定の設備と真空
乾燥処理手段との間での、被処理物の搬入及び搬出が行
われる。なお、上下方向と水平方向との折り返しを併用
して3次元的な折り返し搬送路を設けた場合にも、設置
面積を比較的コンパクトにして充分な炉長を確保するこ
とが可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態によ
る連続真空乾燥炉の側面図である。図において、連続真
空乾燥炉1は空調作業室2に隣接して配置されており、
上下2段で、立体的に折り返す搬送構造である。具体的
には、当該連続真空乾燥炉1は、上段に配置され、ワー
ク(被処理物)3を受け入れると、真空排気して当該ワ
ーク3を真空乾燥させた後搬出する入口パージ室P1
と、上段に配置され、入口パージ室P1から搬出された
ワーク3を搬送しつつ真空乾燥させる上加熱室H1と、
上加熱室H1から搬出されたワーク3を下段に下降させ
る段移動室としての下降室Hdと、上加熱室H1の下段
に配置され、下降室Hdから搬出されたワーク3を搬送
しつつ真空乾燥させる下加熱室H2と、入口パージ室P
1の下段に配置され、下加熱室H2から搬出されたワー
ク3を受け入れて、気圧を回復させた後搬出する出口パ
ージ室P2と、空調作業室2に隣接して設けられ、この
空調作業室2の出口(扉4)から供給されるワーク3を
入口パージ室P1に搬入するとともに、出口パージ室P
2から搬出されたワーク3を前記出口へ搬出する昇降可
能な搬入・搬出手段(5,24)とを主要な構成部分と
して構成されている。
【0009】上記入口パージ室P1は、入口扉6、コン
ベア7、ワーク3の上下に複数本配置された近赤外線ラ
ンプ8、上加熱室H1との仕切部分に設けられた上中間
扉9、及び、上下動可能な動作部を有する入口ストッパ
10を備えている。近赤外線ランプ8はワーク3の予熱
用ヒータとして設けられたものであり、急速な昇温が可
能である(例えば、50℃から100℃まで70秒以
内)。上記上加熱室H1は、ワーク3の上下に多数配置
されたヒータHT、コンベア13、タクト搬送を行うた
めの複数(7個)の上ストッパ11、及び、上下動可能
な動作部を有する上中後部ストッパ12を備えている。
上記ヒータHTは、小電力のシーズヒータであり、ワー
ク3の搬送方向(図の右方向)と直交する水平方向に平
行に、等間隔で密に配置されている。これにより、ワー
ク3に対する輻射熱を均等にしている。上加熱室H1
は、搬送方向に3つのゾーンH11、H12及びH13
に分かれていて、それぞれ独立して温度制御されてい
る。なお、最初のゾーンH11におけるヒータHTの
み、省エネルギー効果の高い遠赤外線シーズヒータが採
用されている。
【0010】上記下降室Hdは、上加熱室H1との仕切
部分に設けられた後部上扉14、下加熱室H2との仕切
部分に設けられた後部下扉17、ワーク3を下降させる
下降リフタ16、及び、前述のものと同様のヒータHT
が、ワーク3の両側面において、ワーク3の搬送方向
(図の下方向)と直交する水平幅方向(紙面に垂直な方
向)と平行に、等間隔で縦配置されている。これによ
り、ワーク3に対する輻射熱を均等にしている。また、
下降室Hdに隣接して、アーム15aをスライド及び回
転動作させるプーラ15、及び、アーム18aをスライ
ド動作させるプッシャ18が設けられている。
【0011】一方、下加熱室H2は、搬送方向が図の左
方向であり、上加熱室H1と同様にワーク3の上下に多
数配置されたヒータHT(シーズヒータ)、コンベア1
9、及び、タクト搬送を行うための複数(7個)の下ス
トッパ21を備えている。下加熱室H2も、搬送方向に
3つのゾーンH21、H22及びH23に分かれてい
て、それぞれ独立して温度制御されている。上記出口パ
ージ室P2は、下加熱室H2との仕切部分に設けられた
下中間扉20、コンベア22、及び、出口扉23を備え
ている。
【0012】上記搬入・搬出手段は、入口パージ室P1
と空調作業室2との間に設けられたコンベア5、及び、
コンベア5を入口パージ室P1と出口パージ室P2との
間で昇降させるエレベータ24を備えている。入口パー
ジ室P1、出口パージ室P2及び上記搬入・搬出手段を
収納する炉体1aと、上加熱室H1及び下加熱室H2を
収納する炉体1bとの間には、隔壁25が設けられてお
り、双方は互いに気密に遮蔽されている。炉体1a内に
は空調作業室2の空気が導入され、この空気が入口パー
ジ室P1及び出口パージ室P2にも導入される。従っ
て、炉体1aの部分は空調作業室2と同レベルのドライ
状態に維持される。このような構成によれば、空調作業
室2から炉体1aまでを空調作業室用の建物の中に収
め、隔壁25より右側の部分を建物の外に露出させるこ
とができるので、連続真空乾燥炉1の存在により空調作
業室2のスペースが圧縮されることを最小限度にとどめ
ることができる。
【0013】上記各コンベア5、7、13及び19とし
ては、熱の輻射を遮る量が少ないチェーンコンベアが採
用されている。また、タクト搬送を迅速に行うため、上
加熱室H1のコンベア13及び下加熱室H2のコンベア
19には、倍速チェーンが採用されている。
【0014】図2は、上記連続真空乾燥炉1を操作する
ために、空調作業室2内に設置されたタッチパネル50
を示す図であり、上記入口パージ室P1、上加熱室H
1、下降室Hd、下加熱室H2及び出口パージ室P2に
対する真空排気系統等の接続を示している。図におい
て、入口パージ室P1には、入口真空弁51、コールド
トラップ(冷凍機)66、ドライポンプ(真空ポンプ)
64、N弁63、入口リーク弁53及び入口復圧弁5
2が図示のように接続され、入口パージ室P1の真空排
気及び復圧が可能になっている。また、出口パージ室P
2には、出口真空弁60、ドライポンプ(真空ポンプ)
64、N弁63、出口リーク弁62及び出口復圧弁6
1が図示のように接続され、出口パージ室P2の真空排
気及び復圧が可能になっている。入口パージ室P1及び
出口パージ室P2に用いられている各ドライポンプ64
は、排気速度が充分に大きいタイプのものであり、各パ
ージ室P1,P2の内圧を、大気圧から1Torrまで
20秒以内に下げる能力を有している。
【0015】上加熱室H1には、上加熱室真空弁54、
コールドトラップ(冷凍機)66、メカニカルブースタ
ポンプ(図2ではメカブと略記)65、ドライポンプ
(真空ポンプ)64及び上加熱室リーク弁55が図示の
ように接続され、上加熱室H1の真空排気が可能になっ
ている。同様に、下降室Hdには、下降室真空弁56、
コールドトラップ66、メカニカルブースタポンプ6
5、ドライポンプ64及び下降室リーク弁57が図示の
ように接続され、下降室Hdの真空排気が可能になって
いる。下加熱室H2には、下加熱室真空弁58、コール
ドトラップ66、ドライポンプ64及び下加熱室リーク
弁59が図示のように接続され、下加熱室H2の真空排
気が可能になっている。
【0016】上記コールドトラップ66により、ワーク
3から蒸発した有機溶剤等を凝縮させて回収することが
できる。また、液体窒素が供給されるドライポンプ64
においても、残留する有機溶剤を凝縮させてこれを回収
し、大気中への拡散を防止することができる。
【0017】次に、上記のように構成された連続真空乾
燥炉1の動作について説明する。図2を参照した図1に
おいて、扉4が開かれ、空調作業室2からワーク3がコ
ンベア5上に載せられる。次に、扉4が閉鎖され、タッ
チパネル50から入口復圧弁52が開弁される。これに
より、真空に保たれていた入口パージ室P1内の気圧が
大気圧に回復する。その後、入口扉6が開かれる。
【0018】次に、コンベア5及び7が運転され、ワー
ク3は入口パージ室P1に搬入される。搬入後、入口扉
6及び入口復圧弁52が閉じられ、コンベア5及び7が
停止される。なお、ドライポンプ64、メカニカルブー
スタポンプ65及びコールドトラップ66は予め全て運
転状態にあり、上加熱室真空弁54、下降室真空弁56
及び下加熱室真空弁58は常時開かれている。従って、
上加熱室H1、下降室Hd及び下加熱室H2は、真空排
気された状態である。続いて、入口真空弁51が開かれ
ることにより、入口パージ室P1の真空排気が開始され
る。また、これと同時に近赤外線ランプ8が点灯され、
ワーク3が所定時間加熱される。
【0019】入口パージ室P1の気圧が1Torrにま
で低下したことが圧力センサ(図示せず)によって確認
され、かつ、設定時間の真空排気が完了したら、上中間
扉9が開かれる。また、入口ストッパ10及び上ストッ
パ11が下げられる。このとき、上中後部ストッパ12
は上げた状態とされている。この状態でコンベア7及び
13が運転され、ワーク3が入口パージ室P1から上加
熱室H1へ搬送される。コンベア13が運転開始されて
からすぐにストッパ11が上げられ、ワーク3は1タク
ト分だけ進む。上加熱室H1の1タクト目にワーク3が
来たことが光電センサ(図示せず)により確認された
ら、コンベア7及び13が停止される。コンベア停止と
ともに、上中間扉9が閉鎖される。その後、入口真空弁
51が閉じられ、入口復圧弁52が開かれる。これによ
り、入口パージ室P1内の気圧が回復する。なお、入口
ストッパ10は上げた状態とされる。
【0020】一方、上加熱室H1の8タクト目まで到達
したワーク3に対しては、後部上扉14が開かれ、スト
ッパ12が下げられる。次に、プーラ15がアーム15
aを前進させる。プーラ15は、アーム15aを前進端
まで進めると、これを回転させて先端の爪をワーク3の
トレイ(図示せず)に引っかけるとともに、後退してワ
ーク3を下降室Hdに引き込む。ワーク3を引き込んだ
ら、プーラ15は、アーム15aを回転させて、先端の
爪を解除位置に戻す。また、扉14が閉鎖され、ストッ
パ12が上昇する。次に、下降リフタ16が1ピッチ分
下げられる。
【0021】また、下降リフタ16の最下位まで来たワ
ーク3に対しては、後部下扉17が開かれ、プッシャ1
8のアーム18aが前進して、ワーク3は下加熱室H2
のコンベア19上に押し出される。プッシャ18のアー
ム18aが後退した後、後部下扉17が閉鎖される。そ
の後、ワーク3は下加熱室H2において、1タクト搬送
され、加熱される。
【0022】下加熱室H2の8タクト目まで来たワーク
3は、出口パージ室P2に搬出される。このときの出口
パージ室P2は、予め、出口真空弁60が開かれること
によって真空排気されている。出口パージ室P2及び下
加熱室H2が共に真空状態であることが圧力センサ(図
示せず)により確認されたら、下中間扉20が開かれ、
下ストッパ21が下げられる。続いてコンベア19及び
22が運転されるが、運転開始後すぐに下ストッパ21
が上げられ、ワーク3は1タクト進む。出口パージ室P
2の光電センサ(図示せず)がワーク3を検出したら、
コンベア19及び22が停止され、下中間扉20が閉鎖
される。次に、出口真空弁60が閉じられ、出口復圧弁
61が開かれることにより、出口パージ室P2内の気圧
が回復する。出口パージ室P2の内部が大気圧に復圧し
たことが圧力センサ(図示せず)により確認されたら、
出口扉23が開かれる。
【0023】一方、エレベータ24は下降運転され、コ
ンベア5が点線で図示する位置まで下降する。そして、
コンベア5が逆回転方向に運転されるとともに、コンベ
ア22も運転される。ワーク3が出口パージ室P2から
搬出され、光電センサ(図示せず)によって、コンベア
5上の所定位置でワーク3が検出されたら、コンベア5
及び22は停止される。続いて、エレベータ24が上昇
運転され、コンベア5が実線で図示する位置まで上昇す
る。そして、扉4が開かれ、ワーク3が空調作業室2内
に取り出される。一方、出口パージ室P2側では出口扉
23が閉鎖され、出口復圧弁61が閉じられるととも
に、出口真空弁60が開かれることにより、再び真空排
気される。
【0024】以上の各動作は、1サイクル(例えば60
秒)内にすべて行われ、この1サイクル動作が繰り返さ
れる。なお、1サイクル(タクトタイム)を短縮するこ
とにより、処理能力を容易に増大させることができる。
また、上記動作は1タクト送りであるが、2タクト送り
で動作させてもよい。
【0025】上記実施形態においては、ワーク3は、上
段の入口パージ室P1から入って下段の出口パージ室P
2から出てくる搬送形態であるが、逆の搬送形態であっ
てもよい。すなわち、入口パージ室P1を下段に、出口
パージ室P2を上段にそれぞれ設け、搬送方向を上記実
施形態と逆にしてもよい。この場合、下降室Hdは上昇
室となることはいうまでもない。また、加熱室及び段移
動室を上下方向に複数設けて、搬送路の最初と最後にの
みそれぞれ入口パージ室及び出口パージ室を設けた場合
には、設置面積をさらにコンパクトにすることも可能で
ある。さらに、上下方向と水平方向との折り返しを併用
して3次元的な折り返し搬送路を設けた場合にも、設置
面積を比較的コンパクトにして充分な炉長を確保するこ
とが可能である。要するに、往路、及び、これに沿った
復路を有する折り返し搬送路上でワーク3の真空乾燥を
行う真空乾燥処理手段(例えば、搬送路始端の入口パー
ジ室(P1)、所定数の加熱室(H1,H2)、加熱室
同士を連絡する上下左右への移動室(Hd)、及び、搬
送路終端の出口パージ室(P2))と、空調作業室2等
の所定の設備と真空乾燥処理手段との間で、ワーク3を
搬入・搬出する搬入・搬出手段(5,24)とを備えた
構成であればよい。なお、水平方向にのみ折り返しの搬
送路を設けた場合は、設置面積は増えるが、高さ方向に
コンパクトな構成とすることができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。請求項1の連続真空乾燥炉によれば、入
口パージ室及び出口パージ室、並びに、第1加熱室及び
第2加熱室がそれぞれ2段に構成され、段移動室により
第1加熱室と第2加熱室とが連絡されるので、真空乾燥
処理は、甲乙2段の折り返し搬送の間に連続的に行われ
る。従って、所定の炉長を立体的に構成し、処理量を確
保しつつ、設置面積をコンパクトにすることができる。
また、折り返し搬送により戻って来た被処理物は、搬入
・搬出手段により、空調作業室に回収させることができ
るので、便利である。
【0027】請求項2の連続真空乾燥炉によれば、入口
パージ室、出口パージ室及び搬入・搬出手段を含む炉体
部分以外の炉体部分については、空調作業室と同レベル
のドライ状態に扱う必要がなくなるので、空調作業室の
建物外に設けることができる。従って、連続真空乾燥炉
の存在により空調作業室のスペースが圧縮されることを
最小限度にとどめることができる。
【0028】請求項3の連続真空乾燥炉によれば、近赤
外線ランプの特性を生かして被処理物を急速に昇温させ
ることが可能となるので、入口パージ室が占める炉長を
短縮することができる。従って、設置面積をさらにコン
パクトにすることができる。
【0029】請求項4の連続真空乾燥炉によれば、真空
乾燥処理は、折り返し搬送路で連続的に行われる。従っ
て、上下方向に折り返し搬送路を設けた場合には、処理
量を確保しつつ、設置面積をコンパクトにすることがで
きる。折り返し搬送路を上下方向に複数設けた場合に
は、設置面積をさらにコンパクトにすることができる。
また、折り返し搬送により戻って来た被処理物は、搬入
・搬出手段により、被処理物を供給した所定の設備に回
収させることができるので、便利である。なお、上下方
向と水平方向との折り返しを併用して3次元的な折り返
し搬送路を設けた場合にも、設置面積を比較的コンパク
トにして充分な炉長を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連続真空乾燥炉の構成を示す側面図で
ある。
【図2】上記連続真空乾燥炉を操作するために、空調作
業室内に設置されるタッチパネルを示す図であり、真空
排気系統等の接続を示す。
【符号の説明】
1 連続真空乾燥炉 2 空調作業室 3 ワーク 4 扉 5 コンベア 24 エレベータ H1 上加熱室 H2 下加熱室 Hd 下降室 P1 入口パージ室 P2 出口パージ室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 和嘉 奈良県天理市嘉幡町229番地 光洋リンド バーグ株式会社内 (72)発明者 柴田 康雄 奈良県天理市嘉幡町229番地 光洋リンド バーグ株式会社内 (72)発明者 市村 英男 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 荒金 淳 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4K050 AA00 AA05 BA16 CA07 CA09 CA12 CC02 CC03 CC10 CD22 CF03 CF04 CF06 CF14 CF16 CG08 DA07 EA07 4K063 AA09 AA16 BA12 CA04 DA19 DA20 DA23 DA31 DA33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パージ室及び加熱室がそれぞれ構造上2段
    に構成された連続真空乾燥炉であって、一方の段を甲
    段、他方の段を乙段とするとき、 甲段に配置され、被処理物を受け入れると、真空排気し
    て当該被処理物を真空乾燥させた後搬出する入口パージ
    室と、 甲段に配置され、前記入口パージ室から搬出された被処
    理物を搬送しつつ真空乾燥させる第1加熱室と、 前記第1加熱室から搬出された被処理物を甲段から乙段
    に移動させる段移動室と、 乙段に配置され、前記段移動室から搬出された被処理物
    を搬送しつつ真空乾燥させる第2加熱室と、 乙段に配置され、前記第2加熱室から搬出された被処理
    物を受け入れて、気圧を回復させた後搬出する出口パー
    ジ室と、 空調作業室に隣接して設けられ、この空調作業室から供
    給される被処理物を前記入口パージ室に搬入するととも
    に、前記出口パージ室から搬出された被処理物を前記空
    調作業室へ搬出する搬入・搬出手段とを備えたことを特
    徴とする連続真空乾燥炉。
  2. 【請求項2】前記連続真空乾燥炉は、前記入口パージ
    室、出口パージ室及び搬入・搬出手段を、それら以外の
    部分と気密に遮蔽する間仕切り構造を有することを特徴
    とする請求項1記載の連続真空乾燥炉。
  3. 【請求項3】前記入口パージ室は、近赤外線ランプから
    なるヒータを備えていることを特徴とする請求項1記載
    の連続真空乾燥炉。
  4. 【請求項4】往路、及び、これに沿った復路を有する折
    り返し搬送路上で被処理物の真空乾燥を行う真空乾燥処
    理手段と、 前記真空乾燥処理手段への被処理物の搬入、及び、前記
    真空乾燥処理手段からの被処理物の搬出を行う搬入・搬
    出手段とを備えたことを特徴とする連続真空乾燥炉。
JP11165242A 1999-06-11 1999-06-11 連続真空乾燥炉 Pending JP2000356472A (ja)

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