JP2014216201A - 接点及びスイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】 耐腐食性の良好な接点及びそれを使用したスイッチを提供する。【解決手段】 接点1は、樹脂フィルム3と、樹脂フィルム3上に形成された上面の平らな島状の導電層5と、導電層5の上面及び側面に形成された貴金属層7と、を備える。導電層5の側面にも貴金属層が形成されているので、良好な耐腐食性を得られる。なお、樹脂フィルム3と導電層5とを銅張りポリイミドフィルム(銅張板)とすれば、好適な材質のフィルムを手軽にかつ安価に得ることができる。この場合、島状導電層5を、銅張りポリイミドフィルムをエッチングして形成することができる。【選択図】 図1
Description
本発明は、耐腐食性が良好な接点、及び、それを用いた電子機器や車載用操作スイッチに使用されるスイッチに関する。
シリコーンゴムやエラストマーを材料として成形されるキースイッチ等に設けられる可動接点として、一般に、カーボンを含有したゴム接点や金属薄板接点が用いられる。この金属薄板接点の代表的なものは、洋白やリン青銅の上にニッケルメッキを施し、さらに金メッキを施した後ゴムと接合し、その後所定形状に打ち抜いたものである。この接点を、ゴム層が上側となるように金型にセットし、シリコーンゴムを用いてインサート成形してスイッチが作製される(例えば、特許文献1参照)。
このような金属薄板接点は、側面に洋白などの破断面が露出しているので、その部分から腐食が起こりやすいという問題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであって、耐腐食性の良好な接点及びそれを使用したスイッチを提供することを目的とする。
本発明の接点は、 樹脂フィルムと、 該樹脂フィルム上に形成された上面の平らな島状の導電層と、 該導電層の上面及び側面に形成された貴金属層と、を備えることを特徴とする。
本発明においては、導電層の側面にも貴金属層が形成されており、導電性の材料がいずれの面からも露出していないので、良好な耐腐食性を得られる。また、基材が柔らかい樹脂フィルムであるため、従来の金属基材の接点に比べて、基板(固定接点)へのナジミが良い(固定接点の凹凸に沿いやすい)。さらに、金属基材の接点の場合は、基板上に非導電性の微小なゴミが付着していると、両接点間の接触状態に弊害が生じて導通不良となりやすいが、樹脂フィルムは柔軟性を有するので、そのような弊害を除くことができる。したがって、導通不良の起こりにくい接点を提供できる。
ここでいう貴金属とは、典型的には、金(その合金を含む)や金+ロジウム、銀合金、パラジウム合金などである。導電層を構成する材料は、典型的には、銅やニッケル、スズ合金などである。なお、ニッケルやパラジウムの層を介して導電層上に貴金属層を形成したものも本発明に含まれる。
本発明においては、 前記樹脂フィルムと前記導電層が銅張りポリイミドフィルムであり、 前記島状導電層が、該銅張りポリイミドフィルムの銅張り層における前記島状導電層以外の部分をエッチングで除去することにより形成されていることが好ましい。
本発明によれば、樹脂フィルム層と導電層とが積層されたフィルムとして、市販の銅張りポリイミドフィルム(銅張板)を使用すれば、好適な材質のフィルムを手軽にかつ安価に得ることができる。また、このようなフィルムを使用することにより、導電性が良好で、従来の金属基材を有する接点に比べて柔らかく、基板(固定接点)とのナジミが良い接点を大量に生産できる。なお、台状導電層を、蒸着やスパッタリング、印刷により形成することもできる。
本発明においては、 前記貴金属層が、前記島状導電層へ無電解メッキすることにより形成されていることが好ましい。
無電解パラジウムメッキにより、台状の導電層の側面にも貴金属層をうまく形成することができる。
本発明の接点の製造方法は、 樹脂フィルム上に上面の平らな島状の導電層を形成し、 該導電層の上面及び側面に貴金属層を形成することを特徴とする。
本発明の接点の製造方法は、 銅張りポリイミドフィルムを準備し、 該フィルム上の銅張り層をエッチングして上面の平らな島状銅層部を形成し、 得られた島状銅層部の上面及び側面に、無電解メッキにより貴金属層を形成して接点導電部を形成し、 前記銅張りポリイミドフィルムの、前記接点導電部の周囲のポリイミドフィルムを打ち抜くことすることを特徴とする。
本発明のゴムスイッチは、 ゴムスイッチ本体と、該ゴムスイッチ本体の一部に貼り付けられた可動接点を備え、前記可動接点が該可動接点に対向する部分に配置された固定接点と接触して導通するゴムスイッチであって、 前記可動接点が前記に記載された接点であることを特徴とする。
本発明のゴムスイッチの製造方法は、 樹脂フィルム上に上面の平らな島状の導電層を形成し、 該導電層の上面及び側面に貴金属層を形成して接点導電部を形成し、 前記樹脂フィルムの、前記接点導電部の周囲のポリイミドフィルムを打ち抜いて接点を作製し、 該接点を金型中に置き、該接点にゴム又は軟質弾性樹脂製キートップを成形しながら接合することを特徴とする。
本発明のゴムスイッチの製造方法は、 銅張りポリイミドフィルムを準備し、 該フィルム上の銅張り層をエッチングして上面の平らな島状銅層部を形成し、 得られた島状銅層部の上面及び側面に、無電解メッキにより貴金属層を形成して接点導電部を形成し、 前記ポリイミドフィルムの、前記接点導電部の周囲のポリイミドフィルムを打ち抜いて接点を作製し、 該接点を金型中に置き、該接点にゴム又は軟質弾性樹脂製キートップを成形しながら接合することを特徴とする。
本発明においては、 前記接点導電部を形成した後、前記フィルムの、前記接点導電部の反対側の面をプライマー処理することが好ましい。これにより、キートップ材料と接合しやすくなる。
ただし、液状シリコーンゴムを使用して成形しながら接合する場合は、プライマー処理は不要なものもある。
ただし、液状シリコーンゴムを使用して成形しながら接合する場合は、プライマー処理は不要なものもある。
さらに、プライマー処理した面にシリコーンゴム層を成形し、その後、シリコーンゴム層付きのフィルムの、接点導電部の周囲のフィルムを打ち抜いて接点を作製してもよい。この場合、フィルム全体の厚さが厚くなって剛性が高くなり、フィルムを取扱いやすくなる。
本発明のゴムスイッチのさらに他の製造方法は、 前記に記載の接点の樹脂フィルムと、ゴム又は軟質弾性樹脂製キートップとを接着剤で接着することを特徴とする。
本発明においては、接点の樹脂フィルムにシリコーンゴム層を設け、このシリコーンゴム層を接着剤でキートップに接着することもできる。
本発明においては、接点の樹脂フィルムにシリコーンゴム層を設け、このシリコーンゴム層を接着剤でキートップに接着することもできる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、導電層の上面と側面の全体に貴金属層が形成されているので、導電層の腐食が起こりにくい接点を提供できる。さらには、基材が柔らかい樹脂フィルムであるので、基板(固定接点)とのナジミが良く、導通不良の起こりにくい接点を提供できる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る接点の構造を説明する。図1(A)は断面図、図1(B)は平面図である。
本発明の接点1は、樹脂フィルム3と、樹脂フィルム3上に形成された台状の導電層5と、導電層5の上面(樹脂フィルムと反対側の面)及び側面に形成された貴金属層7(下地層を含む)と、を備える。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る接点の構造を説明する。図1(A)は断面図、図1(B)は平面図である。
本発明の接点1は、樹脂フィルム3と、樹脂フィルム3上に形成された台状の導電層5と、導電層5の上面(樹脂フィルムと反対側の面)及び側面に形成された貴金属層7(下地層を含む)と、を備える。
樹脂フィルム3は、平面形状が円形のフィルムであり、耐熱性(使用環境温度−40℃〜+80℃)及び耐薬品性(エッチング液、メッキ液)が良好で、商業的に安価に入手可能な材料で作製される。このような材料としては、ポリイミドが好ましい。その他、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)フィルム、PPS(ポリフェニレンサルファイド)フィルム、LCP(液晶ポリマー)フィルムを使用することもできると思われる。寸法の一例としては、厚さt1が50μm、径d1が3mmである。なお、厚さや径は接点が使用される製品によって変更される。
導電層5は、上面が平らで、平面形状が円形の島状のもので、導電性が良好で、エッチング加工性が優れた材料で作製される。このような材料としては、銅が好ましい。寸法の一例としては、厚さt2は樹脂フィルムの厚さよりも薄く35μmであり、貴金属層7を含む径d2は樹脂フィルム3の径よりも小さく2.9mmである。なお、後述するように貴金属層7の膜厚は導電層5の径に比べて非常に薄いため、この径d2は導電層5自体の径とほとんど同じである。
このようなポリイミド製のフィルム上に銅の層が形成されたものとして、銅張板と呼ばれる製品が広く普及している。このような製品の内、膜厚50μmのポリイミドフィルムと、膜厚が35μmの銅箔が積層されたもの(商品名RF770−21RBS(パナソニック社製))が、扱いやすさの点で好ましい。このような市販品を利用することにより、樹脂フィルム(ポリイミドフィルム)と導電層(銅層)の積層体を安価にかつ簡易に入手できる。この銅張板から接点の形状を形成する方法は後述する。
なお、市販の銅張板にはガラス繊維が含まれているものがあるが、この場合、銅張板から接点の形状に打ち抜きする際にガラス粉が散り、スイッチ化すると導通不良等を起こす可能性があるので、ガラス繊維が含まれているものは適さない。
なお、市販の銅張板にはガラス繊維が含まれているものがあるが、この場合、銅張板から接点の形状に打ち抜きする際にガラス粉が散り、スイッチ化すると導通不良等を起こす可能性があるので、ガラス繊維が含まれているものは適さない。
貴金属層7は、導電層5の上面(樹脂フィルムと反対側の面)と側面とを覆うように形成されている。貴金属は、導電性や耐腐食性に優れており、例えば金を使用することができる。貴金属層(例えば金)を前述の銅製の導電層に形成する場合、銅への付着性を考慮するとニッケルなどを介在させる必要がある。このような方法として無電解メッキを適用して、導電層側から、ニッケル層、パラジウム層、金層が順に形成される。各層の膜厚の一例は、ニッケル層が6μm、パラジウム層が0.2μm、金層が0.08μmであり、全体の厚さt3は6.28μmである。
この接点1は、導電層5の上面と側面とが完全に貴金属層7(パラジウム・金層)で覆われているため、耐腐食性が良好である。さらに、市販の銅張板を使用することにより、同じ性質のものを大量生産できるとともに、比較的簡易に製造できる。なお、ゴムスイッチに取り付ける際は、樹脂フィルム3をスイッチ側に接合する(接合方法は後述する)。
次に、図2〜6を参照して、この接点及びこの接点を使用したスイッチの製造方法の一例を説明する。図2は、スイッチの製造工程の一例を説明するフローチャートである。図3〜6は、各工程を説明する側断面図である。
まず、図2に示すフローチャートのS1で、銅張りポリイミドフィルムとして、市販品の銅張板(商品名RF770−21RBS(パナソニック社製))を準備する。この銅張板は、図3(A)に示すように、前述のように厚さ50μmのポリイミドフィルム3に、厚さ35μmの銅の層5が積層されたものである。なお、他の製品を使用することもできるが、ポリイミドフィルムの厚さは35μm〜100μm、銅層の厚さは18μm〜35μmが好ましい。
まず、図2に示すフローチャートのS1で、銅張りポリイミドフィルムとして、市販品の銅張板(商品名RF770−21RBS(パナソニック社製))を準備する。この銅張板は、図3(A)に示すように、前述のように厚さ50μmのポリイミドフィルム3に、厚さ35μmの銅の層5が積層されたものである。なお、他の製品を使用することもできるが、ポリイミドフィルムの厚さは35μm〜100μm、銅層の厚さは18μm〜35μmが好ましい。
また、銅張板を使用せずに、ポリイミドフィルム上に、台状の銅の層を、メッキ、接着、圧着、蒸着、印刷等の方法で形成してもよい。
さらに、樹脂フィルムとしては、ポリイミドの他に、前述のPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)フィルム、PPS(ポリフェニレンサルファイド)フィルム、LCP(液晶ポリマー)フィルムを使用できる。使用目的によっては、PET(ポリエチレンテレフタラート)やPC(ポリカーボネート)のシートを使用できる。導電層としては、銅や銅合金、ニッケル合金を使用できる。
さらに、樹脂フィルムとしては、ポリイミドの他に、前述のPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)フィルム、PPS(ポリフェニレンサルファイド)フィルム、LCP(液晶ポリマー)フィルムを使用できる。使用目的によっては、PET(ポリエチレンテレフタラート)やPC(ポリカーボネート)のシートを使用できる。導電層としては、銅や銅合金、ニッケル合金を使用できる。
次に、S2で、銅張板をエッチングして、ポリイミドフィルム上に台状の導電層(銅層)を形成する。この方法としてドライフィルムレジストを使用する方法を説明する。まず、銅張板の銅層上にドライフィルムレジスト(DFR)をラミネートし、フォトマスクを使用して径が2.9mmの円が複数配列されたパターンを露光する。隣接する円間のスキマは2mm程度(0.5〜2.5mm)が好ましい。これにより露光された部分(円パターン)の感光層が硬化する。その後、弱アルカリ液で洗浄して、露光されなかった部分(円以外の部分)のレジストを除去する。この結果、露光されていない部分(円以外の部分)の感光したレジストと銅層が露出する。
次に、エッチング液に浸漬して露出した銅層を除去し、感光したレジストを強アルカリ液で除去すると、図3(B)に示すように、ポリイミドフィルム3上に円形の銅層5が台状に形成される。
ドライフィルムレジストとしては、フォテック(商品名、日立化成工業社製)等を使用できる。エッチング液としては、塩化第二鉄溶液、塩化第二銅溶液、アルカリエッチング液(Cu(NH3)4Cl2)等を使用できる。
次に、エッチング液に浸漬して露出した銅層を除去し、感光したレジストを強アルカリ液で除去すると、図3(B)に示すように、ポリイミドフィルム3上に円形の銅層5が台状に形成される。
ドライフィルムレジストとしては、フォテック(商品名、日立化成工業社製)等を使用できる。エッチング液としては、塩化第二鉄溶液、塩化第二銅溶液、アルカリエッチング液(Cu(NH3)4Cl2)等を使用できる。
次に、S3で、メッキ処理(無電解メッキ)を行い銅層の表面(上面及び側面)に下地層及び貴金属を形成する。詳細には、銅層の表面(上面及び側面)にニッケル層、パラジウム層、金層を順に形成する。ニッケル層の膜厚は6μm(好適な範囲は2〜6μm)、パラジウム層の膜厚は0.2μm(好適な範囲は0.1〜0.5μm)、金層の膜厚は0.08μm(好適な範囲は、0.05〜0.5μm)である。
代表的なメッキ液、温度、時間を例示すれば、ニッケル層形成には、メッキ液:PB−606(商品名、株式会社JCU社製)、浴温:80℃、時間:約30分、パラジウム層形成には、メッキ液:PB−802(商品名、株式会社JCU社製)、浴温:50℃、時間:約13分、金層形成には、メッキ液:PB−1200(商品名、株式会社JCU社製)、浴温:85℃、時間:15分である。なお、メッキ時間と膜厚はほぼ比例するので、所望の膜厚となるように時間を選定する。
貴金属層の形成方法として、他に、蒸着を挙げることができる。
これにより、図3(C)に示すように、ポリイミドフィルム3上に多数形成された台状の銅層5の上面と側面に貴金属層7が形成される。ここで、上面と側面に貴金属層7が形成された銅層5の全体を接点導電部8とする。
この後、このポリイミドフィルムをスイッチ化する。スイッチ化の方法の一例を図4〜図6を参照して説明する。
まず、スイッチ20の構造を説明する。スイッチ20は、図6に示すように、ゴムスイッチ本体21と、本体21に設けられた接点1とを有する。接点1に対向する基板S上には、固定接点Cが設けられている。本体21はシリコーンゴムで作製され、押圧操作される押圧部21aと、基板Sに固定される支持部21bと、押圧部21aから支持部21bにつながる、斜め下方向に張り出すように形成されたスカート部21cとを有する。押圧部21aの下面には、接点1が設けられている。押圧部21aを押し下げると、スカート部21cが外に膨らむように変形して、押圧部21aの下面に設けられた接点1が基板S上の固定接点Cに当接し、導通が得られる。
まず、スイッチ20の構造を説明する。スイッチ20は、図6に示すように、ゴムスイッチ本体21と、本体21に設けられた接点1とを有する。接点1に対向する基板S上には、固定接点Cが設けられている。本体21はシリコーンゴムで作製され、押圧操作される押圧部21aと、基板Sに固定される支持部21bと、押圧部21aから支持部21bにつながる、斜め下方向に張り出すように形成されたスカート部21cとを有する。押圧部21aの下面には、接点1が設けられている。押圧部21aを押し下げると、スカート部21cが外に膨らむように変形して、押圧部21aの下面に設けられた接点1が基板S上の固定接点Cに当接し、導通が得られる。
スイッチ化する(図6に示すゴムスイッチ20の本体21の押圧部21aに接点1を結合する)方法としては、ゴムスイッチ本体21にインサート成形する方法、又は、貼り合わせる方法をとることができる。
インサート成形する場合は、まず、図2に示すフローチャートのS4で、ポリイミドフィルム3の裏面(接点導電部8が形成された面の反対側の面)をプライマー処理し、S5で、同面にシリコーンゴム層9を成形する(図4(A)参照)。シリコーンゴム層9の厚さは0.5mmである。プライマー処理の具体的方法例としては、プライマーC(商品名、信越化学工業社製)を塗布後に乾燥処理する方法がある。このプライマー処理したフィルムを金型にセットし、シリコーンゴムを成形することにより、フィルム3の裏面にシリコーンゴム層9が形成される。
インサート成形する場合は、まず、図2に示すフローチャートのS4で、ポリイミドフィルム3の裏面(接点導電部8が形成された面の反対側の面)をプライマー処理し、S5で、同面にシリコーンゴム層9を成形する(図4(A)参照)。シリコーンゴム層9の厚さは0.5mmである。プライマー処理の具体的方法例としては、プライマーC(商品名、信越化学工業社製)を塗布後に乾燥処理する方法がある。このプライマー処理したフィルムを金型にセットし、シリコーンゴムを成形することにより、フィルム3の裏面にシリコーンゴム層9が形成される。
次に、S6で、このシリコーンゴム層付きのポリイミドフィルム3の接点導電部8の周囲のフィルムを切り出して接点1(シリコーンゴム層付き)を形成する(図4(C)参照)。切り出す際、銅層の径(2.9mm)よりも広い径(前述のように、ポリイミドフィルムの径は3mm)とする。このようにすることにより、接点導電部8が切り出し用の工具に干渉しない。
切り出す方法として、図4(B)に示すように、例えば、切り出す径(この例では3mm)と同じ径の環状の刃を有する下ピン31と、この下ピン31に対向する押さえピン32とを用い、両ピン間に、ポリイミドフィルム3を、シリコーンゴム層9を下側としてセットする。そして、下ピン31をエアシリンダーで強めに上昇させて、下ピン31の刃でシリコーンゴム層9とポリイミドフィルム3とを同時に打ち抜く。
切り出す方法として、図4(B)に示すように、例えば、切り出す径(この例では3mm)と同じ径の環状の刃を有する下ピン31と、この下ピン31に対向する押さえピン32とを用い、両ピン間に、ポリイミドフィルム3を、シリコーンゴム層9を下側としてセットする。そして、下ピン31をエアシリンダーで強めに上昇させて、下ピン31の刃でシリコーンゴム層9とポリイミドフィルム3とを同時に打ち抜く。
次に、S7で、図4(D)に示すように、この接点1を、ゴムスイッチ成形用の金型35(下型)に、シリコーンゴム層9が上側となるようにセットする。そして、ゴムスイッチの材料であるシリコーンゴム成形材料15をその上に乗せて、本体21の形状にインサート成形する。この際、シリコーンゴム層9とゴムスイッチ20の本体21の押圧部21aとが加硫接着する。これによりゴムスイッチ20(図6(A)参照)が作成される。
または、S4で、ポリイミドフィルム3の裏面(接点導電部8が形成された面の反対側の面)を必要に応じプライマー処理した後(プライマー処理なしの場合もある)、S8で、ポリイミドフィルム3の接点導電部8の周囲のフィルムを切り出して接点1(シリコーンゴム層なし)を形成することもできる。この場合、S9で、接点1を、ゴムスイッチ成形用の金型(下型)に、プライマー処理面が上側となるようにセットし、ゴムスイッチの材料であるシリコーンゴムシートをその上に乗せて、本体21の形状にインサート成形する。
貼り合わせる場合は、S10で、図5(A)に示すポリイミドフィルム3の接点導電部8の周囲を切り出して接点1を形成する(図5(B)参照)。この場合も、切り出す際、銅層の径(2.9mm)よりも広い径(前述のように、ポリイミドフィルムの径は3mm)とする。
この場合は、予めシリコーンゴムでゴムスイッチの本体21を作製しておく。そして、S11で、図5(C)に示すように、ゴムスイッチ本体21の押圧部21aの下面に、接点1のポリイミドフィルム3側の面を接着剤で接着する。接着剤として、シリコーン系RTV接着剤(例えば、信越化学工業社製KE4805(商品名))を使用できる。この場合、接着剤を一方の接着面に塗布して、他方の接着面に貼り付けた後、所定時間(例えば30分)放置する。この際、必要に応じて加熱してもよい。
あるいは、図4(C)に示す、シリコーンゴム層9付きの接点1の、シリコーンゴム層9を、ゴムスイッチの本体21の押圧部21aに接着してもよい。シリコーンゴム層を設けない場合はフィルム全体の厚さが薄く、取り扱いにくいが、シリコーンゴム層を設けると厚さが厚くなって剛性が増し、取扱いやすくなる。
図7、8の写真を参照して、図5(B)に示した方法で作製された接点の外観を説明する。図7は、図5(B)のポリイミドフィルムから切り出した接点、図6は、比較として従来の接点(ゴム、洋白、ニッケル、金が順に積層されたもの)を示す。各図の(A)は平面視、(B)は側面視である。
図8に示す従来の接点は、図8(A)に示すように、上面には金の層が確認されるが、図8(B)に示すように、側面には金の層は形成されておらず、銀色の洋白が露出している。
図8に示す従来の接点は、図8(A)に示すように、上面には金の層が確認されるが、図8(B)に示すように、側面には金の層は形成されておらず、銀色の洋白が露出している。
一方、図7に示す本発明の接点は、図7(A)に示すように、平面において、上面は金の層が形成されている。また、金層(導電層)の径をポリイミドフィルムの径よりも小さくしたので、金層の周囲に黄色のポリイミドフィルムが存在している。また、図7(B)から、側面にも金の層が形成されていることがわかる。
1 接点 3 樹脂フィルム(ポリイミドフィルム)
5 導電層 7 貴金属層
8 接点導電部 9 シリコーンゴム層
15 シリコーンゴムシ成形材料
20 ゴムスイッチ 21 本体
31 下ピン 32 押さえピン
35 金型
5 導電層 7 貴金属層
8 接点導電部 9 シリコーンゴム層
15 シリコーンゴムシ成形材料
20 ゴムスイッチ 21 本体
31 下ピン 32 押さえピン
35 金型
Claims (12)
- 樹脂フィルムと、
該樹脂フィルム上に形成された上面の平らな島状の導電層と、
この島状導電層の上面及び側面に形成された貴金属層と、
を備えることを特徴とする接点。 - 前記樹脂フィルムと前記導電層が銅張りポリイミドフィルムであり、
前記島状導電層が、該銅張りポリイミドフィルムの銅張り層における前記島状導電層以外の部分をエッチングで除去することにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の接点。 - 前記貴金属層が、前記島状導電層に無電解メッキすることにより形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の接点。
- 樹脂フィルム上に上面の平らな島状の導電層を形成し、
該導電層の上面及び側面に貴金属層を形成することを特徴とする接点の製造方法。 - 銅張りポリイミドフィルムを準備し、
該フィルムの銅張り層をエッチングして上面の平らな島状銅層部を形成し、
得られた島状銅層部の上面及び側面に、無電解メッキにより貴金属層を形成して接点導電部を形成し、
前記銅張りポリイミドフィルムの、前記接点導電部の周囲のポリイミドフィルムを打ち抜くことを特徴とする接点の製造方法。 - ゴムスイッチ本体と、該ゴムスイッチ本体の一部に貼り付けられた可動接点を備え、該可動接点が、該可動接点に対向する部分に配置された固定接点と接触して導通するゴムスイッチであって、
前記可動接点が請求項1、2又は3に記載された接点であることを特徴とするゴムスイッチ。 - 樹脂フィルム上に上面の平らな島状の導電層を形成し、
該導電層の上面及び側面に貴金属層を形成して接点導電部を形成し、
前記樹脂フィルムの、前記接点導電部の周囲を打ち抜いて接点を作製し、
該接点を金型中に置き、該接点に、ゴム又は軟質弾性樹脂製キートップを成形しながら接合することを特徴とするスイッチの製造方法。 - 銅張りポリイミドフィルムを準備し、
該フィルムの銅張り層をエッチングして上面の平らな島状銅層部を形成し、
得られた島状銅層部の上面及び側面に、無電解メッキにより貴金属層を形成して接点導電部を形成し、
前記銅張りポリイミドフィルムの、前記接点導電部の周囲のポリイミドフィルムを打ち抜いて接点を作製し、
該接点を金型中に置き、該接点に、ゴム又は軟質弾性樹脂製キートップを成形しながら接合することを特徴とするスイッチの製造方法。 - 前記接点導電部を形成した後、前記フィルムの、前記接点導電部の反対側の面をプライマー処理することを特徴とする請求項7又は8に記載のスイッチの製造方法。
- さらに、前記プライマー処理した面にシリコーンゴム層を成形することを特徴とする請求項9に記載のスイッチの製造方法。
- 請求項1、2又は3に記載の接点の樹脂フィルムと、ゴム又は軟質弾性樹脂製キートップとを接着剤で接着することを特徴とするスイッチの製造方法。
- 前記樹脂フィルムにシリコーンゴム層を形成し、該シリコーンゴム層を前記キートップに接着剤で接着することを特徴とする請求項11に記載のスイッチの製造方法。
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