JP2014214650A - 化学蓄熱装置 - Google Patents

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康 佐竹
浩康 河内
Hiroyasu Kawachi
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Abstract

【課題】加熱対象物をより効率良く加熱することができる化学蓄熱装置を提供する。【解決手段】化学蓄熱装置10は、酸化触媒4の内部の前側領域に配置された複数の丸棒状の内部反応器11と、酸化触媒4の内部の後側領域に配置された複数の丸棒状の内部反応器12と、反応媒体としてのNH3を吸着して貯蔵する貯蔵器とを有している。内部反応器11,12は、NH3と化学反応して熱を発生させる反応材(例えばMgCl2等)を含んでいる。内部反応器11の容積は、内部反応器12の容積よりも大きくなっている。このため、内部反応器11に含まれる反応材の量は、内部反応器12に含まれる反応材の量よりも多くなっている。【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンの排気系に設けられた触媒等の加熱対象物を加熱する化学蓄熱装置に関するものである。
従来の化学蓄熱装置としては、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1に記載の化学蓄熱装置は、触媒の内部に排気ガスの流れに略平行に延びるように所定間隔を開けて配置され、被吸着媒体の吸着・脱離により発熱・吸熱する吸着剤を収納した複数の収納室からなる第1容器と、ガス通路管の外部に配設されると共に各収納室に連通管を介して接続され、被吸着媒体を収納する第2容器とを備えている。
特開平11−311117号公報
上記従来技術においては、触媒の内部に第1容器を配置することで、触媒を効率良く加熱することができるが、例えば触媒の排気浄化能力を向上させるためには、触媒体をより効率良く加熱することが望まれている。
本発明の目的は、加熱対象物をより効率良く加熱することができる化学蓄熱装置を提供することである。
本発明は、エンジンの排気系に設けられた加熱対象物を加熱する化学蓄熱装置において、加熱対象物の内部に配置され、反応媒体と化学反応して熱を発生させる反応材を含む内部反応器と、内部反応器と媒体供給系を介して接続され、反応媒体を貯蔵する貯蔵器とを備え、内部反応器における加熱対象物の排気上流側に含まれる反応材の量は、内部反応器における加熱対象物の排気下流側に含まれる前記反応材の量よりも多いことを特徴とするものである。
このような本発明の化学蓄熱装置においては、貯蔵器から内部反応器に反応媒体が供給されると、内部反応器に含まれる反応材と反応媒体とが化学反応して熱が発生し、その熱により加熱対象物が加熱される。このとき、内部反応器における加熱対象物の排気上流側に含まれる反応材の量を内部反応器における加熱対象物の排気下流側に含まれる反応材の量よりも多くすることにより、加熱対象物の排気上流側の領域が十分に加熱され、これによって暖められた排気ガスが加熱対象物の排気下流側の領域に流れる。このため、加熱対象物の排気下流側の領域は、内部反応器における加熱対象物の排気下流側で発生した熱により加熱されるだけでなく、排気ガスの熱によっても加熱されることになる。これにより、内部反応器における加熱対象物の排気上流側で発生した熱により暖められた排気ガスを有効利用して、加熱対象物をより効率良く加熱することができる。
好ましくは、内部反応器は、加熱対象物の排気上流側に配置され、反応材を含む第1反応器と、加熱対象物の排気下流側に配置され、反応材を含む第2反応器とを有し、第1反応器及び第2反応器は、それぞれ媒体供給系を介して貯蔵器と接続されており、第1反応器に含まれる反応材の量は、第2反応器に含まれる反応材の量よりも多い。
この場合には、加熱対象物の排気下流側の領域は、第2反応器で発生した熱により加熱されるだけでなく、排気ガスの熱によっても加熱されることになる。これにより、第1反応器で発生した熱により暖められた排気ガスを有効利用して、加熱対象物をより効率良く加熱することができる。また、内部反応器を第1反応器と第2反応器とに分けることにより、第1反応器に対する第2反応器の配置の自由度が高くなる。従って、第2反応器を第1反応器に対して適切な位置に配置することができる。
このとき、好ましくは、第2反応器は、第1反応器に対して加熱対象物の排気方向に垂直な方向にずれて配置されている。
加熱対象物の排気下流側の領域における第1反応器に対して加熱対象物の排気方向に垂直な方向にずれた位置は、第1反応器で発生した熱により暖められた排気ガスが流れにくい。そこで、第2反応器を第1反応器に対して加熱対象物の排気方向に垂直な方向にずらして配置することにより、第2反応器で発生した熱と加熱対象物の排気上流側の領域で暖められた排気ガスの熱とによって、加熱対象物の排気下流側の領域が均一に加熱されるようになる。これにより、加熱対象物をより一層効率良く加熱することができる。
また、好ましくは、貯蔵器から内部反応器に反応媒体を供給するように、媒体供給系を制御する制御手段を更に備え、制御手段は、貯蔵器から第1反応器に反応媒体を供給し、その後に貯蔵器から第2反応器に反応媒体を供給するように、媒体供給系を制御する。
この場合には、貯蔵器から第1反応器及び第2反応器に同時に反応媒体を供給する場合に比べて、反応媒体を第1反応器に高い圧力で早期に供給できるため、第1反応器における発熱量を早期に高めることができる。このため、第1反応器で発生した熱による加熱対象物の昇温速度が速くなるため、加熱対象物の排気上流側の領域において排気ガスが速く暖められるようになる。従って、加熱対象物の排気下流側の領域を排気ガスの熱を用いて迅速に加熱することができる。
また、内部反応器は、加熱対象物の排気上流側から加熱対象物の排気下流側に向かって連続的に設けられており、媒体供給系は、内部反応器における加熱対象物の排気上流側に接続されていても良い。
この場合には、内部反応器の数及び媒体供給系の数を必要最小限に抑えることができる。また、内部反応器における加熱対象物の排気上流側に反応媒体が供給されるため、加熱対象物の排気上流側の領域において排気ガスが速く暖められるようになる。従って、加熱対象物の排気下流側の領域を排気ガスの熱を用いて迅速に加熱することができる。
また、好ましくは、加熱対象物の外側周囲に配置され、反応材を含む外部反応器を更に備える。この場合には、貯蔵器から外部反応器に反応媒体が供給されると、外部反応器に含まれる反応材と反応媒体とが化学反応して熱が発生し、その熱により加熱対象物が加熱される。このように加熱対象物の内部で発生した熱により加熱対象物が加熱されるだけでなく、加熱対象物の外部で発生した熱によっても加熱対象物が加熱されるため、加熱対象物全体をより一層効率良く加熱することができる。
このとき、外部反応器は、内部反応器とつながっている。この場合には、内部反応器及び外部反応器に反応媒体を供給するための媒体供給系を共有化することができる。従って、媒体供給系の数が必要最小限に抑えられるため、化学蓄熱装置の構成を簡素化することができる。
本発明によれば、加熱対象物をより効率良く加熱することができる。これにより、例えば加熱対象物が触媒である場合に、触媒の排気浄化能力を向上させることが可能となる。
本発明に係る化学蓄熱装置の第1実施形態を備えた排気浄化システムを示す概略構成図である。 図1に示した内部反応器を含む酸化触媒の概略断面図である。 図2のA−A線断面図及びB−B線断面図である。 本発明に係る化学蓄熱装置の第2実施形態の一部としての内部反応器を含む酸化触媒の概略断面図である。 図4のA−A線断面図及びB−B線断面図である。 本発明に係る化学蓄熱装置の第3実施形態の一部としての内部反応器を含む酸化触媒の概略断面図である。 図3に示した内部反応器の変形例を示す断面図である。 図3に示した内部反応器の他の変形例を示す断面図である。 図3に示した内部反応器の更に他の変形例を示す断面図である。
以下、本発明に係る化学蓄熱装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明に係る化学蓄熱装置の第1実施形態を備えた排気浄化システムを示す概略構成図である。同図において、排気浄化システム1は、車両のディーゼルエンジン2(以下、単にエンジン2という)の排気系に設けられ、エンジン2から排出される排気ガス中に含まれる有害物質(環境汚染物質)を浄化する装置である。
排気浄化システム1は、エンジン2と接続された排気通路3の途中に上流側から下流側に向けて順に設けられた酸化触媒(DOC)4、ディーゼル排気微粒子除去フィルタ(DPF)5、選択還元触媒(SCR)6及び酸化触媒(ASC)7を備えている。
酸化触媒4は、排気ガス中に含まれるHCやCO等を酸化して浄化する触媒である。DPF5は、排気ガス中に含まれるPMを捕集して取り除くフィルタである。SCR6は、添加弁8により供給された尿素水から生成されたアンモニア(NH)を用いて、排気ガス中に含まれるNOxを還元して浄化する触媒である。なお、添加弁8は、尿素水タンク9と接続されている。酸化触媒7は、SCR6の下流側に流れたNHを酸化する触媒である。
このような酸化触媒4等の触媒には、環境汚染物質の浄化能力を発揮させる温度領域(活性温度)が存在する。従って、酸化触媒4の温度を活性温度にするためには、酸化触媒4を加熱する必要がある。
そこで、排気浄化システム1は、エネルギーレスで酸化触媒4を加熱する化学蓄熱装置10を備えている。化学蓄熱装置10は、通常は排ガスの熱(排熱)を蓄えておき、必要なときに蓄えた熱を使用するというものである。
化学蓄熱装置10は、図1〜図3に示すように、酸化触媒4の内部に配置された複数(ここでは3つ)の丸棒状の内部反応器11と、酸化触媒4の内部における各内部反応器11の後側(排気下流側)に配置された複数(ここでは3つ)の丸棒状の内部反応器12と、酸化触媒4の外部に配置され、反応媒体としてのNHを吸着して貯蔵する貯蔵器13と、各内部反応器11と貯蔵器13とを接続する媒体供給通路14と、各内部反応器12と貯蔵器13とを接続する媒体供給通路15とを有している。媒体供給通路14,15には、電磁式の開閉弁16,17がそれぞれ設けられている。
酸化触媒4は、触媒物質を担持するハニカム状(格子状)の基材18で形成されている。基材18は、例えばコージェライト等のセラミックスやステンレス等のメタルで形成されている。基材18に担持される触媒物質としては、白金やパラジウム等の貴金属が用いられる。
内部反応器11は、酸化触媒4の内部において、酸化触媒4の軸方向(排気方向)の中心よりも前側(排気上流側)の領域に配置されている。内部反応器11は、NHと化学反応して熱を発生させる反応材が円筒ケース内に充填された構造となっている。反応材としては、例えばMgCl、CaCl、NiCl、ZnCl、SrCl、MnCl、CoCl等が用いられる。
内部反応器12は、酸化触媒4の内部において、酸化触媒4の軸方向(排気方向)の中心よりも後側(排気下流側)の領域に配置されている。内部反応器12は、内部反応器11の真後ろに配置されている。つまり、内部反応器12の軸心は、内部反応器11の軸心と一致している。内部反応器12は、内部反応器11と同様に、反応材が円筒ケース内に充填された構造となっている。
内部反応器11の長さは、内部反応器12の長さと等しくなっている。内部反応器11の外径は、内部反応器12の外径よりも大きくなっている。従って、内部反応器11の容積が内部反応器12の容積よりも大きくなるため、内部反応器11に含まれる反応材の量が内部反応器12に含まれる反応材の量よりも多くなる。
貯蔵器13には、NHを物理吸着する活性炭が内蔵されている。活性炭にNHが物理吸着されることで、NHが貯蔵器13に高圧状態で貯蔵されるようになる。なお、NHを吸着する吸着材としては、活性炭の代わりにゼオライトを用いても良い。
また、化学蓄熱システム1は、開閉弁16,17を制御するコントローラ19を有している。コントローラ19は、まず開閉弁16を開くように制御することで、貯蔵器13から内部反応器11のみにNHを供給し、その後に開閉弁16を開いたまま開閉弁17を開くように制御することで、貯蔵器13から内部反応器11,12にNHを供給する。このとき、コントローラ19は、開閉弁16を開いてから所定時間が経過した後に開閉弁17を開いても良いし、或いは開閉弁16を開いた後、酸化触媒4の温度が所定温度まで上昇した時点で開閉弁17を開いても良い。
以上のように構成された排気浄化システム1において、エンジン2からの排気ガスの温度が低い状態では、開閉弁16,17が開弁されることで、貯蔵器13に貯蔵されたNHが媒体供給通路14,15を介して内部反応器11,12に供給され、内部反応器11,12内の反応材(例えばMgCl)とNHとが化学反応して化学吸着(配位結合)し、反応材から熱が発生する。つまり、下記の反応式(A)における左辺から右辺への反応が起こる。そして、内部反応器11,12で発生した熱によって酸化触媒4が活性温度まで加熱される。
MgClNH ⇔ Mg(NHCl+熱 …(A)
すると、下記の反応式(B)により、酸化触媒4においてNOが生成される。NOは、選択還元触媒6によるNOxの還元を促進させる物質である。
2NO+O → 2NO …(B)
従って、下記の反応式(C)により、選択還元触媒6においてNO及びNOを用いてNOxが効率的に浄化される。
NO+NO+2NH → 2N+3HO …(C)
一方、エンジン2からの排気ガスの温度が十分に高くなると、排気ガスの熱(排熱)が内部反応器11,12に含まれる反応材に与えられることでMgClとNHとが分離する。つまり、上記の反応式(A)における右辺から左辺への反応が起こる。そして、MgClから分離したNHは、媒体供給通路14,15を介して貯蔵器13に戻って回収される。
ここで、内部反応器11に含まれる反応材の量が内部反応器12に含まれる反応材の量よりも多いので、内部反応器11,12により酸化触媒4が加熱されるときには、酸化触媒4の前側領域が内部反応器11で発生した熱により十分に加熱され、これによって暖められた排気ガスが酸化触媒4の後側領域に流れる。このため、酸化触媒4の後側領域は、内部反応器12で発生した熱により直接加熱されるだけでなく、酸化触媒4の前側領域において暖められた排気ガスの熱によっても加熱されることになる。
このとき、まず貯蔵器13から内部反応器11のみにNHを供給し、その後で貯蔵器13から内部反応器11,12にNHを供給するので、最初にNHを供給する容積が小さくなり、NHを内部反応器11に高い圧力で早期に供給することができる。このため、内部反応器11における発熱量を多くすることができ、且つ内部反応器11を早期に高温にすることができる。従って、酸化触媒4の前側領域の昇温速度が速くなるため、酸化触媒4の前側領域において排気ガスが速く暖められる。その結果、酸化触媒4の後側領域を排気ガスの熱により迅速に加熱することができる。
以上のように本実施形態によれば、内部反応器11で発生した熱により暖められた排気ガスを有効利用するので、酸化触媒4をより効率良く加熱することができる。これにより、エンジン2からの排気ガスの温度が低い状態でも、NOx還元を促進させるNOを効率的に生成できるため、選択還元触媒6によるNOxの還元速度を向上させることが可能となる。
なお、上記の第1実施形態では、まず内部反応器11のみにNHを供給し、その後で内部反応器11,12にNHを供給するようにしたが、特にその手法に限られず、最初から内部反応器11,12に同時にNHを供給しても良いし、或いはまず内部反応器11のみにNHを供給し、その後で内部反応器12のみにNHを供給しても良い。
図4は、本発明に係る化学蓄熱装置の第2実施形態の一部としての内部反応器を含む酸化触媒の概略断面図であり、図5は、図4のA−A線断面図及びB−B線断面図である。
各図において、本実施形態の化学蓄熱装置10は、上記の内部反応器11,12を有している。内部反応器12は、内部反応器11の真後ろではなく、内部反応器11に対して酸化触媒4の径方向(酸化触媒4の排気方向に垂直な方向)にずれた位置、つまり酸化触媒4の前側領域において暖められた排気ガスが流れにくい位置に配置されている。従って、内部反応器12の軸心は、内部反応器11の軸心に対してずれている。
このように暖められた排気ガスが流れにくい位置に内部反応器12を配置するようにしたので、酸化触媒4の後側領域が内部反応器12で発生した熱及び排気ガスの熱により均一に加熱されるようになる。これにより、酸化触媒4をより一層効率良く加熱することができる。
なお、上記の第1及び第2実施形態では、内部反応器11が酸化触媒4の軸方向の中心よりも前側の領域に配置され、内部反応器12が酸化触媒4の軸方向の中心よりも後側の領域に配置されているが、特にその構造には限られない。例えば、内部反応器11は酸化触媒4の軸方向の中心よりも後側の領域まで延びるように配置されていても良い。この場合には、その内部反応器11の後側に内部反応器12が配置されることとなる。また、内部反応器12は酸化触媒4の軸方向の中心よりも前側の領域まで延びるように配置されていても良い。この場合には、その内部反応器12の前側に内部反応器11が配置されることとなる。
図6は、本発明に係る化学蓄熱装置の第3実施形態の一部としての内部反応器を含む酸化触媒の概略断面図である。
同図において、本実施形態の化学蓄熱装置10は、上記の内部反応器11,12に代えて内部反応器30を有している。内部反応器30は、酸化触媒4の前端から後端まで連続的に延びている。内部反応器30における酸化触媒4の軸方向の中心よりも前側の領域の外径は、内部反応器30における酸化触媒4の軸方向の中心よりも後側の領域の外径よりも大きくなっている。従って、内部反応器30における酸化触媒4の前側領域に含まれる反応材の量は、内部反応器30における酸化触媒4の後側領域に含まれる反応材の量よりも多くなっている。
各内部反応器30と貯蔵器13(図1参照)とは、媒体供給通路14を介して接続されている。媒体供給通路14は、各内部反応器30における酸化触媒4の前側領域に接続されている。
従って、各内部反応器30にNHが供給されると、最初に酸化触媒4の前側領域が加熱されるため、酸化触媒4の前側領域において排気ガスが速く暖められる。その結果、酸化触媒4の後側領域を排気ガスの熱により迅速に加熱することができる。これにより、酸化触媒4をより効率良く加熱することができる。
なお、上記の第3実施形態では、内部反応器30における酸化触媒4の前側領域の外径を内部反応器30における酸化触媒4の後側領域の外径よりも大きくしたが、特にその構成には限られず、例えば酸化触媒4の前端から後端に向けて内部反応器の外径を徐々に小さくしても良い。
以上、本発明に係る化学蓄熱装置の好適な実施形態について幾つか説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、複数の丸棒状の内部反応器を用いたが、酸化触媒4の内部に配置される内部反応器の形状としては、特にそれに限られず、種々変形可能である。要は、内部反応器における酸化触媒4の前側領域に含まれる反応材の量が、内部反応器における酸化触媒4の後側領域に含まれる反応材の量よりも多ければ良い。
なお、以下の変形例は、上記第1及び第2実施形態のように酸化触媒4の前側領域に配置された内部反応器と酸化触媒4の後側領域に配置された他の内部反応器とを有する場合には、両方の内部反応器に適用可能であり、上記第3実施形態のように酸化触媒4の前端から後端まで連続的に延びる内部反応器を有する場合には、当該内部反応器にも適用可能である。
例えば図7(a)に示す変形例では、酸化触媒4の内部に断面三角枠状の内部反応器20が配置されている。図7(b)に示す変形例では、酸化触媒4の内部に断面十字状(断面クロス状)の内部反応器21が配置されている。
このとき、内部反応器20,21は、酸化触媒4の外周まで延びている。この場合には、貯蔵器13(図1参照)と接続される媒体供給通路22を酸化触媒4の内部に入れなくて済む。また、酸化触媒4を形成する基材18が作りやすくなる。
図8(a)に示す変形例では、酸化触媒4の内部に断面三角枠状の内部反応器20が配置されていると共に、酸化触媒4の外側周囲にリング状の外部反応器23が配置されている。外部反応器23は、内部反応器20とつながっている。
このような変形例では、酸化触媒4の内部に内部反応器20が配置されているだけでなく、酸化触媒4の外側周囲に外部反応器23が配置されているので、内部反応器20で発生した熱と外部反応器23で発生した熱とによって酸化触媒4をより一層効率良く加熱することができる。また、外部反応器23が内部反応器20とつながっているので、内部反応器20にNHを供給する媒体供給通路と外部反応器23にNHを供給する媒体供給通路とを別々に設けなくて済み、1つの媒体供給通路22で共有化することができる。さらに、図7に示す変形例と同様に、媒体供給通路22を酸化触媒4の内部に入れなくて済むと共に、酸化触媒4を形成する基材が作りやすくなる。
図8(b)に示す変形例では、酸化触媒4の内部に断面十字状(断面クロス状)の内部反応器21が配置されていると共に、酸化触媒4の外側周囲にリング状の外部反応器23が配置されている。外部反応器23は、内部反応器21とつながっている。本変形例では、図8(a)に示す変形例と同様の効果が得られる。
図9に示す変形例では、酸化触媒4の内部にリング状の内部反応器24が配置されていると共に、酸化触媒4の外側周囲にリング状の外部反応器23が配置されている。外部反応器23の外側には、リング状の断熱材25が配置されている。反応器23,24には、媒体供給通路26が接続されている。
このような変形例でも、酸化触媒4の内部に内部反応器24が配置されているだけでなく、酸化触媒4の外側周囲にも外部反応器23が配置されているので、酸化触媒4をより一層効率良く加熱することができる。
また、酸化触媒4の内部に配置される内部反応器の形状としては、上記の変形例以外にも、単なる平板状でも良いし、断面格子状や断面放射状等でも良い。また、酸化触媒4の内部に配置される内部反応器は、酸化触媒4の外周まで延びていなくても良い。
また、上記実施形態では、内部反応器の外径を変更することで、内部反応器における酸化触媒4の排気上流側に含まれる反応材の量を内部反応器における酸化触媒4の排気下流側に含まれる反応材の量よりも多くしたが、特にそれには限られず、内部反応器に含まれる反応材の密度を変更することで、内部反応器における酸化触媒4の排気上流側に含まれる反応材の量を内部反応器における酸化触媒4の排気下流側に含まれる反応材の量よりも多くすることも可能である。
さらに、上記実施形態では、反応媒体であるNHとMgCl、CaCl等の反応材とを化学反応させて熱を発生させるようにしたが、反応媒体としては、特にNHには限られず、例えばHOとしても良い。この場合には、HOと化学反応させる反応材としては、CaO等を使用する。
また、上記実施形態は、酸化触媒4を加熱するものであるが、本発明は、選択還元触媒6及び酸化触媒7といった他の排気触媒、添加弁8により供給された尿素水を分散・拡散させる分散器、或いは排気通路3自体を加熱するものにも適用可能である。また、本発明は、ディーゼルエンジンには限られず、ガソリンエンジンの排気系に設けられた排気触媒等を加熱するものにも適用可能である。
2…ディーゼルエンジン、3…排気通路(排気系)、4…酸化触媒(加熱対象物)、11…内部反応器(第1反応器)、12…内部反応器(第2反応器)、13…貯蔵器、14,15…媒体供給通路(媒体供給系)、16,17…開閉弁(媒体供給系)、19…コントローラ(制御手段)、20…内部反応器、21…内部反応器、22…媒体供給通路(媒体供給系)、23…外部反応器、24…内部反応器、26…媒体供給通路(媒体供給系)、30…内部反応器。

Claims (7)

  1. エンジンの排気系に設けられた加熱対象物を加熱する化学蓄熱装置において、
    前記加熱対象物の内部に配置され、反応媒体と化学反応して熱を発生させる反応材を含む内部反応器と、
    前記内部反応器と媒体供給系を介して接続され、前記反応媒体を貯蔵する貯蔵器とを備え、
    前記内部反応器における前記加熱対象物の排気上流側に含まれる前記反応材の量は、前記内部反応器における前記加熱対象物の排気下流側に含まれる前記反応材の量よりも多いことを特徴とする化学蓄熱装置。
  2. 前記内部反応器は、前記加熱対象物の排気上流側に配置され、前記反応材を含む第1反応器と、前記加熱対象物の排気下流側に配置され、前記反応材を含む第2反応器とを有し、
    前記第1反応器及び前記第2反応器は、それぞれ前記媒体供給系を介して前記貯蔵器と接続されており、
    前記第1反応器に含まれる前記反応材の量は、前記第2反応器に含まれる前記反応材の量よりも多いことを特徴とする化学蓄熱装置。
  3. 前記第2反応器は、前記第1反応器に対して前記加熱対象物の排気方向に垂直な方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項2記載の化学蓄熱装置。
  4. 前記貯蔵器から前記内部反応器に前記反応媒体を供給するように、前記媒体供給系を制御する制御手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記貯蔵器から前記第1反応器に前記反応媒体を供給し、その後に前記貯蔵器から前記第2反応器に前記反応媒体を供給するように、前記媒体供給系を制御することを特徴とする請求項2または3記載の化学蓄熱装置。
  5. 前記内部反応器は、前記加熱対象物の排気上流側から前記加熱対象物の排気下流側に向かって連続的に設けられており、
    前記媒体供給系は、前記内部反応器における前記加熱対象物の排気上流側に接続されていることを特徴とする請求項1記載の化学蓄熱装置。
  6. 前記加熱対象物の外側周囲に配置され、前記反応材を含む外部反応器を更に備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の化学蓄熱装置。
  7. 前記外部反応器は、前記内部反応器とつながっていることを特徴とする請求項6記載の化学蓄熱装置。
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