JP2014152661A - ディーゼルエンジンの排ガス浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】容量の大型化や圧力損失の増加を招くことなく、広い温度範囲でNOxの浄化性能を向上することができるディーゼルエンジンの排ガス浄化装置を提供する。
【解決手段】尿素水の噴射ノズル3の下流側の排気管1に介設した触媒コンバータ2の担体4に形成された排ガス通路6の壁面5に、NOx吸着触媒層9とSCR触媒層10とを形成するとともに、入口7側におけるNOx吸着触媒層9のコート量をSCR触媒層10のコート量よりも多くし、かつ出口8側におけるSCR触媒層10のコート量をNOx吸着触媒層9のコート量よりも多くする。
【選択図】図4
【解決手段】尿素水の噴射ノズル3の下流側の排気管1に介設した触媒コンバータ2の担体4に形成された排ガス通路6の壁面5に、NOx吸着触媒層9とSCR触媒層10とを形成するとともに、入口7側におけるNOx吸着触媒層9のコート量をSCR触媒層10のコート量よりも多くし、かつ出口8側におけるSCR触媒層10のコート量をNOx吸着触媒層9のコート量よりも多くする。
【選択図】図4
Description
本発明は、ディーゼルエンジンの排ガス浄化装置に関し、更に詳しくは、容量の大型化や圧力損失の増加を招くことなく、広い温度範囲でNOxの浄化性能を向上することができるディーゼルエンジンの排ガス浄化装置に関する。
ディーゼルエンジンの排ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)の大気中への放出を低減することを目的として、尿素水と選択還元型触媒(SCR:Selective Catalytic Reduction)とを用いた尿素SCRシステムが開発されている。
尿素SCRシステムは、尿素水が加水分解して生じたアンモニア(NH3)を、SCR触媒の存在下で還元剤として作用させるSCR反応により、排ガス中のNOxを浄化するものである。SCR触媒には、鉄イオン交換アルミノシリケートなどのゼオライト触媒が広く用いられており、このゼオライト触媒を含むスラリーがコートされたセラミックハニカム等の担体を触媒コンバータ内に格納して排気管に装着して使用する。
しかし、この尿素SCRシステムにおいては、尿素水が約175℃近くの温度にならないとNH3に分解しないため、ディーゼルエンジンの始動直後等の低温の排ガス温度条件では、SCR触媒においてNOxの浄化性能を十分に得ることができないという問題があった。
そのような問題を解決するために、担体にNOx吸着材コート層とSCR触媒コート層とを積層することで、排ガスの低温時にはNOx吸着材コート層でNOxを吸着する一方で、尿素水が分解するような高温時にはNOx吸着材コート層から放出されたNOxをSCR触媒コート層で浄化するようにした排気浄化装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、上記の排気浄化装置では、NOx吸着材コート層からNOxが放出され始める排ガスの温度域では、SCR触媒コート層の活性が十分に高くなっていないため、NOxを浄化しきれずに外部へ排出してしまうという問題がある。また、排ガスの低温時におけるNOxの排出を抑制するためには、NOx吸着材コート層のコート量を増加させる必要があるが、そうすると排気浄化装置の容量の大型化や圧力損失の増加を招くことになってしまうという問題もある。
本発明の目的は、容量の大型化や圧力損失の増加を招くことなく、広い温度範囲でNOxの浄化性能を向上することができるディーゼルエンジンの排ガス浄化装置を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明のディーゼルエンジンの排ガス浄化装置は、ディーゼルエンジンの排気管への還元剤の供給手段と、前記供給手段の下流側の排気管に介設された触媒コンバータとを備えたディーゼルエンジンの排ガス浄化装置において、前記触媒コンバータの担体に形成された排ガス通路の壁面にNOx吸着触媒層とSCR触媒層とを形成するとともに、前記排ガス通路の上流側における前記NOx吸着触媒層のコート量を前記SCR触媒層のコート量よりも多くし、かつ下流側における前記SCR触媒層のコート量を前記NOx吸着触媒層のコート量よりも多くしたことを特徴とするものである。
上記のディーゼルエンジンの排ガス浄化装置においては、排ガス通路の壁面にNOx吸着触媒層とSCR触媒層とを積層して形成するとともに、排ガス通路の上流側から下流側へ向けて、NOx吸着触媒層のコート量を次第に減少させ、かつSCR触媒層のコート量を次第に増加させる。
または、排ガス通路の上流側の壁面にNOx吸着触媒層のみを形成するとともに、下流側の壁面にSCR触媒層のみを形成する。
NOx吸着触媒層を形成するNOx吸着触媒は、SCR触媒層におけるSCR反応を妨げないように、酸点を有しない触媒を用いることが望ましい。
本発明のディーゼルエンジンの排ガス浄化装置によれば、触媒コンバータの担体に形成された排ガス通路の壁面にNOx吸着触媒層とSCR触媒層とを形成するとともに、その排ガス通路の上流側におけるNOx吸着触媒層のコート量をSCR触媒層のコート量よりも多くし、かつ下流側におけるSCR触媒層のコート量をNOx吸着触媒層のコート量よりも多くなるようにしたので、排ガスの低温時において排ガス中のNOxの大部分がNOx吸着触媒層の上流側で吸着される一方で、高温時にはNOx吸着触媒層から放出されたNOxが下流側に多く存在するSCR触媒層と十分にSCR反応を起こして浄化されるので、広い温度範囲でNOxの浄化性能を向上することができる。
また、従来よりもNOx吸着触媒層のコート量を多くすることなく、排ガスの低温時において多量のNOxを上流側で吸着して排ガス浄化装置からの排出を抑制できるので、排ガス浄化装置の容量の大型化や圧力損失の増加を招くことはない。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態からなるディーゼルエンジンの排ガス浄化装置における触媒コンバータを示す。
ディーゼルエンジンの排ガス浄化装置は、車両や船舶のディーゼルエンジン(図示せず)からの排ガスGが流れる排気管1の途中に介設された太径の略円筒形状の触媒コンバータ2と、その触媒コンバータ2の上流側の排気管1に設置された尿素水の噴射ノズル3とを備えている。なお、通常は、ディーゼルエンジンと噴射ノズル3との間に、酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)及び/又はDPF(Diesel Particulate Filter)を設けるようにする。また、触媒コンバータ2の下流にDOCを接続する場合もある。
触媒コンバータ2には、図2に示すようなコージェライト、酸化アルミニウムや酸化チタン等で形成されるハニカム構造の円筒形の担体4が格納されている。この担体4の内部には、図3に示すように、壁面5で区画された断面矩形の排気ガス通路6が入口7側(上流側)から出口8側(下流側)へ向けて多数形成されている。
尿素水の噴射ノズル3は、先端部が排気管1内に位置するように外部から挿入され、尿素タンク(図示せず)から供給される尿素水を、排気管1内を通過して触媒コンバータ2へ流入する排ガスGに向けて噴射するようになっている。
このようなディーゼルエンジンの排ガス浄化装置において、図4に示すように、担体4の排気ガス通路6の壁面5には、NOx吸着触媒層9及びSCR触媒層10が、入口7側(上流側)から出口8側(下流側)へ向けてNOx吸着触媒層9の厚さ(コート量)が次第に減少するとともに、SCR触媒層10の厚さ(コート量)が次第に増加するように積層されている。
NOx吸着触媒層9は、排ガスGの温度が低温時には排ガスG中のNOxを吸着する一方で、高温時(例えば、約175℃以上)には吸着したNOxを脱離させ放出する機能を有している。NOx吸着触媒層9を形成するNOx吸着触媒の種類は特に限定するものではないが、酸点を有しないものが望ましい。酸点は塩基性ガスであるNH3を吸着してしまうため、後述するSCR触媒層10におけるSCR反応の妨げになるからである。酸点を有しないNOx吸着触媒としては、塩基性酸化物の担体にAgを担持した触媒などを挙げることができる。
SCR触媒層10は、噴射ノズル3から噴射された尿素水が加水分解して生じたNH3を還元剤とするSCR反応によりNOxを浄化する機能を有している。SCR触媒層10を形成するSCR触媒としては、Fe、Cu又はCe等を含有するゼオライト系の触媒が好ましく用いられる。
なお、図4では、排ガス通路6の壁面5にSCR触媒層10及びNOx吸着触媒層9の順で積層しているが、これらの上下を逆にして積層するようにしてもよい。
このように触媒コンバータ2の担体4を構成することにより、排ガスGの低温時において排ガスG中のNOxの大部分がNOx吸着触媒層9の上流側で吸着される一方で、高温時にはNOx吸着触媒層9から放出されたNOxが下流側に多く存在するSCR触媒層10と十分にSCR反応を起こして浄化されるので、広い温度範囲でNOxの浄化性能を向上することができるのである。
また、従来よりもNOx吸着触媒層9のコート量を多くすることなく、排ガスGの低温時において多量のNOxを上流側で吸着して排ガス浄化装置からの排出を抑制できるので、排ガス浄化装置の容量の大型化や圧力損失の増加を招くことはない。
NOx吸着触媒層9及びSCR触媒層10は、図4に示すように、排ガス通路6の全長に渡って形成する必要はなく、例えば図5に示すように、SCR触媒層10を入口7側へ延長するとともに、NOx吸着触媒層9を出口8側から後退させるようにしてもよい。このようにすることで、高温時においてNOx吸着触媒層9から放出されたNOxがSCR触媒層10に接触しやすくなるので、NOxの浄化性能をより向上することができる。
図6は、本発明の別の実施形態からなるディーゼルエンジンの排ガス浄化装置における触媒コンバータの排ガス通路の壁面を示す。
この実施形態では、担体4の排ガス通路6の壁面5の入口7側にはNOx吸着触媒層9のみが形成されている一方で、出口8側にはSCR触媒層10のみが形成されている。
なお、図6では、NOx吸着触媒層9とSCR触媒層10との境を、排ガス通路6の長手方向の中央にしているが、両層9、8の境の位置はこれに限られるものではなく、排ガスGの状態や排ガス通路6のサイズなどにより適宜設定される。
なお、図6では、NOx吸着触媒層9とSCR触媒層10との境を、排ガス通路6の長手方向の中央にしているが、両層9、8の境の位置はこれに限られるものではなく、排ガスGの状態や排ガス通路6のサイズなどにより適宜設定される。
このように触媒コンバータ2の担体4を構成することにより、排ガスGの低温時におけるNOxの吸着性能と高温時におけるNOxの浄化性能とを向上することができるので、広い温度範囲でNOxの浄化性能を更に向上することができる。
1 排気管
2 触媒コンバータ
3 噴射ノズル
4 担体
5 壁面
6 排ガス通路
7 入口
8 出口
9 NOx吸着触媒層
10 SCR触媒層
2 触媒コンバータ
3 噴射ノズル
4 担体
5 壁面
6 排ガス通路
7 入口
8 出口
9 NOx吸着触媒層
10 SCR触媒層
Claims (4)
- ディーゼルエンジンの排気管への還元剤の供給手段と、前記供給手段の下流側の排気管に介設された触媒コンバータとを備えたディーゼルエンジンの排ガス浄化装置において、
前記触媒コンバータの担体に形成された排ガス通路の壁面にNOx吸着触媒層とSCR触媒層とを形成するとともに、前記排ガス通路の上流側における前記NOx吸着触媒層のコート量を前記SCR触媒層のコート量よりも多くし、かつ下流側における前記SCR触媒層のコート量を前記NOx吸着触媒層のコート量よりも多くしたディーゼルエンジンの排ガス浄化装置。 - 前記排ガス通路の壁面に前記NOx吸着触媒層と前記SCR触媒層とを積層して形成するとともに、前記排ガス通路の上流側から下流側へ向けて、前記NOx吸着触媒層のコート量を次第に減少させ、かつ前記SCR触媒層のコート量を次第に増加させた請求項1に記載のディーゼルエンジンの排ガス浄化装置。
- 前記排ガス通路の上流側の壁面に前記NOx吸着触媒層のみを形成するとともに、下流側の壁面に前記SCR触媒層のみを形成した請求項1に記載のディーゼルエンジンの排ガス浄化装置。
- 前記NOx吸着触媒層を形成するNOx吸着触媒が酸点を有しない触媒である請求項1〜3のいずれか1項に記載のディーゼルエンジンの排ガス浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013021680A JP2014152661A (ja) | 2013-02-06 | 2013-02-06 | ディーゼルエンジンの排ガス浄化装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106762041A (zh) * | 2016-12-28 | 2017-05-31 | 中船动力研究院有限公司 | 具有NOx捕集功能的船舶柴油机催化还原装置 |
JP2017155643A (ja) * | 2016-03-01 | 2017-09-07 | 株式会社Soken | NOx浄化装置、およびNOx浄化装置の製造方法 |
-
2013
- 2013-02-06 JP JP2013021680A patent/JP2014152661A/ja active Pending
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