JP2016023898A - 化学蓄熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配管の内部のスペースを有効に活用して加熱器を配置させることができる化学蓄熱装置を提供することを課題とする。
【解決手段】エンジンの排気系における加熱対象を加熱する化学蓄熱装置であって、エンジンから排出される排気ガスが流れる配管8の内部に配置される複数の基本ユニット20(20,20,20)からなる加熱器11と、反応媒体を貯蔵する貯蔵器と、加熱器11と貯蔵器との間で反応媒体を流通させるための接続管13とを備え、基本ユニット20は、反応媒体との化学反応による発熱と蓄熱による反応媒体の脱離とを可逆的に行う蓄熱材を有する発熱部と、発熱部と加熱対象との熱交換を行う熱交換部とを有し、複数の基本ユニット20は、配管8の形状に応じて配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、化学蓄熱装置に関する。
加熱器と貯蔵器とを有する化学蓄熱装置として、エンジンから排出される排気ガスが流れる配管の内部に加熱器を配設して触媒等を暖機するものが知られている。例えば、特許文献1には、エンジンから排出される排気ガスが流れる配管の内部に触媒体が配設され、この触媒体の上流側に化学蓄熱装置の加熱器としての第1容器が配設され、第1容器からの輻射熱や排気ガスとの熱交換により下流の触媒を暖機することが開示されている。この第1容器は、内部に複数の貫通穴を有する直方体形状であり、各貫通穴に熱交換用のフィンが設けられて複数の熱交換部が構成され、貫通穴以外の部分に反応媒体との反応により発熱する発熱剤が充填されて複数の発熱部が構成されている。
特開平11−311117号公報
上記の特許文献1に記載の加熱器としての第1容器は、複数の発熱部と複数の熱交換部とが一つの構造体として構成されているので、形状の自由度が低い。そのため、加熱器の形状を配管の内部の形状に応じて変更することは難しく、配管の内部のスペースを有効に活用できないという問題がある。
そこで、本技術分野においては、配管の内部のスペースを有効に活用して加熱器を配置させることができる化学蓄熱装置が要請されている。
本発明の一側面に係る化学蓄熱装置は、エンジンの排気系における加熱対象を加熱する化学蓄熱装置であって、エンジンから排出される排気ガスが流れる配管の内部に配置される複数の基本ユニットからなる加熱器と、反応媒体を貯蔵する貯蔵器と、加熱器と貯蔵器との間で反応媒体を流通させるための接続管とを備え、基本ユニットは、反応媒体との化学反応による発熱と蓄熱による反応媒体の脱離とを可逆的に行う蓄熱材を有する発熱部と、発熱部と加熱対象との熱交換を行う熱交換部とを有し、複数の基本ユニットは、配管の内部の形状に応じて配置される。
加熱器が複数の基本ユニットによって構成されるので、加熱器の形状の自由度が高く、加熱器の形状を配管の内部の形状に合わせて適宜変更することができる。そのため、配管の内部のスペースを有効に活用して加熱器を配置させることができる。その結果、加熱器の発熱効率や熱交換効率が向上する。
一実施形態の化学蓄熱装置では、熱交換部が発熱部の両側部にそれぞれ配置される。この基本ユニットの構造の場合、基本ユニットを製造し易くなる。
一実施形態の化学蓄熱装置では、熱交換部が発熱部の外周部に配置される。この基本ユニットの構造の場合、熱交換効率が向上する。
一実施形態の化学蓄熱装置では、配管の端部には、管径が異なる排気管と接続するためのコーンが配設され、コーンの内部にまで配置される基本ユニットは、コーンの内部の形状に応じて排気ガスの流れる方向の長さが設定される。この構成により、径が徐々に変化するコーンの内部のスペースを有効に活用して加熱器を配置させることができる。
一実施形態の化学蓄熱装置では、コーンの外周部に反応媒体を導入するための空間が形成され、接続管は、空間にまで反応媒体を流通させ、空間と複数の基本ユニットとの間で反応媒体をそれぞれ流通させる複数の個別接続管を備える。貯蔵器と複数の基本ユニットとの間に空間を設けることにより、空間から各基本ユニットに略均一に反応媒体を供給できる。
一実施形態の化学蓄熱装置では、複数の基本ユニットは、排気ガスが流れる方向に直交する断面の断面積が異なる基本ユニットを含む。断面積が異なる基本ユニットによって加熱器の形状を配管の内部の形状により近づけることができるので、配管の内部のスペースをより有効に活用して加熱器を配置させることができる。
本発明によれば、配管の内部のスペースを有効に活用して加熱器を配置させることができる。
一実施形態に係る化学蓄熱装置を備えた排気ガス浄化システムの概略構成図である。 図1のヒータ周辺を模式的に示す図であり、(a)が側断面図であり、(b)が正断面図である。 ヒータの基本ユニットの一例であり、(a)が外観斜視図であり、(b)が正断面図であり、(c)が複数の基本ユニットの配置を示す正断面図である。 ヒータの基本ユニットの他の例であり、(a)が外観斜視図であり、(b)が正断面図であり、(c)が複数の基本ユニットの配置を示す正断面図である。 ヒータの複数の基本ユニットに対応した接続管の構成を示す正断面図である。 ヒータの上流側からアンモニアを供給する場合のヒータ周辺を模式的に示す側断面図である。 他の実施形態に係る基本ユニットからなるヒータを模式的に示す正断面図であり、(a)が基本ユニットの断面形状が正方形であり、断面積が異なる基本ユニットを含む場合であり、(b)が基本ユニットの断面形状が六角形の場合であり、(c)が基本ユニットの断面形状が円形の場合である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る化学蓄熱装置を説明する。なお、各図において同一又は相当する要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
一実施形態に係る化学蓄熱装置を、車両のエンジンの排気系に設けられる排気ガス浄化システムに備えられる化学蓄熱装置に適用する。一実施形態に係る排気ガス浄化システムは、エンジン(特に、ディーゼルエンジン)から排出される排気ガス中に含まれる有害物質(環境汚染物質)を浄化するシステムであり、触媒のDOC[Diesel Oxidation Catalyst]、SCR[SelectiveCatalytic Reduction]とASC[Ammonia Slip Catalyst]及びフィルタのDPF[Diesel Particulate Filter]を備えている。また、一実施形態に係る排気ガス浄化システムは、暖機用の化学蓄熱装置を備えている。
図1を参照して、一実施形態に係る排気ガス浄化システム1の全体構成について説明する。図1は、排気ガス浄化システム1の概略構成図である。
排気ガス浄化システム1は、エンジン2の排気側に接続された排気管3の上流側から下流側に向けて、ディーゼル酸化触媒(DOC)4、ディーゼル排気微粒子除去フィルタ(DPF)5、選択還元触媒(SCR)6、アンモニアスリップ触媒(ASC)7を備えている。これらDOC4、DPF5、SCR6、ASC7が配設される各部分は、配設されない部分の排気管3の径よりも大きくなっている。排気管3及びDOC4、DPF5、SCR6、ASC7が配設される各配管の内部にはエンジン2から排出される排気ガスが流れ、排気ガスの流れる方向によって上流側や下流側が規定される。
DOC4は、排気ガス中に含まれるHCやCO等を酸化する触媒である。DPF5は、排気ガス中に含まれるPMを捕集して取り除くフィルタである。SCR6は、インジェクタ6aによって排気管3内の上流側にアンモニア(NH)あるいは尿素水(加水分解してアンモニアになる)が供給されると、アンモニアと排気ガス中に含まれるNOxとを化学反応させることによって、NOxを還元して浄化する触媒である。ASC7は、SCR6をすり抜けて下流側に流れたアンモニアを酸化する触媒である。
各触媒4,6,7には、環境汚染物質に対する浄化能力を発揮できる温度領域(すなわち、活性温度)が存在する。しかし、エンジン2の冷間始動時などは、各触媒4,6,7の温度は活性温度よりも低くなっており、十分な浄化能力を発揮することができない。また、エンジン2から排出される排気ガスで触媒を活性温度まで暖機する場合、エンジン2の冷間始動直後は、エンジン2から排出された排気ガスの温度は比較的低温であり、触媒を早期に暖めることができない。そこで、エンジン2の始動直後においても、各触媒4,6,7で十分な浄化能力を発揮させるためには、各触媒4,6,7の温度を迅速に活性温度に昇温する必要がある。そのために、排気ガス浄化システム1は、各触媒4,6,7の暖機を行う化学蓄熱装置10を備えている。
化学蓄熱装置10は、可逆的な化学反応を利用して、外部エネルギレスで触媒などを暖機する装置である。具体的には、化学蓄熱装置10は、排気ガスの熱(排熱)を蓄熱材から脱離した反応媒体に蓄えておく。そして、化学蓄熱装置10は、その反応媒体を必要なときに蓄熱材に供給して、蓄熱材と反応媒体とを化学反応(化学吸着)させ、化学反応時の反応熱を利用して加熱する。この実施形態では、反応媒体としてアンモニアを用いている。
化学蓄熱装置10は、エンジン2から排気ガスが流れる最も上流に位置する触媒であるDOC4よりも上流部で排気ガスを加熱し、排気ガスを昇温する。この昇温した排気ガスがDOC4の内部に流れ、DOC4を暖機する。さらに、昇温した排気ガスが下流の触媒(SCR6、ASC7)の内部にも流れ、下流の触媒も暖機する。なお、この実施形態では、排気ガスが特許請求の範囲に記載の加熱対象に相当する。
図1に加えて図2〜図5を参照して、化学蓄熱装置10について詳細に説明する。図2は、化学蓄熱装置10のヒータ周辺を模式的に示す図であり、(a)が側断面図であり、(b)が正断面図である。図3は、ヒータの基本ユニットの一例であり、(a)が外観斜視図であり、(b)が正断面図であり、(c)が複数の基本ユニットの配置を示す正断面図である。図4は、ヒータの基本ユニットの他の例であり、(a)が外観斜視図であり、(b)が正断面図であり、(c)が複数の基本ユニットの配置を示す正断面図である。図5は、ヒータの複数の基本ユニットに対応した接続管の構成を示す正断面図である。
化学蓄熱装置10について説明する前に、DOC4及びDOC4が配設される配管8について説明しておく。DOC4は、ハニカム基材に酸化触媒が担持された構造である。ハニカム基材の形状は、例えば、円柱形状(断面が円形)である。ハニカム基材は、配管8の内部における下流側に配設されている。ハニカム基材の内部には、排気ガスが流れる。
配管8の形状は、DOC4のハニカム基材に応じた形状であり、例えば、円筒形状(断面が円環状)である。配管8の内径は、DOC4のハニカム基材の外径に応じた径である。DOC4は上流側や下流側の排気管3よりも大きい径を有しているので、配管8の径も排気管3の径よりも大きい。管径が異なる排気管3に接続するために、配管8の上流端部と下流端部にはコーン8a,8aが配設されている。コーン8aは、配管8を排気管3に繋ぐ部分であり、径が徐々に変化する部材である。なお、配管8の形状としては、断面が楕円の筒形状等の他の様々な形状がある。
それでは、化学蓄熱装置10について説明する。化学蓄熱装置10は、ヒータ11、ストレージ12、接続管13、バルブ14等を備えている。なお、この実施形態では、ヒータ11が特許請求の範囲に記載の加熱器に相当し、ストレージ12が特許請求の範囲に記載の貯蔵器に相当し、接続管13が特許請求の範囲に記載の接続管に相当する。
ヒータ11は、配管8の内部におけるDOC4の上流側に配設される。ヒータ11は、蓄熱材を有している。ヒータ11では、アンモニアと蓄熱材とが化学反応(化学吸着または配位結合)して熱を発生させ、この発生させた熱を配管8内を流れる排気ガスと熱交換する。また、ヒータ11では、配管8内を流れる排気ガスの排熱を蓄熱材と熱交換し、この排熱によって蓄熱材が所定温度以上になると蓄熱材とアンモニアとが脱離する。この所定温度は、ヒータ11で用いられる蓄熱材11aと反応媒体との組み合わせなどによって決まる。
蓄熱材としては、反応媒体であるアンモニアと化学反応して発熱し、触媒の活性温度以上に昇温できる材料を用いる。この材料としては、ハロゲン化合物のMXの組成を持つ材料であり、M=Mg、Ca、Srなどのアルカリ土類金属、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znなどの遷移金属であり、XがCl、Br、Iなどであり、a=2、3である。なお、蓄熱材11aには、熱伝導性を向上させる添加物を混合してもよい。添加物としては、例えば、カーボンファイバ、カーボンビーズ、SiCビーズ、Cu、Ag、Ni、Ci−Cr、Al、Fe、ステンレス鋼などの金属ビーズ、高分子ビーズ、高分子ファイバである。
ヒータ11は、複数の基本ユニット20(20,20,20)を有している。この複数の基本ユニット20は、配管8の上流側(コーン8aを含む)の内部の形状に応じて配置されている。この実施形態では、基本ユニット20が特許請求の範囲に記載の基本ユニットに相当する。
基本ユニット20は、ヒータ11を構成する基本単位であり、蓄熱材による発熱及び蓄熱を行うとともに排気ガスとの間の熱交換を行う。複数の基本ユニット20は、全て同じ構造を持つ。複数の基本ユニット20の形状は、直方体であり、排気ガスが流れる方向に直交する断面が正方形である。但し、径が変化するコーン8aの内部にまで基本ユニット20を配置させるために、排気ガスの流れる方向の長さが異なる複数種類の基本ユニット20がある。図2に示す例の場合、3種類の長さの基本ユニット20があり、基本ユニット20が最も長い長さであり、基本ユニット20が中間の長さであり、基本ユニット20が最も短い長さである。
複数の基本ユニット20は、配管8の上流側の内部のスペースに占める割合が出来るだけ多くなるように配置される。特に、複数の基本ユニット20は、上流側のコーン8aの内部のスペースに出来るだけ配置されるように、中心に近いほど長さが長い基本ユニットが配置される。配管8内に配置された基本ユニット20,20間は、溶接やロウ付けなどによって接合してもよいし、あるいは、接合しなくても配管8内で位置が保持される場合には接合しなくてもよい。
図2に示す円筒形状の配管8の例で、複数の基本ユニット20(20,20,20)の配置について説明する。この例の場合、基本ユニット20の個数は、13個である。図2(b)に示すように、配管8の断面の円形に出来るだけ近づけるために、13個の基本ユニット20は、中央部に5個配置され、その両側に3個ずつ配置され、最も外側に1個ずつ配置される。図2(a)に示すように、基本ユニット20の下流端側は、接続管13との接続スペースを確保するために、DOC4との間に所定間隔を空けて配置される。基本ユニット20の上流端側は、コーン8aの傾斜面に出来るだけ近づく位置まで配置される。そのために、長さが異なる基本ユニット20,20,20は、中心部に最も長い長さの基本ユニット20が配置され、その周りに中間の長さの基本ユニット20が配置され、最も外周側に最も短い長さの基本ユニット20が配置される。
なお、基本ユニット20の断面の形状や断面積(サイズ)は、配管8の断面の形状、配管8や排気管3の断面の断面積などを考慮して適宜設定するとよい。基本ユニット20の断面の形状については、基本ユニット20の製造し易さも考慮するとよい。基本ユニット20の各長さは、コーン8aの形状などを考慮して適宜設定するとよい。基本ユニット20の個数は、ヒータ11に求められる熱量に応じて、配管8内での配置形態や基本ユニット20の断面の断面積などによって決まる。
図3を参照して、基本ユニット20Aの構造の一例について説明する。基本ユニット20Aは、発熱部30と熱交換部40,40を有しており、発熱部30の両側部に熱交換部40,40がそれぞれ配置される。図3(b)に示すように、発熱部30の断面の形状は長方形であり、熱交換部40の断面の形状も長方形である。発熱部30では、蓄熱材による発熱及び蓄熱を行う。熱交換部40では、発熱部30と排気ガスとの間で熱交換を行う。この実施形態では、発熱部30が特許請求の範囲に記載の発熱部に相当し、熱交換部40が特許請求の範囲に記載の熱交換部に相当する。
発熱部30は、蓄熱材30aが筐体30bに収容されている。筐体30bは、外形が直方体であり、断面が長方形である。筐体30bは、例えば、ステンレス鋼(SUS等)で形成される。筐体30bの一端面の中央部には、ユニット管30cが設けられている。ユニット管30cは、接続管13と接続するための管である。筐体30bの内部の中央部には、アンモニア流路30dが設けられている。アンモニア流路30dは、ユニット管30cに繋がっており、アンモニアが流れる通路である。アンモニア流路30dは、筐体30bの内部において排気ガスが流れる方向の一端部から他端部まで延びている。アンモニア流路30dは、例えば、多孔体シートで形成される。蓄熱材30aは、筐体30bの内部のアンモニア流路30dの周りに充填されている。
熱交換部40,40は、外筒40aの内部の中央部に配置された筐体30bの両側にそれぞれ構成される。外筒40aは、断面が正方形の筒である。外筒40aは、例えば、ステンレス鋼で形成される。外筒40aの内面と筐体30bの外面との間の空間40bは、排気ガスが流れる流路となる。外筒40aの内面と筐体30bの外面との間には、複数のフィン40cが設けられている。フィン40cは、熱交換用の部材であり、空間40bの全域に所定間隔を空けて配置される。フィン40cは、例えば、ステンレス鋼で形成される。図3に示す例のフィン40cは断面が平板状であるが、断面が波状やジグザグ状などの他の形状のフィンでもよい。
上記のように構成される基本ユニット20Aは、発熱部30の周りに熱交換部40,40が配置されていない部分がある。そこで、図3(c)に示すように、複数の基本ユニット20Aは、隣り合う基本ユニット20A,20A同士の配置方向が90°異なるように配置するとよい。このように配置することにより、四方が基本ユニット20Aで配置されている基本ユニット20Aについては、発熱部30の周りに全て熱交換部40が配置されることになる。これにより、発熱部30で発生した熱の熱交換効率が向上する。
図4を参照して、基本ユニット20Bの構造の他の例について説明する。基本ユニット20Bは、発熱部50と熱交換部60を有しており、発熱部50の外周部に熱交換部60が配置される。図4(b)に示すように、発熱部50の断面の形状は正方形であり、熱交換部60の断面の形状は正方形の環状である。発熱部50では、蓄熱材による発熱及び蓄熱を行う。熱交換部60では、発熱部50と排気ガスとの間で熱交換を行う。この実施形態では、発熱部50が特許請求の範囲に記載の発熱部に相当し、熱交換部60が特許請求の範囲に記載の熱交換部に相当する。
発熱部50は、蓄熱材50aが筐体50bに収容されている。筐体50bは、外形が直方体であり、断面が正方形である。上記の発熱部30と同様に、筐体50bの一端面の中央部にはユニット管50cが設けられ、筐体50bの内部の中央部にはアンモニア流路50dが設けられている。
熱交換部60は、外筒60aの内部の中心部に配置された筐体50bの周りに構成される。外筒60aは、上記の外筒40aと同様の筒である。外筒60aの内面と筐体50bの外面との間の空間60bは、排気ガスが流れる流路となる。上記の熱交換部40と同様に、外筒60aの内面と筐体50bの外面との間には、複数のフィン60cが設けられている。
上記のように構成される基本ユニット20Bは、発熱部50の周りには全て熱交換部60が配置されている。したがって、図4(c)に示すように、基本ユニット20Bの配置方向を考慮せずに、複数の基本ユニット20Bを配置すればよい。
ストレージ12は、反応媒体であるアンモニアを保持(吸着)及び分離(放出)が可能な吸着材12aが内蔵されている。吸着材12aとしては、例えば、物理吸着によるアンモニアの貯蔵が可能な活性炭が用いられる。ストレージ12では、アンモニアを吸着材12aから分離させてヒータ11に供給するとともに、暖機終了後には排気ガスの排熱を受けて蓄熱材から脱離したアンモニアを吸着材12aに物理吸着させることで再び回収する。なお、吸着材12aとしては、活性炭に限られず、例えば、メソポーラスシリカ、メソポーラスカーボンやメソポーラスアルミナ等のメソ孔を有するメソポーラス材、または、ゼオライト、シリカゲルを用いてもよい。
接続管13は、ヒータ11とストレージ12とを接続する管であり、ヒータ11とストレージ12との間でアンモニアを流通させる流路となる。特に、接続管13は、ヒータ11の下流側において、ヒータ11を構成する複数の基本ユニット20にそれぞれ接続するための管構成を有している。この管構成については、図5を参照して、基本ユニット20Aに接続する場合を例として説明する。接続管13は、主管13aに加えて、1本の分岐管13b及び5本の枝管13c〜13gを有している。主管13aは、ストレージ12から配管8の近傍まで延びる管である。なお、図5に示す例は、主管13aの一端は配管8の上方に配置される。
分岐管13bは、主管13aに繋がっており、5本の枝管13c〜13gに分岐させる管である。分岐管13bは、配管8の上方に配置され、配管8の幅方向に延在する。分岐管13bの長さは、配管8内の幅方向の両端部に配置される基本ユニット20A,20Aのユニット管30c、30c間の間隔よりも若干長い長さである。
枝管13c〜13gは、分岐管13bに繋がっており、基本ユニット20Aのユニット管30cと接続するための管である。枝管13c〜13gは、配管8を貫通し、配管8の上方から内部にまで延在する。枝管13c,13gは、配管8の内部において上下方向に基本ユニット20Aが1個だけ配置される配列に対応する管である。枝管13c,13gには、この1個の基本ユニット20Aのユニット管30cと接続するための1個の接続孔13hが設けられている。枝管13d,13fは、配管8の内部において上下方向に基本ユニット20Aが3個配置される配列に対応する管である。枝管13d,13fには、この3個の基本ユニット20Aのユニット管30cとそれぞれ接続するための3個の接続孔13hが設けられている。枝管13eは、配管8の内部において上下方向に基本ユニット20Aが5個配置される配列に対応する管である。枝管13eには、この5個の基本ユニット20Aのユニット管30cとそれぞれ接続するための5個の接続孔13hが設けられている。
各接続孔13hは、ユニット管30cの外径に嵌合する径を有している。各接続孔13hには、各基本ユニット20Aのユニット管30cがそれぞれ嵌め込まれる。嵌め込むだけでなく、ユニット管30cの端部を枝管13c〜13gにロウ付けなどで接合してもよい。
バルブ14は、接続管13(主管13a)の途中に配設され、ヒータ11とストレージ12との間のアンモニアの流路を開閉するバルブである。バルブ14が開かれると、接続管13を介してヒータ11とストレージ12との間でアンモニアの移動が可能となる。バルブ14の開閉制御は、化学蓄熱装置10の専用のコントローラあるいはエンジン2を制御するECU[Electronic Control Unit]などのECUで行われる。バルブ14は、電磁式のノーマリクローズのバルブであり、電圧印加時に開く。なお、バルブ14は、電流駆動のバルブでもよく、また、電磁式以外のバルブでもよい。
以上のように構成した化学蓄熱装置10の動作を説明する。この動作説明では、ヒータ11の基本ユニット20は図3に示す基本ユニット20Aとする。エンジン2の稼働中、エンジン2から排出された排気ガスの温度が暖機開始温度以下の場合(エンジン2の始動直後など)、バルブ14に電圧が印加されると、バルブ14が開く。これによって、接続管13でのアンモニアの移動が可能となる。このとき、ストレージ12の圧力が複数の基本ユニット20Aで構成されるヒータ11全体の圧力よりも高く、アンモニアがヒータ11側に移動し、接続管13の主管13a内を流れる。主管13a内を流れるアンモニアは、分岐管13bに流入し、分岐管13bから枝管13c〜13gにそれぞれ流入する。各枝管13c〜13g内を流れるアンモニアは、基本ユニット20A毎に、接続孔13hを介してユニット管30cに流入し、ユニット管30cからアンモニア流路30dに供給される。なお、暖機開始温度は、排気ガス浄化システム1において暖機が必要な温度である。暖機開始温度は、触媒(DOC4等)の活性温度等に基づいて設定される。
基本ユニット20A毎に、発熱部30では、この供給された量のアンモニアと蓄熱材30aとが化学反応して熱を発生する。この発熱部30で発生した熱は、発熱部30の筐体30bから周囲に配置される各熱交換部40のフィン40cにそれぞれ伝わる。各熱交換部40では、フィン40cに伝わった熱を空間40bに流れる排気ガスと熱交換する。この熱交換により、排気ガスが昇温する。この昇温された排気ガスが下流側に流れ、配管8内のDOC4を昇温する。さらに、昇温された排気ガスが下流側に流れ、SCR6、ASC7の各触媒も昇温する。これにより、各触媒を暖機できる。そして、この各触媒の温度が活性温度以上になると、排気ガスを浄化できる。
特に、複数の基本ユニット20Aが配管8の内部の形状に近づくように配置されているので、この複数の基本ユニット20A(発熱部30と熱交換部40,40)からなるヒータ11が配管8の内部のスペースに占める割合が大きい。そのため、ヒータ11の発熱量が多くなり、発生した熱の熱交換を促進できる。さらに、コーン8aの内部にまで配置されている基本ユニット20Aについては、排気ガスの流れる方向の長さが長い。そのため、その基本ユニット20Aの発熱部30は、蓄熱材30aの充填量が多くなり、発熱量が増加する。熱交換部40は、熱交換できる時間が長くなる。また、配管8の内部において発熱部30と熱交換部40が分散して配置されているので、排気ガスが流れる方向に直交する断面において昇温された排気ガスの温度差が少なく、この排気ガスによりDOC4を略均一に暖機できる。
暖機終了後、エンジン2の稼働がある程度継続し、エンジン2から排出された排気ガスの温度が高くなる。この排気ガスが各熱交換部40の空間40bに流れると、排気ガスの排熱がフィン40cを介して周囲に配置される各発熱部30の筐体30bに伝わる。各発熱部30では、この伝わった熱によりアンモニアと蓄熱材30aとが脱離し、アンモニアが発生する。そして、排気ガスの温度がアンモニア回収可能温度より高い場合、バルブ14に電圧が印加されると、バルブ14が開く。これによって、接続管13でのアンモニアの移動が可能となる。このとき、複数の基本ユニット20Aで構成されるヒータ11全体の圧力がストレージ12の圧力よりも高く、アンモニアがストレージ12側に移動する。この際、基本ユニット20A毎に、脱離したアンモニアが、発熱部30のユニット管30cから接続孔13hを介して各枝管13c〜13g内にそれぞれ流入する。さらに、アンモニアは、枝管13c〜13gから分岐管13bにそれぞれ流入し、分岐管13bから主管13aに流入する。そして、主管13a内を流れるアンモニアが、ストレージ12で回収される。ストレージ12では、吸着材12aでアンモニアを吸着して貯蔵する。なお、アンモニア回収可能温度は、暖機後にヒータ11からアンモニアを回収可能な温度である。アンモニア回収可能温度は、蓄熱材30aとアンモニアの組み合わせによって決まる蓄熱材30aからアンモニアが脱離する温度等に基づいて設定される。
この化学蓄熱装置10によれば、ヒータ11が複数の基本ユニット20によって構成されるので、ヒータ11の形状の自由度が高く、ヒータ11の形状を配管8の内部の形状に近づけることができる。そのため、配管8の内部のスペースを有効に活用してヒータ11を配置させることができる。これにより、ヒータ11の発熱効率が向上し、発生した熱の熱交換効率も向上する。その結果、排気ガスの昇温を促進でき、DOC4等の触媒の暖機時間を短縮できる。
化学蓄熱装置10によれば、径が徐々に変化するコーン8aの内部の形状に応じて長さが異なる基本ユニット20を配置させることにより、コーン8aの内部のスペースを有効に活用してヒータ11を配置させることができる。これにより、ヒータ11の発熱効率が更に向上し、熱交換効率も更に向上する。
化学蓄熱装置10によれば、基本ユニット20の断面の形状を正方形としたので、基本ユニット20Aを製造し易い。特に、化学蓄熱装置10によれば、熱交換部40,40が発熱部30の両側部にそれぞれ配置される基本ユニット20Aとした場合、基本ユニット20Aの構造が簡易化し、基本ユニット20Aをより製造し易い。また、化学蓄熱装置10によれば、熱交換部60が発熱部50の外周部に配置される基本ユニット20Bとした場合、発熱部50で発生した熱の熱交換効率が向上する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、上記実施形態では触媒としてDOC、SCR及びASC、フィルタとしてDPFを備える排気ガス浄化システムに適用したが、他の構成の排気ガス浄化システムに適用してもよく、例えば、DOC、SCR、ASCのうちのいずれか一つ又は二つの触媒を備えない排気ガス浄化システムや、DOC、SCR、ASC以外の触媒を備える排気ガス浄化システムに適用してもよい。また、車両もディーゼルエンジン車としたが、ガソリンエンジン車等にも適用できる。
また、上記実施形態で反応媒体をアンモニアとしたが、アルコール、水等の他の反応媒体でもよい。また、上記実施形態では反応媒体がアンモニアの場合の蓄熱材、吸着材の各材料をそれぞれ例示したが、化学蓄熱装置で用いられる反応媒体に応じて、蓄熱材、吸着材は適宜他の材料が用いられる。
また、上記実施形態では配管内においてヒータを構成する複数の基本ユニットの下流側にハニカム基材に触媒が担持されたDOCが別体として配置される構成としたが、配管内には複数の基本ユニットのみが配置され、熱交換部のフィンにDOC等の触媒を担持させる構成としてもよい。この構成の場合、配管の長さを短くでき、省スペース化できる。また、基本ユニットの長さを、上流側のコーンの形状だけでなく、下流側のコーンの形状に応じて設定するとよい。
また、上記実施形態ではコーン8aのスペースを有効活用することで、従来よりもヒータ11の搭載熱量を多くしたが、搭載熱量を変更しない場合は、コーン8aに向けて長くなった分だけヒータ11の排気管の軸方向の長さを短くすることができ、化学蓄熱装置10のヒータ11をコンパクトに構成することができる。
また、上記実施形態では上流端と下流端にコーンが配設される配管に複数の基本ユニットを配置する構成としたが、コーンが配設されない配管に複数の基本ユニットを配置してもよい。この場合も、配管の内部の形状に応じて複数の基本ユニットを配置させることができるので、配管の内部のスペースを有効に活用してヒータを配置させることができる。
また、上記実施形態では熱交換部が発熱部の両側部に配置される構成、熱交換部が発熱部の外周部に配置される構成を示したが、熱交換部と発熱部との配置関係については他の構成でもよい。例えば、熱交換部が発熱部の一方の側部にのみ配置される構成としてもよい。この構成の場合、基本ユニットの構造がより簡易化し、基本ユニットを製造し易い。
また、上記実施形態では基本ユニットの発熱部の内部にアンモニア流路となる多孔体シート等を設ける構成としたが、このようなアンモニア流路を設けなくてもよい。この構成の場合、基本ユニットの構成部材を削減できる。
また、上記実施形態では基本ユニットに外筒を設ける構成としたが、基本ユニットに外筒が無くてもよい。この構成の場合、基本ユニットの構成部材を削減でき、軽量化できる。外筒が無いので、隣接する基本ユニット間の熱交換用のフィン同士をロウ付け等で接合するとよい。
また、上記実施形態ではコーンの内部に配置するために長さが異なる基本ユニットを複数種類用いたが、全ての基本ユニットを同一の短い長さとし、コーンの内部に配置するために同一の長さの基本ユニットの個数で調整する。つまり、コーンの径方向の中心部ほど、長さを長くする必要があるので、同一の長さの基本ユニットを配置する個数を多くする。この構成の場合、基本ユニットの長さも同一なので、基本ユニットの製造効率が向上する。
また、上記実施形態ではヒータの下流側からアンモニアを供給する場合に適用したが、ヒータの上流側からアンモニアを供給する場合にも適用できる。この場合の構成について、図6を参照して説明する。この構成では、上流側のコーン8aと排気管3の一部分の外周部を覆う二重管70が設けられ、この二重管70によってコーン8a等の外周部に密閉の空間71が形成される。この空間71は、接続管73からアンモニアを導入するための空間である。接続管73の一端は、二重管70を貫通し、空間71に連通されている。接続管73は、ストレージ12から空間71までアンモニアを流通させる流路となる。コーン8aの上流側の排気管3の内部には、連結管74が設けられている。連結管74は、排気管3の内部を横断し、空間71における対向する箇所に繋がる管である。最も短い長さの基本ユニット20のユニット管75及び中間の長さの基本ユニット20のユニット管76は、コーン8aをそれぞれ貫通し、空間71にそれぞれ連通されている。最も長い長さの基本ユニット20のユニット管77は、連結管74に接続され、連結管74を介して空間71に連通されている。したがって、全ての基本ユニット20,20,20には、空間71に導入されたアンモニアが供給されることなる。この構成の場合、空間71を設けることにより、空間71から全ての基本ユニット20,20,20に略均一にアンモニアを供給することができる。その結果、各基本ユニット20,20,20では略同時に化学反応して発熱するので、発熱効率が向上する。また、基本ユニット20,20,20の下流側の直後にDOC4を配置さきるので、配管8の長さを短くでき、省スペース化できる。この実施形態では、空間71が特許請求の範囲に記載の空間に相当し、接続管73が特許請求の範囲に記載の接続管に相当し、連結管74及びユニット管75〜77が特許請求の範囲に記載の個別接続管に相当する。
また、上記実施形態では全ての基本ユニットの断面積(排気ガスが流れる方向に直交する断面の面積)を同一としたが、断面積が異なる基本ユニットを含んでいてもよい。例えば、図7(a)に示すように、断面積が異なる2種類の基本ユニット80,81の例で説明する。大きい断面積の基本ユニット80は、上記実施形態に係る基本ユニット20と同一の断面積の基本ユニットである。小さい断面積の基本ユニット81は、断面の正方形の一辺の長さが基本ユニット80の断面の正方形の一辺の長さの略三分の二である。13個の基本ユニット80は、上記実施形態に係る基本ユニット20と同じ各位置にそれぞれ配置される。8個の基本ユニット81は、基本ユニット80と基本ユニットとの間に形成される空いたスペースにそれぞれ配置され、断面の正方形の角の一つが配管8の内周面に接している。この構成の場合、断面積が異なる2種類の基本ユニット80,81で構成されるヒータの形状を断面が円形の配管8の形状により近づけることができるので、配管8の内部のスペースをより有効に活用してヒータを配置させることができる。
また、上記実施形態では基本ユニットの断面の形状を正方形としたが、他の形状としてもよい。例えば、図7(b)に示ように、断面の形状が正六角形の基本ユニット82でもよい。また、図7(c)に示すように、断面の形状が円形の基本ユニット83でもよい。この円形の基本ユニット83の場合、基本ユニット83,83間に空間ができるので、その空間に熱交換用のフィンを設けてもよい。このように断面が正六角形や円形の基本ユニット82,83で構成されるヒータの場合、ヒータの形状を断面が円形の配管8の形状に近づけることができるので、配管8の内部のスペースをより有効に活用してヒータを配置させることができる。
1…排気ガス浄化システム、2…エンジン、3…排気管、4…ディーゼル酸化触媒(DOC)、5…ディーゼル排気微粒子除去フィルタ(DPF)、6…選択還元触媒(SCR)、6a…インジェクタ、7…アンモニアスリップ触媒(ASC)、8…配管、8a…コーン、10…化学蓄熱装置、11…ヒータ、12…ストレージ、12a…吸着材、13,73…接続管、13a…主管、13b…分岐管、13c〜13g…枝管、13h…接続孔、14…バルブ、20(20,20,20),20A,20B,80,81,82,83…基本ユニット、30,50…発熱部、30a,50a…蓄熱材、30b,50b…筐体、30c,50c,75,76,77…ユニット管、30d,50d…アンモニア流路、40,60…熱交換部、40a,60a…外筒、40b,60b…空間、40c,60c…フィン、70…二重管、71…空間、74…連結管。

Claims (6)

  1. エンジンの排気系における加熱対象を加熱する化学蓄熱装置であって、
    前記エンジンから排出される排気ガスが流れる配管の内部に配置される複数の基本ユニットからなる加熱器と、
    反応媒体を貯蔵する貯蔵器と、
    前記加熱器と前記貯蔵器との間で前記反応媒体を流通させるための接続管と、
    を備え、
    前記基本ユニットは、前記反応媒体との化学反応による発熱と蓄熱による前記反応媒体の脱離とを可逆的に行う蓄熱材を有する発熱部と、前記発熱部と前記加熱対象との熱交換を行う熱交換部とを有し、
    前記複数の基本ユニットは、前記配管の内部の形状に応じて配置される、化学蓄熱装置。
  2. 前記熱交換部が、前記発熱部の両側部にそれぞれ配置される、請求項1に記載の化学蓄熱装置。
  3. 前記熱交換部が、前記発熱部の外周部に配置される、請求項1に記載の化学蓄熱装置。
  4. 前記配管の端部には、管径が異なる排気管と接続するためのコーンが配設され、
    前記コーンの内部にまで配置される前記基本ユニットは、前記コーンの内部の形状に応じて前記排気ガスの流れる方向の長さが設定される、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の化学蓄熱装置。
  5. 前記コーンの外周部に前記反応媒体を導入するための空間が形成され、
    前記接続管は、前記空間にまで前記反応媒体を流通させ、
    前記空間と前記複数の基本ユニットとの間で前記反応媒体をそれぞれ流通させる複数の個別接続管を備える、請求項4に記載の化学蓄熱装置。
  6. 前記複数の基本ユニットは、前記排気ガスが流れる方向に直交する断面の断面積が異なる基本ユニットを含む、請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の化学蓄熱装置。
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