JP2014211836A - データ管理システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】教育に関するデータを好適に管理することが可能なデータ管理システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】クラウドサーバ7は、記入ファイル及び教材ファイルの各々にメタデータを関連付けて記憶する。そして、コンピュータ装置3は、ユーザが指定したメタデータの条件を含むファイル要求情報をクラウドサーバ7に送信することで、ユーザが指定したメタデータの条件に合致したファイルの一覧を表示した検索結果画面を表示し、さらに当該一覧から任意に選択されたファイルをクラウドサーバ7からダウンロードして表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファイルなどのひとまとまりのデータを管理する技術に関する。
従来から、記入した情報を電子化する電子ペンが開発されており、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。例えば、特許文献1に記載されているように、アノトペンは、用紙に印刷された所定のドットパターンを読み取って記入情報を生成し、当該記入情報を端末装置に送信する。
また、特許文献2には、ドットパターンが形成された用紙を表す電子文書ファイルにメタデータを付加する点が記載されている。さらに、特許文献3には、映像コンテンツや音声コンテンツの時間軸上に、当該コンテンツの視聴中に電子ペンで記入した内容を示す検索用のメタデータを登録する技術が開示されている。
特許第3872498号公報 特開2009−76054号公報 特開2007−334526号公報
学校などの教育現場で生成されるレジュメやテストなどの教材の電子データや、生徒の解答や先生のコメントなどを示す記入データを、異なる教育機関同士で共有できると便宜である。その場合、上述の教材の電子データや記入データなどを管理し、検索することができるシステムが必要になる。そこで、本発明は、教育に関するデータを好適に管理することが可能なデータ管理システム及びプログラムを提供することを主な目的とする。
本発明の一つの観点では、データ管理システムは、教育に関するデータにメタデータを関連付けるメタデータ関連付け手段と、前記メタデータが関連付けられた教育に関するデータを、前記メタデータに基づき検索可能に記憶する記憶手段と、を有する。
上記のデータ管理システムは、メタデータ関連付け手段と、記憶手段とを有する。メタデータ関連付け手段は、教育に関するデータにメタデータを関連付ける。記憶手段は、メタデータが関連付けられた教育に関するデータを、メタデータに基づき検索可能に記憶する。ここで、「教育に関するデータ」は、例えば、レジュメやテストなどの教材を電子化した表示情報や、生徒や先生の記入内容を再現したストロークの表示情報などが該当し、ファイル化などによりひとまとまりに扱われるデータを指す。この構成により、データ管理システムは、教育に関するデータの各々にメタデータを関連付けて記憶し、教育に関するデータをメタデータにより好適に検索することが可能となる。
上記データ管理システムの一態様では、前記メタデータ関連付け手段は、前記教育に関するデータに、当該データに関連する教育機関を識別する情報又は教員を識別する情報の少なくともいずれか一方を、前記メタデータとして関連付ける。この態様により、データ管理システムは、学校などの教育機関又は教員を指定した検索ができるように、教育に関するデータを好適に記憶することができる。
上記データ管理システムの他の一態様では、前記メタデータ関連付け手段は、前記教育に関するデータに、当該データに関連する教材の識別情報を、前記メタデータとして関連付ける。この態様により、データ管理システムは、教材の識別情報を指定した検索ができるように、教育に関するデータを好適に記憶することができる。
上記データ管理システムの他の一態様では、前記メタデータ関連付け手段は、前記教育に関するデータが記入内容を示す場合、前記教育に関するデータに、当該データが示す記入内容の種別を示す情報を、前記メタデータとして関連付ける。この態様により、データ管理システムは、記入内容の種別を指定した検索ができるように、教育に関するデータを好適に記憶することができる。
上記データ管理システムの他の一態様では、前記メタデータ関連付け手段は、前記教育に関するデータがテストの解答内容を示す場合、前記教育に関するデータに、前記解答内容の記入時間、前記テストの開始から前記解答内容の書き始めまでの時間、又は、前記テストの開始から前記解答内容の書き終わりまでの時間の少なくともいずれかを示す情報を、前記メタデータとして関連付ける。この態様により、データ管理システムは、テストに要した時間に関する情報を指定した検索ができるように、教育に関するデータを好適に記憶することができる。
上記データ管理システムの他の一態様では、前記メタデータ関連付け手段は、前記教育に関するデータが記入内容を示す場合、前記教育に関するデータに、前記記入内容に関連するキーワードの情報を、前記メタデータとして関連付ける。この態様により、データ管理システムは、教育に関するデータが記入内容を示す場合に、記入内容に関するキーワードを指定した検索ができるように、教育に関するデータを好適に記憶することができる。
上記データ管理システムの他の一態様では、前記メタデータ関連付け手段は、前記教育に関するデータが記入内容を示す場合、当該記入内容を構成するストローク数を算出し、当該ストローク数の情報を、前記メタデータとして前記教育に関するデータに関連付ける。この態様により、データ管理システムは、教育に関するデータが記入内容を示す場合に、記入内容を構成するストローク数を指定した検索ができるように、教育に関するデータを好適に記憶することができる。
上記データ管理システムの他の一態様では、前記メタデータ関連付け手段は、前記教育に関するデータが記入内容を示す場合、当該記入内容の記入に関与した人数を算出し、当該人数の情報を、前記メタデータとして前記教育に関するデータに関連付ける。この態様により、データ管理システムは、教育に関するデータが記入内容を示す場合に、記入に関与した人数を指定した検索ができるように、教育に関するデータを好適に記憶することができる。
上記データ管理システムの他の一態様では、データ管理システムは、メタデータを指定する入力を受け付ける入力手段と、前記入力により指定されたメタデータに関連付けられた前記教育に関するデータを検索する検索手段と、前記検索手段が検索した前記教育に関するデータを表示する表示手段と、をさらに有する。この態様により、データ管理システムは、メタデータの入力を受け付けて、ユーザが所望する任意の教育に関するデータを表示させることができる。
上記データ管理システムの他の一態様では、データ管理システムは、電子ペンが生成した記入情報に基づき前記教育に関するデータを生成するデータ生成手段をさらに有する。この態様により、データ管理システムは、電子ペンが生成した記入情報に基づき教育に関するデータを生成し、検索可能に記憶することができる。
本発明に係るプログラムは、上記記載のいずれか一つのメタデータ関連付け手段としてコンピュータ装置を機能させる。これらのプログラムをコンピュータ装置にインストールして機能させることで、コンピュータ装置は、メタデータ関連付け手段の処理を好適に実行することができる。
本発明によれば、データ管理システムは、教育に関するデータの各々にメタデータを関連付けて記憶することで、教育に関するデータを、メタデータにより検索できるように好適に管理することができる。
本実施形態に係るデータ管理システムのシステム構成図である。 教室内の様子を示す。 生徒「太郎」に配布された解答用紙の上面図である。 解答用紙の他の態様を示す。 解答用紙、電子ペンと生徒(記入者)の対応を示す図である。 ドットパターンのドットと、そのドットが変換される値との関係を説明する図である。 (a)は、ドットパターンを模式的に示し、(b)は、それに対応する情報の例を示す図である。 電子ペンの構造を示す概略図である。 コンピュータ装置の概略構成図である。 管理サーバの概略構成図である。 クラウドサーバの概略構成図である。 (a)ユーザ定義情報のデータ構造を示す。(b)記入ファイルの概略的な構造を示す。 メタデータDBのデータ構造を示す。 描画アプリケーションウィンドウの表示例である。 図5の例に対応する算数のテストを実行する際の描画アプリケーションの表示例を示す。 テストの終了後の解答内容を表示した描画アプリケーションの表示例を示す。 ファイル検索画面の表示例を示す。 検索結果画面の表示例を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るシステムの好適な実施形態について説明する。
[データ管理システムのシステム構成]
図1は、データ管理システム10のシステム構成図である。図1に示すデータ管理システム10は、電子ペン1により記入された内容を電子化したファイル(「記入ファイル」とも呼ぶ。)や教材を電子化したファイル(「教材ファイル」とも呼ぶ。)にメタデータを付加してクラウドサーバ7で検索可能に管理するシステムである。以後では、記入ファイルと教材ファイルとを特に区別しない場合、これらを単に「ファイル」とも呼ぶ。
クラウドサーバ7は、学校などの教育機関ごとに設置される管理サーバ4、又はWi−Fi(登録商標)に準拠した無線通信を行う無線LANルータ9を介して、コンピュータ装置3(3A〜3C)から記入ファイルや教材ファイルを受信する。また、クラウドサーバ7は、携帯電話通信網と接続する基地局8を介して、電子ペン1から記入情報を受信し、記入ファイルを生成する。
管理サーバ4は、コンピュータ装置3A、3Bから受信した記入ファイルや教材ファイルをクラウドサーバ7に転送する。コンピュータ装置3A、3Bは、それぞれ教室A、B内に設置され、各電子ペン1から送信される記入情報を受信してディスプレイに記入内容等を表示する。教室Aには、ドットパターンが印刷されたドット印刷紙2やドットパターンが積層されたディスプレイ5Aが存在し、生徒や先生が電子ペン1によりドット印刷紙2やディスプレイ5Aに記入を行う。また、教室Bでは、ドットパターンが印刷された解答用紙や教科書、板書用等のノート、学習ドリル帳などのドット印刷紙2や後述するドットスクリーン5Bなどが存在し、生徒や先生が電子ペン1によりドット印刷紙2やドットスクリーン5Bに記入を行う。
無線LANルータ9は、例えば生徒の自宅などに設置され、コンピュータ装置3Cから記入ファイルを受信し、クラウドサーバ7へ転送する。図1の例では、学習ドリル帳や解答用紙であるドット印刷紙2への記入操作により電子ペン1が生成し送信した記入情報をコンピュータ装置3Cが受信している。そして、コンピュータ装置3Cは、電子ペン1から受信した記入情報から記入ファイルを生成し、無線LANルータ9を介してクラウドサーバ7に送信する。
なお、ディスプレイ5Aは、例えば、ポリエチレンテレフタラートなどの透明樹脂基板である基材フィルムに、電子ペン1により読み取ることができるよう赤外線を反射する素材(酸化チタン、コレステリック液晶、赤外線反射性顔料など)を含んだインクによりドットパターン(コード化パターン)が印刷され、さらに透明なEB硬化樹脂などの保護層で保護された層構成を有している。ここで、ドットパターンを、赤外線を反射する素材で印刷しているのは、ドットパターンの形成層の下層にあるディスプレイパネルから様々な色の可視光が放射されても、電子ペン1によってコントラストよくドットパターンを認識させるのに、望ましいからである。
[教室Bでのシステム構成]
次に、以後の処理説明の便宜上、教室B内でのシステム構成の具体例を説明する。図2は、教室B内の様子を示す。教室B内には、生徒及び先生が使用する電子ペン1A〜1F(1)と、略全面にドットパターン(コード化パターン)が印刷され、各生徒の机に置かれた解答用紙2A〜2Eと、電子ペン1から記入情報を受信し、記入情報に基づき解答用紙2A〜2Eへの記入内容を再現表示するコンピュータ装置3Bと、ドットパターンが印刷されたドットスクリーン5Bと、コンピュータ装置3Bの表示画面と同じ画像をドットスクリーン5Bに投影するプロジェクタ11とを備える。
ドットスクリーン5Bは、白地の樹脂基板に、電子ペン1により読み取ることができるよう赤外線を吸収するカーボンを含んだインクによりドットパターン(コード化パターン)が印刷され、さらにドットパターンが例えば透明なEB硬化樹脂層などで保護された層構成を有している。ドットスクリーン5Bには、コンピュータ装置3Bの画面と同じ画像を構成する光がプロジェクタ11により投影される。
図3は、生徒「太郎」に配布された解答用紙2Aの上面図である。解答用紙2Aは、生徒「太郎」に対して一又は複数枚用意される。また、図3の例では、解答用紙2Aには、マス目が印刷されている。ドットパターンは、赤外線を吸収するカーボンを含んだインキにより印刷され、マス目は、赤外域に吸収性を持たないインキにより印刷される。
なお、生徒ごとに複数枚の解答用紙2A〜2Eが用意される場合、同じ生徒に配布される解答用紙2A〜2Eには、それぞれ異なる座標範囲のドットパターン(コード化パターン)が印刷される。また、解答用紙2A〜2Eには、記入欄や問題や解答欄等を印刷しておいても良い。図4(A)〜(C)は、図3と異なる態様を示す解答用紙2Aの上面図である。このように、解答用紙2A〜2Eに記入欄や問題が印刷されている場合、これらの記入欄や問題は、赤外域に吸収性を持たないインキにより印刷される。
次に、解答用紙2A〜2E、電子ペン1A〜1Eと生徒(記入者)の対応について説明する。教室Bでは、図5に示すように、生徒「太郎」が、電子ペン1Aを用いて解答用紙2Aに解答し、生徒「次郎」が、電子ペン1Bを用いて解答用紙2Bに解答し、生徒「三郎」が、電子ペン1Cを用いて解答用紙2Cに解答し、生徒「四郎」が、電子ペン1Dを用いて解答用紙2Dに解答し、生徒「五郎」が、電子ペン1Eを用いて解答用紙2Eに解答するものとする。また、先生(操作者)「花子」が、コンピュータ装置3Bを操作する。
[ドットパターン]
次に、図6と図7を参照しながら、ドット印刷紙2、ディスプレイ5A、及びドットスクリーン5B(これらを単に「記入媒体」とも呼ぶ。)に形成されたアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について説明する。図6は、記入媒体に印刷されたドットパターンのドットと、そのドットが変換される値との関係を説明する図である。図6に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組み合わせにより、用紙上の位置座標が決定されるように構成されている。
図7(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図7(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、用紙上のどの部分から6×6ドットを取っても、ユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンが記入媒体上のどの位置にあるのか)を保持している。図7(b)は、図7(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図6に示す規則性に基づいて、対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン1によって行われる。
[電子ペン]
次に、電子ペン1について図8を用いて説明する。図8は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図8に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、インクカートリッジ104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111、及びバッテリー112を備える。インクカートリッジ104の先端は、ペン先部103となっており、各生徒は、電子ペン1のペン先部103を、記入媒体に当接させてストローク(手書きストローク)を記入する。インクカートリッジ104のインクは、赤外線を吸収する材料(例えばカーボン)を含まないようにする。ここで、電子ペン1のペン先部103が用紙に接触することを「ペンダウン」と呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることを「ペンアップ」と呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。
バッテリー112は電子ペン1内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン1のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン1自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。リアルタイムクロック110は、現在時刻(タイムスタンプ)を示す時刻情報を発信し、プロセッサ108に供給する。圧力センサ107は、生徒が電子ペン1により記入媒体に文字やマークを書いたりタップしたりする際にペン先部103からインクカートリッジ104を通じて与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、その値をプロセッサ108へ伝送する。
プロセッサ108は、圧力センサ107から与えられる筆圧データに基づいて、LED105及びCMOSカメラ106のスイッチのオン/オフを切り替える。即ち、生徒が電子ペン1で記入媒体に文字などを書くと、ペン先部103に筆圧がかかり、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ108は、生徒が記入を開始したと判定して、LED105及びCMOSカメラ106を作動させる。そして、生徒が1つのストロークを記入し終えて電子ペン1を記入媒体から離すと、圧力センサ107は、所定値以上の筆圧が検出されなくなることでペンアップを検出する。すると、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンアップ情報とペンIDとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置3等へ送信する。
LED105とCMOSカメラ106は、電子ペン1のペン先部103付近に取り付けられており、筐体101におけるLED105及びCMOSカメラ106と対向する部分には、開口部102が形成されている。LED105は、記入媒体上のペン先部103近傍に向けて赤外線を照明する。その領域は、ペン先部103が記入媒体に接触する位置とはわずかにずれている。CMOSカメラ106には、赤外線を透過し赤外線以外を遮断する赤外線透過フィルタが設けられており、CMOSカメラ106は、LED105によって照明された領域内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ108に供給する。
ここで、ドット印刷紙2やドットスクリーン5Bに印刷されたドットのインク素材は、赤外線を吸収するため、LED105によって照射された赤外線は、ドットによって吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が比較的少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が比較的多い。CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、ドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。一方、ディスプレイ5Aに形成されたドットのインク素材は、後述するように赤外線を反射するため、LED105によって照射された赤外線は、ドットによって反射される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が比較的多く、ドット以外の部分は赤外線の反射量が比較的少ない。CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、ドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。なお、CMOSカメラ106による撮影領域は、図7(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、CMOSカメラ106の撮影は毎秒50〜100回程度の定間隔で行われる。また、CMOSカメラ106は、ドットを鮮明に撮影するため、十分な被写界深度を有している。
プロセッサ108は、生徒の記入が行われる間、CMOSカメラ106によって供給される画像データのドットパターンから、生徒が記入するストローク(筆跡)の記入媒体上におけるX、Y座標(以後、単に「座標データ」または「座標情報」とも呼ぶ。)を連続的に演算していく。すなわち、プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される、図7(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図7(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX、Y座標データを演算する。なお、プロセッサ108は、ドットパターンに対向する電子ペン1の角度に起因するドットの画像上の配列を補正する回転補正処理機能を備えており、座標演算に利用されている。そして、プロセッサ108は、リアルタイムクロック110から発信される現在時刻(タイムスタンプ:記入された時刻情報)、筆圧データ及びX、Y座標データを関連付ける。以後、これらの関連付けたデータを、まとめて「座標属性情報」と呼ぶ。なお、記入媒体における6×6のドットパターンは、記入媒体内で重複することはないため、生徒が電子ペン1で文字等を記入すると、記入された位置が記入媒体のどの位置に当たるかを、プロセッサ108による座標演算により特定することができる。
メモリ109には、各電子ペン1を識別するためのそれぞれのペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン等のプロパティ情報が記憶されている。そして、通信ユニット111は、ペンIDと、時刻情報(タイムスタンプ)と、筆圧データと、X、Y座標データとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置3等へ送信する。通信ユニット111によるコンピュータ装置3等への送信は、Bluetooth(登録商標)などの無線送信によって、即時的かつ逐次的に行われる。ここで、電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に生成されてコンピュータ装置3等に送信された1個又は複数個の座標属性情報は、コンピュータ装置3等によりストローク情報として記憶される。換言すると、1つのストロークは、1個又は複数個のX、Y座標(座標点)からなり、コンピュータ装置3等は、ペンダウン情報及びペンアップ情報によって、1つのストロークを構成する1個又は複数個の座標属性情報を認識する。
また、好適には、通信ユニット111は、Bluetoothによる無線通信処理を行う第1通信デバイスと、Wi−Fiに準拠した無線通信処理を行う第2通信デバイスと、携帯通信処理を行う第3通信デバイスとを有する。そして、通信ユニット111は、プロセッサ108の制御に基づき、第1通信デバイス、第2通信デバイス、又は第3通信デバイスのいずれか一方により無線通信を行う。
第1通信デバイスは、ペアリング操作によりコンピュータ装置3と認証キーであるパスキーなどの情報交換を予め行っており、Bluetooth通信の通信相手としてコンピュータ装置3を認識している。そして、第1通信デバイスは、電子ペン1の図示しないキャップが外されたときに所定時間電波を発信し、コンピュータ装置3が当該電波を受信した場合にコンピュータ装置3とBluetooth通信を確立する。また、第2通信デバイスは、無線LANルータ9が発信する電波(ビーコン)を受信後、ESS−IDや暗号化キーを無線LANルータ9に送信し、無線LANルータ9から認証を受けることで、無線LANルータ9とWiFi通信を確立する。この場合、第2通信デバイスは、プロセッサ108の制御に基づき、メモリ109に記憶された通信アドレスを送信先アドレスに指定して通信を行う。第3通信デバイスは、携帯電話の通信システムで通信を行うのに必要なSIMなどのチップを有する。そして、第3通信デバイスにより記入情報を送信する場合、プロセッサ108は、メモリ109に記憶されたクラウドサーバ7の通信アドレスを送信先に指定する。また、プロセッサ108は、記入情報と共に、SIMに記憶された識別情報を送信先に送信する。
なお、電子ペン1は、第1〜第3通信デバイスを全て備える代わりに、用途に応じ、第1〜第3通信デバイスのいずれかを備えていればよい。また、電子ペン1は、インクカートリッジ104に代えて、インキが充填されていないペン部を備えてもよい。この場合、ペン先部103からインキが出力されない。
また、好適には、電子ペン1は、CMOSカメラ106がドットパターンを認識した際、ドットパターンが赤外線反射材で構成されているか、又は赤外線吸収材で構成されているか判断し、当該判断に基づきドットパターンの読み取りプログラムを切り替えてもよい。具体的には、電子ペン1は、まず、CMOSカメラ106が撮影した画像に対して所定の閾値を用いて2値化処理を行い、当該2値化処理された画像より赤外線反射領域及び赤外線吸収領域を判別し、赤外線反射領域の面積と赤外線吸収領域の面積との大小関係を比較する。そして、電子ペン1は、赤外線反射領域よりも赤外線吸収領域が大きい場合には、2値化処理された画像に対してネガポジ反転処理を行い、ネガポジ反転処理を行った場合にはネガポジ反転処理された画像に基づいてドットパターンを認識し、ネガポジ反転処理を行わなかった場合には2値化処理された画像に基づいてドットパターンを認識する。これにより、赤外線吸収性のインクにより印刷されたドットパターン及び赤外線反射性のインキにより印刷されたドットパターンの両方を適切に認識することが可能となる。
[コンピュータ装置]
次に、図9を参照してコンピュータ装置3について説明する。コンピュータ装置3は、ハードウェアとして、電子ペン1や無線LANルータ9等とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成される。なお、コンピュータ装置3は、iPad(登録商標)などのタブレットPCやPDA(Personal Data Assistance)、またはディスプレイを備えるPC(パーソナルコンピュータ)等で構成されてもよい。図9に示すように、コンピュータ装置3は、機能的には、タッチパネルなどの入力手段31、通信手段32、処理手段34、記憶手段33、表示手段36を備える。通信手段32は、アンテナ受信回路等により構成され、電子ペン1から記入情報を受信し、受信した情報を処理手段34に伝送する。また、通信手段32は、クラウドサーバ7と記入ファイルや教材ファイル等の授受を行う。表示手段36は、ディスプレイ等によって構成され、処理手段34によって指示された内容を表示する。
記憶手段33は、ROMやRAM、ハードディスクなどのメモリによって構成され、各記入媒体に印刷されたドットパターンが示す座標範囲の情報(「座標定義情報」とも呼ぶ。)を記憶する。また、図12(a)に示すように、記憶手段33は、電子ペン1が保持する固有のペンIDに対して、ユーザIDとユーザ名とをユーザ定義情報として関連付けて記憶する。図12(a)において、例えば、ペンID「pen01」には、ユーザID「U01」とユーザ名「太郎」とが予め関連付けられて記憶されている。さらに、記憶手段33は、各電子ペン1によって送信されてきた記入情報を、ペンIDごとに記憶する。さらに、記憶手段33は、コンピュータ装置3の操作者である教員等が生成した教材ファイルを予め記憶する。教材ファイルは、例えばテスト、授業で配布されるレジュメ、参考書の電子データである。
記憶手段33には、記入情報およびユーザ定義情報に基づいて、処理手段24によるプログラムの実行により、ファイル形式の学習データである記入ファイルが保存される。図12(b)は、記入ファイルの概略的な構造を示している。図12(b)に示すように、記入ファイルは、ユーザIDと、電子ペン1から送信された記入情報の位置座標情報等を含むユーザストローク情報と、解答内容等に応じてカテゴライズのために操作者によって設定されるユーザ色(分類)情報と、メタデータとが含まれている。ユーザIDは、処理手段34により、記入情報に含まれるペンIDに基づいて、記憶手段33に予め記憶されたユーザ定義情報を参照することで特定され、当該記入情報に基づくユーザストローク情報と対応付けられる。ユーザストローク情報は、電子ペン1が演算した位置座標(XY座標)情報、記入された時の時刻情報、及び筆圧情報が含まれる。ファイルデータを読み込む際には、操作者が、入力手段31によって、ユーザID、ユーザ色情報などを所定の入力エリアに入力することで、処理手段34によって特定のデータを検索させ、ユーザストローク情報を表示手段36に再現させることができる。
処理手段34は、CPU等のプロセッサによって構成され、コンピュータ装置3の全体の制御を行う。処理手段34は、ファイル生成手段340と、メタデータ関連付け手段341と、表示制御手段342とを有する。
ファイル生成手段340は、電子ペン1により生成され送信されてきた記入情報に基づき、図12(b)に示す記入ファイルを生成する。ファイル生成手段340は、本発明における「データ生成手段」として機能する。
メタデータ関連付け手段341は、ファイル生成手段340が生成した記入ファイルにメタデータを付加する。また、メタデータ関連付け手段341は、記憶手段33に記憶された教材ファイルであって、クラウドサーバ7へアップロードすることを操作者が入力手段31により指定した教材ファイルにメタデータを付加する。
メタデータ関連付け手段341は、メタデータとして、例えば、教員名、記入媒体に表示又は印刷されている教材の内容を示す教材の識別情報、解法などに関するキーワードの情報、記入媒体の種別ごとの識別情報、その他後述する図15及び図16の具体例で述べる各種情報を記入ファイルに付加する。また、メタデータ関連付け手段341は、指定された教材ファイルに対して、入力手段31による入力や予め記憶手段33が記憶する設定情報等に基づき、教材の作成者である教員名などの情報を示すメタデータを付加する。そして、メタデータ関連付け手段341は、メタデータを付加したファイルを、通信手段32によりクラウドサーバ7に送信する。メタデータ関連付け手段341の具体的な処理については[具体例]のセクションで詳しく説明する。
表示制御手段342は、ペンIDごとに関連付けられた記入情報を筆跡として再現して表示手段36に表示させる。また、表示制御手段342は、後述する図17に示すファイル検索画面を表示手段36に表示させることで、ユーザが所望するファイルを検索するためのメタデータを指定する入力を受け付ける。そして、表示制御手段342は、指定されたメタデータの情報を含むファイルの要求情報(「ファイル要求情報」とも呼ぶ。)を、クラウドサーバ7に送信する。そして、表示制御手段342は、クラウドサーバ7から受信したファイルを、表示手段36に表示させる。
また、図2に示す教室Bの例では、コンピュータ装置3Bの表示制御手段342は、解答用紙2A〜2Eについての記入情報に基づいて、表示手段36に記入内容を表示させるとともに、電子ペンIDに対応するユーザIDに対応するユーザ名を表示させる。また、コンピュータ装置3Bの表示制御手段342は、表示手段36と同じ内容を同期させて、プロジェクタ11からドットスクリーン5Bへ投影表示させるため、表示手段36に対する表示信号と同じ信号を通信手段32に対してプロジェクタ11へ向けて送信させる。
[管理サーバの構成]
次に、管理サーバ4について説明する。管理サーバ4は、ハードウェアとして、データ通信が可能な通信装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリなどを備える。
図10は、管理サーバ4の機能ブロック図である。管理サーバ4は、機能的には、通信手段42、記憶手段43、及び処理手段44等により構成される。
通信手段72は、コンピュータ装置3A、3Bから記入ファイルを受信し、受信した情報を処理手段74に伝送する。記憶手段73は、ROMやRAMといったメモリによって構成される。記憶手段73は、コンピュータ装置3A、3B、及び管理サーバ4を所有する教育機関である学校名などの、受信した記入ファイル又は教材ファイルに付すメタデータの情報を記憶する。
処理手段74は、CPU等のプロセッサによって構成され、管理サーバ4の全体の制御を行う。処理手段74は、メタデータ関連付け手段441を有する。メタデータ関連付け手段441は、コンピュータ装置3A、3Bから受信した記入ファイル又は教材ファイルに対してメタデータを付与する。例えば、メタデータ関連付け手段441は、管理サーバ4等を所有する学校名の情報等を、メタデータとして、記入ファイルに追加する。そして、メタデータ関連付け手段441は、メタデータを追加した記入ファイル又は教材ファイルを、通信手段72によりクラウドサーバ7へ送信する。
[クラウドサーバの構成]
次に、クラウドサーバ7について説明する。クラウドサーバ7は、ハードウェアとして、データ通信が可能な通信装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリなどを備える。
図11は、クラウドサーバ7の機能ブロック図である。クラウドサーバ7は、機能的には、通信手段72、記憶手段73、及び処理手段74等により構成される。
通信手段72は、コンピュータ装置3から記入ファイルを受信したり、電子ペン1から記入情報を受信したりし、受信した情報を処理手段74に伝送する。また、通信手段72は、ファイル要求情報をコンピュータ装置3から受信し、ファイル要求情報に応じた表示情報をコンピュータ装置3へ送信する。
記憶手段73は、ROMやRAMといったメモリによって構成される。記憶手段73は、受信又は生成した記入ファイル及び教材ファイルを記憶すると共に、これらのファイルをメタデータに基づき検索可能にするための記入ファイル及び教材ファイルのデータベース(「ファイルDB」とも呼ぶ。)を記憶する。また、記憶手段73は、コンピュータ装置3の記憶手段33と同様、記入媒体に印刷されたドットパターンの座標定義情報を記憶する。
図13は、ファイルDBのデータ構造を示す。図13に示すように、ファイルDBには、ファイルIDごとに、当該フィルIDが示すファイルに付されたメタデータの情報が記憶されている。ここで、「ファイルID」は、ファイルDBに登録される各ファイルの識別情報を示す。「学校名」は、対象のファイルを提供した教育機関(学校)の名称を示す。「教員名」は、対象のファイルが記入ファイルの場合には当該ファイルの生成時に授業を受け持った指導教員名を示し、対象のファイルが教材ファイルの場合には当該教材ファイルを作成した教員名を示す。「教材識別情報」は、対象のファイルが記入ファイルの場合には当該ファイルの生成時に授業で用いた教材の識別情報を示し、対象のファイルが教材ファイルの場合には当該教材の識別情報を示す。なお、図13の例に代えて、教材識別情報は、対象の教材に識別番号が付与されていない場合には、当該教材の名称(タイトル)であってもよい。「記入媒体識別情報」は、記入ファイルの生成に用いる記入情報の生成時に電子ペン1の記入対象となった記入媒体の識別情報を示す。本実施形態では、記入媒体識別情報は、例えば、ドット印刷紙2、ディスプレイ5A、ドットスクリーン5Bのいずれであるかを示す。なお、記入媒体識別情報は、対象の記入媒体に付されたドットパターンが示す位置座標が属するドットパターンアドレスであってもよい。「記入種別情報」は、生徒による記入、先生による記入、若しくは生徒による記入に対する先生のコメントの記入のいずれであるかを示す情報である。図13の例では、生徒による記入であることを示す「1」が記入種別情報として設定されている。
「記入時間」は、対象のファイルがテストの解答内容を示す記入ファイルである場合に、当該解答内容の最初の記入時刻から最後に記入した時刻までの時間幅を示す。「書き始め所要時間」は、対象のファイルがテストの解答内容を示す記入ファイルである場合に、テストの開始時刻から解答内容の最初の記入時刻までの時間幅を示す。「解答時間」は、対象のファイルがテストの解答内容を示す記入ファイルである場合に、テストの開始時刻から解答内容の最後に記入した時刻までの時間幅を示す。「キーワード」は、対象のファイルが所定の記入内容を記録した記入ファイルである場合に、当該記入内容に関連するキーワードの情報を示し、例えば、記入ファイルに記録された記入内容が示す解法である。「ストローク数」は、対象のファイルが所定の記入内容を記録した記入ファイルである場合に、当該記入内容を構成するストロークの数を示す。「関与人数」は、対象のファイルが所定の記入内容を記録した記入ファイルである場合に、当該記入内容の記入に関与した人数を示す。「格納場所」は、対象のファイルが格納されている場所(パス)を示す。
なお、図13に示すように、ファイルID「0201」などの教材ファイルの場合、「記入媒体識別情報」、「記入種別」、「記入時間」、「書き始め所要時間」、「解答時間」、「キーワード」、「ストローク数」、「関与人数」の各欄は空欄となる。
処理手段74は、CPU等のプロセッサによって構成され、クラウドサーバ7の全体の制御を行う。処理手段74は、記憶制御手段741と、検索手段742とを有する。
記憶制御手段741は、コンピュータ装置3から受信した記入ファイルや教材ファイルを記憶手段73に記憶させると共に、受信したファイルをファイルDBに登録する。また、記憶制御手段741は、基地局8を介して電子ペン1から記入情報を受信した場合に、記入ファイルを生成する。例えば、この場合、記憶制御手段741は、受信した記入情報が示す位置座標が属するドットパターンアドレスや、当該記入情報に対応するドットパターンが付加された記入媒体ごとに、記入情報を分けて、記入ファイルを生成する。そして、記憶制御手段741は、生成した記入ファイルに記入媒体識別情報やストローク数などの各種メタデータを付与し、当該記入ファイルを記憶手段73に記憶させると共にファイルDBに登録する。なお、記憶制御手段741は、生成した各記入ファイルに記録された記入内容を文字認識して解析することで、当該記入ファイルの各々にキーワード等のメタデータをさらに付与してもよい。
検索手段742は、コンピュータ装置3から受信したファイル要求情報に基づき指定されたファイルを検索する。そして、検索手段742は、ファイル要求情報が示す検索条件に合致したファイルの情報を記憶手段35から抽出し、通信手段72によりコンピュータ装置3へ送信する。検索手段742の処理については、[ファイル検索]のセクションで詳しく説明する。
[具体例]
次に、図14〜図16を参照し、教室Bに設置されたコンピュータ装置3Bを操作対象とした場合について、メタデータの付加処理を含む具体例を説明する。
(1)描画アプリケーションウィンドウの基本説明
図14は、コンピュータ装置3Bの表示手段36の表示画面に表示された所定の描画アプリケーションのプログラムの実行に基づくウィンドウ(「描画アプリケーションウィンドウ」とも呼ぶ。)の一例を示す。
電子ペン1で解答用紙2A〜2Eに記入された際に生成された記入情報に基づいて、コンピュータ装置3Bで記憶手段33に記入ファイルとして記憶したユーザストローク情報により解答用紙2A〜2E上での電子ペン1の筆跡が再現されたストローク(以下、単に「再現ストローク」とも表記する。)は、表示制御手段342によって、表示手段36のユーザストローク情報表示領域50に描画される。描画する再現ストロークが、拡大表示などでユーザストローク情報表示領域50よりも大きい場合、表示制御手段342は、横スクロールバー51及び縦スクロールバー52を有効とし、操作者のマウス操作によってユーザストローク情報表示領域50をスクロールして、再現ストローク全体を複数回に分けて表示できるようにする。
また、表示制御手段342は、描画アプリケーションウィンドウ上部に、機能ボタンとして、選択ユーザ表示ボタン53、比較一覧表示ボタン54、再生表示ボタン56、選択画像出力ボタン57、表示サイズ変更リスト58、縮小表示ボタン59、拡大表示ボタン60、ページ送りボタン61,62、回転表示ボタン63、64、及びユーザコントロール表示ボタン65などを表示し、マウスによる機能ボタンの選択により、それぞれの処理を実行する。
選択ユーザ表示ボタン53は、後述するユーザ選択リスト69から選択した1つのユーザ名に対応する再現ストロークを大きく表示し、他のユーザ名に対応する再現ストロークを小さく表示したサムネイルを一覧表示するためのボタンである。比較一覧表示ボタン54は、複数のユーザ名に対応する再現ストロークを同時に並べて一覧表示するためのボタンである。再生表示ボタン56は、再現ストロークを1ストロークずつ再生表示するためのボタンである。選択画像出力ボタン57は、任意選択範囲がある場合にその範囲内の再現ストロークを、画像データとして出力するためのボタンである。
表示サイズ変更リスト58は、現在、ユーザストローク情報表示領域50に描画する再現ストロークの表示サイズを示すリストである。また、操作者がマウスを用いてプルダウンメニューの中から表示サイズを任意に選択し、変更できる。縮小表示ボタン59は、ユーザストローク情報表示領域50に描画する再現ストロークの表示サイズを、現在設定されている表示サイズから所定の割合で縮小する機能である。拡大表示ボタン60は、ユーザストローク情報表示領域50に描画する再現ストロークの表示サイズを、現在設定されている表示サイズから所定の割合で拡大する機能である。ページ送りボタン61,62は、解答用紙2A〜2Eのセットが複数枚に及ぶ場合に、異なるページアドレス(用紙ドットパターン)の解答用紙2A〜2Eを表示するためのボタンである。回転表示ボタン63,64は、ユーザストローク情報表示領域50に描画する再現ストロークを90度ずつ回転させるためのボタンである。ユーザコントロール表示ボタン65は、ユーザコントロールリスト68の表示・非表示を切り替える機能である。
図14に示すように、ユーザコントロールリスト68には、ユーザ選択リスト69、色分類ボタン70A〜70F、名簿順ソートボタン78、色順ソートボタン79、分類グラフ表示ボタン81、リロードボタン82などが表示される。
ユーザ選択リスト69は、ユーザストローク情報表示領域50に表示する再現ストロークを、ユーザ名で選択するためのリストである。ユーザ選択リスト69は、ユーザ色(分類)情報表示欄691と、ユーザ名表示欄692と、キーワード表示欄693とを備える。表示制御手段342は、電子ペン1から取得して記入ファイルとして記憶手段33に記憶したユーザストローク情報ごとに関連付けられているユーザIDに対応するユーザ名をユーザ名表示欄692に表示し、色分類ボタン70A〜70Fによって選択されたユーザ色(分類)情報をユーザ色(分類)情報表示欄691に表示し、解法などを表すキーワード等の各ユーザの情報をキーワード表示欄693に表示する。
コンピュータ装置3Bの操作者は、キーワード表示欄693に、入力手段21のキーボードを用いて直接文字を入力することができ、表示制御手段342は、入力された文字をキーワードの情報として記入ファイルのメタデータに付加する。なお、表示制御手段342は、入力手段21による入力に基づきキーワードを認識する代わりに、各生徒の再現ストロークを文字認識し、解析することで、各生徒の解答に対応する解法などを示すキーワードを認識してもよい。
色分類ボタン70A〜70Fは、ユーザ選択リスト69に表示されている生徒ごとにユーザ色(分類)情報を設定するためのボタンである。ボタン70Aは赤色に、ボタン70Bは青色に、ボタン70Cは黄色に、ボタン70Dは緑色に、ボタン70Eは茶色に、ボタン70Fは白色にユーザ色(分類)情報を設定するためのボタンである。コンピュータ装置3Bの操作者は、マウスによって、ユーザ選択リスト69内の特定のユーザ名を選択し、色分類ボタン70A〜70Fのうち所望のボタンを選択すると、表示制御手段342は、ユーザ選択リスト69内の選択されたユーザ名のユーザ色(分類)情報表示欄691を指定された色で表示する。なお、ユーザ色(分類)情報は、未設定時は、白色に設定しておくとよい。
名簿順ソートボタン78は、ユーザ選択リスト69に表示されているユーザ一覧を、名簿番号順に並べ替えるためのボタンである。本実施形態では、図12(A)に示すユーザID順を名簿番号順としている。色順ソートボタン79は、ユーザ選択リスト69に表示されているユーザ一覧を、色分類ボタン70A〜70Fの操作によって付されたユーザ色(分類)情報が同じ生徒同士を連続して配列されるように、ユーザ色(分類)情報順に並べ替えるためのボタンである。分類グラフ表示ボタン81は、色分類ボタン70A〜70Fの操作によって付されたユーザ色情報別のユーザ数を、ユーザストローク情報表示領域50に棒グラフ等で表示するためのボタンである。リロードボタン82は、ユーザ選択リスト69において選択されている生徒のユーザストローク情報を、記入ファイル保存時の状態まで戻すためのボタンである。
(2)テストの実行
図15は、図5の例に対応する算数のテストを実行する際の描画アプリケーションの表示例を示す。図15に示すように、表示制御手段341は、描画アプリケーションウィンドウ内に、テストを実行するための時間管理に関するボタン101〜103や時間管理のための表示エリア104〜105を、ユーザストローク情報表示領域50に表示させる。
表示制御手段341は、開始ボタン101が選択されたことを検知した場合、テストが開始されたことを認識し、表示エリア104に表示するテストの残り時間及び表示エリア105に表示するテスト実行からの経過時間を更新する。また、表示制御手段341は、停止ボタン102が選択されたことを検知した場合、テストが一時停止されたことを認識し、開始ボタン101が再び選択されたことを検知するまで、表示エリア104、105の表示の更新を停止する。さらに、表示制御手段341は、終了ボタン103が選択されたことを検知した場合、テストが終了したことを認識し、後述する図16の各生徒の解答内容を示す表示画面などにユーザストローク情報表示領域50の表示を切り替える。
図16は、テストの終了後の解答内容を表示した描画アプリケーションの表示例を示す。図16の例では、表示制御手段342は、ユーザ選択リスト69から選択された四郎の解答用紙2Dへの電子ペン1Dによる筆跡を再現した再現ストロークをユーザストローク情報表示領域50に表示させている。また、表示制御手段342は、入力手段31への入力に基づき、キーワード表示欄693に、各生徒の解法を示すキーワードを表示させている。なお、表示制御手段342は、入力手段31への入力に基づき各生徒に対応するキーワードを認識する代わりに、各生徒に対応する再現ストロークを文字認識することで、各生徒に対応するキーワードを認識してもよい。
(3)メタデータの付与
次に、図15〜図16の例において、ファイル生成手段340及びメタデータ関連付け手段341が実行する処理について説明する。
まず、ファイル生成手段340は、電子ペン1A〜1Eから受信した記入情報に基づき、各生徒の解答用紙2A〜2Eへの解答ごとに、記入ファイルを生成する。そして、メタデータ関連付け手段341は、各記入ファイルに対して、各種のメタデータを付与する。
ここで、「太郎」の解答内容を記録した記入ファイルへのメタデータの付与例について説明する。なお、「太郎」の解答内容を記録した記入ファイルは、図13のファイルID「0101」のファイルに相当する。
メタデータ関連付け手段341は、例えば記憶手段33が予め記憶した設定情報を参照することで、教員名「花子」及び教材識別情報「0A1」を認識し、これらの情報をメタデータとして記入ファイルに付与する。また、メタデータ関連付け手段341は、記入ファイルの生成に用いた記入情報が示すドットパターンの座標情報に基づき、座標定義情報を参照することで、記入媒体の種別を認識し、記入媒体識別情報「ドット印刷紙」を、メタデータとして記入ファイルに付与する。さらに、メタデータ関連付け手段341は、記入ファイルの生成に用いた記入情報及びユーザ定義情報に基づき、記入ファイルに記録された記入内容が生徒による書き込みであることを認識し、記入種別「1」を、メタデータとして記入ファイルに付与する。
さらに、メタデータ関連付け手段341は、図15の例において、記入情報に含まれる時刻情報等に基づき、記入ファイルの生成に用いた記入情報が最初に生成された時刻と最後に生成された時刻との時間差を認識する。そして、メタデータ関連付け手段341は、上述の時間差に相当する記入時間「8分」を、メタデータとして記入ファイルに付与する。なお、メタデータ関連付け手段341は、図15の例で、停止ボタン102の選択によりテストを一時停止していた時間が存在する場合には、一時停止した時間分を上述の時間差から減算し、減算後の時間を記入時間として認識する。また、メタデータ関連付け手段341は、記入情報に含まれる時刻情報等に基づき、記入ファイルの生成に用いた記入情報が最初に生成された時点での、テストの開始からの経過時間を認識する。そして、メタデータ関連付け手段341は、上述の経過時間に相当する書き始め所要時間「7分」を、メタデータとして記入ファイルに付与する。なお、メタデータ関連付け手段341は、図15の例で、停止ボタン102の選択により最初の記入時点より前にテストを一時停止していた時間が存在する場合には、当該時間分を上述の経過時間から減算し、減算後の時間を書き始め所要時間として認識する。さらに、メタデータ関連付け手段341は、記入情報に含まれる時刻情報等に基づき、記入ファイルの生成に用いた記入情報が最後に生成された時点での、テストの開始からの経過時間を認識する。そして、メタデータ関連付け手段341は、上述の経過時間に相当する解答時間「15分」を、メタデータとして記入ファイルに付与する。なお、メタデータ関連付け手段341は、図15の例で、停止ボタン102の選択により最後の記入時点より前にテストを一時停止していた時間が存在する場合には、当該時間分を上述の経過時間から減算し、減算後の時間を解答時間として認識する。
また、表示制御手段342は、キーワード表示欄693に表示されるキーワード「数列」を認識し、認識したキーワードをメタデータとして記入ファイルに付与する。さらに、表示制御手段342は、記入ファイルに記録された記入内容を構成するストローク数をカウントし、カウントしたストローク数「51」を、メタデータとして記入ファイルに付与する。さらに、表示制御手段342は、記入ファイルの生成に用いた記入情報が示すペンIDの情報に基づき、記入ファイルに記録された記入内容が全てペンID「pen01」を有する電子ペン1Aにより記入されたことを認識し、関与人数「1」を、メタデータとして記入ファイルに付与する。
ここで、記入種別情報の生成処理について補足説明する。メタデータ関連付け手段341は、記入情報に含まれるペンID及びユーザ定義情報を参照することで、先生「花子」が使用する電子ペン1Fにより生成された記入情報に基づく記入ファイルであるか、生徒が使用する電子ペン1A〜1Eにより生成された記入情報に基づく記入ファイルであるかを判定する。そして、メタデータ関連付け手段341は、記入ファイルに記録された記入内容が先生による書き込みであることを認識した場合には、記入ファイルに付与する記入種別情報を「2」に設定する。また、先生が電子ペン1Fを用いて生徒が書き込んだ解答用紙2A〜2Eのいずれかに正誤を示すマークやコメントを記入した場合には、メタデータ関連付け手段341は、記入情報に含まれるペンIDを参照することで、電子ペン1Fにより解答用紙2A〜2Eへ書き込まれたこと、及び、記憶手段33が記憶した記入ファイルを参照することで、電子ペン1Fにより書き込まれた解答用紙2A〜2Eには生徒が使用する電子ペン1A〜1Eによる書き込みが既にあることを認識する。この場合、メタデータ関連付け手段341は、記入ファイルに対し、生徒による記入に対する先生のコメントの記入であることを示す記入種別情報「3」をメタデータとして付加する。
また、管理サーバ4のメタデータ関連付け手段441は、「太郎」の解答を記録した記入ファイルをコンピュータ装置3Bから受信した場合、教室Bが属する学校名「AA学校」を示す情報を、メタデータとして上述の記入ファイルに付加する。そして、メタデータ関連付け手段441は、記入ファイルをクラウドサーバ7へ送信する。
なお、メタデータ関連付け手段341は、「教員名」を示すメタデータの代わりに、各教員に割り当てられた識別番号が存在する場合には、当該識別番号を教員の識別情報を表すメタデータとしてファイルに付加してもよい。同様に、メタデータ関連付け手段441は、「学校名」を示すメタデータの代わりに、学校に付与された識別番号が存在する場合には、当該識別番号を教育機関の識別情報を表すメタデータとしてファイルに付加してもよい。
[ファイル検索]
次に、検索対象ファイルの検索処理について、図17及び図18を参照して説明する。
図17は、コンピュータ装置3の表示手段36が表示するファイル検索画面の表示例を示す。表示制御手段342は、クラウドサーバ7から所定の表示情報を受信することで、図17に示すファイル検索画面をディスプレイ上に表示する。
表示制御手段342は、ファイル検索画面上に、メタデータの種別を指定するためのプルダウンメニュー形式の第1指定欄110(110A〜110C)と、第1指定欄110で指定されたメタデータの種別に対する具体的な条件をテキスト入力により指定するための第2指定欄111(111A〜111C)と、検索開始指定ボタン112とを表示させる。
表示制御手段342は、第1指定欄110の右端のボタン113A〜113Cが選択された場合、クラウドサーバ7から受信した表示情報に基づき、図13のファイルDBの各項目が示すメタデータの種別に対応するメニューを選択可能に表示する。そして、表示制御手段342は、マウスのクリック操作などで指定されたメニューに対応するメタデータの種別を第1指定欄110に表示する。図17の例では、表示制御手段342は、ファイル検索画面上での操作に基づき、第1指定欄110Aに「学校名」を表示させ、第1指定欄110Bに「教員名」を表示させている。また、表示制御手段342は、第2指定欄111内に、テキスト入力に基づき、第1指定欄110で指定されたメタデータの種別に対してメタデータを具体的に指定する情報を表示させている。図17の例では、表示制御手段342は、第1指定欄110Aで表示された「学校名」を具体的に指定する情報である「AA学校」を第2指定欄111Aに表示させると共に、第1指定欄110Aで表示された「教員名」を具体的に指定する情報である「花子」を第2指定欄111Bに表示させる。
そして、表示制御手段342は、検索開始指定ボタン112が選択されたことを検知した場合、第1指定欄110及び第2指定欄111において指定されたメタデータの情報を含むファイル要求情報を生成し、クラウドサーバ7へ送信する。
図18は、図17の例で検索開始指定ボタン112が選択された後に表示される検索結果画面の表示例を示す。表示制御手段342は、ファイル要求情報の送信後にクラウドサーバ7から受信した表示情報に基づき、図18に示す検索結果画面をディスプレイ上に表示させる。表示制御手段342は、第1指定欄110及び第2指定欄111で指定されたメタデータを有するファイルを一覧表示したリスト表示欄120と、図17に示すファイル検索画面に表示画面を戻すための戻るボタン121と、メタデータに関する追加条件を指定するための追加条件指定ボタン122とを検索結果画面に表示させる。
まず、クラウドサーバ7の検索手段742は、ファイル要求情報をコンピュータ装置3から受信した場合、ファイルDBを参照し、ファイル要求情報で指定されたメタデータを有するファイルを抽出する。図17の例では、学校名及び教員名に対するメタデータが指定されていることから、検索手段742は、図13に示すファイルDBから、第2指定欄111Bで指定されたメタデータを有するファイルを認識する。そして、検索手段742は、図18の検索結果画面を表示するための表示情報を生成し、コンピュータ装置3に送信する。そして、コンピュータ装置3の表示制御手段342は、受信した表示情報に基づき、図18に示す検索結果画面を表示する。
図18の例では、表示制御手段342は、リスト表示欄120において、検索条件に合致する各ファイルに対応するメタデータを種別ごとに表示させると共に、各ファイルをダウンロードして表示するための表示ボタン130(130A〜130C)を表示させる。そして、表示制御手段342は、任意の表示ボタン130が選択されたことを検知した場合、選択された表示ボタン130に対応するファイルの要求情報をクラウドサーバ7に送信する。そして、この場合、クラウドサーバ7の検索手段742は、上述の要求情報で指定されたファイルを記憶手段73から抽出し、要求元のコンピュータ装置3へ送信する。そして、コンピュータ装置3の表示制御手段342は、クラウドサーバ7から送信されたファイルをディスプレイ上に表示させる。
また、表示制御手段342は、戻るボタン121が選択された場合、図17に示すファイル検索画面に表示画面を戻す。また、表示制御手段342は、追加条件指定ボタン122が選択された場合、第1指定欄110及び第2指定欄111に相当する入力欄をさらに表示させる。そして、表示制御手段342は、当該入力欄への入力により指定されたメタデータの情報に合致するファイルを、リスト表示欄120に表示中のファイルから抽出し、抽出したファイルのリストをリスト表示欄120に表示させる。
[本実施形態による作用効果]
以上説明した実施形態によれば、クラウドサーバ7は、記入ファイル及び教材ファイルの各々にメタデータを関連付けて記憶することで、記入ファイル及び教材ファイルをメタデータにより検索できるように好適に管理することができる。そして、コンピュータ装置3は、ユーザが指定したメタデータの条件を含むファイル要求情報をクラウドサーバ7に送信することで、ユーザが指定したメタデータの条件に合致したファイルの一覧を表示した検索結果画面を表示し、さらに当該一覧から任意にユーザが選択したファイルをクラウドサーバ7からダウンロードして表示することができる。
[本実施形態の変形例]
次に、本実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施形態に適用してもよい。
(変形例1)
上述の実施形態の説明では、コンピュータ装置3、管理サーバ4、又はクラウドサーバ7が記入ファイル又は教材ファイルに対して所定の種類のメタデータを付与した。これに代えて、ネットワーク6内に存在する任意のコンピュータが記入ファイル又は教材ファイルに対して所定の種類のメタデータを付与してもよい。即ち、メタデータを付与する処理は、クラウドサーバ7と通信可能な任意の装置が実行してもよい。
(変形例2)
図1の構成例では、1台のクラウドサーバ7がファイルDB及びファイルDBに登録されたファイルを記憶した。これに代えて、複数台のクラウドサーバ7がこれらの情報を分散して記憶してもよい。例えば、データ管理システム10は、記入ファイルを記憶するサーバと、教材ファイルを記憶するサーバと、ファイルDBを記憶するサーバとを、それぞれクラウドサーバ7として有してもよい。
また、ファイルDBに登録されたファイルをクラウドサーバ7が記憶する代わりに、管理サーバ4やコンピュータ装置3がこれらのファイルを記憶してもよい。この場合、管理サーバ4やコンピュータ装置3は、記入ファイルや教材ファイルをクラウドサーバ7に送信する代わりに、これらのファイルの格納場所の情報及び当該ファイルに付されたメタデータをクラウドサーバ7に送信する。そして、クラウドサーバ7は、実施形態と同様に、ファイルDBを記憶する。そして、クラウドサーバ7は、任意の装置からファイルをダウンロードする旨の要求情報を受信した場合、ファイルDBに記憶されたファイルの格納場所の情報に基づき、対象のファイルを当該ファイルを記憶する管理サーバ7等から受信し、要求元の装置に当該ファイルを転送する。なお、クラウドサーバ7は、ファイルを転送する代わりに、当該ファイルを記憶する管理サーバ7等に、ファイルの要求元の装置に対象のファイルを送信すべき旨の指示信号を送信してもよい。
(変形例3)
図12(b)の例では、コンピュータ装置3は、記入ファイルに対してメタデータを付与した。これに代えて、コンピュータ装置3は、記入ファイルを構成するユーザストローク情報の位置座標情報ごとにメタデータを付与してもよい。同様に、管理サーバ4及びクラウドサーバ7は、記入ファイルにメタデータを付す場合、記入ファイルを構成するユーザストローク情報に含まれる位置座標情報ごとにメタデータを付してもよい。
(変形例4)
上記した実施形態では、電子ペン、ドットパターン(コード化パターン)、記入情報に、アノト方式を用いていたが、アノト方式を用いることに限定はされない。
1(1A〜1E)…電子ペン
2…記入物
3(3A〜3C)…転送装置
4…管理サーバ
5A…ディスプレイ
5B…ドットスクリーン
6…ネットワーク
7…クラウドサーバ
8…基地局
9…無線LANルータ

Claims (11)

  1. 教育に関するデータにメタデータを関連付けるメタデータ関連付け手段と、
    前記メタデータが関連付けられた教育に関するデータを、前記メタデータに基づき検索可能に記憶する記憶手段と、
    を有することを特徴とするデータ管理システム。
  2. 前記メタデータ関連付け手段は、前記教育に関するデータに、当該データに関連する教育機関を識別する情報又は教員を識別する情報の少なくともいずれか一方を、前記メタデータとして関連付けることを特徴とする請求項1に記載のデータ管理システム。
  3. 前記メタデータ関連付け手段は、前記教育に関するデータに、当該データに関連する教材の識別情報を、前記メタデータとして関連付けることを特徴とする請求項1または2に記載のデータ管理システム。
  4. 前記メタデータ関連付け手段は、前記教育に関するデータが記入内容を示す場合、前記教育に関するデータに、当該データが示す記入内容の種別を示す情報を、前記メタデータとして関連付けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のデータ管理システム。
  5. 前記メタデータ関連付け手段は、前記教育に関するデータがテストの解答内容を示す場合、前記教育に関するデータに、前記解答内容の記入に要した時間、前記テストの開始から前記解答内容の書き始めまでの時間、又は、前記テストの開始から前記解答内容の書き終わりまでの時間の少なくともいずれかを示す情報を、前記メタデータとして関連付けることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のデータ管理システム。
  6. 前記メタデータ関連付け手段は、前記教育に関するデータが記入内容を示す場合、前記教育に関するデータに、前記記入内容に関連するキーワードの情報を、前記メタデータとして関連付けることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のデータ管理システム。
  7. 前記メタデータ関連付け手段は、前記教育に関するデータが記入内容を示す場合、当該記入内容を構成するストローク数を算出し、当該ストローク数の情報を、前記メタデータとして前記教育に関するデータに関連付けることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のデータ管理システム。
  8. 前記メタデータ関連付け手段は、前記教育に関するデータが記入内容を示す場合、当該記入内容の記入に関与した人数を算出し、当該人数の情報を、前記メタデータとして前記教育に関するデータに関連付けることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のデータ管理システム。
  9. メタデータを指定する入力を受け付ける入力手段と、
    前記入力により指定されたメタデータに関連付けられた前記教育に関するデータを検索する検索手段と、
    前記検索手段が検索した前記教育に関するデータを表示する表示手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のデータ管理システム。
  10. 電子ペンが生成した記入情報に基づき前記教育に関するデータを生成するデータ生成手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のデータ管理システム。
  11. 請求項1〜10に記載のメタデータ関連付け手段としてコンピュータ装置を機能させることを特徴とするプログラム。
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