JP2014208550A - シート材巻取り装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】並列配置された一対の巻取ローラと、この一対の巻取ローラ上に芯管を平行状として供給する芯管供給手段とを有し、前記一対の巻取ローラを回転駆動することにより芯管と巻取ローラとの間に供給されるシート材を芯管に巻き取るシート材巻取り装置であって、
前記巻取ローラ上の芯管に対して上から覆い被さるように位置して、シート材の端部側が芯管に一周以上巻き付いた初期巻き付けをすべく該シート材の端部を案内する巻付けガイドを設け、この巻付けガイドを、シート材の端部側を芯管に初期巻き付けした後、それ以後のシート材の巻き取りに邪魔にならない位置に退避可能とする。
【選択図】図1
Description
このシート材巻取り装置は、並列配置された一対の巻取ローラと、この一対の巻取ローラ上に芯管を平行状として供給する芯管供給装置と、シート材の端部に貼着用テープを貼り付けるテープ貼着装置とを有する。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、簡単な構成でシート材の端部を芯管に固定することのできるシート材巻取り装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、並列配置された一対の巻取ローラと、この一対の巻取ローラ上に芯管を平行状として供給する芯管供給手段とを有し、前記一対の巻取ローラを回転駆動することにより芯管と巻取ローラとの間に供給されるシート材を芯管に巻き取るシート材巻取り装置であって、
前記巻取ローラ上の芯管に対して上から覆い被さるように位置して、シート材の端部側が芯管に一周以上巻き付いた初期巻き付けをすべく該シート材の端部を案内する巻付けガイドを設け、この巻付けガイドを、シート材の端部側を芯管に初期巻き付けした後、それ以後のシート材の巻き取りに邪魔にならない位置に退避可能としたことを特徴とする。
前記可動ガイドはシート材に押圧されることでガイド通路から退避する方向に可動するようにガイドケーシングに支持されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、前記芯管供給装置は、芯管の軸方向両側から芯管を挟んで保持する一対の芯管保持部材と、この一対の芯管保持部材に対応して一対設けられていて該芯管保持部材を芯管に対してその軸方向に進退移動させるチャックシリンダと、この一対のチャックシリンダに対応して一対設けられていて芯管を芯管保持部材で保持した状態でチャックシリンダを芯管の軸方向に直交する方向に移動させる芯管移動シリンダとを備え、
前記芯管保持部材を、チャックシリンダのシリンダロッドに、芯管を保持した状態における芯管の軸心回りに回転自在に支持し、前記芯管移動シリンダは、芯管を待機位置から一対の巻取ローラ間の上方に移動させるべく揺動自在とされていることを特徴とする。
シート材が芯管に巻き付くことによって芯管移動シリンダのシリンダロッドが伸長すると共に、芯管移動シリンダのシリンダチューブの圧力をコントロールすることによりシート材の巻き付け強度を調整するよう構成したことを特徴とする。
上下方向で隣接する載置部材のうちの下側の載置部材の傾斜上端側の上方に、上側の載置部材の傾斜下端側から下側の載置部材へと芯管が落下通過し得る芯管通過部が設けられ、
芯管通過部に位置する芯管の中心が、下側の載置部材上に並べられた芯管のうち傾斜最上端の芯管の中心よりも、該下側の載置部材の傾斜上端側に偏倚して位置するように芯管が保持されることを特徴とする。
巻取ローラによって芯管にシート材を所定量巻き付けた後、前記シート材製造機から送られてくるシート材がカットされると共にシート材製造機の駆動手段からの動力が切断され、且つ該シート材の前記カット後の最終の巻き付けを行うための巻取り駆動手段が設けられていることを特徴とする。
図1において、符号1はフェルト(炭素繊維フェルト)や不織布などの比較的厚手のシート材2を、紙管等からなる芯管3に巻き取らせるシート材巻取り装置である。芯管3は、軸方向両側が開口した筒体に形成されている。
なお、以下の説明において、図1の矢視A方向を前方として説明する。
前記シート材製造機5は、シート材巻取り装置1の前方Aに配置され、例えば、繊維をランダム配列させたウェッブを積層してラップを形成し、これを、ハーブと呼ばれる突起のついた多数の針(ニードル)を刺し込んで機械的に繊維交絡させて布状にするニードルパンチ製法等によって帯状シート材2にして後方(シート材巻取り装置1側)に間欠的(又は連続的)に送り出す。
前記芯管ストッカー4は巻取機6の後方に配置されている。図2に示すように、この芯管ストッカー4は、ストッカーフレーム11と、複数の芯管3を横向き状態で載置する載置部材12と、芯管3の左右方向の位置規制を行う芯管ガイド13とを有する。
載置部材12は、上下に複数(図例では3つ)設けられ、それぞれ前後方向に下り傾斜状としてストッカーフレーム11に取り付けられている。また、上下方向で隣接する載置部材12の傾斜方向が逆向きとされている。各載置部材12上には、軸心が左右方向となるように横向きに配置された芯管3が傾斜方向に沿って複数並列載置されていて、該載置部材12上に芯管3が下り傾斜状に並列状に配列して載置されている。
また、芯管3はストッカーフレーム11の上端から補給可能とされている。
本実施形態では、最下段の載置部材12(これを下載置部材12Aという)と、中段の載置部材12(これを中載置部材12Bという)と、最上段の載置部材12(これを上載置部材12Cという)とは、それぞれ左右一対設けられ、芯管3の左右両側を支持する。なお、載置部材12は板状であってもよい。
12Aの傾斜上端はストッカーフレーム11の後端側の芯管当り部14Bに位置し、該下載置部材12Aの傾斜下端側はストッカーフレーム11から前方Aに突出している。
また、下載置部材12Aの傾斜下端側には、芯管3の出口15と、芯管3の下方移動(前方A移動)を規制するストッパ16と、下載置部材12Aの傾斜下端部に芯管3が位置していることを検出する芯管検出センサ17とが設けられている。
この下載置部材12Aの傾斜下端部に芯管3が位置する位置が待機位置Wとされている。
中載置部材12Bは後方に向けて下り傾斜している。この中載置部材12Bの傾斜下端とストッカーフレーム11の後端側の芯管当り部14Bとの間には、芯管3が落下通過し得る間隔が形成されており、この中載置部材12Bの傾斜下端とストッカーフレーム11の後端側の芯管当り部14Bとの間が芯管通過部18(これを第1芯管通過部という)とされている。
上載置部材12Cは前方Aに向けて下り傾斜している。この上載置部材12Cの傾斜下端とストッカーフレーム11の前端側の芯管当り部14Aとの間には、芯管3が落下通過し得る間隔が形成されており、この上載置部材12Cの傾斜下端とストッカーフレーム11の前端側の芯管当り部14Aとの間が芯管通過部19(これを第2芯管通過部という)とされている。
前記下載置部材12A上の芯管3の内の傾斜最上端の芯管3(符号3aで示す)は、ストッカーフレーム11の後端側の芯管当り部14Bから間隔をおいて位置しており、該傾斜最上端の芯管3aとストッカーフレーム11後端側の芯管当り部14Bとの間に間隔H1が形成されている。
したがって、中載置部材12B上の傾斜最上端の芯管3cの上側(第2芯管通過部19
)に位置する芯管3(符号3dで示す)は、中載置部材12B上の傾斜最上端の芯管3cよりも中載置部材12Bの傾斜上端側に位置ずれして位置している(換言すると、芯管3dは芯管3cに対して、該芯管3cの中心真上位置よりも中載置部材12Bの傾斜上端側に偏倚した位置で接当している)。
以上により、待機位置Wに位置する芯管3を取り除くと、それ以降の芯管3が途中で止まることなく配列方向下方側に次々とスムーズに転がり落ちるように構成されている。
前記巻取機6は、図3に示すように、機械フレーム21と、左右方向の軸心を有する前後一対の巻取ローラ22F,22Rと、シート材製造機5から送られてきたシート材2を一対の巻取ローラ22F,22Rへと送るシート材送り装置23と、このシート材送り装置23から一対の巻取ローラ22F,22Rへと送られるシート材2の左右両側(幅方向両側)の余分な部分をカットするカッタ装置24と、このカッタ装置24から一対の巻取ローラ22F,22Rへと移送するシート材2の蛇行を規制する蛇行防止ガイド25と、待機位置Wにある芯管3を一対の巻取ローラ22F,22R上に平行状として供給する芯管供給手段26と、芯管3にシート材2の端部側を初期巻き付けするためにシート材2を案内する巻付けガイド27とを有する。
機械フレーム21には、図3に示すように、シート材製造機5に設けられた前記伝動スプロケット7からチェーン30を介して回転動力が伝達される被伝動スプロケット31(これを第1被伝動スプロケットという)が設けられている。この第1被伝動スプロケット31は機械フレーム21の前下部に取り付けられたクラッチ32に左右軸回りに回転可能に取り付けられている。このクラッチ32には、一対の巻取ローラ22F,22R、シート材送り装置23、カッタ装置24を駆動する駆動スプロケット33が設けられている。
前記一対の巻取ローラ22F,22Rは機械フレーム21の左右側枠部材28間の後部寄りに配置されている。この一対の巻取ローラ22F,22Rは同径に形成されていると共に同じ高さ位置に配置され、且つ前後方向に間隔をおいて並列配置されて機械フレーム21に軸心回りに回転自在に取り付けられている。前側の巻取ローラ22Fに前記駆動スプロケット33からチェーン伝動によって動力が伝達されると共に、この前側の巻取ローラ22Fからチェーン伝動手段20を介して後側の巻取ローラ22Rに動力が伝達されて、前後の巻取ローラ22F,22Rが同一方向に回転駆動される。図例では、一対の巻取
ローラ22F,22Rは、図3の時計方向に回転駆動される。
シート材送り装置23は、図3に示すように、機械フレーム21の前部上部に配置されている。また、シート材送り装置23は、図6に示すように、上下一対の送りローラ38U,38Dを備えている。各送りローラ38U,38Dは左右方向の軸心を有し、機械フレーム21の左右側枠部材28間にわたるように設けられている。
上側の送りローラ38Uは、機械フレーム21に設けられた支持枠39に上下動自在に支持されている。この上側の送りローラ38Uは、ギヤ伝動機構40によって下側の送りローラ38Dから動力が伝達されて、図6の反時計方向に回転駆動される。
このシート材送り装置23にあっては、上側の送りローラ38Uが上下動自在に支持されていることから、シート材製造機5で製造されるシート材2の厚みが変わっても良好にシート材2を挟み込むことができる。また、下側の送りローラ38Dから上側の送りローラ38Uに動力を伝達する前記ギヤ伝動機構40は、シート材製造機5で製造される最大厚さのシート材2を上下の送りローラ38U,38D間に挟み込んでもギヤの噛み合いが外れないように構成されている。
カッタ装置24は、図5及び図6に示すように、左右一対の円板カッタ41と、各円板カッタ41の下方に位置する受けローラ42とを有する。
左右各円板カッタ41は、左右各側枠部材28の前部に立設された支持フレーム43に、支持ロッド44及び支持アーム45等を介して支持されている。
左右支持アーム45は後方に向けて下り傾斜状に配置され、前部が支持ロッド44に左右位置調整自在に外嵌された筒部材46に固定され、後部に軸受け部材47が固定されている。各支持アーム45後部の軸受け部材47に円板カッタ41が左右軸回りに回転自在に支持されている。前記筒部材46を左右位置調整することにより、円板カッタ41の左右間隔が調整可能とされている。
芯管供給手段26は、図3〜図5に示すように、芯管3の軸方向両側(左右両側)から
芯管3を挟んで保持する左右一対の芯管保持部材51と、この左右一対の芯管保持部材51に対応して左右一対設けられていて該芯管保持部材51を芯管3に対してその軸方向に進退移動させるチャックシリンダ52と、この左右一対のチャックシリンダ52に対応して左右一対設けられていて芯管3を芯管保持部材51で保持した状態でチャックシリンダ52を芯管3の軸方向に直交する方向に移動させる芯管移動シリンダ53と、左右の芯管移動シリンダ53を揺動させるロータリアクチュエータ54とから構成されている。
図7に示すように、左右のチャックシリンダ52は、そのシリンダロッド52aが左右方向で対向するように、左右方向に沿って配置されており、シリンダロッド52aを伸縮させることにより、芯管保持部材51を芯管3に対してその軸方向に進退移動させることが可能とされている。したがって、芯管3の左右両側に芯管保持部材51を位置させた状態でチャックシリンダ52のシリンダロッド52aを伸長させることにより、仮想線で示すように、芯管保持部材51が芯管3に対して進出して芯管3を軸心回りに回転自在に保持することができる。また、該芯管3を保持した状態からチャックシリンダ52のシリンダロッド52aを収縮させることにより、実線で示すように、芯管保持部材51が芯管3に対して後退して芯管3の保持を解除することができる。
芯管移動シリンダ53は機械フレーム21の左右両側に配置されている。また、左右各芯管移動シリンダ53は左右方向に直交する方向に沿って配置されている。図3及び図4に示すように、この芯管移動シリンダ53のシリンダチューブ53aは揺動アーム60に取り付けられている。この揺動アーム60の一端側は、機械フレーム21の側枠部材28に軸受け61を介して左右軸回りに回転自在に支持された回転軸62にボス63を介して取り付けられている。したがって、芯管移動シリンダ53は、図8に示すように、前記回転軸62回りに上下揺動自在とされている。前記軸受け61及び回転軸62は、側面視で、前後の巻取ローラ22F,22R間の中央下方に位置している。
図3及び図4に示すように、ロータリアクチュエータ54は、機械フレーム21の左右側枠部材28の下部間で且つ前後巻取ローラ22F,22R間の中央下方に配置され、左右側枠部材28間に設けられた支持台64に取付固定されている。
したがって、ロータリアクチュエータ54によって回動アーム65を軸心回りに回転駆動することにより、芯管移動シリンダ53が、図8に符号Vで示す倒伏位置と、図8に符号Wで示す起立位置とに位置変更可能とされている。芯管移動シリンダ53のシリンダロッド53bを伸長させた状態で該芯管移動シリンダ53を倒伏位置Vにすると、待機位置Wにある芯管3の左右両側に芯管保持部材51及びチャックシリンダ52が位置する。芯管保持部材51で芯管3を保持した状態で芯管移動シリンダ53を起立位置Wにすると、芯管保持部材51で保持された芯管3が一対の巻取ローラ22F,22Rの上方(一対の巻取ローラ22F,22R間の上方)に位置する。
また、図9に示すように、芯管3を保持し且つ芯管移動シリンダ53を起立位置Wにした状態でシリンダロッド53bを収縮させると、一対の巻取ローラ22F,22R上に芯管3が平行状として供給される。
巻付けガイド27は、図10に示すように、揺動フレーム73に取り付けられている。この揺動フレーム73は、機械フレーム21の前部に設けられた枢支部74に前端側(一端側)が左右軸回りに回転自在に支持され、この揺動フレーム73の後端側(他端側)に巻付けガイド27が取り付けられている。
揺動駆動シリンダ75のシリンダロッド75aが収縮した状態はガイド位置検出センサ76によって検出され、揺動駆動シリンダ75のシリンダロッド75aが収縮した状態は退避位置検出センサ77によって検出される。
ガイドケーシング78は、芯管3の左右長さに相当する左右長さに(左右方向に長く)形成され、ガイド位置Xにある状態おいて、上方に向けて凸となる円弧状の本体部81と、本体部81の前後端部の折曲部82,83とを有する。
ガイドケーシング78の上部には、図11〜図13に示すように、左右方向に間隔をおいて複数のブラケットプレート85が固定されている。左右両端側のブラケットプレート85が揺動フレーム73に取付固定されている。また、全部のブラケットプレート85にわたってストッパ軸86が貫通され、該ストッパ軸86の両端が、揺動フレーム73に取付固定されている。ストッパ軸86はガイドケーシング78の上面と間隔をおいて配置されている。
また、ガイドケーシング78の後端側の左右両側には、左右方向の軸心を有する支持筒88が固定されている。また、ガイドケーシング78の前端側の左右両側にはローラ取付ブラケット89が固定されている。
前記シート押えローラ80は、左右方向の軸心を有し、ガイドケーシング78のシート材2の供給側に配置されている。本実施形態では、シート押えローラ80は左右一対設けられていると共に、ガイドケーシング78の左右一端から他端にわたるように設けられている。このシート押えローラ80は、異なる厚さのシート材2に対応すべく、ローラ取付ブラケット89に所定範囲で上下動自在に支持されている。
前記構成のシート材巻取り装置1にあっては、以下のようにして、シート材2の巻き取りが行われる。なお、以下のシート材2の芯管3への巻取り動作は図示省略の制御装置によって自動で行われる。
このスタート状態では、第1被伝動スプロケット31(シート材製造機5の駆動モータ8)から駆動スプロケット33に動力が伝達され、巻取り駆動モータ34から駆動スプロケット33に動力伝達は行われない。
次に、芯管移動シリンダ53のシリンダロッド53bが収縮して芯管3が一対の巻取ローラ22F,22R上に平行状として載置される。この芯管3が巻取ローラ22F,22R上に供給されたことは前記芯管供給センサ70によって検出される。
この状態では、シート材2は、シート押えローラ80より前方A(シート材2の移送方向上流側)にある。シート材2は、シート材送り装置23によって後方に送られ、図14又は図15に示すように、芯管3に初期巻き付けされる。
シート材製造機5から送られてきたシート材2は、前側の巻取ローラ22Fとシート押えローラ80との間を通って前側の巻取ローラ22Fと芯管3との間に挿入される。シート材2はシート押えローラ80に押さえられて前側の巻取ローラ22Fに追従する。
側の巻取ローラ22Fと芯管3との間に挿入されると、シート材2と共に回転する。また、芯管3はシート材2が巻き付けられて行くにしたがって押し上げられる。このとき、芯管3と共にチャックシリンダ52が上方移動して芯管移動シリンダ53のシリンダロッド53bが伸長し、当り部材72が上昇するが、芯管供給センサ70は、まだオンのまま(当り部材72を検出する状態のまま)である。
図14に示す例では、シート材2の端部側はガイドケーシング78の内面に沿って案内されて芯管3に巻き付く。この場合、可動ガイド79はシート材2に押し上げられて上方(退避方向)に揺動(可動)してガイド通路84から退避する。また、可動ガイド79はストッパ軸86に接当することにより、その上方揺動が規制される。図14(c)に示すように、シート材2が芯管3に略一周巻き付いた状態では、芯管供給センサ70はオンのままであると共に巻付けガイド27はガイド位置Xのままである。
一方、図15に示す例では、シート材2が後側の巻取ローラ22Rからガイド通路84内に入ると、シート材2は可動ガイド79のガイド面90に沿って案内されて芯管3に巻き付く。そして、シート材2の芯管3への巻き付きが2周目に入ると、可動ガイド79はシート材2(芯管3)に押圧されて上方(退避方向)に揺動すると共にシート材2によって芯管3が押し上げられる。
図14、図15に示したように、本実施形態では、簡単な構成でシート材2の端部を芯管3に確実に固定することができ、且つ、シート材2の厚さが変動しても、シート材2を芯管3にしっかりと巻き付けることができる。
前記初期巻き付けを行う場合及び初期巻き付け後の巻き取りを行う場合において、チャックシリンダ52がフリーで上昇するようになっていると、芯管3に対するシート材2の巻き付け強度が十分ではない場合がある。
る。
これは、シート材製造機5から送られるシート材2が巻取ローラ22F,22Rへと送られてくる前に、次のシート材2の巻き取りを行うための準備を完了させる(次の芯管3を一対の巻取ローラ22F,22R上に載置させる)ための時間をかせぐためである。
その後、芯管3にシート材2が巻き取られてなる巻上り製品95は、図1に示すように、搬送装置96によって収容場所に搬送される。また、巻上り製品95を人手によって収容場所に搬送してもよい。
3 芯管
4 芯管ストッカー
5 シート材製造機
8 駆動手段(駆動モータ)
12 載置部材
18 芯管通過部
19 芯管通過部
22L 巻取ローラ
22R 巻取ローラ
26 芯管供給手段
27 巻付けガイド
34 巻取り駆動手段(巻取り駆動モータ)
51 芯管保持部材
52 チャックシリンダ
52a チャックシリンダのシリンダロッド
53 芯管移動シリンダ
53b 芯管移動シリンダのシリンダロッド
78 ガイドケーシング
79 可動ガイド
80 シート押えローラ
84 ガイド通路
Claims (7)
- 並列配置された一対の巻取ローラと、この一対の巻取ローラ上に芯管を平行状として供給する芯管供給手段とを有し、前記一対の巻取ローラを回転駆動することにより芯管と巻取ローラとの間に供給されるシート材を芯管に巻き取るシート材巻取り装置であって、
前記巻取ローラ上の芯管に対して上から覆い被さるように位置して、シート材の端部側が芯管に一周以上巻き付いた初期巻き付けをすべく該シート材の端部を案内する巻付けガイドを設け、この巻付けガイドを、シート材の端部側を芯管に初期巻き付けした後、それ以後のシート材の巻き取りに邪魔にならない位置に退避可能としたことを特徴とするシート材巻取り装置。 - 前記巻付けガイドは、巻取ローラ上の芯管に対して上から覆い被さってシート材の端部側を案内するガイドケーシングと、このガイドケーシングと芯管との間に形成されるガイド通路内に位置してシート材を案内する可動ガイドとを有し、
前記可動ガイドはシート材に押圧されることでガイド通路から退避する方向に可動するようにガイドケーシングに支持されていることを特徴とする請求項1に記載のシート材巻取り装置。 - 前記巻付けガイドは、シート材が供給される側の巻取ローラの上方に位置してシート材を押さえるシート押えローラを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート材巻取り装置。
- 前記芯管供給手段は、芯管の軸方向両側から芯管を挟んで保持する一対の芯管保持部材と、この一対の芯管保持部材に対応して一対設けられていて該芯管保持部材を芯管に対してその軸方向に進退移動させるチャックシリンダと、この一対のチャックシリンダに対応して一対設けられていて芯管を芯管保持部材で保持した状態でチャックシリンダを芯管の軸方向に直交する方向に移動させる芯管移動シリンダとを備え、
前記芯管保持部材を、チャックシリンダのシリンダロッドに、芯管を保持した状態における芯管の軸心回りに回転自在に支持し、前記芯管移動シリンダは、芯管を待機位置から一対の巻取ローラ間の上方に移動させるべく揺動自在とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート材巻取り装置。 - シート材の端部側を芯管に初期巻き付けするとき、及びシート材の端部側を芯管に初期巻き付けした後に巻付けガイドを退避させて芯管にシート材を巻き取っていく際において、
シート材が芯管に巻き付くことによって芯管移動シリンダのシリンダロッドが伸長すると共に、芯管移動シリンダのシリンダチューブの圧力をコントロールすることによりシート材の巻き付け強度を調整するよう構成したことを特徴とする請求項4に記載のシート材巻取り装置。 - 複数の芯管を保持する芯管ストッカーを備え、この芯管ストッカーは芯管を載置する載置部材を上下方向に複数備え、各載置部材は下り傾斜状とされると共に上下方向で隣接する載置部材の傾斜方向が逆向きとされ、各載置部材上に芯管が横向きで且つ傾斜方向に沿って並列配置されて載置され、
上下方向で隣接する載置部材のうちの下側の載置部材の傾斜上端側の上方に、上側の載置部材の傾斜下端側から下側の載置部材へと芯管が落下通過し得る芯管通過部が設けられ、
芯管通過部に位置する芯管の中心が、下側の載置部材上に並べられた芯管のうち傾斜最上端の芯管の中心よりも、該下側の載置部材の傾斜上端側に偏倚して位置するように芯管が保持されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート材巻取り装置
。 - 前記一対の巻取ローラは、シート材を製造するシート材製造機から送られてきたシート材を巻き取るものであり且つ該シート材製造機を駆動する駆動手段によって同期駆動され、
巻取ローラによって芯管にシート材を所定量巻き付けた後、前記シート材製造機から送られてくるシート材がカットされると共にシート材製造機の駆動手段からの動力が切断され、且つ該シート材の前記カット後の最終の巻き付けを行うための巻取り駆動手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のシート材巻取り装置。
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