JP2014207611A - 計装用増幅器 - Google Patents

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【課題】高い利得を得ることができる計装用増幅器を提供する。【解決手段】計装用増幅器は、第1の入力電圧が入力され、第1の電圧を生成する第1のソースフォロアと、第2の入力電圧が入力され、第2の電圧を生成する第2のソースフォロアと、第1の入力電圧及び第2の入力電圧に応じて第1の入力側電流及び第2の入力側電流を生成する差動対と、第1の電圧と第2の電圧との差に応じた第1の差電流が流れる入力側抵抗と、第1の入力側電流を第1の倍率で増幅し第1の出力側電流を生成する第1の電流生成回路と、第2の入力側電流を第1の倍率で増幅し第2の出力側電流を生成する第2の電流生成回路と、を有する。第1の出力側電流と第2の出力側電流との差に応じた第2の差電流が、第1の差電流を第1の倍率で増幅した電流であり、計装用増幅器は、第2の差電流に応じた第1の出力信号を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、計装用増幅器に関する。
出力インピーダンスが高い、生体などの信号源からの信号を検出するには、非常に高い入力インピーダンスを持つ差動増幅回路が必要になる。しかしながら、一般的な差動増幅回路では、入力部及び帰還部に接続した抵抗の値の比、または入力部及び帰還部に接続したコンデンサ容量の比で増幅率が決定されるため、一方の入力端子の入力インピーダンスの値は、接続されている抵抗またはコンデンサによって低い値に制限される。
この問題を解決する方法として、特許文献1に記載の技術が知られている。図6は、特許文献1で示されている回路と同等の回路の構成を示している。図6に示す回路は、4つのPMOSトランジスタ(MP1、MP2、カレントミラー42を構成する2つのトランジスタ)と、6つのNMOSトランジスタ(MN1、MN2、MN5、MN6、MN7、MN8)と、2つの抵抗(R1、R2)と、8つの電流源(34、36、38、40、70、72、76、78)と、1つの電圧源(56)と、6つのスイッチ(60a、60b、82a、82b、83a、83b)と、1つのオペアンプ(55)と、で構成されている。
図6中の6つのスイッチ(60a、60b、82a、82b、83a、83b)はチョッパ用のスイッチである。このチョッパは、DCオフセット及び低周波ノイズ低減を実現する一般的な技術である。図6中の1つの電圧源(56)は、出力電圧の中心値を決定するための電圧源であり、1つのオペアンプ(55)は、インピーダンス変換を行うバッファアンプである。これらの6つのスイッチ、1つの電圧源、1つのオペアンプは回路の基本動作には影響しないため、これらについての説明を省略する。
図6に示す回路は、一対のスーパーソースフォロア(24及び26)と、電流伝播回路(50、52)と、1対のカレントミラー(42)と、抵抗R1及び抵抗R2との動作により、入力電圧VINPと入力電圧VINNの差の電圧を増幅して出力する。以下、回路の動作について簡単に説明する。
まず、入力電圧VINPと入力電圧VINNの間に差電圧が発生すると、スーパーソースフォロアの動作により、抵抗R1の両端にその差電圧と同じ電圧が印加される。このため、抵抗R1にはその差電圧に比例した電流IR1が流れる。この電流IR1が抵抗R1の左端(入力電圧VINP側)から抵抗R1の右端(入力電圧VINN側)に流れたと仮定すると、NMOSトランジスタMN1に流れる電流は小さくなり、NMOSトランジスタMN2に流れる電流は大きくなる。
電流伝播回路(50)内では、NMOSトランジスタMN1のソース端及びNMOSトランジスタMN6のソース端は電流源70に接続されているため、NMOSトランジスタMN1に流れる電流とNMOSトランジスタMN6に流れる電流との和は常に等しくなろうとする。つまり、NMOSトランジスタMN1に流れる電流が減少すると、その減少した電流と同じ分だけNMOSトランジスタMN6に流れる電流が増加する。
電流伝播回路(52)内におけるNMOSトランジスタMN2とNMOSトランジスタMN8及び電流源76についても、電流伝播回路(50)内における構成と同様であり、NMOSトランジスタMN2に流れる電流が増加すると、その増加した電流と同じ分だけNMOSトランジスタMN8に流れる電流が減少する。この電流伝播回路50及び電流伝播回路52で発生した電流の差は、カレントミラー(42)で折り返されることで1つの電流となる。このとき、カレントミラー(42)から供給される電流の量は、電流伝播回路52のNMOSトランジスタMN8が吸い込む電流の量よりも多いため、余った電流は抵抗R2に流れる。このため、抵抗R2には、その抵抗値と流れる電流との積に比例する電圧が発生する。この抵抗R2に発生する電圧と電圧源56の電圧Vrefとの和が出力電圧Voutとなる。上記の動作から、出力電圧Voutは以下に示す(1)式となる。
Figure 2014207611
したがって、上記に示した構成では、入力電圧VINP及び入力電圧VINNは、NMOSトランジスタのゲート端子にのみ入力されるため、電流が流れることがなく、非常に高い入力インピーダンスを得ることができる。
特許第4523035号公報
しかしながら、従来技術の回路では、その利得が抵抗比によってのみ決定されるため、大きな利得を必要とする場合に、抵抗比が大きくなることにより、利得の精度が悪くなることがある。また、非常に高い利得を精度良く得るためには、抵抗R1と抵抗R2を高精度で整合するためのトリミング回路が必要となり、回路面積が非常に大きくなる。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、高い利得を得ることができる計装用増幅器を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、第1の入力電圧が入力され、第1の電圧を生成する第1のソースフォロアと、第2の入力電圧が入力され、第2の電圧を生成する第2のソースフォロアと、前記第1の入力電圧及び前記第2の入力電圧に応じて第1の入力側電流及び第2の入力側電流を生成する差動対と、前記第1の電圧と前記第2の電圧との差に応じた第1の差電流が流れる入力側抵抗と、前記第1の入力側電流を第1の倍率で増幅し第1の出力側電流を生成する第1の電流生成回路と、前記第2の入力側電流を前記第1の倍率で増幅し第2の出力側電流を生成する第2の電流生成回路と、を有し、前記第1の出力側電流と前記第2の出力側電流との差に応じた第2の差電流が、前記第1の差電流を前記第1の倍率で増幅した電流であり、前記第2の差電流に応じた第1の出力信号を出力することを特徴とする計装用増幅器である。
また、本発明の計装用増幅器において、前記第1のソースフォロアは、前記第1の入力電圧がゲートに入力され、前記第1の電圧を生成する第1のトランジスタと、前記第1の入力側電流に応じた第1の電流が流れる第2のトランジスタと、を有し、前記第2のソースフォロアは、前記第2の入力電圧がゲートに入力され、前記第2の電圧を生成する第3のトランジスタと、前記第2の入力側電流に応じた第2の電流が流れる第4のトランジスタと、を有し、前記第1の電流生成回路は、前記第2のトランジスタと第1のカレントミラーを構成するトランジスタであって前記第1の入力側電流が流れる第5のトランジスタを有し、前記第2の電流生成回路は、前記第4のトランジスタと第2のカレントミラーを構成するトランジスタであって前記第2の入力側電流が流れる第6のトランジスタを有し、前記第1のトランジスタに流れる電流を一定に保つ第1の電流源と、前記第3のトランジスタに流れる電流を一定に保つ第2の電流源と、をさらに有することを特徴とする。
また、本発明の計装用増幅器において、前記第1の電流生成回路は、前記第5のトランジスタと第3のカレントミラーを構成するトランジスタであって前記第1の出力側電流が流れる第7のトランジスタを有し、前記第2の電流生成回路は、前記第6のトランジスタと第4のカレントミラーを構成するトランジスタであって前記第2の出力側電流が流れる第8のトランジスタを有し、前記第2の差電流が流れ、前記第2の差電流に応じた第1の出力電圧を生成する第1の出力側抵抗をさらに有し、前記第1の出力電圧が前記第1の出力信号であることを特徴とする。
また、本発明の計装用増幅器は、前記第1の入力側電流を第2の倍率で増幅し第3の出力側電流を生成する第3の電流生成回路と、前記第2の入力側電流を前記第2の倍率で増幅し第4の出力側電流を生成する第4の電流生成回路と、をさらに有し、前記第3の出力側電流と前記第4の出力側電流との差に応じた第3の差電流が、前記第1の差電流を前記第2の倍率で増幅した電流であり、前記第3の差電流に応じた第2の出力信号を出力し、前記第3の電流生成回路は、前記第5のトランジスタと第5のカレントミラーを構成するトランジスタであって前記第3の出力側電流が流れる第9のトランジスタを有し、前記第4の電流生成回路は、前記第6のトランジスタと第6のカレントミラーを構成するトランジスタであって前記第4の出力側電流が流れる第10のトランジスタを有し、前記第3の差電流が流れ、前記第3の差電流に応じた第2の出力電圧を生成する第2の出力側抵抗をさらに有し、前記第2の出力電圧が前記第2の出力信号であることを特徴とする。
本発明によれば、入力側抵抗に流れる第1の差電流を第1の倍率で増幅した第2の差電流に応じた第1の出力信号を出力することによって、高い利得を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る計装用増幅器の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る計装用増幅器の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る計装用増幅器の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る計装用増幅器の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る計装用増幅器の構成を示す回路図である。 従来技術における回路の構成を示す回路図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る計装用増幅器の構成を示している。図1に示される計装用増幅器の構成と各構成間の接続について説明する。図1に示す計装用増幅器は、外部との接続端子として、非反転入力端子VINP、反転入力端子VINN、電流源バイアス端子Vbias、信号出力端子VOUT、第1の電源電圧端子VDD、第2の電源電圧端子VSSの6つの入力端子及び出力端子を有する。また、図1に示す計装用増幅器は、4つの抵抗R1、R2、R3、R4と、8個のPMOSトランジスタM1L、M1R、M5L、M5R、M6L、M6R、M7L、M7Rと、7個のNMOSトランジスタM2L、M2R、M3L、M3R、M4、M5L、M5R、M8L、M8Rと、を有する。
非反転入力端子VINPはPMOSトランジスタM1Lのゲート端子及びNMOSトランジスタM2Lのゲート端子に接続され、反転入力端子VINNはPMOSトランジスタM1Rのゲート端子及びNMOSトランジスタM2Rのゲート端子に接続されている。PMOSトランジスタM1Lのソース端子はPMOSトランジスタM7Lのドレイン端子及び抵抗R1の一端に接続され、PMOSトランジスタM1Rのソース端子はPMOSトランジスタM7Rのドレイン端子及び抵抗R1の他端に接続されている。また、PMOSトランジスタM1Lのドレイン端子はNMOSトランジスタM3Lのドレイン端子に接続され、PMOSトランジスタM1Rのドレイン端子はNMOSトランジスタM3Rのドレイン端子に接続されている。
PMOSトランジスタM7Lのゲート端子は、PMOSトランジスタM6Lのゲート端子、PMOSトランジスタM5Lのゲート端子、及びPMOSトランジスタM5Lのドレイン端子に接続されている。PMOSトランジスタM7Rのゲート端子は、PMOSトランジスタM6Rのゲート端子、PMOSトランジスタM5Rのゲート端子、及びPMOSトランジスタM5Rのドレイン端子に接続されている。従って、PMOSトランジスタM5L及びM5Rはダイオード接続となっている。
また、PMOSトランジスタM5L、M6L、M7L、M5R、M6R、M7Rのソース端子はすべて第1の電源電圧端子VDDに接続されている。PMOSトランジスタM6Lのドレイン端子は、NMOSトランジスタM8Lのドレイン端子、抵抗R2の一端、及び信号出力端子VOUTに接続されている。PMOSトランジスタM6Rのドレイン端子は、NMOSトランジスタM8Rのドレイン端子、NMOSトランジスタM8Rのゲート端子、NMOSトランジスタM8Lのゲート端子、及び抵抗R2の他端に接続されている。
PMOSトランジスタM5Lのドレイン端子はNMOSトランジスタM2Lのドレイン端子に接続され、PMOSトランジスタM5Rのドレイン端子はNMOSトランジスタM2Rのドレイン端子に接続されている。NMOSトランジスタM2Lのソース端子は抵抗R3の一端に接続され、NMOSトランジスタM2Rのソース端子は抵抗R4の一端に接続されている。抵抗R3の他端及び抵抗R4の他端は、互いに接続されると共にNMOSトランジスタM4のドレイン端子に接続されている。NMOSトランジスタM4、M3L、M3Rのゲート端子はすべて電流源バイアス端子Vbiasに接続されている。また、NMOSトランジスタM3L、M3R、M4、M8L、M8Rのソース端子はすべて第2の電源電圧端子VSSに接続されている。
次に、図1に示される計装用増幅器の動作について説明する。PMOSトランジスタM1L(第1のトランジスタ)とPMOSトランジスタM7L(第2のトランジスタ)はソースフォロア(第1のソースフォロア)を構成している。また、PMOSトランジスタM1R(第3のトランジスタ)とPMOSトランジスタM7R(第4のトランジスタ)はソースフォロア(第2のソースフォロア)を構成している。これらのソースフォロアの間に抵抗R1(入力側抵抗)が接続されている。
一方のソースフォロアを構成するPMOSトランジスタM1Lは、非反転入力端子VINPに入力された第1の入力電圧とPMOSトランジスタM1Lのゲート−ソース間電圧との和の電圧(第1の電圧)を抵抗R1の一端に出力する。また、他方のソースフォロアを構成するPMOSトランジスタM1Rは、反転入力端子VINNに入力された第2の入力電圧とPMOSトランジスタM1Rのゲート−ソース間電圧との和の電圧(第2の電圧)を抵抗R1の他端に出力する。
NMOSトランジスタM3L(第1の電流源)は、ゲート端子に入力された電圧に応じた定電流Ibiasを流すことによって、PMOSトランジスタM1Lに流れる電流(第1の電流)を一定に保つ。NMOSトランジスタM3R(第2の電流源)は、ゲート端子に入力された電圧に応じた定電流Ibiasを流すことによって、PMOSトランジスタM1Rに流れる電流(第2の電流)を一定に保つ。
非反転入力端子VINPに入力された第1の入力電圧と、反転入力端子VINNに入力された第2の入力電圧との間に差電圧が発生すると、上記の2つのソースフォロアによって、その差電圧に応じた電圧が抵抗R1の両端に印加される。これにより、抵抗R1には電流IR1(第1の差電流)が流れる。このとき、ソースフォロアの入力トランジスタであるPMOSトランジスタM1L及びM1Rには、それぞれのドレイン端子側に接続されたNMOSトランジスタM3L及びM3Rによって一定の電流が流れている。
NMOSトランジスタM2L、NMOSトランジスタM2R、及びNMOSトランジスタM4は差動対を構成している。NMOSトランジスタM2Lは、ゲート端子に入力された第1の入力電圧に応じた電流IP(第1の入力側電流)を流す。NMOSトランジスタM2Rは、ゲート端子に入力された第2の入力電圧に応じた電流IN(第2の入力側電流)を流す。NMOSトランジスタM4は、ゲート端子に入力された電圧に応じた電流を流す。上記の構成によって、差動対は、第1の入力電圧に応じた電流IPと、第2の入力電圧に応じた電流INとを生成する。
PMOSトランジスタM5L(第5のトランジスタ)及びPMOSトランジスタM6L(第7のトランジスタ)は、差動対が生成する電流を所定の倍率(第1の倍率)で増幅した電流(第1の出力側電流)を生成する電流生成回路(第1の電流生成回路)を構成する。PMOSトランジスタM5Lは、差動対を構成するNMOSトランジスタM2Lに流れる電流IPを供給する。PMOSトランジスタM6Lは、PMOSトランジスタM5Lとカレントミラー(第3のカレントミラー)を構成しており、PMOSトランジスタM5Lに流れる電流を、ミラー比(例えば1よりも大きい値)に応じた倍率で増幅した電流IP’を生成する。このミラー比は、PMOSトランジスタM6LとPMOSトランジスタM5Lのそれぞれに流れる電流の比であり、PMOSトランジスタM6LとPMOSトランジスタM5Lのそれぞれのトランジスタサイズの比と同一である。
また、ソースフォロアを構成するPMOSトランジスタM7LもPMOSトランジスタM5Lとカレントミラー(第1のカレントミラー)を構成しており、PMOSトランジスタM5Lに流れる電流と同じ電流IPを生成する。本実施形態では、一例として、PMOSトランジスタM7LとPMOSトランジスタM5Lに関するミラー比は1である。
PMOSトランジスタM5R(第6のトランジスタ)及びPMOSトランジスタM6R(第8のトランジスタ)は、差動対が生成する電流を所定の倍率(第1の倍率)で増幅した電流(第2の出力側電流)を生成する電流生成回路(第2の電流生成回路)を構成する。PMOSトランジスタM5Rは、差動対を構成するNMOSトランジスタM2Rに流れる電流INを供給する。PMOSトランジスタM6Rは、PMOSトランジスタM5Rとカレントミラー(第4のカレントミラー)を構成しており、PMOSトランジスタM5Rに流れる電流を、ミラー比(例えば1よりも大きい値)に応じた倍率で増幅した電流IN’を生成する。このミラー比は、PMOSトランジスタM6RとPMOSトランジスタM5Rのそれぞれに流れる電流の比であり、PMOSトランジスタM6RとPMOSトランジスタM5Rのそれぞれのトランジスタサイズの比と同一である。また、PMOSトランジスタM6RとPMOSトランジスタM5Rに関するミラー比は、PMOSトランジスタM6LとPMOSトランジスタM5Lに関するミラー比と同一である。
また、ソースフォロアを構成するPMOSトランジスタM7RもPMOSトランジスタM5Rとカレントミラー(第2のカレントミラー)を構成しており、PMOSトランジスタM5Rに流れる電流と同じ電流INを生成する。本実施形態では、一例として、PMOSトランジスタM7RとPMOSトランジスタM5Rのミラー比は1である。
PMOSトランジスタM7L及びM7Rに流れる電流は、NMOSトランジスタM2L、M2R、M4で構成される差動対によって制御されるため、抵抗R1に流れる電流IR1は、(2)式で表される。
Figure 2014207611
また、NMOSトランジスタM2L、M2R、M4で構成される差動対によって、PMOSトランジスタM2LとPMOSトランジスタM2Rのそれぞれのゲート端子に発生している電圧の差と、電流IP及び電流INの差の関係が制御される。なお、図1に示した回路では、VINP>VINNの場合にはIP>INとなり、逆にVINP<VINNの場合にはIP<INとなる。また、このとき発生する電流IP及び電流INの間には常に、(3)式で表される関係が成立する。(3)式は、NMOSトランジスタM4に流れる電流が、NMOSトランジスタM3L及びM3Rに流れる電流Ibiasの2倍の電流であることを示している。
Figure 2014207611
抵抗R3及び抵抗R4は、差動対の相互コンダクタンスgmを制御するために挿入されたソースデジェネレーション抵抗である。相互コンダクタンスgmは、PMOSトランジスタM2LとPMOSトランジスタM2Rのそれぞれのゲート端子に発生している電圧の差と、電流IP及び電流INの差との間の比例係数を表している。この抵抗R3、R4の値は、回路の利得制御に重要な値である。ここで、抵抗R3、R4を、(4)式で求められる値に設定すると、抵抗R1に流れる電流IR1と、電流IP、INの関係は、(5)式となる。なお、相互コンダクタンスgmは、差動対を形成するPMOSトランジスタM2L、M2Rに流れる電流とそのアスペクト比(W/L比)によって求められる。
Figure 2014207611
Figure 2014207611
抵抗R2(第1の出力側抵抗)は、異なる電流源であるPMOSトランジスタM6L、M6Rに接続されると共に、カレントミラーを構成し同一の電流(IM8L、IM8R)を流すNMOSトランジスタM8LとM8Rに接続されている。この構成のため、PMOSトランジスタM6Lに流れる電流IP’と、PMOSトランジスタM6Rに流れる電流IN’とに差がある場合には抵抗R2にその差の電流がすべて流れ、NMOSトランジスタM8Lに流れる電流IM8Lと、NMOSトランジスタM8Rに流れる電流IM8Rは等しくなる。
従って、抵抗R2に流れる電流IR2(第2の差電流)は(6)式となり、電流IPと電流INの差の電流を、カレントミラーを構成するトランジスタに関するミラー比に応じた倍率で増幅した電流が抵抗R2に流れる。(6)式におけるIM6は、PMOSトランジスタM6L又はM6Rに流れる電流であり、(6)式におけるIM5は、PMOSトランジスタM5L又はM5Rに流れる電流であり、これらの電流の比がミラー比に相当する。
Figure 2014207611
抵抗R2は、上記の電流IR2に応じた電圧(第1の出力電圧)を生成する。この電圧が信号出力端子VOUTに出力され、出力信号(第1の出力信号)として計装用増幅器から出力される。従って、抵抗R2に流れる電流は(7)式で表される。
Figure 2014207611
上記の(2)式、(5)式、(6)式、(7)式により、信号出力端子VOUTから出力される電圧は(8)式となる。
Figure 2014207611
従って、抵抗R1と抵抗R2の抵抗比と、電流のミラー比との積で決まる利得が得られる。ミラー比が1である場合には、信号出力端子VOUTから出力される電圧は(9)式となる。
Figure 2014207611
なお、本実施形態では、NMOSトランジスタM2L、M2R、M4で構成される差動対が、ソースフォロア対に供給される電流を調整しているため、PMOSトランジスタM1L及びM1Rのソース−ドレイン間電圧VdsM1は常に一定に保たれる。これにより、ソース−ドレイン間電圧VdsM1の変動による利得誤差の発生が抑制される。
上述したように、本実施形態によれば、抵抗R1と抵抗R2の抵抗比と、電流のミラー比との積で決まる利得が得られるので、非常に高い利得を得ることができる。このように、非常に高い利得を得る場合でも、抵抗比とミラー比のそれぞれを中程度に高くすれば良いため、抵抗のトリミング等が必要なくなり、回路面積の増大を抑えることができる。また、入力電圧がPMOSトランジスタM1L及びM1Rのゲート端子に入力されるので、高い入力インピーダンスを得ることができる。また、抵抗比を大きくすると、得られる利得の精度が悪くなることがあるが、本実施形態の計装用増幅器では抵抗比を高くし過ぎなくて良いので、高精度な利得を得ることができる。
次に、本実施形態の変形例を説明する。抵抗R2に流れる電流IR2は、カレントミラーを構成するPMOSトランジスタM6L及びM6Rから供給されるため、PMOSトランジスタM6L、M6R、NMOSトランジスタM8L、M8R、及び抵抗R2と同様の構成を有する回路部を複数設けることで、複数の出力電圧を得ることができる。図2は、この回路部が複数設けられた計装用増幅器の構成を示している。
図2では、PMOSトランジスタM6L-1、M6R-1、NMOSトランジスタM8L-1、M8R-1、及び抵抗R2-1が、図1 のPMOSトランジスタM6L、M6R、NMOSトランジスタM8L、M8R、及び抵抗R2に対応する。図2では、これと同様の構成として、PMOSトランジスタM6L-2、M6R-2、NMOSトランジスタM8L-2、M8R-2、及び抵抗R2-2が設けられている。
PMOSトランジスタM5L及びPMOSトランジスタM6L-2(第9のトランジスタ)は、差動対が生成する電流を所定の倍率(第2の倍率)で増幅した電流(第3の出力側電流)を生成する電流生成回路(第3の電流生成回路)を構成する。PMOSトランジスタM5Lは、差動対を構成するNMOSトランジスタM2Lに流れる電流IPを供給する。PMOSトランジスタM6L-2は、PMOSトランジスタM5Lとカレントミラー(第5のカレントミラー)を構成しており、PMOSトランジスタM5Lに流れる電流を、ミラー比に応じた倍率で増幅した電流を生成する。このミラー比は、PMOSトランジスタM6L-2とPMOSトランジスタM5Lのそれぞれに流れる電流の比であり、PMOSトランジスタM6L-2とPMOSトランジスタM5Lのそれぞれのトランジスタサイズの比と同一である。
PMOSトランジスタM5R及びPMOSトランジスタM6R-2(第10のトランジスタ)は、差動対が生成する電流を所定の倍率(第2の倍率)で増幅した電流(第4の出力側電流)を生成する電流生成回路(第4の電流生成回路)を構成する。PMOSトランジスタM5Rは、差動対を構成するNMOSトランジスタM2Rに流れる電流INを供給する。PMOSトランジスタM6R-2は、PMOSトランジスタM5Rとカレントミラー(第6のカレントミラー)を構成しており、PMOSトランジスタM5Rに流れる電流を、ミラー比に応じた倍率で増幅した電流を生成する。このミラー比は、PMOSトランジスタM6R-2とPMOSトランジスタM5Rのそれぞれに流れる電流の比であり、PMOSトランジスタM6R-2とPMOSトランジスタM5Rのそれぞれのトランジスタサイズの比と同一である。また、PMOSトランジスタM6R-2とPMOSトランジスタM5Rに関するミラー比は、PMOSトランジスタM6L-2とPMOSトランジスタM5Lに関するミラー比と同一である。
抵抗R2-2(第2の出力側抵抗)には、PMOSトランジスタM6L-2に流れる電流とPMOSトランジスタM6R-2に流れる電流との差の電流(第3の差電流)であって、電流IPと電流INの差の電流を、カレントミラーを構成するトランジスタに関するミラー比に応じた倍率で増幅した電流が流れる。従って、抵抗R1と抵抗R2-2の抵抗比と、電流のミラー比との積で決まる利得が得られる。追加した回路において、抵抗比及びミラー比を変更することで、異なる利得によって増幅された出力電圧を得ることもできる。抵抗R2-2で発生する電圧(第2の出力電圧)が信号出力端子VOUT-2に出力され、出力信号(第2の出力信号)として計装用増幅器から出力される。
なお、上記の図1を用いた説明では、NMOSトランジスタM8Rをダイオード接続にし、NMOSトランジスタM8LとM8Rでカレントミラーを構成することでシングルエンド型の回路を構成しているが、図3に示すようにNMOSトランジスタM8L、M8Rをともに、外部制御信号によって制御する定電流源として用いることで、抵抗R2の両端から出力電圧を得る全差動型の回路を構成しても良い。
また、図1に示した回路では、抵抗R2の他端の電圧がNMOSトランジスタM8Rのゲート−ソース間電圧VgsM8Rに固定されるが、図4に示すようにNMOSトランジスタM8Rのゲート−ドレイン間にソースフォロアなどのレベルシフト回路(NMOSトランジスタM9及びM10)を挿入することで、抵抗R2の他端の電圧を調整しても良い。
また、図1に示した回路では、抵抗R2およびNMOSトランジスタM8L、M8Rにより出力電圧が生成されるが、図5に示すように出力信号を出力電流として信号出力端子IOUT-P及びIOUT-Nから出力しても良い。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
R1、R2、R3、R4 抵抗、M1L、M1R、M5L、M5R、M6L、M6R、M7L、M7R PMOSトランジスタ、M2L、M2R、M3L、M3R、M4、M5L、M5R、M8L、M8R、M9、M10 NMOSトランジスタ

Claims (4)

  1. 第1の入力電圧が入力され、第1の電圧を生成する第1のソースフォロアと、
    第2の入力電圧が入力され、第2の電圧を生成する第2のソースフォロアと、
    前記第1の入力電圧及び前記第2の入力電圧に応じて第1の入力側電流及び第2の入力側電流を生成する差動対と、
    前記第1の電圧と前記第2の電圧との差に応じた第1の差電流が流れる入力側抵抗と、
    前記第1の入力側電流を第1の倍率で増幅し第1の出力側電流を生成する第1の電流生成回路と、
    前記第2の入力側電流を前記第1の倍率で増幅し第2の出力側電流を生成する第2の電流生成回路と、
    を有し、
    前記第1の出力側電流と前記第2の出力側電流との差に応じた第2の差電流が、前記第1の差電流を前記第1の倍率で増幅した電流であり、
    前記第2の差電流に応じた第1の出力信号を出力する
    ことを特徴とする計装用増幅器。
  2. 前記第1のソースフォロアは、
    前記第1の入力電圧がゲートに入力され、前記第1の電圧を生成する第1のトランジスタと、
    前記第1の入力側電流に応じた第1の電流が流れる第2のトランジスタと、
    を有し、
    前記第2のソースフォロアは、
    前記第2の入力電圧がゲートに入力され、前記第2の電圧を生成する第3のトランジスタと、
    前記第2の入力側電流に応じた第2の電流が流れる第4のトランジスタと、
    を有し、
    前記第1の電流生成回路は、前記第2のトランジスタと第1のカレントミラーを構成するトランジスタであって前記第1の入力側電流が流れる第5のトランジスタを有し、
    前記第2の電流生成回路は、前記第4のトランジスタと第2のカレントミラーを構成するトランジスタであって前記第2の入力側電流が流れる第6のトランジスタを有し、
    前記第1のトランジスタに流れる電流を一定に保つ第1の電流源と、
    前記第3のトランジスタに流れる電流を一定に保つ第2の電流源と、
    をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の計装用増幅器。
  3. 前記第1の電流生成回路は、前記第5のトランジスタと第3のカレントミラーを構成するトランジスタであって前記第1の出力側電流が流れる第7のトランジスタを有し、
    前記第2の電流生成回路は、前記第6のトランジスタと第4のカレントミラーを構成するトランジスタであって前記第2の出力側電流が流れる第8のトランジスタを有し、
    前記第2の差電流が流れ、前記第2の差電流に応じた第1の出力電圧を生成する第1の出力側抵抗をさらに有し、
    前記第1の出力電圧が前記第1の出力信号である
    ことを特徴とする請求項2に記載の計装用増幅器。
  4. 前記第1の入力側電流を第2の倍率で増幅し第3の出力側電流を生成する第3の電流生成回路と、
    前記第2の入力側電流を前記第2の倍率で増幅し第4の出力側電流を生成する第4の電流生成回路と、
    をさらに有し、
    前記第3の出力側電流と前記第4の出力側電流との差に応じた第3の差電流が、前記第1の差電流を前記第2の倍率で増幅した電流であり、
    前記第3の差電流に応じた第2の出力信号を出力し、
    前記第3の電流生成回路は、前記第5のトランジスタと第5のカレントミラーを構成するトランジスタであって前記第3の出力側電流が流れる第9のトランジスタを有し、
    前記第4の電流生成回路は、前記第6のトランジスタと第6のカレントミラーを構成するトランジスタであって前記第4の出力側電流が流れる第10のトランジスタを有し、
    前記第3の差電流が流れ、前記第3の差電流に応じた第2の出力電圧を生成する第2の出力側抵抗をさらに有し、
    前記第2の出力電圧が前記第2の出力信号である
    ことを特徴とする請求項3に記載の計装用増幅器。
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