JP2014207220A - 炭素触媒及びその製造方法、及び該炭素触媒を用いた触媒インキ並びに燃料電池 - Google Patents

炭素触媒及びその製造方法、及び該炭素触媒を用いた触媒インキ並びに燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、コスト、資源量などの観点より使用量低減が求められる貴金属触媒の代替として、高い電子伝導性及び比表面積の大きい炭素担体を含む安価な炭素触媒、及び該炭素触媒を用いた触媒インキ並びに燃料電池を提供することにある。
【解決手段】グラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンとを乾式混合する工程と、前記混合物を不活性ガス雰囲気中で熱処理し、炭素化する工程とによって得られ、X線光電子分光法(XPS)によって測定した、材料表面の全元素に対する窒素原子のモル比を(N)とし、材料表面の全窒素量に対する、XPSのN1sスペクトルのピーク分離により求めたN1型窒素原子量の割合とN2型窒素原子量の割合の合計(%)を(N1+N2)としたときの、表面末端窒素量{N×(N1+N2)}が1.0〜13.0であることを特徴とする炭素触媒。
【選択図】図1

Description

本発明は、白金や白金合金などの貴金属を全く担持しない炭素触媒、及び該炭素触媒を用いた触媒インキ並びに燃料電池に関する。
固体高分子型燃料電池や水電解装置などの各種電気化学デバイスにおいて、固体高分子電解質は、膜状に成形され、その両面に電極を接合した膜電極接合体(MEA)の状態で使用される。また、固体高分子型燃料電池において、電極は一般にガス拡散層と電極触媒層の二層構造をとる。ガス拡散層は、電極触媒層に反応ガス及び電子を供給するものであり、カーボン繊維、カーボンペーパーなどが用いられる。また、電極触媒層は電極反応の反応場となる部分であり、一般に電極触媒と固体高分子電解質との複合体からなる。
このような各種電気化学デバイスに用いられる電極触媒には、従来、白金などの貴金属微粒子、カーボンブラックなどの炭素担体上に白金などの貴金属微粒子を担持したもの、電解質膜表面にメッキやスパッタなどの方法で形成された貴金属の薄膜などが用いられている。
しかし、白金などの貴金属は、高い触媒活性(酸素還元活性、水素酸化活性)とその活性安定性を示すが、非常に高価であり、資源的にも限られている。そのため、電極触媒が各種電気化学デバイスのコストを高くする一因となっている。特に、燃料電池は所定の出力を得るために多数のMEAが積層された状態で使用されるので、燃料電池1個あたりの電極触媒の使用量も多くなり、このことが燃料電池の普及を妨げている。
上記のような課題を解決させるために、これまでに様々な対策が取られてきた。白金などの貴金属を用いないものとして、例えば、炭素材料を原料とせずに金属ポルフィリンや金属フタロシアニンなどの大環状化合物と有機高分子材料との混合物を炭化させた炭素触媒(特許文献1、2、3、4、5)、または、大環状化合物を含まない有機高分子材料を炭化させた炭素触媒(特許文献6、7)、などが報告されている。しかし、電池性能を考慮すると、比表面積の大きさや電子伝導性が重要であるのに対し、これらの有機高分子材料を原料とした炭素触媒は、電子伝導性が低い、または比表面積が小さいといった問題があった。
比表面積の大きい電子導電体を担持体とした炭素触媒としては、大環状化合物をカーボンブラックなどの電子伝導性炭素担体表面に担持し、炭化させた炭素触媒(特許文献8、9、10)も報告されている。しかし、いずれの方法においても、充分な触媒活性を有する触媒の提案には至っていない。
特開2011−6283号公報 特開2010−275116号公報 特開2011−6282号公報 特許第4452887号公報 特開2010−275115号公報 特開2011−6280 特開2011−6293号公報 特許第4461427号公報 特開2006−314871号公報 国際公開第2009/124905号パンフレット
本発明が解決しようとする課題は、コスト、資源量などの観点より使用量低減が求められる貴金属触媒の代替として、高い電子伝導性及び比表面積の大きい炭素担体を含む安価な炭素触媒、及び該炭素触媒を用いた触媒インキ並びに燃料電池を提供することにある。
すなわち本発明は、グラフェンナノプレートレットと金属フタロシアニンとを乾式混合する工程と、前記混合物を不活性ガス雰囲気中で熱処理し、炭素化する工程とによって得られ、
X線光電子分光法(XPS)によって測定した、材料表面の全元素に対する窒素原子のモル比を(N)とし、材料表面の全窒素量に対する、XPSのN1sスペクトルのピーク分離により求めたN1型窒素原子量の割合とN2型窒素原子量の割合の合計(%)を(N1+N2)としたときの、表面末端窒素量{N×(N1+N2)}が1.0〜13.0であることを特徴とする炭素触媒に関する。
また本発明は、グラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンとを乾式混合する工程と、前記混合物を不活性ガス雰囲気中で熱処理し、炭素化する工程とによって得られ、
水を吸着種としたBET比表面積(BETH2O)と、窒素を吸着種としたBET比表面積(BETN2)の比(BETH2O /BETN2)で示される親水度が、0.1〜2.5であることを特徴とする炭素触媒に関する。
また前記金属フタロシアニンは、鉄フタロシアニンまたはコバルトフタロシアニンであることが好ましい。
また本発明は、グラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンとを乾式混合する工程と、前記混合物を不活性ガス雰囲気中、500〜1000℃で熱処理し、炭素化する工程とを含む炭素触媒の製造方法に関する。
また本発明の炭素触媒の製造方法では、前記乾式混合のグラフェンナノプレートレットに対する、金属フタロシアニンの重量比(金属フタロシアニン/グラフェンナノプレートレット)が、0.3/1〜2/1の範囲が好ましく且つ、前記熱処理は、700〜1000℃の範囲で行われることが好ましい。
また本発明の炭素触媒製造方法では、前記鉄フタロシアニンの平均一次粒子径が10〜100nm、且つ平均二次粒子径が0.1〜10μmであることが好ましく、前記コバルトフタロシアニンの平均一次粒子径が10〜500nm、且つ平均二次粒子径が0.1〜10μmであることが好ましい。
また本発明は、前記炭素触媒または、前記製造方法で作製した炭素触媒と、バインダーと、溶剤とを含有する触媒インキに関する。
また本発明は、前記炭素触媒または、前記製造方法で作製した炭素触媒を、固体高分子電解質膜の一方、又は双方の面に配置させた電極触媒を有する燃料電池に関する。
本発明により、貴金属元素を含有することなく、高いBET比表面積並びに高い電子伝導性を有する炭素触媒を得ることができた。また、同炭素触媒をカソード電極に用いることで、高い酸素還元能と高い電子伝導性を有する燃料電池が得られた。
また、本発明によれば、乾燥工程を必要としない、より簡便な乾式プロセスで高い性能を有する炭素触媒を得ることができる。
図1は、本発明の炭素触媒を電極触媒に適用した燃料電池の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
本発明における炭素触媒は、グラフェンナノプレートレットからなる炭素担体と、炭素担体表面に担持された、金属フタロシアニンとを備えている。また、本発明は、上記材料を乾式混合して混合物を作製する工程と、この混合物を不活性ガス雰囲気中で熱処理し、炭素化する工程とを有するものである。前記炭素化工程は、500〜1000℃で行うことが好ましい。
<グラフェンナノプレートレット>
本発明において、使用される炭素担体であるグラフェンナノプレートレットとは、炭素原子が6角形をなす平面構造を有するグラフェンシートが、ファンデルワールス力により弱く結合した複層構造を有している。グラフェンナノプレートレットは、欠陥の少ない平面構造を有しているため、高い電子伝導性、高い熱伝導性や高い機械的強度を示す。
複層構造のグラフェンナノプレートレットの厚みは特に限定されないが0.335nm(単層)以上、20nm以下であることが好ましい。厚すぎると、電子伝導性や比表面積などが低くなり好ましくない場合がある。
本明細書において、厚みとは積層されたグラフェンシート面に対し垂直方向の大きさのことである。具体的には、原子間力顕微鏡(AFM:SII社製SPA−300)によって求めることができる。
同様に、グラフェンナノプレートレットの平均一次粒子径とは炭素平面方向の大きさ(長径)のことであり、具体的には、透過型電子顕微鏡(TEM:JEOL社製JEM1010)により、測定した粒子50個の平均値によって求めることができる。
グラフェンナノプレートレットの平均一次粒子径は、特に限定されないが、0.3μm〜10μmであると、比表面積が大きくなり、また平滑な面に比べ活性なエッジ面の割合が多くなるため好ましい。
グラフェンナノプレートレットのBET比表面積(BETN2)は、260m2/g〜2000m2/gであると原料である金属フタロシアニン、例えば鉄フタロシアニンまたはコバルトフタロシアニンとの反応場(炭素触媒の活性点と考えられるFe−N4構造またはCo−N4構造の形成場)が多くなりやすく、好ましい。
本明細書において、比表面積とは試料単位あたりの表面積のことであり、ガス(N2又はH2O)吸着法によって求めることができる。解析法はBET法を用い、相対圧(P/P0=0.05〜0.3)とガス吸着量のプロットより得られる直線の切片と勾配から、単分子吸着量を求めることで、BET比表面積を算出できる。
市販のグラフェンナノプレートレットとしては、例えば、XGSciences社製xGnP−C−グレード、xGnP−T−グレード、xGnP−M−グレード、xGnP−H−グレードなどが挙げられる。その中では特に、最も層が薄く、粒子が小さく、大きい比表面積を有するxGnP−C−750を原料に使用すると、大きい比表面積且つ高い電子伝導性を有する炭素触媒を得られやすく、好ましい場合が多い。
<金属フタロシアニン>
本発明において、使用される金属フタロシアニン、大環状金属錯体の一種であり、フタロシアニン構造の中心に金属イオンが配位した分子構造である。中心の金属イオンには、窒素原子が平面上に4配位しており、この構造は一般的に「金属−N4構造」と呼ばれる。同構造は酸素還元触媒の活性点として作用することが知られており、本発明における炭素触媒においても、担体となるグラフェンナノプレートレットの表面上に金属−N4構造が高密度に存在することが、高い触媒活性の発現に有利となる。そのため、炭素触媒の合成における熱処理工程においては、金属−N4構造が分解しない温度以下で行う必要がある。
前記フタロシアニンの中心金属としては、アルミニウム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛などが挙げられ、中心金属が鉄またはコバルトで形成される「Fe−N4構造またはCo−N4構造」は、熱に対する構造安定性や酸素分子の吸着能が優れているなどの特性より、高い触媒活性を示すため好ましい。
<炭素触媒>
また、本発明に係る炭素触媒は、以下のような特徴を持っている。
第一に、X線光電子分光法(XPS)によって測定した、材料表面の全元素に対する窒素原子のモル比を(N)とし、材料表面の全窒素量に対する、XPSのN1sスペクトルのピーク分離により求めたN1型窒素原子量の割合とN2型窒素原子量の割合の合計(%)を(N1+N2)としたときの、表面末端窒素量{N×(N1+N2)}が1.0〜13.0であることが好ましい。
下記構造式に示すように、炭素触媒中の窒素原子は様々な状態で炭素骨格の中に存在する。本発明において、N1型窒素原子とは、N1s電子の結合エネルギーが398.5±0.5eVであり、ピリジン類似の構造をしているものである。N2型窒素原子とは、N1s電子の結合エネルギーが400±0.5eVであり、ピロール類似の構造をしているものである。これらはそれぞれピリジン窒素、ピロール窒素と呼ばれ、本発明ではこれらを合わせ末端窒素と呼称する。ここで、ピリドン類似の構造をしているものはピークの分離が困難なため、便宜上、末端窒素に含まれていてよいものとする。
上記以外の窒素原子は、N3型窒素原子(主に炭素環の内部に存在する、3つの炭素原子と結合している4級のもの)、N4型窒素原子(酸化された状態で、酸素のような異種元素が結合しているもの)に分類される。
Figure 2014207220
上記末端窒素は、非共有電子対を有しており、金属に窒素原子が配位する金属−N4構造形成に有利に働く。一方、N3型窒素原子や、N4型窒素原子では、窒素が正電荷を帯びているため金属イオンと反発しやすく、金属−N4構造の形成は難しいと考えられる。そのため、活性の高い触媒表面には末端窒素が多く存在していると考えられ、表面末端窒素量は、表面に存在する末端窒素の量を表す指標となる。
表面末端窒素量が、1.0よりも少ない場合には、表面における活性点の絶対数が減少し、触媒活性が低下するため、好ましくない場合がある。また、13.0よりも多い場合には、表面の炭素濃度が低くなり、電子伝導性や強度の減少につながるため好ましくない場合がある。
鉄フタロシアニンまたはコバルトフタロシアニンを原料にする場合は、表面末端窒素の割合が50%以上となることが多いため、表面全窒素量は2〜10mol%程度を示すことが多い。
第二に、水を吸着種としたBET比表面積(BETH2O)と、窒素を吸着種としたBET比表面積(BETN2)の比(BETH2O /BETN2)で示される親水度が、0.1〜2.5であることが好ましい。
親水度(BETH2O /BETN2)は、触媒全表面の親水性の指標である。窒素を吸着種としたBET比表面積(BETN2)を触媒の全表面積とし、水を吸着質としたBET比表面積(BETH2O)を求めることで、触媒全表面に対する親水面の割合を出すことができる。
触媒表面の親水度が上記範囲内にあると、プロトン伝導体として使われる多くの親水性バインダーとの濡れ性が良くなり、分散安定性の良い触媒インキが作製でき、さらには均一な電極膜の作製が可能となる。
親水度が、0.1よりも小さい場合には、触媒表面が疎水性となり、プロトン伝導体として使われる多くの親水性バインダーとの濡れ性が悪くなり、均一な電極膜の作製に悪影響を与え、且つ電極膜のプロトン伝導性が著しく低下する恐れがある。均一な電極膜ができないと、発電効率や耐久性の著しい低下を引き起こすことがある。また2.5よりも大きくなると、反応によって生成した水分子が触媒表面に残留しやすくなり、触媒活性が低くなる恐れや、溜まった水によって、電極中の酸素ガスの拡散性が阻害される恐れがあり、低電位域での電流の低下が起こりやすくなる。
第三に、比表面積が大きく、電子伝導性が高い。酸素の還元反応は炭素触媒の表面で起こるため、比表面積が大きいほど、酸素とプロトンの反応場が多くなり、触媒活性の向上に繋がるため好ましい。また、電子伝導性が高いほど、電極中における酸素還元反応に必要な電子を前記反応場に供給できるため、電流の増加に繋がりやすく、好ましい。
これらの3つ特徴を、全て満たす炭素触媒であるとより好ましい。
<炭素触媒の製造方法>
炭素触媒の製造方法としては、グラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンとを乾式混合する工程と、前記混合物を不活性ガス雰囲気中で熱処理し、炭素化する工程が好ましい。
<乾式混合する工程>
グラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンとを乾式混合する混合装置としては、以下のような乾式処理機が使用できる。
乾式処理機としては、例えば、
2本ロールや3本ロールなどのロールミル、ヘンシェルミキサーやスーパーミキサーなどの高速撹拌機、遊星ボールミル、マイクロナイザーやジェットミルなどの流体エネルギー粉砕機、アトライター、ホソカワミクロン社製粒子複合化装置「ナノキュア」、「ノビルタ」、「メカノフュージョン」、奈良機械製作所社製粉体表面改質装置「ハイブリダイゼーションシステム」、「メカノマイクロス」、「ミラーロ」などが挙げられる。
又、乾式処理機を使用する際、母体となる原料粉体に、他の原料を粉体のまま直接添加しても良いが、より均一な混合物を作製するために、前もって他の原料を少量の溶媒に溶解、又、分散させておき、母体となる原料粉体の凝集粒子を解しながら添加する方法が好ましい。更に、処理効率を上げるために、加温することが好ましい場合もある。
又、グラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンを乾式混合する前に、金属フタロシアニン粒子に粉砕処理を施し、粒子を微細化した方が好ましく、鉄フタロシアニンは平均一次粒子径が10〜100nm且つ、平均二次粒子径が0.1〜10μmがより好ましく、コバルトフタロシアニンは平均一次粒子径が10〜500nm且つ平均二次粒子径が0.1〜10μmがより好ましい。
金属フタロシアニン平均一次粒子径は粒子の長径のことであり、走査型電子顕微鏡で測定した粒子50個の平均値によって求めることができる。
鉄フタロシアニンまたはコバルトフタロシアニンの平均一次粒子径が、500nmを上回る場合、比表面積が小さくなることで、グラフェンナノプレートレットとの接触面積も小さくなり、反応点が減少し、活性点の少ない触媒表面となる恐れがある。又、10nmを下回る場合は、単位体積あたりの表面積が大きくなり、高い表面自由エネルギーを有するようになる。それによって、粒子の凝集力が顕著に強くなり、平均二次粒子径が大きくなりやすい傾向があるため好ましくない場合がある。
鉄フタロシアニンまたはコバルトフタロシアニンの平均二次粒子径が、10μmを上回る場合、不均一な混合物になりやすく、均一な活性点の創製が損なわれる恐れがあるため、好ましくない場合がある。又、0.1μmを下回る場合は、鉄フタロシアニンまたはコバルトフタロシアニンの嵩密度が高くなるため、乾式混合処理において、混合効率が低下する恐れがある。
金属フタロシアニンの粉砕処理をする粉砕装置としては、以下のような、湿式・乾式の粉砕処理機が使用できる。
湿式の粉砕処理機としては、例えば、
ペイントコンディショナー(「レッドデビル」や「スキャンデックス」の商品名で市販されているもの)などのメディア型の粉砕・分散機、又、自転に加えて公転による遠心力を利用する遊星ボールミルやシンキー社製のナノ型粉砕機「NP-100」や、ボールミル、アトライター、湿式ジェットミルなどが挙げられる。
乾式の粉砕処理機としては、例えば、
ボールミル、ビーズミル、乾式ジェットミル、自転に加えて公転による遠心力を利用する遊星ボールミルなどが挙げられる。
又、乾式処理装置の中には、粉砕と混合の両効果を同時に果たすものも有り、金属フタロシアニンの粉砕と、グラフェンナノプレートレットとの混合を同時に行っても、実質的に粉砕工程と混合工程を分けて行った場合と同様の効果が得られるものに関しては、1工程で行っても問題はない。
次に、グラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンとを含有する混合物は、グラフェンナノプレートレットに対する金属フタロシアニンの重量比(金属フタロシアニン/グラフェンナノプレートレット)が、0.3/1〜2/1の範囲であることが好ましい。
グラフェンナノプレートレットに対する金属フタロシアニンの重量比(金属フタロシアニン/グラフェンナノプレートレット)が、0.3/1を下回る場合、炭素触媒の活性点となる金属N−4構造の絶対数が過少になり、高い触媒活性を発現することが難しくなる可能性がある。又、2/1を上回る場合では、金属フタロシアニンが過量となり、担持体となるグラフェンナノプレートレットと接触する面積が減少し、金属フタロシアニン単独で分解・昇華が進行しやすくなり、炭素触媒の活性点となる金属−N4構造の形成が起こり難くなる可能性が有る。更に、電子伝導体であるグラフェンナノプレートレットが過少となることで、炭素触媒の電子伝導性が低下し、触媒活性が低下する可能性がある。
本発明における炭素触媒の製造方法では、グラフェンナノプレートレット及び器の金属フタロシアニンを含有する混合物に対して、最適な重量比、混合装置、焼成装置を選択することにより、触媒活性の優れた炭素触媒を得ることができる。
<熱処理し炭素化する工程>
グラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンとを含有する材料の混合物を熱処理する方法においては、加熱温度はグラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンの重量比によって異なるものであるが、500〜1000℃が好ましく、700〜1000℃であることがより好ましい。
加熱時間は特に限定されないが、通常は1時間から5時間であることが好ましい。
熱処理工程における加熱温度が500℃を下回る場合、金属フタロシアニンの熱分解が生じにくく、触媒活性が低いことがある。また、高い酸素還元活性を示す触媒であっても、酸化耐性の低い触媒表面であると、実用的な電池の利用に向かない場合がある。触媒表面の活性点が不安定な構造であると、過酷な酸化条件下での使用により、構造が徐々に分解し、性能が著しく低下する恐れがある。この場合、ある程度高温で熱処理することで、活性点の構造が安定化し、実用的な電池運転条件に耐え得る触媒表面となることが多い。このときの温度は700℃以上であることが好ましい。
一方、加熱温度が1000℃を超える場合、金属フタロシアニンの熱分解や昇華が激しくなり、グラフェンナノプレートレット表面に触媒活性サイトとして考えられている金属−N4構造部位が残存しにくくなり、触媒活性が低いことがある。
更に、熱処理工程における雰囲気に関しては、金属フタロシアニンをできるだけ不完全燃焼により炭化させ、窒素元素や鉄元素またはコバルト元素などをグラフェンナノプレートレット表面に残存させる必要性があるため、窒素やアルゴンなどの不活性ガス雰囲気や、窒素やアルゴンに水素が混合された還元性ガス雰囲気などが好ましい。また、熱処理時の炭素触媒中の窒素元素量低減を抑制するために、窒素元素を多量に含むアンモニアガス雰囲気下で熱処理を行なうことも可能である。
また、熱処理工程に関しては、一定の雰囲気及び温度下で、1段階で処理を行う方法だけでなく、一度、不活性ガス雰囲気下、500℃程度の比較的低温で熱処理し、その後、還元雰囲気下で、1段階目を超える温度で熱処理することも可能である。そうすることで、触媒活性サイトとして考えられている金属−N4構造部位を、より効率的に多量に残存させられることがある。
更に、本発明における炭素触媒の製造方法において、前記熱処理品を酸で洗浄、及び乾燥し、酸洗浄品を得る工程を含む方法が挙げられる。ここで用いる酸に関しては、少なくとも熱処理品表面に存在する金属鉄または金属コバルト成分を溶出させることができれば、どのような酸でも問題ないが、熱処理品との反応性が低く、金属鉄または金属コバルト成分の溶解力が強い濃塩酸や希硫酸などが好ましい。具体的な洗浄方法としては、ガラス容器内に酸を加え、熱処理品を添加し、分散させながら数時間撹拌させた後、静置させ上澄みを除去する方法を取る。そして、上澄み液の着色が確認されなくなるまで上記方法を繰り返し行い、最後に、ろ過、水洗により酸を除去し、乾燥する方法が挙げられる。
ちなみに、酸洗浄により表面の金属成分が除去されることで、重量あたりの触媒活性が向上する場合があるが、これは、活性点と考えられる金属−N4構造の絶対数が増加するためではなく本質的に触媒活性が増加しているわけではない。
更に、本発明における炭素触媒の製造方法において、前記酸洗浄品を再度熱処理し、熱処理品を得る工程を含む方法が挙げられる。ここでの熱処理に関しても、先に行った熱処理条件と大きく変わるものではなく、加熱温度は500〜1000℃、好ましくは700〜1000℃であることが好ましい。また、雰囲気に関しても、分解により表面の窒素元素などが大幅に低減しないように、窒素やアルゴンなどの不活性ガス雰囲気や、窒素やアルゴンに水素が混合された還元性ガス雰囲気、窒素元素を多量に含むアンモニアガス雰囲気下などが好ましい。
<触媒インキ>
次に、本発明における炭素触媒を用いた触媒インキについて説明する。
本発明の触媒インキは、炭素触媒、バインダー、溶剤を最低限含むものである。バインダー成分は、プロトン伝導性があり、耐酸化性のある材料が好ましい。炭素触媒、バインダー、溶剤の割合は、特に限定されるものではなく、広い範囲内で適宜選択される。
更に、本発明における触媒インキでは、炭素触媒の溶剤中への濡れ性、分散性を向上させるために、分散剤を用いても良い。
分散剤の含有量は、触媒インキ中の炭素触媒に対し、0.01〜5重量%、好ましくは0.02〜3重量%である。この範囲の含有量とすることにより、炭素触媒の分散安定性を十分に達成できると同時に、炭素触媒の凝集を効果的に防止でき、かつ触媒層表面への分散剤の析出を防止できる。
触媒インキの調製方法も特に制限はない。調製は、各成分を同時に分散しても良いし、炭素触媒を分散剤のみで分散後、バインダーを添加してもよく、使用する炭素触媒、バインダー、溶剤種により最適化することができる。
溶剤中で炭素触媒とバインダーを分散混合する装置に関しては、特に限定するものではない。
<バインダー>
バインダーとしては、プロトン伝導性を有する樹脂が好ましく、プロトン伝導性樹脂としては、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸などスルホン酸基を導入したオレフィン系樹脂、スルホン酸基を導入したポリイミド系樹脂、スルホン酸基を導入したフェノール樹脂、スルホン酸基を導入したポリエーテルケトン系樹脂、スルホン酸基が導入されたポリベンズイミダゾール系樹脂、酸とイミダゾール部分で塩形成したポリベンズイミダゾール系樹脂、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体のスルホン酸ドープ品、パーフルオロスルホン酸系樹脂などが挙げられる。
特に、電気陰性度の高いフッ素原子を導入する事で化学的に安定性が高く、スルホン酸基の解離度が高く、高いイオン電子伝導性が実現可能なパーフルオロスルホン酸系樹脂は、実用性が高く好ましい。このようなプロトン伝導性を有する樹脂の具体例としては、デュポン社製の「Nafion」、旭硝子社製の「Flemion」、旭化成社製の「Aciplex」、ゴア(Gore)社製の「Gore Select」などが挙げられる。通常、プロトン伝導性を有する樹脂は、固形分として5〜30重量%程度含むアルコール水溶液として使用される。アルコールとしては、例えば、メタノール、プロパノール、エタノールジエチルエーテルなどが使用される。
<溶剤>
溶剤としては、特に限定されるものではない。主溶剤としては、水または水と親和性が高い溶剤が好ましく、特にアルコールが好適に使用できる。このようなアルコールとしては、例えば、沸点80〜200℃程度の1価のアルコールないし多価アルコールが利用でき、好ましくは炭素数が4以下のアルコール系溶剤が挙げられる。具体的には、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、t−ブタノールなどが挙げられる。アルコールは、1種単独で又は2種以上混合して使用される。これらの1価のアルコールの中でも、2−プロパノール、1−ブタノール及びt−ブタノールが好ましい。多価アルコールとしては具体的には、プロトン伝導性を有する樹脂との相溶性、及び触媒インキとした場合の乾燥効率の問題から、例えば、プロピレングリコール、エチレングリコールなどが好ましく、中でもプロピレングリコールが特に好ましい。
<燃料電池>
次に、本発明における炭素触媒を、アノード電極及びカソード電極に適用した燃料電池について説明する。
図1に本発明の形態の燃料電池の概略構成図を示す。燃料電池は、固体高分子電解質4を挟むように、対向配置されたセパレータ1、ガス拡散層2、アノード電極触媒(燃料極)3、カソード電極触媒(空気極)5、ガス拡散層6、及びセパレータ7とから構成される。
固体高分子電解質4としては、パーフルオロスルホン酸樹脂膜を代表とするフッ素系陽イオン交換樹脂膜が用いられる。
また、本発明における製造方法で製造された炭素触媒をアノード電極触媒3及びカソード電極触媒5として、固体高分子電解質4の双方に接触させることにより、アノード電極触媒3及びカソード電極触媒5に炭素触媒を備えた燃料電池が構成される。
上述の炭素触媒を固体高分子電解質の双方の面に形成し、アノード電極触媒3及びカソード電極触媒5を電極反応層側で固体高分子電解質4の両主面にホットプレスにより密着することにより、MEA(Membrane Electrode Assembly)として一体化させる。
最近では、炭素触媒の比表面積が高いことから、炭素触媒にガス拡散層の機能を付与し、ガス拡散層がなくシンプルで安価な構成の燃料電池構成なども提案されていたりする。本発明の炭素触媒は、ガス拡散層として使い方も十分可能である。
上記セパレータ1、7は、燃料ガス(水素)や酸化剤ガス(酸素)などの反応ガスの供給、排出を行う。そして、アノード及びカソード電極触媒3、5に、ガス拡散層2、6を通じてそれぞれ均一に反応ガスが供給されると、両電極に備えられた炭素触媒と固体高分子電解質4との境界において、気相(反応ガス)、液相(固体高分子電解質膜)、固相(両電極が持つ触媒)の三相界面が形成される。そして、電気化学反応を生じさせることで直流電流が発生する。
上記電気化学反応において、
カソード側:O2+4H++4e-→2H2
アノード側:H2→2H++2e-
の反応が起こり、アノード側で生成されたH+イオンは固体高分子電解質4中をカソード側に向かって移動し、e-(電子)は外部の負荷を通ってカソード側に移動する。
一方、カソード側では酸化剤ガス(酸素)と、アノード側から移動してきたH+イオン及びe-とが反応して水が生成される。この結果、上述の燃料電池は、水素と酸素とから直流電力を発生し、水を生成することになる。
なお、本発明における製造方法で製造された炭素触媒の用途は、上記燃料電池用電極触媒に限定するものではなく、金属‐空気電池用電極触媒、排ガス浄化用触媒、水処理浄化用触媒などとして用いることが可能である。
以下、実施例に基づき本発明を更に詳しく説明するが、本発明は、実施例に限定されるものではない。実施例中、部は重量部、%は重量%を表す。
炭素触媒及び金属フタロシアニンの分析は、以下の測定機器を使用した。
・表面窒素元素量、結合状態の検出;X線分光分析(XPS)(島津/KRATOS社製 AXIS−HS)
・BET比表面積の測定;窒素吸着量測定(日本ベル社製 BELSORP−mini)、水蒸気吸着量測定(日本ベル社製 BELSORP−18)
・平均一次粒子径の観察;透過型電子顕微鏡(TEM:JEOL社製JEM1010)、走査型電子顕微鏡SEM:日立製作所社製S−4300)。
・平均二次粒子径の測定;レーザー回折法による粒度分布計(Malvern Instruments社製 マスターサイザー2000)
本明細書において、グラフェンナノプレートレットの平均一次粒子径とは炭素平面方向の大きさ(長径)であり、金属フタロシアニンの平均一次粒子径は粒子の長径のことである。それぞれ、透過型電子顕微鏡、走査型電子顕微鏡で測定した粒子50個の平均値によって求めることができる。
同様に、金属フタロシアニンの平均二次粒子径とは、上記粒度分布計にて求めたd−50の値である。具体的な測定方法は、金属フタロシアニンの粉末を測定セル内へ投入、信号レベルが最適値を示したところで測定した。
使用したグラフェンナノプレートレット、金属フタロシアニンの性状を以下に示す。
・xGnP−C−750(XGscience社製:平均一次粒子径0.3μm、厚み2nm、比表面積670m2/g)
・フタロシアニン銅(関東化学社製)
・フタロシアニンニッケル(関東化学社製)
・P−26(山陽色素社製鉄フタロシアニン:平均一次粒子径80nm、平均二次粒子径20μm)
・フタロシアニンコバルト(II)(東京化成社製:平均一次粒子径300nm、平均二次粒子径5.0μm)
<金属フタロシアニン微粒子の作製>
[製造例1]
鉄フタロシアニン20部とエタノール80部を秤量し、分散溶液を作製後、メディアとしてジルコニアビーズを添加した後、自転に加えて公転による遠心力を利用するナノ型粉砕機(シンキー社製「NP-100」)で、湿式粉砕し、得られたスラリーを乾燥させ、鉄フタロシアニン微粒子(1)を得た。鉄フタロシアニン微粒子(1)の平均一次粒子径が50nm、平均二次粒子径が40μmであった。
[製造例2]
鉄フタロシアニン微粒子(1)をスパイラルジェットミル(ホソカワミクロン社製「AS50」)で乾式粉砕し、鉄フタロシアニン微粒子(2)を得た。鉄フタロシアニン微粒子(2)の平均一次粒子径が50nm、平均二次粒子径が5μmであった。
[製造例3]
コバルトフタロシアニンをスパイラルジェットミル(ホソカワミクロン社製「AS50」)で乾式粉砕し、コバルトフタロシアニン微粒子(1)を得た。コバルトフタロシアニン微粒子(1)の平均一次粒子径が200nm、平均二次粒子径が3μmであった。
[実施例1;炭素触媒(1)]
グラフェンナノプレートレットと鉄フタロシアニンを、重量比1/0.5で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合を行い、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、600℃で2時間熱処理を行い、炭素触媒(1)を得た。
炭素触媒(1)は、表面末端窒素量が、5.6であり、親水度が、0.56である。
[実施例2;炭素触媒(2)]
グラフェンナノプレートレットと上記鉄フタロシアニン微粒子(1)を、重量比1/0.5で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合を行い、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、600℃で2時間熱処理を行い、炭素触媒(2)を得た。
炭素触媒(2)は、表面末端窒素量が、5.0であり、親水度が、0.53である。
[実施例3;炭素触媒(3)]
グラフェンナノプレートレットと上記鉄フタロシアニン微粒子(2)を、重量比1/0.5で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合を行い、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、600℃で2時間熱処理を行い、炭素触媒(3)を得た。
炭素触媒(3)は、表面末端窒素量が5.7であり、親水度が0.60である。
[実施例4;炭素触媒(4)]
グラフェンナノプレートレットと鉄フタロシアニンを、重量比1/0.5で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合を行い、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、800℃で2時間熱処理を行い、炭素触媒(4)を得た。
炭素触媒(4)は、表面末端窒素量が、1.5であり、親水度が、0.39である。
[実施例5;炭素触媒(5)]
グラフェンナノプレートレットと鉄フタロシアニンを、重量比1/0.5で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合を行い、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、500℃で5時間熱処理を行い、乳鉢で粉砕後、電気炉にてアンモニア雰囲気下、800℃、15分熱処理を行い、炭素触媒(5)を得た。
炭素触媒(5)は、表面末端窒素量が、1.8であり、親水度が、0.34である。
[実施例6;炭素触媒(6)]
グラフェンナノプレートレットとコバルトフタロシアニンを、重量比1/1で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合し、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、800℃で2時間熱処理を行い、炭素触媒(6)を得た。
炭素触媒(6)は、表面末端窒素量が、3.8であり、親水度が、1.7である。
[実施例7;炭素触媒(7)]
グラフェンナノプレートレットと上記コバルトフタロシアニン微粒子(1)を、重量比1/1で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合し、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、800℃で2時間熱処理を行い、炭素触媒(7)を得た。
炭素触媒(7)は、表面末端窒素量が、4.0であり、親水度が、1.8である。
[実施例8;炭素触媒(8)]
グラフェンナノプレートレットとコバルトフタロシアニンを、重量比1/1で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合し、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、1000℃で2時間熱処理を行い、炭素触媒(8)を得た。
炭素触媒(8)は、表面末端窒素量が2.4であり、親水度が1.1である。
[実施例9;炭素触媒(9)]
グラフェンナノプレートレットとコバルトフタロシアニンを、重量比1/1で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合し、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、500℃で5時間熱処理を行い、乳鉢で粉砕後、電気炉にてアンモニア雰囲気下、800℃、15分熱処理を行い、炭素触媒(9)を得た。
炭素触媒(9)は、表面末端窒素量が、4.0であり、親水度が、1.4である。
[実施例10;炭素触媒(10)]
グラフェンナノプレートレットと銅フタロシアニンを、重量比1/1で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合し、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、900℃で2時間熱処理を行い、炭素触媒(10)を得た。
炭素触媒(10)は、表面末端窒素量が、3.6であり、親水度が、1.2である。
[実施例11;炭素触媒(11)]
グラフェンナノプレートレットとニッケルフタロシアニンを、重量比1/1で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合し、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、900℃で2時間熱処理を行い、炭素触媒(11)を得た。
炭素触媒(11)は、表面末端窒素量が、4.2であり、親水度が、2.4である。
[比較例1;炭素触媒(12)]
グラフェンナノプレートレットと鉄フタロシアニンを、重量比1/1で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合を行い混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、400℃で2時間熱処理を行い、炭素触媒(12)を得た。
炭素触媒(12)は、表面末端窒素量が30であり、親水度が4.3である。
[比較例2;炭素触媒(13)]
グラフェンナノプレートレットとコバルトフタロシアニンを、重量比1/1で秤量し、粒子複合化装置メカノフュージョン(ホソカワミクロン社製)にて乾式混合し、混合物を得た。上記混合物を、アルミナ製るつぼに充填し、電気炉にて窒素雰囲気下、400℃で2時間熱処理を行い、炭素触媒(13)を得た。
炭素触媒(13)は、表面末端窒素量が15.0であり、親水度が4.9である。
<炭素触媒の酸素還元活性評価>
実施例1〜11及び、比較例1〜2で得た炭素触媒(1)〜(13)をそれぞれグラッシーカーボン上に分散させた電極を用いて、酸素還元活性評価を行なった。評価方法は以下の通りである。
(1)インキ化方法
炭素触媒粒子0.01部を秤量し、固体高分子電解質としてナフィオン(デュポン社製)が分散された水、プロパノール、ブタノール混合溶液3.56部(固形分0.19%)に添加したあと、超音波(45Hz)で15分間分散処理を行ない炭素触媒インキとした。
(2)作用電極作製方法
回転電極(グラッシーカーボン電極の半径0.2cm)表面を鏡面に研磨したあと、電極表面に上記炭素触媒インキ3.5μLを滴下し、1500rpmにてスピンコートし、自然乾燥により作用電極を作製した。
(3)LSV(リニアスイープボルタンメトリ)測定
上記で作製した作用電極と、対極(白金)、参照電極(Ag/AgCl)が取り付けられた電解槽に電解液(0.5M硫酸水溶液)を入れ、酸素還元活性試験を行なった。
酸素還元活性度合いの指標となる酸素還元開始電位は、電解液中に酸素でバブリングを行ったあと、酸素雰囲気下、作用電極を2000rpmで回転させLSV測定を行なった。ちなみに、電解液中に窒素でバブリングを行なったあと、窒素雰囲気下でLSV測定を行なった数値をバックグランドとした。
酸素還元開始電位は、電流密度が−50μA/cm2到達時点の電位を読み取り、可逆水素電極(RHE)を基準とした電位に換算して算出した。酸素還元開始電位は、その電位が高いほど酸素還元活性が高いことを示すものである。評価結果を表1に示す。
標準サンプルとして、白金担持カーボン(白金担持率30wt%)の酸素還元活性度合いを上記評価方法で行なったところ、酸素還元開始電位は0.89V(vsRHE)であった。
Figure 2014207220

表1から分かるように、実施例の製造方法で合成した炭素触媒(1)〜(11)は、比較例の製造方法で合成した炭素触媒(12)〜(13)に比べ、いずれも高い酸素還元活性を有するものであった。
また、本発明で規定する乾式混合における原料の重量比及び熱処理温度を適用することにより、より優れた触媒活性の発現が認められる。
次に、実施例1〜11で得た炭素触媒(1)〜(11)及び、比較例1〜2の炭素触媒(12)〜(13)を用いて、それぞれ触媒インキ及び燃料電池用触媒層の作製を行い、電池性能評価を行った。
<触媒インキの調製>
実施例1〜11の炭素触媒(1)〜(11)及び、比較例1〜2の炭素触媒(12)〜(13)12部をそれぞれ秤量し、1−ブタノール48部とナフィオン(Nafion)溶液(デュポン社製;固形分20%水−アルコール混合溶液)40重量部の混合溶液中に添加後、ディスパー(プライミクス社製、T.Kホモディスパー)にて撹拌混合することで触媒インキ(1)〜(13)(固形分濃度20重量%、触媒インキ100重量%としたときの炭素触媒とバインダーを合計した割合)を調製した。
<燃料電池用触媒層の作製>
実施例1〜11の触媒インキ(1)〜(11)及び、比較例1〜2の触媒インキ(12)〜(13)を、ドクターブレードにより、乾燥後の炭素触媒の目付け量が2mg/cm2になるようにテフロン(登録商標)フィルム上にそれぞれ塗布し、大気雰囲気下、95℃で15分間乾燥することにより、ムラのない均一なカソード用燃料電池用触媒層(1)〜(13)を作製した。
<アノード用燃料電池用触媒層の作製>
ここでは、燃料電池用電極膜接合体の作製に使用するアノード用燃料電池用触媒層の作製方法について以下に述べる。
炭素触媒の代わりに、白金触媒担持カーボン4部(田中貴金属社製、白金量46%)、溶剤として1―プロパノール56部、および水20部をディスパー(プライミクス、TKホモディスパー)にて撹拌混合することで触媒ペースト組成物(固形分濃度4%)を調製した。次いで、ナフィオン(Nafion)溶液(デュポン社製;固形分20%水−アルコール混合溶液)20部を添加し、ディスパー(プライミクス製、T.Kホモディスパー)にて撹拌混合することで触媒インキ(固形分濃度8%)を作製した。得られた触媒インキを白金触媒担持カーボンの目付け量が0.46mg/cm2になるようにテフロン(登録商標)フィルム上に塗布し、大気雰囲気中70℃の条件で15分間乾燥することにより、アノード用燃料電池用触媒層を作製した。
<燃料電池用電極膜接合体の作製>
実施例1〜11、及び比較例1〜2で作製したカソード用燃料電池用触媒層(1)〜(13)と、アノード用燃料電池用触媒層とを、それぞれ固体高分子電解質膜(Nafion212、デュポン社製、膜厚50μm)の両面に密着して、150℃、5MPaの条件で狭持した後、テフロン(登録商標)フィルムを剥離した。次いで、更に両側から電極基材(ガス拡散層GDL、炭素繊維からなるカーボンペーパー、TGP−H−090、東レ(株)製)を密着させ、本発明の燃料電池用電極膜接合体(GDL/触媒層/固体高分子電解質膜/触媒層/GDL)(1)〜(13)を作製した。
<燃料電池(単セル)の作製>
実施例1〜11と比較例1〜2で得られた燃料電池用電極膜接合体(1)〜(13)を2cm角の試料とし、その両側からガスケット2枚、次いでグラファイトプレートであるセパレータ2枚ではさみ、更に両側から集電板を2枚装着して燃料電池(単セル)として作製した。測定はAutoPEMシリーズ「PEFC評価システム」東陽テクニカ社製で実施した。燃料電池運転条件として、温度80℃、相対湿度100%の条件下で、アノード側に水素を300ml/minで流し、カソード側に酸素を300ml/minで流して発電試験を実施した。
<燃料電池(単セル)の評価>
実施例1〜11と比較例1〜2で作製した単セルの電流−電圧特性を測定することにより、電池性能を評価した。
その結果、表1より実施例1〜11で作製した単セルでは、開放電圧は0.7V〜0.8V、短絡電流密度950〜1200mA/cm2であった。これに対し、比較例1〜2で作製した単セルは、開放電圧0.6〜0.65V、短絡電流密度630〜650mA/cm2と実施例に比べて低い結果であった。
また表1より、酸素還元開始電位の高い炭素触媒が必ずしも高い電池性能を示すわけではないことがわかる。これは、触媒の活性点構造が十分に安定ではなく、電池性能評価条件においては触媒の性能を十分に引き出せていないためと考えられる。そのため、実用的な電池運転条件に耐え得る触媒表面とするためには、焼成温度は800℃程度の高温であることが好ましいことがわかる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能である。
1 セパレータ
2 ガス拡散層
3 アノード電極触媒(燃料極)
4 固体高分子電解質
5 カソード電極触媒(空気極)
6 ガス拡散層
7 セパレータ

Claims (9)

  1. グラフェンナノプレートレットと、金属フタロシアニンとを乾式混合する工程と、前記混合物を不活性ガス雰囲気中で熱処理し、炭素化する工程とによって得られ、
    X線光電子分光法(XPS)によって測定した、材料表面の全元素に対する窒素原子のモル比を(N)とし、材料表面の全窒素量に対する、XPSのN1sスペクトルのピーク分離により求めたN1型窒素原子量の割合とN2型窒素原子量の割合の合計(%)を(N1+N2)としたときの、表面末端窒素量{N×(N1+N2)}が1.0〜13.0であることを特徴とする炭素触媒。
  2. 水を吸着種としたBET比表面積(BETH2O)と、窒素を吸着種としたBET比表面積(BETN2)の比(BETH2O /BETN2)で示される親水度が、0.1〜2.5であることを特徴とする請求項1記載の炭素触媒。
  3. 前記金属フタロシアニンが、鉄フタロシアニンまたはコバルトフタロシアニンである請求項1〜2記載の炭素触媒。
  4. グラフェンナノプレートレットと、上記金属フタロシアニンとを乾式混合する工程と、前記混合物を不活性ガス雰囲気中、500〜1000℃で熱処理し、炭素化する工程とを含む請求項1〜3記載の炭素触媒の製造方法。
  5. 前記乾式混合は、グラフェンナノプレートレットに対する金属フタロシアニンの重量比(金属フタロシアニン/グラフェンナノプレートレット)が、0.3/1〜2/1であり、前記熱処理は、700〜1000℃で行われることを特徴とする請求項4記載の炭素触媒の製造方法。
  6. 前記鉄フタロシアニンは、平均一次粒子径が10〜100nm、且つ平均二次粒子径が0.1〜10μmであり、前記コバルトフタロシアニンは、平均一次粒子径が10〜500nm、且つ平均二次粒子径が0.1〜10μmである請求項4または5記載の炭素触媒の製造方法。
  7. 請求項4〜6いずれか記載の製造方法によって製造されてなる炭素触媒。
  8. 請求項1〜3または7記載の炭素触媒と、バインダーと、溶剤とを含有する触媒インキ。
  9. 請求項1〜3または7記載の炭素触媒を、固体高分子電解質膜の一方、又は双方の面に配置させた電極触媒を有する燃料電池。
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