JP2014206558A - 回転制御装置、画像形成装置及び回転制御方法 - Google Patents

回転制御装置、画像形成装置及び回転制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度なフィードフォワード学習を効率的に行うこと。
【解決手段】所定の目標値に応じた回転速度での感光体ドラム102の回転駆動を制御し、感光体ドラム102が回転することによって搬送されるドラム表面の搬送速度の検知結果を取得し、搬送速度に関連する搬送速度情報を時系列に記憶媒体に記憶させ、搬送速度情報に基づき、感光体ドラムの回転周波数に応じた周波数での搬送速度の変動成分を特定して記憶媒体に記憶させ、特定された変動成分に基づき、感光体ドラム102の回転位相に応じて回転速度を制御し、変動成分を特定する処理に際し、画像形成装置の動作状態に応じて変動成分を特定するために参照する搬送速度情報の期間を変更することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、回転制御装置、画像形成装置及び回転制御方法に関し、特に、画像形成装置に含まれる回転体のフィードフォワード制御の学習に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
このような画像処理装置のうち、電子化された情報の画像形成出力に用いられる画像形成装置の一態様として、感光体を露光することによって形成された静電潜像をトナー等の顕色剤で現像し、そのように現像された画像を用紙に転写する電子写真方式の装置が用いられる。このような電子写真方式の画像形成装置においては、感光体や用紙を搬送する搬送ローラ等、画像形成に影響する回転体が多く含まれる。
このような回転体の回転が不安定な場合、最終的に用紙に転写される画像の搬送方向の寸法に影響する。即ち、静電潜像は感光体が一定の速度で回転し、用紙が一定の速度で搬送されることを前提として形成されるため、それらの速度が不安定な場合、感光体ドラムの回転方向や用紙の搬送方向に画像の濃度変動が発生する。
そのような問題を解決するため、回転体の位相に応じた回転制御を行うフィードフォワード制御が行われる。また、フィードフォワード制御における回転体の位相に応じた制御量を効率的に学習(以降、「フィードフォワード学習」とする)するため、回転体の駆動中に残留速度変動成分を検出する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上述したような回転体の位相に応じた制御が必要となる要因は、主にローラやギアの偏芯による回転速度の不均一である。特許文献1に開示されている方法を用いてフィードフォワード学習を行う場合、駆動中であるため、ローラやギアの偏芯に基づくものの他、用紙の搬送や現像のための顕色剤の塗布による外乱が発生している。そのため、高精度なフィードフォワード学習を行うためには、学習期間を長くする必要がある。
他方、装置の制御状態によっては、用紙の搬送や現像処理が無く、外乱が少ない、若しくは発生しない場合もある。そのような場合、短期間であっても高精度なフィードフォワード学習が可能であり、学習期間を長期間とすることは非効率的である。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、高精度なフィードフォワード学習を効率的に行うことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、画像形成装置に含まれる回転体の回転駆動を制御する回転制御装置であって、所定の目標値に応じた回転速度での前記回転体の回転駆動を制御する駆動制御部と、前記回転体が回転することによって搬送される搬送部の搬送速度の検知結果を取得し、前記搬送速度に関連する搬送速度情報を時系列に記憶媒体に記憶させる搬送速度情報記憶処理部と、前記搬送速度情報に基づき、前記回転体の回転周波数に応じた周波数での前記搬送速度の変動成分を特定する変動成分特定部とを含み、前記駆動制御部は、特定された前記変動成分に基づき、前記回転体の回転位相に応じて前記回転体の回転速度を制御し、前記変動成分特定部は、前記画像形成装置の動作状態に応じて、前記変動成分を特定するために参照する前記搬送速度情報の期間を変更することを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、画像形成装置であって、上記回転制御装置を含むことを特徴とする。
また、本発明の更に他の態様は、画像形成装置に含まれる回転体の回転駆動を制御する回転制御方法であって、所定の目標値に応じた回転速度での前記回転体の回転駆動を制御し、前記回転体が回転することによって搬送される搬送部の搬送速度の検知結果を取得し、前記搬送速度に関連する搬送速度情報を時系列に記憶媒体に記憶させ、前記搬送速度情報に基づき、前記回転体の回転周波数に応じた周波数での前記搬送速度の変動成分を特定して記憶媒体に記憶させ、特定された前記変動成分に基づき、前記回転体の回転位相に応じて前記回転体の回転速度を制御し、前記変動成分を特定する処理に際し、前記画像形成装置の動作状態に応じて、前記変動成分を特定するために参照する前記搬送速度情報の期間を変更することを特徴とする。
本発明によれば、高精度なフィードフォワード学習を効率的に行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るエンジンの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る搬送ローラ駆動部の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るフィードフォワード学習動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るフィードフォワード学習期間と、その学習結果に基づくフィードフォワード制御期間との関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る回転速度変動を示す図である。 本発明の実施形態に係るフィードフォワード学習結果を示す図である。 本発明の実施形態に係る回転速度変動を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、画像形成装置に含まれる回転体のフィードフォワード制御に際して、位相に応じた制御量を学習するための学習期間を、装置の動作状態に応じて変更することを特徴として説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置は、本体コントローラ1、エンジンコントローラ2及びエンジン3を含む。
本体コントローラ1は、画像形成装置全体の動作を制御する制御部であり、ネットワークを介した情報のやりとりや、受信した印刷ジョブの制御及び画像処理等を行う。また、本体コントローラ1は、画像形成装置においてユーザが装置を操作するための操作部や、装置から情報を得るための表示部を含む。
エンジンコントローラ2は、画像形成出力を実際に実行するエンジン3を制御する制御部であり、エンジン3に含まれる各部の駆動制御を行う。エンジン3は、画像形成出力を実際に実行する機構部分であり、用紙を搬送する搬送機構や、用紙に画像を形成する画像形成機構等を含む。
次に、本実施形態に係る本体コントローラ1、エンジンコントローラ2、エンジン3夫々に含まれる情報処理機能を実現するためのハードウェア構成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図である。図2においては、本体コントローラ1に含まれるハードウェア構成を示すが、エンジンコントローラ2、エンジン3についても同様である。
図2に示すように、本実施形態に係る本体コントローラ1は、一般的なPC(Personal Computer)やサーバ等の情報処理装置と同様の構成を有する。即ち、本実施形態に係る本体コントローラ1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス60を介して接続されている。
CPU10は演算手段であり、本体コントローラ1全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。I/F50は、バス60と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記録媒体に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10がそれらのプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る本体コントローラ1等の情報処理機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、エンジン3の機械的な構成及び用紙の搬送経路について、図3を参照して説明する。図3に示すように、本実施形態に係るエンジン3は、無端状移動手段である搬送ベルト101に沿って各色の感光体ドラム102Y、102M、102C、102K(以降、総じて感光体ドラム102とする)が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。すなわち、給紙トレイ103から給紙される用紙(記録媒体の一例)に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである搬送ベルト101に沿って、この搬送ベルト101の搬送方向の上流側から順に、複数の感光体ドラム102Y、102M、102C、102Kが配列されている。
各色の感光体ドラム102の表面においてトナーにより現像された各色の画像が、搬送ベルト101に重ね合わせられて転写されることによりフルカラーの画像が形成される。そのようにして搬送ベルト101上に形成されたフルカラー画像は、図中に破線で示す用紙の搬送経路と最も接近する位置において、転写ローラ104の機能により、経路上を搬送されてきた用紙の紙面上に転写される。
紙面上に画像が形成された用紙は更に搬送され、定着ローラ105にて画像を定着された後、排紙トレイ107に排出される。また、両面印刷の場合、片面上に画像が形成されて定着された用紙は反転パス106に搬送され、反転された上で再度転写ローラ104の転写位置に搬送される。
このようなエンジン3内部において、給紙トレイ103から給紙された用紙は、搬送ローラ108によって搬送されて転写ローラ104による画像の転写位置に送られる。この搬送ローラ108は、あらかじめ定められた搬送速度によって用紙を搬送するため、フィードバック付のPWM(Pulse Width Modulation)モータによって回転駆動される。
また、感光体ドラム102や、搬送ベルト101を回転させるための駆動ローラも、搬送ローラ108と同様に、あらかじめ定められた搬送速度に応じて表面が搬送される必要があり、フィードバック付のPWMモータによって回転駆動される。このような回転体の回転駆動に際しては、フィードバック制御に加えて、表面速度の均一化のために位相に応じた回転速度の変速制御がフィードフォワード制御によって行われる。この位相に応じた回転速度の変速量を学習する処理が本実施形態に係る要旨である。
図4は、感光体ドラム102を回転駆動する感光体駆動部200の機能構成を示す図である。本実施形態に係る感光体駆動部200は、エンジン3に含まれる構成であり、エンジンコントローラ2から入力される目標値に従って感光体ドラム102を回転駆動する回転制御装置である。
図4に示すように、本実施形態に係る感光体駆動部200は、回転駆動部201、回転部202、回転検知部203、比較演算部204、駆動制御部205、FF制御学習部206及びFF制御部207を含む。尚、図4においては感光体ドラム102を例としているが、搬送ローラ108や搬送ベルト101の駆動ローラの駆動機構も同様である。
回転駆動部201は、上流側から入力される制御値に応じた駆動力を回転部202に発生させるためのPWM信号を生成して出力する。回転部202は、回転駆動部201から入力されるPWM信号に応じて回転するモータである。この回転部202の回転によって感光体ドラム102が回転する。
感光体ドラム102には表面速度を検知するためのマーカーが付加されており、回転検知部203は、感光体ドラム102に付加されているマーカーを光学的に読み取ることによって感光体ドラム102の回転によって搬送されるドラム表面の搬送速度を検知する。具体的には、感光体ドラム102が回転することにより、感光体ドラム102に付加されたマーカーが、回転検知部203が光学的に読み取る読み取り位置を通過する。これにより、回転検知部203による光学的な読み取り状態が変化し、回転検知部203がマーカーを検知して検知信号を出力する。
比較演算部204は、回転検知部203の検知信号を取得し、単位時間あたりにマーカーが検知された回数に基づいて感光体ドラム102の表面の搬送速度を計算する。また、比較演算部204は、エンジンコントローラ2から入力される感光体ドラム102の表面速度の目標値を取得し、回転検知部203から入力される検知信号に基づいて算出した算出結果との差分を算出して駆動制御部205に出力する。
駆動制御部205は、比較演算部204から入力される差分値に基づき、回転部202を回転させるための制御値を出力する。駆動制御部205が出力する制御値は、回転駆動部201が上述したPWM信号を生成する際に参照する制御値に対応する。しかしながら、本実施形態に係る感光体駆動部200は、フィードバック制御の他にフィードフォワード制御を行う。そのため、駆動制御部205は、比較演算部204から取得した差分値に基づいて生成した制御値をFF(Feed Forword)制御部207に入力する。
フィードフォワード制御のため、回転検知部203は比較演算部204に加えてFF制御学習部206にも検知信号を出力する。FF制御学習部206は、比較演算部204と同様に、単位時間あたりにマーカーが検知された回数に基づいて感光体ドラム102の表面の搬送速度(以降、「表面速度」とする)を計算し、その計算結果を単位時間毎に記憶媒体に格納する。
即ち、FF制御学習部206は、回転体である感光体ドラム102が回転することによって搬送される搬送部であるドラム表面の搬送速度の検知結果を取得する。そして、取得した検知結果に基づいて搬送速度に関連する搬送速度情報を時系列に記憶媒体に記憶させる搬送速度情報記憶処理部として機能する。
尚、本実施形態に係るFF制御学習部206は、上述した搬送速度情報として、回転検知部203によって検知された検知結果に基づいて算出される速度と、比較演算部204に入力される目標値との差異を単位時間毎に記憶媒体に格納する。そのため、FF制御学習部206は、回転検知部203が出力する検知信号ではなく、比較演算部204が算出した差分値を取得するようにしても良い。
そして、FF制御学習部206は、単位時間毎に格納された感光体ドラム102の表面速度の時系列変化に基づき、表面速度の時系列変換がゼロになるように感光体ドラム102の回転位相に応じた回転速度の制御値、即ち、フィードフォワード制御値を計算する。即ち、FF制御学習部206は、単位時間毎に記憶された搬送速度の情報に基づき、感光体ドラム102の回転周波数に応じた周波数での搬送速度の変動成分を特定する変動成分特定部として機能する。
更に、FF制御学習部206は、回転検知部203によって検知される感光体ドラム102の回転状態に応じて感光体ドラム102の回転位相を認識し、その認識結果に基づいて、上述したように計算した回転位相に応じた回転速度の制御値をFF制御部207に入力する。
FF制御部207は、FF制御学習部206から入力された回転位相に応じた回転速度の制御値に基づき、駆動制御部205から入力された制御値を増減して回転駆動部201に入力するするフィードフォワード処理を行う。これにより、回転駆動部201は、比較演算部204及び駆動制御部205によるフィードバック制御と、FF制御学習部206及びFF制御部207によるフィードフォワード制御が施された制御値に基づいてPWM信号を生成して回転部202を回転駆動する。
即ち、本実施形態においては、比較演算部204、駆動制御部205及びFF制御部207が連動して、所定の目標値に応じた回転速度での感光体ドラム102の回転駆動を制御すると共に、FF制御学習部206によって学習された変動成分に基づいて感光体ドラム102の回転位相に応じた回転速度の制御を行う駆動制御部として機能する。
このような構成において、本実施形態に係る要旨は、FF制御学習部206がフィードフォワード制御値を計算するために参照する表面速度の時系列変化の期間を、画像形成装置の動作状態に応じて変更することにある。本実施形態に係るフィードフォワード学習及びフィードフォワード制御の動作について図5のフローチャートを参照して説明する。
図5に示すように、本体コントローラ1の制御により印刷ジョブが開始され、エンジンコントローラ2の制御によってエンジン3に含まれる感光体駆動部200に目標値が入力されると(S501)、比較演算部204、駆動制御部205、FF制御部207及び回転駆動部201の機能により回転駆動が開始される(S502)。
回転駆動が開始され、感光体ドラム102が回転を開始することにより、回転検知部203が感光体ドラム102の回転の検知を開始し(S503)、検知信号の出力を開始する。回転検知部203によって検知信号が出力されることにより、比較演算部204、駆動制御部205によるフィードバック制御系では、感光体ドラム102の回転速度のフィードバック制御が行われる。
他方、FF制御学習部206は、回転検知部203から入力される検知信号に基づき、フィードフォワード制御値の計算を行う。ここで、感光体駆動部200に目標値が入力されてから所定の期間は、用紙の搬送が無く、感光体ドラム102に対する現像のための顕色剤の塗布もないため、感光体ドラム102等の回転体に対する外乱が比較的少ない機関である。そのため、FF制御学習部206は、短期間でのフィードフォワード学習を行い(S504)、学習結果を記憶媒体に格納する(S505)。
学習結果が記憶媒体に格納されることにより、FF制御部207によってフィードフォワード制御が開始される(S506)。尚、学習結果が格納される以前のFF制御部207は、駆動制御部205から入力される制御値をそのまま回転駆動部201に入力する。
その後、エンジンコントローラ2の制御により、作像、即ち、感光体ドラム102に対する露光による静電潜像の形成、顕色剤の塗布による静電潜像の現像、用紙の搬送及び現像された画像の転写が開始される(S507)。すると、FF制御学習部206は、S504におけるフィードフォワード学習期間よりも長い期間の表面速度を参照してフィードフォワード制御値を計算するように制御を切り替え(S508)、その学習期間毎にフィードフォワード制御値を生成して記憶媒体に格納する(S509)。
尚、S507における感光体駆動部200による作像開始の検知は、エンジンコントローラ2から感光体駆動部200に入力される信号に基づいてFF制御学習部206によって行われる。即ち、本実施形態に係るエンジンコントローラ2は、作像の開始に際して、それを示す信号を感光体駆動部200に入力する。ただし、作像の開始を示す信号は、それ専用の信号を設けてエンジンコントローラ2が出力するようにしても良いし、エンジンコントローラ2からエンジン3に入力される信号のうち、作像開始に判断に用いることが可能な信号で代用しても良い。
例えば、エンジン3において感光体ドラム102を露光する光書き込み装置は、感光体ドラム102の表面を選択的に露光するために、出力するべき画像の情報を参照する。その画像の情報はエンジンコントローラ2からエンジン3の光書き込み装置に入力されるため、感光体駆動部200においては、エンジンコントローラ2からの画像情報の入力を検知して作像開始を検知することが出来る。
感光体駆動部200は、印刷ジョブが完了するまで、長期間のフィードフォワード学習期間毎にフィードフォワード値を生成する処理を繰り返し(S510/NO)、印刷ジョブが完了したら(S510/YES)、即ち、エンジンコントローラ2から入力される目標値の入力が停止したら、処理を終了する。このような処理により、本実施形態に係る印刷ジョブにおけるフィードフォワード学習及びフィードフォワード制御動作が完了する。
図6は、本実施形態に係るフィードフォワード学習期間と、その学習結果に基づくフィードフォワード制御期間との関係を示す図である。図6に示すように、印刷ジョブが開始されて感光体駆動部200が起動した当初は、回転検知部203から入力される回転検知信号に基づいて短期間によるフィードフォワード学習が行われる。
本実施形態に係るFF制御学習部206は、起動してから作像が開始されるまでの期間、即ち、画像形成出力による外乱が発生するまでの期間を短期間のフィードフォワード学習期間として用いる。その後、タイミングtにおいて作像が開始されると、FF制御学習部206はフィードフォワードの学習期間を長期間に切り替える。また、FF制御部207は、作像開始までの期間で学習されたフィードフォワード制御値を用いたフィードフォワード制御を行う。
以降、FF制御学習部206は、切り替えられた長期間の学習期間毎にフィードフォワード制御値を生成して記憶媒体に格納し、FF制御部207は、その学習結果に基づいてフィードフォワード制御を行う。これにより、リアルタイムでフィードフォワード制御値が学習されるため、フィードフォワード制御値を格納しておくための不揮発性の記憶媒体を設ける必要がなく、装置のコストダウンを図ることが可能となると共に、リアルタイムの学習結果を反映したフィードフォワード制御を実現することができる。
本実施形態に係る画像形成装置においては、感光体駆動部200が起動してから作像開始するまでの間は、短い学習期間でフィードフォワード制御値を生成する。そのため、フィードフォワード制御値の学習のために、作像の開始タイミングを遅らせるような必要がなく、印刷ジョブの完了までにユーザが待つ必要のある期間を短縮することができる。また、作像開始までの期間については、画像形成出力による外乱が発生しない機関であるため、短い期間であってもフィードフォワード制御値を高精度に学習することができる。換言すると、本実施形態において、画像形成出力による外乱が発生する期間とは、現像や用紙搬送の実行機関である。
次に、本実施形態に係るフィードフォワード制御値の学習処理について説明する。図7は、FF制御学習部206が回転検知部203から入力された検知信号に基づいて単位時間毎に生成した表面速度の速度変動を時系列に示すグラフである。上述したように、FF制御学習部206が単位時間毎に記憶媒体に格納する値は、比較演算部204に入力される目標値からの変動量である。そして、図7に示すように、感光体ドラム102の表面速度の時系列の変動は、感光体ドラム102の偏芯や歪みに応じた周波数成分を有する。
本実施形態に係るFF制御学習部206は、図7に示すような波形となる感光体ドラム102の回転検知結果に対して、ターゲットとなる所定の周波数による直交検波処理を行うことにより、ターゲット周波数の振幅及び位相を同定する。本実施形態においては、感光体ドラム102等の回転体の偏芯や歪みに起因する表面速度の変動をフィードフォワードにより打ち消すことが目的であるため、ターゲット周波数としては、感光体ドラム102等の回転体の回転周波数の1次成分や、多次成分を用いる。
本実施形態に係るFF制御学習部206は、回転部202の回転周波数の1次成分及び回転部202の回転を感光体ドラム102に伝えるギアの回転周波数の3次成分をターゲット周波数とする。図8(a)、(b)は、夫々のターゲット周波数について直交検波処理により特定された振幅及び位相を示す図であり、図8(a)はギアの回転周波数の1次成分、図8(b)は回転部202の回転周波数の3次成分を夫々示す。
図7は、作像に起因する外乱のない状態、即ち、図5のS504における回転検知結果を示す図である。この場合、図8(a)、(b)に示すような波形が少なくとも1周期分あれば、図8(a)、(b)に示すような波形を高精度に特定することが可能である。これに対して、図9は、作像に起因する外乱のある状態、即ち、図5のS508における回転検知結果を示す図である。この場合、外乱の成分があるため、短い期間の検知結果に基づく直交検波処理では、波形の特定結果に誤差が生じる。
これに対して、本実施形態に係るFF制御学習部206は、作像に起因する外乱のある状態においては、図9に示すように長い期間の回転検知結果に基づいて直交検波処理によるターゲット周波数の振幅及び位相の特定を行う。そのため、本実施形態に係る画像形成装置によれば、画像形成出力の実行時においても高精度なフィードフォワード学習が可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る感光体駆動部200によれば、作像の実行中か否かに基づいてFF制御学習部206がフィードフォワード制御値を算出するために参照する回転検知結果の期間を切り替える。そのため、高精度なフィードフォワード学習を効率的に行うことが可能となる。
尚、上記実施形態においては、図5、図6において説明したように、回転体の回転が開始されてから、作像が開始されるまでの期間で最初のフィードフォワード制御値の学習を完了し、それ以降は、それよりも長い期間でフィードフォワード学習を行う場合を例として説明した。しかしながらこれは一例であり、本件の要旨は、作像に起因する外乱が発生する期間は、外乱による誤差が無視できる程度に長い期間の回転検知結果を参照してフィードフォワード制御値の学習を行い、外乱が発生しない期間は、それよりも短い期間で学習を行うことである。
従って、図5、図6に示すような回転制御の起動後、作像が開始されるまでの間に限らず、外乱が発生しない期間については、回転体の回転周期に応じた短い期間でのフィードフォワード学習を行い、作像による外乱が発生し得る期間については、それよりも長い期間でのフィードフォワード学習を行うようにしても良い。
また、本実施形態においては、作像に起因して発生する外乱として、感光体ドラム102への顕色剤の塗布や、用紙の搬送を例として説明した。しかしながらこれは一例であり、感光体ドラム102、搬送ベルト101及び搬送ローラ108に対して力が加わることにより一定の速度での回転駆動が妨げられるような要因であれば、上記と同様に外乱となる。
1 本体コントローラ
2 エンジンコントローラ
3 エンジン
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 バス
101 搬送ベルト
102、102Y、102M、102C、102K 感光体ドラム
103 給紙トレイ
104 転写ローラ
105 定着ローラ
106 反転パス
107 排紙トレイ
108 搬送ローラ
200 感光体駆動部
201 回転駆動部
202 回転部
203 回転検知部
204 比較演算部
205 駆動制御部
206 FF制御学習部
207 FF制御部
特表2010−8924公報

Claims (6)

  1. 画像形成装置に含まれる回転体の回転駆動を制御する回転制御装置であって、
    所定の目標値に応じた回転速度での前記回転体の回転駆動を制御する駆動制御部と、
    前記回転体が回転することによって搬送される搬送部の搬送速度の検知結果を取得し、前記搬送速度に関連する搬送速度情報を時系列に記憶媒体に記憶させる搬送速度情報記憶処理部と、
    前記搬送速度情報に基づき、前記回転体の回転周波数に応じた周波数での前記搬送速度の変動成分を特定する変動成分特定部とを含み、
    前記駆動制御部は、特定された前記変動成分に基づき、前記回転体の回転位相に応じて前記回転体の回転速度を制御し、
    前記変動成分特定部は、前記画像形成装置の動作状態に応じて、前記変動成分を特定するために参照する前記搬送速度情報の期間を変更することを特徴とする回転制御装置。
  2. 前記変動成分特定部は、前記画像形成装置の画像形成出力による外乱が発生する期間は、それ以外の期間よりも長い期間の前記搬送速度情報を参照して前記変動成分を特定することを特徴とする請求項1に記載の回転制御装置。
  3. 前記変動成分特定部は、前記画像形成装置の画像形成出力を実行するために前記駆動制御部が前記回転体の回転駆動を開始した後、画像形成出力による外乱が発生するまでの期間の前記搬送速度情報を参照して前記変動成分を特定し、その後、それもよりも長い期間の前記搬送速度情報を参照して前記変動成分を特定することを特徴とする請求項2に記載の回転制御装置。
  4. 前記画像形成出力による外乱が発生する期間は、感光体上に形成された静電潜像の現像及び用紙搬送の少なくとも一方の実行期間であることを特徴とする請求項2または3いずれか1項に記載の回転制御装置。
  5. 請求項1乃至4いずれか1項に記載の回転制御装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
  6. 画像形成装置に含まれる回転体の回転駆動を制御する回転制御方法であって、
    所定の目標値に応じた回転速度での前記回転体の回転駆動を制御し、
    前記回転体が回転することによって搬送される搬送部の搬送速度の検知結果を取得し、前記搬送速度に関連する搬送速度情報を時系列に記憶媒体に記憶させ、
    前記搬送速度情報に基づき、前記回転体の回転周波数に応じた周波数での前記搬送速度の変動成分を特定して記憶媒体に記憶させ、
    特定された前記変動成分に基づき、前記回転体の回転位相に応じて前記回転体の回転速度を制御し、
    前記変動成分を特定する処理に際し、前記画像形成装置の動作状態に応じて、前記変動成分を特定するために参照する前記搬送速度情報の期間を変更することを特徴とする回転制御方法。
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