JP2014162568A - 画像形成制御装置、画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成制御装置、画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で装置の外乱を検知すること。
【解決手段】画像形成装置は、用紙の搬送経路において用紙を挟み込むように配置されたローラ対であって、一方の従動ローラの軸心が移動可能に設けられた紙厚検知ローラを含み、プリントエンジン内部の制御部が、従動ローラの位置の検知信号を取得し、時系列に取得された複数の検知信号に基づき、搬送されている用紙の厚さを算出し、時系列に取得された複数の検知信号に基づき、画像形成装置に生じた振動を検知することを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成制御装置、画像形成装置及び画像形成装置の制御方法に関し、特に、装置に発生する外乱振動の検知に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
このような画像処理装置においては、外乱による振動を検知することにより、その検知結果をあらゆる装置制御に活用することが行われている。外乱による振動とは、スキャナユニットの開閉や手差しトレイの開閉並びに給紙トレイの開閉等、操作者による装置各部の物理的な移動を伴う操作によって生じる振動が主に挙げられる。
他方、画像処理装置のうち、電子化された書類の出力に用いられる画像形成装置においては、画像の記録媒体である用紙の厚さを検知する方法が提案されている。例えば、搬送される用紙を両面側から挟み込むローラ対を設け、ローラ対における用紙の通過に際して、一方のローラ(以降、「従動ローラ」とする)が用紙の厚みに応じて用紙の厚み方向に変位し、その変位量を検知することによって用紙の厚みを検知する方法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
上述した外乱による振動は、例えば装置に加速度センサを設けることにより検知することが可能である。しかしながら、加速度センサ等の付加的なデバイスを設けることは、装置のコストダウンのためには好ましくない。
他方、特許文献1、2において開示されている技術を用いる場合、装置に外乱が発生すると、その外乱によっても従動ローラが変位してしまい、用紙の厚みを誤検知することとなってしまう。尚、これは外乱による振動の弊害の一例であり、用紙の厚みの誤検知回避のために限らず、装置の外乱による振動の検知は求められている。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、簡易な構成で装置の外乱を検知することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、搬送される用紙に対して画像形成出力を行う画像形成装置を制御する画像形成制御装置であって、前記画像形成装置は、前記用紙の搬送経路において前記用紙を挟み込むように配置されたローラ対であって、少なくとも一方のローラの軸心が移動可能に設けられたローラ対を含み、前記軸心が移動可能に設けられたローラの位置の検知信号を取得するローラ位置検知信号取得部と、時系列に取得された複数の前記検知信号に基づき、搬送されている前記用紙の厚さを算出する紙厚算出部と、時系列に取得された複数の前記検知信号に基づき、前記画像形成装置に生じた振動を検知する振動検知部とを含むことを特徴とする。
本発明の他の態様は、画像形成装置であって、上述した画像形成制御装置を含むことを特徴とする。
本発明の更に他の態様は、搬送される用紙に対して画像形成出力を行う画像形成装置を制御する画像形成制御プログラムであって、前記画像形成装置は、前記用紙の搬送経路において前記用紙を挟み込むように配置されたローラ対であって、少なくとも一方のローラの軸心が移動可能に設けられたローラ対を含み、前記軸心が移動可能に設けられたローラの位置の検知信号を取得するステップと、時系列に取得された複数の前記検知信号に基づき、搬送されている前記用紙の厚さを算出するステップと、時系列に取得された複数の前記検知信号に基づき、前記画像形成装置に生じた振動を検知するステップとを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で装置の外乱を検知することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るプリントエンジンの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る紙厚検知ローラの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る従動検知信号の態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る外乱の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る紙厚検知動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る外乱の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る紙厚検知動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る周波数解析による外乱検知動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る周波数解析の態様を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、画像形成装置としての複合機(MFP:Multi Function Peripheral)を例とし、画像形成出力の対象である用紙の厚みを検知するための構成を用いて、装置の外乱による振動を検知することを特徴として説明する。尚、画像形成装置は複合機でなくとも良く、画像形成出力の機構を有する複写機、プリンタ等であっても良い。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等の情報処理端末と同様の構成に加えて、画像形成を実行するエンジンを有する。即ち、本実施形態に係る画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read Only Memory)12、エンジン13、HDD(Hard Disk Drive)14及びI/F15がバス18を介して接続されている。また、I/F15にはLCD(Liquid Crystal Display)16及び操作部17が接続されている。
CPU10は演算手段であり、画像形成装置1全体の動作を制御する。RAM11は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM12は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。エンジン13は、画像形成装置1において実際に画像形成を実行する作像機構や、用紙の読取を行う撮像機構である。
HDD14は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。I/F15は、バス18と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD16は、ユーザが画像形成装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部17は、キーボードやマウス等、ユーザが画像形成装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM12やHDD14若しくは図示しない光学ディスク等の記録媒体に格納されたプログラムがRAM11に読み出され、CPU10がそれらのプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、コントローラ20、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)21、スキャナユニット22、排紙トレイ23、ディスプレイパネル24、給紙テーブル25、プリントエンジン26、排紙トレイ27及びネットワークI/F28を有する。
また、コントローラ20は、主制御部30、エンジン制御部31、入出力制御部32、画像処理部33、操作表示制御部34及びページメモリ35を有する。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、スキャナユニット22、プリントエンジン26を有する複合機として構成されている。尚、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル24は、画像形成装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作し若しくは画像形成装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェース(操作部)でもある。ネットワークI/F28は、画像形成装置1がネットワークを介して他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。
コントローラ20は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM12や不揮発性メモリ並びにHDD14や光学ディスク等の不揮発性記録媒体に格納されたファームウェア等の制御プログラムが、RAM11等の揮発性メモリ(以下、メモリ)にロードされ、CPU10の制御に従って構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ20が構成される。コントローラ20は、画像形成装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部30は、コントローラ20に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ20の各部に命令を与える。エンジン制御部31は、プリントエンジン26やスキャナユニット22等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。入出力制御部32は、ネットワークI/F28を介して入力される信号や命令を主制御部30に入力する。また、主制御部30は、入出力制御部32を制御し、ネットワークI/F28を介して他の機器にアクセスする。
画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、入力された印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成してページメモリ35に格納する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン26が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報であり、出力するべき画像を構成する各画素を示すビットマップデータ、即ち画素情報である。また、印刷ジョブに含まれる印刷情報とは、PC等の情報処理装置にインストールされたプリンタドライバによって画像形成装置1が認識可能な形式に変換された画像情報である。このように、画像処理部33を含むコントローラ20が画素情報生成制御部として機能する。
操作表示制御部34は、ディスプレイパネル24に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル24を介して入力された情報を主制御部30に通知する。ページメモリ35は、エンジン制御部31がプリントエンジン26を制御して画像形成出力を実行させる際、安定して描画情報を入力するために、1ページ分に相当する描画情報を保持する。エンジン制御部31は、ページメモリ35に格納された描画情報をプリントエンジン26に入力し、プリントエンジン26に画像形成出力を実行させる。
次に、本実施形態に係る給紙テーブル25、プリントエンジン26及び排紙トレイ27の構成について図3を参照して説明する。図3に示すように、本実施形態に係るプリントエンジン26は、無端状移動手段である搬送ベルト101に沿って各色の感光体ドラム102Y、102M、102C、102K(以降、総じて感光体ドラム102とする)が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。
図3に示すように、給紙テーブル25から給紙される用紙(記録媒体の一例)に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである搬送ベルト101に沿って、この搬送ベルト101の搬送方向の上流側から順に、複数の感光体ドラム102Y、102M、102C、102Kが配列されている。
各色の感光体ドラム102の表面においてトナーにより現像された各色の画像が、搬送ベルト101に重ね合わせられて転写されることによりフルカラーの画像が形成される。そのようにして搬送ベルト101上に形成されたフルカラー画像は、図中に破線で示す用紙の搬送経路と最も接近する位置において、転写ローラ104の機能により、経路上を搬送されてきた用紙の紙面上に転写される。
画像が転写される要旨は、給紙テーブル25から供給され、レジストローラ107においてタイミングを合わせられた上で、上述した画像の転写位置に搬送される。紙面上に画像が形成された用紙は更に搬送され、定着ローラ105にて画像を定着された後、排紙トレイ27に排出される。また、両面印刷の場合、片面上に画像が形成されて定着された用紙は反転パス106に搬送され、反転された上で再度レジストローラ107を介して転写ローラ104の転写位置に搬送される。
また、本実施形態に係るプリントエンジン26においては、給紙テーブル25からレジストローラ107までの搬送経路の間に紙厚検知ローラ108が設けられており、紙厚検知ローラ108によって用紙の厚さが検知される。紙厚検知ローラ108によって検知された紙厚は、複数の用紙が重なった状態で搬送されている重送の検知や、転写ローラ104及び定着ローラ105を紙厚に応じて制御するために用いられる。更に、本実施形態に係る画像形成装置1においては、紙厚検知ローラ108の検知結果に基づいて装置の外乱による振動を検知する。これが、本実施形態に係る要旨の1つである。
このような構成を有するプリントエンジン26は、図1において説明したようなCPU10、RAM11等の情報処理用のモジュールを画像形成装置1本体とは別個に有している。そして、それらのモジュールによって構成されるプリントエンジン26内部の制御部が、エンジン制御部31の制御に従って図3に示すプリントエンジン26各部の詳細な制御を行う。このプリントエンジン26内部の制御部が、本実施形態における画像形成制御装置として機能する。
画像形成装置1がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部32がネットワークI/F28を介して印刷ジョブを受信する。入出力制御部32は、受信した印刷ジョブを主制御部30に転送する。主制御部30は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部33を制御して、印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成させる。
画像処理部33によって描画情報が生成されてページメモリ35に格納されると、エンジン制御部31は、描画情報をプリントエンジン26に入力すると共に給紙テーブル25及びプリントエンジン26を制御して、給紙テーブル25から搬送される用紙に対して画像形成を実行する。プリントエンジン26によって画像形成が施された用紙は排紙トレイ27に排紙される。
画像形成装置1がスキャナとして動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル24の操作若しくはネットワークI/F28を介して外部のPC等から入力されるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部34若しくは入出力制御部32が主制御部30にスキャン実行信号を転送する。主制御部30は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部31を制御する。
エンジン制御部31は、ADF21を駆動し、ADF21にセットされた撮像対象原稿をスキャナユニット22に搬送する。また、エンジン制御部31は、スキャナユニット22を駆動し、ADF21から搬送される原稿を撮像する。また、ADF21に原稿がセットされておらず、スキャナユニット22に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット22は、エンジン制御部31の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。即ち、スキャナユニット22が撮像部として動作する。
撮像動作においては、スキャナユニット22に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいて生成された撮像情報が生成される。エンジン制御部31は、スキャナユニット22が生成した撮像情報を画像処理部33に転送する。画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、エンジン制御部31から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。
コントローラ20において撮像情報を保持する記憶領域としてページメモリ35を用いることが可能である。画像処理部33が生成した画像情報はHDD14等の画像形成装置1に装着された記憶媒体に保存され、若しくは入出力制御部32及びネットワークI/F28を介して外部の装置に送信される。
また、画像形成装置1が複写機やファクシミリとして動作する場合は、エンジン制御部31がスキャナユニット22若しくはファクシミリインタフェースから受信した撮像情報が描画情報としてページメモリ35に格納され、その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部31がプリントエンジン26を駆動する。この他、複写動作やファクシミリの受信動作に際して、画像処理部33による画像処理機能を用いることも可能である。
このような構成において、本実施形態に係る要旨は、紙厚検知ローラ108による装置の外乱による振動の検知にある。まず、紙厚検知ローラ108について図4(a)、(b)を参照して説明する。図4(a)は、本実施形態に係る紙厚検知ローラ108の構成を示す図である。図4(a)に示すように、本実施形態に係る紙厚検知ローラ108は、支持ローラ108a、従動ローラ108b及び従動検知センサ108cを含む。
支持ローラ108aは軸心が固定されたローラであり、プリントエンジン26内部の制御部(以降、「エンジン内制御部」とする)による制御に従って、図3において説明した用紙の搬送経路において、搬送される用紙を支持しつつ搬送する。従動ローラ108bは、支持ローラ108aから遠ざかる方向に軸心が移動可能なように設けられたローラである。支持ローラ108a及び従動ローラ108bによってローラ対が構成される。
従動検知センサ108cは、従動ローラ108bの軸心の移動を検知し、その移動量に応じた信号を所定期間毎に出力するセンサであり、従動検知センサ108cが出力する信号は、上述したエンジン内制御部に入力される。換言すると、従動検知センサ108cが出力する信号は、従動ローラ108bの位置の検知信号である。即ち、エンジン内制御部が、ローラ位置検知信号取得部として機能する。
搬送経路上を搬送される用紙が支持ローラ108aと従動ローラ108bとのローラ対に入ると、その用紙の紙厚に従って従動ローラ108bが持ち上がる。従動ローラ108bが持ち上がることによって従動ローラ108bの軸心の位置が移動し、従動検知センサ108cがその移動量に応じた検知信号を出力する。これにより、プリントエンジン26が、従動検知センサ108cの検知信号を取得する。
図5は、従動検知センサ108cが出力した検知信号の時系列のグラフを示す図である。一般的なローラには偏芯成分があるため、従動検知センサ108cが出力する検知信号は、支持ローラ108a及び従動ローラ108bが回転しているだけで、図5に示すように周波数成分を有する。この周波数成分は、支持ローラ108a及び従動ローラ108bの回転周期によって定まる。
そして、図5に示すように、紙厚検知ローラ108のローラ対に用紙が挟まれていない「紙無」状態と、用紙が挟まれている「紙有」状態とでは、従動ローラ108cの検知信号のレベルが異なる。これは、上述したように用紙の厚さによって従動ローラ108bが持ち上がり、それに応じて従動検知センサ108cの検知信号が変化するからである。換言すると、従動検知センサ108cの検知信号がシフトする。エンジン内制御部は、このような信号のシフトに基づいて、搬送中の用紙の紙厚を検知する。
エンジン内制御部は、図5に示すような従動検知センサ108cの検知信号の値の平均値に基づいて用紙の紙厚を求める。尚、図5に示すように、「紙無」から「紙有」へのシフト時及び「紙有」から「紙無」へのシフト時に、信号がオーバーシュートしている。これは、用紙がローラ対に入った際や用紙がローラ対から出た際の弾みによるものである。エンジン内制御部は、予め定められたタイミングで従動検知センサ108cの検知信号の取捨選択を行うことにより、このようなオーバーシュートを無視して用紙の紙厚を求める。
ここで、上述したように従動ローラ108bは軸心が移動可能なように支持されているため、ローラの偏芯成分や用紙の厚みのみでなく、装置に対して外乱による振動が発生した場合にも移動してしまう。その結果、装置の外乱による振動の成分が、従動検知センサ108cの検知信号として出力されてしまう。図6は、上述したような外乱による振動の成分を含む従動検知センサ108cの検知信号のグラフの例を示す図である。
図6に示すように、装置に外乱が発生すると、支持ローラ108a及び従動ローラ108bの回転周期によって定まる波形が乱れる。このような検知信号に基づいて紙厚の算出処理を行ってしまうと、不正確な紙厚が算出されてしまうこととなる。他方、このような乱れた波形を検知すれば、装置に外乱が発生したことを検知することができる。換言すると、従動ローラ108bの軸心の位置の検知信号を時系列に複数取得して解析を行うことにより外乱の検知が可能となる。
本実施形態に係るエンジン内制御部は、このような従動検知センサ108cの検知信号に基づく紙厚検知動作の一環として、外乱検知処理を行う。以下、本実施形態に係る紙厚検知動作について図7を参照して説明する。図7に示すように、エンジン内制御部は、コントローラ20のエンジン制御部31による制御に従って給紙テーブル25からの用紙搬送を開始すると(S701)、従動検知センサ108cの検知信号(以降、「従動検知信号」とする)のサンプリングを開始する(S702)。従動検知信号のサンプリングは、従動検知センサ108cが出力する検知信号を所定のサンプリング周期で記憶媒体に格納することによって行われる。
エンジン内制御部は、S701において用紙の搬送を開始すると、図5において説明したような「紙無」、「紙有」の夫々の期間や、検知信号のシフトタイミングを判断するためのカウントを開始している。そのカウントが予め定められた期間をカウントアップすると(S703/YES)、エンジン内制御部は、それまでにサンプリングされた従動検知信号の平均値を算出する(S704)。このようにして算出された平均値は、図5に示す「紙無」、即ち、紙厚検知ローラ108が用紙を挟んでいない期間の値として保存される。
続いてエンジン内制御部は、サンプリングした従動検知信号の最大値及び最小値を抽出し(S705)、抽出した最大値及び最小値の差分が所定の閾値を超えているか否か判断する(S706)。S706において、エンジン内制御部は、最大値と最小値との差分が予め定められた上限及び下限の閾値を超えているか否かを判断する。この閾値は、例えば、図5において説明した支持ローラ108a及び従動ローラ108bの偏芯成分によって定めることができる。この他、最大値及び最小値の夫々について、予め定められた上限及び下限の閾値を超えているか否かを判断しても良い。
S706の判断の結果、最大値及び最小値が所定の閾値を超えていた場合(S706/YES)、エンジン内制御部は、図6において説明したように外乱が発生していることを検知する(S707)。即ち、エンジン内制御部が、外乱による振動を検知する振動検知部として機能する。S707において外乱を検知した場合、紙厚を検知するための基準となる「紙無」の期間の平均値を正確に取得できなかったこととなるため、エンジン内制御部は、今回の用紙搬送については紙厚の検知が不可能であるとして、そのまま紙厚検知動作を終了する。
他方、S706の判断の結果、最大値及び最小値が所定の閾値内におさまっていた場合(S706/NO)、エンジン内制御部は、所定のタイミングで「紙無」の期間の次の「紙有」の期間のための従動検知信号のサンプリングを開始する(S708)。そして、「紙有」の期間を判断するためのカウント値をカウントアップすると(S709/YES)、エンジン内制御部は、S704と同様に、その期間における従動検知信号の平均値を算出する(S710)。このようにして算出された平均値は、図5に示す「紙有」、即ち、紙厚検知ローラ108を用紙が通過している期間の値として保存される。尚、S703における「紙無」の判断及びS709における「紙有」の判断は、カウントアップによるものの他、センサによる検知結果を用いることも可能である。
続いてエンジン内制御部は、サンプリングした従動検知信号の最大値及び最小値を抽出し(S711)、S705と同様に、抽出した最大値及び最小値が所定の閾値を超えているか否か判断する(S712)。S712の判断の結果、最大値及び最小値の差分が所定の閾値を超えていた場合(S712/YES)、エンジン内制御部は、S706と同様に外乱が発生していることを検知する(S713)。この場合、その期間のサンプリング値は不正確であるため、そのページの紙厚算出をキャンセルする。
他方、S712の判断の結果、最大値及び最小値が所定の閾値内におさまっていた場合(S712/NO)、エンジン内制御部は、S710において算出した平均値からS704において算出した平均値を差し引き、そのページの紙厚を算出する(S715)。これにより、そのページの紙厚がエンジン内制御部によって取得される。即ち、エンジン内制御部が、紙厚算出部として機能する。
S713またはS715の処理を完了すると、エンジン内制御部は、現在のジョブにおいて用紙搬送されるページがすべて終了したか否かを判断し(S714)、終了していれば(S714/YES)、そのまま処理を終了する。他方、終了していなければ、S708に戻り、図5に示す次の「紙有」のタイミングから処理を繰り返す。このような処理により、本実施形態に係る紙厚検知動作が完了する。
このように、本実施形態に係る画像形成装置においては、紙厚検知ローラ108を用いた紙厚検知動作において、装置の外乱による振動を検知することが可能である。また、図7において説明したように、装置の外乱を検知した場合には、紙厚検知動作をキャンセルするため、誤った紙厚検知が行われてしまうことを防ぐことができる。
そして、本実施形態に係る画像形成装置においては、振動検知センサ、加速度センサ等の特別なモジュールを設けることなく、紙厚検知のために用いられているセンサを用いて装置の外乱による振動をも検知することが可能であるため、装置のコストを上げることなく、簡易な構成で装置の外乱を検知することが可能である。
尚、図7の例においては、装置の外乱の検知結果を紙厚検知処理のキャンセルのために用いる場合を例として説明したが、これは一例である。即ち、外乱の検知をトリガとして、他の様々な処理の実行要否を判断することが可能である。
尚、上記実施形態においては、図6に示すように、支持ローラ108a及び従動ローラ108bの回転周期によって定まる周波数成分に近い振動が発生した場合を例として説明した。しかしながら、外乱によっては、まったく異なる周波数成分の振動が発生する場合もあり得る。例えば、正常な従動検知信号が図8(a)のような状態である場合においては、図8(b)に示すような外乱振動が発生した場合、従動検知信号は図8(c)に示すような態様になる。
図8(b)に示すような緩やかな振動の場合、夫々の「紙有」、「紙無」の期間における最大値及び最小値の判断では、外乱の発生を検知することが難しい。そのような外乱を検知するための例について図9を参照して説明する。図9は、図8(b)に示すような外乱にも対応した外乱検知処理を含む紙厚検知動作を示すフローチャートである。
図9に示すように、S901〜S907までは、図7のS701〜S707までと同様に処理が実行される。S906の判断の結果、最大値及び最小値が所定の閾値内におさまっていた場合(S906/NO)、エンジン内制御部は、S904において算出した平均値が安定した値であるか否かを判断する(S908)。
S908の処理は、前回の「紙無」の期間において算出された平均値と、今回のS904において算出された平均値とを比較し、その差分が所定の範囲内に収まるか否かを判断する処理である。換言すると、S908の処理は、繰り返される「紙無」の期間毎に算出された平均値のうち最新の値と以前に算出された値とを比較する処理である。このような処理により、図8(b)に示すような外乱振動が発生し、従動検知信号が図8(c)に示す態様となった場合であっても、平均値そのものが変化していることを検知して外乱を判断することが可能となる。
尚、S908の処理は、前回の平均値との比較処理の他、S904において求められた平均値が、予め定められた基準値範囲内に収まっているか否かを判断する処理とすることもできる。また、前回の平均値との比較処理を用いる場合、そのジョブにおける最初の「紙無」期間であるために、前回の平均値が存在しない場合、S908の処理を省略しても良い。
S908の判断の結果、平均値が安定していない、即ち、前回の平均値との差異が所定の閾値を超えていると判断した場合(S908/NO)、エンジン内制御部は、S907の外乱検知処理に進む。他方、平均値が安定していると判断した場合(S908/YES)、エンジン内制御部は、S909以降の処理に進む。S909〜S914までは、図7のS708〜S713までと同様に処理が実行される。
S913の判断の結果、最大値及び最小値が所定の閾値内におさまっていた場合(S913/NO)、エンジン内制御部は、S908と同様に、S911において算出した平均値が安定した値であるか否かを判断する(S916)。S916において、エンジン内制御部は、前回の「紙有」期間において算出された平均値と、今回のS911において算出された平均値とを比較し、その差分が所定の範囲内に収まるか否かを判断する。換言すると、S916の処理は、繰り返される「紙有」の期間毎に算出された平均値のうち最新の値と以前に算出された値とを比較する処理である。
このような処理により、S908と同様に、図8(b)に示すような外乱振動が発生し、従動検知信号が図8(c)に示す態様となった場合であっても、平均値そのものが変化していることを検知して外乱を判断することが可能となる。また、そのジョブにおける最初の「紙有」期間であるために、前回の平均値が存在しない場合、S916の処理を省略しても良いことは、S908と同様である。
S916の判断の結果、平均値が安定していない、即ち、前回の平均値との差異が所定の閾値を超えていると判断した場合(S916/NO)、エンジン内制御部は、S914の外乱検知処理に進む。他方、平均値が安定していると判断した場合(S916/YES)、エンジン内制御部は、S911において算出した平均値からS904において算出した平均値を差し引き、そのページの紙厚を算出する(S917)。これにより、そのページの紙厚がエンジン内制御部によって取得される。
S914またはS917の処理を完了すると、エンジン内制御部は、現在のジョブにおいて用紙搬送されるページがすべて終了したか否かを判断し(S915)、終了していれば(S915/YES)、そのまま処理を終了する。他方、終了していなければ、S902に戻り、図5に示す次の「紙無」のタイミングから処理を繰り返す。
図7の例の場合、一度「紙無」の期間の平均値を算出した後は、「紙有」の期間の平均値の算出のみを繰り返せば良かったが、図9の例の場合、前回算出した平均値との比較処理があるため、S902に戻って「紙無」の期間の平均値算出も行う。即ち、エンジン内制御部は、連続して搬送される複数の用紙の搬送に応じて交互に繰り返される、「紙有」の期間及び「紙無」の期間の夫々において、平均値の算出及び振動の検知処理を行う。尚、図7においても、S714からS702に戻っても良い。これにより、2回目以降の「紙無」の期間においても外乱を検知することが可能となる。
図9に示すように、繰り返される「紙無」、「紙有」の期間毎に算出された平均値が正常な値であるか否かを判断することにより、最大値及び最小値による判断では検知不能な外乱を検知することが可能となる。
尚、図7、図9のような従動検知信号の値を直接判断する態様の他、従動検知信号の周波数解析によって外乱を検知することも可能である。そのような態様について、図10を参照して説明する。図10に示すように、エンジン内制御部は、給紙テーブル25からの用紙の搬送を開始すると(S1001)、図7、図9の場合と同様に従動検知信号のサンプリングを開始し(S1002)、更に、サンプリングした値についてのリアルタイムなフーリエ変換の計算を開始する(S1003)。
図10の例において、エンジン内制御部は、サンプリングされた従動検知信号の値のうち、所定期間分の最新の値を参照してフーリエ変換を行う。これにより、従動検知信号の周波数成分が抽出される。図11(a)〜(c)は、周波数成分の抽出態様の例を示す図である。
図11(a)は、図8(a)に示すような正常な波形の場合の周波数成分の例を示す図である。図11(a)に示すように、外乱が発生していない場合には、支持ローラ108a及び従動ローラ108bの回転周期によって定まる周波数成分のみが抽出される。図11(b)は、図6に示すような外乱が発生した場合の周波数成分の例を示す図である。また、図11(c)は、図8(c)に示すような外乱が発生した場合の周波数成分の例を示す図である。図11(b)、(c)に示すように、外乱が発生した場合、支持ローラ108a及び従動ローラ108bの回転周期によって定まる周波数成分に加えて、外乱の周波数成分が抽出される。
エンジン内制御部は、フーリエ変換を開始した後、図5において説明したような夫々の期間や信号のシフトタイミングを判断するためのカウント値に基づき、シフト開始のタイミングになると(S1004/YES)、従動検知信号のサンプリングを停止する(S1005)。そして、シフトが終了すると(S1006/YES)、サンプリングを再開する(S1007)。これにより、シフト時の信号が余計な周波数成分として検知されてしまうことを回避することができる。
リアルタイムにフーリエ変換を行って従動検知信号の周波数成分をリアルタイムに抽出することにより、エンジン内制御部は、図11(a)に示すような、支持ローラ108a及び従動ローラ108bの回転周期によって定まる周波数成分以外の周波数成分、即ち余分な周波数成分の有無を判断することが可能となる。そのような余分な周波数成分を検知すると(S1008/YES)、エンジン内制御部は、図7及び図8における処理と同様に外乱検知処理を行う(S1009)。
その後、現在のジョブにおいて用紙搬送されるページがすべて終了するまで、S1004からの処理を繰り返し(S1010)、終了したら(S1010/NO)、そのまま処理を終了する。このような処理により、周波数解析による外乱検知動作が完了する。
図10に示すような周波数解析による態様によれば、図8において説明したような周波数の低い緩やかな外乱の他、従動検知信号の平均値、最小値、最大値に対して影響を及ぼさないような高周波の外乱も検知することが可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置によれば、振動検知センサ等の特別なモジュールを設けることなく、装置のコストを抑えて簡易な構成で装置の外乱を検知することが可能である。また、紙厚検知動作においては、外乱を検知した場合に、紙厚の算出処理をキャンセルすることにより、誤った紙厚が算出されてしまうことを回避することができる。
尚、上記実施形態においては、プリントエンジン26内部のエンジン内制御部によって図7、図9、図10等の動作が実現される場合を例として説明した。これは一例であり、コントローラ20側で実行しても良い。その場合、従動検知センサ108cの検知信号をコントローラ20に入力することによって、上記と同様に実現可能である。また、上記実施形態においては、図7のS704、S710等において平均値を算出する場合を例として説明したが、これは一例であり、中央値や最頻値を用いても良い。
1 画像形成装置
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 エンジン
14 HDD
15 I/F
16 LCD
17 操作部
18 バス
20 コントローラ
21 ADF
22 スキャナユニット
23 排紙トレイ
24 ディスプレイパネル
25 給紙テーブル
26 プリントエンジン
27 排紙トレイ
28 ネットワークI/F
30 主制御部
31 エンジン制御部
32 入出力制御部
33 画像処理部
34 操作表示制御部
35 ページメモリ
101 搬送ベルト
102、102Y、102M、102C、102K 感光体ドラム
104 転写ローラ
105 定着ローラ
106 反転パス
107 レジストローラ
108 紙厚検知ローラ
108a 支持ローラ
108b 従動ローラ
108c 従動検知センサ
特開2008−247612号公報 特開2003−149887号公報

Claims (10)

  1. 搬送される用紙に対して画像形成出力を行う画像形成装置を制御する画像形成制御装置であって、
    前記画像形成装置は、前記用紙を挟み込むように配置され、少なくとも一方のローラの軸心が移動可能に設けられたローラ対を含み、
    前記ローラの位置の検知信号を取得するローラ位置検知信号取得部と、
    時系列に取得された複数の前記検知信号に基づき、搬送されている前記用紙の厚さを算出する紙厚算出部と、
    時系列に取得された複数の前記検知信号に基づき、前記画像形成装置に生じた振動を検知する振動検知部とを含むことを特徴とする画像形成制御装置。
  2. 前記振動検知部は、複数の前記検知信号の最小値及と最大値との差分値が所定の閾値を超えていた場合に、前記画像形成装置に振動が発生していると判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成制御装置。
  3. 前記振動検知部は、複数の前記検知信号の最小値及と最大値との差分値が、前記ローラ対に含まれるローラの偏芯成分に応じて定められた閾値を超えていた場合に、前記画像形成装置に振動が発生していると判断することを特徴とする請求項2に記載の画像形成制御装置。
  4. 前記紙厚算出部は、前記画像形成装置において用紙の搬送が開始された後、前記ローラ対を用紙が通過している期間において取得された複数の前記検知信号に基づいて算出された値と、前記ローラ対が用紙を挟んでいない期間において取得された複数の前記検知信号に基づいて算出された値との差分を算出することによって前記用紙の厚さを求め、
    前記振動検知部は、前記ローラ対を用紙が通過している期間において取得された複数の前記検知信号に基づいて算出された値と、前記ローラ対が用紙を挟んでいない期間において取得された複数の前記検知信号に基づいて算出された値との夫々に基づいて前記画像形成装置に生じた振動を検知することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の画像形成制御装置。
  5. 前記紙厚算出部は、前記ローラ対を用紙が通過している期間において取得された複数の前記検知信号に基づいて算出された値により前記画像形成装置に生じた振動が検知された場合、その期間における紙厚の算出処理をキャンセルすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成制御装置。
  6. 前記振動検知部は、
    前記ローラ対を用紙が通過している期間において取得された複数の前記検知信号の平均値と、前記ローラ対が用紙を挟んでいない期間において取得された複数の前記検知信号の平均値とを、連続して搬送される複数の用紙の搬送に応じて交互に取得し、
    前記ローラ対を用紙が通過している期間において取得された複数の前記検知信号の平均値の最新の値と以前に算出された値との比較結果に基づいて前記画像形成装置に生じた振動を検知すると共に、前記ローラ対が用紙を挟んでいない期間において取得された複数の前記検知信号の平均値の最新の値と以前に算出された値との比較結果に基づいて前記画像形成装置に生じた振動を検知することを特徴とする請求項5に記載の画像形成制御装置。
  7. 前記振動検知部は、時系列に取得された複数の前記検知信号の周波数成分を抽出し、その抽出結果に基づいて前記画像形成装置に生じた振動を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成制御装置。
  8. 前記紙厚算出部は、前記画像形成装置に振動が生じたことが検知された場合に、振動の検知に用いられた前記複数の検知信号に基づく前記用紙の厚さを求める処理をキャンセルすることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項に記載の画像形成制御装置。
  9. 請求項1乃至8いずれか1項に記載の画像形成制御装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
  10. 搬送される用紙に対して画像形成出力を行う画像形成装置を制御する画像形成制御プログラムであって、
    前記画像形成装置は、前記用紙の搬送経路において前記用紙を挟み込むように配置されたローラ対であって、少なくとも一方のローラの軸心が移動可能に設けられたローラ対を含み、
    前記軸心が移動可能に設けられたローラの位置の検知信号を取得するステップと、
    時系列に取得された複数の前記検知信号に基づき、搬送されている前記用紙の厚さを算出するステップと、
    時系列に取得された複数の前記検知信号に基づき、前記画像形成装置に生じた振動を検知するステップとを情報処理装置に実行させることを特徴とする画像形成制御プログラム。
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