JP2014206074A - 燃料タンクの異常検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料タンク内と吸着器内とを連通する連通路から分岐したバイパス通路に設けられた絞り部によって発生された圧力差によって連通路を開閉する封鎖弁を設けた場合であっても、絞り部に形成された穴の大きさ以上に燃料タンクにあいた穴の面積を検出することができる燃料タンクの異常検知装置を提供する。【解決手段】ECUは、燃料タンクに負圧を導入し(ステップS8)、キャニスタ内圧センサの検出値Pc2が穴検出判定値Psl未満でないと判断した場合には(ステップS10)、燃料タンクに穴があいていると判断する(ステップS11)。さらに、ECU5は、タンク内圧センサの検出値Pt2が大穴検出判定値Pgl未満であると判断した場合には、燃料タンクに小穴があいていると判断し(ステップS17)、検出値Pt2が大穴検出判定値Pgl未満でないと判断した場合には、燃料タンクに大穴があいていると判断する(ステップS18)。【選択図】図7

Description

本発明は、燃料タンクの異常検知装置に関する。
従来の燃料タンクの異常検知装置としては、吸着器側のポンプによって負圧を発生させて、吸着器内の圧力を検出する吸着器内圧センサの検出値に基づいて、燃料タンクの穴あきを検知するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−291122号公報
しかしながら、従来の燃料タンクの異常検知装置においては、燃料タンク内と吸着器内とを連通する連通路のバイパス通路に設けられた絞り部と、絞り部より吸着器側のバイパス通路に画成された背圧室と連通路との圧力差によって連通路を開閉する封鎖弁とを有する封鎖機構を設けたものについて考慮されていなかった。
このため、従来の燃料タンクの異常検知装置においては、上述した封鎖機構を設けた場合には、絞り部が形成する穴の大きさ以上に燃料タンクにあいた穴の面積を検出することができないといった課題があった。
そこで、本発明は、燃料タンク内と吸着器内とを連通する連通路から分岐したバイパス通路に設けられた絞り部によって発生された圧力差によって連通路を開閉する封鎖弁を設けた場合であっても、絞り部に形成された穴の大きさ以上に燃料タンクにあいた穴の面積を検出することができる燃料タンクの異常検知装置を提供することを目的とする。
本発明の燃料タンクの異常検知装置は、上記目的を達成するため、(1)燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンク内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着器と、前記燃料タンク内と前記吸着器内とを連通する連通路を封鎖する封鎖機構と、前記吸着器内の圧力を検知する吸着器内圧センサと、を備え、前記封鎖機構が、前記連通路から分岐したバイパス通路に設けられた絞り部と、前記絞り部より前記吸着器側の前記バイパス通路に画成された背圧室と前記連通路との圧力差によって前記連通路を開閉する第1封鎖弁と、前記連通路に対する前記バイパス通路の合流通路を開閉する第2封鎖弁と、を有する燃料タンクの異常検知装置において、前記燃料タンク内の圧力を検知するタンク内圧センサと、前記第2封鎖弁が閉じられた状態で前記吸着器内に負圧を導入し、前記吸着器内圧センサの検出値に基づいて異常判定値を算出する異常判定値算出部と、前記第2封鎖弁が開かれた状態で前記吸着器内に負圧を導入し、前記吸着器内圧センサの検出値と前記異常判定値とを比較して、前記燃料タンクに穴があいているか否かを検出するタンク穴検出部とを備え、前記タンク穴検出部は、前記燃料タンクに穴があいていることを検出したことを条件として、前記タンク内圧センサの検出値に基づいて、前記穴の面積を検出する構成を有している。
この構成により、本発明の燃料タンクの異常検知装置は、燃料タンクに穴があいていることを検出したことを条件として、タンク内圧センサの検出値に基づいて、燃料タンクにあいた穴の面積を検出することにより、バイパス通路に設けられた絞り部の影響を受けずに、燃料タンクにあいた穴の面積を検出することができる。
したがって、本発明の燃料タンクの異常検知装置は、燃料タンク内と吸着器内とを連通する連通路から分岐したバイパス通路に設けられた絞り部によって発生された圧力差によって連通路を開閉する封鎖弁を設けた場合であっても、絞り部に形成された穴の大きさ以上に燃料タンクにあいた穴の面積を検出することができる。
なお、上記(1)に記載の燃料タンクの異常検知装置において、(2)前記タンク穴検出部は、前記燃料タンクに穴があいていないことを検出したことを条件として、前記第2封鎖弁が開かれたときから前記吸着器内に負圧を導入した後までにおける前記吸着器内圧センサの検出値の変化量と前記タンク内圧センサの検出値の変化量とに基づいて、前記タンク内圧センサの検出値を補正するための補正係数を算出するようにしてもよい。
この構成により、本発明の燃料タンクの異常検知装置は、タンク内圧センサの特性を吸着器内圧センサの特性に合わせてタンク内圧センサの検出値を補正することにより、吸着器内圧センサの特性とタンク内圧センサの特性との違いによる検出値の誤差を抑制することができる。
また、上記(1)または(2)に記載の燃料タンクの異常検知装置において、(3)前記タンク穴検出部は、前記燃料タンクに穴があいていることを検出したことを条件として、前記タンク内圧センサの検出値に基づいて、前記穴の面積が予め定められた基準面積より広いか否かを検出するようにしてもよい。
この構成により、本発明の燃料タンクの異常検知装置は、燃料タンクにあいた大穴の判定基準とする基準面積より燃料タンクにあいた穴の面積が広いか否かを検出することができる。
本発明によれば、燃料タンク内と吸着器内とを連通する連通路から分岐したバイパス通路に設けられた絞り部によって発生された圧力差によって連通路を開閉する封鎖弁を設けた場合であっても、絞り部に形成された穴の大きさ以上に燃料タンクにあいた穴の面積を検出することができる燃料タンクの異常検知装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る燃料タンクの異常検知装置を搭載した車両における走行駆動用の内燃機関とその燃料系システムとを含む要部の概略構成図である。 図1に示す封鎖機構の給油時における概略構成図である。 図1に示すポンプモジュールの負圧導入時における概略構成図である。 図1に示すポンプモジュールの基準参照圧測定時における概略構成図である。 図1に示す封鎖機構の負圧導入時における概略構成図である。 図1に示すECUによるタンク内圧センサの検出値の補正を説明するための概念図である。 本発明の実施の形態に係る燃料タンクの異常検知装置によって実行される異常検知動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る燃料タンクの異常検知装置の作用を説明するためのタイミングチャートである。
以下、本発明に係る燃料タンクの異常検知装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る燃料タンクの異常検知装置を搭載した車両の要部構成、すなわち、走行駆動用の内燃機関とその燃料供給および燃料パージを行う燃料系システムとの機構を示している。本実施の形態の内燃機関は、揮発性の高い燃料を使用するもので、走行駆動用に車両に搭載されている。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る車両1は、エンジン2と、燃料供給機構3と、燃料パージシステム4と、ECU(Electronic Control Unit)5とを含んで構成されている。
エンジン2は、ECU5によって制御される点火プラグ20を用いた火花点火式の多気筒内燃機関、例えば、本実施の形態においては、4サイクルの直列4気筒エンジンによって構成されている。
エンジン2の4つの気筒2a(図1中に1つのみ図示する)の吸気ポート部分には、それぞれインジェクタ21(燃料噴射弁)が装着されており、複数のインジェクタ21は、デリバリーパイプ22に接続されている。
デリバリーパイプ22には、後述する燃料ポンプ32から、揮発性の高い燃料、例えばガソリンがエンジン2に要求される燃圧(燃料圧力)に加圧されて供給されるようになっている。
また、エンジン2の吸気ポート部分には吸気管23が接続されており、この吸気管23には、吸気脈動や吸気干渉を抑える所定容積のサージタンク23aが設けられている。
吸気管23の内部には吸気通路23bが形成されており、吸気通路23b上には、スロットルアクチュエータ24aにより開度調整可能に駆動されるスロットルバルブ24が設けられている。
このスロットルバルブ24は、ECU5からの制御により吸気通路23bの開度を調整することにより、エンジン2の吸入空気量を調整するようになっている。また、スロットルバルブ24には、その開度を検出するスロットルセンサ24bが設けられている。
燃料供給機構3は、エンジン2の燃料を貯留する燃料タンク30と、燃料タンク30に貯留された燃料を汲み上げる燃料ポンプ32と、燃料ポンプ32およびデリバリーパイプ22を接続する燃料供給管33と、燃料ポンプ32の上流側に設けられた吸入配管38とを含んで構成されている。
燃料タンク30は、車両1の車体の下部側に配置されており、エンジン2で消費される燃料を補給可能に貯留するようになっている。本実施の形態において、燃料ポンプ32は、燃料タンク30の内部に収容されている。
燃料ポンプ32は、燃料タンク30内の燃料を汲み上げて所定のフィード燃圧以上に加圧することができる吐出能力(吐出量および吐出圧)可変タイプのもので、例えば円周流ポンプによって構成されている。燃料ポンプ32は、詳細な内部構成を図示しないが、ポンプ作動用の羽根車と、その羽根車を駆動する内蔵モータとを有している。
また、燃料ポンプ32は、内蔵モータの駆動電圧と負荷トルクとに応じてポンプ作動用の羽根車の回転速度および回転トルクのうち少なくとも一方を変化させることで、その単位時間当りの吐出能力を変化させることができるようになっている。
このように燃料ポンプ32の吐出能力を変化させるため、燃料供給機構3には、ECU5の制御に応じて燃料ポンプ32の駆動電圧を制御するFPC(Fuel Pump Controller)10が設けられている。
燃料供給管33は、燃料ポンプ32の出力ポートと、デリバリーパイプ22内とを相互に連通させる燃料供給通路を形成している。吸入配管38は、燃料ポンプ32の上流側に吸入通路38aを形成しており、吸入通路38aの最上流部分には、サクションフィルタ38bが設けられている。このサクションフィルタ38bは、燃料ポンプ32に吸入される燃料をろ過する公知のものである。
一方、燃料タンク30には、燃料タンク30から車両1の側方または後方側に延びるように、給油管34が突出して設けられている。給油管34の突出方向の先端には、給油口34aが形成されている。この給油口34aは、車両1の図示しないボディに設けられたフューエルインレットボックス35内に収容されている。
また、給油管34には、燃料タンク30の上部と給油管34内の上流部分とを連通させる循環配管36が設けられている。フューエルインレットボックス35には、燃料の給油時に外部に対して開放されるフューエルリッド37が設けられている。
燃料の給油時には、フューエルリッド37を開放し、給油口34aに着脱可能に取り付けられたキャップ34bを取り外すことにより、給油口34aから燃料タンク30内に燃料を注入することができるようになる。
燃料パージシステム4は、燃料タンク30と吸気管23との間、より詳しくは、燃料タンク30とサージタンク23aとの間に介装されている。燃料パージシステム4は、燃料タンク30内で発生する蒸発燃料をエンジン2の吸気時に吸気通路23bに放出させて燃焼させることができるようになっている。
燃料パージシステム4は、燃料タンク30内で生じた蒸発燃料を吸着する吸着器を構成するキャニスタ41と、キャニスタ41に空気を通してキャニスタ41から脱離した燃料および空気を含むパージガスをエンジン2の吸気管23内に吸入させるパージ動作を実行するパージ機構42と、パージガスの吸気管23内への吸入量を制御してエンジン2における空燃比の変動を抑制するパージ制御機構45とを含んで構成されている。
キャニスタ41は、キャニスタケース41aの内部に活性炭等の吸着材41bを内蔵したものであり、燃料タンク30の外部に設置されている。キャニスタ41の内部(吸着材収納空間)は、燃料タンク30内とキャニスタ41内とを連通する連通路48を形成するベーパ配管49を介して燃料タンク30内の上部空間に連通するようになっている。
したがって、キャニスタ41は、燃料タンク30内で燃料が蒸発し、燃料タンク30内の上部空間に蒸発燃料が溜まるとき、吸着材41bによって蒸発燃料を吸着することができる。
燃料タンク30内において、ベーパ配管49には、ORVRバルブ50と、封鎖機構51とが設けられている。ORVRバルブ50は、給油時の液面上昇により閉弁し、ベーパ配管49内と燃料タンク30内との連通を遮断するようになっている。
また、ORVRバルブ50は、車両転倒時等においてもベーパ配管49と燃料タンク30との連通を遮断するようになっており、ベーパ配管49を介して燃料タンク30内の燃料が外部に漏洩しないようになっている。
図2に示すように、封鎖機構51は、連通路48から分岐したバイパス通路52に設けられた絞り部53を有している。本実施の形態において、絞り部53に形成された穴の径は1.5mmとする。
バイパス通路52には、絞り部53よりキャニスタ41側に背圧室54が画成されている。また、連通路48には、正圧室56が画成されている。封鎖機構51は、背圧室54と正圧室56との圧力差、すなわち、背圧室54と連通路48との圧力差によって連通路48を開閉するダイヤフラム弁55を有している。
ダイヤフラム弁55は、本発明における第1封鎖弁を構成する。ダイヤフラム弁55は、背圧室54と正圧室56とを分離するダイヤフラム60と、ダイヤフラム60を背圧室54から正圧室56方向に付勢するバネ61と、連通路48の途中を封鎖できるようにダイヤフラム60に貼り付けられたシール部材62とを有している。
ダイヤフラム弁55は、背圧室54の圧力と、バネ61の付勢力と、正圧室56の圧力と、キャニスタ41側の連通路48の圧力とに応じて、ダイヤフラム60が変形し、シール部材62によって連通路48の途中を開閉するようになっている。
封鎖機構51は、連通路48に対するバイパス通路52の合流通路52aを開閉する電磁弁63を有している。電磁弁63は、本発明における第2封鎖弁を構成する。電磁弁63は、無通電の状態で閉弁し、通電された状態で開弁する常閉タイプの電磁弁によって構成される。
給油時において、封鎖機構51の電磁弁63が開弁するようにEUC5によって制御され、燃料タンク30内に燃料が供給されると、燃料タンク30内の圧力が上昇する。これにより、背圧室54と正圧室56とに燃料タンク30内の気体が流入するが、絞り部53により、背圧室54より正圧室56の圧力が高くなり、背圧室とより正圧室56との間で圧力差が生じる。
この圧力差によって、ダイヤフラム60が図中上方に変形し、シール部材62によって封鎖されていた連通路48の途中が開放される。このため、燃料タンク30内から気体が流入し、図中、矢印で示す径路で気体が封鎖機構51を通過し、キャニスタ41側に気体が流出する。
図1において、パージ機構42は、キャニスタ41の内部を吸気管23の吸気通路23bのうちサージタンク23aの内部部分に連通させるパージ配管43と、キャニスタ41の内部を大気側、例えばフューエルインレットボックス35の内方の大気圧空間に開放させる大気配管44とを有している。
大気配管44の途中には、ポンプモジュール64が設けられている。図3に示すように、ポンプモジュール64は、負圧ポンプ70と、本発明における吸着器内圧センサを構成するキャニスタ内圧センサ71と、切換弁72と、アクチュエータ73と、基準絞り部74と、逆止弁75とを有している。
負圧ポンプ70は、ECU5の制御により駆動し、キャニスタ41側に負圧を導入するようになっている。逆止弁75は、負圧ポンプ70からキャニスタ内圧センサ71側に向かうガスの流れを遮断するようになっている。
基準絞り部74には、後述するようにECU5によって参照される基準参照圧Prefを測定するために設けられた基準穴が形成されている。本実施の形態において、基準絞り部74に形成された穴の径は0.5mmとする。
切換弁72には、通路72a、72bが形成されている。切換弁72は、ECU5によって制御されたアクチュエータ73によって駆動され、大気配管44によって形成された大気通路と通路72aとを連通させる第1位置と、大気配管44によって形成された大気通路と通路72bとを連通させる第2位置とのいずれかの位置をとるようになっている。
すなわち、切換弁72が第1位置にある場合には、キャニスタ41側の大気配管44が負圧ポンプ70に接続される。一方、切換弁72が第2位置にある場合には、大気側の大気配管44が基準絞り部74を介して負圧ポンプ70に接続される。
キャニスタ内圧センサ71は、切換弁72が第1位置にある状態で、キャニスタ41内の圧力(以下、「キャニスタ内圧」という)を検出するようになっている。ポンプモジュール64は、切換弁72が第1位置にある状態で負圧ポンプ70が駆動されることにより、図中、矢印で示す径路でキャニスタ41内から気体を吸引し、大気中に気体を放出するようになっている。
また、図4に示すように、ポンプモジュール64は、切換弁72が第2位置にある状態で負圧ポンプ70が駆動されることにより、矢印で示す径路で基準絞り部74を通過した気体を負圧ポンプ70に吸引させ、キャニスタ内圧センサ71に基準参照圧Prefを検出させるようになっている。
図1において、パージ機構42は、エンジン2の運転時にサージタンク23aの内部に吸気負圧が発生するとき、キャニスタ41の内部の一端側にパージ配管43を通して吸気負圧を導入させつつ、キャニスタ41の内部の他端側に大気配管44を通して大気を導入させることができる。
このように、パージ機構42は、キャニスタ41の吸着材41bに吸着されてキャニスタ41内に保持されている燃料を、キャニスタ41から脱離させてサージタンク23aの内部に吸入させることができる。
パージ制御機構45は、ECU5によって制御されるパージ用のバキュームソレノイドバルブ(以下、「パージ用VSV」という)46を含んで構成されている。パージ用VSV46は、パージ配管43の途中に設けられている。パージ用VSV46は、パージ配管43の途中の開度を変化させることで、キャニスタ41から脱離させる蒸発燃料の流量を可変制御できるようになっている。
具体的には、パージ用VSV46は、その励磁電流がECU5によってデューティ制御されることで開度を変化させることができ、そのデューティ比に応じたパージ率で、吸気管23内の吸気負圧によりキャニスタ41から脱離した蒸発燃料を空気と共にパージガスとしてサージタンク23a内に吸入させることができる。
ECU5は、CPU(Central Processing Unit)80と、RAM(Random Access Memory)81と、ROM(Read Only Memory)82と、フラッシュメモリ83と、入出力ポート(以下、「I/Oポート」という)84とを備えたコンピュータ装置によって構成されている。
ECU5のROM82には、当該コンピュータ装置をECU5として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、CPU80がRAM81を作業領域としてROM82に記憶されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータ装置は、ECU5として機能する。
I/Oポート84の入力側には、スロットルセンサ24bと、キャニスタ内圧センサ71とに加えて、燃料タンク30内の圧力(以下、単に「タンク内圧」という)を検出するタンク内圧センサ31を含む各種センサ類が接続されている。
また、I/Oポート84の出力側には、FPC10、点火プラグ20、スロットルアクチュエータ24a、パージ用VSV46、電磁弁63、負圧ポンプ70およびアクチュエータ73等の各種制御対象類が接続されている。
ECU5は、各種センサ類によって検出された情報に基づいて、各種制御対象類を制御するようになっている。例えば、ECU5は、各種センサ情報に基づいて、パージ用VSV46をデューティ制御することにより、パージ率を制御することができるようになっている。
具体的には、ECU5は、エンジン2が所定の運転状態にあるときに、スロットルセンサ24bより得られるスロットルバルブ24の開度が予め設定された設定開度より小さい状態となることを条件として、パージ用VSV46を作動させることによりパージ機構42にパージ動作を実行させるようになっている。
また、本実施の形態において、ECU5は、本発明における車両1がデッドソーク中の特定のタイミング(例えば、エンジン2が停止されてから5時間後)で、例えば、エンジン水温が予め定められた水温より低いといったように、車両1の状態が所定の条件を満たしている場合には、燃料系システムの穴を検出するようになっている。
例えば、ECU5は、本発明における異常判定値算出部を構成し、電磁弁63が閉じられた状態で、キャニスタ41内に負圧を導入し、キャニスタ内圧センサ71の検出値に基づいて異常判定値を算出するようになっている。
具体的には、ECU5は、電磁弁63を閉弁するように制御し、切換弁72が第2位置をとるようにアクチュエータ73を制御した状態で、キャニスタ内圧センサ71の検出値が安定するまで負圧ポンプ70を駆動するようになっている。
これにより、ポンプモジュール64において、基準絞り部74を通過したガスの圧力がキャニスタ内圧センサ71によって検出されるため、本実施の形態においては、径の長さが0.5mmの穴が検出されたときの基準参照圧Prefが検出される。
ECU5は、基準参照圧Prefから予め定められた値αを減じた値を燃料タンク30に穴があいているか否かを検出するための異常判定値として穴検出判定値Pslを算出するようになっている。ここで、値αは、略0に近い負の値であり、ROM82に記憶されている。
また、ECU5は、基準参照圧Prefから予め定められた値βを乗じた値を燃料タンク30に予め定められた基準面積より広い穴(以下、単に「大穴」という)があいているか否かを検出するための異常判定値として大穴検出判定値Pglを算出するようになっている。
ここで、値βは、0より大きく1未満の正の値であり、ROM82に記憶されている。本実施の形態において、値βは、0.2とする。したがって、本実施の形態において、基準面積は、径の長さが2mmの穴の面積となる。
ECU5は、電磁弁63が閉弁された状態で、切換弁72が第1位置をとるようにアクチュエータ73を制御し、キャニスタ内圧センサ71の検出値が安定するまで負圧ポンプ70を駆動するようになっている。これにより、キャニスタ内圧がキャニスタ内圧センサ71によって検出される。
ここで、ECU5は、キャニスタ内圧と基準参照圧Prefとを比較することにより、キャニスタ内圧が基準参照圧Pref未満であれば、ポンプモジュール64よりキャニスタ41側に穴があいていないと判断し、キャニスタ内圧が基準参照圧Pref以上であれば、ポンプモジュール64よりキャニスタ41側に穴があいていると判断するようになっている。
ECU5は、本発明におけるタンク穴検出部を構成し、ポンプモジュール64よりキャニスタ41側に穴があいていないと判断した場合には、電磁弁63が開弁された状態でキャニスタ41内に負圧を導入し、キャニスタ内圧センサ71の検出値と異常判定値とを比較して、燃料タンク30に穴があいているか否かを検出し、燃料タンク30に穴があいていることを検出したことを条件として、タンク内圧センサ31の検出値に基づいて、燃料タンク30にあいた穴の面積を検出するようになっている。
具体的には、ECU5は、電磁弁63を開弁するように制御し、切換弁72が第2位置をとるようにアクチュエータ73を制御し、キャニスタ内圧センサ71の検出値が安定するまで負圧ポンプ70を駆動するようになっている。
これにより、燃料タンク30に穴があいていれば、穴検出判定値Psl以上の圧力がキャニスタ内圧センサ71によって検出される。したがって、ECU5は、キャニスタ内圧センサ71の検出値が穴検出判定値Psl未満であれば、燃料タンク30に穴があいていないと判断し、キャニスタ内圧センサ71の検出値が穴検出判定値Psl以上であれば、燃料タンク30に穴があいていると判断するようになっている。
しかしながら、ECU5が、電磁弁63を開弁するように制御し、切換弁72が第2位置をとるようにアクチュエータ73を制御し、キャニスタ内圧センサ71の検出値が安定するまで負圧ポンプ70を駆動すると、図5に示すように、封鎖機構51においては、負圧ポンプ70によって発生された負圧ではダイヤフラム弁55が開弁せずに、図中、矢印で示すように、絞り部53を通過した気体がポンプモジュール64に流れる。
このため、径の長さが1.5mm以上の穴が燃料タンク30にあいていたとしても、封鎖機構51の絞り部53を通過した気体がポンプモジュール64に流れるため、キャニスタ内圧センサ71では、径の長さが1.5mmの穴が燃料タンク30にあいているものとして検出されてしまう。
このため、図1において、ECU5は、燃料タンク30に穴があいていることを検出したことを条件として、タンク内圧センサ31の検出値に基づいて、穴の面積が基準面積より広いか否かを検出するようになっている。
具体的には、ECU5は、タンク内圧センサ31の検出値が大穴検出判定値Pgl未満であれば、基準面積未満の面積の穴(以下、単に「小穴」という)が燃料タンク30にあいていると判断し、タンク内圧センサ31の検出値が大穴検出判定値Pgl以上であれば、大穴が燃料タンク30にあいていると判断するようになっている。
ECU5は、判断結果をフラッシュメモリ83に書き込むことにより、ECU5に不図示の試験装置が接続された状態で、当該試験装置に判断結果を出力することができるようになっている。
ところで、燃料タンク30に穴があいていない場合においても、タンク内圧センサ31の検出値と、キャニスタ内圧センサ71の検出値との間には、誤差が生じる。例えば、タンク内圧センサ31とキャニスタ内圧センサ71との公差が±5%である場合には、タンク内圧センサ31の検出値とキャニスタ内圧センサ71の検出値との間には、最大で10%の誤差が生じる。
さらに、タンク内圧センサ31とキャニスタ内圧センサ71との部品のばらつき、劣化具合、および、組み付けのばらつきを考慮すると、タンク内圧センサ31の検出値とキャニスタ内圧センサ71の検出値との間には、10%以上の誤差が生じることも起こり得る。
このため、ECU5は、燃料タンク30に穴があいていないことを検出したことを条件として、電磁弁63が開かれたときからキャニスタ41内に負圧を導入した後までにおけるキャニスタ内圧センサ71の検出値の変化量dPcとタンク内圧センサ31の検出値の変化量dPtとに基づいて、タンク内圧センサ31の検出値を補正するための補正係数を算出するようになっている。
具体的には、ECU5は、図6において符号100で示すように、電磁弁63を開いたときのタンク内圧センサ31の検出値Pt1と、キャニスタ内圧センサ71の検出値Pc1とをRAM81に記憶し、キャニスタ内圧センサ71の検出値が安定したとき(tn)のタンク内圧センサ31の検出値Pt2と、キャニスタ内圧センサ71の検出値Pc2とをRAM81に記憶するようになっている。
ECU5は、燃料タンク30に穴があいていないことを検出したことを条件として、タンク内圧センサ31の検出値の変化量dPc(=Pc2−Pc1)と、キャニスタ内圧センサ71の検出値の変化量dPt(=Pt2−Pt1)とを算出し、変化量dPcを変化量dPtで除することにより、補正係数Kc(=dPc/dPt)を算出するようになっている。
ECU5は、前回の補正係数Kと、補正係数Kの算出回数nをフラッシュメモリ83に記憶するようになっている。ECU5は、算出した補正係数Kcとフラッシュメモリ83に記憶された補正係数Kとを平均化した補正係数Ka(=(K×n+Kc)/(n+1))を算出するようになっている。
ECU5は、補正係数Kaと算出回数(n+1)とでフラッシュメモリ83に格納された補正係数Kと算出回数nとを更新するようになっている。また、ECU5は、フラッシュメモリ83に記憶された補正係数Kをタンク内圧センサ31の検出値に乗じることにより、タンク内圧センサ31の検出値を補正するようになっている。
このように、図6において、ECU5は、タンク内圧センサ31の特性110をキャニスタ内圧センサ71の特性111に合わせるように、タンク内圧センサ31の検出値を補正するようになっている。
したがって、ECU5は、タンク内圧センサ31の特性110とキャニスタ内圧センサ71の特性111との違いによる符号101で示す検出値の誤差を符号102で示すように抑制することができる。
次に、本実施の形態に係る燃料タンクの異常検知装置の異常検知動作について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明する異常検知動作は、前述したように、車両1がデッドソーク中の特定のタイミングで、車両1の状態が所定の条件を満たしている場合に実行される。また、異常検知動作の実行開始時には、電磁弁63は閉弁している。
まず、ECU5は、切換弁72が第2位置をとるようにアクチュエータ73を制御した状態で、キャニスタ内圧センサ71の検出値が安定するまで負圧ポンプ70を駆動することにより、基準参照圧Prefを検出する(ステップS1)。
次いで、ECU5は、基準参照圧Prefに基づいて、燃料タンク30に穴があいているか否かを検出するための穴検出判定値Pslと、燃料タンク30に大穴があいているか否かを検出するための大穴検出判定値Pglを異常判定値として算出する(ステップS2)。
次いで、ECU5は、切換弁72が第1位置をとるようにアクチュエータ73を制御し、キャニスタ内圧センサ71の検出値が安定するまで負圧ポンプ70を駆動することによって、ポンプモジュール64よりキャニスタ41側に負圧を導入する(ステップS3)。
次いで、ECU5は、ステップS1と同様に、基準参照圧Prefを確認する(ステップS4)。すなわち、ECU5は、検出した基準参照圧Prefと、ステップS1で検出した基準参照圧Prefとが等しいことを確認する。
なお、検出した基準参照圧Prefと、ステップS1で検出した基準参照圧Prefとが等しくなかった場合には、ECU5は、車両1が異常検知動作を実行することができない状態になったと判断し、この判断結果をフラッシュメモリ83に書き込み、異常検知動作を終了する。
次いで、ECU5は、ステップS3が完了した時点でキャニスタ内圧センサ71によって検出されたキャニスタ内圧と基準参照圧Prefとを比較することにより、ポンプモジュール64よりキャニスタ41側に穴があいているか否かを判断する(ステップS5)。
ここで、ポンプモジュール64よりキャニスタ41側に穴があいていると判断した場合には、ECU5は、ポンプモジュール64よりキャニスタ41側に穴があいている旨をフラッシュメモリ83に書き込み、異常検知動作を終了する。
一方、ポンプモジュール64よりキャニスタ41側に穴があいていないと判断した場合には、ECU5は、電磁弁63を開弁するように制御する(ステップS6)。電磁弁63が開弁すると、ECU5は、タンク内圧センサ31の検出値Pt1と、キャニスタ内圧センサ71の検出値Pc1とをRAM81に記憶する(ステップS7)。
次いで、ECU5は、切換弁72が第2位置をとるようにアクチュエータ73を制御し、キャニスタ内圧センサ71の検出値が安定するまで負圧ポンプ70を駆動することにより、燃料タンク30に負圧を導入する(ステップS8)。ステップS8が完了すると、ECU5は、タンク内圧センサ31の検出値Pt2と、キャニスタ内圧センサ71の検出値Pc2とをRAM81に記憶する(ステップS9)。
次いで、ECU5は、キャニスタ内圧センサ71の検出値Pc2が穴検出判定値Psl未満であるか否かを判断する(ステップS10)。ここで、検出値Pc2が穴検出判定値Psl未満であると判断した場合には、ECU5は、燃料タンク30に穴があいていないと判断し(ステップS11)、この判断結果をフラッシュメモリ83に書き込む。
次いで、ECU5は、タンク内圧センサ31の検出値の変化量dPc(=Pc2−Pc1)と、キャニスタ内圧センサ71の検出値の変化量dPt(=Pt2−Pt1)とを算出し、変化量dPcを変化量dPtで除することにより、補正係数Kc(=dPc/dPt)を算出する(ステップS12)。
次いで、ECU5は、算出した補正係数Kcとフラッシュメモリ83に記憶された補正係数Kとを平均化した補正係数Ka(=(K×n+Kc)/(n+1))を算出し、補正係数Kaと算出回数(n+1)とでフラッシュメモリ83に格納された補正係数Kと算出回数nを更新する(ステップS13)。
次いで、ECU5は、ステップS1と同様に、基準参照圧Prefを確認する(ステップS14)。ここで、ECU5は、ステップS4と同様に、検出した基準参照圧Prefと、ステップS1で検出した基準参照圧Prefとが等しいことを確認し、異常検知動作を終了する。
ステップS5において、ポンプモジュール64よりキャニスタ41側に穴があいていると判断した場合には、ECU5は、フラッシュメモリ83に格納された補正係数Kをタンク内圧センサ31の検出値Pt2に乗じることにより、検出値Pt2を補正する(ステップS15)。
次いで、ECU5は、補正した検出値Pt2が大穴検出判定値Pgl未満であるか否かを判断する(ステップS16)。ここで、検出値Pt2が大穴検出判定値Pgl未満であると判断した場合には、ECU5は、燃料タンク30に小穴があいていると判断し(ステップS17)、判断結果をフラッシュメモリ83に書き込み、ステップS14の処理を実行する。
一方、ここで、検出値Pt2が大穴検出判定値Pgl未満でないと判断した場合には、ECU5は、燃料タンク30に大穴があいていると判断し(ステップS18)、判断結果をフラッシュメモリ83に書き込み、ステップS14の処理を実行する。
次に、本実施の形態に係る燃料タンクの異常検知装置の作用について図8を参照して説明する。なお、図8に示すタイミングチャートは、燃料タンク30に大穴があいている例について示している。また、本発明を理解しやすくするために、タンク内圧センサ31の検出値の補正については、説明を省略する。
時刻t1〜t2において、ECU5は、基準参照圧Prefを検出する。ここで、ECU5は、基準参照圧Prefに基づいて、穴検出判定値Pslと、大穴検出判定値Pglを算出する。
時刻t2〜t3において、ECU5は、キャニスタ41側に負圧を導入する。ここでは、キャニスタ41側に穴があいていないため、キャニスタ内圧センサ71の検出値は、基準参照圧Pref未満になる。
時刻t4〜t5において、ECU5は、基準参照圧Prefを確認する。時刻t6において、ECU5は、電磁弁63を開弁し、切換弁72が第2位置をとるようにアクチュエータ73を制御し、キャニスタ内圧センサ71の検出値が安定する時刻t7まで負圧ポンプ70を駆動することにより、燃料タンク30に負圧を導入する。
時刻t6〜t7において、キャニスタ内圧センサ71の検出値は、燃料タンク30に大穴があいているにもかかわらず、絞り部53の影響を受けてPgl以上にはならない。これに対し、タンク内圧センサ31の検出値は、Pgl以上となっている。このため、ECU5は、燃料タンク30に大穴があいていると判断する。時刻t8〜t9において、ECU5は、基準参照圧Prefを確認する。
以上に説明したように、本実施の形態は、燃料タンク30に穴があいていることを検出したことを条件として、タンク内圧センサ31の検出値に基づいて、燃料タンク30にあいた穴の面積を検出することにより、バイパス通路52に設けられた絞り部53の影響を受けずに、燃料タンク30にあいた穴の面積を検出することができるようにした。
したがって、本実施の形態は、燃料タンク30内とキャニスタ41内とを連通する連通路48から分岐したバイパス通路52に設けられた絞り部53によって発生された圧力差によって連通路48を開閉するダイヤフラム弁55を設けた場合であっても、絞り部53に形成された穴の大きさ以上に燃料タンク30にあいた穴の面積を検出することができる。
なお、本実施の形態においては、ECU5は、補正係数Kと、補正係数Kの算出回数nをフラッシュメモリ83に記憶し、新たに算出した補正係数Kcとフラッシュメモリ83に記憶された補正係数Kとを平均化した補正係数Ka(=(K×n+Kc)/(n+1))を算出し、補正係数Kaと算出回数(n+1)とでフラッシュメモリ83に記憶された補正係数Kと算出回数nを更新するものとして説明したが、本発明における補正係数Kの算出方法を限定するものではない。
例えば、ECU5は、補正係数Kをフラッシュメモリ83に記憶し、新たに算出した補正係数Kcとフラッシュメモリ83に記憶された補正係数Kとを平均化した補正係数Ka(=(K+Kc)/2)を算出し、補正係数Kaでフラッシュメモリ83に記憶された補正係数Kを更新するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、燃料ポンプ32が燃料タンク30の内部に収容されているものとして説明したが、本発明においては、燃料ポンプ32が燃料タンク30の外部に設けられていてもよい。
また、本実施の形態においては、キャニスタ41が燃料タンク30の外部に設けられているものとして説明したが、本発明においては、キャニスタ41が燃料タンク30の内部に収容されていてもよい。
以上のように、本発明に係る燃料タンクの異常検知装置は、燃料タンク内と吸着器内とを連通する連通路から分岐したバイパス通路に設けられた絞り部によって発生された圧力差によって連通路を開閉する封鎖弁を設けた場合であっても、絞り部に形成された穴の大きさ以上に燃料タンクにあいた穴の面積を検出することができるという効果を奏するものであり、特に、内燃機関に適用される燃料タンクの異常検知装置に有用である。
1…車両、2…エンジン(内燃機関)、5…ECU(異常判定値算出部、タンク穴検出部)、30…燃料タンク、31…タンク内圧センサ、41…キャニスタ(吸着器)、49…連通路、51…封鎖機構、52…バイパス通路、53…絞り部、54…背圧室、55…ダイヤフラム弁(第1封鎖弁)、63…電磁弁(第2封鎖弁)、71…キャニスタ内圧センサ(吸着器内圧センサ)

Claims (3)

  1. 燃料を貯留する燃料タンクと、
    前記燃料タンク内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着器と、
    前記燃料タンク内と前記吸着器内とを連通する連通路を封鎖する封鎖機構と、
    前記吸着器内の圧力を検知する吸着器内圧センサと、を備え、
    前記封鎖機構が、
    前記連通路から分岐したバイパス通路に設けられた絞り部と、
    前記絞り部より前記吸着器側の前記バイパス通路に画成された背圧室と前記連通路との圧力差によって前記連通路を開閉する第1封鎖弁と、
    前記連通路に対する前記バイパス通路の合流通路を開閉する第2封鎖弁と、を有する燃料タンクの異常検知装置において、
    前記燃料タンク内の圧力を検知するタンク内圧センサと、
    前記第2封鎖弁が閉じられた状態で前記吸着器内に負圧を導入し、前記吸着器内圧センサの検出値に基づいて異常判定値を算出する異常判定値算出部と、
    前記第2封鎖弁が開かれた状態で前記吸着器内に負圧を導入し、前記吸着器内圧センサの検出値と前記異常判定値とを比較して、前記燃料タンクに穴があいているか否かを検出するタンク穴検出部とを備え、
    前記タンク穴検出部は、前記燃料タンクに穴があいていることを検出したことを条件として、前記タンク内圧センサの検出値に基づいて、前記穴の面積を検出することを特徴とする燃料タンクの異常検知装置。
  2. 前記タンク穴検出部は、前記燃料タンクに穴があいていないことを検出したことを条件として、前記第2封鎖弁が開かれたときから前記吸着器内に負圧を導入した後までにおける前記吸着器内圧センサの検出値の変化量と前記タンク内圧センサの検出値の変化量とに基づいて、前記タンク内圧センサの検出値を補正するための補正係数を算出することを特徴とする請求項1に記載の燃料タンクの異常検知装置。
  3. 前記タンク穴検出部は、前記燃料タンクに穴があいていることを検出したことを条件として、前記タンク内圧センサの検出値に基づいて、前記穴の面積が予め定められた基準面積より広いか否かを検出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料タンクの異常検知装置。
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