JP2014205466A - 車両用電源制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
その為、近時、省エネルギー(省電力)及び過電圧による機器の寿命短縮防止等の観点から、車載バッテリ及びオルタネータからの電源電圧を12V前後にPWM制御して機器に供給する車両用電源制御装置が普及しつつある。
特許文献2には、電源が急変動しても点灯装置の出力を略一定に保持して、放電灯のちらつきや立消え等の不具合を防止する放電灯点灯装置が開示されている。
例えば、デューティ比の単位時間当たりの変化量が過大な場合、ランプではちらつき、モータでは回転ムラの原因となり、デューティ比の単位時間当たりの変化量が過小な場合は、PWM制御の応答遅れとなって、実効電圧の上限超過が発生し、省エネルギー及び機器の寿命短縮防止の妨げとなる。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態1の概略構成を示すブロック図である。
この車両用電源制御装置は、オルタネータ(車載発電機、交流発電機)1が発電し整流した電力が、バッテリBに充電されると共に、それぞれのスイッチング回路10,11,12を通じて、ランプである負荷13,14,15に給電される。バッテリBが充電されないときは、バッテリBからの放電電力が、スイッチング回路10,11,12を通じて、負荷13,14,15に給電される。
(1−α)×(1周期前に出力した電圧値)
+α×(検出した電圧値)=電圧値(但し、1≧α>0) (1)
(13.2/電源電圧値)2 ×100 (%) (2)
により、デューティ比を演算し、デューティ比出力手段6へ与える。
出力監視回路7は、スイッチング回路10,11,12によりPWM制御された電力の電圧値及び電流値(実効値)をそれぞれ電圧値に変換し、デューティ比演算手段5に与える。
デューティ比変化量検出手段8a,8b,8cが算出した各デューティ比変化量は、それぞれフィルタパラメータ設定変更手段9a,9b,9cに与えられ、フィルタパラメータ設定変更手段9a,9b,9cは、与えられた各デューティ比変化量に基づき、内蔵するテーブル16a,16b,16cを参照する。
テーブル16a,16b,16cの内容は、単位時間当たりのデューティ比変化量とフィルタ演算手段4が有するソフトフィルタ時定数(時定数)との特性を示している。ソフトフィルタ時定数は、例えば、(1)式におけるα(なまし係数)であり、この場合は、ソフトフィルタ時定数αが大きくなる程、単位時間当たりのデューティ比変化量は小さくなる。
電源制御部25は、起動信号を与えられると、電圧計測手段3によりA/D変換された電源電圧値を読込み、フィルタ演算手段4に与える。フィルタ演算手段4は、与えられた電源電圧値を使用して(1)式のフィルタ演算処理を開始する。
デューティ比演算手段5は、算出したデューティ比Dを、デューティ比出力手段6から出力し、スイッチング回路10をPWM制御する。
フィルタパラメータ設定変更手段9aは、テーブル16aを参照することにより、デューティ比変化量検出手段8aが算出したデューティ比変化量△Dが、△D1<△D<△D2の範囲(所定範囲)内にあるか否かを判定し(S5)、範囲内にあれば、デューティ比変化量検出手段8aが所定時間毎にデューティ比Dを読込む(S1)。
フィルタパラメータ設定変更手段9aは、デューティ比変化量△Dが、△D1<△D<△D2の範囲(所定範囲)内でなければ(S5)、テーブル16aを参照することにより、△D1<△D<△D2となるソフトフィルタ時定数(パラメータ)αを選択する(S7)。
フィルタ演算手段4は、変更設定されたソフトフィルタ時定数αにより、(1)式のフィルタ演算処理を実行する。
尚、本実施の形態1では、負荷13,14,15がランプである場合を説明したが、負荷13,14,15がモータである場合、及び負荷13,14,15がヒータである場合でも同様に実施することは可能である。負荷13,14,15がモータである場合は、モータの回転ムラ及び急激な回転変化を抑制することができる。
図4は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態2におけるテーブル16a,16b,16cの内容のイメージを示す特性図である。
この車両用電源制御装置のフィルタパラメータ設定変更手段9a,9b,9cが内蔵するテーブル16a,16b,16cの内容は、単位時間当たりのデューティ比変化量とフィルタ演算手段4が有するソフトフィルタの演算周期との特性を示している。ソフトフィルタの演算周期が長くなる程、単位時間当たりのデューティ比変化量は大きくなる。
その他の構成及び動作は、実施の形態1で説明した構成及び動作と同様であるので(但し、ソフトフィルタ時定数αをソフトフィルタの演算周期に読替える)、説明を省略する。
図5は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態3におけるテーブル16a,16b,16cの内容のイメージを示す特性図である。
この車両用電源制御装置のフィルタパラメータ設定変更手段9a,9b,9cが内蔵するテーブル16a,16b,16cの内容は、単位時間当たりのデューティ比変化量とフィルタ演算手段4が演算を開始する際の(1)式における(1周期前に出力した電圧値)の初期値(ソフトフィルタ演算開始電圧値)との特性を示している。ソフトフィルタ演算開始電圧が高くなる程、単位時間当たりのデューティ比変化量は小さくなる。
フィルタ演算手段4は、その際、運転開始時又はエンジン始動時等で演算を開始し、初回のフィルタ演算を実行するのであれば、設定されているソフトフィルタ演算開始電圧値を(1周期前に出力した電圧値)の初期値として(1)式を演算する。
その他の構成及び動作は、実施の形態1で説明した構成及び動作と同様であるので(但し、ソフトフィルタ時定数αをソフトフィルタ演算開始電圧値に読替える)、説明を省略する。
図6は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態4の概略構成を示すブロック図である。
この車両用電源制御装置は、オルタネータ1及びバッテリBが出力する電源電圧値が、電源入力回路(変動抑制回路)2を通じて,負荷13,14,15毎に電圧計測手段3aにより検出されA/D変換されて出力される。電圧計測手段3aでA/D変換され出力された電源電圧値は、フィルタ演算手段(演算処理手段)4aにより負荷13,14,15毎に所定のサンプリング周期(演算周期)で読込まれる。
デューティ比変化量検出手段8a,8b,8cが算出した各デューティ比変化量は、それぞれA/D変換パラメータ設定変更手段17a,17b,17cに与えられ、A/D変換パラメータ設定変更手段17a,17b,17cは、与えられた各デューティ比変化量に基づき、内蔵するテーブル18a,18b,18cを参照する。
テーブル18a,18b,18cの内容は、単位時間当たりのデューティ比変化量と電圧計測手段3aにおけるA/D変換のサンプリング周期(検出周期)との特性を示している。A/D変換のサンプリング周期が長くなる程、単位時間当たりのデューティ比変化量は大きくなる。
その他の構成は、実施の形態1で説明した構成(図1)と同様であるので、説明を省略する。
電源制御部25aは、起動信号を与えられると、電圧計測手段3aによりA/D変換された負荷13,14,15毎の電源電圧値を読込み、フィルタ演算手段4aに与える。フィルタ演算手段4aは、与えられた電源電圧値を使用して(1)式のフィルタ演算処理を開始する。
デューティ比演算手段5は、算出したデューティ比Dを、デューティ比出力手段6から出力し、スイッチング回路10をPWM制御する。
A/D変換パラメータ設定変更手段17aは、テーブル18aを参照することにより、デューティ比変化量検出手段8aが算出したデューティ比変化量△Dが、△D1<△D<△D2の範囲(所定範囲)内にあるか否かを判定し(S5)、範囲内にあれば、デューティ比変化量検出手段8aが所定時間毎にデューティ比Dを読込む(S1)。
A/D変換パラメータ設定変更手段17aは、デューティ比変化量△Dが、△D1<△D<△D2の範囲(所定範囲)内でなければ(S5)、テーブル18aを参照することにより、△D1<△D<△D2となるA/D変換のサンプリング周期(パラメータ)を選択する(S7)。
電圧計測手段3aは、電源入力回路2を通じて検出した電源電圧値を、変更設定されたA/D変換のサンプリング周期によりA/D変換し、A/D変換した電源電圧値を、フィルタ演算手段4aに与える。フィルタ演算手段4aは、与えられた電源電圧値により、(1)式のフィルタ演算処理を実行する。
図8は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態5におけるテーブル18a,18b,18cの内容のイメージを示す特性図である。
この車両用電源制御装置のA/D変換パラメータ設定変更手段17a,17b,17cが内蔵するテーブル18a,18b,18cの内容は、単位時間当たりのデューティ比変化量と電圧計測手段3aが電源電圧値をA/D変換する際のA/D変換分解能(分解能、(量子化)ビット数)との特性を示している。A/D変換分解能のビット数が大きくなる程、単位時間当たりのデューティ比変化量は小さくなる。
その他の構成及び動作は、実施の形態4で説明した構成及び動作と同様であるので(但し、A/D変換のサンプリング周期をA/D変換分解能に読替える)、説明を省略する。
図9は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態6の概略構成を示すブロック図である。
この車両用電源制御装置は、オルタネータ1及びバッテリBが出力する電源電圧値が、電源入力回路(変動抑制回路)2を通じて,電圧計測手段3により検出されA/D変換されて出力される。電圧計測手段3でA/D変換され出力された電源電圧値は、フィルタ演算手段(演算処理手段)4bにより読込まれる。
(1−α)×(1周期前に出力した電圧値)
+α×(検出した電圧値)=電圧値(但し、1≧α>0) (1)
(13.2/電源電圧値)2 ×100 (%) (2)
により、デューティ比を演算し、デューティ比出力手段6へ与える。
デューティ比変化量検出手段8a,8b,8cが算出した各デューティ比変化量は、それぞれデューティ比演算パラメータ設定変更手段19a,19b,19cに与えられ、デューティ比演算パラメータ設定変更手段19a,19b,19cは、与えられた各デューティ比変化量に基づき、内蔵するテーブル20a,20b,20cを参照する。
テーブル20a,20b,20cの内容は、単位時間当たりのデューティ比変化量とデューティ比演算手段5aにおけるデューティ比分解能(デューティ比の刻み;1%,0.5%,0.1%・・・、量子化ビット数)との特性を示している。デューティ比分解能が粗くなる程(デューティ比の刻みが粗くなる程、量子化ビット数が小さくなる程)、単位時間当たりのデューティ比変化量は大きくなる。
変更されたデューティ比分解能は、それぞれデューティ比演算手段5aに与えられ、デューティ比演算手段5aは、負荷13,14,15毎にデューティ比分解能を設定変更し、設定変更したデューティ比分解能により、それぞれデューティ比を(2)式により演算する。
その他の構成は、実施の形態1で説明した構成(図1)と同様であるので、説明を省略する。
電源制御部25bは、起動信号を与えられると、電圧計測手段3によりA/D変換された電源電圧値を読込み、フィルタ演算手段4bに与える。フィルタ演算手段4bは、与えられた電源電圧値を使用して(1)式のフィルタ演算処理を開始する。
デューティ比演算手段5aは、算出したデューティ比Dを、デューティ比出力手段6から出力し、スイッチング回路10をPWM制御する。
デューティ比演算パラメータ設定変更手段19aは、テーブル20aを参照することにより、デューティ比変化量検出手段8aが算出したデューティ比変化量△Dが、△D1<△D<△D2の範囲(所定範囲)内にあるか否かを判定し(S5)、範囲内にあれば、デューティ比変化量検出手段8aが所定時間毎にデューティ比Dを読込む(S1)。
デューティ比演算パラメータ設定変更手段19aは、デューティ比変化量△Dが、△D1<△D<△D2の範囲(所定範囲)内でなければ(S5)、テーブル20aを参照することにより、△D1<△D<△D2となるデューティ比分解能(パラメータ)を選択する(S7)。
図11は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態7におけるテーブル20a,20b,20cの内容のイメージを示す特性図である。
この車両用電源制御装置では、デューティ比演算手段5aが、フィルタ演算手段4bから与えられた電源電圧値及び所定電圧値(ここでは13.2Vとするが、負荷毎に異なっても良い)を用いて、負荷13,14,15毎に(2)式
(13.2/電源電圧値)2 ×100 (%) (2)
の近似式により、デューティ比を演算し、デューティ比出力手段6へ与える。
(2)式の近似式は、例えば、最小二乗法等により予め求めてある1次近似式、折線近似式又は2次多項式近似である。
(2)式の1次近似式
a×(電源電圧値)+b (%) (3)
(a,bは任意の実数)
により、デューティ比yを演算する場合、(3)式は、例えば、y=−8.976x+201.4となる。
a×(電源電圧値)+b (%) (4)
(a,bは、所定の電圧区間毎に定められた任意の実数)
により、デューティ比を演算する場合、(4)式は、例えば、0.1V毎に係数a、bが定められた折線となる。
a×(電源電圧値)2 +b×(電源電圧値)+c (%) (5)
(a,b,cは任意の実数)
により、デューティ比yを演算する場合、(5)式は、例えば、y=0.9062x2 −36.162x+402.49となる。
(3)(4)(5)式は、それぞれ係数a,b,cを変更することにより、演算誤差を増減することが可能である。
その他の構成及び動作は、実施の形態6で説明した構成及び動作と同様であるので(但し、デューティ比分解能をデューティ比の演算誤差に読替える)、説明を省略する。
図12は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態8の概略構成を示すブロック図である。
この車両用電源制御装置は、電圧計測手段3でA/D変換され出力された電源電圧値が、フィルタ演算手段(演算処理手段)4bにより読込まれる。
(1−α)×(1周期前に出力した電圧値)
+α×(検出した電圧値)=電圧値(但し、1≧α>0) (1)
(13.2/電源電圧値)2 ×100 (%) (2)
により、デューティ比を演算し、デューティ比出力手段6aへ与える。
デューティ比変化量検出手段8a,8b,8cが算出した各デューティ比変化量は、それぞれデューティ比更新周期設定変更手段23a,23b,23cに与えられ、デューティ比更新周期設定変更手段23a,23b,23cは、与えられた各デューティ比変化量に基づき、内蔵するテーブル24a,24b,24cを参照する。
テーブル24a,24b,24cの内容は、単位時間当たりのデューティ比変化量と、デューティ比出力手段6aがデューティ比を更新する周期との特性を示している。
デューティ比出力手段6aは、デューティ比演算手段5bが演算した負荷13,14,15毎の各デューティ比を、それぞれ所定の周期で更新し、更新した各デューティ比を出力する。従って、デューティ比出力手段6aが出力する各デューティ比は、デューティ比演算手段5bが演算した各デューティ比とは必ずしも一致しない。デューティ比の更新周期が長くなる程、単位時間当たりのデューティ比変化量は大きくなる。
その他の構成は、実施の形態1で説明した構成(図1)と同様であるので、説明を省略する。
電源制御部25cは、起動信号を与えられると、電圧計測手段3によりA/D変換された電源電圧値を読込み、フィルタ演算手段4bに与える。フィルタ演算手段4bは、与えられた電源電圧値を使用して(1)式のフィルタ演算処理を開始する。
デューティ比演算手段5bは、算出したデューティ比Dを、デューティ比出力手段6aに与える。デューティ比出力手段6aは、与えられたデューティ比Dを所定の周期で更新しながら出力し、スイッチング回路10をPWM制御する。
デューティ比更新周期設定変更手段23aは、テーブル24aを参照することにより、デューティ比変化量検出手段8aが算出したデューティ比変化量△Dが、△D1<△D<△D2の範囲(所定範囲)内にあるか否かを判定し(S5)、範囲内にあれば、デューティ比変化量検出手段8aが所定時間毎にデューティ比Dを読込む(S1)。
デューティ比更新周期設定変更手段23aは、デューティ比変化量△Dが、△D1<△D<△D2の範囲(所定範囲)内でなければ(S5)、テーブル24aを参照することにより、△D1<△D<△D2となるデューティ比の更新周期(パラメータ)を選択する(S7)。
図14は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態9の概略構成を示すブロック図である。
この車両用電源制御装置は、オルタネータ1及びバッテリBが出力する電源電圧値が、負荷13,14,15毎に電源入力回路(変動抑制回路、ハードフィルタ)2aを通じて、電圧計測手段3bにより検出されA/D変換されて出力される。電源入力回路2aは、負荷13,14,15毎に、コンデンサ等の複数の回路素子を切替え接続することにより時定数を変更設定することができる。
電圧計測手段3bでA/D変換され出力された電源電圧値は、フィルタ演算手段(演算処理手段)4aにより負荷13,14,15毎に読込まれる。
(1−α)×(1周期前に出力した電圧値)
+α×(検出した電圧値)=電圧値(但し、1≧α>0) (1)
(13.2/電源電圧値)2 ×100 (%) (2)
により、デューティ比を演算し、デューティ比出力手段6へ与える。
出力監視回路7は、スイッチング回路10,11,12によりPWM制御された電力の電圧値及び電流値(実効値)をそれぞれ電圧値に変換し、デューティ比演算手段5に与える。
デューティ比変化量検出手段8a,8b,8cが算出した各デューティ比変化量は、それぞれハードフィルタパラメータ設定変更手段21a,21b,21cに与えられ、ハードフィルタパラメータ設定変更手段21a,21b,21cは、与えられた各デューティ比変化量に基づき、内蔵するテーブル22a,22b,22cを参照する。
テーブル22a,22b,22cの内容は、単位時間当たりのデューティ比変化量と電源入力回路(ハードフィルタ)2aが有するハードフィルタ時定数(時定数)との特性を示している。ハードフィルタ時定数は、例えば、複数の回路素子を切替え接続することにより変更設定が可能であり、この場合は、ハードフィルタ時定数(ms)が大きくなる程、単位時間当たりのデューティ比変化量は小さくなる。
その他の構成は、実施の形態1で説明した構成(図1)と同様であるので、説明を省略する。
電源制御部25dは、起動信号を与えられると、電源入力回路2aを通じて、電圧計測手段3bによりA/D変換された電源電圧値を読込み、フィルタ演算手段4aに与える。フィルタ演算手段4aは、与えられた電源電圧値を使用して(1)式のフィルタ演算処理を開始する。
デューティ比演算手段5は、算出したデューティ比Dを、デューティ比出力手段6から出力し、スイッチング回路10をPWM制御する。
ハードフィルタパラメータ設定変更手段21aは、テーブル22aを参照することにより、デューティ比変化量検出手段8aが算出したデューティ比変化量△Dが、△D1<△D<△D2の範囲(所定範囲)内にあるか否かを判定し(S5)、範囲内にあれば、デューティ比変化量検出手段8aが所定時間毎にデューティ比Dを読込む(S1)。
ハードフィルタパラメータ設定変更手段21aは、デューティ比変化量△Dが、△D1<△D<△D2の範囲(所定範囲)内でなければ(S5)、テーブル22aを参照することにより、△D1<△D<△D2となるハードフィルタ時定数(パラメータ)の範囲を選択する(S7)。
電源入力回路2aは、回路素子が切替え接続され、変更設定されたハードフィルタ時定数により、電源電圧を入力し、入力された電源電圧値は、電圧計測手段3bにより検出されA/D変換されて、フィルタ演算手段に与えられる。
2,2a 電源入力回路(変動抑制回路)
3,3a,3b 電圧計測手段
4,4a,4b フィルタ演算手段(演算処理手段)
5,5a,5b デューティ比演算手段
6,6a デューティ比出力手段
8a〜8c デューティ比変化量検出手段(変化量を検出する手段)
9a〜9c フィルタパラメータ設定変更手段(判定する手段、時定数変更手段、演算周期を変更する手段、初期値を変更する手段)
10〜12 スイッチング回路
13〜15 負荷
16a〜16c,18a〜18c,20a〜20c,22a〜22c,24a〜24c, テーブル
17a〜17c A/D変換パラメータ設定変更手段(判定する手段、検出周期変更手段、分解能を変更する手段)
19a〜19c デューティ比演算パラメータ設定変更手段(判定する手段、量子化ビット数を変更する手段、演算誤差を変更する手段)
21a〜21c ハードフィルタパラメータ設定変更手段(判定する手段、時定数を変更する手段)
23a〜23c デューティ比更新周期設定変更手段(判定する手段、周期を変更する手段)
25,25a,25b,25c.25d 電源制御部
B バッテリ
Claims (9)
- 検出した車載電源の電圧値に、所定の演算周期、及び該電圧値の所定の初期値で時定数を含む演算処理を施し、前記電圧値の変動速度を低減した電圧値を出力する演算処理手段を備え、該演算処理手段が出力した電圧値に基づき、前記車載電源の電圧を所定電圧値にPWM制御し、PWM制御した電圧を負荷へ与える車両用電源制御装置において、
前記PWM制御のデューティ比の所定時間当たりの変化量を検出する手段と、該手段が検出した変化量が所定範囲に含まれるか否かを判定する手段と、該手段が所定範囲に含まれないと判定したときに、前記変化量が所定範囲に含まれるように、前記時定数を変更する時定数変更手段とを備えることを特徴とする車両用電源制御装置。 - 前記時定数変更手段に代えて、前記演算周期を変更する手段を備える請求項1記載の車両用電源制御装置。
- 前記時定数変更手段に代えて、前記初期値を変更する手段を備える請求項1記載の車両用電源制御装置。
- 所定の検出周期及び分解能で車載電源の電圧値を検出する手段と、該手段が検出した電圧値に演算処理を施し、前記電圧値の変動速度を低減した電圧値を出力する演算処理手段とを備え、該演算処理手段が出力した電圧値に基づき、前記車載電源の電圧を所定電圧値にPWM制御し、PWM制御した電圧を負荷へ与える車両用電源制御装置において、
前記PWM制御のデューティ比の所定時間当たりの変化量を検出する手段と、該手段が検出した変化量が所定範囲に含まれるか否かを判定する手段と、該手段が所定範囲に含まれないと判定したときに、前記変化量が所定範囲に含まれるように、前記検出周期を変更する検出周期変更手段とを備えることを特徴とする車両用電源制御装置。 - 前記検出周期変更手段に代えて、前記分解能を変更する手段を備える請求項4記載の車両用電源制御装置。
- 検出した車載電源の電圧値に演算処理を施し、前記電圧値の変動速度を低減した電圧値を出力する演算処理手段と、該演算処理手段が出力した電圧値に基づき、所定の量子化ビット数でデューティ比を演算する手段と、該手段が演算したデューティ比で前記車載電源の電圧を所定電圧値にPWM制御する手段とを備え、該手段がPWM制御した電圧を負荷へ与える車両用電源制御装置において、
前記PWM制御のデューティ比の所定時間当たりの変化量を検出する手段と、該手段が検出した変化量が所定範囲に含まれるか否かを判定する手段と、該手段が所定範囲に含まれないと判定したときに、前記変化量が所定範囲に含まれるように、前記量子化ビット数を変更する手段とを備えることを特徴とする車両用電源制御装置。 - 検出した車載電源の電圧値に演算処理を施し、前記電圧値の変動速度を低減した電源電圧値Vsを出力する演算処理手段と、該演算処理手段が出力した電源電圧値Vsに基づき、前記車載電源の電圧を所定電圧値VcにPWM制御する為のデューティ比を、演算式(Vc/Vs)2 ×100の近似式で算出する手段とを備え、該手段が算出したデューティ比によりPWM制御した電圧を負荷へ与える車両用電源制御装置において、
前記デューティ比の所定時間当たりの変化量を検出する手段と、該手段が検出した変化量が所定範囲に含まれるか否かを判定する手段と、該手段が所定範囲に含まれないと判定したときに、前記変化量が所定範囲に含まれるように、前記近似式の1又は複数の係数を変えることにより、前記近似式の演算誤差を変更する手段とを備えることを特徴とする車両用電源制御装置。 - 検出した車載電源の電圧値に演算処理を施し、前記電圧値の変動速度を低減した電源電圧値を出力する演算処理手段と、該演算処理手段が出力した電源電圧値に基づき、前記車載電源の電圧を所定電圧値にPWM制御する為のデューティ比を算出する手段とを備え、該手段が算出し所定の周期で更新したデューティ比によりPWM制御した電圧を負荷へ与える車両用電源制御装置において、
前記デューティ比の所定時間当たりの変化量を検出する手段と、該手段が検出した変化量が所定範囲に含まれるか否かを判定する手段と、該手段が所定範囲に含まれないと判定したときに、前記変化量が所定範囲に含まれるように、前記周期を変更する手段とを備えることを特徴とする車両用電源制御装置。 - 車載電源の電圧を該電圧の変動速度を低減して出力する変動抑制回路と、該変動抑制回路が出力した電圧を検出する手段と、該手段が検出した電圧値に演算処理を施し、前記電圧値の変動速度を低減した電圧値を出力する演算処理手段とを備え、該演算処理手段が出力した電圧値に基づき、前記車載電源の電圧を所定電圧値にPWM制御し、PWM制御した電圧を負荷へ与える車両用電源制御装置において、
前記PWM制御のデューティ比の所定時間当たりの変化量を検出する手段と、該手段が検出した変化量が所定範囲に含まれるか否かを判定する手段と、該手段が所定範囲に含まれないと判定したときに、前記変化量が所定範囲に含まれるように、前記変動抑制回路の時定数を変更する手段とを備えることを特徴とする車両用電源制御装置。
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