JP5359214B2 - 直流電源のチョッパ制御方法および前記直流電源のチョッパ制御方法を用いた移動車両 - Google Patents

直流電源のチョッパ制御方法および前記直流電源のチョッパ制御方法を用いた移動車両 Download PDF

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Description

本発明は、直流電源のチョッパ制御方法に係り、特に前記直流電源のチョッパ方法を用いた移動車両に関する。
バッテリーフォークリフトなどのようなバッテリーを電源とする移動車両には、例えば鉛バッテリーなどの二次電池が搭載されており、ブレーキ時等に発生するモータからの回生電流をバッテリーに充電している。しかしながら、現存するバッテリーでは、回生時の急激に増大する回生電流を充電した場合、充電効率が悪く、また、バッテリーの劣化を早め電池寿命の低下に繋がる。
そのため、バッテリーにキャパシタ(例えば、電気二重層キャパシタ)を接続し、バッテリーに回生される電流の急変を抑制する方法が採用されている。その一つとして、バッテリーとキャパシタとを直接並列接続し、回生電力をキャパシタに充電させてバッテリーの寿命を延ばすと共に、回生電力の有効利用を図った方法が知られている。しかしながら、前記の方法では、キャパシタの内部抵抗がバッテリーの内部抵抗よりも高い場合、キャパシタに電流が流れにくいという問題があった。また、その解決策としてキャパシタの並列数を増やし内部抵抗を小さくする方法があるが、この方法ではコストが高くなってしまっていた。
一般にバッテリー寿命を延ばす手法としては、バッテリーと電力変換部(インバータやチョッパ)の直流回路間に、回生電流素子用のダイオードを接続し、回生エネルギーをキャパシタに蓄える方法(特許文献3)や、直流回路にチョッパ回路を接続し、このチョッパ回路によってバッテリー電流を制御してキャパシタに回生エネルギーを蓄える方法等が挙げられる。
特開平6−270695号公報 特開2002−315109号公報 特開2003−219566号公報
本願発明者は、前記のようにチョッパ回路によってバッテリー電流の制御を行う方法では、以下に示す第1,第2課題があることに着目した。
すなわち、第1課題として、キャパシタの充放電によりキャパシタ電圧VEDLCが変動し、その充電,放電の割合によってキャパシタ電圧VEDLCがキャパシタの使用範囲(キャパシタ電圧VEDLC≦キャパシタ定格電圧)を超える場合があった。そのときは、キャパシタの充放電を停止するように制御していたが、キャパシタの充放電を停止するとアシスト電流(チョッパ回路に流れる電流)ILが突然0になるため、バッテリー電流が急変するという問題があった。
第2課題としては、キャパシタ電圧VEDLCが低下した状態で充放電を行う場合、キャパシタ電圧VEDLCが高い状態に比べて充放電時の電流値が大きくなり、キャパシタの内部抵抗による損失が大きくなってしまっていた。
本発明は、前記の課題を解決すべく創作された技術的思想であって、請求項1〜8記載の発明は、キャパシタ電圧がキャパシタ定格電圧を超える前にチョッパのゲート信号を調整することにより、第1課題を解決している。請求項3,6,7記載の発明は、キャパシタ電圧が高い状態でキャパシタの充放電を行うことにより、第2課題を解決している。
より具体的に、請求項1記載の発明は、キャパシタとその電圧を昇降圧するためのチョッパ回路とを有する回生電流蓄積部をバッテリーに並列接続した直流電源において、第1減算部において前記チョッパ回路に流すアシスト電流指令値と前記チョッパ回路に流れるアシスト電流値との差演算を実行して第1差信号を算出し、PWM制御部においてこの第1差信号に応じたゲート信号を生成してチョッパ回路を制御するチョッパ制御方法であって、キャパシタ電圧がキャパシタ定格電圧以下の時に、キャパシタ電圧降下時にキャパシタの放電電流を制限するように、または、キャパシタ電圧上昇時にキャパシタの充電電流を制限するように前記アシスト電流指令値または第1差信号に制限を掛け、この制限に基づいた前記チョッパ回路のゲート信号を出力することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記アシスト電流指令値に掛ける制限は、アシスト電流指令値にゲインを乗算させることであって、前記ゲインは、ゲイン算出部において、キャパシタ電圧からキャパシタ電流値とキャパシタ内部抵抗値とを乗算した値を減算したキャパシタ開放電圧と、キャパシタ定格電圧と、バッテリー電圧と、から下記(1),(2)式により算出されることを特徴とする。ただし、K S1 :放電用ゲイン,K S2 :充電用ゲイン,V EDLC_max :キャパシタ定格電圧,V B :バッテリー電圧,Vc:キャパシタ開放電圧,N:乗数とする。
Figure 0005359214
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記アシスト電流指令値に掛ける制限は、アシスト電流指令値にゲインを乗算させることであって、前記ゲインは、ゲイン算出部において、キャパシタ電圧からキャパシタ電流値とキャパシタの内部抵抗値とを乗算した値を減算したキャパシタ開放電圧と、キャパシタ電圧の変動範囲を狭くするために設定された放電制限の下限電圧値および上限電圧値と、充電制限の下限電圧値および上限電圧値と、から下記(3),(4)式により算出されることを特徴とする。 ただし、K S1a :放電用ゲイン,K S2a :充電用ゲイン,V C :キャパシタ開放電圧,V S1_max :放電制限の上限電圧値,V S1_min :放電制限の下限電圧値,V S2_max :充電制限の上限電圧値,V S2_min :充電制限の下限電圧値,N:乗数とする。
Figure 0005359214
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記アシスト電流指令値に掛ける制限は、アシスト電流指令値にゲインを乗算させることであって、前記ゲインは、ゲイン算出部において、キャパシタ電圧からアシスト電流値とキャパシタの内部抵抗値とを乗算した値を減算したキャパシタ開放電圧と、キャパシタ定格電圧と、バッテリー電圧と、から上記(1),(2)式により算出されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記アシスト電流指令値に掛ける制限は、アシスト電流指令値にゲインを乗算させることであって、前記ゲインは、ゲイン算出部において、キャパシタ電圧からアシスト電流値とキャパシタの内部抵抗値とを乗算した値を減算したキャパシタ開放電圧と、キャパシタ電圧の変動範囲を狭くするために設定されたキャパシタ放電制限の下限電圧値および上限電圧値と、キャパシタ充電制限の下限電圧値および上限電圧値と、から上記(3),(4)式により算出されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明において、第2減算部においてキャパシタ電圧の目標値とキャパシタ電圧値との差演算を実行して第2差信号を算出し、加算部において前記アシスト電流指令値に前記第2差信号を加算してアシスト電流指令値を補正し、補正されたアシスト電流指令値とチョッパ回路に流れるアシスト電流値との差演算を第1減算部において実行して第1差信号を算出することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、第2減算部においてキャパシタ電圧の目標値とキャパシタ電圧値との差演算を実行して第2差信号を算出し、加算部において第1減算部で算出された前記第1差信号に前記第2差信号を加算して第1差信号を補正し、PWM制御部においてこの補正された第1差信号に応じたゲート信号を生成することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7記載の直流電源のチョッパ制御方法を用いた移動車両であって、前記直流電源は回生動作可能なインバータを介して移動車両のモータに接続されたことを特徴とする。
以上の説明で明らかなように、請求項1〜8記載の発明によれば、キャパシタの充放電停止時におけるバッテリー電流の急変を抑制することができ、バッテリーの負担が軽減され長寿命化を図ることが可能となる。
請求項3,6,7記載の発明によれば、キャパシタの内部抵抗による損失を抑制することが可能となる。
請求項4,5記載の発明によれば、キャパシタ電流を検出する電流センサを省略することができ、コストを低減することが可能となる。
[実施形態1]
図1は、本実施形態1における移動車両の直流電源を示す回路構成図である。図1において、符号Bは鉛バッテリーなどの二次電池を示し、このバッテリーBに回生動作可能なインバータINVを接続し、このインバータINVを介してモータMが制御される。また、RAは回生電流蓄積部を示し、リアクトルLとスイッチング素子(例えば、MOSFET等)S1,S2とを有するチョッパ回路chと、キャパシタCと、で構成され、前記バッテリーBに並列接続される。
前記チョッパ回路chのスイッチング素子S1,S2の制御には、任意のアシスト電流指令値IL *を使用した電流制御を適用する。
前記任意のアシスト電流指令値IL *は、例えば、図2のチョッパ制御ブロック図に示すように算出される。すなわち、電圧検出器(図示省略)により検出されたバッテリー電圧VBは、ローパスフィルタLPF1でノイズの除去が施された後に微分手段1により微分される。2は電流指令演算部で、キャパシタCに対する理想的な大容量キャパシタ電流の流入を実現するために、微分手段1から出力された信号と容量CSとの乗算を実行し、アシスト電流指令値IL *が算出される。なお、容量CSは、キャパシタが理想とする大容量キャパシタ電流の流入を実現するためのキャパシタ容量で、任意に設定される。
ゲート信号作成部3は判定部31と、ゲイン乗算部32a,32bと、切替部33と、NOT回路34と、第1のAND回路35aおよび第2のAND回路35bと、第1減算部36と、PI演算部37と、PWM制御部38と、を備えている。
電流指令演算部2で演算されたチョッパchに対するアシスト電流指令値IL *は判定部31に出力され、そのアシスト電流指令値IL *と0との比較(すなわち、アシスト電流指令値IL *の正負判定)を行う。その比較の結果、アシスト電流指令値IL *≦0と判定された場合には、判定部31から「0」レベルの信号が出力され、NOT回路34を介して第1AND回路35aに「1」レベルの信号が出力される。また、アシスト電流指令値IL *≦0と判定された場合には、切替部33がゲイン乗算部32a側に切り替えられて、ゲイン乗算部32aによりアシスト電流指令値IL *に放電用ゲインKS1が乗算され、第1減算部36およびPI演算部37,PWM制御部38を介してスイッチング信号が第1AND回路35aに出力される。その結果、スイッチング素子S1がスイッチング制御される。なお、この場合、第2AND回路35bはPWM制御部38からスイッチング信号が入力されるものの、判定部31から「0」レベルの信号が入力されるため、スイッチング素子S2はオフ状態となる。
また、前記比較の結果、アシスト電流指令値IL *>0と判定された場合には、判定部31から「1」レベルの信号が出力され、第2AND回路35bに「1」レベルの信号が出力される。また、アシスト電流指令値IL *>0と判定された場合には、切替部33がゲイン乗算部32b側に切替えられて、ゲイン乗算部32bによりアシスト電流指令値IL *に充電用ゲインKS2が乗算され、第1減算部36およびPI演算部37,PWM制御部38を介してスイッチング信号が第2AND回路35bに出力される。その結果、スイッチング素子S2がスイッチング制御される。なお、この場合、第1AND回路35aは、PWM制御部38からスイッチング信号が出力されるものの、NOT回路34から「0」レベルの信号が出力されるため、スイッチング素子S1はオフ制御となる。
なお、第1減算部36では、アシスト電流指令値IL *に放電用ゲインKS1または充電用ゲインKS2が乗算された値から回生電流蓄積部RAに流入するアシスト電流値IL *との差演算が実行される。その第1差信号は、PI演算部37においてPI制御され、PWM制御部38においてスイッチング素子S1,S2のゲートオン時間(通電率)が決定される。
このゲート信号作成部3は、チョッパchにおけるスイッチング損失の低減を図るために、キャパシタCの充放電の状況に応じて片側のスイッチング素子のみオンオフ制御するものである。なお、スイッチング素子S1,S2を交互にスイッチングさせるようにゲート信号作成部3を構成してもよい。
本実施形態1では、上記のように、アシスト電流指令値IL *に放電用ゲインKS1,充電用ゲインKS2を乗算したものを補正アシスト電流指令値とすることで、キャパシタCの充放電の停止によるバッテリー電流の急変を抑制する。
前記放電用ゲインKS1,充電用ゲインKS2の決定方法について、図2におけるゲイン算出部4を基に詳細に説明する。
まず、減算部41において、キャパシタ電圧VEDLCをローパスフィルタLPF2に通してスイッチング素子S1,S2のスイッチングによる電圧変動を除去した値から、キャパシタ電流値IEDLCをローパスフィルタLPF3に通してスイッチングによる電流変動を除去した値にキャパシタCの内部抵抗REDLCを乗算した値(すなわち、キャパシタCの内部抵抗REDLCによる電圧降下分)を差演算したキャパシタ開放電圧Vcが算出される。このキャパシタ開放電圧VCは充放電していない開放状態でのキャパシタCの電圧に相当する。このキャパシタ開放電圧VCとキャパシタ定格電圧VEDLC_maxとバッテリー電圧VBとから、演算部43a,43bにおいて下記(1)式,(2)式により放電用ゲインKS1,充電用ゲインKS2が算出される。
Figure 0005359214
この放電用ゲインKS1によりキャパシタ電圧降下時にキャパシタCの放電を制限し、充電用ゲインKS2によりキャパシタ電圧上昇時にキャパシタCの充電を制限する。上記(1)式,(2)式内の乗数N(>0)により、キャパシタ電圧VEDLCによるキャパシタCの充放電を調整することができ、放電用ゲインKS1,充電用ゲインKS2は乗数Nにより図3(キャパシタ開放電圧VCによるゲイン変化図)のように変化する。すなわち、乗数Nが、0<N<1のときに放電用ゲインKS1,充電用ゲインKS2が指数関数状に変化し、N=1のときに放電用ゲインKS1,KS2が比例変化し、1<Nのときに放電用ゲインKS1,充電用ゲインKS2が対数関数状に変化する。この乗数Nは種々の仕様によって任意に設定される。
具体的には、アシスト電流指令値IL *≦0時(放電時)において、キャパシタ開放電圧VCがキャパシタ定格電圧VEDLC_maxと等しいとき、上記(1)式で算出される放電用ゲインKS1は1となる。本実施形態1では、アシスト電流指令値IL *に放電用ゲインKS1を乗算した値をキャパシタCの放電用の補正アシスト電流指令値としており、キャパシタ開放電圧VCがキャパシタ定格電圧VEDLC_maxと等しい時は放電用ゲインKS1=1であるため、キャパシタCの放電は制限されない。キャパシタCの放電によりキャパシタ開放電圧VCが低下しバッテリー電圧VBに近づくにつれ、上記(1)式で算出される放電用ゲインKS1は小さくなる。キャパシタ開放電圧VCの低下により放電用ゲインKS1が小さくなるにつれ、スイッチング素子(放電用スイッチング素子)S1のゲートオン時間は短く(通電率が低く)なり、キャパシタCの放電が制限される。さらに、キャパシタCの放電によりキャパシタ開放電圧VCがバッテリー電圧VBまで低下すると放電用ゲインKS1=0となる。その結果、スイッチング素子S1のゲートがオンされなくなり、キャパシタCの放電は停止する。
アシスト電流指令値IL *>0時(充電時)において、キャパシタ開放電圧VCがバッテリー電圧VBと等しいとき、上記(2)式で算出される充電用ゲインKS2は1となる。本実施形態1ではアシスト電流指令値IL *に充電用ゲインKS2を乗算したものを充電用の補正アシスト電流指令値としており、キャパシタ開放電圧VCがバッテリー電圧VBと等しいときは充電用ゲインKS2=1であるため、キャパシタCの充電は制限されない。キャパシタCの充電により、キャパシタ開放電圧VCがキャパシタ定格電圧VEDLC_maxに近づくにつれ、上記(2)式で算出される充電用ゲインKS2は小さくなる。キャパシタ開放電圧VCの上昇により充電用ゲインKS2が小さくなるにつれ、スイッチング素子(充電用スイッチング素子)S2のゲートオン時間は短く(通電率が低く)なり、キャパシタCの充電が制限される。さらに、キャパシタCの充電によりキャパシタ開放電圧VCがキャパシタ定格電圧VEDLC_maxまで上昇すると充電用ゲインKS2=0となる。その結果、スイッチング素子S2のゲートがオンされなくなり、キャパシタCの充電は停止する。
従来は、キャパシタ電圧VEDLCに制限を掛ける場合、突然キャパシタCの充放電を停止していたが、本実施形態1のようにキャパシタ電圧VEDLCがキャパシタ定格電圧VEDLC_maxに達する前に、キャパシタの充放電を調整することにより、キャパシタCの充放電停止時に発生するバッテリー電流IBの急変を抑制することが可能となる。これにより、バッテリーBへの負担が軽減され、長寿命化を図ることが可能となる。
[実施形態2]
本実施形態2では、充放電により変動するキャパシタ電圧VEDLCの範囲を限定するために放電用ゲインKS1a,充電用ゲインKS2aを適用するキャパシタ電圧VEDLCの範囲を変更する。キャパシタ電圧VEDLCの範囲を限定しキャパシタ電圧VEDLCが高い状態で充放電を行えば、キャパシタ電圧VEDLCが低い場合に比べ、充放電時の電流値が小さくなり、キャパシタCの内部抵抗による損失を抑制できる。
本実施形態2では、実施形態1で用いた式(1),式(2)の代わりに、キャパシタ開放電圧VC,放電制限の上限電圧値VS1_max,放電制限の下限電圧値VS1_min,充電制限の上限電圧値VS2_max,充電制限の下限電圧値VS2_minから下記(3)式,(4)式により放電用ゲインKS1a,充電用ゲインKS2bを算出し、キャパシタCの充放電を制限する。
Figure 0005359214
図4は、キャパシタ開放電圧VCによるゲインの変化特性図を示す。実施形態1における(1)式,(2)式では、原理的に充放電が可能であるキャパシタ電圧範囲(VEDLC≦キャパシタ定格電圧VEDLC_max)で充放電の制限をかけていたが、その制限を適用するキャパシタ電圧VEDLCの範囲を(3)式,(4)式によりVB≦VS1_min(下限電圧)<VS1_max(上限電圧)(キャパシタC放電時)、VS2_min(下限電圧)<VS2_max(上限電圧)≦VEDLC_max(キャパシタC充電時)に限定する。このキャパシタ電圧VEDLCの変動範囲を狭くする場合、前記(3)式のキャパシタ放電制限の下限電圧VS1_minを高く、前記(4)式のキャパシタ充電制限の上限電圧VS2_maxを低く設定する。また、キャパシタCの充放電を停止した場合にバッテリー電流IBが急変する場合には、放電調整範囲(VS1_min〜VS1_max)、充電調整範囲(VS2_min〜VS2_max),乗数N(>0)の調整によりバッテリー電流IBの変動を抑制する。
具体的に本実施形態2では、アシスト電流指令値IL *≦0時(放電時)において、アシスト電流指令値IL *に放電用ゲインKS1aを乗算した値をキャパシタC放電用の補正アシスト電流指令値としており、上記(3)式に示すようにキャパシタ開放電圧VCが放電制限の上限電圧VS1_maxより高いときは放電用ゲインKS1a=1であるため、キャパシタCの放電は制限されない。キャパシタCの放電によりキャパシタ開放電圧VCが低下して放電制限の上限電圧VS1_maxを下回り、放電制限の下限電圧VS1_minに近づくにつれ、上記(3)式で算出される放電用ゲインKS1aは小さくなる。キャパシタ開放電圧VCの低下により放電用ゲインKS1aが小さくなるにつれスイッチング素子(放電用スイッチング素子)S1のゲートオン時間が短くなり(通電率が低くなり)、キャパシタCの放電が制限される。さらに、キャパシタCの放電により、キャパシタ開放電圧VCが放電制限の下限電圧VS1_minまで低下すると放電ゲインKS1a=0となる。その結果、スイッチング素子S1のゲートがオンされなくなりキャパシタCの放電は停止する。
アシスト電流指令値IL *>0時(充電時)において、キャパシタ開放電圧VCが充電制限の下限電圧VS2_minより低いとき、上記(4)式で算出される充電用ゲインKS2aは1となる。本実施形態2では、アシスト電流指令値IL *に充電用ゲインKS2aを乗算した値をキャパシタCの充電用の補正アシスト電流指令値としており、キャパシタ開放電圧VCが充電制限の下限電圧VS2_minよりも低いときは充電用ゲインKS2a=1であるため、キャパシタCの充電は制限されない。キャパシタCの充電により、キャパシタ開放電圧VCが上昇して充電制限の下限電圧VS2_minを超え、充電制限の上限電圧VS2_maxに近づくにつれ、上記(4)式で算出される充電用ゲインKS2aは小さくなる。キャパシタ開放電圧VCの上昇により充電用ゲインKS2aが小さくなるにつれ、スイッチング素子(充電用のスイッチング素子)S2のゲートオン時間は短く(通電率が低く)なり、キャパシタCの充電が制限される。さらに、キャパシタCの充電によりキャパシタ開放電圧VCは充電制限の上限電圧VS2_maxまで上昇すると充電用ゲインKS2a=0となる。その結果、スイッチング素子S2のゲートがオンしなくなり、キャパシタCの充電は停止する。
従来は、キャパシタ電圧VEDLCに制限を掛ける場合、突然キャパシタCの充放電を停止していたが、本実施形態2のようにキャパシタ電圧VEDLCがキャパシタ定格電圧VEDLC_maxに達する前に、キャパシタの充放電を調整することにより、キャパシタCの充放電停止時に発生するバッテリー電流IBの急変を抑制することが可能となる。これにより、バッテリーBへの負担が軽減され、長寿命化を図ることが可能となる。
また、本実施形態2のようにキャパシタCの充放電時のキャパシタ電圧VEDLC範囲を限定してキャパシタ電圧VEDLCが高い状態で充放電を行うことにより、キャパシタ電圧VEDLCが低い場合に比べて、充放電時におけるキャパシタ電流IEDLCを抑制することができ、これによりキャパシタCの内部抵抗で発生する損失を低減することが可能となる。
[実施形態3]
本実施形態3では、キャパシタ電流IEDLC検出用の電流センサを省くため、キャパシタ開放電圧VCをキャパシタ電流IEDLCではなく、既に電流センサにより検出しているアシスト電流ILを用いて導出する。
図5は、本実施形態3に係るゲイン算出部4を示すブロック図であり、ゲイン算出部4以外は実施形態1,2と同様に構成されるため、ゲイン算出部4以外は省略する。図2(実施形態1,2)におけるゲイン算出部4との相違点は、図2のキャパシタ電流IEDLCをアシスト電流ILに変更した点である。
キャパシタ電流IEDLCはスイッチング素子S1,S2のスイッチングにより変動しているが、リアクトルLにより交流成分が除去されたアシスト電流ILを用いることにより安定したキャパシタ開放電圧VCを導出することが可能となる。
なお、演算部43a,43bでは上記(1),(2)式(あるいは、(3),(4)式)の演算を行って放電用ゲインKS1,充電用ゲインKS2(あるいは、放電用ゲインKS1a,充電用ゲインKS2a)を算出し、充電および放電の制御が行われる。
従来は、キャパシタ電圧VEDLCに制限が掛かると突然キャパシタCの充放電が停止となっていたが、本実施形態3のようにキャパシタ電圧VEDLCが定格電圧VEDLC_maxに達する前に、キャパシタCの充放電を調整することによりキャパシタCの充放電停止時に発生するバッテリー電流IBの急変を抑制することが可能となる。これにより、バッテリーBへの負担が軽減され、長寿命化を図ることが可能となる。
また、演算部43a,43bにおいて(3),(4)式の演算により放電用ゲインKS1a,充電用ゲインKS2aを算出すれば、キャパシタCの充放電時におけるキャパシタ電圧範囲を限定してキャパシタ電圧VEDLCが高い状態で充放電を行うことにより、キャパシタ電圧VEDLCが低い場合に比べてキャパシタ電流IEDLCを抑制することができ、これによりキャパシタCの内部抵抗で発生する損失を低減することが可能となる。
さらに、実施形態1,2ではキャパシタ電圧VEDLCの制限を行うために、キャパシタ電流IEDLCを検出する電流センサが必要だったが、本実施形態3では必要なくなり、コストを低減させることが可能となる。
[実施形態4]
本実施形態4では、チョッパ制御回路において、実施形態1におけるアシスト電流指令値IL *に充放電ゲインを乗算する代わりに、キャパシタ電圧VEDLCによる制御を行った制御方法が適用される。この制御方法を用いて、キャパシタ電圧VEDLCが高い状態で充放電を行うことによりキャパシタCの内部抵抗による損失を低減させることが可能となる。
前記のキャパシタ電圧VEDLCによるアシスト電流ILの制御について説明する。図6は本実施形態4に係るチョッパ制御回路を示すブロック図である。まず、充放電により変化するキャパシタ電圧VEDLCの目標値VEDLC *を設定し、第2減算部5において、その目標値VEDLC *と、電圧検出器により検出されたキャパシタ電圧VEDLCと、の差演算が実行される。検出されたキャパシタ電圧VEDLCにはスイッチング素子S1,S2のスイッチングによる振動が重畳しているため、目標値VEDLC *とキャパシタ電圧VEDLCとの偏差を取ったあと、ローパスフィルタLPF5を通過させ、PI制御部6において偏差がなくなるようにPI制御を行う。その値(以下、第2差信号VEDLC_DIFと称する)を加算部7においてチョッパ制御で使用するアシスト電流指令値IL *に加算して補正アシスト電流指令値IL1 *を出力し、実施形態1と同様にアシスト電流ILの電流制御を行う。なお、前記アシスト電流指令値IL *は、実施形態1と同様に任意の値とし、例えば、バッテリー電圧VBを微分し、キャパシタ容量CSを乗算した値とする。
キャパシタ電圧VEDLCによるアシスト電流ILの制御を追加することでキャパシタ電圧VEDLCが目標値VEDLC *よりも低くなった場合、キャパシタCの放電が制限され、キャパシタCの充電が促進される。逆に、キャパシタ電圧VEDLCが目標値VEDLC *よりも高くなった場合、キャパシタCの充電が制限されキャパシタCの放電が促進される。
すなわち、アシスト電流指令値IL *>0のときは、キャパシタCの充電を行うように制御されており、キャパシタ電圧VEDLCが目標値VEDLC *より低い場合は第2差信号VEDLC_DIF>0となり、アシスト電流指令値IL *(>0)に第2差信号VEDLC_DIF(>0)を加算した値が補正アシスト電流指令値IL1 *となる。そのため、PWM方式により決定したスイッチング素子S2のゲートオン時間は長く(通電率が高く)なり、キャパシタCの充電が促進される。
また、アシスト電流指令値IL *>0かつ、キャパシタ電圧VEDLCが目標値VEDLC *よりも高い場合は、第2差信号VEDLC_DIF<0となり、アシスト電流指令値IL *(>0)に第2差信号VEDLC_DIF(<0)を加算した値が補正アシスト電流指令値IL1 *となる。そのため、PWM方式により決定されたスイッチング素子S2のゲートオン時間が短く(通電率が低く)なり、キャパシタCの充電が抑制される。
アシスト電流指令値IL *≦0のときはキャパシタCの放電を行うように制御されており、キャパシタ電圧VEDLCが目標値VEDLC *よりも低い場合は、第2差信号VEDLC_DIF>0となり、アシスト電流指令値IL *(≦0)に第2差信号VEDLC_DIF(>0)を加算した値が補正アシスト電流指令値IL1 *となる。そのため、PWM方式により決定されるスイッチング素子S1のゲートオン時間は短く(通電率が低く)なり、キャパシタCの放電が抑制される。
アシスト電流指令値IL *≦0かつ、キャパシタ電圧VEDLCが目標値VEDLC *より高い場合は第2差信号VEDLC_DIF<0となり、アシスト電流指令値IL *(≦0)に第2差信号VEDLC_DIF(<0)を加算した値が補正アシスト電流指令値IL1 *となる。そのため、PWM方式により決定されるスイッチング素子S1のゲートオン時間は長く(通電率が高く)なり、キャパシタCの放電が促進される。
なお、キャパシタ電圧VEDLCが目標値VEDLC *と等しい場合は、第2差信号VEDLC_DIF=0となるため、アシスト電流指令値IL *=補正アシスト電流指令値IL1 *となり、キャパシタ電圧VEDLCによるアシスト電流の制御は実行されず、キャパシタCの充放電が行われる。
本実施形態4のように、アシスト電流ILの制御にキャパシタ電圧VEDLCによる制御を追加することで、充放電時において目標値VEDLC *を中心にキャパシタCの電圧を制限することができるため、突然キャパシタCの充放電が停止しバッテリー電圧VB,バッテリー電流IBが急変することがなくなり、バッテリーBで発生する損失の低減やバッテリーBの長寿命化を図ることが可能となる。
また、本実施形態4のようにアシスト電流の制御にキャパシタ電圧VEDLCによる制御を追加することで、目標値VEDLC *を中心にキャパシタCの充放電が行えるようになり、目標値VEDLC *を高く設定することでキャパシタ電圧VEDLCが高い状態で充放電を行うことができ、キャパシタ電圧VEDLCが低い場合に比べて充放電時におけるキャパシタ電流IEDLCを抑制することが可能となる。これにより、キャパシタCの内部抵抗で発生する損失を低減することが可能となる。
[実施形態5]
本実施形態5は実施形態4と同様に、チョッパ制御回路において、実施形態1におけるアシスト電流指令値IL *に充放電ゲインを乗算する代わりに、キャパシタ電圧VEDLCによる制御を行った制御方法が適用される。
実施形態4では目標値VEDLC *とキャパシタ電圧VEDLCとの第2差信号VEDLC_DIFをアシスト電流IL *に加算していたが、本実施形態5ではアシスト電流指令値IL *とアシスト電流ILとの差信号をPI演算部37においてPI制御した第1差信号IL_PWMに第2差信号VEDLC_DIFを加算する。
キャパシタ電圧VEDLCによるアシスト電流ILの制御を追加することでキャパシタ電圧VEDLCが目標値VEDLC *より低くなった場合、キャパシタCの放電が制限され、キャパシタCの充電が促進される。逆に、キャパシタ電圧VEDLCが目標値VEDLC *よりも高くなった場合、キャパシタCの充電が制限されキャパシタCの放電が促進される。
すなわち、アシスト電流指令値IL *>0のときはキャパシタCの充電を行うように制御されており、キャパシタ電圧VEDLCが目標値VEDLC *より低い場合には、第2差信号VEDLC_DIF>0となり、PI演算部37から出力される第1差信号IL_PWMに第2差信号VEDLC_DIF(>0)を加算した値がPWM制御部38に出力される値IL_PWM1となる。そのため、PWM方式により決定されるスイッチング素子S2のゲートオン時間は長く(通電率が高く)なり、キャパシタCの充電が促進される。
アシスト電流指令値IL *>0かつキャパシタ電圧VEDLCが目標値VEDLC *より高い場合は第2差信号VEDLC_DIF<0となり、PI演算部37から出力される第1差信号IL_PWMに第2差信号VEDLC_DIF(<0)を加算した値がPWM制御部38に出力される値IL_PWM1となる。そのため、PWM方式により決定されるスイッチング素子S2のゲートオン時間は短く(通電率が低く)なり、キャパシタCの充電が抑制される。
また、アシスト電流指令値IL *≦0のときはキャパシタCの放電を行うように制御されており、キャパシタ電圧VEDLCが目標値VEDLC *よりも低い場合は、第2差信号VEDLC_DIF>0となり、PI演算部37から出力される第1差信号IL_PWMに第2差信号VEDLC_DIF(>0)を加算した値がPWM制御部38に出力される値IL_PWM1となる。そのため、PWM方式により決定されるスイッチング素子S1のゲートオン時間は短く(通電率が低く)なり、キャパシタCの放電が抑制される。
アシスト電流指令値IL *≦0かつ、キャパシタ電圧VEDLCが目標値VEDLC *より高い場合は第2差信号VEDLC_DIF<0となり、PI演算部37から出力される第1差信号IL_PWMに第2差信号VEDLC_DIF(<0)を加算した値がPWM制御部38に出力される値IL_PWM1となる。そのため、PWM方式により決定されるスイッチング素子S1のゲートオン時間は長く(通電率が高く)なり、キャパシタCの放電が促進される。
なお、キャパシタ電圧VEDLCが、目標値VEDLC *と等しい場合は第2差信号VEDLC_DIF=0となるため、第1差信号IL_PWM=IL_PWM1となりキャパシタ電圧VEDLCによるアシスト電流ILの制御はないものとしてキャパシタCの充放電が行われる。
本実施形態5のように、アシスト電流ILの制御にキャパシタ電圧VEDLCによる制御を追加することで、充放電時において目標値VEDLC *を中心にキャパシタCの電圧を制限することができるため、突然キャパシタCの充放電が停止しバッテリー電圧VB,バッテリー電流IBが急変することがなくなり、バッテリーBで発生する損失の低減やバッテリーBの長寿命化を図ることが可能となる。
また、本実施形態5のように、アシスト電流の制御にキャパシタ電圧VEDLCによる制御を追加することで、目標値VEDLC *を中心にキャパシタCの充放電が行えるようになり、目標値VEDLC *を高く設定することでキャパシタ電圧VEDLCが高い状態で充放電を行うことができ、キャパシタ電圧VEDLCが低い場合に比べて充放電時におけるキャパシタ電流IEDLCを抑制することが可能となる。これにより、キャパシタCの内部抵抗で発生する損失を低減することが可能となる。
実施形態1における移動車両の直流電源を示す回路構成図。 実施形態1における直流電源のチョッパ制御ブロック図。 実施形態1におけるキャパシタ開放電圧VCによるゲイン変化図。 実施形態2におけるキャパシタ開放電圧VCによるゲイン変化図。 実施形態3におけるゲイン算出部4のブロック図。 実施形態4における直流電源のチョッパ制御ブロック図。 実施形態5における直流電源のチョッパ制御ブロック図。
符号の説明
C…キャパシタ
ch…チョッパ回路
A…回生電流蓄積部
B…バッテリ
B…バッテリ電圧
L *…アシスト電流指令値
EDLC…キャパシタ電圧
EDLC_max…キャパシタ定格電圧
S1,KS1a…放電用ゲイン
S2,KS2a…充電用ゲイン
EDLC…キャパシタ電流値
C…キャパシタ開放電圧
EDLC…キャパシタ内部抵抗
S1_min…放電制限下限電圧
S1_max…放電制限上限電圧
S2_min…充電制限下限電圧
S2_max…充電制限上限電圧
EDLC *…目標値

Claims (8)

  1. キャパシタとその電圧を昇降圧するためのチョッパ回路とを有する回生電流蓄積部をバッテリーに並列接続した直流電源において、
    第1減算部において前記チョッパ回路に流すアシスト電流指令値と前記チョッパ回路に流れるアシスト電流値との差演算を実行して第1差信号を算出し、PWM制御部においてこの第1差信号に応じたゲート信号を生成してチョッパ回路を制御するチョッパ制御方法であって、
    キャパシタ電圧がキャパシタ定格電圧以下の時に、キャパシタ電圧降下時にキャパシタの放電電流を制限するように、また、キャパシタ電圧上昇時にキャパシタの充電電流を制限するように前記アシスト電流指令値または第1差信号に制限を掛け、この制限に基づいた前記チョッパ回路のゲート信号を出力することを特徴とする直流電源のチョッパ制御方法。
  2. 前記アシスト電流指令値に掛ける制限は、アシスト電流指令値にゲインを乗算させることであって、
    前記ゲインは、ゲイン算出部において、キャパシタ電圧からキャパシタ電流値とキャパシタの内部抵抗値とを乗算した値を減算したキャパシタ開放電圧と、キャパシタ定格電圧と、バッテリー電圧と、から下記(1),(2)式により算出されることを特徴とする請求項1記載の直流電源のチョッパ制御方法。
    Figure 0005359214
  3. 前記アシスト電流指令値に掛ける制限は、アシスト電流指令値にゲインを乗算させることであって、
    前記ゲインは、ゲイン算出部において、キャパシタ電圧からキャパシタ電流値とキャパシタの内部抵抗値とを乗算した値を減算したキャパシタ開放電圧と、キャパシタ電圧の変動範囲を狭くするために設定されたキャパシタ放電制限の下限電圧値および上限電圧値と、キャパシタ充電制限の下限電圧値および上限電圧値と、から下記(3),(4)式により算出されることを特徴とする請求項1記載の直流電源のチョッパ制御方法。
    Figure 0005359214
  4. 前記アシスト電流指令値に掛ける制限は、アシスト電流指令値にゲインを乗算させることであって、
    前記ゲインは、ゲイン算出部において、キャパシタ電圧からアシスト電流値とキャパシタの内部抵抗値とを乗算した値を減算したキャパシタ開放電圧と、キャパシタ定格電圧と、バッテリー電圧と、から上記(1),(2)式により算出されることを特徴とする請求項1記載の直流電源のチョッパ制御方法。
  5. 前記アシスト電流指令値に掛ける制限は、アシスト電流指令値にゲインを乗算させることであって、
    前記ゲインは、ゲイン算出部において、キャパシタ電圧からアシスト電流値とキャパシタの内部抵抗値とを乗算した値を減算したキャパシタ開放電圧と、キャパシタ電圧の変動範囲を狭くするために設定されたキャパシタ放電制限の下限電圧値および上限電圧値と、キャパシタ充電制限の下限電圧値および上限電圧値と、から上記(3),(4)式により算出されることを特徴とする請求項1記載の直流電源のチョッパ制御方法。
  6. 第2減算部においてキャパシタ電圧の目標値とキャパシタ電圧値との差演算を実行して第2差信号を算出し、加算部において前記アシスト電流指令値に前記第2差信号を加算してアシスト電流指令値を補正し、補正されたアシスト電流指令値とチョッパ回路に流れるアシスト電流値との差演算を第1減算部において実行して第1差信号を算出することを特徴とする請求項1記載の直流電源のチョッパ制御方法。
  7. 第2減算部においてキャパシタ電圧の目標値とキャパシタ電圧値との差演算を実行して第2差信号を算出し、加算部において第1減算部で算出された前記第1差信号に前記第2差信号を加算して第1差信号を補正し、PWM制御部においてこの補正された第1差信号に応じたゲート信号を生成することを特徴とする請求項1記載の直流電源のチョッパ制御方法。
  8. 請求項1〜7記載の直流電源のチョッパ制御方法を用いた移動車両であって、前記直流電源は回生動作可能なインバータを介して移動車両のモータに接続されたことを特徴とする移動車両。
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