JP2013255400A - 車両用電源制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】機器に与えられる電圧のデューティ比が、装置全体の誤差及びノイズ等の影響を受け難く、消費電力の低減、及び機器性能の最適制御を両立させることができる車両用電源制御装置の提供。
【解決手段】検出した電源電圧値を使用して、電源電圧を所定電圧値にPWM制御する為のデューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100を演算し、演算したデューティ比により、電源電圧をPWM制御して負荷群L1〜L3へ与える車両用電源制御装置。負荷群L1〜L3に与えられる電圧のデューティ比を検出し、検出したデューティ比、及びデューティ比演算手段5が演算したデューティ比を比較する比較手段6と、負荷群L1〜L3に与えられる電圧の実効値が所定電圧値となるように、比較手段6の比較結果に基づき、デューティ比演算手段5の所定電圧値を補正する補正手段7,8とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】検出した電源電圧値を使用して、電源電圧を所定電圧値にPWM制御する為のデューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100を演算し、演算したデューティ比により、電源電圧をPWM制御して負荷群L1〜L3へ与える車両用電源制御装置。負荷群L1〜L3に与えられる電圧のデューティ比を検出し、検出したデューティ比、及びデューティ比演算手段5が演算したデューティ比を比較する比較手段6と、負荷群L1〜L3に与えられる電圧の実効値が所定電圧値となるように、比較手段6の比較結果に基づき、デューティ比演算手段5の所定電圧値を補正する補正手段7,8とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、車載電源からの電圧値を検出し、検出した電源電圧値及び所定電圧値に基づき、デューティ比を演算し、演算したデューティ比により、車載電源からの電圧をPWM(Pulse Width Modulation)制御して負荷群へ与える車両用電源制御装置に関するものである。
車両に搭載される機器(負荷)は、定格が12Vのものが多く、12Vでその性能を最適に発揮する。しかし、車載バッテリは、蓄電量により出力電圧値が変動するので、蓄電量が比較的大きい場合は、その出力電圧値は12V以上になっている。また、オルタネータ(車載発電機)の出力電圧値は、車載バッテリを充電する為に、それ以上(13〜14V)に設定されている。
その為、近時、省エネルギー(省電力)及び機器の寿命短縮防止等の観点から、車載バッテリ及びオルタネータからの電源電圧を12V付近にPWM制御して機器に供給する車両用電源制御装置が普及しつつある。
その為、近時、省エネルギー(省電力)及び機器の寿命短縮防止等の観点から、車載バッテリ及びオルタネータからの電源電圧を12V付近にPWM制御して機器に供給する車両用電源制御装置が普及しつつある。
特許文献1には、モータを駆動し、モータの実電流を出力するモータドライバと、モータへ供給する電流の目標値である目標電流を出力する動作モード制御部と、モータの実電流及び目標電流に基づいて、モータの駆動周波数に関する第1のデューティ比を出力するフィードバック制御部とを備える制御装置が開示されている。第1のデューティ比に基づいてモータの駆動周波数に対するスペクトラム拡散変調を行い、第2のデューティ比を出力するスペクトラム拡張変調制御部と、第2のデューティ比を、モータドライバ固有の遅れ要素を吸収するための第3のデューティ比に補正するデューティ補正演算部とを備えている。
上述した車両用電源制御装置では、車載バッテリ及びオルタネータからの電源電圧値及び所定電圧値を使用した演算式、(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100により、PWM制御のデューティ比を算出しているが、装置全体の誤差、及び電源電圧に重畳されるノイズ等の影響により、機器に与えられる電圧のデューティ比は所期通りにはなっていない。その為、機器に与えられる電圧が昇降し、消費電力の低減(省電力効果)、及び機器性能の最適制御を両立させることができないという問題がある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、機器に与えられる電圧のデューティ比が、装置全体の誤差及びノイズ等の影響を受け難く、消費電力の低減、及び機器性能の最適制御を両立させることができる車両用電源制御装置を提供することを目的とする。
第1発明に係る車両用電源制御装置は、車載電源の電圧値を検出する手段と、該手段が検出した電源電圧値を使用して、前記車載電源の電圧を所定電圧値にPWM制御する為のデューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100を演算するデューティ比演算手段と、該デューティ比演算手段が演算したデューティ比により、前記車載電源からの電圧をPWM制御して負荷群へ与えるPWM制御回路とを備える車両用電源制御装置において、前記負荷群に与えられる電圧のデューティ比を検出する手段と、該手段が検出したデューティ比、及び前記デューティ比演算手段が演算したデューティ比を比較する比較手段と、前記負荷群に与えられる電圧の実効値が前記所定電圧値となるように、前記比較手段の比較結果に基づき、前記デューティ比演算手段の所定電圧値を補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
この車両用電源制御装置では、車載電源の電圧値を検出し、検出した電源電圧値を使用して、デューティ比演算手段が、車載電源の電圧を所定電圧値にPWM制御する為のデューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100を演算する。デューティ比演算手段が演算したデューティ比により、PWM制御回路が、車載電源からの電圧をPWM制御して負荷群へ与える。負荷群に与えられる電圧のデューティ比を検出し、その検出したデューティ比、及びデューティ比演算手段が演算したデューティ比を比較手段が比較する。負荷群に与えられる電圧の実効値が所定電圧値となるように、比較手段の比較結果に基づき、補正手段が、デューティ比演算手段の所定電圧値を補正する。
第2発明に係る車両用電源制御装置は、前記補正手段は、前記比較手段の比較結果、及び前記所定電圧値を加減すべき補正値を対応させたテーブルを有し、前記比較手段の比較結果に基づき、前記テーブルを参照することにより補正値を求めるように構成してあることを特徴とする。
この車両用電源制御装置では、補正手段は、テーブルが比較手段の比較結果、及び所定電圧値を加減すべき補正値を対応させており、比較手段の比較結果に基づき、テーブルを参照することにより補正値を求める。
第3発明に係る車両用電源制御装置は、車載電源の電圧値を検出する手段と、該手段が検出した電源電圧値を使用して、前記車載電源の電圧を所定電圧値にPWM制御する為のデューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100を演算するデューティ比演算手段と、該デューティ比演算手段が演算したデューティ比により、前記車載電源からの電圧をPWM制御して負荷群へ与えるPWM制御回路とを備える車両用電源制御装置において、前記負荷群に与えられる電圧のデューティ比を検出する手段と、該手段が検出したデューティ比、及び前記デューティ比演算手段が演算したデューティ比を比較する比較手段と、前記負荷群に与えられる電圧の実効値が前記所定電圧値となるように、前記比較手段の比較結果に基づき、前記デューティ比演算手段の電源電圧値を補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
この車両用電源制御装置では、車載電源の電圧値を検出し、検出した電源電圧値を使用して、デューティ比演算手段が、車載電源の電圧を所定電圧値にPWM制御する為のデューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100を演算する。デューティ比演算手段が演算したデューティ比により、PWM制御回路が、車載電源からの電圧をPWM制御して負荷群へ与える。負荷群に与えられる電圧のデューティ比を検出し、その検出したデューティ比、及びデューティ比演算手段が演算したデューティ比を比較手段が比較する。負荷群に与えられる電圧の実効値が前記所定電圧値となるように、比較手段の比較結果に基づき、補正手段が、デューティ比演算手段の電源電圧値を補正する。
第4発明に係る車両用電源制御装置は、前記補正手段は、前記比較手段の比較結果、及び前記電源電圧値を加減すべき補正値を対応させたテーブルを有し、前記比較手段の比較結果に基づき、前記テーブルを参照することにより補正値を求めるように構成してあることを特徴とする。
この車両用電源制御装置では、補正手段が、比較手段の比較結果、及び電源電圧値を加減すべき補正値を対応させたテーブルを有し、比較手段の比較結果に基づき、テーブルを参照することにより補正値を求める。
第5発明に係る車両用電源制御装置は、車載電源の電圧値をフィルタ回路を通じて検出する手段と、該手段が検出した電源電圧値を使用して、前記車載電源の電圧を所定電圧値にPWM制御する為のデューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100を演算するデューティ比演算手段と、該デューティ比演算手段が演算したデューティ比により、前記電圧をPWM制御して負荷群へ与えるPWM制御回路とを備える車両用電源制御装置において、前記負荷群に与えられる電圧のデューティ比を検出する手段と、該手段が検出したデューティ比、及び前記デューティ比演算手段が演算したデューティ比を比較する比較手段と、前記負荷群に与えられる電圧の実効値が前記所定電圧値となるように、前記比較手段の比較結果に基づき、前記フィルタ回路の時定数を補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
この車両用電源制御装置では、車載電源の電圧値をフィルタ回路を通じて検出し、検出した電源電圧値を使用して、デューティ比演算手段が、車載電源の電圧を所定電圧値にPWM制御する為のデューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100を演算する。PWM制御回路が、デューティ比演算手段が演算したデューティ比により、車載電源の電圧をPWM制御して負荷群へ与える。負荷群に与えられる電圧のデューティ比を検出し、検出したデューティ比、及びデューティ比演算手段が演算したデューティ比を比較手段が比較する。補正手段が、負荷群に与えられる電圧の実効値が所定電圧値となるように、比較手段の比較結果に基づき、フィルタ回路の時定数を補正する。
第6発明に係る車両用電源制御装置は、前記補正手段は、前記比較手段の比較結果、及び前記時定数を加減する為のパラメータを対応させたテーブルを有し、前記比較手段の比較結果に基づき、前記テーブルを参照することによりパラメータを求め、求めたパラメータに基づき前記時定数を補正するように構成してあることを特徴とする。
この車両用電源制御装置では、補正手段は、テーブルが比較手段の比較結果、及び時定数を加減する為のパラメータを対応させており、比較手段の比較結果に基づき、テーブルを参照することによりパラメータを求め、求めたパラメータに基づき時定数を補正する。
第7発明に係る車両用電源制御装置は、前記デューティ比演算手段は、前記デューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100の1次近似式を使用して、デューティ比を演算するように構成してあることを特徴とする。
この車両用電源制御装置では、デューティ比演算手段は、デューティ比の演算式、(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100の予め求めてある1次近似式、a×(電源電圧値)+b(a,bは任意の実数)を使用して、デューティ比を演算する。
第8発明に係る車両用電源制御装置は、前記デューティ比演算手段は、前記デューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100の折線近似式を使用して、デューティ比を演算するように構成してあることを特徴とする。
この車両用電源制御装置では、デューティ比演算手段は、デューティ比の演算式、(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100の予め求めてある折線近似式、a×(電源電圧値)+b(a,bは、電源電圧値の所定区間毎に定められた実数)を使用して、デューティ比を演算する。
第9発明に係る車両用電源制御装置は、前記デューティ比演算手段は、前記デューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100の2次多項式近似を使用して、デューティ比を演算するように構成してあることを特徴とする。
この車両用電源制御装置では、デューティ比演算手段は、デューティ比の演算式、(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100の予め求めてある2次多項式近似、a×(電源電圧値)2+b×(電源電圧値)+c(a,b,cは任意の実数)を使用して、デューティ比を演算する。
本発明に係る車両用電源制御装置によれば、機器に与えられる電圧のデューティ比が、装置全体の誤差及びノイズ等の影響を受け難く、消費電力の低減(省電力効果)、及び機器性能の最適制御を両立させることが可能な車両用電源制御装置を実現することができる。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態1の概略構成を示すブロック図である。
この車両用電源制御装置は、オルタネータ(車載発電機、交流発電機)1が発電し整流した電力が、バッテリ2に充電されると共に、それぞれのスイッチング素子(PWM制御回路)S1,S2,S3を通じて、負荷L1,L2,L3に給電される。バッテリ2が充電されないときは、バッテリ2からの放電電力が、スイッチング素子S1,S2,S3を通じて、負荷L1,L2,L3に給電される。負荷L1,L2,L3は、ここでは、それぞれ5W,35W,55Wのランプである。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態1の概略構成を示すブロック図である。
この車両用電源制御装置は、オルタネータ(車載発電機、交流発電機)1が発電し整流した電力が、バッテリ2に充電されると共に、それぞれのスイッチング素子(PWM制御回路)S1,S2,S3を通じて、負荷L1,L2,L3に給電される。バッテリ2が充電されないときは、バッテリ2からの放電電力が、スイッチング素子S1,S2,S3を通じて、負荷L1,L2,L3に給電される。負荷L1,L2,L3は、ここでは、それぞれ5W,35W,55Wのランプである。
オルタネータ1及びバッテリ2が出力する電源電圧値は、電源入力回路(フィルタ回路)3を通じて電圧検出部(電圧値を検出する手段)4により検出されA/D変換されて、デューティ比演算手段5に与えられる。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値及び所定電圧値(ここでは12.0Vとする)を用いて、理論式(厳密式)、
(12.0/電源電圧値)2 ×100 (%) (1)
により、デューティ比を演算し、デューティ出力部(PWM制御回路)9へ与える。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値及び所定電圧値(ここでは12.0Vとする)を用いて、理論式(厳密式)、
(12.0/電源電圧値)2 ×100 (%) (1)
により、デューティ比を演算し、デューティ出力部(PWM制御回路)9へ与える。
尚、デューティ比演算手段5は、演算量を低減する為に、厳密式(1)に代えて、最小二乗法等により予め求めてある厳密式(1)の1次近似式、折線近似式又は2次多項式近似により、デューティ比を演算し、デューティ出力部9に与えることも可能である。
厳密式(1)の1次近似式
a×(電源電圧値)+b (%) (2)
(a,bは任意の実数)
により、デューティ比yを演算する場合、(2)式は、例えば、y=−8.976x+201.4となり、グラフ化すると、図2のeに示すようになる。比較の為に、厳密式(1)もグラフ化して示してある(図2のd)。
厳密式(1)の1次近似式
a×(電源電圧値)+b (%) (2)
(a,bは任意の実数)
により、デューティ比yを演算する場合、(2)式は、例えば、y=−8.976x+201.4となり、グラフ化すると、図2のeに示すようになる。比較の為に、厳密式(1)もグラフ化して示してある(図2のd)。
厳密式(1)の折線近似式
a×(電源電圧値)+b (%) (3)
(a,bは、所定の電圧区間毎に定められた任意の実数)
により、デューティ比を演算する場合、(3)式は、例えば、0.1V毎に係数a、bが定められた折線となり、図3のfに示すようになる。比較の為に、厳密式(1)もグラフ化して示してある(図3のd)。
a×(電源電圧値)+b (%) (3)
(a,bは、所定の電圧区間毎に定められた任意の実数)
により、デューティ比を演算する場合、(3)式は、例えば、0.1V毎に係数a、bが定められた折線となり、図3のfに示すようになる。比較の為に、厳密式(1)もグラフ化して示してある(図3のd)。
厳密式(1)の2次多項式近似
a×(電源電圧値)2 +b×(電源電圧値)+c (%) (4)
(a,b,cは任意の実数)
により、デューティ比yを演算する場合、(4)式は、例えば、y=0.9062x2 −36.162x+402.49となり、グラフ化すると、図4のgに示すようになる。比較の為に、厳密式(1)もグラフ化して示してある(図4のd)。
a×(電源電圧値)2 +b×(電源電圧値)+c (%) (4)
(a,b,cは任意の実数)
により、デューティ比yを演算する場合、(4)式は、例えば、y=0.9062x2 −36.162x+402.49となり、グラフ化すると、図4のgに示すようになる。比較の為に、厳密式(1)もグラフ化して示してある(図4のd)。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子(PWM制御回路)S1,S2,S3をPWM制御し、PWM制御された電源電圧が負荷L1,L2,L3に与えられる。ここで、デューティ出力部9は、後述するデューティ比補正演算手段7から補正されたデューティ比が与えられる場合は、その補正されたデューティ比の方を選択し、選択したデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御する。
デューティ比検出部(デューティ比を検出する手段)10は、スイッチング素子S1,S2,S3によりPWM制御された電源電圧の電圧変化(所定閾値との高低関係の変化点)、及びその電圧変化間の時間を検出し、デューティ比算出部(デューティ比を検出する手段)11に与える。尚、電源電圧の電圧変化、及びその電圧変化間の時間は、スイッチング素子S1,S2,S3毎に異なることも有り得るが、ここでは、その中間の組又は平均値を求めて使用する。
デューティ比算出部11は、デューティ比検出部10が検出した電圧変化、電圧変化間の時間、及びPWM制御の周期に基づき、PWM制御された電源電圧のデューティ比を算出し、デューティ比比較手段(比較手段)6に与える。
デューティ比比較手段6は、デューティ比算出部11が算出したデューティ比、及びデューティ比演算手段5から与えられたデューティ比を比較し、その比較結果(差又は比)をデューティ比補正演算手段(補正手段)7に与える。
デューティ比比較手段6は、デューティ比算出部11が算出したデューティ比、及びデューティ比演算手段5から与えられたデューティ比を比較し、その比較結果(差又は比)をデューティ比補正演算手段(補正手段)7に与える。
デューティ比補正演算手段7は、与えられた比較結果に基づき、テーブル記憶手段8が記憶するテーブルを参照し、デューティ比演算手段5が演算したデューティ比(12.0/電源電圧値)2 ×100(%)の所定電圧値12.0に加減する為の補正値Aを求める。次いで、求めた補正値Aで、(5)式、
((12.0±A)/電源電圧値)2 ×100 (%) (5)
を演算してデューティ比を補正し、補正したデューティ比をデューティ出力部9に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御する。
((12.0±A)/電源電圧値)2 ×100 (%) (5)
を演算してデューティ比を補正し、補正したデューティ比をデューティ出力部9に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御する。
テーブル記憶手段8が記憶するテーブルは、負荷L1,L2,L3に与えられる電圧の実効値が12.0Vとなるように、デューティ比補正演算手段7が演算する(5)式の補正値Aを、デューティ比比較手段6の比較結果(差又は比)にそれぞれ対応させて、実測に基づき求め記憶させたものである。
デューティ比演算手段5が厳密式(1)でデューティ比を演算している場合、デューティ比補正演算手段7は、求めた補正値Aに基づく(5)式によりデューティ比を補正演算することになる。デューティ出力部9は、デューティ比補正演算手段7が補正演算したデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御する。
デューティ比演算手段5が、1次近似式(2)でデューティ比を演算している場合、デューティ比補正演算手段7は、求めた補正値A=0であれば、(2)式に基づく例えばy=−8.976x+201.4(図2e)により、デューティ比を演算する。
求めた補正値A=0.5であれば、y=−9.1808x+209.54
補正値A=1.0であれば、y=−9.3799x+217.69
補正値A=1.5であれば、y=−9.5735x+225.85
補正値A=2.0であれば、y=−9.7619x+234.03
補正値A=2.5であれば、y=−9.9455x+242.22
補正値A=3.0であれば、y=−10.16x+252.07
補正値A=3.5であれば、y=−10.299x+258.65
補正値A=4.0であれば、y=−10.469x+266.89
となって、1次近似式(2)の補正式のグラフは、補正値Aの増加に伴い、y軸のプラス方向へ移動して行く(図2)。これは、折線近似式(3)でデューティ比を演算している場合でも同様であり、補正値Aの増加に伴い、補正式のグラフ(図3f)は、y軸のプラス方向へ移動して行く(図3)。
補正値A=1.0であれば、y=−9.3799x+217.69
補正値A=1.5であれば、y=−9.5735x+225.85
補正値A=2.0であれば、y=−9.7619x+234.03
補正値A=2.5であれば、y=−9.9455x+242.22
補正値A=3.0であれば、y=−10.16x+252.07
補正値A=3.5であれば、y=−10.299x+258.65
補正値A=4.0であれば、y=−10.469x+266.89
となって、1次近似式(2)の補正式のグラフは、補正値Aの増加に伴い、y軸のプラス方向へ移動して行く(図2)。これは、折線近似式(3)でデューティ比を演算している場合でも同様であり、補正値Aの増加に伴い、補正式のグラフ(図3f)は、y軸のプラス方向へ移動して行く(図3)。
デューティ比演算手段5が、2次多項式近似(4)でデューティ比を演算している場合、デューティ比補正演算手段7は、求めた補正値A=0であれば、(4)式に基づく例えばy=0.9062x2 −36.162x+402.49(図4g)により、デューティ比を演算する。
求めた補正値A=0.5であれば、
y=0.9101x2 −36.938x+418.81
補正値A=1.0であれば、
y=0.9134x2 −37.695x+435.15
補正値A=1.5であれば、
y=0.9162x2 −38.434x+451.52
補正値A=2.0であれば、
y=0.9186x2 −39.158x+467.91
補正値A=2.5であれば、
y=0.9206x2 −39.865x+484.33
y=0.9101x2 −36.938x+418.81
補正値A=1.0であれば、
y=0.9134x2 −37.695x+435.15
補正値A=1.5であれば、
y=0.9162x2 −38.434x+451.52
補正値A=2.0であれば、
y=0.9186x2 −39.158x+467.91
補正値A=2.5であれば、
y=0.9206x2 −39.865x+484.33
補正値A=3.0であれば、
y=0.9225x2 −40.695x+504.06
補正値A=3.5であれば、
y=0.9235x2 −41.237x+517.24
補正値A=4.0であれば、
y=0.9245x2 −41.902x+533.74
となって、2次多項式近似(4)の補正式のグラフは、補正値Aの増加に伴い、y軸のプラス方向へ移動して行く(図4)。
y=0.9225x2 −40.695x+504.06
補正値A=3.5であれば、
y=0.9235x2 −41.237x+517.24
補正値A=4.0であれば、
y=0.9245x2 −41.902x+533.74
となって、2次多項式近似(4)の補正式のグラフは、補正値Aの増加に伴い、y軸のプラス方向へ移動して行く(図4)。
以下に、このような構成の車両用電源制御装置の動作の例を説明する。
この車両用電源制御装置は、電圧検出部4が、オルタネータ1及びバッテリ2が出力する電源電圧値を、電源入力回路3を通じて検出し、検出した電源電圧値をA/D変換して、デューティ比演算手段5に与える。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値及び所定電圧値12.0Vを用いて、例えば、厳密式(1)の1次近似式
a×(電源電圧値)+b (%) (2)
により、デューティ比を演算し、デューティ出力部9に与える。
この車両用電源制御装置は、電圧検出部4が、オルタネータ1及びバッテリ2が出力する電源電圧値を、電源入力回路3を通じて検出し、検出した電源電圧値をA/D変換して、デューティ比演算手段5に与える。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値及び所定電圧値12.0Vを用いて、例えば、厳密式(1)の1次近似式
a×(電源電圧値)+b (%) (2)
により、デューティ比を演算し、デューティ出力部9に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子(PWM制御回路)S1,S2,S3をPWM制御する。これにより、PWM制御された電源電圧が、負荷L1,L2,L3に与えられる。
デューティ比検出部10は、スイッチング素子S1,S2,S3によりPWM制御された電源電圧の電圧変化(所定閾値との高低関係の変化点)、及びその電圧変化間の時間を検出し、デューティ比算出部11に与える。
デューティ比検出部10は、スイッチング素子S1,S2,S3によりPWM制御された電源電圧の電圧変化(所定閾値との高低関係の変化点)、及びその電圧変化間の時間を検出し、デューティ比算出部11に与える。
デューティ比算出部11は、デューティ比検出部10が検出した電圧変化、電圧変化間の時間、及びPWM制御の周期に基づき、PWM制御された電源電圧のデューティ比を算出し、デューティ比比較手段6に与える。
デューティ比比較手段6は、デューティ比算出部11が算出したデューティ比、及びデューティ比演算手段5から与えられたデューティ比を比較し、その比較結果をデューティ比補正演算手段7に与える。
デューティ比比較手段6は、デューティ比算出部11が算出したデューティ比、及びデューティ比演算手段5から与えられたデューティ比を比較し、その比較結果をデューティ比補正演算手段7に与える。
デューティ比補正演算手段7は、与えられた比較結果に基づき、テーブル記憶手段8が記憶するテーブルを参照して補正値Aを求め、求めた補正値Aにより、1次近似式(2)の補正式((5)式の1次近似式)を演算して、デューティ比を求め、デューティ出力部9に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御し、PWM制御した電源電圧を負荷L1,L2,L3に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御し、PWM制御した電源電圧を負荷L1,L2,L3に与える。
(実施の形態2)
図5は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態2の概略構成を示すブロック図である。
この車両用電源制御装置は、オルタネータ1及びバッテリ2が出力する電源電圧値が、電源入力回路3を通じて電圧検出部(電圧値を検出する手段)4aにより検出されA/D変換されて、デューティ比演算手段5に与えられる。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値及び所定電圧値(ここでは12.0Vとする)を用いて、理論式(厳密式)、
(12.0/電源電圧値)2 ×100 (%) (1)
により、デューティ比を演算し、デューティ出力部(PWM制御回路)9へ与える。
図5は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態2の概略構成を示すブロック図である。
この車両用電源制御装置は、オルタネータ1及びバッテリ2が出力する電源電圧値が、電源入力回路3を通じて電圧検出部(電圧値を検出する手段)4aにより検出されA/D変換されて、デューティ比演算手段5に与えられる。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値及び所定電圧値(ここでは12.0Vとする)を用いて、理論式(厳密式)、
(12.0/電源電圧値)2 ×100 (%) (1)
により、デューティ比を演算し、デューティ出力部(PWM制御回路)9へ与える。
尚、デューティ比演算手段5は、演算量を低減する為に、厳密式(1)に代えて、最小二乗法等により予め求めてある厳密式(1)の1次近似式、折線近似式又は2次多項式近似により、デューティ比を演算し、デューティ出力部9に与えることも可能である。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子(PWM制御回路)S1,S2,S3をPWM制御し、PWM制御された電源電圧が負荷L1,L2,L3に与えられる。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子(PWM制御回路)S1,S2,S3をPWM制御し、PWM制御された電源電圧が負荷L1,L2,L3に与えられる。
デューティ比比較手段6は、デューティ比算出部11が算出したデューティ比、及びデューティ比演算手段5から与えられたデューティ比を比較し、その比較結果(差又は比)を検出電圧値補正手段(補正手段)12に与える。
検出電圧値補正手段12は、与えられた比較結果に基づき、テーブル記憶手段8aが記憶するテーブルを参照し、デューティ比演算手段5が演算したデューティ比(12.0/電源電圧値)2 ×100(%)の電源電圧値に加減する為の補正値Bを求め、電圧検出部4aに与える。
検出電圧値補正手段12は、与えられた比較結果に基づき、テーブル記憶手段8aが記憶するテーブルを参照し、デューティ比演算手段5が演算したデューティ比(12.0/電源電圧値)2 ×100(%)の電源電圧値に加減する為の補正値Bを求め、電圧検出部4aに与える。
電圧検出部4aは、検出した電源電圧値に、与えられた補正値Bを加減して補正し、補正した電源電圧値をデューティ比演算手段5に与える。
デューティ比演算手段5は、補正された電源電圧値を与えられることにより、(6)式、
(12.0/(電源電圧値±B))2 ×100 (%) (6)
を演算してデューティ比を補正し、補正したデューティ比をデューティ出力部9に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御する。
デューティ比演算手段5は、補正された電源電圧値を与えられることにより、(6)式、
(12.0/(電源電圧値±B))2 ×100 (%) (6)
を演算してデューティ比を補正し、補正したデューティ比をデューティ出力部9に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御する。
テーブル記憶手段8aが記憶するテーブルは、負荷L1,L2,L3に与えられる電圧の実効値が12.0Vとなるように、デューティ比演算手段5が演算する(6)式の補正値Bを、デューティ比比較手段6の比較結果(差又は比)にそれぞれ対応させて、実測に基づき求め記憶させたものである。
デューティ比演算手段5は、厳密式(1)でデューティ比を演算している場合、(6)式によりデューティ比を補正演算する。デューティ出力部9は、デューティ比演算手段5が補正演算したデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御する。
デューティ比演算手段5は、1次近似式(2)でデューティ比を演算している場合、(2)式に基づく例えばy=−8.976x+201.4(図2e)のxに(電源電圧値±B)を代入して、デューティ比を演算する。これは、折線近似式(3)でデューティ比を演算している場合でも同様であり、折線近似式(3)(図3f)のxに(電源電圧値±B)を代入して、デューティ比を演算する。
デューティ比演算手段5は、2次多項式近似(4)でデューティ比を演算している場合、(4)式に基づく例えばy=0.9062x2 −36.162x+402.49(図4g)のxに(電源電圧値±B)を代入して、デューティ比を演算する。本実施の形態2の車両用電源制御装置のその他の構成は、実施の形態1で説明した車両用電源制御装置の構成(図1)と同様であるので、説明を省略する。但し、本実施の形態2では、図1のデューティ比補正演算手段7及びテーブル記憶手段8は存在せず、電圧検出部4は電圧検出部4aに置換されている。
以下に、このような構成の車両用電源制御装置の動作の例を説明する。
この車両用電源制御装置は、電圧検出部4aが、オルタネータ1及びバッテリ2が出力する電源電圧値を、電源入力回路3を通じて検出し、検出した電源電圧値をA/D変換して、デューティ比演算手段5に与える。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値及び所定電圧値12.0Vを用いて、例えば、厳密式(1)の1次近似式
a×(電源電圧値)+b (%) (2)
により、デューティ比を演算し、デューティ出力部9に与える。
この車両用電源制御装置は、電圧検出部4aが、オルタネータ1及びバッテリ2が出力する電源電圧値を、電源入力回路3を通じて検出し、検出した電源電圧値をA/D変換して、デューティ比演算手段5に与える。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値及び所定電圧値12.0Vを用いて、例えば、厳密式(1)の1次近似式
a×(電源電圧値)+b (%) (2)
により、デューティ比を演算し、デューティ出力部9に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子(PWM制御回路)S1,S2,S3をPWM制御する。これにより、PWM制御された電源電圧が、負荷L1,L2,L3に与えられる。
デューティ比検出部10は、スイッチング素子S1,S2,S3によりPWM制御された電源電圧の電圧変化(所定閾値との高低関係の変化点)、及びその電圧変化間の時間を検出し、デューティ比算出部11に与える。
デューティ比検出部10は、スイッチング素子S1,S2,S3によりPWM制御された電源電圧の電圧変化(所定閾値との高低関係の変化点)、及びその電圧変化間の時間を検出し、デューティ比算出部11に与える。
デューティ比算出部11は、デューティ比検出部10が検出した電圧変化、電圧変化間の時間、及びPWM制御の周期に基づき、PWM制御された電源電圧のデューティ比を算出し、デューティ比比較手段6に与える。
デューティ比比較手段6は、デューティ比算出部11が算出したデューティ比、及びデューティ比演算手段5から与えられたデューティ比を比較し、その比較結果を検出電圧値補正手段12に与える。
デューティ比比較手段6は、デューティ比算出部11が算出したデューティ比、及びデューティ比演算手段5から与えられたデューティ比を比較し、その比較結果を検出電圧値補正手段12に与える。
検出電圧値補正手段12は、与えられた比較結果に基づき、テーブル記憶手段8aが記憶するテーブルを参照して補正値Bを求め、求めた補正値Bを電圧検出部4aに与える。
電圧検出部4aは、検出した電源電圧値に補正値Bを加減して補正し、補正した(電源電圧値±B)をデューティ比演算手段5に与える。
電圧検出部4aは、検出した電源電圧値に補正値Bを加減して補正し、補正した(電源電圧値±B)をデューティ比演算手段5に与える。
デューティ比演算手段5は、与えられた(電源電圧値±B)により、(2)式に基づく
a×(電源電圧値±B)+b (%)
を演算して、デューティ比を求め、デューティ出力部9に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御し、PWM制御した電源電圧を負荷L1,L2,L3に与える。
a×(電源電圧値±B)+b (%)
を演算して、デューティ比を求め、デューティ出力部9に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御し、PWM制御した電源電圧を負荷L1,L2,L3に与える。
(実施の形態3)
図6は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態2の概略構成を示すブロック図である。
この車両用電源制御装置は、オルタネータ1及びバッテリ2が出力する電源電圧値が、電源入力回路3aを通じて電圧検出部(電圧値を検出する手段)4により検出されA/D変換されて、デューティ比演算手段5に与えられる。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値及び所定電圧値(ここでは12.0Vとする)を用いて、理論式(厳密式)、
(12.0/電源電圧値)2 ×100 (%) (1)
により、デューティ比を演算し、デューティ出力部(PWM制御回路)9へ与える。
図6は、本発明に係る車両用電源制御装置の実施の形態2の概略構成を示すブロック図である。
この車両用電源制御装置は、オルタネータ1及びバッテリ2が出力する電源電圧値が、電源入力回路3aを通じて電圧検出部(電圧値を検出する手段)4により検出されA/D変換されて、デューティ比演算手段5に与えられる。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値及び所定電圧値(ここでは12.0Vとする)を用いて、理論式(厳密式)、
(12.0/電源電圧値)2 ×100 (%) (1)
により、デューティ比を演算し、デューティ出力部(PWM制御回路)9へ与える。
尚、デューティ比演算手段5は、演算量を低減する為に、厳密式(1)に代えて、最小二乗法等により予め求めてある厳密式(1)の1次近似式、折線近似式又は2次多項式近似により、デューティ比を演算し、デューティ出力部9に与えることも可能である。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子(PWM制御回路)S1,S2,S3をPWM制御し、PWM制御された電源電圧が負荷L1,L2,L3に与えられる。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子(PWM制御回路)S1,S2,S3をPWM制御し、PWM制御された電源電圧が負荷L1,L2,L3に与えられる。
デューティ比比較手段6は、デューティ比算出部11が算出したデューティ比、及びデューティ比演算手段5から与えられたデューティ比を比較し、その比較結果(差又は比)を時定数調整手段(補正手段)13に与える。
時定数調整手段13は、与えられた比較結果に基づき、テーブル記憶手段8bが記憶するテーブルを参照し、電源入力回路3aの時定数を調整する為のパラメータを求める。
時定数調整手段13は、与えられた比較結果に基づき、テーブル記憶手段8bが記憶するテーブルを参照し、電源入力回路3aの時定数を調整する為のパラメータを求める。
時定数調整手段13は、求めたパラメータに基づき、電源入力回路3aの時定数を切替えて調整する。
電圧検出部4は、調整された時定数の電源入力回路3aに入力され出力された電源電圧値を検出し、デューティ比演算手段5に与える。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値に基づき、(1)式を演算してデューティ比を補正し、補正したデューティ比をデューティ出力部9に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御する。
電圧検出部4は、調整された時定数の電源入力回路3aに入力され出力された電源電圧値を検出し、デューティ比演算手段5に与える。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値に基づき、(1)式を演算してデューティ比を補正し、補正したデューティ比をデューティ出力部9に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御する。
電源入力回路3aは、抵抗素子、コンデンサ及びコイルからなる複数種類の時定数回路を有しており、これらの時定数は、デューティ比比較手段6の比較結果に対応して、負荷L1,L2,L3に与えられる電圧の実効値が12.0Vに近付くように、実測に基づき定めてある。テーブル記憶手段8bが記憶するテーブルは、時定数調整手段13が、電源入力回路3aの時定数回路をデューティ比比較手段6の比較結果に応じて切替える為のパラメータを、比較結果に対応させて記憶させたものである。
デューティ比演算手段5は、厳密式でデューティ比を演算している場合、(1)式によりデューティ比を補正演算する。デューティ出力部9は、デューティ比演算手段5が演算したデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御する。
デューティ比演算手段5は、1次近似式でデューティ比を演算している場合、(2)式によりデューティ比を演算する。折線近似式でデューティ比を演算している場合は、(3)式によりデューティ比を演算する。
デューティ比演算手段5は、2次多項式近似でデューティ比を演算している場合は、(4)式によりデューティ比を演算する。本実施の形態3の車両用電源制御装置のその他の構成は、実施の形態1で説明した車両用電源制御装置の構成(図1)と同様であるので、説明を省略する。但し、本実施の形態3では、図1のデューティ比補正演算手段7及びテーブル記憶手段8は存在せず、時定数調整手段13及びテーブル記憶手段8bが追加され、電源入力回路3は電源入力回路3aに置換されている。
以下に、このような構成の車両用電源制御装置の動作の例を説明する。
この車両用電源制御装置は、電圧検出部4が、オルタネータ1及びバッテリ2が出力する電源電圧値を、電源入力回路3aを通じて検出し、検出した電源電圧値をA/D変換して、デューティ比演算手段5に与える。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値及び所定電圧値12.0Vを用いて、例えば、厳密式(1)の1次近似式
a×(電源電圧値)+b (%) (2)
により、デューティ比を演算し、デューティ出力部9に与える。
この車両用電源制御装置は、電圧検出部4が、オルタネータ1及びバッテリ2が出力する電源電圧値を、電源入力回路3aを通じて検出し、検出した電源電圧値をA/D変換して、デューティ比演算手段5に与える。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値及び所定電圧値12.0Vを用いて、例えば、厳密式(1)の1次近似式
a×(電源電圧値)+b (%) (2)
により、デューティ比を演算し、デューティ出力部9に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子(PWM制御回路)S1,S2,S3をPWM制御する。これにより、PWM制御された電源電圧が、負荷L1,L2,L3に与えられる。
デューティ比検出部10は、スイッチング素子S1,S2,S3によりPWM制御された電源電圧の電圧変化(所定閾値との高低関係の変化点)、及びその電圧変化間の時間を検出し、デューティ比算出部11に与える。
デューティ比検出部10は、スイッチング素子S1,S2,S3によりPWM制御された電源電圧の電圧変化(所定閾値との高低関係の変化点)、及びその電圧変化間の時間を検出し、デューティ比算出部11に与える。
デューティ比算出部11は、デューティ比検出部10が検出した電圧変化、電圧変化間の時間、及びPWM制御の周期に基づき、PWM制御された電源電圧のデューティ比を算出し、デューティ比比較手段6に与える。
デューティ比比較手段6は、デューティ比算出部11が算出したデューティ比、及びデューティ比演算手段5から与えられたデューティ比を比較し、その比較結果を時定数調整手段13に与える。
デューティ比比較手段6は、デューティ比算出部11が算出したデューティ比、及びデューティ比演算手段5から与えられたデューティ比を比較し、その比較結果を時定数調整手段13に与える。
時定数調整手段13は、与えられた比較結果に基づき、テーブル記憶手段8bが記憶するテーブルを参照してパラメータを求め、求めたパラメータに基づき、電源入力回路3aの時定数回路を切替える。
電圧検出部4は、電源入力回路3aの切替えられた時定数回路を通じて電源電圧値を検出し、検出した電源電圧値をデューティ比演算手段5に与える。
電圧検出部4は、電源入力回路3aの切替えられた時定数回路を通じて電源電圧値を検出し、検出した電源電圧値をデューティ比演算手段5に与える。
デューティ比演算手段5は、与えられた電源電圧値により(2)式、
a×電源電圧値+b (%)
を演算して、デューティ比を求め、デューティ出力部9に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御し、PWM制御した電源電圧を負荷L1,L2,L3に与える。
本実施の形態3では、デューティ出力部9のPWM制御の周波数による電圧変動への影響、過敏なデューティ比の変動、及び発振現象を抑制することができる。
a×電源電圧値+b (%)
を演算して、デューティ比を求め、デューティ出力部9に与える。
デューティ出力部9は、与えられたデューティ比により、スイッチング素子S1,S2,S3をPWM制御し、PWM制御した電源電圧を負荷L1,L2,L3に与える。
本実施の形態3では、デューティ出力部9のPWM制御の周波数による電圧変動への影響、過敏なデューティ比の変動、及び発振現象を抑制することができる。
1 オルタネータ(車載電源)
2 バッテリ(車載電源)
3 電源入力回路(フィルタ回路)
3a 電源入力回路(補正手段、フィルタ回路)
4 電圧検出部(電圧値を検出する手段)
4a 電圧検出部(電圧値を検出する手段、補正手段)
5 デューティ比演算手段
6 デューティ比比較手段(比較手段)
8,8a,8b テーブル記憶手段(補正手段)
9 デューティ出力部(PWM制御回路)
10 デューティ比検出部(デューティ比を検出する手段)
11 デューティ比算出部(デューティ比を検出する手段)
12 検出電圧値補正手段(補正手段)
13 時定数調整手段(補正手段)
L1,L2,L3 負荷
S1,S2,S3 スイッチング素子(PWM制御回路)
2 バッテリ(車載電源)
3 電源入力回路(フィルタ回路)
3a 電源入力回路(補正手段、フィルタ回路)
4 電圧検出部(電圧値を検出する手段)
4a 電圧検出部(電圧値を検出する手段、補正手段)
5 デューティ比演算手段
6 デューティ比比較手段(比較手段)
8,8a,8b テーブル記憶手段(補正手段)
9 デューティ出力部(PWM制御回路)
10 デューティ比検出部(デューティ比を検出する手段)
11 デューティ比算出部(デューティ比を検出する手段)
12 検出電圧値補正手段(補正手段)
13 時定数調整手段(補正手段)
L1,L2,L3 負荷
S1,S2,S3 スイッチング素子(PWM制御回路)
Claims (9)
- 車載電源の電圧値を検出する手段と、該手段が検出した電源電圧値を使用して、前記車載電源の電圧を所定電圧値にPWM制御する為のデューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100を演算するデューティ比演算手段と、該デューティ比演算手段が演算したデューティ比により、前記車載電源からの電圧をPWM制御して負荷群へ与えるPWM制御回路とを備える車両用電源制御装置において、
前記負荷群に与えられる電圧のデューティ比を検出する手段と、該手段が検出したデューティ比、及び前記デューティ比演算手段が演算したデューティ比を比較する比較手段と、前記負荷群に与えられる電圧の実効値が前記所定電圧値となるように、前記比較手段の比較結果に基づき、前記デューティ比演算手段の所定電圧値を補正する補正手段とを備えることを特徴とする車両用電源制御装置。 - 前記補正手段は、前記比較手段の比較結果、及び前記所定電圧値を加減すべき補正値を対応させたテーブルを有し、前記比較手段の比較結果に基づき、前記テーブルを参照することにより補正値を求めるように構成してある請求項1記載の車両用電源制御装置。
- 車載電源の電圧値を検出する手段と、該手段が検出した電源電圧値を使用して、前記車載電源の電圧を所定電圧値にPWM制御する為のデューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100を演算するデューティ比演算手段と、該デューティ比演算手段が演算したデューティ比により、前記車載電源からの電圧をPWM制御して負荷群へ与えるPWM制御回路とを備える車両用電源制御装置において、
前記負荷群に与えられる電圧のデューティ比を検出する手段と、該手段が検出したデューティ比、及び前記デューティ比演算手段が演算したデューティ比を比較する比較手段と、前記負荷群に与えられる電圧の実効値が前記所定電圧値となるように、前記比較手段の比較結果に基づき、前記デューティ比演算手段の電源電圧値を補正する補正手段とを備えることを特徴とする車両用電源制御装置。 - 前記補正手段は、前記比較手段の比較結果、及び前記電源電圧値を加減すべき補正値を対応させたテーブルを有し、前記比較手段の比較結果に基づき、前記テーブルを参照することにより補正値を求めるように構成してある請求項3記載の車両用電源制御装置。
- 車載電源の電圧値をフィルタ回路を通じて検出する手段と、該手段が検出した電源電圧値を使用して、前記車載電源の電圧を所定電圧値にPWM制御する為のデューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100を演算するデューティ比演算手段と、該デューティ比演算手段が演算したデューティ比により、前記電圧をPWM制御して負荷群へ与えるPWM制御回路とを備える車両用電源制御装置において、
前記負荷群に与えられる電圧のデューティ比を検出する手段と、該手段が検出したデューティ比、及び前記デューティ比演算手段が演算したデューティ比を比較する比較手段と、前記負荷群に与えられる電圧の実効値が前記所定電圧値となるように、前記比較手段の比較結果に基づき、前記フィルタ回路の時定数を補正する補正手段とを備えることを特徴とする車両用電源制御装置。 - 前記補正手段は、前記比較手段の比較結果、及び前記時定数を加減する為のパラメータを対応させたテーブルを有し、前記比較手段の比較結果に基づき、前記テーブルを参照することによりパラメータを求め、求めたパラメータに基づき前記時定数を補正するように構成してある請求項5記載の車両用電源制御装置。
- 前記デューティ比演算手段は、前記デューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100の1次近似式を使用して、デューティ比を演算するように構成してある請求項1乃至6の何れか1項に記載の車両用電源制御装置。
- 前記デューティ比演算手段は、前記デューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100の折線近似式を使用して、デューティ比を演算するように構成してある請求項1乃至6の何れか1項に記載の車両用電源制御装置。
- 前記デューティ比演算手段は、前記デューティ比(所定電圧値/電源電圧値)2 ×100の2次多項式近似を使用して、デューティ比を演算するように構成してある請求項1乃至6の何れか1項に記載の車両用電源制御装置。
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