JP2014203802A - 接合装置および接合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】裁断の位置決めを高精度に行う。【解決手段】接合装置は、第1駆動ローラ111と;第1の駆動ローラ111よりも下流側に配置される第2駆動ローラ121と;第2駆動ローラ121よりも下流側における接合位置に配置される接合ローラ152と;第2駆動ローラ121と接合ローラ152との間に設けられ、帯状部材5rにかかる張力を検出する張力センサ125と;前記張力Trを目標張力Ttに一致させるように、両者の偏差Dに応じた制御量uを第2駆動ローラ121の回転速度にフィードバックすることによって、第2駆動ローラ121の回転速度を制御する第2駆動ローラ制御部126と;前記第2駆動ローラ121の回転速度と、第1駆動ローラ111と第2駆動ローラ121との間のドロー比Kとに基づいて、第1駆動ローラ111の回転速度を制御する第1駆動ローラ制御部114と;を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、弾性体である帯状部材を搬送路に沿って搬送し、帯状部材に対して接合部材を接合する技術に関する。
従来、燃料電池を製造する際には、帯状の膜電極接合体に対してガス拡散層などの燃料電池構成部材を連続的に接合することが行われている。例えば、特許文献1には、ロール状に巻かれた膜電極接合体をニップロールにより引き出し搬送しつつ、膜電極接合体上に所定の間隔で燃料電池構成部材を配置していくとともに、複数の燃料電池構成材料を略同時に押圧して接合する技術が提案されている。
特開2010−251136号公報
膜電極接合体の主要成分である電解質膜は、固有の弾性係数を有した弾性体であり、膜電極接合体全体としても弾性体である。特許文献1に記載された従来技術では、弾性体である膜電極接合体をニップロールにより引き出し搬送するため、このニップロールによる張力が変動した場合に、膜電極接合体が伸縮し、膜電極接合体に対する燃料電池構成部材の接合位置がずれる問題があった。そのほか、従来の接合装置においては、その小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、接合の効率化等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態は、弾性体である帯状部材を搬送路に沿って搬送し、所定の接合位置で前記帯状部材に対して接合部材を接合する接合装置である。この接合装置は、前記搬送路に設けられる第1の駆動ローラと;前記搬送路における前記第1の駆動ローラよりも下流側に配置される第2の駆動ローラと;前記搬送路における前記第2の駆動ローラよりも下流側における前記接合位置に配置される第3の駆動ローラと;前記搬送路における前記第2の駆動ローラと前記第3の駆動ローラとの間に設けられ、前記帯状部材にかかる張力を検出する張力センサと;前記張力センサによって検出された張力を目標張力に一致させるように、前記検出された張力と目標張力との偏差に応じた制御量を前記第2の駆動ローラの回転速度にフィードバックすることによって、前記第2の駆動ローラの回転速度を制御する第2駆動ローラ制御部と;前記第2駆動ローラ制御部によって定まる前記第2の駆動ローラの回転速度と、前記第1の駆動ローラと前記第2の駆動ローラとの間の回転速度比とに基づいて、前記第1の駆動ローラの回転速度を制御する第1駆動ローラ制御部と;を備える。
この形態の接合装置によれば、帯状部材が弾性体であることから、帯状部材における第1の駆動ローラと第2の駆動ローラの間の区間(以下、「第1の区間」と呼ぶ)の張力により発生したひずみは、第2の駆動ローラと第3の駆動ローラの間の区間(以下、「第2の区間」と呼ぶ)に伝わり、結果的に第1の区間の張力が第2の区間に伝搬する。このために、第2駆動ローラ制御部によって、張力センサによって検出された張力に基づいて第2の駆動ローラの回転速度を制御することによって、第2の区間の張力を目標張力に一致させることができる。したがって、第2の区間における帯状部材の伸縮を抑えることができることから、帯状部材に対する接合部材の接合位置のずれを抑制することができる。
(2)前記形態の接合装置において、前記第1駆動ローラ制御部は、前記回転速度比を、前記フィードバック制御による制御量に基づいて定める構成としてもよい。この構成の接合装置によれば、帯状部材に対する接合部材の接合位置のずれを、安定性および応答性よく向上することができる。
(3)前記形態の接合装置において、前記第1駆動ローラ制御部は、前記制御量の移動平均を求め、前記移動平均の値に基づいて前記回転速度比を定める構成としてもよい。この構成の接合装置によれば、接合部材を接合位置に投入する際に生じる張力の急激な変動に対して制御量に移動平均を行うことで、前記回転速度比を安定的に補正することができる。したがって、この形態の接合装置によれば、帯状部材に対する接合部材の接合位置のずれをより確実に抑制することができる。
(4)前記形態の接合装置において、前記第1の駆動ローラは、並列に配置される加圧ローラと対になって前記帯状部材を挟み込み;前記第2の駆動ローラは、並列に配置される加圧ローラと対になって前記帯状部材を挟み込み;前記第3の駆動ローラは、一対となって前記接合のための接合ローラとして機能する構成としてもよい。この構成の接合装置によれば、帯状部材に対する接合部材の接合位置のずれをより確実に抑制することができる。
(5)前記形態の接合装置において、前記帯状部材は燃料電池用の膜電極接合体であり、前記接合部材は燃料電池用のガス拡散層である構成としてもよい。この構成の接合装置によれば、燃料電池を製造する際に、膜電極接合体に対するガス拡散層の接合位置のずれを抑制することができる。
(6)本発明の他の形態は、弾性体である帯状部材を搬送路に沿って搬送し、所定の接合位置で前記帯状部材に対して接合部材を接合する接合方法である。この接合方法は、前記搬送路に設けられる第1の駆動ローラ、前記第1の駆動ローラよりも下流側に配置される第2の駆動ローラ、および前記第2の駆動ローラよりも下流側における前記接合位置に配置される第3の駆動ローラによって、前記帯状部材を搬送し;前記搬送路における前記第2の駆動ローラと前記第3の駆動ローラとの間の所定位置において、前記帯状部材にかかる張力を検出し;前記検出された張力を目標張力に一致させるように、前記検出された張力と目標張力との偏差に応じた制御量を前記第2の駆動ローラの回転速度にフィードバックすることによって、前記第2の駆動ローラの回転速度を制御し;前記制御によって定まる前記第2の駆動ローラの回転速度と、前記第1の駆動ローラと前記第2の駆動ローラとの間の回転速度比とに基づいて、前記第1の駆動ローラの回転速度を制御する。この形態の接合方法は、前記形態の接合装置と同様に、帯状部材に対する接合部材の接合位置のずれを抑制することができる効果を奏する。
本発明は、接合装置や接合方法以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、その接合装置を備える燃料電池製造装置、その接合方法の各工程を備える燃料電池製造方法、その接合方法の各工程をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の第1実施形態としての接合装置の概略構成を示す説明図である。 帯状部材を示す説明図である。 第1実施形態において第1および第2テンション区間の各張力がどのように制御されるかを示す説明図である。 従来技術であるダンサの働きを示す説明図である。 ダンサを用いずに接合装置を構成した従来技術の問題点を示す説明図である。 本発明の第2実施形態としての接合装置の概略構成を示す説明図である。 帯状部材の搬送距離に応じた張力センサの検出値の変化を示すグラフである。 ドロー比のみを順に変化させたときの経過時間に応じた第1テンション区間の張力変化を示すグラフである。
次に、本発明の実施形態を説明する。
A.第1実施形態:
A−1.帯状部材と装置全体の構成:
図1は、本発明の第1実施形態としての接合装置100の概略構成を示す説明図である。接合装置100は、固体高分子形燃料電池(以下、単に「燃料電池」と呼ぶ)の製造工程に用いられる。接合装置100は、燃料電池を構成する発電体である膜電極接合体が帯状に連続している帯状部材5rに対して、ガス拡散層7を、触媒電極層3の位置に合わせて連続的に接合する。
図2は帯状部材5rを示す説明図である。図2の(A)は、帯状部材5rの第2の触媒電極層3側の面を示す平面図である。図2の(B)は、帯状部材5rを示す概略断面図である。図2の(C)は、帯状部材5rから切り出された後の、ガス拡散層7が接合された膜電極接合体5(以下、「拡散層付き膜電極接合体5G」とも呼ぶ)の構成を示す概略断面図である。なお、図2(A)には、帯状部材5rの搬送方向を示す矢印PDを図示してある。また、図2(A),(B)には、ガス拡散層7が配置される領域GAを破線で図示してあり、帯状部材5rから拡散層付き膜電極接合体5Gが切り出されるときの切断線CLを一点鎖線で図示してある。
帯状部材5rは、本体部を構成する帯状の電解質膜1の一方の面に、第1の触媒電極層2が全面を被覆するように配置されており、他方の面に、複数の第2の触媒電極層3が長手方向に沿って所定の間隔で配列されている(図2(A),(B))。電解質膜1は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す固体高分子薄膜であり、例えば、ナフィオン(登録商標)などのフッ素系のイオン交換樹脂によって構成される。
第1と第2の触媒電極層2,3は、反応ガスの供給を受けてアノード(燃料極)またはカソード(酸化剤極)として機能するガス拡散性を有する電極である。第1と第2の触媒電極層2,3は、燃料電池反応を促進する触媒を担持する導電性粒子(例えば、白金担持カーボン)と、電解質膜1と同じ又は類似の電解質と、を分散させた分散溶液である触媒インクの乾燥塗膜として形成される。こうした構成の帯状部材5rは、弾性体である。
本実施形態の接合装置100では、帯状部材5rにおける第2の触媒電極層3の配置位置に合わせてガス拡散層7が第1の触媒電極層2に接合される。ガス拡散層7はガス拡散性と導電性とを有する多孔質な部材によって構成されても良く、カーボンペーパーやカーボンクロスなどの導電性を有する繊維基材によって構成されても良い。
ところで、本実施形態の拡散層付き膜電極接合体5G(図2(C))では、第1の触媒電極層2の外周端部の位置が電解質膜1の外周端部の位置とほぼ揃っているのに対して、第2の触媒電極層3の外周端部の位置は電解質膜1の外周端部より内側に位置している。即ち、本実施形態の拡散層付き膜電極接合体5Gでは、第1と第2の触媒電極層2,3の外周端部が電解質膜1の外周縁部を介して互いに離間されている。これによって、発電中に2つの触媒電極層2,3の端部間で未反応の反応ガスが行き来してしまう、いわゆるクロスリークを抑制することができる。
また、本実施形態の拡散層付き膜電極接合体5Gでは、ガス拡散層7の外周端部が、第1と第2の触媒電極層2,3の外周端部の間に位置しており、電解質膜1に直接的に接触していない。この構成によって、ガス拡散層7の外周端部に存在する繊維の毛羽やバリが電解質膜1の表面に突き刺さることが抑制されている。また、この構成であれば、燃料電池の発電中などにガス拡散層7において過酸化水素ラジカルが発生した場合であっても、当該過酸化水素ラジカルは電解質膜1に到達する前に必ず第1の触媒電極層2を通過することになる。そのため、ガス拡散層7において発生した過酸化水素ラジカルを第1の触媒電極層2の触媒作用によって消失させることができ、過酸化水素ラジカルによる電解質膜1の劣化を抑制できる。
図1に示すように、本実施形態の接合装置100は、合紙剥離部110と、張力調整部120と、ガス拡散層搬送部140と、接合部150と、電子制御ユニット(以下、「ECU」と呼ぶ)170と、を備える。合紙剥離部110、張力調整部120、および接合部150は、帯状部材5rの搬送のための搬送路を形作っており、搬送路における上流側から下流側に向かって合紙剥離部110、張力調整部120、接合部150の順に配置される。
ECU170は、中央処理装置と主記憶装置とを備えるマイクロコンピュータによって構成される。ECU170は、合紙剥離部110から接合部150までの帯状部材5rの搬送を制御する。また、ECU170は、ガス拡散層搬送部140によるガス拡散層7の搬送を制御する。
接合装置100は、膜電極接合体供給部(図示および詳細な説明は省略)から帯状部材5rの供給を受けるが、このとき、帯状部材5rの第2の触媒電極層3側の面には合紙6が貼付されている。合紙剥離部110は、帯状部材5rを長手方向に搬送しつつ合紙6を帯状部材5rから剥離する。合紙剥離部110は、駆動ローラ111と、加圧ローラ112と、合紙搬送ローラ113と、駆動ローラ制御部114とを備える。以下、この合紙剥離部110が備える駆動ローラ111を「第1駆動ローラ111」と呼び、駆動ローラ制御部114を「第1駆動ローラ制御部114」と呼ぶ。
第1駆動ローラ111は、モータ(図示せず)に接続されており、第1駆動ローラ制御部114の指令に応じた回転速度で回転駆動する。第1駆動ローラ制御部114の動作原理については、後ほど詳述する。加圧ローラ112と合紙搬送ローラ113とはそれぞれ、第1駆動ローラ111に追従して回転するように、第1駆動ローラ111に隣り合う位置において並列に配置されている。なお、加圧ローラ112は上流側に配置され、合紙搬送ローラ113はその下流側に配置されている。
合紙6が貼付されている帯状部材5rは、まず、合紙6が加圧ローラ112と接するように、第1駆動ローラ111と加圧ローラ112との間に繰り入れられて搬送される。加圧ローラ112は、第1駆動ローラ111に向かって帯状部材5rを押圧し、帯状部材5rに加圧力を付与する。加圧ローラ112によって加圧された帯状部材5rは、そのまま第1駆動ローラ111の側面に沿って搬送され、第1駆動ローラ111と合紙搬送ローラ113との間に繰り入れられて搬送される。合紙搬送ローラ113は、合紙6を吸着しつつ回転することにより、合紙6を帯状部材5rから剥離させる。なお、帯状部材5rから剥離された合紙6は合紙回収部(図示せず)に回収されて破棄される。なお、第1駆動ローラ111と加圧ローラ112とは、帯状部材5rを挟み込んで搬送する所謂ニップローラを構成する。
張力調整部120は、合紙剥離部110の後段において、帯状部材5rを搬送しつつ、帯状部材5rに付与されている張力(テンション)を調整する。張力調整部120は、駆動ローラ121と、加圧ローラ122と、張力センサ125と、駆動ローラ制御部126と、を備える。以下、この張力調整部120が備える駆動ローラ121を「第2駆動ローラ121」と呼び、駆動ローラ制御部126を「第2駆動ローラ制御部126」と呼ぶ。
第2駆動ローラ121はモータ(図示せず)に接続されており、第2駆動ローラ制御部126の指令に応じた回転速度で回転駆動する。第2駆動ローラ制御部126の動作原理については、後ほど詳述する。加圧ローラ122は、第2駆動ローラ121に追従して回転駆動するように、第2駆動ローラ121に隣り合う位置において並列に配置されている。
合紙剥離部110から搬送されてきた帯状部材5rは、第1の触媒電極層2側の面が第2駆動ローラ121側となり、第2の触媒電極層3側の面が加圧ローラ122側となるように、第2駆動ローラ121と加圧ローラ122との間に繰り入れられる。帯状部材5rは、加圧ローラ112から加圧力を付与されつつ、第2駆動ローラ121の回転駆動力によって搬送される。なお、第2駆動ローラ121と加圧ローラ122とは、帯状部材5rを挟み込んで搬送する所謂ニップローラを構成する。
張力センサ125は、第2駆動ローラ121および加圧ローラ122によって送り出された帯状部材5rの張力を検出する。張力センサ125は、帯状部材5rに張力を付与するように押圧しつつ帯状部材5rの搬送に応じて回転する回転ローラ125rを備えている。張力センサ125は、回転ローラ125rが帯状部材5rから受ける反力に基づいて、帯状部材5rの張力を検出する。張力センサ125は、検出した張力を第2駆動ローラ制御部126に出力する。
第2駆動ローラ制御部126は、張力センサ125からの検出信号に基づいて、帯状部材5rの張力が目標張力に保持されるように第2駆動ローラ121の回転速度を制御し、接合部150に到達する前の帯状部材5rの張力を調整する。第2駆動ローラ制御部126の構成については、後ほど詳述する。
ガス拡散層搬送部140は、ECU170の指令に応じて、ガス拡散層7を接合部150の接合ローラ152の加圧点PPまで搬送する搬送処理を実行する。加圧点PPは、[発明の概要]の欄に記載の「接合位置」に相当する。帯状部材5rの搬送路における回転ローラ125rの下流側の所定の位置(以後、「検出点DP」と呼ぶ)には、触媒層センサ130が設けられており、ガス拡散層搬送部140による搬送処理の実行開始のタイミングを、触媒層センサ130の検出信号に基づいて定めている。
触媒層センサ130は、例えば、発光素子と受光素子とを備える光学的センサによって構成される。触媒層センサ130は、検出点DPにおいて、第2の触媒電極層3の通過を検出し、検出信号をECU170に出力する。ECU170は、触媒層センサ130の検出信号から第2の触媒電極層3の先端部3eの通過を検出し、その検出時に、ガス拡散層搬送部140によるガス拡散層7の搬送処理の実行を開始する。ここで、「先端部」とは、搬送方向における下流側の端部である。
ガス拡散層搬送部140は、トランスファ141と、駆動モータ142と、駆動シャフト143と、を備える。トランスファ141は、駆動シャフト143に取り付けられており、駆動シャフト143の回転に応じて、駆動シャフト143の軸方向に沿って、所定の区間(基端位置SPと終端位置EPの間)を直線的に往復移動する。なお、駆動シャフト143は駆動モータ142に接続されており、駆動モータ142の回転駆動力によって回転する。
トランスファ141は、基端位置SPにおいて、ガス拡散層7の収容庫(図示は省略)からガス拡散層7を1個ずつ供給される。トランスファ141は、真空吸着により、ガス拡散層7を移動方向に平行に保持して、基端位置SPから、接合部150の近傍の終端位置EPまで直線的に移動することにより、ガス拡散層7を帯状部材5rに合流させる。トランスファ141は、ガス拡散層7の接合の度に、基端位置SPと終端位置EPとの間の往復移動を繰り返す。
接合部150は、帯状部材5rの第1の触媒電極層2上にガス拡散層7を加圧プレスにより接合する。接合部150は、搬送ローラ151と、一対の接合ローラ152と、を備えている。搬送ローラ151は、帯状部材5rの搬送角度がガス拡散層7の搬送角度に対して鋭角をなすように帯状部材5rの搬送角度を変更させつつ、帯状部材5rを接合ローラ152の加圧点PPへと誘導する。
接合ローラ152は、ECU170から回転速度指令値N3を受けて、回転速度指令値N3に応じた一定速度で回転する。帯状部材5rとガス拡散層7とは、接合ローラ152の加圧点PPにおいて合流するとともに加圧プレスされる。なお、ガス拡散層7が接合された帯状部材5rは、拡散層付き膜電極接合体5Gを切り出すために、裁断部(図示および詳細な説明は省略)へと送り出される。接合ローラ152は、[発明の概要]の欄に記載の「第3の駆動ローラ」に相当する。
A−2.第1および第2駆動ローラ制御部の構成:
張力調整部120に備えられる第2駆動ローラ制御部126の構成について、次に説明する。図1に示すように、第2駆動ローラ制御部126は、減算部210と、PID制御部220と、加算部230と、を備える。減算部210は、ECU170から送られてきた目標張力Ttと、張力センサ125によって検出された張力Trとを入力し、目標張力Ttから張力Trを引いた偏差Dを出力する。目標張力Ttは、ECU170のROMに予め記憶された所定値である。
PID制御部220は、偏差Dを入力としてPID制御を行うことにより、張力センサ125によって検出された張力Trを目標張力Ttに一致させるように、偏差Dに応じた制御量uを、制御対象である第2駆動ローラ121の回転速度にフィードバックする。すなわち、PID制御部220は、張力センサ125によって検出された張力Trを目標張力Ttに一致させるための、第2駆動ローラ121の回転速度の制御量(補正量)uを求める。制御量uの単位は、第2駆動ローラ121の回転速度と同じ[mm/sec]である。なお、PID制御部220は、比例制御だけのP制御を行うP制御部、比例積分制御のPI制御を行うPI制御部、比例微分制御のPD制御を行うPD制御部等の種々のフィードバック制御部に換えることができる。さらに、偏差Dを値0に一致させる制御を行う制御部であれば、いずれの制御部に換えることもできる。
加算部230は、ECU170から送られてきた接合ローラ152用の回転速度指令値N3と、PID制御部220の出力信号である制御量uとを入力し、両者の和を第2駆動ローラ121用の回転速度指令値N2として出力する。回転速度指令値N2は、第2駆動ローラ121に送られると共に、第1駆動ローラ制御部114にも送られる。かかる構成の第2駆動ローラ制御部126の動作原理については、後ほど詳述する。
張力調整部120に備えられる第1駆動ローラ制御部114は、ドロー比設定部310と乗算部320とを備える。ドロー比設定部310は、ドロー比Kとして予め定めた所定値(一定値)を出力する。「ドロー比」とは、第1駆動ローラ111と第2駆動ローラ121との間の回転速度比であり、ここでは、第2駆動ローラ121の回転速度に対する第1駆動ローラ111の回転速度の比率として示す。ドロー比Kとしての所定値は、予め実験的にあるいはシミュレーションにより求めたものである。
乗算部320は、第2駆動ローラ制御部126から送られてきた回転速度指令値N2と、ドロー比設定部310から送られてきたドロー比Kとを入力し、制御量uにドロー比Kを乗算し、その乗算結果を回転速度指令値N1として第1駆動ローラ制御部114に出力する。かかる構成の第1駆動ローラ制御部114によれば、第2駆動ローラ121の回転速度を基準としてドロー比Kでもって定まる回転速度に第1駆動ローラ111を制御することができる。
なお、本実施形態では、第1および第2駆動ローラ制御部114、126はディスクリートな電子回路によって構成されているが、これに換えて、ECU170が実現する機能の一つとして構成してもよい。
A−3.ひずみ変化を抑制する原理と実施形態効果:
本実施形態において、合紙剥離部110、張力調整部120、および接合部150によって構成される搬送機構は、駆動ローラと加圧ローラ、あるいは接合ローラといった所謂ニップローラによって帯状部材5rを挟み込んで搬送するものである。このため、第1駆動ローラ111と第2駆動ローラ121との間の区間T1、および第2駆動ローラ121と接合ローラ152との間の区間T2のそれぞれは、各区間内で個別の一定の張力を有する。第1駆動ローラ111と第2駆動ローラ121との間の区間T1を以下「第1テンション区間T1」と呼び、第2駆動ローラ121と接合ローラ152との間の区間T2を以下「第2テンション区間T2」と呼ぶ。
帯状部材をニップローラによって挟み込んで搬送するウェブハンドリング技術によれば、テンション区間内の張力はニップローラによって区切られ、搬送方向下流側のテンション区間に伝搬しないものと一般的に考えられていた。これに対して、本願発明者は、本実施形態の搬送機構には、次の(i)、(ii)の特性が有ることを見いだし、第1テンション区間T1から第2テンション区間T2に張力の伝搬があることを確認した。
(i)帯状部材5rは前述したように弾性体であるが、弾性体の帯状部材5rは、生じるひずみにバネのような特性がある。すなわち、弾性体の帯状部材5rは、弾性変形可能な範囲内で伸ばすと縮もうとする力が働く。
(ii)帯状部材5rの搬送時には、テンション区間内で帯状部材5rに発生するひずみは、テンション区間で区切られず、下流側のテンション区間に伝搬される。すなわち、第1テンション区間T1で発生するひずみは、第2テンション区間T2に伝搬される。
上記(i)(ii)の特性によってひずみが伝搬された際、ひずみは元のサイズに戻ろうとするため、結果的に張力が下流側のテンション区間に伝搬される。そこで、第1駆動ローラ制御部114および第2駆動ローラ制御部126の構成を本願発明者は想到した。すなわち、まず、ラインマスターである接合ローラ152に回転速度指令値N3を指令して接合ローラ152を一定の速度で回転させる。そして、接合ローラ152の回転速度と、第2テンション区間T2の間に設けられた張力センサ125によって検出された張力Trとに基づいて、第2駆動ローラ制御部126によるフィードバック制御を行う。一方、第1テンション区間T1においては、第1駆動ローラ制御部114によって、第1駆動ローラ111と第2駆動ローラ121との間に回転速度差を付けることによって張力を付与しておく。
図3は、上記の制御によって、第1および第2テンション区間T1、T2の各張力がどのように制御されるかを示す説明図である。第1テンション区間T1の張力により発生したひずみは第2テンション区間T2に伝わり、結果的に第1テンション区間T1の張力が第2テンション区間T2に伝搬する。これによって、第2テンション区間T2にとって、第1テンション区間T1というプレテンション区間が設けられることになり、第2テンション区間T2での張力補正のための制御量uを小さく抑えることができる。制御量が小さいということは、帯状部材5rの伸縮が小さいということであり、接合ローラ152の加圧点PPでの帯状部材5rの位置ずれを防止することができる。
従来からのウェブハンドリング設備の搬送制御は、テンション区間で区切られた範囲で張力を一定にする考え方で制御を行っている。テンション区間はニップローラによって区切られた区間であり、張力はテンション区間内に納められる。張力を一定にするため、一般的にはダンサと呼ばれるローラを用いる。
図4は、ダンサの働きを示す説明図である。図示するように、第1から第3までの駆動ローラA1、A2、A3によって帯状部材A4を搬送する場合に、第1駆動ローラA1と第2駆動ローラA2との間の搬送路の上方にダンサA5を設けるようにする。ダンサA5は、第1駆動ローラA1と第2駆動ローラA2との間の帯状部材A4を一定の圧力で押す。これによって、第2駆動ローラA2と第3駆動ローラA3との区間内における帯状部材A4に一定の張力を付与することができる。しかしながら、ダンサA5を用いた従来の技術では、ダンサA5の押圧部A6が上下に動くために、結局は、第3駆動ローラA3の位置で帯状部材A4の位置ずれが生じた。
図5は、ダンサを用いずに接合装置を構成した従来技術の問題点を示す説明図である。ダンサを用いずに接合装置を構成しようとすると、第1から第3までの駆動ローラB1、B2、B3によって搬送される帯状部材B4が弾性体の場合には、第2駆動ローラB2と第3駆動ローラB3との間の区間において張力が変動すると、帯状部材B4は伸縮する。このため、第3駆動ローラB3の位置(加圧点B5)で帯状部材B4の位置ずれが生じた。したがって、第3駆動ローラB3の位置において、帯状部材B4に対する接合部材B6の位置がずれる問題があった。
これらの従来技術に対して、第1実施形態の接合装置100によれば、前述したように、接合ローラ152の加圧点PPでの帯状部材5rの位置ずれを防止することができる。したがって、第1実施形態の接合装置100は、帯状部材5rに対するガス拡散層7の接合位置のずれを抑制することができるという効果を奏する。
B.第2実施形態:
図6は、本発明の第2実施形態としての接合装置100Xの概略構成を示す説明図である。接合装置100Xは、第1実施形態における接合装置100と比べて、第1駆動ローラ制御部114Xの構成が異なる。第2実施形態における接合装置100Xのその他の構成は、第1実施形態における接合装置100の構成と同一であるので、同一の構成要素については、図6において、図1と同一の符合を付し、その説明を省略する。
第1実施形態における第1駆動ローラ制御部114が備えるドロー比設定部310(図1)は、一定値であるドロー比Kを出力する構成であったが、これに対して、第2実施形態における第1駆動ローラ制御部114Xが備えるドロー比設定部310Xは、PID制御部220の出力信号である制御量uを入力し、制御量uに基づいて可変させたドロー比K2を出力する。第2実施形態では、ドロー比の符号を「K2」とした。ドロー比K2は、第1実施形態と同様に、乗算部320に送られる。
ドロー比設定部310Xにおいて、制御量uに基づいてドロー比K2を可変させる演算は、次の考えに則ったものである。先に説明したように、第1テンション区間T1の張力は第2テンション区間T2に伝搬される。そのため、第1テンション区間T1の張力付与が大き過ぎる場合には、制御量uは負側に大きくなり、第1テンション区間T1の張力付与が小さ過ぎる場合には、制御量uは正側に大きくなる。このことから、制御量uが小さいときが第1テンション区間T1の張力付与が適正となり、ドロー比が最適な値だと考えられる。このことを考慮して、次式(1)により、制御量uに応じたドロー比K2を求めるようにした。
Figure 2014203802
ただし、Ko、Kpは各所定値である。式(1)で求められるK2には、下限値と上限値が予め定められており、下限値から上限値までの範囲で変化し得るものとしている。このため、Kpは下限値および上限値を考慮した所定値となっている。一方、Koは、予め実験的にあるいはシミュレーションにより求めたものであり、例えば、第1実施形態においてドロー比Kとして定めた所定値である。
したがって、式(1)の演算を行うドロー比設定部310Xを備える第1駆動ローラ制御部114Xによれば、制御量uにより適正に可変されたドロー比K2を用いて、第2駆動ローラ121の回転速度に基づく第1駆動ローラ111の回転速度が求められることになる。この結果、第2実施形態の接合装置100Xによれば、第1実施形態の接合装置100と同様に、帯状部材5rに対するガス拡散層7の接合位置のずれを抑制することができる。特に、この第2実施形態では、制御量uが小さくなるようにドロー比も可変されることから、帯状部材5rに対するガス拡散層7の接合位置のずれを、安定性および応答性よく抑制することができる。
C.第3実施形態:
本発明の第3実施形態としての接合装置について次に説明する。第3実施形態の接合装置は、第2実施形態の接合装置100Xと比べて、第1駆動ローラ制御部に備えられるドロー比設定部の構成が異なる。第3実施形態における接合装置のその他の構成は、第2実施形態における接合装置100Xの構成と同一であり、その説明を省略する。
第2実施形態のドロー比設定部310Xは、前述した式(1)に従う演算処理を行う構成であったが、これに対して、第3実施形態のドロー比設定部は、次式(2)に従う演算処理を行なう。第3実施形態では、求めるドロー比の符号を「K3」とした。
Figure 2014203802
ただし、Ko、Kp、Kiは各所定値である。Ko、Kpは第2実施形態における式(1)と同一である。vは搬送速度である。式(2)によれば、制御量uの移動平均をとることで求められるドロー比K3の平滑化を図ることができる。
図7は、帯状部材5rの搬送距離に応じた張力センサ125の検出値の変化を示すグラフである。図中における1点鎖線で囲った範囲AR1は、枚葉のガス拡散層7が加圧点PPへ投入されたときであり、パルスのように波形が大きく変化する。図中における2点鎖線で囲った範囲AR2は、枚葉のガス拡散層7が加圧点PPを通過した(外れた)ときであり、範囲AR1の波形変化よりは小さいがパルス状の波形変化がある。図中におけるTzは、枚葉のガス拡散層7の投入間隔である。
張力センサ125の検出値が大きく変動すると、PID制御部220の出力信号である制御量uも大きく変動するが、第3実施形態のドロー比設定部においては、前述したように制御量uの移動平均をとってドロー比K3を求めていることから、ドロー比K3を滑らかに変化させることができる。この結果、枚葉のガス拡散層7を投入する際等において帯状部材5rの張力にパルスのような外乱が発生した場合にも、第2駆動ローラ121と接合ローラ152との間の第2テンション区間T2における帯状部材5rの張力の変動を抑えることができる。したがって、第3実施形態の接合装置によれば、帯状部材5rに対するガス拡散層7の接合位置のずれをより一層、抑制することができる。
D.変形例:
・変形例1:
第1実施形態におけるドロー比Kとしての所定値、第2実施形態における式(1)における所定値K0、第3実施形態における式(2)における所定値K0は、予め実験的にあるいはシミュレーションにより求めたものであるが、次の手法によってドロー比をチューニングして求める構成としてもよい。まず、実験的に、第1実施形態(第2実施形態あるいは第3実施形態でも可)において、フィードバックゲインを0にして制御量uを0とし、ドロー比Kのみを順に変化させて、経過時間に応じた第1テンション区間T1における帯状部材5rにかかる張力の変化を測定する。
図8は、ドロー比Kのみを順に変化させたときの経過時間に応じた第1テンション区間T1の張力変化を示すグラフである。第1駆動ローラ111が第2駆動ローラ121に対して早いときには、グラフ中の2点鎖線に示すように、帯状部材5rにかかる張力は小さくなり、第1テンション区間T1における帯状部材5rはたるんだ状態となる。一方、第1駆動ローラ111が第2駆動ローラ121に対して遅いときには、グラフ中の1点鎖線に示すように、帯状部材5rにかかる張力は大きくなり、第1テンション区間T1における帯状部材5rは張った状態となり、破断する虞があった。そこで、グラフ中の実線に示すように、2点鎖線と1点鎖線の中間あたりで上下変動を繰り返すときのドロー比Kの値を、第1実施形態におけるドロー比Kとしての所定値、第3実施形態における所定値K0、第2実施形態における所定値K0と定める。以上のようにドロー比の所定値K0を定めることで、最適なドロー比を安定性および応答性よく設定することができる。
・変形例2:
前記各実施形態や前記変形例1の接合装置は燃料電池の製造工程において用いられており、燃料電池用の膜電極接合体5が弾性体である帯状部材5rに対してガス拡散層7を接合していた。しかし、各実施形態や変形例1の接合装置は、燃料電池の製造工程において用いられなくても良い。各実施形態の接合装置は、帯状部材5rに換えて、他の弾性体である帯状部材を搬送し、当該帯状部材に対して、ガス拡散層7以外の接合部材を接合しても良い。
・変形例3:
前記各実施形態および各変形例では、燃料電池として固体高分子型燃料電池を採用したが、リン酸型燃料電池、溶融炭酸塩型燃料電池、固体酸化物形燃料電池等、種々の燃料電池に本発明を適用してもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、前述した実施形態および各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
1…電解質膜
2…第1の触媒電極層
3…第2の触媒電極層
5…膜電極接合体
5G…拡散層付き膜電極接合体
5r…帯状部材
6…合紙
7…ガス拡散層
100、100X…接合装置
110…合紙剥離部
111…第1駆動ローラ
112…加圧ローラ
113…合紙搬送ローラ
114、114X…第1駆動ローラ制御部
120…張力調整部
121…第2駆動ローラ
122…加圧ローラ
125…張力センサ
125r…回転ローラ
126…第2駆動ローラ制御部
130…触媒層センサ
140…ガス拡散層搬送部
141…トランスファ
142…駆動モータ
143…駆動シャフト
150…接合部
152…接合ローラ(第3駆動ローラ)
170…ECU
210…減算部
220…PID制御部
230…加算部
310、310X…ドロー比設定部
320…乗算部
D…偏差
u…制御量
K、K2,K3…ドロー比
N1、N2、N3…回転速度指令値
T1…第1テンション区間
T2…第2テンション区間
PP…加圧点
DP…検出点
Tr…張力
Tt…目標張力

Claims (6)

  1. 弾性体である帯状部材を搬送路に沿って搬送し、所定の接合位置で前記帯状部材に対して接合部材を接合する接合装置であって、
    前記搬送路に設けられる第1の駆動ローラと、
    前記搬送路における前記第1の駆動ローラよりも下流側に配置される第2の駆動ローラと、
    前記搬送路における前記第2の駆動ローラよりも下流側における前記接合位置に配置される第3の駆動ローラと、
    前記搬送路における前記第2の駆動ローラと前記第3の駆動ローラとの間に設けられ、前記帯状部材にかかる張力を検出する張力センサと、
    前記張力センサによって検出された張力を目標張力に一致させるように、前記検出された張力と目標張力との偏差に応じた制御量を前記第2の駆動ローラの回転速度にフィードバックすることによって、前記第2の駆動ローラの回転速度を制御する第2駆動ローラ制御部と、
    前記第2駆動ローラ制御部によって定まる前記第2の駆動ローラの回転速度と、前記第1の駆動ローラと前記第2の駆動ローラとの間の回転速度比とに基づいて、前記第1の駆動ローラの回転速度を制御する第1駆動ローラ制御部と、
    を備える、接合装置。
  2. 請求項1に記載の接合装置であって、
    前記第1駆動ローラ制御部は、
    前記回転速度比を、前記フィードバック制御による制御量に基づいて定める、接合装置。
  3. 請求項2に記載の接合装置であって、
    前記第1駆動ローラ制御部は、
    前記制御量の移動平均を求め、前記移動平均の値に基づいて前記回転速度比を定める、接合装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の接合装置であって、
    前記第1の駆動ローラは、並列に配置される加圧ローラと対になって前記帯状部材を挟み込み、
    前記第2の駆動ローラは、並列に配置される加圧ローラと対になって前記帯状部材を挟み込み、
    前記第3の駆動ローラは、一対となって前記接合のための接合ローラとして機能する、接合装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の接合装置であって、
    前記帯状部材は、燃料電池用の膜電極接合体であり、
    前記接合部材は、燃料電池用のガス拡散層である、接合装置。
  6. 弾性体である帯状部材を搬送路に沿って搬送し、所定の接合位置で前記帯状部材に対して接合部材を接合する接合方法であって、
    前記搬送路に設けられる第1の駆動ローラ、前記第1の駆動ローラよりも下流側に配置される第2の駆動ローラ、および前記第2の駆動ローラよりも下流側における前記接合位置に配置される第3の駆動ローラによって、前記帯状部材を搬送し、
    前記搬送路における前記第2の駆動ローラと前記第3の駆動ローラとの間の所定位置において、前記帯状部材にかかる張力を検出し、
    前記検出された張力を目標張力に一致させるように、前記検出された張力と目標張力との偏差に応じた制御量を前記第2の駆動ローラの回転速度にフィードバックすることによって、前記第2の駆動ローラの回転速度を制御し、
    前記制御によって定まる前記第2の駆動ローラの回転速度と、前記第1の駆動ローラと前記第2の駆動ローラとの間の回転速度比とに基づいて、前記第1の駆動ローラの回転速度を制御する、接合方法。
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