JP6156240B2 - 膜電極接合体の製造装置 - Google Patents

膜電極接合体の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、膜電極接合体に関する。
固体高分子形燃料電池(以下、単に「燃料電池」と呼ぶ。)は、膜電極接合体を備える。膜電極接合体は、電解質膜の両面に電極が配置された発電体である。電解質膜は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を発揮するイオン交換樹脂によって構成される。膜電極接合体は、通常、帯状に延びる電解質膜を長手方向に搬送しつつ両面に電極の材料を連続的に転写・接合する流れ工程によって製造される(下記特許文献1等)。
特開2010−205676号公報 特開2008−204952号公報 特開2012−084293号公報
電解質膜は温度や湿度などの環境条件に応じて膨潤・収縮してサイズが変動する。そのため、膜電極接合体の製造工程においては電解質膜の搬送中にも電解質膜のサイズが変動してしまう可能性がある。電解質膜の環境条件に応じたサイズの変動性には個体差があり、電解質膜の組成や厚みなどの種々の要因によって変わる。例えば、燃料電池の内部抵抗を低減するためには高い保水性を有する電解質膜を用いることが好ましいが、電解質膜はその保水性が高いほど環境湿度に応じてそのサイズが変動する度合いが大きくなる。
膜電極接合体の製造工程において、電解質膜のサイズの変動をその個体差を考慮して適切に制御できれば、電解質膜の無駄な使用が抑制され、膜電極接合体の製造コストを低減することができる。特許文献1の製造装置では、搬送されている帯状の電解質膜上に連続的に電極材料である触媒層が転写される。しかし、特許文献1の製造装置では搬送中の電解質膜のサイズは制御されていない。
特許文献2の技術では、膜電極接合体を構成する電解質膜と電極部材との間の寸法変化率の差を低減するために、電極部材の寸法変化率に応じた張力を膜電極接合体に付与している。しかし、特許文献2の技術では、電極部材の寸法変化率に合わせて電解質膜の張力が制御されているため、電解質膜の個体差に応じたサイズの変動の制御をすることはできない。
特許文献3の技術では、電極材料が配置された電解質膜をロール状に巻いて電極材料が熱転写可能な温度環境下で保管することによって、電解質膜と電極材料との間の接合性が効率的に高められている。しかし、特許文献3の技術では搬送中の電解質膜のサイズは制御されていない。
以上のように、膜電極接合体の製造工程においては、搬送中の電解質膜のサイズの変動を適切に制御することについて依然として改良の余地がある。この他に、膜電極接合体の製造工程においては、製造装置の小型化や簡素化、製造工程の容易化・簡易化、省資源化等について依然として改良の余地がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[1]本発明の一形態によれば、燃料電池に用いられる膜電極接合体を製造する製造装置が提供される。この製造装置は、膜搬送部と、張力制御部と、電極形成部と、を備えて良い。前記膜搬送部は、帯状の電解質膜を前記電解質膜の長手方向に搬送しつつ、前記電解質膜に少なくとも第1の張力と第2の張力とを順に付与して良い。前記張力制御部は、前記第1の張力が付与されたときと前記第2の張力が付与されたときの前記電解質膜のサイズの変化量を示す値を取得し、前記膜搬送部を制御して、前記サイズの変化量と予め設定されている前記電解質膜の目標サイズとの差に基づく張力を前記電解質膜に発生させて良い。前記電極形成部は、前記張力制御部の制御に基づく前記張力が付与されている前記電解質膜に電極材料を配置して良い。この形態の製造装置によれば、搬送中に取得された電解質膜のサイズの変動性に応じて電解質膜に張力が付与されることによって電極材料が配置されるときの電解質膜のサイズが適切に調整される。よって、膜電極接合体の寸法精度が高められ、膜電極接合体の製造コストが低減される。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、膜電極接合体の製造装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、電解質膜の搬送装置や、燃料電池の製造装置、これらの装置の制御方法などの形態で実現することができる。あるいは、電解質膜の搬送方法や、膜電極接合体の製造方法、燃料電池の製造方法などの形態で実現することもできる。この他に、前記のいずれかの方法を利用して作られた膜電極接合体を備える燃料電池や、前記のいずれかの方法を実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することもできる。
膜電極接合体の製造装置の構成を示す概略図。 制御部による電解質膜の張力制御のフローを示す説明図。 電極接合部から送り出される帯状体の概略断面図。
A.実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としての膜電極接合体の製造装置の構成を示す概略図である。この製造装置100は、膜電極接合体を流れ工程によって連続的に製造する。膜電極接合体はCCM(Catalyst Coated Membrane)とも呼ばれ、電解質膜(PEM;Polymer Electrolyte Membrane)の両面に触媒電極が積層配置された燃料電池の発電体である。
製造装置100は、制御部110と、膜搬送部120と、電極接合部140と、回収部150と、を備える。制御部110は、中央処理装置と主記憶装置とを備えるマイクロコンピューターによって構成され、以下に説明する各構成部の制御を実行する。本実施形態の制御部110は、張力制御部に相当し、搬送中の電解質膜10のサイズを搬送張力(以下、単に「張力」と呼ぶ。)によって制御する。制御部110が行う張力の制御については後述する。
膜搬送部120は、帯状の電解質膜10を、その長手方向に搬送して電極接合部140に供給する。電解質膜10は湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示すイオン交換樹脂膜によって構成される。電解質膜10は、例えば、ナフィオン(登録商標)や、フレミオン(登録商標)、アシプレックス(登録商標)等の電解質樹脂によって構成されても良い。
膜搬送部120は、膜繰出部121と、第1のニップローラー部122と、第2のニップローラー部123と、第1検出部131と、第2検出部132と、を備える。膜繰出部121は、幅がほぼ均一の帯状の電解質膜10が長手方向にロール状に巻かれている電解質膜ロール10rを回転させて電解質膜10を繰り出す。膜繰出部121は、電解質膜ロール10rから電解質膜10を繰り出すための繰り出しローラーを備えていても良い。
第1のニップローラー部122は、膜繰出部121の下流側に配置されており、駆動ローラー122aと補助ローラー122bとを備えている。駆動ローラー122aと補助ローラー122bは、帯状の電解質膜10を両側から狭持するように配置されている。第1のニップローラー部122は、2つのローラー122a,122bの回転駆動によって電解質膜10を搬送する。駆動ローラー122aは制御部110によって回転速度が制御されている。
第2のニップローラー部123は、第1のニップローラー部122の下流側に配置されており、第1のニップローラー部122と同様に、駆動ローラー123aと補助ローラー123bとを備える。第2のニップローラー部123は、2つのローラー123a,123bの回転駆動によって電解質膜10を電極接合部140へと搬送する。駆動ローラー123aは制御部110によって回転速度が制御されている。
ここで、膜繰出部121と第1のニップローラー部122との間における電解質膜10の搬送路を「第1搬送路TS1」と呼ぶ。また、第1のニップローラー部122と第2のニップローラー部123との間における電解質膜10の搬送路を「第2搬送路TS2」と呼ぶ。
本実施形態の製造装置100では、制御部110が第1と第2のニップローラー部122,123のそれぞれの駆動ローラー122a,123aの回転速度を制御することによって、第1搬送路TS1と第2搬送路TS2とで電解質膜10に異なる張力が付与されている。具体的には、電解質膜10には、第1搬送路TS1において小さい張力が付与され、第2搬送路TS2において大きい張力が付与される。第1搬送路TS1における電解質膜10の張力が第1の張力に相当し、第2搬送路TS2における電解質膜10の張力が第2の張力に相当する。
第1検出部131は、張力検出部135と、膜幅検出部136と、を備えており、第1搬送路TS1における電解質膜10の張力T1と膜幅W1とを検出する。張力検出部135は搬送中の電解質膜10に対して厚み方向の押圧力を付与したときの反力に基づいて電解質膜10の張力T1を検出する。
膜幅検出部136は張力検出部135が張力T1を検出している位置の近傍において電解質膜10の膜幅W1を検出する。膜幅検出部136は光学的センサーによって電解質膜10の幅方向の端部を検出して膜幅W1を取得する。第1検出部131は、検出した張力T1および膜幅W1を制御部110に送信する。
第2検出部132は、第1検出部131と同様な張力検出部135と、膜幅検出部136と、を備えており、第2搬送路TS2における電解質膜10の張力T2と膜幅W2とを検出する。第2検出部132は、検出した張力T2および膜幅W2を制御部110に送信する。制御部110は、第1検出部131および第2検出部132において検出された張力T1,T2と膜幅W1,W2を、電極接合部140に繰り入れられるときの電解質膜10の張力の制御に用いる(詳細は後述)。
電極接合部140は、電極形成部に相当し、電解質膜10の一方の面に第1電極材料11を貼り合わせるとともに他方の面に第2電極材料12を貼り合わせて接合する。電極接合部140は、第1電極材料供給部141と、第2電極材料供給部142と、接合ローラー部145と、を備える。第1電極材料供給部141は、帯状の第1電極材料11がロール状に巻かれている第1電極材料ロール11rを備えている。
第1電極材料11は、帯状の樹脂フィルム13の一方の面に複数の同一サイズの触媒電極層14が一定の間隔で分離されて間欠的に配列されている帯状部材である。触媒電極層14は、触媒担持導電性粒子(例えば、白金担持カーボン)の分散溶液である触媒インクの塗膜として形成される。第1電極材料11は、接合ローラー部145の第1の接合ローラー145aの回転駆動力によって第1電極材料ロール11rから繰り出される。
第2電極材料供給部142は、帯状の第2電極材料12がロール状に巻かれている第2電極材料ロール12rを備えている。第2電極材料12は、触媒電極層14がほぼ均一な幅で樹脂フィルム13の長手方向に連続的に切れ間なく形成されている点以外は第1電極材料11とほぼ同じである。第2電極材料12は、接合ローラー部145の第2の接合ローラー145bの回転駆動力によって第2電極材料ロール12rから繰り出される。
接合ローラー部145は、第1と第2の接合ローラー145a,145bを有している。第1と第2の接合ローラー145a,145bは互いの間に膜状部材を繰り入れ可能なように隣り合って配列されている。接合ローラー部145は、第1と第2の接合ローラー145a,145bの押圧力によって電解質膜10に対する第1電極材料11および第2電極材料12の接合を実行する。
膜搬送部120から供給される電解質膜10は、第1と第2の接合ローラー145a,145bの回転駆動に伴って、それら2つの接合ロ−ラー145a,145bの間に繰り入れられる。第1電極材料11および第2電極材料12はそれぞれ、触媒電極層14が配置されている面側が電解質膜10の対応する面と面接触した状態で電解質膜10とともに第1と第2の接合ロ−ラー145a,145bの間に繰り入れられる。
ここで、膜搬送部120と第1と第2の接合ローラー145a,145bとの間の電解質膜10の搬送路を「第3搬送路TS3」と呼ぶ。本実施形態の製造装置100では、制御部110が第1と第2の接合ローラー145a,145bの回転速度を制御することによって、第3搬送路TS3において電解質膜10に付与される張力が調整される(詳細は後述)。第3搬送路TS3には電解質膜10に発生している張力を検出する張力検出部が設けられていても良い。
電解質膜10は第1電極材料11と第2電極材料12とに挟まれた状態で第1と第2の接合ローラー145a,145bによって厚み方向に加圧される。第1と第2の接合ローラー145a,145bの加圧力は、少なくとも電解質膜10と触媒電極層14との間の接合力が触媒電極層14と樹脂フィルム13との間の接着力よりも高くなる程度に調整されていることが望ましい。
第1と第2の接合ローラー145a,145bの間からは電解質膜10の両面に第1電極材料11及び第2電極材料12が接合された帯状体15が繰り出され、回収部150へと搬送される。回収部150は巻取ローラー151を備えており、巻取ローラー151を所定の回転速度で回転させて、電極接合部140から送り出されてきた帯状体15を巻き取って回収する。
図2は、制御部110による電解質膜10の張力制御のフローを示す説明図である。ステップS10では、制御部110は、電解質膜10の搬送を開始する前に電解質膜10が有すべき目標膜幅Wtを取得する。目標膜幅Wtは、電解質膜10の目標サイズに相当する。例えば、制御部110は、入力インターフェイス(図示および詳細な説明は省略)を介してユーザーから目標膜幅Wtの入力を受け付けても良い。あるいは、予め準備されているデータから目標膜幅Wtを読み取っても良い。
ステップS20では、制御部110は第1検出部131から第1搬送路TS1における張力T1および膜幅W1を取得する。ステップS30では、制御部110は第2検出部132から第2搬送路TS2における張力T2および膜幅W2を取得する。膜幅W1,W2は、張力T1,T2がそれぞれ付与されたときの電解質膜10のサイズの変化量を示す値に相当する。
ステップS40では、制御部110は、ステップS10で取得した目標膜幅Wtと、ステップS20,S30で取得した張力T1,T2および膜幅W1,W2と、に基づいて第3搬送路TS3において電解質膜10に付与すべき目標張力Ttを決定する。具体的には、制御部110は、張力T1,T2および膜幅W1,W2によって、電解質膜10の弾性率を取得する。電解質膜10の弾性率は電解質膜10の外力に対する変形性を表すパラメータである。制御部110は、当該弾性率を用いて、電解質膜10の膜幅を目標膜幅Wtに一致させるために必要な張力を目標張力Ttとして決定する。
電解質膜10の弾性率は、フックの法則に基づく下記の方程式(1)を利用して、線形近似的に求められる。
Y=k・X+a …(1)
X:電解質膜の張力
Y:電解質膜のサイズ(幅)
k:電解質膜10の弾性率
a:定数
例えば、T1=0.5N、T2=1.0N、W1=294mm、W2=300mmである場合には、上記の方程式(1)から、k=12、a=288mmが求まる。
目標張力Ttは、上記の式(1)を変形した下記の式(2)のYに目標膜幅Wtを代入することによって算出される。
Tt=X=(Y−a)/k …(2)
上記の例において目標膜幅Wtが295mmである場合には、目標張力Ttは、約0.58Nとして算出される。
ステップS50では、制御部110は、第3搬送路TS3において電解質膜10に付与される張力が目標張力Ttとなるように調整する。本実施形態の製造装置100では、第3搬送路TS3の両端にある駆動ローラー123aおよび第1と第2の接合ローラー145a,145bの回転速度の組み合わせと、第3搬送路TS3における張力との関係が表されたマップが予め準備されている。制御部110は、当該マップを用いて目標張力Ttに対する駆動ローラー123aおよび第1と第2の接合ローラー145a,145bの回転速度を求め、各ローラー123a,145a,145bの回転速度を当該回転速度に制御する。
以上のように、本実施形態の製造装置100では、電解質膜10の膜幅が第3搬送路TS3において目標膜幅Wtになるように、第3搬送路TS3において電解質膜10に付与される張力が電解質膜10の弾性率kに応じて調整される。そして、電解質膜10が規定の目標サイズに調整された状態において電極材料11,12が電解質膜10に接合される。
図3は、電極接合部140から送り出される帯状体15の概略断面図である。図3には、帯状体15から膜電極接合体18が切り出される際の切断線の一例が一点鎖線で図示されている。帯状体15は、回収部150において回収された後に、所定のサイズで複数の膜電極接合体18に切り出される。帯状体15の両面の樹脂フィルム13は、切り出しの前あるいは後に触媒電極層14の表面から剥離される。
各膜電極接合体18の切り出しの際には、電解質膜10の膨潤・収縮によるサイズの変動幅を考慮して、各膜電極接合体18の外周縁にマージンMGが設けられることが望ましい。本実施形態の製造装置100では、上述した張力制御によって電解質膜10のサイズを目標のサイズに調整した上で触媒電極層14が接合されているため、帯状体15における電解質膜10のサイズの変動幅が低減されている。従って、マージンMGの幅を小さくすることができ、電解質膜10や触媒電極層14などの材料使用量を低減することができる。よって、膜電極接合体18の製造コストを低減させることが可能である。
以上のように、本実施形態の製造装置100によれば、張力に対する電解質膜10のサイズの変動性に応じて電解質膜10に付与される張力が適切に調整されることによって、触媒電極層14が接合されるときの電解質膜10のサイズが制御されている。従って、環境条件や電解質膜10の個体差による電解質膜10のサイズの変動幅が低減され、より高い寸法精度で膜電極接合体18を製造することが可能であり、膜電極接合体18の製造コストを低減することが可能である。
B.変形例:
B1.変形例1:
上記実施形態では、張力の変化に対する電解質膜10のサイズの変動量が、膜幅検出部136によって取得される電解質膜10の膜幅の変化量によって検出されている。これに対して、張力に対する電解質膜10のサイズの変動量は、膜幅以外の寸法の変動量によって検出されても良い。例えば、張力の変化に対する電解質膜10のサイズの変動量は、電解質膜10の膜厚の変化量によって検出されても良い。また、電解質膜10の長手方向における長さの変化量によって検出されても良い。
B2.変形例2:
上記実施形態では、第1搬送路TS1と第2搬送路TS2において異なる張力を電解質膜10に付与して、各搬送路TS1,TS2において膜幅を検出している。これに対して、第1搬送路TS1または第2搬送路TS2のいずれか一方において張力を経時的に変化させ、張力の変化に対する電解質膜10の膜幅の変化量を検出しても良い。
B3.変形例3:
上記実施形態では、搬送中の電解質膜10に付与される張力は、制御部110による各ローラー122a,123a,145a,145bの回転速度の制御によって調整されている。これに対して、搬送中の電解質膜10に付与される張力は、他の方法によって調整されても良い。例えば、電解質膜10の張力は、搬送路の途中に設けられたローラーなどによって電解質膜10を一方の面側かた厚み方向に押圧することによって調整されても良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…電解質膜
10r…電解質膜ロール
11…第1電極材料
11r…第1電極材料ロール
12…第2電極材料
12r…第2電極材料ロール
13…樹脂フィルム
14…触媒電極層
15…帯状体
18…膜電極接合体
100…製造装置
110…制御部
120…膜搬送部
121…膜繰出部
122…第1のニップローラー部
122a…駆動ローラー
122b…補助ローラー
123…第2のニップローラー部
123a…駆動ローラー
123b…補助ローラー
131…第1検出部
132…第2検出部
135…張力検出部
136…膜幅検出部
140…電極接合部
141…第1電極材料供給部
142…第2電極材料供給部
145…接合ローラー部
145a…第1の接合ローラー
145b…第2の接合ローラー
150…回収部
151…巻取ローラー
TS1…第1搬送路
TS2…第2搬送路
TS3…第3搬送路

Claims (1)

  1. 燃料電池に用いられる膜電極接合体を製造する製造装置であって、
    帯状の電解質膜を前記電解質膜の長手方向に搬送しつつ、前記電解質膜に少なくとも第1の張力と第2の張力とを順に付与する膜搬送部と、
    前記第1の張力が付与されたときと前記第2の張力が付与されたときの前記電解質膜のサイズの変化量を示す値を取得し、前記膜搬送部を制御して、前記サイズの変化量と、予め設定されている前記電解質膜の目標サイズと、の差に基づく張力を前記電解質膜に発生させる張力制御部と、
    前記張力制御部の制御に基づく前記張力が付与されている前記電解質膜に電極材料を配置する電極形成部と、を備える、製造装置。
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