JP2014203779A - ガス処理装置及び燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】発生した熱を有効利用可能なガス処理装置及び燃料電池システムを提供する。
【解決手段】ガス処理装置10は、発電を行う燃料電池装置1から排出された可燃性ガスGcを燃焼させる燃焼触媒11と、燃焼触媒11が内部に充填された内筒12であって、外側へ熱を放散する放熱部12rを有する内筒12と、放熱部12rよりも外側に設けられた外壁13と、覆板14とを備える。外壁13は、放熱部12rの外表面と外壁13の内表面との間に、可燃性ガスGcの流れ方向において燃焼触媒11よりも上流に位置する受熱流路18を形成する。覆板14は、受熱流路18を流れた可燃性ガスGcを内筒12の内部に導く。而して、内筒12の放熱部12rから放出された熱を受熱した可燃性ガスGcを内筒12の内部に流入させることで放熱を回収することができ、省エネルギーに資する。燃料電池システム100は、ガス処理装置10と燃料電池装置1とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明はガス処理装置及び燃料電池システムに関し、特に発生した熱を有効利用可能なガス処理装置及び燃料電池システムに関する。
水素含有ガスと酸素含有ガスとを導入して発電する燃料電池を設置する際、水素含有ガスを入手するためのインフラ整備が十分でないことに鑑み、炭化水素系原料を改質して水素含有ガスとする改質器が併設された燃料電池装置を構成することが多い。燃料電池装置の起動時は、燃料電池装置から排出されるガス(排ガス)の温度が低いため、排ガスに一酸化炭素が含まれる。他方、燃料電池装置の定常運転時は、水素含有ガス中の水素が燃料電池における発電に利用された後のオフガスが燃料電池装置から排出されるが、このオフガスには燃料電池における発電に利用されなかった水素が含まれている。
一酸化炭素を含む排ガスや未利用水素等の可燃分を含む排ガスを浄化するための燃焼触媒を具備した処理装置を、燃料電池装置に併設したシステムがある。このような処理装置に設けられる燃焼触媒は、一般に、ある温度に達すると浄化作用が活性化する。浄化作用を高める処理装置として、排ガスが流通可能な容器に燃焼触媒を具備した排ガス処理装置に対し、周囲に加熱手段としてヒータを貼付したもの、あるいは加熱手段を内部に設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−192272号公報(段落0040−0042等)
燃焼触媒は、ガスの燃焼が行われると燃焼熱が生じ、排ガスの浄化作用の活性に寄与する。しかしながら、特許文献1に記載された処理装置では、加熱手段による発熱及び燃焼触媒における燃焼熱の多くが容器外に放散してしまい、熱ロスが大きい。
本発明は上述の課題に鑑み、発生した熱を有効利用可能なガス処理装置及び燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係るガス処理装置は、例えば図1に示すように、発電を行う燃料電池装置1から排出された可燃性ガスGcを燃焼させる燃焼触媒11と;燃焼触媒11が内部に充填された内筒12であって、外側へ熱を放散する放熱部12rを有する内筒12と;放熱部12rよりも外側に設けられた外壁13であって、可燃性ガスの流れ方向において燃焼触媒11よりも上流に位置する可燃性ガスGcの流路である受熱流路18を、内筒12の放熱部12rの外表面と外壁13の内表面との間に形成する外壁13と;受熱流路18を流れた可燃性ガスGcを内筒12の内部に導く覆板14とを備える。
このように構成すると、内筒の放熱部から放出された熱を受熱した可燃性ガスを内筒の内部に流入させることで放熱を回収することができ、省エネルギーに資する。
また、本発明の第2の態様に係るガス処理装置は、例えば図1(B)を参照して示すと、上記本発明の第1の態様に係るガス処理装置10において、燃焼触媒11が放熱部12rに隣接して内筒12の内部に充填され;放熱部12rが、燃焼触媒11における可燃性ガスGcの燃焼によって生じる熱を内筒12の外側へ放散するように構成されている。
このように構成すると、燃焼触媒における可燃性ガスの燃焼熱を回収することができ、燃焼熱を有効に利用して熱効率を向上させることができる。
また、本発明の第3の態様に係るガス処理装置は、例えば図6に示すように、上記本発明の第1の態様に係るガス処理装置において、燃焼触媒11が、可燃性ガスGcの流れ方向において燃焼触媒11よりも上流側の内筒12の内側に燃焼触媒11が充填されない空間12sが形成されるように、内筒12の内部に充填され;放熱部が、空間12sを形成する部分の内筒12rに内筒ヒータ22が設置されることで構成されている。
このように構成すると、内筒ヒータが燃焼触媒に直接接触していないので、過加熱による燃焼触媒の劣化や寿命低下を防ぐことができ、燃焼触媒を損傷させることなく、燃焼触媒に接する前の可燃性ガスの温度を調節することが可能になる。
また、本発明の第4の態様に係るガス処理装置は、例えば図1(B)又は図3に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第3の態様のいずれか1つの態様に係るガス処理装置において、受熱流路18を流れる可燃性ガスGcを加熱する加熱ヒータ23(又は28)を備える。
このように構成すると、受熱流路を流れる可燃性ガスにより多くの熱を与えることができ、昇温した可燃性ガスが燃焼触媒を通過することで、起動時に短時間で燃焼触媒を昇温させることができる。
また、本発明の第5の態様に係る燃料電池システムは、例えば図1(A)に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第4の態様のいずれか1つの態様に係るガス処理装置10と;燃料電池装置1とを備え;燃料電池装置1から排出された可燃性ガスGcをガス処理装置10で燃焼させる。
このように構成すると、燃料電池装置から排出された可燃性ガスが、ガス処理装置の内筒の放熱部から放出された熱を受熱したうえで内筒の内部に流入することとなって、放熱を回収することができ、省エネルギーに資する。
本発明によれば、内筒の放熱部から放出された熱を受熱した可燃性ガスを内筒の内部に流入させることで放熱を回収することができ、省エネルギーに資する。
(A)は本発明の実施の形態に係る燃料電池システムの概略構成図、(B)は本発明の実施の形態に係るガス処理装置の縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るガス処理装置の分解斜視図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係るガス処理装置の縦断面図である。 (A)本発明の実施の形態の第2の変形例に係るガス処理装置の縦断面図、(B)は第2の変形例に係るガス処理装置が実装された燃料電池システムの概略構成図である。 (A)は本発明の実施の形態の第3の変形例に係るガス処理装置の縦断面図、(B)は第3の変形例に係るガス処理装置が実装された燃料電池システムの概略構成図である。 本発明の実施の形態の第4の変形例に係るガス処理装置の縦断面図である。 本発明の実施の形態の第5の変形例に係るガス処理装置を示す図である。(A)は縦断面図、(B)は(A)におけるB−B断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係るガス処理装置10及び本発明の実施の形態に係る燃料電池システム100を説明する。図1(A)は、燃料電池システム100の概略構成図である。図1(B)は、ガス処理装置10の縦断面図である。図1(A)に示すように、燃料電池システム100は、燃料電池装置1と、ガス処理装置10とを備えている。燃料電池装置1及びガス処理装置10は、ケース91に収容されている。ガス処理装置10は、一部(内筒12)がケース91の外に突出しいる。ガス処理装置10のケース91から突出した部分には、ガス処理装置10で処理された排出ガスGeを燃料電池システム100の外に導く排出管99が接続されている。燃料電池装置1は、改質器2と燃料電池3とを有している。
改質器2は、原料を水素に富む燃料ガスに改質する装置である。原料は、改質することで燃料電池3における発電に利用可能となる程度に水素に富むガス(水素リッチガス)にできるものであり、典型的には炭化水素系燃料が用いられる。具体例として、炭化水素類、アルコール類、エーテル類、バイオ燃料が挙げられ、これらの炭化水素系燃料は、石油・石炭等の化石燃料由来のもの、合成ガス等の合成系燃料由来のもの、バイオマス由来のもの等を適宜用いることができる。炭化水素類としては、メタン、エタン、プロパン、ブタン、天然ガス、LPG、都市ガス、タウンガス、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油が挙げられる。アルコール類として、メタノール、エタノールが挙げられる。エーテル類として、ジメチルエーテルが挙げられる。バイオ燃料として、バイオガス、バイオエタノール、バイオディーゼル、バイオジェットが挙げられる。改質器2は、原料の改質を促進させる改質触媒を内部に有している。改質触媒は、例えば、部分酸化改質触媒、水蒸気改質触媒、自己熱改質触媒等を、これらのうちの一種、又は複数種を組み合わせて用いることができる。改質器2は、原料及び必要なスチームあるいは酸化剤を導入して燃料ガスを生成するように構成されている。起動初期で改質器2が適切な温度まで昇温していない場合、生成される燃料ガスは発電に寄与せずに燃料電池装置1から排出され、このとき排出される燃料ガスには一酸化炭素が多く含まれている。この一酸化炭素を多く含む燃料ガス(以下「CO多含有燃料ガス」という。)は、可燃分としての水素を含む可燃性ガスである。
燃料電池3は、酸素を含む酸化剤ガス及び改質器2で生成された燃料ガスを導入し、燃料ガス中の水素等と酸化剤ガス中の酸素との電気化学的反応により直流の電力を発生するように構成されている。酸化剤ガスは、典型的には空気である。燃料電池3としては、固体酸化物形燃料電池(SOFC)あるいは固体高分子形燃料電池(PEFC)等、主として水素と酸素との電気化学的反応により発電する種々の燃料電池を用いることができる。燃料電池3における発電のために燃料電池3に供給された燃料ガス及び酸化剤ガスは、そのすべてが発電に利用されるのではなく、燃料電池3の発電電流に応じた分が利用される。燃料電池3における発電のために燃料電池3に供給された燃料ガスのうち、発電に利用されなかった分は、燃料オフガスとして排出される。また、燃料電池3における発電のために燃料電池3に供給された酸化剤ガスのうち、発電に利用されなかった分は、酸化剤オフガスとして排出される。以降、燃料オフガス及び酸化剤オフガスを総称してオフガスというときもある。燃料オフガスを含むオフガスは、可燃分としての水素を含む可燃性ガスである。つまり、CO多含有ガスあるいはオフガスが、可燃性ガスGcとして燃料電池装置1から排出される。
図1(B)に示すように、ガス処理装置10は、可燃性ガスGcを燃焼させる燃焼触媒11と、燃焼触媒11を収容する内筒12と、内筒12の一部を囲うように配置された外壁13と、外壁13の一端を塞ぐように配置された覆板14と、外壁13を加熱する外壁ヒータ23とを備えている。
燃焼触媒11は、可燃性ガスGc中の可燃成分の酸化を促進させる物質で構成されており、例えば、白金、パラジウム等の貴金属系触媒や、マンガン、鉄等の卑金属系触媒等を用いることができる。燃焼触媒11は、加熱されることで活性化し、効率よく未燃成分を浄化することができる。燃焼触媒11は、ハニカム構造、ペレットを結合させたもの、発泡体(発泡金属)等種々の形状のものを採用することができる。
内筒12は、燃焼触媒11を内部に保持する筒状の部材であり、流体を通過させることができるように両端が開口している。内筒12は、本実施の形態では、軸線が直線の筒状に形成されている。内筒12を形成する筒は、軸線に直交する断面における形状が、円形、あるいは四角形や六角形等の多角形に形成されている。本実施の形態では、軸線が鉛直となるように内筒12を配置したときに、内筒12の上端と燃焼触媒11の上面とが面一になるように、内筒12に燃焼触媒11が充填されている。内筒12に充填されている燃焼触媒11の量は、可燃性ガスGcの処理に必要な量となっている。燃焼触媒11より下方の燃焼触媒11が充填されていない内筒12の内部は、可燃性ガスGcが燃焼触媒11で燃焼した後の排出ガスGeが流れる空間になっている。内筒12に充填された燃焼触媒11は、支持板31に支えられている。支持板31は、内筒12の内部の断面積よりも一回り小さな面積の開口が形成された平板状の部材が用いられている。ここでいう一回り小さいとは、燃焼触媒11を支えるのに必要な範囲で、内筒12内の流体の流通を阻害しないように、内筒12の内部の突起が極力小さくなる大きさである。内筒12は、支持板31が設けられる位置で分割され、分割された内筒12で支持板31を挟むように構成されている。
外壁13は、内筒12の一部分の外表面と外壁13の内表面との間に可燃性ガスGcが通過可能な受熱流路18を形成する部材である。外壁13は、本実施の形態では、燃焼触媒11に隣接した内筒12の部分の外側に設けられている。内筒12に収容された燃焼触媒11は、可燃性ガスGcが燃焼すると燃焼熱が発生するように構成されている。そして、燃焼触媒11で発生した燃焼熱は、内筒12を貫流して内筒12の外側へ放散し、受熱流路18に至るように構成されている。内筒12のうち、受熱流路18に隣接した部分を特に放熱部12rということとする。本実施の形態では、燃焼触媒11に隣接した内筒12の部分が放熱部12rに相当する。外壁13は、本実施の形態では、放熱部12rの外周を、間隔をあけて囲む筒状に形成されている。また、本実施の形態では、外壁13の軸線と内筒12の軸線とが重なるように内筒12に対して外壁13が配置されることで、放熱部12rの外周全体に受熱流路18が形成されている。内筒12と外壁13とは、軸直角断面の形状が、典型的には相似形となっているが、例えば、内筒12が円形で外壁13が多角形、あるいはその逆というように異なっていてもよく、換言すれば、受熱流路18の幅が内筒12の周方向に沿って一様でなくてもよい。内筒12と外壁13との間隔は、受熱流路18を通過する可燃性ガスGcの流量に応じて適宜決定するとよい。
覆板14は、外壁13の一端を塞ぐ平板状の部材である。覆板14は、放熱部12rの外周に配置された外壁13の、支持板31とは反対側の端部の全体に接して配置されている。覆板14と外壁13とは、本実施の形態では一体に形成されている。外壁13及び覆板14は、比較的熱伝導率の大きな材料で形成されており、例えばアルミニウム等の金属で形成されていてもよい。外壁13を構成する筒の長さは、放熱部12rの長さと概ね同じに形成されているが、外壁13が支持板31に対して軸線方向で支持板31から離れる方向にずれて配置されていることで、可燃性ガスGcが受熱流路18に流入する流入部17が外壁13と支持板31との間に形成され、放熱部12r及び燃焼触媒11の端面と覆板14との間に導入空間19が形成されている。覆板14が設けられていることで、受熱流路18を通過して導入空間19に至った可燃性ガスGcが、外壁13の外側に流出せずに、内筒12の内部に導かれるようになっている。
外壁ヒータ23は、受熱流路18を流れる可燃性ガスGcを加熱するものである。外壁ヒータ23は、燃焼触媒11における可燃性ガスGcの燃焼熱とは別の熱源であり、加熱ヒータの一形態である。外壁ヒータ23は、本実施の形態では、外壁13の外表面に貼付されている。このように構成されていることで、外壁ヒータ23で発生した熱が外壁13に伝達した後に比較的熱伝導率の高い材料で形成された外壁13及びこれに接続された覆板14全体に伝導し、外壁13及び覆板14の温度が上昇して、外壁13及び覆板14が伝熱板として作用するようになっている。外壁ヒータ23は、シーズヒータやアルミ箔にコードヒータが取り付けられた構成等の、シート状に形成されたヒータを用いるとよい。
図2に、ガス処理装置10の構成を別の視点から示す。図2は、ガス処理装置10の分解斜視図である。図2(A)は内筒12及び外壁13の軸直角断面並びに覆板14が円形の例、図2(B)は内筒12及び外壁13の軸直角断面並びに覆板14が正方形の例を示している。外壁13には、覆板14が設置された側とは反対側の端部に、脚部13sが設けられている。脚部13sは、外壁13を構成する筒の周方向に間隔をあけて複数(典型的には3〜4個)設けられている。脚部13sの高さは、流入部17の高さに相当する。脚部13sの幅は、支持板31への伝熱を抑制する観点から、外壁13(及び覆板14)を支持することができる範囲で極力狭くするとよい。外壁13(及び覆板14)は、脚部13sが支持板31に載置されたうえで接続されることで、内筒12及び燃焼触媒11に対する位置が決まるように構成されている。
再び図1(B)に戻ってガス処理装置10の説明を続ける。上述のように構成されたガス処理装置10は、支持板31がケース91に接して固定されていることで、ケース91に固定されている。このとき、内筒12は、放熱部12rがケース91の内部に配置され、放熱部12r以外の部分がケース91の外側に配置されている。ケース91の外側に配置された内筒12の端部には、排出管99が接続されている。また、ケース91の内部には、燃料電池装置1(図1(A)参照)から排出された可燃性ガスGcが流入部17に円滑に導かれるように、仕切板34が配設されている。仕切板34は、支持板31との間に外壁13及び覆板14を挟むように、かつ、覆板14に対して近接しつつ距離をあけて、支持板31に平行に配設されている。
引き続き図1を参照して、燃料電池システム100及びガス処理装置10の作用を説明する。なお、ガス処理装置10の作用は、燃料電池システム100の作用の一環として説明する。燃料電池装置1では、原料及び必要なスチームあるいは酸化剤が改質器2に供給されることで、改質器2において原料の改質が行われ、燃料ガスが生成される。燃料電池装置1の起動初期は、改質器2の温度が、原料の適切な改質が可能な程度に上昇していないため、CO多含有燃料ガスが生成される。CO多含有燃料ガスは、燃料電池3における発電に寄与せずに燃料電池装置1から排出される。他方、改質器2の温度が上昇し、燃料電池3における発電に適した燃料ガスが生成されるようになると、生成された燃料ガスは燃料電池3における発電用に使用される。このとき、燃料電池3の酸化剤極(不図示)には酸化剤ガスが供給されている。燃料ガス及び酸化剤ガスが導入された燃料電池3では、燃料ガス中の水素等と酸化剤ガス中の酸素との電気化学的反応による発電が行われる。燃料電池3に導入された燃料ガス及び酸化剤ガスは、発電に利用された後にオフガスとして排出され、燃料電池装置1から排出される。燃料電池装置1から排出されたCO多含有燃料ガス又はオフガスは、可燃性ガスGcとしてガス処理装置10に導入される。
可燃性ガスGcは、仕切板34と支持板31との間を通り、流入部17から受熱流路18に流入する。流入部17に向かう可燃性ガスGcのうち、外壁13の外側あるいは外壁ヒータ23の脇を通る可燃性ガスGcは、外壁13からの放熱あるいは外壁ヒータ23の放熱によって温度が上昇したうえで受熱流路18に流入する。受熱流路18に流入した可燃性ガスGcは、導入空間19を経由して内筒12の内部に流入する。このとき、外壁13及び覆板14が外壁ヒータ23によって昇温されているので、内筒12の内部に流入する可燃性ガスGcは、受熱流路18を流れる際に外壁から受熱し、導入空間19では覆板14から受熱して、昇温する。外壁ヒータ23(加熱ヒータ)は、燃焼触媒11に直接接触していないので、燃焼触媒11の過加熱を防いで燃焼触媒11の劣化や寿命低下を防ぎ、さらには燃焼触媒11の損傷を防止することができる。また、昇温した可燃性ガスGcが内筒12の内部に流入することで、燃焼触媒11を均一に加熱することが可能となり、燃焼触媒11の温度上昇に伴い活性を高めることができる。昇温して内筒12の内部に流入した可燃性ガスGcは、燃焼触媒11において可燃分が燃焼されて浄化され、排出ガスGeとなって燃焼触媒11から排出される。燃焼触媒11では、可燃性ガスGcが燃焼されたときに燃焼熱が生じる。発生した燃焼熱は、放熱部12rの外側、つまり受熱流路18に放散される。受熱流路18に放散された燃焼熱は、導入空間19に向かって受熱流路18を流れる可燃性ガスGcを昇温する。つまり、受熱流路18を流れる可燃性ガスGcは、外壁ヒータ23からの発熱のほか、燃焼触媒11における燃焼熱も受熱する。このようにして、燃焼触媒11で発生した燃焼熱が、処理される前の可燃性ガスGcに回収されるため、熱が有効に利用されて省エネルギーに資する。また、受熱流路18で昇温された可燃性ガスGcが燃焼触媒11に供給されるため、燃焼触媒11の活性を高めるのに寄与することとなる。このように、燃焼触媒11に導入される前の可燃性ガスGcが燃焼触媒11における燃焼熱を回収し、燃焼熱を回収して昇温した可燃性ガスGcが燃焼触媒11に供給されて燃焼触媒11の活性を高めるため、熱効率の向上及び省エネルギーの相乗効果を奏することとなる。浄化処理されて生成された排出ガスGeは、排出管99を流れて燃料電池システム100の外に排出される。
以上で説明したように、本実施の形態に係るガス処理装置10によれば、燃焼触媒11に導入される前の可燃性ガスGcが燃焼触媒11における燃焼熱を回収し、燃焼熱を回収して昇温した可燃性ガスGcが燃焼触媒11に供給されて燃焼触媒11の活性を高めるため、熱効率の向上及び省エネルギーの相乗効果を奏することができる。
次に図3を参照して、本発明の実施の形態の第1の変形例に係るガス処理装置110を説明する。図3は、ガス処理装置110の縦断面図である。ガス処理装置110は、ガス処理装置10(図1(B)参照)と比較して、以下の点が異なっている。ガス処理装置110は、外壁13が仕切板34に直接接続されており、外壁13に囲まれた仕切板34の部分が覆板として機能する覆板部34cとなっている。したがって、ガス処理装置110では、仕切板34とは別体の覆板を有していない。また、加熱ヒータとして、外壁13に貼付された外壁ヒータ23(図1(B)参照)ではなく、内筒12と外壁13との間、すなわち受熱流路18に配設された流路ヒータ28を有している。ガス処理装置110の上記以外の構成は、ガス処理装置10(図1(B)参照)と同様である。ガス処理装置110は、典型的には燃料電池システム100のガス処理装置10に代えて設けられる。
上述のように構成されたガス処理装置110では、流入部17から受熱流路18に流入した可燃性ガスGcが、受熱流路18を流れる際、燃焼触媒11で発生した燃焼熱と共に流路ヒータ28からの発熱を受熱する。流路ヒータ28は、燃焼触媒11に直接接触していないので、燃焼触媒11の過加熱を防いで燃焼触媒11の劣化や寿命低下を防ぎ、さらには燃焼触媒11の損傷を防止することができる。このように、ガス処理装置110においても、燃焼触媒11に導入される前の可燃性ガスGcが燃焼触媒11における燃焼熱を回収するため、熱が有効に利用されて省エネルギーに資する。また、受熱流路18で昇温された可燃性ガスGcが燃焼触媒11に供給されるため、燃焼触媒11の活性を高めるのに寄与することとなる。
次に図4を参照して、本発明の実施の形態の第2の変形例に係るガス処理装置210を説明する。図4(A)は、ガス処理装置210の縦断面図、図4(B)はガス処理装置210が実装された燃料電池システム102の概略構成図である。ガス処理装置210は、図4(B)に示すように、ケース91の外側に取り付けられている。ガス処理装置210は、ガス処理装置10(図1(B)参照)と比較して、以下の点が異なっている。ガス処理装置210は、燃焼触媒11を支える支持板231に、内筒12に近い内側とケース91に接続される外側とで段差が形成されている。支持板231の段差の深さDは、放熱部12r並びに外壁13及び覆板14を段差の中に収容できる距離になっている。支持板231に段差が形成され、段差の中に外壁13等が収容されることで、外壁13の外側で、外壁13と支持板231との間に、可燃性ガスGcが通る外接流路16が形成されている。段差(外接流路16)の周囲の支持板231に、熱の放散を抑制する断熱材(不図示)を巻いてもよい。また、ガス処理装置210は、外壁ヒータ23が、外壁13の外側ではなく、外壁13の内側に貼付されている。ガス処理装置210の上記以外の構成は、ガス処理装置10(図1(B)参照)と同様である。
上述のように構成されたガス処理装置210では、可燃性ガスGcが、流入部17から受熱流路18に流入する前の外接流路16を流れる際に、外壁ヒータ23によって加熱されて伝熱板として作用する外壁13から受熱するため、熱を受ける流路の距離が長くなり、より多くの熱を受けることができる。なお、ガス処理装置210でも、外壁ヒータ23が燃焼触媒11に直接接触していないので燃焼触媒11の過加熱を防ぐことができ、燃焼触媒11に導入される前の可燃性ガスGcが燃焼触媒11における燃焼熱を回収し、燃焼熱を回収して昇温した可燃性ガスGcが燃焼触媒11に供給されて燃焼触媒11の活性を高めるため、熱効率が向上すると共に省エネルギーに資することはいうまでもない。
次に図5を参照して、本発明の実施の形態の第3の変形例に係るガス処理装置310を説明する。図5(A)はガス処理装置310の縦断面図、図5(B)はガス処理装置310が実装された燃料電池システム103の概略構成図である。ガス処理装置310は、図5(B)に示すように、ケース91に接続された配管98に取り付けられている。ガス処理装置310は、ガス処理装置10(図1(B)参照)と比較して、外壁ヒータ23が取り付けられている位置が異なっている。ガス処理装置310では、外壁ヒータ23が、ガス処理装置210(図4(A)参照)と同様に、外壁13の外側ではなく、外壁13の内側に貼付されている。ガス処理装置310は、配管98の中に外壁13及び覆板14(外壁13内の放熱部12rを含む)が収容されることで、外壁13の外側で、外壁13と配管98との間に、ガス処理装置210(図4(A)参照)と同様の、可燃性ガスGcが通る外接流路16が形成されている。配管98の外周(特に外接流路16が形成されている部分の配管98の外周)に、熱の放散を抑制する断熱材(不図示)を巻いてもよい。ガス処理装置310の上記以外の構成は、ガス処理装置10(図1(B)参照)と同様である。他方、燃料電池システム103は、燃料電池装置1から排出された可燃性ガスGcを流す配管98が、ケース91に接続されている。燃料電池システム103では、ガス処理装置310が、配管98と排出管99とに挟まれている。燃料電池システム103の上記以外の構成は、燃料電池システム100(図1参照)と同様である。燃料電池システム103に設けられたガス処理装置310は、ガス処理装置210(図4(A)参照)と同様の作用・効果を奏する。
次に図6を参照して、本発明の実施の形態の第4の変形例に係るガス処理装置410を説明する。図6は、ガス処理装置410の縦断面図である。ガス処理装置410は、ガス処理装置10(図1(B)参照)と比較して、以下の点が異なっている。ガス処理装置410は、軸線が鉛直となるように内筒12を配置したときに、内筒12の下端と燃焼触媒11の下面とが面一になるように、内筒12に燃焼触媒11が充填されている。この構造に起因して、支持板31Aが、内筒12の下端に設けられている。燃焼触媒11より上方の内筒12の内部は空間となっており、以下、この空間を上流空間12sということとする。上流空間12sは、可燃性ガスGcの流れ方向で、燃焼触媒11の上流側に形成された空間である。内筒12には、内筒12の軸線に直交する方向に広がる取付板32が、内筒12の外周に設けられている。取付板32は、燃焼触媒11と上流空間12sとの境界に対応する位置に設けられている。取付板32は、ガス処理装置10(図1(B)参照)の支持板31がケース91に取り付けられる要領で、ケース91に取り付けられている。燃焼触媒11が充填されている内筒12の部分、換言すれば取付板32よりもケース91外側にある部分に、燃焼熱の放散を抑制する断熱材(不図示)を巻いてもよい。
上流空間12sが形成されている内筒12の部分、換言すれば取付板32よりもケース91内側にある内筒12の部分には、外表面に内筒ヒータ22が貼付されている。内筒ヒータ22として、外壁ヒータ23(図1(B)参照)と同様の構造のものを採用することができる。なお、内筒ヒータ22は、内筒12の内表面に貼付されていてもよい。取付板32よりもケース91内側にある内筒12の部分は、内筒ヒータ22で発生して伝達された熱が伝導し、伝熱板として作用するように構成されている。この、取付板32よりもケース91内側にある内筒12の部分は、内筒ヒータ22と一体化して、内筒12の内側及び外側へ熱を放散することで、本変形例では放熱部12rを構成している。放熱部12rの外側には、ガス処理装置110(図3参照)と同様の要領で、外壁13及び仕切板34が設けられている。つまり、ガス処理装置410は、外壁13が仕切板34に直接接続され、外壁13に囲まれた仕切板34の部分が覆板として機能する覆板部34cとなっており、仕切板34とは別体の覆板を有していない。ガス処理装置410の上記以外の構成は、ガス処理装置10(図1(B)参照)と同様である。ガス処理装置410は、典型的には燃料電池システム100(図1(A)参照)のガス処理装置10に代えて設けられる。
上述のように構成されたガス処理装置410では、流入部17から受熱流路18に流入した可燃性ガスGcが、受熱流路18を流れる際、内筒ヒータ22及び放熱部12rからの発熱を受熱する。内筒ヒータ22は、燃焼触媒11に直接接触していないので、燃焼触媒11の過加熱を防いで燃焼触媒11の劣化や寿命低下を防ぎ、さらには燃焼触媒11の損傷を防止することができる。受熱流路18を流れた可燃性ガスGcは、覆板部34cによって上流空間12sに導かれ、ここで再び放熱部12rから熱を受けると共に、燃焼触媒11で発生した燃焼熱を受熱する。このように、ガス処理装置410においても、燃焼触媒11に導入される前の可燃性ガスGcが燃焼触媒11における燃焼熱を回収するため、熱が有効に利用されて省エネルギーに資する。また、受熱流路18で昇温された可燃性ガスGcが燃焼触媒11に供給されるため、燃焼触媒11の活性を高めるのに寄与することとなる。
次に図7を参照して、本発明の実施の形態の第5の変形例に係るガス処理装置510を説明する。図7はガス処理装置510を示す図であり、(A)は縦断面図、(B)は(A)におけるB−B断面図である。ガス処理装置510は、典型的には燃料電池システム103(図5(B)参照)のガス処理装置310に代えて設けられる。ガス処理装置510は、燃焼触媒11と、燃焼触媒11を収容する内筒512と、内筒512の一部を囲うように配置された外壁513と、覆板514と、外壁513を加熱する外壁ヒータ523とを備えている。ガス処理装置510は、外観形状が概ね直方体に形成されている。そのため、内筒512は、軸直角断面が矩形(正方形又は長方形)の筒状に形成されている。ガス処理装置510は、軸線が鉛直となるように内筒512を配置したときに、内筒512の下端と燃焼触媒11の下面とが面一になるように、内筒512に燃焼触媒11が充填されている。燃焼触媒11は、内筒512の上部に下流空間512dが形成されるように内筒512に充填されている。内筒512の下端には、燃焼触媒11を支える支持板531が下端の全体を覆うように設けられている。支持板531として、典型的にはメッシュあるいは多孔板が用いられる。内筒512の上端は、排出ガスGeの流出を防ぐ蓋部535で閉塞されている。
外壁513は、軸直角断面(図7(B)参照)が矩形に形成された内筒512の一辺との間に受熱流路518を形成するように、当該内筒512の一辺の外側に設けられている。本変形例では、受熱流路518に隣接する当該内筒512の一辺全体が放熱部512rに相当する。外壁513は、縦断面(図7(A)参照)において、内筒512よりも上下に延びている。軸直角断面が矩形に形成された内筒512の、受熱流路518に隣接する辺以外の3つの辺には、縦断面において内筒512よりも上方に延びた上流延長壁515pと、内筒512よりも下方に延びた下流延長壁515qとが設けられている。上流延長壁515pは外壁513の上端と同じ高さまで、下流延長壁515qは外壁513の下端と同じ高さまで、それぞれ延びている。外壁513及び上流延長壁515pによって形成される筒状の端部は、閉塞部536で閉塞されている。閉塞部536と蓋部535との間には、導入部515sが形成されている。導入部515sは空間となっている。閉塞部536には、配管98が接続されている。他方、外壁513及び下流延長壁515qによって形成される筒状の端部は、覆板514で塞がれている。覆板514と支持板531との間には、導入空間519が形成されている。
内筒512の内部には、排出ガス管539が配設されている。排出ガス管539は、一端が下流空間512dで開口しており、他端が支持板531及び覆板514を貫通して覆板514の外側まで延びている。排出ガス管539は、本変形例では、内筒512の軸線上に配設されている。排出ガス管539は、覆板514の外側の端部が、排出管99に接続されている。外壁ヒータ523は、外壁513の外面に取り付けられている。本変形例では、外壁513がガス処理装置510の最外部に位置しているため、外壁ヒータ523を容易に設置することができる。外壁ヒータ523としては、外壁ヒータ23(図1(B)参照)と同様の構造のシート状に形成されたヒータ等、種々のヒータを用いることができる。ガス処理装置510では、外壁ヒータ523を含む側面の全周に、熱の放散を抑制する断熱材(不図示)を巻いてもよい。
上述のように構成されたガス処理装置510では、可燃性ガスGcが、配管98から導入部515sに導入される。導入部515sに導入された可燃性ガスGcは、受熱流路518及び導入空間519を経た後、支持板531を通過して燃焼触媒11が充填された内筒512の内部に流入する。可燃性ガスGcは、受熱流路518を流れる際、外壁ヒータ523からの発熱及び燃焼触媒11における燃焼熱を受熱して昇温する。なお、起動初期で燃焼触媒11における燃焼熱の発生がない場合は、外壁ヒータ523からの発熱で可燃性ガスGcが昇温する。内筒512の内部に流入した可燃性ガスGcは、燃焼触媒11において可燃分が燃焼されて浄化され、排出ガスGeとなって燃焼触媒11から排出され、下流空間512dに至る。下流空間512dの排出ガスGeは、排出ガス管539及び排出管99を流れて燃料電池システム103(図5(B)参照)の外に排出される。このように、ガス処理装置510においても、燃焼触媒11に導入される前の可燃性ガスGcが燃焼触媒11における燃焼熱を回収するため、熱が有効に利用されて省エネルギーに資する。また、受熱流路518で昇温された可燃性ガスGcが内筒512の内部に流入することで、燃焼触媒11を均一に加熱することが可能となり、燃焼触媒11の温度上昇に伴い燃焼触媒11の活性を高めることができる。また、外壁ヒータ523が燃焼触媒11に直接接触していないので、燃焼触媒11の過加熱を防いで燃焼触媒11の劣化や寿命低下を防ぎ、さらには燃焼触媒11の損傷を防止することができる。
以上の説明では、図1(B)に示すガス処理装置10は、外壁ヒータ23が、外壁13の外表面に貼付されていることとしたが、外壁13の内表面に貼付されていてもよい。また、図4(A)に示すガス処理装置210及び図5(A)に示すガス処理装置310は、外壁ヒータ23が、外壁13の内表面に貼付されていることとしたが、外壁13の外表面に貼付されていてもよい。なお、これらのガス処理装置10、210、310は、外壁ヒータ23に代えて、流路ヒータ28を備えていてもよい。他方、図3に示すガス処理装置110は、流路ヒータ28を備えることとしたが、流路ヒータ28に代えて、外壁13の外表面又は内表面に貼付された外壁ヒータ23を備えていてもよい。
以上の説明では、ガス処理装置410(図6参照)を除き、外壁ヒータ23、523あるいは流路ヒータ28の加熱ヒータを備えることとしたが、加熱ヒータがなくても燃焼触媒11において可燃性ガスGcの浄化ができる場合は、加熱ヒータを設けなくてもよい。他方、ガス処理装置410(図6参照)は、内筒ヒータ22に加えて、加熱ヒータ(外壁ヒータ23又は流路ヒータ28)を備えていてもよい。
以上で説明した外壁ヒータ23、523、及び流路ヒータ28は、燃料電池システム100、102、103の起動時に通電を開始(ON)し、燃焼触媒11が可燃性ガスGcを適切に処理できる状態になったときに通電を遮断(OFF)するように、ON−OFF制御として、制御を簡素化するとよい。OFFにする契機として、ONしてから燃焼触媒11が適切な温度に昇温するまでに要する時間が経過したとき、あるいは燃焼触媒11の温度が適切な温度に昇温したことを検知したときとすることができる。燃焼触媒11の温度を検知する場合は、温度検知器を燃焼触媒11に設置するとよい。
以上の説明では、図7に示すガス処理装置510は、外観形状が概ね直方体に形成されているとしたが、外観形状が概ね円柱状等の直方体以外の形状に形成されていてもよい。外観形状が概ね円柱状に形成される場合、円筒状の内筒512の全周を囲うように円筒状の外壁513を設け、内筒512の外周全体にわたって受熱流路518が形成されることとしてもよい。
以上の説明では、燃料電池システム100が、図1(A)中において、燃料電池装置1の下方にガス処理装置10が配置された向きで示されているが、実際に設置する際は、図1(A)に示された向きのほか、図1(A)に示された向きに対して、上下反対の向きで設置してもよく、横向きに設置してもよい。燃料電池システム102(図4(B)参照)及び燃料電池システム103(図5(B)参照)においても同様である。
1 燃料電池装置
10 ガス処理装置
11 燃焼触媒
12 内筒
12r 放熱部
12s 上流空間
13 外壁
14 覆板
18 受熱流路
22 内筒ヒータ
23 外壁ヒータ
28 流路ヒータ
100 燃料電池システム
Gc 可燃性ガス

Claims (5)

  1. 発電を行う燃料電池装置から排出された可燃性ガスを燃焼させる燃焼触媒と;
    前記燃焼触媒が内部に充填された内筒であって、外側へ熱を放散する放熱部を有する内筒と;
    前記放熱部よりも外側に設けられた外壁であって、前記可燃性ガスの流れ方向において前記燃焼触媒よりも上流に位置する前記可燃性ガスの流路である受熱流路を、前記内筒の前記放熱部の外表面と前記外壁の内表面との間に形成する外壁と;
    前記受熱流路を流れた前記可燃性ガスを前記内筒の内部に導く覆板とを備える;
    ガス処理装置。
  2. 前記燃焼触媒が前記放熱部に隣接して前記内筒の内部に充填され;
    前記放熱部が、前記燃焼触媒における前記可燃性ガスの燃焼によって生じる熱を前記内筒の外側へ放散するように構成された;
    請求項1に記載のガス処理装置。
  3. 前記燃焼触媒が、前記可燃性ガスの流れ方向において前記燃焼触媒よりも上流側の前記内筒の内側に前記燃焼触媒が充填されない空間が形成されるように、前記内筒の内部に充填され;
    前記放熱部が、前記空間を形成する部分の前記内筒に内筒ヒータが設置されることで構成された;
    請求項1に記載のガス処理装置。
  4. 前記受熱流路を流れる前記可燃性ガスを加熱する加熱ヒータを備える;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のガス処理装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のガス処理装置と;
    前記燃料電池装置とを備え;
    前記燃料電池装置から排出された前記可燃性ガスを前記ガス処理装置で燃焼させる;
    燃料電池システム。
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