JP2014202059A - 野縁吊持用クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】製作コストの低廉化を期することができ、現場での取付作業を容易にでき、野縁を野縁受けに対して確実強固に固定できる野縁吊持用クリップを提供する。
【解決手段】野縁受け23の溝開口23o又はウエブ23a背面に沿うように配置され、野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部2,2を下端部に有する第1立板部3と、第1立板部3の上端縁から野縁受け23の上部フランジ23bに沿うように直角に折曲延設される上板部4と、上板部4の先端縁から野縁受け23の溝開口23o又はウエブ背面に沿うように直角下向きに折曲延設され、野縁24Aの両リップ24c,24c表面側に係合するを下端部に有する第2立板部6と、第2立板部6の両端縁から野縁24Aの両側壁24b,24b外面に沿うように直角に折曲延設される両側一対の脇板部7,7とからなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、天井下地の施工にあたって、野縁を野縁受けに吊持する野縁吊持用クリップに関するもので、溝開口を横向きにした溝形材からなる野縁受けの下面に当接してこれと直交するように配置される、溝開口を上向きにしたリップ溝形材からなる野縁を野縁受けに吊持するための鋼板製の野縁吊持用クリップに関する。
従来より一般に使用されている野縁吊持用クリップは、溝開口を横向きにした溝形材からなる野縁受けのウエブ背面又は溝開口に沿って配置される立板部の下端部に係合凸部を有し、この係合凸部を、野縁の両リップ裏面側に係合させると共に、立板部の上端縁から野縁受けの上部フランジに当接して先方へ延設される先方延設部を下向きに折り曲げることにより野縁受けを掛嵌保持するようにしたものであるが、このクリップは、野縁受けに対し片側から掛けるだけであるため、地震発生時に野縁及び野縁受けが振動すると、野縁受けが倒れて野縁との係合が解かれる状態となって、野縁が落下する事態をまねくおそれがあった。
そこで、下記特許文献1には、野縁受けが倒れないように野縁受けを野縁上に固定させて野縁を強力に保持できるようにした野縁吊持用クリップが記載されている。このクリップは、第1クリップとこれとは別体の第2クリップとからなるもので、第1クリップと第2クリップとを、野縁受けを挟んで互いに抱き合わせて、野縁受けを締め付けた状態とするため、野縁受けはこれと直交する野縁上に堅固に固定され、従って地震発生時に野縁受け及び野縁が激しく振動しても、野縁受けは倒れ難く、野縁が落下するようなことがなく、天井下地の耐震強度を高めることができる。
登録実用新案第3181768号公報
ところが、上記クリップは、第1クリップと第2クリップとの2つの独立した部材からなるため、製作コストが高くつくと共に、現場での取付作業が面倒となる課題があった。そこで、本発明は、クリップ全体を1つの部材で形成することにより、製作コストの低廉化を期することができ、現場での取付作業を容易にでき、加えて野縁を野縁受けに対して確実強固に固定保持できる野縁吊持用クリップを提供することを目的としている。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、溝開口23oを横向きにした溝形材からなる野縁受け23の下部フランジ23bに当接してこれと直交するように配置される、溝開口23oを上向きにしたリップ溝形材からなる野縁24A,24Bを前記野縁受け23に吊持するための鋼板製の野縁吊持用クリップであって、
野縁受け23の溝開口23o又はウエブ23a背面に沿うように配置され、野縁24A,24Bの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部2,2を下端部に有する第1立板部3と、第1立板部3の上端縁から野縁受け23の上部フランジ23bに沿うように直角に折曲延設される上板部4と、上板部4の先端縁から野縁受け23のウエブ23a背面又は溝開口23oに沿うように直角下向きに折曲延設され、野縁24A,24Bの両リップ24c,24c表面側に係合する係合段部5,5を下端部に有する第2立板部6と、第2立板部6の両端縁から野縁24A,24Bの両側壁24b,24b外面に沿うように直角に折曲延設される両側一対の脇板部7,7とからなり、
第1立板部3又は第2立板部6は野縁受け23のウエブ23aにビス8止めされ、各脇板部7は野縁24A,24Bの側壁24bにビス9止めされるようになっていることを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の野縁吊持用クリップにおいて、第1立板部3が上板部4に対して予め直角に折曲され、各脇板部7が第2立板部6に対して予め直角に折曲されており、第2立板部6を上板部4に対し直角に折り曲げる折り目11には、折り曲げを容易にするための折曲用開口部17が形成されていることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の野縁吊持用クリップは、野縁受け23の溝開口23o又はウエブ23a背面に沿うように配置され、野縁24A,24Bの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部2,2を下端部に有する第1立板部3と、第1立板部3の上端縁から野縁受け23の上部フランジ23bに沿うように直角に折曲延設される上板部4と、上板部4の先端縁から野縁受け23のウエブ23a背面又は溝開口23oに沿うように直角下向きに折曲延設され、野縁24A,24Bの両リップ24c,24c表面側に係合するを下端部に有する第2立板部6と、第2立板部6の両端縁から野縁24A,24Bの両側壁24b,24bの外面に沿うように直角に折曲延設される両側一対の脇板部7,7とからなるもので、これら第1立板部3、上板部4、第2立板部6及び脇板部7,7が1枚の鋼板材で形成されるから、クリップの製作が容易となって、コストの低廉化が図られると共に、現場での取付作業が簡単容易となり、また保管や輸送も便利となる。
また、この発明の野縁吊持用クリップでは、第1立板部3又は第2立板部6が野縁受け23のウエブ23aにビス8止めされ、各脇板部7が野縁24A,24Bの側壁24bにビス9止めされるから、クリップ1と野縁受け23と野縁24A,24Bとが一体的に結合され、それにより地震発生時に野縁受け23及び野縁24A,24Bが激しく振動しても、野縁受け23が倒れるようなことがなく、野縁が落下することがなくなり、天井下地の耐震強度を高めることができる。
請求項2に係る発明によれば、野縁吊持用クリップ1は、第1立板部3が上板部4に対し予め直角に折曲されており且つ各脇板部7が第2立板部6に対し予め直角に折曲されているから、使用に際しては、上板部4と第2立板部6との境界にある折り目11に沿って第2立板部6を上板部4に対し直角に折り曲げるだけでよく、従って現場作業が簡単となり、また折り目11には折り曲げを容易にするための折曲用開口部17が形成されているから、折り曲げ作業が容易となる。
本発明に係るシングルタイプの野縁吊持用クリップの使用前の状態で、第1立板部が上板部に対し直角に折曲され、各脇板部が第2立板部に対し直角に折曲されている状態を示す斜視図である。 同シングルタイプ野縁吊持用クリップの使用状態を示す斜視図である。 同シングルタイプ野縁吊持用クリップの使用状態を示す側面図である。 (a) は図3のX−X線断面図、(b) は図3のY−Y線断面図である。 同シングルタイプ野縁吊持用クリップを平板状に展開した展開図である。 ダブルタイプ野縁吊持用クリップの使用前の状態で、第1立板部が上板部に対し直角に折曲され、各脇板部が第2立板部に対し直角に折曲されている状態を示す斜視図である。 同ダブルタイプ野縁吊持用クリップの使用状態を示す斜視図である。 (a) ,(b) は夫々図4の(a) ,(b) に対応する断面図である。 同ダブルタイプ野縁吊持用クリップを平板状に展開した展開図である。
以下に本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は、本発明に係るシングルタイプの野縁吊持用クリップ1の使用前の状態を示し、図2は同シングルタイプのクリップ1の使用状態を示す。図2において、23は野縁受け、24Aは野縁を示す。野縁受け23は、ウエブ23aと上下のフランジ23b,23bとからなる溝形材で、その溝開口23oを横向きにして使用される。野縁24Aは、幅の狭い、例えば25mm幅の、通称シングル野縁と言われるもので、底壁24aと両側壁24b,24bとリップ24c,24cとからなる溝形材である。
この野縁吊持用クリップ1は、上記のように幅寸法が25mmのシングル野縁24Aに使用されるもので、図1〜図4に示すように、野縁受け23の溝開口23oに沿うように配置され、野縁24Aの両リップ24c,24cの夫々裏面側に係合する係合凸部2,2を下端部に有する第1立板部3と、この第1立板部3の上端縁の折り目10から野縁受け23の上部フランジ23bに沿うように直角に折曲延設される上板部4と、この上板部4の先端縁の折り目11から野縁受け23のウエブ23aの背面に沿うように直角下向きに折曲延設され、その下端部に、野縁24Aの両リップ24c,24c表面側に係合する係合段部5,5を有する第2立板部6と、この第2立板部6の下半部両端縁から野縁24Aの両側壁24b,24b外面に沿うように直角に折曲延設される両側一対の脇板部7,7とから構成され、第2立板部6が野縁受け23のウエブ23aにビス8止めされ、両脇板部7,7が野縁24Aの側壁24b,24bに夫々ビス9止めされている。
この野縁吊持用クリップ1は、厚さが例えば1.2mmの1枚の鋼板材をプレス加工して形成されるもので、図5にはプレス加工されて平板状に展開された状態のクリップ1を示している。この平板状に展開状態のクリップ1において、12は第1立板部3の下端部に係合凸部2を折り曲げ形成するための折り目を示し、13,13は、第2立板部6の下半部両端縁から両側一対の脇板部7,7を野縁24Aの両側壁24b,24b外面に沿うように直角に折り曲げて形成するための折り目を示す。14は第1立板部3に設けられたビス挿通孔、15は第2立板部6に設けられたビス挿通孔であり、16は各脇板部7に設けられたビス挿通孔である。また、第2立板部6を上板部4に対し直角に折り曲げる折り目11には、折り曲げを容易にするための複数の折曲用開口部17が形成されている。また、第1立板部3及び第2立板部6には夫々外側面に突出する補強リブ3a,6aが形成されている。尚、折り目11には裏面側に、第2立板部6が折り目11に沿って直線状に的確に折れ曲がるように細い凹条部が刻設されている。
図5に示すように平面状に展開した状態のクリップ1を一部折り曲げることによって、商品として取引される形態にしたものが図1に示す形態である。即ち、図1に示す野縁吊持用クリップ1は、工場において、曲げ加工機等により、第1立板部3を折り目10のところから上板部4に対し直角に折り曲げると共に、この第1立板部3の下端部にある折り目12のところから係合凸部2,2を直角に折り曲げて形成し、そして各脇板部7を第2立板部6に対し直角に折り曲げたものである。
上述した図1に示すような形態の野縁吊持用クリップ1を使用してシングル野縁24Aを野縁受け23に吊持するには、先ず、第1立板部3の下端部にある係合凸部2,2を、シングル野縁24Aの両リップ24c,24cの裏面側に係合させ(図4の(b) 参照)、そして野縁受け23をシングル野縁24A上にこれと直交するように載せ、野縁受け23の上部フランジ23b上面に上板部4を当接させて、第1立板部3の内側面を野縁受け23の溝開口23oに添わせた状態とし、斯かる状態で、第2立板部6を、図3の仮想線図示のように折り目11から野縁受け23のウエブ23aの背面に沿うように直角下向きに折り曲げて、下端部の係合段部5,5を野縁24Aの両リップ24c,24c表面側に係合させる(図4の(a) 参照)と共に、両脇板部7,7を野縁24Aの両側壁24b,24bの夫々外面に当接させる。
それから、第2立板部6にあるビス挿通孔15から野縁受け23のウエブ23aに対しタッピングビス8をねじ込んで、第2立板部6を野縁受け23に固定し、また各脇板部7にあるビス挿通孔16からシングル野縁24Aの側壁24bに対しタッピングビス9をねじ込んで、各脇板部7を野縁24Aに固定する。こうして、シングル野縁24Aをクリップ1によって野縁受け23に吊持することができる。
この野縁吊持用クリップ1は、図1に示すように、第1立板部3が上板部4に対し予め直角に折曲されており且つ各脇板部7が第2立板部6に対し予め直角に折曲延設されているから、使用にあたっては、上板部4と第2立板部6との境界にある折り目11に沿って第2立板部6を上板部4に対し直角に折り曲げるだけでよく、現場作業が簡単となり、しかも折り目11には折り曲げを容易にするための折曲用開口部17が形成されているので、折り曲げ作業を容易に行なうことができる。
そして、この野縁吊持用クリップ1は、野縁受け23の溝開口23o又はウエブ23a背面に沿うように配置され、野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部2,2を下端部に有する第1立板部3と、第1立板部3の上端縁から野縁受け23の上部フランジ23bに沿うように直角に折曲延設される上板部4と、上板部4の先端縁から野縁受け23のウエブ23a背面又は溝開口23oに沿うように直角下向きに折曲延設され、野縁24Aの両リップ24c,24c表面側に係合する係合段部5,5を下端部に有する第2立板部6と、第2立板部6の両端縁から野縁24Aの両側壁24b,24bの外面に沿うように直角に折曲延設される両側一対の脇板部7,7とからなるもので、これら第1立板部3、上板部4、第2立板部6及び脇板部7,7が1枚の鋼板材によって形成されるから、製作コストを低廉化を図ることができると共に、現場での取付作業が簡単容易となり、クリップ1の保管や輸送も便利となる。
また、この野縁吊持用クリップ1では、第1立板部3又は第2立板部6が野縁受け23のウエブ23aにビス8止めされ、各脇板部7が野縁24Aの側壁24bにビス9止めされるから、クリップ1と野縁受け23と野縁24Aとが一体的に結合され、それによって地震発生時に野縁受け及び野縁が激しく振動しても、野縁受け23が倒れるようなことがなく、野縁が落下するようなことがなくなって、天井下地の耐震強度を十分に高めることができる。
尚、図2〜図4によって説明した野縁吊持用クリップ1の使用例では、第1立板部3を野縁受け23の溝開口23oに沿うように配置し、第2立板部6を野縁受け23のウエブ23a背面に沿うように配置しているため、第2立板部6側のビス挿通孔15を使用して第2立板部6を野縁受け23のウエブ23aにタッピングビス8でビス止めしているが、野縁受け23のウエブ23a側と溝開口23o側を図示例とは逆向きに配置した場合は、第1立板部3を野縁受け23のウエブ23a背面に沿うように配置し、第2立板部6を野縁受け23の溝開口23oに沿うように配置して、第1立板部3側のビス挿通孔14からタッピングビス8を野縁受け23のウエブ23aにねじ込んで固定する。
図6は、本発明に係るダブルタイプの野縁吊持用クリップ21の使用前の状態を示し、図7は同クリップ21の使用状態を示す。このクリップ21は図2〜図4に示すシングル野縁24Aの2倍の幅(例えば50mm)のダブル野縁24Bに使用されるものであり、その構造については、図2〜図4に示すシングル野縁24Aとは、幅が2倍となっているだけで、シングル野縁24Aと殆ど同じである。
即ち、このクリップ21は、図6〜図8に示すように、野縁受け23の溝開口23oに沿うように配置され、ダブル野縁24Bの両リップ24c,リップ24c裏面側に係合する係合凸部2,2を下端部に有する第1立板部3と、この第1立板部3の上端縁の折り目10から野縁受け23の上部フランジ23bに沿うように直角に折曲延設される上板部4と、この上板部4の先端縁の折り目11から野縁受け23のウエブ23aの背面に沿うように直角下向きに折曲延設され、ダブル野縁24Bの両リップ24c,24cの表面側に係合する係合段部5,5を下端部に有する第2立板部6と、第2立板部6の下半部両端縁からダブル野縁24Bの両側壁24b,24bの外面に沿うように直角に折曲延設される両側一対の脇板部7,7とから構成され、第1立板部3又は第2立板部6が野縁受け23のウエブ23aにビス8止めされ、各脇板部7がダブル野縁24Bの側壁24bにビス9止めされるようになっている。
この野縁吊持用クリップ21も、厚さが例えば1.2mmの1枚の鋼板材をプレス加工して形成されるもので、図9にはプレス加工されて平板状に展開された状態のクリップ21を示す。図9に示す展開状態のダブルタイプクリップ21は、図5に示すシングルタイプのクリップ1とは構造的に殆ど同じであるため、構成部材を示す符号は同じ符号を付している。
図9に示す平面状に展開した状態のクリップ21を、商品として取引される形態に一部折り曲げた状態が図6に示す形態であって、この図6に示す野縁吊持用クリップ21は、工場において、曲げ加工機等により、第1立板部をが折り目10のところから上板部4に対して直角に折り曲げると共に、第1立板部3の下端部にある折り目12のところから係合凸部2,2を直角に折り曲げて形成し、各脇板部7を第2立板部6に対し直角に折り曲げたものである。
図6に示すような形態の野縁吊持用クリップ21を使用してダブル野縁24Bを野縁受け23に吊持するときは、前述のクリップ1と同様に、第1立板部3の下端部にある係合凸部2,2を、ダブル野縁24Bの両リップ24c,24cの裏面側に係合させ、そして野縁受け23をダブル野縁24B上にこれと直交するように載せ、野縁受け23の上部フランジ23b上面に上板部4を当接させて、第1立板部3の内側面を野縁受け23の溝開口23oに沿った状に配置し、この状態で、第2立板部6を折り目11から野縁受け23のウエブ23aの背面に沿うように直角下向きに折り曲げて、下端部の係合段部5,5を野縁24Bの両リップ24c,24c表面側に係合させると共に、両脇板部7,7を野縁24Aの両側壁24b,24b外面に当接させ、それから第2立板部6にあるビス挿通孔15から野縁受け23のウエブ23aに対しタッピングビス8をねじ込んで、第2立板部6を野縁受け23に固定し、また各脇板部7にあるビス挿通孔16から野縁24Bの側壁24bに対しタッピングビス9をねじ込んで、各脇板部7を野縁24Aに固定する。こうしてダブル野縁24Bをクリップ21によって野縁受け23に吊持することができる。
このクリップ21も、図6に示すように、第1立板部3が上板部4に対し予め直角に折り曲げられ、各脇板部7が第2立板部6に対し予め直角に折り曲げられているから、使用にあたっては、上板部4と第2立板部6との境界にある折り目11に沿って第2立板部6を上板部4に対し直角に折り曲げるだけでよく、現場作業が簡単となり、しかも折り目11には折り曲げを容易にするための折曲用開口部17が形成されているので、折り曲げ作業を容易に行なうことができる。
上述した野縁吊持用クリップ1,21において、折曲用開口部17としては、図1〜図9に示すように円形の孔を例示しているが、円形孔以外に長円形、楕円形、略半円形、矩形等の孔を採用することができる。また、折曲用開口部17の個数としては、1個でもよいし、複数個でもよい。
1,21 野縁吊持用クリップ
2 係合凸部
3 第1立板部
4 上板部
5 係合段部
6 第2立板部
7 脇板部
10 折り目
11 折り目
23 野縁受け
23a ウエブ
23b フランジ
23o 溝開口
24A シングル野縁
24B ダブル野縁
24a 底壁
24b 側壁
24c リップ

Claims (2)

  1. 溝開口を横向きにした溝形材からなる野縁受けの下部フランジに当接してこれと直交するように配置される、溝開口を上向きにしたリップ溝形材からなる野縁を前記野縁受けに吊持するための鋼板製の野縁吊持用クリップであって、
    野縁受けの溝開口又はウエブ背面に沿うように配置され、野縁の両リップ裏面側に係合する係合凸部を下端部に有する第1立板部と、第1立板部の上端縁から野縁受けの上部フランジに沿うように直角に折曲延設される上板部と、上板部の先端縁から野縁受けのウエブ背面又は溝開口に沿うように直角下向きに折曲延設され、野縁の両リップ表面側に係合する係合段部を下端部に有する第2立板部と、第2立板部の両端縁から野縁の両側壁外面に沿うように直角に折曲延設される両側一対の脇板部とからなり、
    第1立板部又は第2立板部は野縁受けのウエブにビス止めされ、各脇板部は野縁の側壁にビス止めされるようになっている野縁吊持用クリップ。
  2. 第1立板部が上板部に対して予め直角に折曲され、各脇板部が第2立板部に対して予め直角に折曲されており、第2立板部を上板部に対し直角に折り曲げる折り目には、折り曲げを容易にするための折曲用開口部が形成されている請求項1に記載の野縁吊持用クリップ。
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