JP3181768U - 野縁吊持用クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】野縁受けを野縁上に確実に固定できる野縁吊持用クリップを提供する。
【解決手段】野縁受け23の背面側に配置され、下端部に野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部を有する立板3と、立板3上端から野縁受け23の上部フランジ23bに当接して先方に延設され、その先方延設部を下向きに折り曲げることで野縁受け23に係止される水平板とからなる第1クリップ1A、及び野縁受け23の溝開口23o側に配置され、下端部に野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部を有する立板13と、立板13の上端から、野縁受け23の上部フランジ23bに当接された第1クリップ1Aの水平板上面に当接して先方に延設され、その先方延設部14oを下向きに折り曲げることで第1クリップ1Aを把持して野縁受け23に係止される水平板14とを備えた第2クリップ1Bから構成される。
【選択図】図2

Description

本考案は、天井下地の施工にあたって野縁を野縁受けに吊持するための野縁吊持用クリップに関する。
図9は天井下地構造を図示したもので、吊りボルト20が上端部を天井スラブ(図示せず)に螺挿して垂下状態に保持され、この吊りボルト20の下部に取り付けた吊りハンガー22によって野縁受け23が支持されると共に、この野縁受け23に嵌挿したクリップ25A,25Bを介して野縁24A,24Bが吊持され、この野縁24A,24Bに天井板(図示せず)が取り付けられる。尚、野縁24Aは、幅の狭い、例えば25mm幅の、通称シングル野縁であり、野縁24Bは、幅がシングル野縁24Aの2倍と広く、例えば50mmである通称ダブル野縁である。また、野縁受け23は、図10の(a) に示すように、ウエブ23aとフランジ23b,23bとからなる溝形材で、その溝開口を横向きにして使用される。野縁24A,24B(図2,図5参照)は、底壁24aと両側壁24b,24bとリップ24c,24cとからなるリップ付き溝形材であり、使用にあたって、開口部を上向きにした状態で、野縁受け23の下面に当接してこれと直交するように配置される。
図10の(a) は従来のシングル野縁24A用のクリップ25Aを示す斜視図、(b) は取付状態の斜視図、(c) は取付状態の断面図である。このクリップ25Aは、厚みが例えば0.6mmの鋼板によって形成されたもので、野縁受け23のウエブウエブ23a背面に沿って配置され、下端部に野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部26,26を有する立板27と、この立板27の上端から野縁受け23の上部フランジ23bに当接して先方に延設され、その先方延設部28oを上部フランジの先端から下向きに折り曲げることにより野縁受け23に係止される水平板28とからなる。
しかして、クリップ25Aの使用にあたり、図10の(b) ,(c) に示すように、立板26の下端部分を野縁24A内に挿入して、両係合凸部26,26を野縁24Aの両リップ24c,24cに下方より係合させ、立板27を野縁受け23のウエブ23a背面に添わせた状態で、水平板28を野縁受け23の上部フランジ23bに当接させて、その先方延設部28oを上部フランジ23bの先端から下向きに折り曲げることによって、野縁受け23に係止させた状態としている。
従来では、上記のように野縁24Aに対し片側からクリップ25Aを掛けるだけであるため、地震発生時に野縁24A及び野縁受け23が振動すると、野縁受け23が倒れて野縁24Aとの接合が外れ易く、野縁24Aが落下する事態をまねくおそれがあった。そこで、本考案は、野縁受けが倒れないように野縁受けを野縁上に確実に固定させて、野縁を野縁受けに強力に保持できる野縁吊持用クリップを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照番号を付して説明すると、請求項1は、溝開口23oを横向きにした溝形材からなる野縁受け23の下面に当接してこれと直交するように配置される、溝開口23oを上向きにしたリップ溝形材からなる野縁24A,24Bを野縁受け23に吊持するための野縁吊持用クリップであって、
野縁受け23のウエブ23a背面側又は溝開口23o側に配置され、下端部に野縁24A,24Bの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部2,2を有する立板3と、立板3の上端から野縁受け23の上部フランジ23bに当接して先方に延設され、その先方延設部4oを下向きに折り曲げることにより野縁受け23に係止される水平板4とからなる第1クリップ1A,11A,21A,31A及び
野縁受け23の溝開口23o側に又はウエブ23a背面側にウエブ23aを挟んで第1クリップ1A,11A,21A,31Aの立板3と対向する位置に配置され、下端部に野縁24A,24Bの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部12,12を有する立板13と、立板13の上端から、野縁受け23の上部フランジ23bに当接された第1クリップ1Aの水平板4上面に当接して先方に延設され、その先方延設部14oを第1クリップ1A,11A,21A,31Aの立板3と水平板4との外隅部Kから下向きに折り曲げることにより第1クリップ1A,11A,21A,31Aを把持した状態で野縁受け23に係止される水平板14とを備えた第2クリップ1B,11B,21B,31Bによって構成されることを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の野縁吊持用クリップにおいて、第1クリップ1A,11A,21A,31Aを厚みの薄い鋼板によって形成し、第2クリップ1B,11B,21B,31Bを第1クリップ1A,11A,21A,31Aより厚みの厚い鋼板によって形成してなることを特徴とする。
請求項3は、請求項2に記載の野縁吊持用クリップにおいて、厚みの薄い第1クリップ1A,11A,21A,31Aには、水平板4の折り曲げを容易にするために、水平板4の先端側が切欠開口する1つ又は複数の切欠開口部5を水平板4の所要部に形成し、第1クリップ1A,11A,21A,31Aより厚みの厚い第2クリップ1B,11B,21B,31Bには、水平板14の折り曲げを容易にするための1つ又は複数の窓開口部15を水平板14の所要部に形成してなることを特徴とする。
請求項4は、請求項1に記載の野縁吊持用クリップにおいて、第1クリップ1A,11A,21A,31A及び第2クリップ1B,11B,21B,31Bを夫々同じ厚みの鋼板によって形成したことを特徴とする。
請求項5は、請求項4に記載の野縁吊持用クリップにおいて、第1クリップ1A,11A,21A,31A及び第2クリップ1B,11B,21B,31Bには夫々の水平板4,14の所要部に、折り曲げを容易にするための窓開口部15を一つ又は複数形成してなることを特徴とする。
上記解決手段による考案の効果を、後述する実施形態の参照番号を付して説明すると、請求項1に係る考案の野縁吊持用クリップによれば、第1クリップ1A,11A,21A,31Aと第2クリップ1B,11B,21B,31Bとが野縁受け23を挟んで互いに抱き合わさって、野縁受け23を締め付けた状態となるから、野縁受け23はこれと直交する野縁24A上に堅固に固定され、従って地震発生時に野縁受け23及び野縁24A,24Bが激しく振動しても、野縁受け23は倒れにくく、野縁24A,24Bが落下するようなことがなく、天井下地の耐震強度を高めることができる。
請求項2に係る考案の野縁吊持用クリップによれば、第1クリップ1A,11A,21A,31Aを厚みの薄い鋼板で形成し、第2クリップ1B,11B,21B,31Bを第1クリップ1A,11A,21A,31Aよりも厚みの厚い鋼板で形成することにより、第1クリップ1A,11A,21A,31Aは、第2クリップ1B、11B,21B,31Bに比べて、水平板4,14での折り曲げ作業が容易となり、また製品コストも安く、施工費の低減化を図ることができる。一方、第2クリップ1B、11B,21B,31Bは、第1クリップ1A,11A,21A,31Aに比べて曲げ強度が大きいため、強度的には劣る厚みの薄い第1クリップ1A,11A,21A,31Aに抱き合わせても、十分に頑強なクリップ1,11,21,31を形成することができる。
請求項3に係る考案の野縁吊持用クリップのように、厚みの薄い第1クリップ1A,11A,21A,31Aには、水平板4の先端側が切欠開口する1つ又は複数の切欠開口部5を形成することによって、先方延設部4oを手指で容易に折り曲げることができ、また厚みの厚い第2クリップ1B,11B,21B,31Bには、1つ又は複数の窓開口部15を形成することで、先方延設部14oを手指でも容易に折り曲げることができる。
請求項4に係る考案の野縁吊持用クリップのように、第1クリップ1A,11A,21A,31Aと第2クリップ1B,11B,21B,31Bとを同じ厚みの鋼板で形成すれば、第1クリップ1A,11A,21A,31Aと第2クリップ1B,11B,21B,31Bとを互いに抱き合わせることにより、きわめて頑強なクリップ21,31を形成できて、その耐震強度を大幅に高めることができる。
請求項5に係る考案の野縁吊持用クリップように、第1クリップ1A,11A,21A,31A及び第2クリップ1B,11B,21B,31Bを夫々同じ厚みの鋼板で形成した場合で、これら第1及び第2の両クリップが、板厚が例えば1mm以上で、手で折り曲げることが困難な鋼板からなる場合には、水平板4,14の夫々の所要部に窓開口部15を一つ又は約数形成することによって、その先方延設部4o,14oを手で容易に折り曲げることができる。
本考案に係るシングル野縁用の薄型第1クリップ及び厚型第2クリップを示す斜視図である。 同上のクリップの使用状態を示す斜視図である。 (a) は図2のA−A線断面図、(b) は(a) のB−B線断面図である。 本考案に係るダブル野縁用の薄型第1クリップ及び厚型第2クリップを示す斜視図である。 同上のクリップの使用状態を示す斜視図である。 (a) は図5のA−A線断面図、(b) は(a) のD−D線断面図である。 (a) は本考案に係るシングル野縁用の厚型第1クリップ及び厚型第2クリップを示す斜視図、(b) はダブル野縁用の厚型第1クリップ及び厚型第2クリップを示す斜視図である。 図7に示す第1クリップ及び第2クリップの使用状態の断面図である。 天井下地構造を示す斜視図である。 (a) は従来の野縁吊持用クリップを示す斜視図、(b) は同クリップの使用状態を示す斜視図、(c) は同使用状態の断面図である。
以下に本考案の好適な実施形態について図面を参照しながら説明すると、図1は本考案に係る野縁吊持用クリップ1を示し、図2はその使用状態を示す。この野縁吊持用クリップ1は、幅寸法が例えば25mmのシングル野縁24Aに使用される薄型の第1クリップ1Aと厚型の第2クリップ1Bとからなる。シングル野縁24A用の薄型第1クリップ1Aは、例えば厚みが0.6mmの鋼板によって形成されたもので、図1及び図2に示すように、野縁受け23のウエブ23aの背面に沿って配置され、下端部にシングル野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部2,2を有する立板3と、この立板3の上端から野縁受け23の上部フランジ23bに当接して先方に延設され、その先方延設部4oを上部フランジ23bの先端から下向きに折り曲げることによって野縁受け23に係止される水平板4とからなる。そしてこの薄型第1クリップ1Aには、水平板4の折り曲げを容易にするために、水平板4の先端側が切欠開口する1つの切欠開口部5が水平板4の幅方向中央部に形成され、また水平板4の両側端部の夫々中央部に切欠部6が形成されている。尚、立板3にはその外側面に隆起する補強リブ3aが形成されている。
また図1及び図2に示すように、シングル野縁24A用の厚型第2クリップ1Bは、例えば厚みが1.2mmの鋼板によって形成されたもので、図2から分かるように、野縁受け23の溝開口23o側にウエブ23aを挟んで第1クリップ1Aの立板3と対向する位置に配置され、下端部にシングル野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部12,12を有する立板13と、この立板13の上端から、野縁受け23の上部フランジ23bに当接された第1クリップ1Aの水平板4の上面に当接して先方に延設され、その先方延設部14oを、第1クリップ1Aの立板3と水平板4との外隅部から下向きに折り曲げることによって第1クリップ1Aを把持した状態で野縁受け23に係止される水平板14とからなる。そしてこの厚型第2クリップ1Bには、水平板14の折り曲げを容易にするための大きな窓開口部15が水平板15の中央部に一つ形成され、また水平板14の両側端部の夫々中央部に切欠部16が形成されている。また、立板13にはその外側面に隆起する補強リブ13aが形成されている。
上記のように構成される野縁吊持用クリップ1を使用してシングル野縁24Aを野縁受け23に吊持するには、先ず、薄型第1クリップ1Aの立板3下端部をシングル野縁24A内に挿入し、その下端部両側にある係合凸部2,2を、野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合させ、立板3を野縁受け23のウエブ23a背面に添わせた状態で、水平板4を野縁受け23の上部フランジ23bに当接させて、その先方延設部4oを上部フランジ23b先端から下向きに手で折り曲げることにより野縁受け23に係止させる。この時、水平板4には、その全体が平面視略U字状を成すように切欠開口部5が水平板4の幅方向中央部に形成され、更に水平板4の両側端部の夫々中央部に切欠部6が形成されているから、水平板4の折り曲げ箇所は、切欠開口部5の両側の残り幅部分a,a(図1参照)が細くなって、先方延設部4oを手指で容易に折り曲げることができる。折り曲げる角度は、90°以上で、図3の(b) に示すように、野縁受け23の上部フランジ23b下面に出来るだけ近づく角度とする。
その後、厚型第2クリップ1Bを、野縁受け23のウエブ23aを挟んでその反対側にある溝開口23o側に配して、立板13の下端部をシングル野縁24A内に挿入し、その下端部両側にある係合凸部12,12を、野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合させて、水平板14を、既に野縁24Aの上部フランジ23bに当接されている第1クリップ1Aの水平板4上面に当接させた状態で、その先方延設部14oを、第1クリップ1Aの立板3と水平板4との外隅部K(図3の(b) 参照)のところから下向きに折り曲げることにより第1クリップ1Aを把持した状態で野縁受け23に係止させ、それにより第1クリップ1Aと第2クリップ1Bとを図3の(b) に示すように抱き合わせて締め付けた状態にする。
厚型第2クリップ1Bも水平板14には、この水平板14の折り曲げを容易にするための一つの窓開口部15が水平板14の中央部に開口形成され、更に水平板14の両側端部の夫々中央部に切欠部16が形成されているから、工具等を使わず、手で容易に折り曲げることができる。折り曲げる角度は、図3の(b) には60°〜80°に図示しているが、出来るだけ第1クリップ1Aの立板3背面に近づく角度とする。この厚型第2クリップ1Bの場合、水平板14には、厚型第2クリップ1Bの水平板4のような切欠開口部5を形成するのではなく、大きな窓開口部15を開口形成して、この窓開口部15の両端側の残り幅部分b,b(図1参照)を細くすることにより、板厚の厚い水平板14の先方延設部14oを手指で一度に容易に曲げることができる。因に、この厚板の水平板14に切欠開口部を切欠形成して、水平板14全体が略U字状になるように形成した場合は、手指では一度で曲げることができず、その切欠開口部の両側残り幅部分を片側ずつ2度にわたって曲げなければならないため、曲げ作業が非常に面倒となる。
上述した野縁吊持用クリップ1によれば、第1クリップ1Aと第2クリップ1Bとが野縁受け23を挟んで互いに抱き合わさって、野縁受け23を締め付けた状態となるから、野縁受け23はこれと直交する野縁24A上に強固に固定され、従って地震発生時に野縁受け23及び野縁24Aが激しく振動しても、野縁受け23は倒れず、野縁24Aが落下するようなことがなくなる。
図4は本考案に係る他の野縁吊持用クリップ11を示し、図5はその使用状態を示す。この野縁吊持用クリップ1は、前記シングル野縁24Aの2倍の幅(例えば50mm)のダブル野縁24Bに使用される薄型の第1クリップ11Aと厚型の第2クリップ11Bとからなる。ダブル野縁24B用の薄型第1クリップ11Aは、例えば厚みが0.6mmの鋼板により形成されたもので、図4及び図5に示すように、野縁受け23の溝開口23o側に配置され、下端部にダブル野縁24Bの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部2,2を有する立板3と、この立板3の上端から野縁受け23の上部フランジ23bに当接して先方に延設され、その先方延設部4oを上部フランジ23bの先端から下向きに折り曲げることによって野縁受け23に係止される水平板4とからなる。この薄型第1クリップ11Aには、水平板4の折り曲げを容易にするために、水平板4の先端側が切欠開口する2つの切欠開口部5が形成されている。
また、図4及び図5に示すように、ダブル野縁24B用の厚型第2クリップ11Bは、例えば厚みが1.2mmの鋼板によって形成されたもので、図5から分かるように、野縁受け23のウエブ23aの溝開口23o側にウエブ23aを挟んで第1クリップ11Aの立板3と対向する位置に配置され、下端部にシングル野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部12,12を有する立板13と、この立板13の上端から、野縁受け23の上部フランジ23bに当接された第1クリップ11Aの水平板4の上面に当接して先方に延設され、その先方延設部14oを、第1クリップ11Aの立板3と水平板4との外隅部から下向きに折り曲げることによって第1クリップ11Aを把持した状態で野縁受け23に係止される水平板14とからなる。この厚型第2クリップ11Bには、水平板14の折り曲げを容易にするための2つの窓開口部15,15が並設され、また水平板14の両側端部の夫々中央部に切欠部16が形成されている。また立板13は、その外側面に隆起する補強リブ13aを形成している。
上記のような構成の野縁吊持用クリップ11を使用してダブル野縁24Bを野縁受け23に吊持するには、先ず、薄型第1クリップ11Aの立板3下端部をダブル野縁24B内に挿入し、その下端部両側にある係合凸部2,2を、野縁24Bの両リップ24c,24c裏面側に係合させ、立板3を野縁受け23の溝開口23o側に配置した状態で、水平板4を野縁受け23の上部フランジ23bに当接させて、その先方延設部4oを、上部フランジ23bとウエブ23aとの外隅部から下向きに手で折り曲げて、ウエブ23aの背面に当接される。この時、水平板4には、その全体が平面視略W字状を成すように切欠開口部5,5が形成されているから、その先方延設部4oを手指で容易に折り曲げることができる。
それから、厚型第2クリップ11Bを、薄型第1クリップ11Aと反対側で野縁受け23のウエブ23aの背面に添うように配して、立板13の下端部をダブル野縁24B内に挿入し、その下端部両側にある係合凸部12,12を、野縁24Bの両リップ24c,24c裏面側に係合させて、水平板14を、既に野縁24Bの上部フランジ23bに当接されている第1クリップ11Aの水平板4上面に当接させた状態で、その先方延設部14oを、第1クリップ1Aの立板3と水平板4との外隅部Kのところから下向きに折り曲げることにより第1クリップ11Aを把持した状態で野縁受け23に係止させ、それによって第1クリップ11Aと第2クリップ11Bとを図6の(b) に示すように抱き合わせて締め付けた状態とし、この状態を図5及び図6の(a) ,(b) に示している。
上述した野縁吊持用クリップ11は、図1〜図3に示す野縁吊持用クリップ1と同様、第1クリップ11Aと第2クリップ11Bとが野縁受け23を挟んで互いに抱き合わさって、野縁受け23を締め付けた状態となるから、野縁受け23はこれと直交するダブル野縁24B上に堅固に固定され、従って地震発生時に野縁受け23及び野縁24Aが激しく振動しても、野縁受け23は倒れず、野縁24Bが落下するようなことがなくなる。
以上、図1〜図6により説明したシングル野縁24A用クリップ1及びダブル野縁24B用クリップ11は、薄型の第1クリップ1A,11Aと厚型の第2クリップ1B、11Bとの組合せで、第1クリップ1A,11Aは厚みの薄い鋼板で形成され、第2クリップ1B,11Bは第1クリップ1A、11Aよりも厚みの厚い鋼板で形成されることから、薄型の第1クリップ1A,11Aは、厚型第2クリップ1B、11Bに比べて、水平板4,14での折り曲げ作業が容易となり、また製品コストが安く、施工費の低減化を図ることができる。一方、厚型の第2クリップ1B、11Bは、薄型第1クリップ1A,11Aに比べて曲げ強度が大きいため、この薄型第1クリップ1A,11Aに抱き合わせても、十分に頑強なクリップ1,11を形成することができる。
図7の(a) 及び(b) は本考案の更に他の野縁吊持用クリップ21,31を示す。先ず、(a) に示す野縁吊持用クリップ21は、シングル野縁24A(図2参照)に使用されるもので、厚型の第1クリップ21Aと、これと同じ厚型の第2クリップ21Bとからなる。シングル野縁24A用の厚型第1クリップ21Aは、例えば厚みが1.2mmの鋼板によって形成されたもので、図8に示すように、野縁受け23のウエブ23aの背面に沿って配置され、下端部にシングル野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部2,2を有する立板3と、この立板3の上端から野縁受け23の上部フランジ23bに当接して先方に延設され、その先方延設部4oを上部フランジ23bの先端から下向きに折り曲げることで野縁受け23に係止される水平板4とからなり、そしてこの厚型第1クリップ21Aには、水平板4の折り曲げを容易にするための大きな窓開口部15が形成されている。
また図7の(a) に示すシングル野縁24A用の厚型第2クリップ21Bは、厚型第1クリップ21Aと同じく厚みが1.2mmの鋼板で形成されたもので、図8に示すように、野縁受け23の溝開口23o側にウエブ23aを挟んで第1クリップ21Aの立板3と対向する位置に配置され、下端部にシングル野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部12,12を有する立板13と、この立板13の上端から、野縁受け23の上部フランジ23bに当接された第1クリップ21Aの水平板4の上面に当接して先方に延設され、その先方延設部14oを、第1クリップ21Aの立板3と水平板4との外隅部から下向きに折り曲げることによって第1クリップ21Aを把持した状態で野縁受け23に係止される水平板14とからなり、この厚型第2クリップ21Bには、水平板14の折り曲げを容易にするための窓開口部15が形成されている。
上記野縁吊持用クリップ21を使用してシングル野縁24Aを野縁受け23に吊持するには、厚型第1クリップ21Aの立板3下端部をシングル野縁24A内に挿入して、係合凸部2,2を、野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合させ、立板3を野縁受け23のウエブ23a背面に添わせた状態で、水平板4を野縁受け23の上部フランジ23bに当接させて、その先方延設部4oを下向きに手で折り曲げることにより野縁受け23に係止させる。その後、厚型第2クリップ21Bを、野縁受け23の溝開口23o側に配して立板13の下端部をシングル野縁24A内に挿入し、係合凸部12,12を野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合させて、水平板14を第1クリップ21Aの水平板4上面に当接させた状態で、その先方延設部14oを下向きに折り曲げることにより第1クリップ1Aを把持した状態で野縁受け23に係止させ、それにより第1クリップ21Aと第2クリップ1Bとを図8に示すように抱き合わせて締め付けた状態とする。
図7の(b) に示す野縁吊持用クリップ31は、ダブル野縁24B(図5参照)に使用する厚型の第1クリップ31Aと厚型の第2クリップ31Bとからなる。厚型第1クリップ31Aは、例えば厚みが1.2mmの鋼板により形成されたもので、図8に示すように、野縁受け23のウエブ23aの背面に沿って配置され、下端部にシングル野縁24Aの両リップ24c,24c裏面側に係合する係合凸部2,2を有する立板3と、この立板3の上端から野縁受け23の上部フランジ23bに当接して先方に延設され、その先方延設部4oを下向きに折り曲げることで野縁受け23に係止される水平板4とからなり、そしてこの厚型第1クリップ31Aには、水平板4の折り曲げを容易にするための窓開口部15が二つ並設されている。厚型第2クリップ31Bは、厚型第1クリップ31Aと同じく厚みが1.2mmの鋼板で形成されたもので、図8に示すように、野縁受け23の溝開口23o側に配置され、下端部に係合凸部12,12を有する立板13と、この立板13の上端から第1クリップ31Aの水平板4上面に当接して先方に延設され、その先方延設部14oを下向きに折り曲げることにより第1クリップ31Aを把持した状態で野縁受け23に係止される水平板14とからなり、この厚型第2クリップ31Bには、水平板14の折り曲げを容易にするための大きな窓開口部15が二つ並設されている。この図7の(b) に示す野縁吊持用クリップ31の使用方法については、図8によって説明した野縁吊持用クリップ21の場合と同様である。
上記野縁吊持用クリップ21,31は、厚型の第1クリップ21A,31Aと厚型の第2クリップ21B、31Bとの組合せで、第1クリップ21A,31Aと第2クリップ21B、31Bとは、同じ1.2mmの厚みの鋼板で形成されたものであって、いずれも、厚みが0.6mmの鋼板で形成されたものより曲げ強度が大きいから、第1クリップ21A,21Aと第2クリップ21B、31Bとを互いに抱き合わせることにより、きわめて頑強なクリップ21,31を形成できて、耐震強度を大幅に高めることができる。また、この野縁吊持用クリップ21,31では、第1クリップ21A,31Aと第2クリップ21B、31Bとに同じものを使用することが可能で、使用の際に1同じクリップを二つ抱き合わせればよいから、使用上きわめて便利である。尚、図示は省略するが、薄型の第1クリップと薄型の第2クリップとの組合せで野縁吊持用クリップを形成してもよい。
1 野縁吊持用クリップ
11 野縁吊持用クリップ
21 野縁吊持用クリップ
31 野縁吊持用クリップ
1A 第1クリップ
11A 第1クリップ
21A 第1クリップ
31A 第1クリップ
1B 第2クリップ
11B 第2クリップ
21B 第2クリップ
31B 第2クリップ
2,12 係合凸部
3,13 立板
4,14 水平板
4o,14o 水平板の先方延設部
5 切欠開口部
15 窓開口部
23 野縁受け
23a 野縁受けのウエブ
23b 野縁受けのフランジ
24A シングル野縁
24B ダブル野縁
24c 野縁のリップ

Claims (5)

  1. 溝開口を横向きにした溝形材からなる野縁受けの下面に当接してこれと直交するように配置される、溝開口を上向きにしたリップ溝形材からなる野縁を野縁受けに吊持するための野縁吊持用クリップであって、
    野縁受けのウエブ背面側又は溝開口側に配置され、下端部に野縁の両リップ裏面側に係合する係合凸部を有する立板と、立板の上端から野縁受けの上部フランジに当接して先方に延設され、その先方延設部を下向きに折り曲げることにより野縁受けに係止される水平板とからなる第1クリップ、及び
    野縁受けの溝開口側に又はウエブ背面側にウエブを挟んで第1クリップの立板と対向する位置に配置され、下端部に野縁の両リップ裏面側に係合する係合凸部を有する立板と、立板の上端から、野縁受けの上部フランジに当接された第1クリップの水平部上面に当接して先方に延設され、その先方延設部を第1クリップの立板と水平板との外隅部から下向きに折り曲げることにより第1クリップを把持した状態で野縁受けに係止される水平板とを備えた第2クリップによって構成される野縁吊持用クリップ。
  2. 第1クリップを厚みの薄い鋼板によって形成し、第2クリップを第1クリップより厚みの厚い鋼板によって形成してなる請求項1に記載の野縁吊持用クリップ。
  3. 厚みの薄い第1クリップには、水平板の折り曲げを容易にするために、水平板の先端側が切欠開口する1つ又は複数の切欠開口部を水平板の所要部に形成し、第1クリップより厚みの厚い第2クリップには、水平板の折り曲げを容易にするための1つ又は複数の窓開口部を水平板の所要部に形成してなる請求項2に記載の野縁吊持用クリップ。
  4. 第1クリップ及び第2クリップを夫々同じ厚みの鋼板によって形成してなる請求項1に記載の野縁吊持用クリップ。
  5. 第1クリップ及び第2クリップには夫々の水平板の所要部に、折り曲げを容易にするための窓開口部を一つ又は複数形成してなる請求項4に記載の野縁吊持用クリップ。
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