JP2014200513A - 固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】板状体より簡単に引き離すことができるとともに取外し時における板状体の損傷を低減できる固定具を提供する。
【解決手段】非磁性体の板状体2に固定される固定具であって、固定具は、板状体2の一方面2a側に配置される第1部材4と、板状体2の他方面2b側に配置され板状体2に当接する当接面5bを有する第2部材5と、第2部材5に対して螺合される第3部材6と、を備え、第1部材4と第3部材6とは、磁力により互いに引き合っており、第2部材5と螺合状態の第3部材6の螺合回動により、第1部材4と第3部材6との距離調整が可能となっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、板状体に固定される固定具に関する。
従来の固定具としては、2つの磁性体を取付けたプランターを壁やガラス等の板状体に挟むように配置し、それぞれのプランターの磁石が互いに他を引き合う力を利用して、プランターを板状体に保持するものがある(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、土等を収容して所定の重量となるプランターを板状体に固定させる場合、保持力すなわち2つの磁石間の磁力を高める必要があるため、プランターの取外し時における2つの磁石の引き剥がしに大きな力を必要とするという問題がある。
そこで、磁石を有するマグネット取付本体に、支軸を支点に回動自在に取付けられ、さらに支軸の上方に位置するように設けられた壁当てを有する吊下具取付本体を備えることにより、吊下具取付本体を手前に上げることで支軸を支点としたテコの原理により壁当てが所定のモーメント力を持って板体に押圧されて、マグネット取付本体を板体より簡単に引き離すことができるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−341924号公報(第2頁、第3図) 特開2005−218487号公報(第3頁、第4図)
しかしながら、特許文献2にあっては、取外し時においてはマグネット取付本体を板状体より引き離す際に壁当てが板状体に押圧されるため、押圧力が壁当て一点に集中してしまい、板状体が損傷してしまう虞がある。また、特許文献1においては、プランターの取付け作業時に作業者が手作業で2つのプランターを近接させるため、2つの磁石の間に瞬間的に強力な磁力が働くことから、2つの磁石の間に介在する板状体が損傷してしまう虞がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、板状体より簡単に引き離すことができるとともに取外し時における板状体の損傷を低減できる固定具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の固定具は、
非磁性体の板状体に固定される固定具であって、
前記固定具は、前記板状体の一方面側に配置される第1部材と、前記板状体の他方面側に配置され前記板状体に当接する当接面を有する第2部材と、前記第2部材に対して螺合される第3部材と、を備え、
前記第1部材と前記第3部材とは、磁力により互いに引き合っており、
前記第2部材と螺合状態の前記第3部材の螺合回動により、前記第1部材と前記第3部材との距離調整が可能となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、第2部材と螺合状態の第3部材の螺合回動により、第2部材の当接面を介して第3部材を強い力で次第に板状体から引き離すことができるため、第1部材と第3部材とを徐々に離間させて第1部材と第3部材間の引き合う力を徐々に減退させることができるとともに、第2部材は固定具の取外し時において板状体に対して面当接して押圧されるため、固定具の取外し時における板状体の損傷を低減することができる。
前記第2部材は、前記当接面より略垂直に突出し外周面にネジ山が形成された筒状の雄ネジ部を備え、
前記第3部材は、内周面に前記第2部材における前記雄ネジ部が螺合可能な雌ネジ部を有する筒状体に形成され、前記雌ネジ部の略中央に前記第2部材における前記雄ネジ部内に挿入される永久磁石または軟磁性体が固定されていることを特徴としている。
この特徴によれば、第3部材が雌ネジ部を備えた筒状体であるとともに、第2部材における雄ネジ部内に挿入される永久磁石または軟磁性体を備えているため、直接第3部材を把持して回動調整して第1部材と第3部材との距離調整すなわち第1部材と第3部材間の引き合う力を簡単な作業で調整できる。
前記第1部材は、前記板状体と当接する面に粘着層が形成されており、該粘着層により前記板状体に接着可能となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、第1部材を板状体に接着させることで、板状体の第2部材と第3部材を取付ける一方面側の作業に集中することができ、作業効率を向上できる。
前記第2部材は、前記板状体と当接する面に高摩擦層が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、高摩擦層が板状体表面に当接するため、固定具の取付時における落脱を抑制できる。
前記第2部材が非磁性体であることを特徴としている。
この特徴によれば、永久磁石の磁力が第2部材に帯磁することによる永久磁石の磁界への影響がないため、第3部材と第1部材とを強力な磁力で引き合わせることができる。
前記第3部材における前記雌ネジ部の略中央に永久磁石が固定され、前記第1部材が軟磁性体または永久磁石であることを特徴としている。
この特徴によれば、第3部材における永久磁石を雌ネジ部内に固定することにより固定時における固定具全体の厚みを少なくすることができる。
前記第3部材が軟磁性体であることを特徴としている。
この特徴によれば、永久磁石の磁力を第3部材に帯磁させ、第3部材と第1部材とに永久磁石の磁束を誘導し、永久磁石を強力な磁力で第1部材と引き合わせることができるようにするとともに、第3部材の外部に磁力を出にくくさせて、第3部材の周りへの磁力の影響を軽減することができる。
前記第3部材における前記雌ネジ部の略中央に固定される永久磁石がネオジム磁石であることを特徴としている。
この特徴によれば、磁力の強力なネオジム磁石を利用して、固定具の固定力を強固なものとしながらも、ネオジム磁石が第3部材における非磁性体である前記雌ネジ部の略中央に設けられることから、第3部材の外部に対する磁界の影響を低減することができ、取り扱いを容易とすることができる。
実施例1における板状体に取付けられた固定具を示す斜視図である。 板状体に取付けられる固定具を示す分解斜視図である。 第3部材を示す斜視図である。 第1部材を板状体の背面に取付けた状態を示す側断面図である。 図4の状態から第2部材及び第3部材を板状体の前面に取付けた状態を示す側断面図である。 図5の状態から第3部材を締め込んだ状態を示す側断面図である。 固定具における磁束を示す概念図である。 (a)は、板状体に第1部材が埋め込まれた変形例を示す側断面図であり、(b)は、板状体の前面に第1部材が嵌合された変形例を示す側断面図である。 (a)は、実施例1の固定具の変形例において第3部材を締め込んだ状態を示す側断面図であり、(b)は、第3部材を緩めた状態を示す側断面図である。 実施例2における固定具の第1部材を示す斜視図である。 (a)は、実施例2における固定具において第3部材を緩めた状態を示す側断面図であり、(b)は、第3部材を締め込んだ状態を示す側断面図である。 実施例2における固定具が移動可能であることを示す斜視図である。 実施例3における固定具の第2部材及び第3部材を示す斜視図である。 第2部材の板体の変形例を示す斜視図である。
本発明に係る固定具を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る固定具につき、図1から図7を参照して説明する。図1に示されるように、固定具1は、例えばオフィスや家庭等に設けられたガラス製のパーティションや窓などの磁性を持たない被磁性体である板状体2に固定され、この固定された固定具1に対して対応する取付け部3aを係合させて、図に例示するようなプランター3等の植物や、各種インテリア用品を飾ることができるようにしたものである。
図1及び図2に示されるように、この固定具1は、板状体2の一方面側である背面側2aに配置される第1部材4と、板状体2の他方面側である前面側2bに配置される第2部材5と、第2部材5に対して螺合可能な第3部材6と、から主に構成されている。尚、本実施例においては、便宜上図1及び図2における画面斜め手前側を板状体2の前面側2bとし、この前面側2bに第2部材5を配置して説明しているが、板状体2の前面側2bに第1部材4を配置し、背面側2aに第2部材5を配置してもよい。
図2及び図4に示されるように、第1部材4は、板状体2側に凹部4aを有した円盤状の基板部4bと、凹部4aに固定される軟磁性体である鉄板4cと、を備えている。また、第1部材4における板状体2側の面には、両面テープ等の粘着層7が設けられており、この粘着層7により第1部材4自体が単体で板状体2の背面2aに貼着可能となっている。
図2及び図5に示されるように、第2部材5は、後述する当接部5a及び前記取付け具3を係合可能な係合部5cを有する屈曲形状の板体5Aを備えている。この板体5Aは、例えばアルミニウムなどの比較的硬質の非磁性体で形成されている。尚、この板体5Aは必ずしもアルミニウムなどで形成される必要はなく、例えば合成樹脂などの非磁性体で形成されていてもよい。
この板体5Aは、当接部5aにおける板状体2の前面2bに当接する部分である当接面5bを有し、当接面5bには、弾性体からなる高摩擦層である緩衝材8が設けられている。これにより板状体2と第2部材5とが直接当接して板状体2を傷つけることが防止されているとともに、板状体2と第2部材5との間の摩擦係数が高くなり、第2部材5の板状体2に対する位置ズレが防止されている。
また、第2部材5には、当接部5aから略直交方向に延出するように固定され、その外周面にネジ山が形成された雄ネジ部5dが設けられている。この雄ネジ部5dは、後述するネオジム磁石9を挿入可能な挿入部5eを備えた断面視凹形状を成し、例えば、合成樹脂などの非磁性体により形成されている。尚、雄ネジ部5dは、比較的硬質の非磁性体で形成されていてもよい。また、板体5Aと雄ネジ部5dとは別体であるが、これに限られず、一体形成されていてもよい。
図2及び図3に示されるように、第3部材6は、内周面に第2部材5における雄ネジ部5dに螺合可能な雌ネジ部6aを有する有底の筒状体に形成されており、第3部材6の底部の略中央には、第3部材6の開口に向けて突起するように別体の突起部11(図5,図6参照)が固着され、その突起部11には、雄ネジ部5dの挿入部5e内に挿入される磁力の強力な永久磁石であるネオジム磁石9が固定されている。この雌ネジ部6aを有する有底の第3部材6は、鉄等の軟磁性体で形成されている。尚、この突起部11は、第3部材6と別体であるが、これに限られず、第3部材6と一体形成されていてもよい。
また、第3部材6は、雌ネジ部6aが第2部材5における雄ネジ部5dに予め螺合されユニット化されており(図5,図6参照)、螺合回動することにより、第3部材6が第2部材5の当接部5aに離間若しくは近接できるようになっている。前述したように、少なくとも雄ネジ部5dは、所定の弾性力を備える合成樹脂により形成されるため、第3部材6を滑らかに螺合操作することができる。
次に、この固定具1を板状体2に固定するには、先ず図4に示されるように、第1部材4を粘着層7により板状体2の背面2aの所望の位置に貼着する。そして図5に示されるように、板状体2の背面2aの所望の位置に貼着された第1部材4における板状体2を挟んだ対向側に対して、ユニット化した第2部材5及び第3部材6を配置する。これにより、第3部材6のネオジム磁石9の磁力が板状体2を介して第1部材4の鉄板4cを引き寄るようになる。尚、このとき第3部材6は、第2部材5の当接部5aから離間した状態で配置されており、ネオジム磁石9が鉄板4cを引き寄せる力が比較的低い状態となっている。
その後、図6に示されるように、第3部材6を締め込むことにより、漸次第3部材6のネオジム磁石9が第1部材4の鉄板4cに近接するようになるため、ネオジム磁石9の磁力が鉄板4cを引き寄せる力が漸次大きくなり、固定具1を板状体2に対して強固に固定することができる。尚、第3部材6を螺合回動させる際には、係合部5cを把持することで第3部材6の螺合操作がしやすくなっている。
反対に、固定された固定具1を板状体2から取外すには、第3部材6を螺合回動させてネオジム磁石9が第1部材4の鉄板4cから徐々に離間させる。このように、第2部材5と第3部材6とのネジ嵌合を利用しているため、第3部材6を螺合回動させるのに大きな力を必要とせずに、第3部材6を強い力で次第に板状体2から引き離すことができ、ネオジム磁石9が鉄板4cを引き寄せる力を容易な操作で徐々に減退させることができる。
また第3部材6を板状体2から引き離す際には、第2部材5の当接面5bと板状体2との面当接を反力とすることから、板状体2にかかる応力が分散され、板状体2に損傷を与えることが防止される。したがって、第2部材5には、比較的強い力がかかるため、前述したようにアルミニウム等の強度の高い非磁性体が望ましい。
また、前述の緩衝材8により、第2部材5の板状体2に対する位置ズレが防止されているため、第3部材6の螺合回動に伴って第2部材5が回動することがないばかりか、緩衝材8が板状体2に直接に面当接するため板状体2の損傷を低減することができる。
また、第3部材6が雌ネジ部6aを有する有底の筒状体であるとともに、雄ネジ部5dの挿入部5e内に挿入されるネオジム磁石9を備えているため、直接第3部材6を把持して回動調整することで、第1部材4と第3部材6との距離すなわち第1部材4と第3部材6間の引き合う力の調整を簡単に行うことができる。
また、図7に示されるように第3部材6が軟磁性体であることから、ネオジム磁石9の磁力を第3部材6と鉄板4cとに帯磁させることにより永久磁石の磁束を誘導し、ネオジム磁石9を強力な磁力で第1部材4と引き合わせることができるようにするとともに、固定具1の外部に磁力を出にくくさせて、固定具1の周りへの磁力の影響を軽減することができる。尚、第1部材4における鉄板4cを永久磁石とすることで、第3部材6と第1部材とを更に強力に引き合わせるようにしてもよい。
反対に第2部材5が非磁性体であるため、ネオジム磁石9の磁力が第2部材5に帯磁することによるネオジム磁石9の磁界への影響がなく、ネオジム磁石9を強力な磁力で第1部材4と引き合わせることができる。さらに、第1部材4の鉄板4cは、第3部材6におけるネオジム磁石9が近接するまで第1部材4が磁気を帯びないため、ネオジム磁石9が近接するまでは他の部材に影響を与えることなく、取り扱いを容易とすることができる。
また、第1部材4を粘着層7により板状体2の背面2aに貼着させることで、板状体2の第2部材5と第3部材6とを取付ける前面2b側の作業に集中することができ、作業効率を向上できる。尚、本実施例では、第2部材5及び第3部材6がユニット化された態様について説明したが、必ずしもユニット化される必要はなく、板状体2に対して第2部材5を把持して支持しながら第3部材6を取付けるようにしてもよい。
尚、図示しないが上述した第1部材4は、板状体2の背面2aに予め設置されており、前記したプランター3等の取付け時に、適宜第2部材5及び第3部材6を取付けるようにすることが望ましい。尚、ネオジム磁石9が雌ネジ部6a内の略中央に固定されているため、固定時における固定具1全体の厚みを少なくすることができ、プランター3等の取付け時の邪魔にならないようになっている。
また、第1部材及び板状体の変形例として、次のようなものもある。例えば、図8(a)に示されるように、第1部材4’は、特段に基板部を設けず軟磁性体のみで構成されている。また、板状体は、背面21a及び前面21bを有する前板体21Aと、前板体21Aの背面21aに固着される背板体21Bと、から構成されている。背板体2Bには、前板体21Aとの対向面に第1部材4’を嵌合可能な嵌合溝21cが形成されており、第1部材4’は、嵌合溝21cに嵌合された状態で前板体21Aの背面21aに配置されている。つまり、第1部材4’は板状体内に予め埋め込まれて配置されている。そして、前記したプランター3等を取付時に、第1部材4’に対して前板体21Aの前面21bから適宜第2部材5及び第3部材6を取付けるようになっている。
また、例えば、図8(b)に示されるように、板状体の前板体22Aにおける第1部材4’と対応する位置には、第1部材4’よりも小さく形成される貫通孔22dが設けられており、第1部材4’に、この貫通孔22dを介して前板体22Aの前面22bと略面一に露出する延出部4dが設けられているものもある。これによれば、ネオジム磁石9に対して第1部材4’を近付けることができ、板状体22に対して極めて強力に第2部材5及び第3部材6を取付けることができる。
尚、第2部材の変形例として次のようなものもある。図9に示されるように、第2部材51は、当接部51aから略直交方向に突出する突出部12を備え、その突出部12の端部に突出部12の径方向に張り出す雄ネジ部51dが設けられている。
そして、雄ネジ部51dに第3部材6を螺合した後、例えば複数に分割された構造もしくはC字形状の構造を有する抜け止め部材13を第3部材6の開口側端部から内径方向に一部突出するように固着することで、雄ネジ部51dに抜け止め部材13が係止されて、第2部材51と第3部材6とを着脱不能にユニット化することができる。これによれば、第2部材51と第3部材6とが外れてネオジム磁石9が外部へ露出することがなく、外部に与える磁界の影響を低減することができる。また、雄ネジ部5dの長さを調整することにより、ネオジム磁石9の進退移動範囲を適宜設定することができる。
次に、実施例2に係る固定具につき、図10から図12を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。
図10及び図11に示されるように、固定具10における第1部材41の基板部41bは、板状体2側の面の周縁部に所定間隔離間して3箇所に窪み部41dが形成されており、この窪み部41dには、弾性を有するバネ14を介してボール部材15が取付けられている。
また、第1部材41の板状体2側の面におけるボール部材15の外周側には、例えば若干粘性を備えたゴム等の環状の弾性部材16が設けられており、このボール部材15の頂部は、自然状態で弾性部材16より板状体2側に突出している。尚、粘着層は特段設けられていない。また、弾性部材16は、ボール部材15の内周側に設けられてもよいし、ボール部材15を除く第1部材41の板状体2側の面に全体的に設けられていてもよい。
また、第2部材52の当接面52bには、例えばフェルトなどの摩擦抵抗が低く比較的柔軟な環状の低摩擦部材17が設けられており、当接面52bにおける低摩擦部材17の外周側には、弾性部材16’が設けられている。また、低摩擦部材17の頂部は、自然状態で弾性部材16より板状体2側に突出している。尚、この低摩擦部材17は、環状に形成されることに限られず、例えば、複数個所に点在するように当接面52bに設けられてもよい。
図11(a)に示されるように、第3部材6が第1部材41から離間した状態では、ネオジム磁石9が第1部材41を引き寄せる力が弱くなり、やがてバネ14の弾性復元力により、第1部材41が板状体2の背面2aから離れ、ボール部材15の頂部のみが板状体2の背面2aと当接して極めて摩擦抵抗が小さくなる。また、低摩擦部材17の弾性復元力により、第2部材52が板状体2の前面2bから離れ、低摩擦部材17の頂部のみが板状体2の前面2bと当接して極めて摩擦抵抗が小さくなる。
そして、上記のような状態でユニット化した第2部材5及び第3部材6を把持して板状体2の前面2b上を移動させると、図12に示されるように、第1部材41も追従して移動するようになり、第1部材41を板状体2の背面2a側から動かさなくても、板状体2に対する固定具10の位置を移動させることが容易に行うことができる。
図11(b)及び前記実施例に示したように、第3部材6が第1部材41に近接した状態では、オジウム磁石9により第1部材41が板状体2側に強力に引き寄せられ、ボール部材15が板状体2の背面2aに押圧され、バネ14が収縮されることにより、ボール部材15及び弾性部材16が板状体2の背面2aに当接するようになる。そのため、板状体2と第1部材41との摩擦抵抗が大きくなり、第1部材41が板状体2に対して移動不能となっている。
第2部材52は、板状体2側に強力に引き寄せられることにより、低摩擦部材17が圧縮され、弾性部材16’が板状体2の前面2bに当接するようになる。そのため、板状体2と第2部材51との摩擦抵抗が大きくなり、第2部材51が板状体2に対して移動不能となっている。
尚、上記した態様に限られず、ボール部材15に替えて低摩擦部材17を用いてもよいし、低摩擦部材17に替えてボール部材15を用いてもよく、弾性を有しながら低摩擦である部材であればよい。
次に、実施例3に係る固定具100につき、図13を参照して説明する。
図13に示されるように、固定具100は、第2部材5における当接部5aの側面に雄ネジ部5dと略平行に並列して延設される目印部材18が設けられており、この目印部材18には、目印18a〜18dが記されている。目印18aは、第3部材6の第2部材5側の端面を合わせることで固定具100を板状体2に対し強固に取付ける位置を示している。また、目印18bは、板状体2に対し固定具100を移動可能に支持する位置を示している。目印18cは、板状体2から固定具100を取外し可能な位置を示している。また、目印18dは、それ以上第3部材6を退行移動させると第2部材5から外れる位置を示している。
このように使用者は、目印18a〜18dを視認しながら第3部材6を螺合操作してネオジム磁石9の磁力を調整することができるため、極めて扱いやすくなる。また、目印は、適宜変更することができ、例えば、板厚の薄い板状体及び板厚の厚い板状体の固定位置と取外し位置とをそれぞれ示すように目印を設け、板厚が異なる複数の板状体に対応できるようにしてもよい。
尚、第2部材の板体の変形例として、図14に示されるように当接部53aが係合部5cと対向方向に延出して形成されていてもよい。これにより、当接部53aの当接面53bと板状体2とが当接する面積が増加し摩擦力が大きくなるため、板状体2に対して第2部材53の板体53Aが強固に固定できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、第1部材4に軟磁性体である鉄板4cを設け、第3部材6に永久磁石であるネオジム磁石9を設けているが、例えば、第1部材に永久磁石を設けるとともに、第3部材6に軟磁性体を設けてもよいし、いずれにも永久磁石を設け、互いに引き寄せるようにしてもよい。また、第2部材に比較的磁力の低い磁石を設け、第1部材を引き寄せるようにしてもよい。
また、例えばネオジム磁石9が挿入される挿入部5eに雌ネジ状のネジ山を設け、前記ネジ山に螺合可能な第3部材を形成し、その第3部材にネオジム磁石9が固定されていてもよい。
また、第3部材6には、ネオジム磁石9が固着されているが、これに限られず、例えば、その他の希土類磁石でもよいし、フェライト磁石や合金磁石であってもよい。
1 固定具
2 板状体
2a 背面(一方面)
2b 前面(他方面)
3 取付け具
4,4’ 第1部材
4c 鉄板(軟磁性体)
5 第2部材
5a 当接部
5b 当接面
5d 雄ネジ部
5e 挿入部
6 第3部材
6a 雌ネジ部
7 粘着層
8 緩衝材
9 ネオジム磁石(永久磁石)
10 固定具
12 突出部
13 抜け止め部材
14 バネ
15 ボール部材
16,16’ 弾性部材
17 低摩擦部材
18 目印部材
41 第1部材
41d 窪み部
51 第2部材
51a 当接部
51d 雄ネジ部
52 第2部材
52b 当接面
100 固定具

Claims (8)

  1. 非磁性体の板状体に固定される固定具であって、
    前記固定具は、前記板状体の一方面側に配置される第1部材と、前記板状体の他方面側に配置され前記板状体に当接する当接面を有する第2部材と、前記第2部材に対して螺合される第3部材と、を備え、
    前記第1部材と前記第3部材とは、磁力により互いに引き合っており、
    前記第2部材と螺合状態の前記第3部材の螺合回動により、前記第1部材と前記第3部材との距離調整が可能となっていることを特徴とする固定具。
  2. 前記第2部材は、前記当接面より略垂直に突出し外周面にネジ山が形成された筒状の雄ネジ部を備え、
    前記第3部材は、内周面に前記第2部材における前記雄ネジ部が螺合可能な雌ネジ部を有する筒状体に形成され、前記雌ネジ部の略中央に前記第2部材における前記雄ネジ部内に挿入される永久磁石または軟磁性体が固定されていることを特徴とする請求項1に記載の固定具。
  3. 前記第1部材は、前記板状体と当接する面に粘着層が形成されており、該粘着層により前記板状体に接着可能となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の固定具。
  4. 前記第2部材は、前記板状体と当接する面に高摩擦層が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の固定具。
  5. 前記第2部材が非磁性体であることを特徴とする請求項1ないし4に記載の固定具。
  6. 前記第3部材における前記雌ネジ部の略中央に永久磁石が固定され、前記第1部材が軟磁性体または永久磁石であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の固定具。
  7. 前記第3部材が軟磁性体であることを特徴とする請求項6に記載の固定具。
  8. 前記第3部材における前記雌ネジ部の略中央に固定される永久磁石がネオジム磁石であることを特徴とする請求項6または7に記載の固定具。
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