JPH07209604A - 光アイソレータ装置 - Google Patents

光アイソレータ装置

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JPH07209604A
JPH07209604A JP577094A JP577094A JPH07209604A JP H07209604 A JPH07209604 A JP H07209604A JP 577094 A JP577094 A JP 577094A JP 577094 A JP577094 A JP 577094A JP H07209604 A JPH07209604 A JP H07209604A
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JP
Japan
Prior art keywords
magnet
magnetic field
main body
faraday rotation
magneto
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Pending
Application number
JP577094A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kimura
昌行 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
Priority to JP577094A priority Critical patent/JPH07209604A/ja
Publication of JPH07209604A publication Critical patent/JPH07209604A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気光学素子に磁界を印加する磁石の磁界強
度を可変してファラデー回転角を45±0.2度の規定
範囲内に設定でき、また、使用する光の波長が変化した
場合にも最適条件で使用することができる光アイソレー
タ装置を提供する。 【構成】 磁気光学素子1に磁界を印加するための通常
の本体磁石4Aの他に、ファラデー回転角の微調整を行
うための磁界調整用磁石4Bを設置する。本体磁石4A
と磁気光学素子1の厚みをファラデー回転角が45度以
上回転するように予め初期設定し、本体磁石4Aに対し
て磁界調整用磁石4Bの位置を変えることによりファラ
デー回転角の微調整をすることができるから、磁気光学
素子に磁界を印加する磁界強度を調整することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光アイソレータ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】可視光半導体レーザを光計測などの光信
号伝送系の光源として用いる場合、半導体レーザからの
出射光の一部が、伝送路あるいは伝送用光学部品の各接
続部で反射して半導体レーザへ帰還した場合には、この
戻り光が半導体レーザの発振特性の不安定化や雑音増加
を引き起こす原因となる。この戻り光が帰還するのを防
止するために、一般的に光アイソレータが使用される。
【0003】光アイソレータの基本構成は、図3に示す
ように、ファラデー効果を有する磁気光学素子1と、一
対の偏光子2及び検光子3と、磁気光学素子1に磁界を
印加するための磁石4とから構成され、磁気光学素子
1,偏光子2および検光子3がそれぞれ光軸調整されて
いる。
【0004】図3において矢印aの方向に伝搬する入射
光は、偏光子2を通過後、直線偏光となって磁気光学素
子1に入射する。そして、この磁気光学素子1を伝搬
中、光は、その偏波面が磁石4の磁界強度により通常4
5度回転した状態で検光子3に入射する。ここで、偏光
子2の傾きは予め入射光の偏波面の傾き(45度)と等
しく設定されているので、偏光子2はこの入射光を透過
させる。
【0005】一方、図3において矢印bのように逆方向
に伝搬する入射光は、検光子3と磁気光学素子1を透過
することにより、偏光子2の偏波面に対して90度傾い
た偏波面を持つ直線偏光になって偏光子2に入射される
ので、この逆方向の入射光は偏光子2を透過しない。従
って、この光アイソレータを使用することによって、戻
り光の帰還を防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
光アイソレータを動作させる場合には、光の波長に対し
て適切な強度の磁界を磁気光学素子1に加える必要があ
る。あるいは、適当な磁界に合わせて磁気光学素子1を
研磨し、その厚さを回転角に合わせることが必要とな
る。従って、磁気光学素子1に磁界を印加するための磁
石4として永久磁石を使用する場合には、上記後者の厚
さ合わせを行うが、磁気光学素子1の結晶ロット内の不
均一性や、研磨のバラツキなどにより、その結晶厚さに
バラツキが生じ、そのファラデー回転角に、45±3度
程度の誤差が生じる。
【0007】一方、アイソレータを用いたモジュールや
システムでは、アイソレータの後に偏波面保持ファイバ
や導波路がある場合が多いため、この時、ファラデー回
転角が45度からずれると、ファイバや導波路への結合
損失が大きくなる。従って、この種の光アイソレータ装
置では、そのファラデー回転角が、45±0.2度の範
囲になるように磁気光学素子1の結晶の厚さを規定しな
ければならず、従来の研磨による厚さ調整では、磁気光
学素子1の結晶の厚さをこの規定範囲内に調整すること
が不可能であるという問題がある。
【0008】また、従来の光アイソレータは、使用する
光の波長を予め定めておき、その波長に対応する強度を
有する磁界を印加するように設計されているから、ある
決まった波長でしか最適条件で使用できず、光の波長が
変わるとファラデー回転角が所定値から変動してしまう
という問題がある。
【0009】本発明の目的は、ファラデー回転角を45
±0.2度の範囲内に設定できる光アイソレータ装置を
提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、使用する光の波長が
変化した場合にも最適条件で使用することができる光ア
イソレータ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ファラデー効
果を有する磁気光学素子の周辺に本体磁石を配置し、こ
の本体磁石の近くに磁界調整用磁石を設け、かつ、これ
らの本体磁石と磁界調整用磁石との離間距離を調整する
ことによりファラデー回転角の微調整を可能としたこと
を特徴とする。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図によって詳細に説
明する。
【0013】図1に本発明による光アイソレータ装置を
示す。
【0014】本実施例における光アイソレータ装置は、
図1に示すように、その磁気光学素子1に磁界を印加す
るための通常の本体磁石4Aの他に、ファラデー回転角
の微調整を行うための磁界調整用磁石4Bを設置した。
【0015】ここで、本体磁石4Aと磁気光学素子1の
厚みは、ファラデー回転角が45度以上回転するように
予め初期設定しておく。そして、その本体磁石4Aに対
して磁界調整用磁石4Bを引き付けあうように近づけ
る。これにより、本体磁石4Aからの磁力線が磁界調整
用磁石4Bに引かれて、本体磁石4Aの内部磁束密度が
減少し、その初期設定時において45度以上あったファ
ラデー回転角が小さくなる。
【0016】そこで、このファラデー回転角が45度に
なるように磁界調整用磁石4Bの位置を調整し、ファラ
デー回転角が45度になった位置でこの磁界調整用磁石
4Bを固定する。これにより、ファラデー回転角が45
度に正確に設定される。
【0017】本実施例の磁気光学素子1には、厚さ1m
mのCd(0.8)Mn(0.2)Te結晶(ファラデ
ー回転素子)を用いた。また、本体磁石4Aには、外径
13.5mm,内径3.5mm,厚さ5.5mmの円筒
型SmCo系磁石を使用し、磁界調整用磁石4Bには、
外径13.5mm,内径3.5mm,厚さ2mmのフェ
ライト磁石を用いた。なお、磁気光学素子1は、Cd
(1−x)MnxTe結晶(0≦x≦0.6)で構成し
てもよい。
【0018】図1に示すように、本体磁石4Aは、両端
開口の外部ホルダ5の内部に固定されている。磁界調整
用磁石4Bは、両端開口の調整用磁石ホルダ6の内部に
固定されている。外部ホルダ5の外周には、ねじが形成
されている。調整用磁石ホルダ6の内部には、ねじが形
成されている。調整用磁石ホルダ6は、外部ホルダ5に
対して螺合されている。外部ホルダ5の一端部には、偏
光子2が固定された側板7が固定されている。調整用磁
石ホルダ6の一端部には、偏光子3が固定された側板8
が固定されている。前記側板7,8には、中央部に通光
穴9,10が形成されている。この光アイソレータ装置
では、その調整用磁石ホルダ6を回転させることによっ
て、その本体磁石4Aと磁界調整用磁石4Bとの離間距
離Sを変化させることができる。
【0019】すなわち、本実施例では、先ず、本体磁石
4A,磁気光学素子(ファラデー回転子)1、外部ホル
ダ5を互いに接着固定し、この外部ホルダ5のねじ部
に、磁界調整用磁石4Bが支持固定された調整用磁石ホ
ルダ6を螺合する。次いで、その外部ホルダ5に対して
調整用磁石ホルダ6を回転させることにより、そのファ
ラデー回転角が45度になるように、その本体磁石4A
と磁界調整用磁石4Bとの隙間(離間距離S)を調整す
る。そして、このファラデー回転角が45度になった位
置で、その外部ホルダ5と調整用磁石ホルダ6とをYA
Gレーザ溶接により互いに固定した。その後、外部ホル
ダ5に対して、偏光子2及び検光子3を所定の角度に合
わせてそれぞれ固定した。
【0020】本発明による光アイソレータ装置と、従来
の光アイソレータ装置とにおいて、ファラデー回転角が
45±0.2度以内となる製品(サンプル数100)の
歩留まりを次の表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】この表1から明らかなように、本発明によ
る光アイソレータ装置では、全てのサンプルのファラデ
ー回転角が45±0.2度以内の規定範囲内に調整で
き、その歩留まりが100%であった。
【0023】本発明の他の実施例を図2に基いて説明す
る。この図2の実施例においては、図1の実施例と同一
の構成要素には同一の符号が付されている。本体磁石4
Aは、両端開口の外部ホルダ11の内部に固定されてい
る。磁界調整用磁石4Bは、外部ホルダ11の内部に本
体磁石4Aに対し接近または離隔可能に配置されてい
る。外部ホルダ11の一端部には、偏光子2が固定され
た側板7が固定されている。外部ホルダ11の他端部に
は、偏光子3が固定された側板8が固定されている。前
記側板7には、中央部に通光穴9が形成されている。ま
た、前記側板8には、中央部に通光穴10が形成されて
いると共に下部にねじ通過穴が形成されている。この通
過穴と対応した側板8の外部には、ナット12が固定さ
れている。これらのナット12および側板8のねじ通過
穴を挿通するように位置調整用ねじ13が設けられてい
る。この位置調整ねじ13の先端部は、磁界調整用磁石
4Bに固定されている。位置調整用ねじ13は、ナット
12に螺合されていて摘み13aを手指等で回すことに
より移動されて磁界調整用磁石4Bを移動することがで
きる。磁界調整用磁石4Bは、位置調整用ねじ13によ
り移動されて本体磁石4Aに対し接近または離隔され
る。
【0024】図2に示す実施例において、磁気光学素子
1として、Cd(0.8)Mn(0.2)Te結晶を用
い、波長可変レーザにより波長を変えた光を通してアイ
ソレーションを測定したところ、位置調整用ねじ13に
より磁界調整用磁石4Bの位置を調整した場合に0.6
〜0.8μmの波長に対して30dB以上のアイソレー
ションが得られた。
【0025】
【発明の効果】本発明は、本体磁石に対する磁界調整用
磁石の位置を変えることによりファラデー回転角の微調
整をすることができるから、磁気光学素子に磁界を印加
する磁石の磁界強度を調整することができるので、ファ
ラデー回転角を45±0.2度の規定範囲内に設定で
き、また、使用する光の波長が変化した場合にも最適条
件で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光アイソレータ装置の一実施例の構成
を示す概略断面図である。
【図2】本発明の光アイソレータ装置の他の実施例の構
成を示す概略断面図である。
【図3】従来の光アイソレータ装置の構成を示す概略斜
視図である。
【符号の説明】
1 磁気光学素子 2 偏光子 3 検光子 4A 本体磁石 4B 磁界調整用磁石 5 外部ホルダ 6 調整用磁石ホルダ 7,8 側板 9,10 通光穴 11 外部ホルダ 12 ナット 13 位置調整用ねじ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファラデー効果を有する磁気光学素子の
    周辺に本体磁石を配置し、この本体磁石の近くに磁界調
    整用磁石を設け、かつ、これらの本体磁石と磁界調整用
    磁石との離間距離を調整することによりファラデー回転
    角の微調整を可能としたことを特徴とする光アイソレー
    タ装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気光学素子は、Cd(1−x)M
    nxTe結晶(0≦x≦0.6)からなることを特徴と
    する請求項1に記載の光アイソレータ装置。
JP577094A 1994-01-24 1994-01-24 光アイソレータ装置 Pending JPH07209604A (ja)

Priority Applications (1)

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JP577094A JPH07209604A (ja) 1994-01-24 1994-01-24 光アイソレータ装置

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JP577094A JPH07209604A (ja) 1994-01-24 1994-01-24 光アイソレータ装置

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JPH07209604A true JPH07209604A (ja) 1995-08-11

Family

ID=11620365

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JP577094A Pending JPH07209604A (ja) 1994-01-24 1994-01-24 光アイソレータ装置

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JP (1) JPH07209604A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014200513A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 株式会社東和製作所 固定具
JP2016051105A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 株式会社フジクラ ファラデー回転子、及び、それを用いた光アイソレータ
JP2018066776A (ja) * 2016-10-17 2018-04-26 住友金属鉱山株式会社 ファラデー回転子、ファラデー回転子の製造方法、及び、磁気光学デバイス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014200513A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 株式会社東和製作所 固定具
JP2016051105A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 株式会社フジクラ ファラデー回転子、及び、それを用いた光アイソレータ
JP2018066776A (ja) * 2016-10-17 2018-04-26 住友金属鉱山株式会社 ファラデー回転子、ファラデー回転子の製造方法、及び、磁気光学デバイス

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040303

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02