JP2016051105A - ファラデー回転子、及び、それを用いた光アイソレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ファラデー回転角の調整をすることができるファラデー回転子、及び、それを用いた光アイソレータを提供することを目的とする。
【解決手段】 ファラデー回転子5は、ファラデー回転素子4と、ファラデー回転素子4に磁界を印加する一つ以上の磁石から成る磁石構造体10と、磁石構造体10の少なくとも一つの磁石をファラデー回転素子4を透過する光の光軸に垂直な方向に移動する位置調整部51と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ファラデー回転子、及び、光アイソレータに関し、ファラデー回転角の調整をする場合に好適なものである。
レーザ装置は、加工分野、医療分野等の様々な分野において用いられている。しかし、被加工体で反射した光が再びレーザ装置に入射する場合がある。この戻り光によりレーザ装置が破壊されることを防止するために、ファラデー回転子を有する光アイソレータが用いられる場合がある。光アイソレータは、光が順方向に進む場合と逆方向に進む場合とで損失が大きく異なる光デバイスである。
ファラデー回転子は、光が透過するファラデー回転素子と、ファラデー回転素子の光軸に沿って磁界を印加する磁石とを備える。このファラデー回転素子には、強磁性体或いはフェリ磁性体から成るものと、常磁性体から成るものとがある。強磁性体或いはフェリ磁性体から成るファラデー回転素子は波長が1100nm以下の光に対する透過性が低下する傾向がある。このため、このような波長の光に対する光アイソレータには、一般的に常磁性体から成るファラデー回転素子を有するファラデー回転子が用いられる。
下記特許文献1には、常磁性体から成るファラデー回転素子を有するファラデー回転子が記載されている。このファラデー回転子は、筒状の磁石とファラデー回転素子とを備えている。磁石は、磁界が貫通孔の一方の開口から他方の開口に向かうように着磁されている。また、ファラデー回転素子は、当該貫通孔内に配置されている。このようなファラデー回転子は、光が貫通孔の一方の開口から他方の開口に向かうように配置されて使用される。
特許第5239431号公報
しかし、常磁性体を用いたファラデー回転素子は、温度依存性を有し、温度によってファラデー回転角が変化する傾向がある。また、ファラデー回転素子に外部から磁界を印加する手段として一般的に永久磁石が用いられるが、永久磁石も温度依存性を有する。常磁性体を用いたファラデー回転素子は磁気的に飽和しないために、永久磁石によりファラデー回転素子に磁界を印加する場合、永久磁石がファラデー回転素子に印加する磁界の変化によってもファラデー回転角が変化する。これらの原因により、常磁性体から成るファラデー回転素子を用いた光アイソレータは、アイソレーション性能に温度特性を有する傾向がある。従って、ある温度で、最適なアイソレーション性能を有している場合であっても、光アイソレータが置かれる環境温度の変化や自身の発熱等によりアイソレーション性能が低下する場合がある。また、ファラデー回転子やファラデー回転素子に磁界を印加する磁石の製造ばらつき等に起因して、ファラデー回転角にばらつきが生じ、同じ環境で用いられる複数の光アイソレータのアイソレーション性能が互いに異なる場合がある。
そこで、本発明は、ファラデー回転角の調整をすることができるファラデー回転子、及び、それを用いた光アイソレータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のファラデー回転子は、ファラデー回転素子と、前記ファラデー回転素子に磁界を印加する一つ以上の磁石から成る磁石構造体と、前記磁石構造体の少なくとも一つの磁石を前記ファラデー回転素子を透過する光の光軸に垂直な方向に移動する位置調整部と、を備えることを特徴とするものである。
このようなファラデー回転子によれば、ファラデー回転素子に磁界を印加する一つ以上の磁石を光の光軸に垂直な方向に移動する。この磁石の移動により、ファラデー回転素子に印加される磁界の強度が変化する。従って、この磁界の強度の変化により、ファラデー回転角を調整することができる。
例えば、使用環境の温度に合わせて所望のファラデー回転角となるように調整したり、製造ばらつきによるファラデー回転角のばらつきを当該調整により抑えたりすることができる。
また、前記磁石構造体は、前記光軸を囲んで配置される複数の磁石を有し、前記位置調整部は、前記複数の磁石の少なくとも一つを前記光軸に垂直な方向に移動することが好ましい。
さらに、前記位置調整部は、前記複数の磁石の二つ以上を個別に前記光軸に垂直な方向に移動することが好ましい。
位置調整部が、二つ以上の磁石を個別に移動することにより、二つ以上の磁石をそれぞれ移動することや、一つの磁石のみを移動することができる。二つ以上の磁石を移動することにより、磁石の移動量が小さい場合であっても、一つの磁石のみを移動させる場合と比べて、ファラデー回転角を大きく変動させることができる。一方、一つの磁石のみを移動することにより、ファラデー回転角の微調整ができる。
また、前記複数の磁石は前記ファラデー回転素子を囲んで配置されると共に前記光軸の方向に沿って互いに同一方向に磁化されていることが好ましい。
ファラデー回転素子を囲み光軸の方向に沿って磁化される磁石を移動することにより、他の場所に配置される磁石や他の方向に磁化される磁石を移動させる場合よりも、ファラデー回転素子に印加される磁界を効果的に変化させることができる。従って、ファラデー回転角を効果的に調整することができる。
また、前記磁石構造体は、前記光軸及び前記ファラデー回転子を囲んで配置されると共に前記光軸の方向に沿って磁化される第1磁石構造体と、前記光軸の方向に沿って前記第1磁石構造体と並んで配置される第2磁石構造体とを有し、前記第2磁石構造体は、前記光軸に垂直な方向に磁化される前記複数の磁石から成り、前記位置調整部は、前記第2磁石構造体の前記複数の磁石の少なくとも一つを前記光軸に垂直な方向に移動することが好ましい。
光軸に垂直に磁化される磁石の移動は、光軸の方向に沿って磁化される磁石の移動よりもファラデー回転素子に印加される磁界の変動の影響が小さい。従って、光軸に垂直に磁化される磁石を移動することにより、光軸の方向に沿って磁化される磁石を移動する場合よりもファラデー回転角の微調整を行うことができる。
この場合、前記第1磁石構造体は、前記光軸の方向に沿って互いに同一方向に磁化される前記複数の磁石から成り、前記位置調整部は、さらに前記第1磁石構造体の前記複数の磁石の少なくとも一つを前記光軸に垂直な方向に移動することが好ましい。
光軸の方向に沿って磁化される第1磁石構造体の磁石の移動は、光軸に垂直に磁化される第2磁石構造体の磁石の移動よりも、ファラデー回転素子に印加される磁界の変動の影響が大きい。従って、第1磁石構造体の磁石の移動によりファラデー回転角の大きな調整を行うことができ、第2磁石構造体の磁石の移動によりファラデー回転角の微細な調整を行うことができる。これら二つの調整ができることにより、より多様なファラデー回転角の調整を行うことができる。
更にこの場合、前記磁石構造体は、前記光軸の方向に沿って前記第1磁石構造体と並んで前記第2磁石構造体側と反対側に配置される第3磁石構造体を更に有し、前記第3磁石構造体は、前記第2磁石構造体の前記複数の磁石の磁化の方向と逆側の方向に磁化される前記複数の磁石から成り、前記位置調整部は、さらに前記第3磁石構造体の前記複数の磁石の少なくとも一つを前記光軸に垂直な方向に移動することが好ましい。
ファラデー回転素子の光軸に沿った前後方向において、ファラデー回転素子に印加される磁界を調整することで、ファラデー回転素子に印加される磁場の前後側におけるバランスをとることができる。
また、前記複数の磁石は互いに反発するように磁化されており、前記位置調整部は、前記複数の磁石が互いに近づく方向に磁石を付勢ことで、前記複数の磁石の少なくとも一つを前記光軸側に移動することが好ましい。
このような構成により、位置調整部は、移動する磁石を光軸から離れる方向に付勢する手段を省略することができる。従って、位置調整部の構成を簡易にすることができる。
また、本発明の光アイソレータは、上記いずれかの構成のファラデー回転子と、前記ファラデー回転素子を前記光軸の方向に挟む一対の偏光子と、を備えることを特徴とするものである。
上記のファラデー回転子によればファラデー回転角を調整することができる。従って、これを用いた光アイソレータは、光のアイソレーション性能を調整することができる。
以上のように、本発明によれば、ファラデー回転角の調整をすることができるファラデー回転子、及び、それを用いた光アイソレータが提供される。
本発明の第1実施形態に係る光アイソレータを示す断面図である。 図1のV−V線におけるファラデー回転子を示す断面図である。 図1のV−V線におけるファラデー回転子を示す断面図である。 図1のV−V線におけるファラデー回転子を示す断面図である。 磁石構造体内部における磁束密度の様子を示す図である。 第1磁石構造体の全ての磁石の移動する場合における磁石構造体内部の磁束密度の変化の様子を示す図である。 第1磁石構造体の全ての磁石を移動する場合における磁石の移動量とファラデー回転角の変化との関係を示す図である。 第1磁石構造体の全ての磁石を移動する場合における磁石の移動量と光アイソレータの順方向の光に対する逆方向の光の光量比の変化の様子を示す図である。 第1磁石構造体の一つの磁石の移動による磁石構造体内部の磁束密度の変化の様子と、第1磁石構造体の全ての磁石の移動による磁石構造体内部の磁束密度の変化の様子とを示す図である。 本発明の第2実施形態に係るファラデー回転子を示す断面図である。
以下、本発明に係るファラデー回転子及びそれを用いた光アイソレータの好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る光アイソレータを示す断面図である。図1に示すように本実施形態の光アイソレータ1は、外部ケース2と、一対の偏光子3a,3bと、ファラデー回転子5とを備える。すなわち本実施形態の光アイソレータ1は、偏波依存型の光アイソレータとされる。
外部ケース2は、互いに対向する前面部2aと後面部2bと、前面部2aと後面部2bとの間の側面部2cとから成る。前面部2aには光が入射するための入射口2Hinが形成されており、後面部2bには光が出射するための出射口2Houtが形成されている。入射口2Hinや出射口2Houtは、例えば、外部ケース2がアルミニウムや樹脂で形成されている場合にガラスや透明樹脂であったり、物理的に何も配置されない空孔であったりする。また、側面部2cには、後述するアイソレーション性能の調整を行うための調整用孔2Hが形成されている。調整用孔2Hは、入射口2Hinと出射口2Houtとを結ぶ線に対して、直交する面において互いに90度異なるように四つ形成されている。
外部ケース2の内側には、入射口2Hinと重なるようにして第1偏光子3aが前面部2aと隣り合って配置されており、また、出射口2Houtと重なるようにして第2偏光子3bが後面部2bと隣り合って配置されている。本実施形態でのそれぞれの偏光子3a,3bは、特定方向の偏光のみを透過させる偏光板から成り、第1偏光子3aと第2偏光子3bとは、偏光方向が互いに所定の回転方向に45度異なる構成とされる。従って、第1偏光子3aを透過する光は、偏波面が上記所定の回転方向に45度回転した状態で第2偏光子3bに入射すれば、第2偏光子3bを透過することができる。
さらに第1偏光子3aと第2偏光子3bとの間には、ファラデー回転子5が配置されている。ファラデー回転子5は、ファラデー回転素子4と、第1磁石構造体10と、第2磁石構造体20と、第3磁石構造体30と、内部ケース40と、複数のねじ51から成る位置調整部とを主な構成として備える。
内部ケース40は、互いに対向する前面部40aと後面部40bと、前面部40aと後面部40bとの間の円筒状の形状の側面部40cとから成る。内部ケース40は、アルミニウムや樹脂等の非磁性体から成る。前面部40aには光が入射するための入射口40Hinが形成されており、後面部40bには光が出射するための出射口40Houtが形成されている。入射口40Hinや出射口40Houtは、例えば、外部ケースの入射口2Hinや出射口2Houtと同じ構成とされる。また、側面部40cには、後述するアイソレーション性能の調整を行うための調整用孔41Hが形成されている。調整用孔41Hは、入射口40Hinと出射口40Houtとを結ぶ線に対して、直交する面において互いに90度異なるように四つ形成されている。そして、内部ケース40が外部ケース2内に配置された状態で、外部ケース2の入射口2Hinと内部ケースの入射口40Hinとが重なりあい、外部ケース2の出射口2Houtと内部ケースの出射口40Houtとが重なりあい、さらに、外部ケース2のそれぞれの調整用孔2Hと内部ケースのそれぞれの調整用孔41Hとが重なり合う。
ファラデー回転素子4は、入射口40Hinと出射口40Houtとを結ぶ線と重なるように配置されている。ファラデー回転素子4は、入射する光の偏光方向を所定角度回転させて出射し、当該所定角度が45度となるように設計される。本実施形態では、ファラデー回転素子4は常磁性体のファラデー結晶から成る。
このようなファラデー結晶を構成する常磁性体としては、テルビウム・ガリウム・ガーネット型単結晶(TGG:TbGa12)、テルビウム・アルミニウム・ガーネット型単結晶(TAG:TbAl12)、テルビウム・スカンジウム・アルミニウム・ガーネット型単結晶(TSAG:TbScAl12)、イットリウム・鉄・ガーネット型単結晶(YIG(YFe12)、テルビウム・スカンジウム・ルテチウム・アルミニウム・ガーネット型単結晶(TSLAG:Tb(Sc,Lu)Al12)等を挙げることができる。
図2は、図1のV−V線におけるファラデー回転子5を示す断面図である。図2に示すように、第1磁石構造体10は、円筒状の磁石が径方向に複数に分割された互いに同じ構成の複数の第1磁石11から成る。これらの第1磁石11は、ファラデー回転素子4を透過する光の光軸LCと共にファラデー回転素子4を囲むように配置されている。なお、本実施形態では、第1磁石11が四つの場合を示している。また、それぞれの第1磁石11は、第1磁石11の外周面(ファラデー回転素子4側と反対側の面)の略中心が調整用孔41Hに一致するように配置されている。
また、図1において矢印で示すように、それぞれの第1磁石11は、入射口40Hinと出射口40Houtとを結ぶ線に平行に出射口40Houtから入射口40Hinの方向に向かって磁化されている。すなわち、ファラデー回転素子4を透過する光の光軸LCと平行に光の出射側から入射側に向かって磁化されている。それぞれの第1磁石11がこのように磁化されることで、それぞれの第1磁石11同士には、互いに反発するような磁力が印加される。その結果、それぞれの第1磁石11には、光軸LCを中心として外側に移動する力がかかっている。
上述のように位置調整部は、調整用孔41Hに螺合する複数のねじ51から構成されている。それぞれのねじ51の先端は、第1磁石11の外周面に当接している。上記のようにそれぞれの第1磁石11には光軸LCを中心として外側に移動する力がかかっているので、ねじ51がこのように第1磁石11に当接することで、ねじ51は第1磁石11を光軸LCに垂直に光軸LC側に付勢している。従って、図2において破線で示すように、ねじ51が光軸LC側に螺入されると、第1磁石11は光軸LCに垂直な方向に沿って光軸LC側に移動し、それぞれの第1磁石同士が近づく。一方、ねじ51が光軸LCから離れる方向に(外周側の方向)螺出されると、磁石11はそれぞれの第1磁石11同士の反発力により、光軸LCに垂直な方向に沿って外周側に移動し、それぞれの第1磁石が離れる。このように位置調整部は、それぞれのねじ51の螺入・螺出により第1磁石11を個別に移動することができる。
図3は、図1のV−V線におけるファラデー回転子5を示す断面図である。図1、図3に示すように、第2磁石構造体20は、円筒状の磁石が径方向に複数に分割された互いに同じ構成の複数の第2磁石21から成る。これらの第2磁石21は、ファラデー回転素子4に入射する光の光軸LCと共にファラデー回転素子4の光の入射側部分を囲むように配置されている。なお、本実施形態では、第2磁石21が八つの場合を示している。
また、図1、図3の矢印で示すように、それぞれの第2磁石21は、光軸LCに垂直方向に沿って、光軸LCに向かって磁化されている。それぞれの第2磁石21がこのように磁化されることで、それぞれの第2磁石21同士には、互いに反発するような磁力が印加される。その結果、それぞれの第2磁石21には、光軸LCを中心として外側に移動する力がかかっている。
第2磁石構造体20の外周面は円筒状のヨーク25により囲まれている。従って、それぞれの第2磁石21が反発しあっても、ヨーク25によりそれぞれの第2磁石21の位置は固定される。ヨーク25は、ニッケル鉄等の磁性体から構成されている。ヨーク25は、磁界が光軸LCから離れる方向に広がることを抑制し、ヨーク25が無い場合よりもファラデー回転素子4に強度の大きな磁界を印加する。
図4は、図1のV−V線におけるファラデー回転子5を示す断面図である。図1、図4に示すように、第3磁石構造体30は、円筒状の磁石が径方向に複数に分割された互いに同じ構成の複数の第3磁石31から成る。これらの第3磁石31は、ファラデー回転素子4から出射する光の光軸LCと共にファラデー回転素子4の光の出射側部分を囲むように配置されている。なお、本実施形態では、第3磁石31が八つの場合を示している。
また、図1、図4の矢印で示すように、それぞれの第3磁石31は、光軸LCに垂直な方向に沿って、光軸LCの外側に向かって磁化されている。それぞれの第3磁石31がこのように磁化されることで、それぞれの第3磁石31同士には、互いに反発するような磁力が印加される。その結果、それぞれの第3磁石31には、光軸LCを中心として外側に移動する力がかかっている。
第3磁石構造体30の外周面はヨーク25と同じ構成のヨーク35により囲まれている。従って、それぞれの第3磁石31が反発しあっても、ヨーク35によりそれぞれの第3磁石31の位置は固定される。ヨーク25は、磁界が光軸LCから離れる方向に広がることを抑制し、ヨーク35が無い場合よりもファラデー回転素子4に強度の大きな磁界を印加する。
なお、本実施形態では、第2磁石構造体20が複数の第2磁石21の組み合わせから成り、第3磁石構造体30が複数の第3磁石31の組み合わせから成るものとした。しかし、第2磁石構造体20は、円筒状の磁石が図3に示すように着磁されて成るものとしても良く、第3磁石構造体30は、円筒状の磁石が図4に示すように着磁されて成るものとしても良い。ただし、強度のより大きな磁界を得るためには、本実施形態のように、個別に着磁された複数の第2磁石21、第3磁石31をそれぞれ組み合わせて第2磁石構造体20、第3磁石構造体30とした方が良い。
ファラデー回転子5は、上記のような磁気構造体を有することで、ファラデー回転素子4に光軸LCに沿った磁界を印加する。このため、ファラデー回転素子4は、入射する光を所定の回転方向に45度回転させて出射することができる。
次に光アイソレータ1の光学的な動作について説明する。
図1において破線で示すように、光軸LCを有する光が、外部ケース2の入射口2Hinから第1偏光子3aに入射する。第1偏光子3aからは、特定の偏光方向を有する直線偏光が出射する。第1偏光子3aから出射する光は、内部ケース40の入射口40Hinを介して、ファラデー回転素子4に入射する。上記のようにファラデー回転素子4は、入射する光の偏光方向を所定の回転方向に45度回転させて出射するように設計されるため、ファラデー回転素子4から出射する光は、第1偏光子3aから出射する特定の偏光方向の光と偏光方向が所定の回転方向に45度回転した直線偏光とされる。そして、ファラデー回転素子4から出射する光は、内部ケース40の出射口40Houtを介して、第2偏光子3bに入射する。上記のように、第2偏光子3bは、第1偏光子3aを透過する光の偏波面が所定の回転方向に45度回転した状態の光を透過するため、出射口40Houtから第2偏光子3bに入射する光は第2偏光子3bを透過する。こうして、入射口2Hinから入射する光は、出射口2Houtから出射する。
一方、出射口2Houtから入射する光は、第2偏光子3bに入射する。第2偏光子3bからは、第2偏光子3bの偏光方向と同じ偏光方向を有する直線偏光が出射する。第1偏光子3aから出射する光は、内部ケース40の出射口40Houtを介して、ファラデー回転素子4に入射する。ファラデー回転素子4は、入射口40Hin側から入射する光も出射口40Hout側から入射する光も同じ回転方向に回転させて出射する。従って、ファラデー回転素子4から出射する光は、第1偏光子3aの偏光方向とは90度異なる方向の偏光方向を有する光とされる。ファラデー回転素子4から出射する光は、内部ケース40の入射口40Hinを介して、第1偏光子3aに入射するが、入射する光の偏光方向と第1偏光子3aの偏光方向とが90度異なるため、第1偏光子3aは入射した光を透過しない。
こうして、光アイソレータ1は、入射口2Hin側から入射する光を出射口2Houtから出射するが、出射口2Hout側から入射する光を遮断する。
次にファラデー回転子5における光のファラデー回転角の調整について説明する。
ファラデー回転素子4のファラデー回転角は、環境温度により変化する。また、ファラデー回転素子4の個体差や、ファラデー回転子5の製造誤差等によりファラデー回転角にばらつきが生じる。そこで、本実施形態の光アイソレータ1においては、以下のようにファラデー回転角を調整することができる。
図5は、磁石構造体内部における磁束密度の様子を示す図である。また、図5には、ファラデー回転素子4の配置を記載している。図5に示すようにファラデー回転素子4は、印加される磁界を有効に利用するため、一般的に、入射側・出射側の端部が磁界の強度が大きく変化する場所の近傍に位置するように配置される。このため、ファラデー回転素子4に印加される磁界の強度を変化させるために、第1磁石11を光軸LCに沿った方向に移動させたり、ファラデー回転素子4を光軸LCに沿って移動させたりすると、第1磁石11やファラデー回転素子4の僅かな移動で、ファラデー回転素子4に印加される磁界が大きく変化する可能性がある。そこで、本実施形態のファラデー回転子5では、第1磁石11を光軸LCに垂直に移動させることで、第1磁石11とファラデー回転素子4の光軸LCに垂直な方向の位置関係を変化させる。
図6は、第1磁石構造体10の全ての第1磁石11を移動する場合における磁石構造体内部の磁束密度の変化の様子を示す図である。図6において、移動量が負の場合、第1磁石11が光軸LCから離れる方向に移動されることを示す。このように第1磁石11を移動させるには、上記のように、位置調整部のねじ51を螺出すればよい。図6に示すように、それぞれの第1磁石11が光軸LCから離れる方向に移動されると、その移動量に応じて磁石構造体内の磁界の強度が小さくなる。一方、位置調整部のねじ51が螺入されることで、それぞれの第1磁石11が光軸LCに近づく方向に移動されると、その移動量に応じて磁石構造体内の磁界の強度が大きくなる。このようにそれぞれの第1磁石11の位置が光軸LC側に移動されると、ファラデー回転素子4に印加される磁界の強度が大きくなり、それぞれの第1磁石11の位置が光軸LC側と反対側に移動されると、ファラデー回転素子4に印加される磁界の強度が小さくなる。なお、ねじ51の螺入・螺出は、外部ケース2の調整用孔2Hを介して、内部ケース40の調整用孔41H内にねじ51を回転させるドライバー等を挿入して、ねじ51を回すことにより行う。
図7は、本実施形態の第1磁石構造体10の全ての第1磁石11を移動する場合における第1磁石11の移動量とファラデー回転角の変化との関係を示す図である。図7に示すように、第1磁石11が光軸LCから離れる方向に移動されるとファラデー回転角が小さくなり、第1磁石11が光軸LCに近づく方向に移動されるとファラデー回転角が大きくなる。また、本実施形態のファラデー回転子5において、第1磁石11を移動させない状態では、ファラデー回転角が45度より僅かに大きい。これは環境温度や製造誤差に起因しているものと考えられる。そこで、このファラデー回転素子4においては、それぞれの第1磁石11を光軸LCから0.03mm移動させることにより、ファラデー回転角が45度となることが分かる。また、環境温度がさらに変化する場合には、ファラデー回転角が45度となるようにそれぞれの第1磁石11を移動すれば良いことが分かる。
図8は、第1磁石構造体10の全ての第1磁石11を移動する場合における第1磁石11の移動量と光アイソレータの順方向の光に対する逆方向の光の光量比の変化の様子を示す図である。上記のように本実施形態のファラデー回転子5において、第1磁石11を移動させない状態では、ファラデー回転角が45度より僅かに大きいため、第1磁石11の移動量が0の状態では、上記光量比が最も小さい状態とはならない。そこで、上記のようにそれぞれの第1磁石11を光軸LCから0.03mm移動させることにより、上記光量比が最も小さい状態となる。
図9は、第1磁石構造体の一つの第1磁石11の移動による磁石構造体内部の磁束密度の変化の様子と、第1磁石構造体の全ての磁石の移動による磁石構造体内部の磁束密度の変化の様子とを示す図である。図9に示すように、一つの第1磁石11を移動させる場合、全て(四つ)の磁石11を移動させる場合よりも、磁界の変化量が小さいことが分かる。従って、本実施形態のように位置調整部が複数の第1磁石11の位置を個別に移動可能に構成されることにより、ファラデー回転角の微調整ができることが分かる。
以上説明したように、本実施形態のファラデー回転子5によれば、ファラデー回転素子4に磁界を印加する一つ以上の第1磁石11を光の光軸LCに垂直な方向に移動することで、ファラデー回転角を調整することができる。従って、このようなファラデー回転子5を備える光アイソレータ1は、光のアイソレーション性能を調整することができる。
また本実施形態のファラデー回転子5においては、ファラデー回転素子4を囲んで配置されると共に光軸LCの方向に沿って互いに同一方向に磁化されている第1磁石11を移動可能としている。このような磁化・配置がなされる第1磁石11を移動することにより、他の磁石を移動する場合よりも、ファラデー回転素子4に印加される磁界の強度を大きく変化させることができ、ファラデー回転角を大きく調整することができる。
しかも複数のねじ51から成る位置調整部が二つ以上の第1磁石11を個別に移動できるため、複数の第1磁石11のうち一つのみを移動することや、二つ以上の第1磁石11をそれぞれ移動することができる。このため、一つの第1磁石11のみを移動することでファラデー回転角の微調整ができるのみならず、二つ以上の第1磁石11を移動することで第1磁石11の移動量が小さい場合であっても、ファラデー回転角を大きく変動させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図10を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図10は、本発明の第2実施形態に係るファラデー回転子を示す断面図である。図10に示すように本実施形態のファラデー回転子5aは、第2磁石構造体20を構成する複数の第2磁石及び第3磁石構造体30を構成する複数の第3磁石が光軸LCに垂直な方向に移動可能とされる点において、第1実施形態のファラデー回転子5と異なる。
本実施形態の内部ケース40は、複数の調整用孔41Hに加えて、複数の調整用孔42H及び複数の調整用孔43Hが形成されている点において、第1実施形態の内部ケース40と異なる。また、それぞれの調整用孔42Hには、ねじ51と同じ構成のねじ52が螺入されており、それぞれの調整用孔43Hには、ねじ51と同じ構成のねじ53が螺入されている。本実施形態において、ねじ52,53は、ねじ51と共に位置調整部を構成している。
また、第2磁石構造体20を構成するそれぞれの第2磁石は、第1実施形態のそれぞれの第2磁石21よりもやや小さく形成され、光軸LCに垂直な方向に移動可能とされている。また、ヨーク25は、本実施形態のそれぞれの第2磁石に合わせて、第1実施形態のヨーク25が複数に分割された形状とされている。そして、分割されたそれぞれのヨークが、それぞれの第2磁石の外周面上に配置されている。そして、それぞれのねじ52の先端は、第2磁石に合わせて分割されたそれぞれのヨーク25の外周面に当接している。それぞれの第2磁石には、光軸LCを中心として外側に移動する力がかかっているので、ねじ52がヨーク25に当接することで、ねじ52はヨーク25に接しているそれぞれの磁石を光軸LCに垂直に光軸LC側に付勢している。従って、ねじ52が光軸LC側に螺入されると、螺入されたねじ52に対応する第2磁石は、分割されたヨーク25と共に光軸LCに垂直な方向に沿って光軸LC側に移動する。一方、ねじ52が光軸LCから離れる方向に螺出されると、第2磁石同士の反発力により、螺出されたねじ52に対応する第2磁石は光軸LCに垂直な方向に沿って外周側に移動する。このように位置調整部は、それぞれのねじ52の螺入・螺出により第2磁石構造体を構成する第2磁石を個別に移動することができる。なお、第1実施形態では、第2磁石構造体20を構成するそれぞれの磁石21が8つの場合を示した。しかし、8つの磁石を移動させることが煩雑となる場合には、第1磁石構造体10のように第2磁石を4つに分割しても良い。
また、本実施形態の第3磁石構造体30は、第3磁石構造体30を構成するそれぞれの第3磁石の磁化の向きが第2磁石構造体20を構成するそれぞれの第2磁石の磁化の向きと反対となる点において、本実施形態の第2磁石構造体20と異なる。また、ヨーク35は、本実施形態のヨーク25と同様の構成とされる。第3磁石の移動は、第2磁石の移動と同様にして、ねじ53の螺入・螺出により行われる。
このようなファラデー回転子5aを用いて光アイソレータとするには、第1実施形態の光アイソレータ1において、ファラデー回転子5に変えて本実施形態のファラデー回転子5aを用いればよい。ただし、外部ケース2の側面部2cおける調整用孔42H、43Hに対応する位置に、調整用孔を形成することが好ましい。
本実施形態のファラデー回転子5aのように、光軸LCに垂直に磁化される磁石が移動される場合、光軸LCの方向に沿って磁化される第1磁石11が移動される場合よりもファラデー回転素子4に印加される磁界の変動の影響が小さい。従って、第2磁石構造体20を構成するそれぞれの第2磁石、及び、第3磁石構造体30を構成するそれぞれの第3磁石のように、光軸LCに垂直に磁化される磁石を移動することにより、光軸LCの方向に沿って磁化される第1磁石11を移動する場合よりもファラデー回転角の微調整を行うことができる。
また、本実施形態のファラデー回転子5aでは、第2磁石構造体の第2磁石及び第3磁石構造体30の第3磁石の少なくとも一方と第1磁石構造体10の第1磁石11とを移動することができる。従って、第1磁石11の移動によりファラデー回転角の大きな調整を行うことができ、第2磁石及び第3磁石の少なくとも一方の移動によりファラデー回転角の微細な調整を行うことができる。これら二つの調整ができることにより、より多様なファラデー回転角の調整を行うことができる。
また、本実施形態のファラデー回転子5aでは、第2磁石構造体20の第2磁石及び第3磁石構造体30の第3磁石をそれぞれ移動することができる。従って、ファラデー回転素子4の光軸LCの前後方向において、ファラデー回転素子4に印加される磁界を調整することができる。このため、ファラデー回転素子4に印加される磁場の当該前後方向のバランスをとることができる。
なお、本実施形態では、第1磁石構造体10、第2磁石構造体20、第3磁石構造体30のそれぞれの磁石を移動することができるものとした。しかし、例えば、第2磁石構造体20の第2磁石を移動することができ、第1磁石構造体10及び第3磁石構造体30の磁石の移動ができない構成としても良い。或いは、第2磁石構造体20及び第3磁石構造体30のそれぞれの磁石を移動することができ、第1磁石構造体10の磁石の移動ができない構成としても良い。
以上、本発明について、第1、第2実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、出射口から入射する光が入射口から出射し、入射口から入射する光がを出射口から出射しないよう遮断するには、第2偏光子3bを90度回転させてば良い。つまり、上記実施形態において、第2磁石構造体20、第3磁石構造体30の第1磁石構造体10に対する光軸LC方向の位置関係は、第1磁石構造体10の第1磁石11の磁化の向きや、偏光子の偏光方向により入れ替わっても良い。
また、上記実施形態では、第1磁石構造体10、第2磁石構造体20、第3磁石構造体30のそれぞれの磁石を移動することができるものとした。しかし、それぞれの磁石構造体における磁石の少なくとも一つを移動するものとしても良い。
また、上記実施形態では、第1磁石構造体10は四つの第1磁石11から成るものとしたが、二つ以上の磁石であれば四つでなくても良い。同様に第2磁石構造体20、第3磁石構造体30において、第2磁石や第3磁石を移動させる場合、第2磁石や第3磁石の数は複数であれば、上記実施形態と異なる数でも良い。
また、上記実施形態の光アイソレータ1は、偏光板から成る偏光子を用いた偏波依存型の光アイソレータとした。しかし、本発明の光アイソレータはそれに限らない。例えば、偏光子として、複屈折結晶を用いる光アイソレータであっても良い。この場合、ファラデー回転素子4は、光軸LCの方向に一対の複屈折結晶で挟まれ、出射側のビームシフト板とファラデー回転子との間に偏光ローテータが配置される。複屈折結晶は、入射する光に対して複屈折を生じさせる素子であり、当該入射する光が互いに偏光が90度異なる常光と異常光とからなる場合に、それぞれの光が異なる屈折状態となる。偏光ローテータは、入射口側から入射する光の偏光方向を+45度回転させて出射し、出射口側から入射する光の偏光方向を−45度回転させて出射する素子である。
以上説明したように、本発明によれば、ファラデー回転角の調整をすることができるファラデー回転子、及び、それを用いた光アイソレータを提供することができ、ファイバレーザ装置や光通信等の産業分野で利用することができる。
1・・・光アイソレータ
2・・・外部ケース
3a,3b・・・偏光子
4・・・ファラデー回転素子
5,5a・・・ファラデー回転子
10・・・第1磁石構造体
11・・・第1磁石
20・・・第2磁石構造体
21・・・第2磁石
30・・・第3磁石構造体
31・・・第3磁石
40・・・内部ケース

Claims (9)

  1. ファラデー回転素子と、
    前記ファラデー回転素子に磁界を印加する一つ以上の磁石から成る磁石構造体と、
    前記磁石構造体の少なくとも一つの磁石を前記ファラデー回転素子を透過する光の光軸に垂直な方向に移動する位置調整部と、
    を備える
    ことを特徴とするファラデー回転子。
  2. 前記磁石構造体は、前記光軸を囲んで配置される複数の磁石を有し、
    前記位置調整部は、前記複数の磁石の少なくとも一つを前記光軸に垂直な方向に移動する
    ことを特徴とする請求項1に記載のファラデー回転子。
  3. 前記位置調整部は、前記複数の磁石の二つ以上を個別に前記光軸に垂直な方向に移動する
    ことを特徴とする請求項2に記載のファラデー回転子。
  4. 前記複数の磁石は前記ファラデー回転素子を囲んで配置されると共に前記光軸の方向に沿って互いに同一方向に磁化される
    ことを特徴とする請求項2に記載のファラデー回転子。
  5. 前記磁石構造体は、前記光軸及び前記ファラデー回転子を囲んで配置されると共に前記光軸の方向に沿って磁化される第1磁石構造体と、前記光軸の方向に沿って前記第1磁石構造体と並んで配置される第2磁石構造体とを有し、
    前記第2磁石構造体は、前記光軸に垂直な方向に磁化される前記複数の磁石から成り、
    前記位置調整部は、前記第2磁石構造体の前記複数の磁石の少なくとも一つを前記光軸に垂直な方向に移動する
    ことを特徴とする請求項2に記載のファラデー回転子。
  6. 前記第1磁石構造体は、前記光軸の方向に沿って互いに同一方向に磁化される前記複数の磁石から成り、
    前記位置調整部は、さらに前記第1磁石構造体の前記複数の磁石の少なくとも一つを前記光軸に垂直な方向に移動する
    ことを特徴とする請求項5に記載のファラデー回転子。
  7. 前記磁石構造体は、前記光軸の方向に沿って前記第1磁石構造体と並んで前記第2磁石構造体側と反対側に配置される第3磁石構造体を更に有し、
    前記第3磁石構造体は、前記第2磁石構造体の前記複数の磁石の磁化の方向と逆側の方向に磁化される前記複数の磁石から成り、
    前記位置調整部は、さらに前記第3磁石構造体の前記複数の磁石の少なくとも一つを前記光軸に垂直な方向に移動する
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のファラデー回転子。
  8. 前記複数の磁石は互いに反発するように磁化されており、
    前記位置調整部は、前記複数の磁石が互いに近づく方向に磁石を付勢ことで、前記複数の磁石の少なくとも一つを前記光軸側に移動する
    ことを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載のファラデー回転子。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のファラデー回転子と、
    前記ファラデー回転素子を前記光軸の方向に挟む一対の偏光子と、
    を備えることを特徴とする光アイソレータ。

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