JP7462309B2 - 偏光依存型光アイソレータ - Google Patents

偏光依存型光アイソレータ Download PDF

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Description

本発明は、偏光依存型光アイソレータに関する。
光通信や光計測等に用いられる半導体レーザー素子には、光アイソレータが用いられている。光アイソレータによって、反射光が半導体レーザー素子に戻りレーザー発振が不安定になる事が防止される。この光アイソレータは、偏光依存型(偏波依存型)と、偏光無依存型(偏波無依存型)に分けられる。
光通信や光送信に使われる半導体レーザー素子であるレーザーダイオード(Laser Diode:LD)の出射光の振動方向(偏光方向)は、一方向に定められる。従って、光通信や光送信には、偏光依存型の光アイソレータが用いられる。偏光依存型の光アイソレータとしては、例えば特許文献1又は2に開示の光アイソレータが挙げられる。
特許文献1には、2つの永久磁石を備えた2段型の光アイソレータが開示されている(特許文献1中の第2図参照)。2つの永久磁石は中空形状で、且つ互いに逆向きに磁化されている。従って、1段目の光アイソレータで入射光の偏光面は45°回転されると共に、2段目の光アイソレータで偏光面は-45°回転されて、光が出射される。よって、入射光と出射光の間で偏光面が同一方向となる為、光の入出射間で偏光方向の回転制御が不要となり、光アイソレータの位置決めが容易となる。
また特許文献2には、2つの磁石を備えた光アイソレータが開示されている(特許文献2中の図1参照)。磁石の断面形状は外形が円形状で、更に角形状の穴を備える。その穴にファラデー回転子が装填されている。また2つの磁石は直列に配置されており、対向する面は同極とされ、更に磁石の間に強磁性体のスペーサが配置されている。スペーサの材料としては、純鉄などが開示されている。スペーサを2つの磁石の間に配置する事で、磁石から発生する磁束の捕捉力が高まって、光アイソレータ外部への磁束の発散が低減される。従って、磁石の穴に配置されているファラデー回転子に印加される磁束が増加し、アイソレーション特性が向上可能である。
特開平02-272419号公報 特開2001-174754号公報
前記特許文献1、2開示の2つの光アイソレータとも、ファラデー回転子の印加磁石として中空の円形状の磁石を用いている。従って、光アイソレータ全体の寸法を磁石の外径以下に小さくする事は不可能であった。よって、これらの光アイソレータを搭載する回路基板の高さ寸法を抑える事が出来なかった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、小型化が可能で、充分なアイソレーション特性を有し、光の入射前と透過後で偏光方向の回転制御が不要となって位置決めが容易な偏光依存型光アイソレータの提供を目的とする。
前記課題は、以下の本発明により解決される。即ち、本発明の偏光依存型光アイソレータは、順方向の光の入射方向に2つの光アイソレータ素子が備えられ、2つの光アイソレータ素子がそれぞれ、偏光子、ファラデー回転子、及び検光子の各光学素子で構成され、更に外形形状が直方体又は立方体に成形された2つの永久磁石が備えられ、2つの永久磁石の同極どうしが対向して配置されており、更に少なくとも永久磁石の間に、磁性体から構成されるヨークが介在して配置されており、ヨークの端部が永久磁石の側面から突出しており、ヨークの端部の突出側の個々の永久磁石の側面に、光アイソレータ素子が1つずつ配置されており、2つのファラデー回転子に、互いに逆方向の磁力線が印加されており、個々のファラデー回転子は個々の永久磁石により飽和磁化されて、互いに45°の偏光面回転角を有すると共に、偏光面の回転方向は互いに逆方向であり、2つの永久磁石の側面は、光の入射方向に対して平行であり、各光学素子の光学面は、永久磁石の側面に対して角度θだけ傾斜して設けられており、2つの永久磁石の側面から遠ざかるに従い、2つの光アイソレータ素子の各光学面は角度θで以て互いに離れて行き、順方向の光の入射方向に於いて、1つ目の偏光子に入射される光の偏光方向は一方向に選択されており、1つ目の偏光子を透過後に1つ目のファラデー回転子に入射された光の偏光面が45°回転され、次に1つ目の検光子と2つ目の偏光子を透過し、更に2つ目のファラデー回転子に入射されて逆方向に光の偏光面が45°回転され、最後に光が2つ目の検光子から透過される事で、順方向の光の入射方向に於いて光の偏光面は、2つの光アイソレータ素子への入射前と透過後で同一方向に保持されており、更に順方向の光の入射方向に於ける1つ目の光アイソレータ素子によって、光の光路がヨークの端部から遠ざかる様にシフトされ、光路がヨークの端部で遮断されない事を特徴とする。
本発明の偏光依存型光アイソレータに依れば、2つの永久磁石が直方体又は立方体に成形されている。従って、中空の円形状の磁石を用いる光アイソレータに於ける、ファラデー回転子の外周を磁石で囲う必要が無くなる。よって、高さ寸法を抑える事が可能となり、光アイソレータの小型化が可能となる。
更に、永久磁石の外側に向かって発散する磁力線が、磁性体であるヨークの突出した端部に引き寄せられ、ファラデー回転子により多くの磁力線が平行に印加される。従って、所望の回転角を得る事ができ、充分なアイソレーション特性(40dB以上)が実現可能となる。
更に、2つのファラデー回転子の偏光面回転方向が逆方向なので、順方向の光の入射方向に於いて光の偏光面は、2つの光アイソレータ素子への入射前と透過後で、同一方向に保持される。従って、光の入射方向に於ける光アイソレータの前後方向で、光の偏光方向の回転制御が不要となり、光アイソレータの位置決めが容易となる。
更に、順方向の光の入射方向に於ける1つ目の光アイソレータ素子によって、光の光路がヨークの端部から遠ざかる様にシフトされ、光路がヨークの端部で遮断されない。従って、光の伝搬光路がヨークの突出端部で遮断される事態や、突出端部で予期しない方向への光の反射と云った事態が防止され、光アイソレータの光学特性や動作の安定化が図れる。
本発明に係る光アイソレータの実施形態を示す斜視図である。 図1の光アイソレータを示す平面図である。 (a)図1の光アイソレータに備えられる、永久磁石の着磁工程を示す斜視図である。(b)図3(a)で着磁された永久磁石から生じる磁力線を模式的に示す平面図である。 (a)図1の光アイソレータに備えられる、光学素子の構成の一例を示す模式図である。(b)図4(a)に示す各光学素子が接着され、1段目の光アイソレータ素子を示す模式図である。 (a)図3に示す各永久磁石に、各光アイソレータ素子が接着される工程を示す斜視図である。(b)図5(a)で接着された各光アイソレータ素子と永久磁石とを示す斜視図である。 (a)図5(b)に示す各光アイソレータ素子と永久磁石を、ヨークを挟んで接着する工程を示す斜視図である。(b)図6(a)で接着された各部品を示す斜視図である。 図6(b)で接着された永久磁石とヨークに於ける、磁力線の状態を模式的に示す平面図である。 図6(b)に示す各部品を、基台に接着する工程を示す斜視図である。 図1の光アイソレータに於ける、入射光の伝搬状態を模式的に示す平面図である。 順方向での光の伝搬路に於ける、偏光動作を示す説明図である。
本実施の形態の第一の特徴は、順方向の光の入射方向に2つの光アイソレータ素子が備えられ、2つの光アイソレータ素子がそれぞれ、偏光子、ファラデー回転子、及び検光子の各光学素子で構成され、更に外形形状が直方体又は立方体に成形された2つの永久磁石が備えられ、2つの永久磁石の同極どうしが対向して配置されており、更に少なくとも永久磁石の間に、磁性体から構成されるヨークが介在して配置されており、ヨークの端部が永久磁石の側面から突出しており、ヨークの端部の突出側の個々の永久磁石の側面に、光アイソレータ素子が1つずつ配置されており、2つのファラデー回転子に、互いに逆方向の磁力線が印加されており、個々のファラデー回転子は個々の永久磁石により飽和磁化されて、互いに45°の偏光面回転角を有すると共に、偏光面の回転方向は互いに逆方向であり、2つの永久磁石の側面は、光の入射方向に対して平行であり、各光学素子の光学面は、永久磁石の側面に対して角度θだけ傾斜して設けられており、2つの永久磁石の側面から遠ざかるに従い、2つの光アイソレータ素子の各光学面は角度θで以て互いに離れて行き、順方向の光の入射方向に於いて、1つ目の偏光子に入射される光の偏光方向は一方向に選択されており、1つ目の偏光子を透過後に1つ目のファラデー回転子に入射された光の偏光面が45°回転され、次に1つ目の検光子と2つ目の偏光子を透過し、更に2つ目のファラデー回転子に入射されて逆方向に光の偏光面が45°回転され、最後に光が2つ目の検光子から透過される事で、順方向の光の入射方向に於いて光の偏光面は、2つの光アイソレータ素子への入射前と透過後で同一方向に保持されており、更に順方向の光の入射方向に於ける1つ目の光アイソレータ素子によって、光の光路がヨークの端部から遠ざかる様にシフトされ、光路がヨークの端部で遮断されない偏光依存型光アイソレータと云う事である。
この構成に依れば、2つの永久磁石が直方体又は立方体に成形されている。従って、中空の円形状の磁石を用いる光アイソレータに於ける、ファラデー回転子の外周を磁石で囲う必要が無くなる。よって、高さ寸法を抑える事が可能となり、光アイソレータの小型化が可能となる。
更に、永久磁石の外側に向かって発散する磁力線が、磁性体であるヨークの突出した端部に引き寄せられ、ファラデー回転子により多くの磁力線が平行に印加される。従って、所望の回転角を得る事ができ、充分なアイソレーション特性(40dB以上)が実現可能となる。
更に、2つのファラデー回転子の偏光面回転方向が逆方向なので、順方向の光の入射方向に於いて光の偏光面は、2つの光アイソレータ素子への入射前と透過後で、同一方向に保持される。従って、光の入射方向に於ける光アイソレータの前後方向で、光の偏光方向の回転制御が不要となり、光アイソレータの位置決めが容易となる。
更に、順方向の光の入射方向に於ける1つ目の光アイソレータ素子によって、光の光路がヨークの端部から遠ざかる様にシフトされ、光路がヨークの端部で遮断されない。従って、光の伝搬光路がヨークの突出端部で遮断される事態や、突出端部で予期しない方向への光の反射と云った事態が防止され、光アイソレータの光学特性や動作の安定化が図れる。
また第二の特徴は、光アイソレータ素子毎に、偏光子、ファラデー回転子、及び検光子が光学面で接着されており、更に光アイソレータ素子が永久磁石の側面に接着されており、更に2つの永久磁石とヨークが接着されて基台に載置されている偏光依存型光アイソレータとした事である。
この構成に依れば、光アイソレータの構成部品間を直接接着する事で、余計な隙間や部品を介在させる事が無くなる為、光アイソレータの小型化が可能となる。
また第三の特徴は、同極どうしで対向して配置されている2つの永久磁石の磁極がS極であり、ヨークがS極側のみに配置されている偏光依存型光アイソレータとした事である。
この構成に依れば、ヨークの設置個数を最小限に抑えながら、永久磁石から発散しようとする磁力線をヨークの端部で引き寄せて集中させる事ができ、磁束密度が増加した状態で且つ平行な磁力線領域を各ファラデー回転子に効率良く印加可能となる。
以下、図1~図10を参照して本発明の実施形態に係る偏光依存型光アイソレータの一例を説明する。なお、図1、図2、図9、及び図10に示すX軸乃至Z軸は、それぞれの図で対応している。光の入射方向をZ軸、Z軸に直交する面のうち水平方向をX軸、垂直方向をY軸としている。本実施形態では、Z軸方向に沿って光アイソレータ素子2から光アイソレータ素子3へと向かう光の入射及び伝搬方向を順方向、逆に-Z軸方向に沿って光アイソレータ素子3から光アイソレータ素子2へと向かう光の伝搬方向を逆方向と記載する。
図1及び図2に示す様に、本発明に係る偏光依存型光アイソレータ1(以下、単に「光アイソレータ1」と記載)では、光アイソレータ素子2が永久磁石4の側面に配置されていると共に、光アイソレータ素子3が永久磁石5の側面に1つずつ配置されている。更に、光アイソレータ素子2の側面は永久磁石4の側面に接着されていると共に、光アイソレータ素子3の側面は永久磁石5の側面に接着されている。
光アイソレータ素子2は、偏光子2a、ファラデー回転子2c、及び検光子(偏光子)2bから構成されている。また光アイソレータ素子3も、偏光子3a、ファラデー回転子3c、及び検光子(偏光子)3bから構成されている。各ファラデー回転子2c又は3cは、永久磁石4又は5から印加される磁力線により飽和磁化され、45°偏光面を回転させる。また各光学素子のそれぞれの光学面には、SiO2/TiO2等の反射防止コートを施す事が望ましい。
光アイソレータ1に備えられる2つの永久磁石4と5は、外形形状が同一形状に成形されており、図1と図2ではそれぞれ直方体に成形されている。なお、永久磁石4と5の外形形状は、図示の直方体の他に立方体でも良い。永久磁石4と5は、同じ強さの磁力線を発する事が好ましい為、同一材料、同一形状、及び同一体積が好ましい。
光アイソレータ1では、2つの永久磁石4及び5を直方体又は立方体に成形するので、中空の円形状の磁石を用いる光アイソレータに於ける、ファラデー回転子の外周を磁石で囲う必要が無くなる。よって、高さ寸法を抑える事が可能となり、光アイソレータ1の小型化が可能となる。
更に、互いの永久磁石4と5は、同極どうしが対向して配置されている。図1と図2ではS極どうしの磁極が対向配置されているが、N極どうしを対向配置しても良い。
更に少なくとも永久磁石4と5の間には、磁性体から構成されるヨーク6が介在して配置されている。ヨーク6の左右の側面に、永久磁石4又は5がそれぞれ配置され、接着されている。
更に、永久磁石4及び5とヨーク6が、基台7上に載置されて配置される。従って、基台7によって光アイソレータ1全体が任意の箇所に実装可能な、いわゆる表面実装型の光アイソレータとして構成されている。
2個の永久磁石4と5の着磁方向は、光の入射方向(図1と図2の矢印Z軸方向)と平行に着磁されている。更に、それぞれの着磁方向は図3(a)に示す様に反対方向(即ち反発し合う方向)に設定されている。よって図3(b)より、各永久磁石4、5のN極から放出された磁力線(図中の矢印二点鎖線)は、S極付近で反発し合うと共に、各S極へと吸収されて行く。
2個の永久磁石4と5の着磁方向を互いに反対方向に配置しただけでは、図3(b)に示す様に各永久磁石4又は5の前後左右方向へと発散する磁力線が多く発生してしまい、ファラデー回転子2c又は3cの偏光回転に必要な磁束密度が得られない問題が生ずる。
具体的には、非円筒形である直方体又は立方体の永久磁石(図1と図2では、永久磁石4と5)を備える光アイソレータでは、N極から発せられた磁力線の内、各ファラデー回転子へと印加されない磁力線は、各ファラデー回転子の磁化には関わらない。一例として、直方体又は立方体の永久磁石を備える光アイソレータでは、永久磁石から発せられた磁力線の内、約75%の磁束は各ファラデー回転子に印加されず、残り約25%の磁束分しか各ファラデー回転子の磁化に貢献しないとの試算を得ている。
しかし光アイソレータ1に於いては、ファラデー回転子2c又は3cが、ファラデー効果により透過光の偏光面を45°回転させる為には、永久磁石4又は5から少なくとも飽和磁化される為の磁界が印加される必要がある。そこで永久磁石4又は5を配置する場合、ファラデー回転子2c又は3cに対して少なくとも飽和磁界を印加可能となるよう、ファラデー回転子2c又は3cの磁化に貢献しない無効な磁束分まで予め考慮して、永久磁石4又は5の材料や形状、体積を決定しなければならなかった。
又は、ファラデー回転子2cと3cに於ける光の入射方向の厚みを増加させて、45°の偏光面回転角(以下、「回転角」と記載)を得る必要があった。
光アイソレータ1の小型化の為には、各構成部品の寸法は抑制したい。従って、ファラデー回転子2cと3cの厚みを抑制する場合、永久磁石4及び5の磁束密度を上げる事が考えられる。しかし磁束密度を上げる為には永久磁石4と5が大きくなってしまう。また永久磁石4と5が大きくなると、光アイソレータ1全体も大きくなってしまう為、光アイソレータ1の小型化が困難になる。そこでファラデー回転子2cと3c、及び永久磁石4と5共に寸法拡大を防止しながら、ファラデー回転子2c及び3cへ印加する磁束密度を向上させる必要がある。
そこで本出願では、図1、図2、図6、及び図7に示す様に、光アイソレータ1にヨーク6を備える。図7より、N極から発生した磁力線(図中、二点鎖線)は、磁力線を発した永久磁石4又は5のS極及びヨーク6に引き寄せられる事で、永久磁石4又は5の側面に分布する。
本発明に係る光アイソレータ1では、ファラデー回転子2c又は3cが配置されている側の永久磁石4又は5の側面から、ヨーク6の端部が突出している(図2、図7、図9参照)。一方、ファラデー回転子2c又は3cが配置されない永久磁石4及び5側面に面するヨーク端部は、磁石4又は5の各側面から若干奥まって配置されている(図2、図7、図9参照)。従って、突出したヨーク6端部側により多くの磁力線が引き寄せられる(即ち、図7に於けるヨーク6上側の端面よりも下側の端面に、より多くの磁力線が引き寄せられる)。よって、ヨーク6突出側の永久磁石4又は5側面に配置された光アイソレータ素子2又は3に於ける各ファラデー回転子2c又は3cに、より多くの磁力線が印加される事となり、各ファラデー回転子2c又は3cが容易に飽和磁化され、永久磁石4又は5やファラデー回転子2c又は3cの大型化を抑制又は防止出来る。
更にファラデー回転子2c又は3cの偏光面回転方向及び回転角は、印加される磁力線の特に光入射方向(Z軸方向)と平行な磁力線成分の強さに依存する。
従って、永久磁石4又は5の磁力線の強さが、ファラデー回転子2c又は3cの飽和量に十分足りるとしても、ファラデー回転子2c又は3cの光透過領域に飽和量として十分な有効磁束が印加されなければ、ファラデー回転子2c又は3cは所望の回転角を得ることが出来ない。即ち、光アイソレータ1に於いては、永久磁石4又は5そのものの絶対値の磁力線の強さだけで無く、ファラデー回転子2c又は3cの光透過領域に印加される磁力線がどれほど光入射方向に対して平行であるかと云う、平行度も考慮されなければならない。
前記図3(b)に示すようにN極から放出された磁力線はS極に向かう際、連続的にループを形成するため、光の入射方向(前記Z軸方向)に対し真に平行となる磁力線領域は殆ど無い。よってヨーク6が無い場合、ファラデー回転子2c又は3cを永久磁石4又は5の側面に配置する際、極めて正確に位置決めしないと、Z軸方向に平行な磁力線領域からファラデー回転子2c又は3cが外れ、ファラデー回転子2c又は3cを飽和磁化出来ない。従ってヨーク6が無いと、永久磁石4又は5に対するファラデー回転子2c又は3cの位置決めに手間取り、光アイソレータ1の歩留り向上を阻害してしまう。
更に、磁力線は最短経路を通ってN極からS極に向かう性質がある為、大きなループを描くように永久磁石の外側に向かって発散する磁力線成分もある。従って、この磁力線成分が光アイソレータ1からの漏れ磁束となり、光アイソレータ1外部の他の光学部品に悪影響を及ぼす恐れもある。
そこでヨーク6を設けると共に、ヨーク6端部を永久磁石4又は5の側面からファラデー回転子2c又は3c側へと突出させる事で、磁力線がヨーク6端部に向かって真っ直ぐに引き寄せられ、ヨーク6端部付近までZ軸方向に対する平行度が保たれる(図7参照)。従ってヨーク6を設けない形態に比べ、平行となる磁力線成分の領域がZ軸方向に拡大され、ファラデー回転子2c及び3cの飽和磁化に於いて有効な磁束が増大する。
Z軸に平行な直線の磁力線領域内であれば、どこにファラデー回転子2c又は3cを配置しても所望の回転角を得る事が出来る。従って、Z軸方向に於けるファラデー回転子2c又は3cの位置決め精度が緩やかとなる為、ファラデー回転子2c又は3cの位置決めを速やかに完了させる事が可能となり、光アイソレータ1の歩留り向上が図れる。
更に、漏れ磁束となっていた発散磁力線成分も、ヨーク6端部に引っ張られて光アイソレータ1内部に導かれる為、光アイソレータ1外部の他の光学部品に対する悪影響を防止する事も出来る。
各永久磁石4及び5は、ヨーク6の側面に互いに反発力を有しながらも接着される。ヨーク6のZ軸方向に於ける厚みは、ヨーク6内部で各永久磁石4及び5の磁力線が交叉しない程度の厚みが望ましい。厚みの上限値としては、磁力線の引き寄せによるアイソレータ特性の効果が著しく低下しない程度とする。本実施形態では一例として0.6mm以下とする。更に厚みの下限値としては、永久磁石4と5の同極間での反発力が増大し、ヨーク6への双方の永久磁石4と5の接着作業性が困難とならない程度の厚みが、最低限必要とある。本実施形態では一例として0.2mm以上とする。
ヨーク6端部の永久磁石4又は5側面からの突出量は、永久磁石4又は5の大型化や組成変更を行う事無く、ファラデー回転子2c又は3cが飽和磁化可能な程度とする。本実施形態では、飽和磁化として13kG(1.3T)以上が望ましい。飽和磁化が高い程、永久磁石4又は5から発生している磁束の捕捉力(吸引力)が高くなる為であり、その効果は13kG以上で認められる。
更に光アイソレータ1では、突出したヨーク6端部のY軸方向に於ける上下端を、図6(a)に示す様に面取りする。従って、ファラデー回転子2c又は3cの光透過領域に磁力線をより効率的に印加する事が可能となる。
ヨーク6としては、鉄(Fe)、純鉄、パーマロイB、パーマロイD、ケイ素鋼、SUS403の何れかを使用する。
なお本実施形態では、S極どうしの磁極対向を説明したが、N極どうしの磁極対向でも良い。但し、磁力線が吸収される磁極であるS極を対向させ、更にS極側である対向面間にのみヨーク6を配置した形態が、最も好ましい。その理由は、ヨークの設置個数を最小限の1個に抑えながら、永久磁石4又は5から発散しようとする磁力線をヨーク6の端部で引き寄せて集中させる事ができ、磁束密度が増加した状態で且つ平行な磁力線領域を各ファラデー回転子2c又は3cに効率良く印加可能となる為である。無論、N極側にもヨークを配置しても良い。
永久磁石4及び5の材料としては、ファラデー回転子2c又は3cを飽和磁化させる必要性から高性能な希土類磁石が望ましく、具体的にはSm-Co系磁石やNdFeB系磁石が挙げられる。
更に各永久磁石4と5は、同極どうしが対向配置されている為、永久磁石4及び5の側面に分布する磁力線の向き、及び各ファラデー回転子2c又は3cに印加される磁力線の向きは、互いに逆方向となる。従って、ファラデー回転子2cと3cでは透過する光の偏光面の回転方向は、同一角度ながら逆方向となる。
図1、図2、及び図4より、偏光子2a、ファラデー回転子2c、検光子2b、及び偏光子3a、ファラデー回転子3c、検光子3bの各光学素子は、外形形状が直方体に形成される。
光アイソレータ1は、図示しない光の順方向での入射方向(図1及び図2の矢印Z軸方向)から見て、1つ目の光アイソレータ素子2を1段目、2つ目の光アイソレータ素子3を2段目とする、2段型の光アイソレータとして構成されている。1段目のファラデー回転子2cの偏光面回転方向は、矢印Z軸方向から見て反時計方向に設定されている。一方、2段目のファラデー回転子3cの偏光回転方向は、矢印Z軸方向から見て時計方向に設定されている。
偏光子2a及び3aは、偏光吸収及び透過型の光学素子である。また検光子2b、3bも偏光吸収及び透過型の偏光子である。従って、光アイソレータ1は、偏光依存型である。検光子2bの偏光透過方向は、矢印Z軸方向から見て、偏光子2aの偏光透過方向に対して反時計方向に45°異なる様に設定される。また検光子3bの偏光透過方向は、矢印Z軸方向から見て、偏光子3aの偏光透過方向に対して時計方向に45°異なる様に設定される。なお、検光子2bと偏光子3aの偏光透過方向は、Z軸方向から見て同一方向に設定される。
光アイソレータ素子2又は3を構成する各光学素子の光学面の面積は、同一に形成される。また光アイソレータ素子2又は3を構成する各光学素子の厚みも、光アイソレータ素子2又は3間で同一に形成される。
更に図4(b)に示す様に、ファラデー回転子2cの光学面には、それぞれ偏光子2a又は検光子2bが接着され、光アイソレータ素子2が構成されている。なお、光アイソレータ素子3に於ける、偏光子3a、ファラデー回転子3c、及び検光子3bも、光アイソレータ素子2と同様に各光学素子の光学面が接着されて構成される。
ファラデー回転子2c及び3cは、一例としてBi置換希土類鉄ガーネット結晶で構成される。またファラデー回転子2c及び3c共に、同一材料及び同一工法で製作される事が、製造コストや製造工程の抑制が図られて好ましいと共に、同一の磁束密度で飽和磁化可能となり、光アイソレータ1の動作制御が容易となる。
前記の通り光アイソレータ素子2又は3は、図5に示される様に各永久磁石4又は5の側面に接着されて配置される。配置の際、光アイソレータ素子2又は3を構成する各光学素子の光学面は、永久磁石4又は5の側面に対して角度θだけ傾斜して設けられる(図2参照)。従って、2つの永久磁石4及び5の側面から遠ざかる(図2では下方に向かう方向)に従い、2つの光アイソレータ素子2及び3の各光学面は角度θで以て互いに離れて行く。
なお、光アイソレータ素子2又は3が接着される永久磁石4又は5の側面は、Z軸に対して平行に配置される。角度θだけ各光学素子の光学面が傾斜される事により、発光源(例えばLD)から入射された光が、各光学素子の光学面で反射又は散乱されても、その光が戻り光として発光側に戻る事が防止出来る。
図9では、順方向に於ける光の入射及び伝搬光路を、二点鎖線で示している。また図9の(A)~(C)は、光アイソレータ1に於ける順方向での光路の各断面を示しており、符号(A)での断面に於ける光の偏光状態が図10(a)に示されている。同様に符合(B)断面に於ける光の偏光状態が図10(b)に、符合(C)断面に於ける光の偏光状態が図10(c)にそれぞれ示されている。
順方向に於いて偏光子2aに入射される光の偏光方向は、図示しない発光源から出射される光の長軸側偏光方向の一方向に、予め選択されている。更にその偏光方向は、偏光子2aの偏光透過軸方向と同一方向に調整されている。本実施形態では一例として図9符合(A)断面及び図10(a)に示す様に、X軸方向に平行な水平方向に選択されている。従って、一方向に選択されている光の偏光面はその状態を保持したまま、1つ目の偏光子2aを透過し、その後ファラデー回転子2cに入射される。
1つ目のファラデー回転子2cが飽和磁化されている事により、入射された光の偏光面はZ軸方向から見て45°反時計方向に回転される(図10(a)から図10(b)への回転)。
偏光面が45°回転された光は、ファラデー回転子2cを透過し、その後1つ目の検光子2bに入射される。検光子2bの偏光透過軸方向は、偏光子2aと45°反時計周りに異なる方向に調整されている為、図10(b)の偏光面を保持したまま光は検光子2bを透過して、光アイソレータ素子2から出射される。
図9より、偏光子2aに於ける光学面2a1の傾斜角度θ、及び外部空間の屈折率と偏光子2aの屈折率の差分により、偏光子2aに入射した光は光アイソレータ素子2内部で、X軸方向へと光路がシフトされながら伝搬する。よって、突出したヨーク6端部から遠ざかる様に光アイソレータ素子2内部で外側へと水平方向に、光の光路がシフトされる。
また、光アイソレータ素子2から光が出射される際に、光の伝搬方向に対する検光子2bの光学面2b1の傾斜角度φ、及び外部空間の屈折率と検光子2bの屈折率の差分により、光アイソレータ素子2内部でX軸方向へとシフトしていた光路は、光学面2b1から出射する際に屈折され、Z軸と平行に出射し、光アイソレータ素子3の偏光子3aへと入射される。
図9より、光学面2b1から出射した時の光路がヨーク6の突出した端部で遮断されない程度まで、光アイソレータ素子2内部で光路がシフトされる様に、θの角度値を設定する。本実施形態ではθは少なくとも4°以上が好ましい。更に光学面2b1面上からの光の出射を考慮するとθは12°以下が好ましい。またφは、θの設定値に応じて、φ+θが180°の関係を満足する様に導出可能である。
よって光の伝搬光路がヨーク6の突出端部で遮断される事態や、突出端部で予期しない方向への光の反射と云った事態が防止され、光アイソレータ1の光学特性や動作の安定化が図れる。
光アイソレータ素子2から出射され図10(b)の偏光面を有する光は、次に順方向の光の入射方向に於いて2つ目の偏光子3aに入射する。検光子2bと偏光子3aの偏光透過方向は、Z軸方向から見て同一方向に設定されている為、光の偏光面は図10(b)の状態を保持したまま偏光子3aを透過し、その後ファラデー回転子3cに入射される。
2つ目のファラデー回転子3cが飽和磁化されている事により、入射された光の偏光面はZ軸方向から見て45°逆方向(時計方向)に回転される(図10(b)から図10(c)への回転)。
偏光面が45°回転された光は、ファラデー回転子3cを透過し、最後に2つ目の検光子3bに入射される。検光子3bの偏光透過軸方向は、偏光子3aと45°時計周りに異なる方向に調整されている為、図10(c)の偏光面を保持したまま光は検光子3bを透過して、光アイソレータ素子3から出射される。
図9より、Z軸方向に対する偏光子3aの光学面の傾斜角度φ、及び外部空間の屈折率と偏光子3aの屈折率の差分により、偏光子3aに入射した光は光アイソレータ素子3内部で、-X軸方向へと光路がシフトされながら伝搬する。
また、光アイソレータ素子3から光が出射される際に、光の伝搬方向に対する検光子3bの光学面3b1の傾斜角度θ、及び外部空間の屈折率と検光子3bの屈折率の差分により、光アイソレータ素子3内部で-X軸方向へとシフトしていた光路は、光学面3b1から出射する際に屈折され、Z軸と平行に出射される。
前記の通り、光アイソレータ素子2又は3を構成する各光学素子の厚みは同一に設定されている。従って、光アイソレータ素子2内部でX軸方向にシフトされたシフト量は、光アイソレータ素子3内部での-X軸方向へのシフト量で相殺される。よって、検光子3bの光学面3b1から出射された光の光路は、断面(A)と同じ伝搬位置に戻る。
図10(a)と図10(c)の比較から明らかな様に、順方向の光の入射方向に於いて光の偏光面は、2つの光アイソレータ素子2及び3への入射前(即ち光アイソレータ素子2への入射前)と透過後(即ち光アイソレータ素子3の透過後)で、同一方向であるX軸方向に保持されている事が分かる。従って、光の入射方向に於ける光アイソレータ1の前後方向で、光の偏光方向の回転制御が不要となり、光アイソレータ1の位置決めが容易となる。
なお、-Z軸方向すなわち逆方向に光が伝搬して、検光子3bに入射した光は、検光子3bの偏光透過方向に平行な偏光面のみ透過し、次にファラデー回転子3cで更に45°偏光面が回転され、図10(b)の偏光面に対して90°異なる偏光面となる。従って偏光子3aで遮断される為、高い消光比(消光特性)が達成される。更に、永久磁石4及び5の外側に向かって発散する磁力線が、磁性体であるヨーク6の突出した端部に引き寄せられ、ファラデー回転子2c又は3cにより多くの磁力線が平行に印加される。従って、所望の回転角を得る事ができ、充分なアイソレーション特性(40dB以上)が実現可能となる。
更に、光アイソレータ素子2又は3を構成する各光学素子の光入出射面が接着され、隙間空間の発生が防止されている。併せて前記の通り、各光学素子のそれぞれの光学面に反射防止コートを施す事により、各光学素子への光の入出射時のフレネル反射を防止する事が出来る。
光アイソレータ素子2又は3が各側面に接着された永久磁石4又は5と、永久磁石4又は5が接着されたヨーク6の各構成部品は、図8に示される様に1枚の基台7上に載置されて接着される。基台7にはアルミナセラミックスやジルコニアセラミックス、非磁性ステンレス等が用いられる。特に望ましい材料は非磁性材料である。その理由はファラデー回転子2c又は3cに印加される磁力線強度の低下及び印加方向の変動等が防止され、所望のファラデー効果の発揮が図る為である。
各光学素子の光学面どうしの接着や、永久磁石4又は5とヨーク6との接着、及び永久磁石4、5とヨーク6の基台7への接着は、接着剤や溶接、又はねじ止めと云った物理的手段から適宜選択可能である。特に量産性や各構成部品の特性低下防止の点で好ましい固定方法は、半田付けである。半田材としては、例えば約273℃で溶融可能な、Au/Snを含有する低温半田材が有効である。更に、半田材が溶着可能となる様に所定の金属を予め成膜してメタライズしておく事が望ましい。メタライズずる金属としては、例えば「Cr、Ni、Au」、或いは「Cr、Pt、Au」、或いは「Ti、Pt、Au」の組み合わせが挙げられる。
光アイソレータ1の構成部品間を直接接着する事で、余計な隙間や部品を介在させる事が無くなり、その分、光アイソレータ1の小型化が可能となる。
光アイソレータ1に伝搬される光の中心波長は1.31μm(O-band)や、1.55μm(C-band)が挙げられると共に、伝搬光の中心波長を複数波長域とする事が望ましい。その理由は、複数波長域で同時に市場要求を満足する波長多重通信方式に対応して光路動作が可能となり、大容量通信にも対応出来る為である。
以下に本発明に係る実施例を説明するが、本発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。
本実施例の偏光依存型光アイソレータは、図1~図10に示す構造及び光伝搬動作を有する。なお、前記実施形態と重複する説明は、省略若しくは簡略化して説明する。光アイソレータ素子2及び3を構成する各光学素子のそれぞれの光学面には、SiO2/TiO2の反射防止コートを施した。更に各光学素子に於けるθは6°に設定した。
また本実施例では、S極どうしを対向させて2つの永久磁石4及び5を配置すると共に、1つのヨーク6を永久磁石(4及び5)のS極間に介在させた。各永久磁石4及び5はSm-Co系磁石とすると共に、ヨーク6の材料には鉄(Fe)を使用した。またヨーク6の厚みは0.3mmとした。なお飽和磁化は13kG(1.3T)とした。
更に基台7には、ジルコニアセラミックスを用いた。
本実施例の偏光依存型光アイソレータに、順方向に光を入射させて光の伝搬動作を確認したところ、光の偏光面が2つの光アイソレータ素子2及び3への入射前と透過後で、同一方向に保持されている事が確認された。
一方、逆方向に光を伝搬させたところ、40dB以上のアイソレーション特性が確認され、高い消光比(消光特性)が達成されている事が確認された。なお、伝搬光の中心波長は1.31μmとした。
1 偏光依存型光アイソレータ
2、3 光アイソレータ素子
2a、3a 偏光子
2a1、3a1 順方向での光伝搬路に於ける、偏光子の光入射光学面
2b、3b 検光子
2b1、3b1 順方向での光伝搬路に於ける、検光子の光出射光学面
2c、3c ファラデー回転子
4、5 永久磁石
6 ヨーク
7 基台
θ 永久磁石の側面及び光の伝搬方向に対する、光学素子の光学面の傾斜角度
φ 光の伝搬方向に対する、光学素子の光学面の傾斜角度

Claims (3)

  1. 順方向の光の入射方向に2つの光アイソレータ素子が備えられ、
    2つの光アイソレータ素子がそれぞれ、偏光子、ファラデー回転子、及び検光子の各光学素子で構成され、
    更に外形形状が直方体又は立方体に成形された2つの永久磁石が備えられ、2つの永久磁石の同極どうしが対向して配置されており、
    更に少なくとも永久磁石の間に、磁性体から構成されるヨークが介在して配置されており、
    ヨークの端部が永久磁石の側面から突出しており、
    ヨークの端部の突出側の個々の永久磁石の側面に、光アイソレータ素子が1つずつ配置されており、
    2つのファラデー回転子に、互いに逆方向の磁力線が印加されており、
    個々のファラデー回転子は個々の永久磁石により飽和磁化されて、互いに45°の偏光面回転角を有すると共に、偏光面の回転方向は互いに逆方向であり、
    2つの永久磁石の側面は、光の入射方向に対して平行であり、
    各光学素子の光学面は、永久磁石の側面に対して角度θだけ傾斜して設けられており、
    2つの永久磁石の側面から遠ざかるに従い、2つの光アイソレータ素子の各光学面は角度θで以て互いに離れて行き、
    順方向の光の入射方向に於いて、1つ目の偏光子に入射される光の偏光方向は一方向に選択されており、1つ目の偏光子を透過後に1つ目のファラデー回転子に入射された光の偏光面が45°回転され、次に1つ目の検光子と2つ目の偏光子を透過し、更に2つ目のファラデー回転子に入射されて逆方向に光の偏光面が45°回転され、最後に光が2つ目の検光子から透過される事で、順方向の光の入射方向に於いて光の偏光面は、2つの光アイソレータ素子への入射前と透過後で同一方向に保持されており、
    更に順方向の光の入射方向に於ける1つ目の光アイソレータ素子によって、光の光路がヨークの端部から遠ざかる様にシフトされ、光路がヨークの端部で遮断されない偏光依存型光アイソレータ。
  2. 前記光アイソレータ素子毎に、前記偏光子、前記ファラデー回転子、及び前記検光子が前記光学面で接着されており、更に前記光アイソレータ素子が前記永久磁石の側面に接着されており、更に2つの前記永久磁石と前記ヨークが接着されて基台に載置されている請求項1に記載の偏光依存型光アイソレータ。
  3. 同極どうしで対向して配置されている2つの前記永久磁石の磁極がS極であり、前記ヨークがS極側のみに配置されている請求項1又は2に記載の偏光依存型光アイソレータ。
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