JPWO2019239684A1 - ファラデー回転子及び磁気光学素子 - Google Patents

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Abstract

安定して45°の回転角が得られ、さらに小型なファラデー回転子及び磁気光学素子を提供する。光が通過する貫通孔がそれぞれ設けられた第1〜第3の磁石体(11〜13)を有する磁気回路(2)と、貫通孔(2a)内に配置され、かつ光が透過する常磁性体からなるファラデー素子(14)とを備え、光が貫通孔(2a)を通過する方向を光軸方向としたときに、第1の磁石体(11)は光軸方向に垂直な方向に、かつ貫通孔側がN極となるように着磁されており、第2の磁石体(12)は光軸方向に平行な方向に、かつ第1の磁石体(11)側がN極となるように着磁されており、第3の磁石体(13)は光軸方向に垂直な方向に、かつ貫通孔側がS極となるように着磁されており、第1〜第3の磁石体(11〜13)の光軸方向に沿う長さがファラデー素子(14)の光軸方向に沿う長さの0.56倍以上であり、ファラデー素子(14)の上記長さが15mm未満であることを特徴とする。

Description

本発明は、ファラデー回転子及び磁気光学素子に関する。
光アイソレータは、光を一方向だけに伝搬し、反射して戻る光を阻止する磁気光学素子である。光アイソレータは、光通信システムやレーザー加工システム等に用いられるレーザー発振器に使用される。
従来、光通信システムで使用される波長域は主に1300nm〜1700nmであり、光アイソレータにおけるファラデー回転子のファラデー素子には、希土類鉄ガーネットが用いられていた。
一方で、レーザー加工等に用いられる波長は光通信帯域よりも短波長であり、主に1000nm付近である。この波長域においては、上記希土類鉄ガーネットは光吸収が大きいため、使用することができない。そのため、一般的には常磁性体結晶からなるファラデー素子が使われており、特にテルビウム・ガリウム・ガーネット(TGG)が広く知られている。
光アイソレータとして用いるためには、ファラデー回転による回転角(θ)が45°である必要がある。このファラデー回転角は、ファラデー素子の長さ(L)、ベルデ定数(V)、光軸と平行な磁束密度(H)と下記の式(1)の関係にある。
θ=V・H・L 式(1)
このうち、ベルデ定数は材料に依存する特性である。そのため、ファラデー回転角を調整するためには、ファラデー素子の長さや、ファラデー素子に加わる光軸と平行な磁束密度を変化させる必要がある。特に、近年はデバイスの小型化が求められていることから、ファラデー素子や磁石の大きさを調整するのではなく、磁石の構造を変えることで、ファラデー回転子に加わる磁束密度の向上が図られている。
例えば、下記の特許文献1には、第1〜第3の磁石により構成された磁気回路と、ファラデー素子とを備えるファラデー回転子が開示されている。第1の磁石は、光軸と垂直の方向であり、かつ光軸に向かう方向に磁化されている。第2の磁石は、光軸と垂直の方向であり、かつ光軸から離れる方向に磁化されている。これらの間に第3の磁石が配置されている。第3の磁石は、光軸と平行な方向であり、かつ第2の磁石から第1の磁石に向かう方向に磁化されている。この磁気回路では、第1の磁石と第2の磁石の光軸方向に沿う長さをL2、第3の光軸方向に沿う長さをL3としたとき、L2/10≦L3≦L2の関係が成立するように構成されている。
特開2009−229802号公報
特許文献1に記載の構成で磁気回路を形成すると、第1の磁石と第3の磁石の接着部、第2の磁石と第3の磁石の接着部付近で最も磁束密度の大きい領域が形成される。さらに、その両領域を繋ぐ第3の磁石と同等の長さの内部空間に、磁束密度が大きく、かつ、安定した領域が形成される。
ところで、特許文献1では、上記領域を超える大きさのファラデー素子が用いられている。これは、TGGのような常磁性体結晶はベルデ定数が小さいため、所望のファラデー回転角を得るためには、ファラデー素子の長さも重要となるためである。ところが、上記のように安定した磁束密度を示す領域より大きな素子を用いると、ファラデー回転子の作製時にファラデー素子の位置がずれた場合、ファラデー素子に加わる磁束密度に偏りが生じ得る。その結果、ファラデー回転角のばらつきが顕著になり、所望のファラデー回転角を安定して得ることが難しくなるという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、安定して45°のファラデー回転角が得られるファラデー回転子及び磁気光学素子を提供することを目的とする。
本発明のファラデー回転子は、光が通過する貫通孔がそれぞれ設けられた第1〜第3の磁石体を有する磁気回路と、貫通孔内に配置されており、かつ光が透過する常磁性体からなるファラデー素子とを備え、磁気回路は、第1〜第3の磁石体が前後方向に同軸上にこの順序で配置されてなり、光が磁気回路の貫通孔を通過する方向を光軸方向としたときに、第1の磁石体は、光軸方向に垂直な方向に、かつ貫通孔側がN極となるように着磁されており、第2の磁石体は光軸方向に平行な方向に、かつ第1の磁石体側がN極となるように着磁されており、第3の磁石体は、光軸方向に垂直な方向に、かつ貫通孔側がS極となるように着磁されており、第1の磁石体、第2の磁石体及び第3の磁石体のそれぞれの光軸方向に沿う長さが、ファラデー素子の光軸方向に沿う長さに対して0.56倍以上であり、ファラデー素子の光軸方向に沿う長さが15mm未満であることを特徴とする。上記のような構成によれば、第1の磁石体と第2の磁石体の接着部、第2の磁石体と第3の磁石体の接着部付近で最も磁束密度の大きい領域が形成されやすくなる。ここで、第1〜第3の磁石体の光軸方向に沿う長さを、ファラデー素子の光軸方向に沿う長さに対して一定以上とすることで、組み立て時にファラデー素子の位置ずれによるファラデー回転効果のずれ、変動を抑えることができる。さらに、配置されるファラデー素子の光軸方向に沿う長さを15mmよりも短くすることで、小型のファラデー回転子を形成することができる。
本発明のファラデー回転子では、常磁性体がガラス材であることが好ましい。
本発明のファラデー回転子では、ガラス材が、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tmから選択される少なくとも1種の希土類元素を含有することが好ましい。特にTbを含有することが好ましい。
本発明のファラデー回転子では、ガラス材が、モル%の酸化物換算でTbを40%より多く含有し、全Tbに対するTb3+の割合が、モル%で55%以上であることが好ましい。このようなガラス材は、ベルデ定数が0.2min/Oe・cm以上であり、従来のTGGのベルデ定数(0.13min/Oe・cm)よりも大きいことから、より小型のファラデー素子を作製しやすくなる。
本発明のファラデー回転子は、磁気回路における貫通孔の断面積が、100mm以下であることが好ましい。貫通孔の断面積を100mm以下にすることで、磁束密度が大きくなりやすいため、小型化しやすくなる。
本発明の磁気光学素子は、上記ファラデー回転子と、ファラデー回転子の磁気回路の光軸方向における一方端に配置されている第1の光学部品及び他方端に配置されている第2の光学部品とを備え、磁気回路の貫通孔を通過する光が、第1の光学部品及び第2の光学部品を通過することを特徴とする。
本発明の磁気光学素子では、第1の光学部品及び第2の光学部品が偏光子であってもよい。
本発明によれば、安定して45°のファラデー回転角が得られるファラデー回転子及び磁気光学素子を提供することができる。
図1は、本発明のファラデー回転子の構造の一例を示す模式的断面図である。 図2は、第2の磁石体が長い磁気回路の貫通孔に生じる磁場強度分布を表す模式図である。 図3は、第2の磁石体が短い磁気回路の貫通孔に生じる磁場強度分布を表す模式図である。 図4は、本発明における第1の磁石体の構造の一例を示す図である。 図5は、本発明における第2の磁石体の構造の一例を示す図である。 図6は、本発明における第3の磁石体の構造の一例を示す図である。 図7は、本発明の磁気光学素子の構造の一例を示す模式的断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について説明する。但し、以下の実施形態は単なる例示であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照する場合がある。
(ファラデー回転子)
図1は、本発明のファラデー回転子の構造の一例を示す模式的断面図である。なお、図1中のN及びSの文字は磁極を示す。後述する他の図面においても同様である。
ファラデー回転子1は、光アイソレータや光サーキュレータ等の磁気光学素子に用いられる装置である。ファラデー回転子1は、光が通過する貫通孔2aが設けられた磁気回路2と、上記貫通孔2a内に配置されたファラデー素子14とを備える。ファラデー素子14は、光を透過する常磁性体からなる。
磁気回路2は、それぞれ貫通孔が設けられた第1の磁石体11、第2の磁石体12及び第3の磁石体13を有する。磁気回路2は、第1の磁石体11、第2の磁石体12及び第3の磁石体13が前後方向に同軸上にこの順序で配置されてなる。なお、同軸上に配置されるとは、光軸方向から見て、各磁石体の中央付近が重なるように配置されることをいう。本実施形態では、第1の磁石体11、第2の磁石体12及び第3の磁石体13の貫通孔が連結されることにより、磁気回路2の貫通孔2aが構成されている。
磁気回路2において、第1の磁石体11と第3の磁石体13は光軸方向と垂直な方向に磁化され、互いに着磁方向が対向している。具体的には、第1の磁石体11は、光軸方向と垂直な方向に、かつ貫通孔側がN極となるように着磁されている。第3の磁石体13は、光軸方向と垂直な方向に、かつ貫通孔側がS極となるように着磁されている。第2の磁石体12は光軸方向に平行な方向に、かつ第1の磁石体11側がN極となるように着磁されている。
ファラデー回転子1には、光を第1の磁石体11側から入射させてもよく、第3の磁石体13側から入射させてもよい。
本発明のファラデー回転子1は、以下の構成を有することを特徴としている。1)第1の磁石体11、第2の磁石体12及び第3の磁石体13のそれぞれの光軸方向に沿う長さが、ファラデー素子14の光軸方向に沿う長さに対して、0.56倍以上であること。2)ファラデー素子14の光軸方向に沿う長さが15mm未満であること。なお、以下においては、光軸方向に沿う長さを単に長さと記載することがある。
第1の磁石体11、第2の磁石体12及び第3の磁石体13のそれぞれの長さは、ファラデー素子14の長さに対して0.56倍以上であり、0.6倍以上、0.7倍以上、0.8倍以上、特に0.9倍以上であることが好ましい。図1のような磁気回路2を形成すると、第1の磁石体11と第2の磁石体12の接着部及び第2の磁石体12と第3の磁石体13の接着部付近で最も磁束密度の大きい領域が形成されやすくなる。ここで、第1の磁石体11、第2の磁石体12及び第3の磁石体13のそれぞれの長さを、ファラデー素子14の光軸方向に沿う長さに対して一定以上とすることにより、組み立て時にファラデー素子14の位置をずれにくくすることができる。よって、ファラデー回転角の変動を抑制することができる。さらに、第1の磁石体11及び第3の磁石体13の長さは、磁気回路2の磁束密度の大きさに強く寄与する。そのため、第1の磁石体11及び第3の磁石体13が短すぎると、十分な磁束密度が得られず、45°のファラデー回転角を得ることができない。第1の磁石体11、第3の磁石体13のそれぞれの長さの、ファラデー素子14の長さに対する比率を上記の範囲内にすることで、45°のファラデー回転角を得ることができる。なお、第1の磁石体11及び第3の磁石体13が長すぎると、磁気回路2が必要以上に大きくなり、ファラデー回転子1を小型化することが困難となる。そこで、第1の磁石体11、第2の磁石体12及び第3の磁石体13のそれぞれの長さは、ファラデー素子14に対して、1.5倍以下であることが好ましく、1.3倍以下、特に1.2倍以下であることが好ましい。このようにすることで、ファラデー回転子1を小型化することができる。なお、以下、ファラデー回転角を回転角と記載することがある。
本発明のファラデー回転子1において、特に第1の磁石体11及び第3の磁石体13の長さと、第2の磁石12の長さの関係を変化させることにより、磁気回路2の貫通孔2aに生じる磁場強度分布の形状を変化させることができる。具体的には、(1)第1の磁石体11及び第3の磁石体13の長さが、第2の磁石体12の長さよりも短い場合(第2の磁石体12が長い場合)、(2)第1の磁石体11及び第3の磁石体13の長さが、第2の磁石体12の長さよりも長い場合(第2の磁石体12が短い場合)を挙げることができる。なお、第1の磁石体11又は第3の磁石体13の一方が第2の磁石体12よりも長く、もう一方が第2の磁石体12より短い形状を有すると、磁気回路2の貫通孔2aに生じる磁場強度分布が光軸方向において非対称になり、磁場分布の制御が難しくなる。そのような観点からは、第1の磁石体11及び第3の磁石体13の長さは等しいことが好ましい。そのため、以下で説明する磁場分布において、第1の磁石体11及び第3の磁石体13の長さは等しいものとする。
(1)第2の磁石体12が長い場合
図2は、第2の磁石体が長い磁気回路の貫通孔に生じる磁場強度分布を表す模式図である。横軸は磁気回路2の貫通孔2aの中央を原点0とする光軸方向に沿う長さ、縦軸は磁場強度を示している。本実施形態において、磁場分布は光軸方向に沿って原点0を中心に広範囲に凹状に広がる形状を有する。具体的には、第1の磁石体11と第3の磁石体13の接着部、及び第2の磁石体12と第3の磁石体13の接着部付近に最も磁場強度が高い領域が生じ、その両領域の間に第2の磁石体12と同等の長さを有する、所定の磁場強度a以上となる領域S1が形成される。このように、磁場強度が高い領域S1が比較的広いため、領域S1にファラデー素子14全体を配置しやすくなり、ファラデー回転角の変動を抑えやすくなる。
(2)第2の磁石12が短い場合
図3は、第2の磁石体が短い磁気回路の貫通孔に生じる磁場強度分布を表す模式図である。本実施形態において、磁場分布は光軸方向に沿って原点0を中心に凸状に広がる形状を有する。具体的には、第2の磁石体12の中央付近に、所定の磁場強度a以上となる領域S2が形成される。このとき、領域S2において、最大磁場強度は(1)第2の磁石体12が長い場合の磁場分布に比べてより大きな値となるため、領域S2に配置するファラデー素子14に対しより強い磁束密度を与えることができ、ファラデー回転角を大きくしやすくなる。
なお、第1の磁石体11、第2の磁石体12及び第3の磁石体13がそれぞれ等しい長さを有する場合の磁場強度分布は、上記(1)及び(2)の中間の特性及び形状を有する。具体的には、(1)と同様に、第1の磁石体11と第3の磁石体13の接着部、及び第2の磁石体12と第3の磁石体13の接着部付近に最も磁場強度が高い領域が生じ、その両領域の間に第2の磁石体12と同等の長さを有する、所定の磁場強度a以上となる領域S3が形成される。このとき、領域S3は、原点0を中心に領域S2より広く、領域S1より狭くなるよう形成される。一方、最大磁場強度は、(1)に比べて大きく、(2)に比べて小さくなる。
ところで、ファラデー回転には、光軸方向に平行な方向の磁場が寄与する。そのため、ファラデー素子14が長くなると、磁気回路2の貫通孔2a内で上記方向の磁場を形成するために、磁気回路2を長くする必要が生じる。その結果、ファラデー回転子1を小型化することが困難となる。一方で、ファラデー素子14が短すぎると、45°の回転角が得られない。よって、ファラデー素子14の長さは3mm〜14mmであることが好ましく、5mm〜13mm、6mm〜12mm、特に7mm〜11mmであることが好ましい。ファラデー素子14の長さを上記範囲内とすることにより、45°の回転角を得ることができ、かつファラデー回転子1及びそれを用いた磁気光学素子のさらなる小型化が可能となる。
磁気回路2の貫通孔2aの断面積は100mm以下であることが好ましい。貫通孔2aの断面積が大きくなりすぎると十分な磁束密度が得られず、小さすぎるとファラデー素子14を貫通孔2a内に配置しにくくなる。貫通孔2aの断面積は、好ましくは3mm〜80mm、4mm〜70mm、5mm〜60mm、特に好ましくは7mm〜50mmである。
磁気回路2の貫通孔2aの断面形状は特に限定されず、矩形や円形であってもよい。組み立てを容易にする点では矩形が好ましく、均一な磁場を付与する点では円形が好ましい。ファラデー素子14の断面形状と磁気回路2の貫通孔2aの断面形状は必ずしも一致させなくともよいが、均一な磁場を与えるという観点では、一致させることが好ましい。
図4は、第1の磁石体の構造の一例を示す図である。図5は、第2の磁石体の構造の一例を示す図である。図6は、第3の磁石体の構造の一例を示す図である。
図4に示す第1の磁石体11は、4個の磁石片を組み合わせて構成されている。なお、第1の磁石体11を構成する磁石片の個数は上記に限定されない。例えば、第1の磁石体11は6個もしくは8個等の磁石片を組み合わせて構成されていてもよい。複数の磁石片を組み合わせて第1の磁石体11を構成することにより、磁場を効果的に大きくすることができる。もっとも、第1の磁石体11は、単体磁石からなっていてもよい。
図5に示す第2の磁石体12は、1個の単体磁石からなる。なお、第2の磁石体12は、2個以上の磁石片を組み合わせて構成されていてもよい。
図6に示す第3の磁石体13は、第1の磁石体11と同様に、4個の磁石片を組み合わせて構成されている。なお、第3の磁石体13は、6個もしくは8個等の磁石片を組み合わせて構成されていてもよく、単体磁石からなっていてもよい。
本発明の第1の磁石体11、第2の磁石体12及び第3の磁石体13は永久磁石によって構成される。上記永久磁石としては、特に希土類磁石が好ましく、その中でもサマリウム−コバルト(Sm−Co)を主成分とする磁石や、ネオジム−鉄−ホウ素(Nd−Fe−B)を主成分とする磁石が好ましい。
本発明のファラデー素子14には、常磁性体を用いることができる。中でもガラス材を用いることが好ましい。ガラス材からなるファラデー素子は、単結晶材料のような欠陥等によるベルデ定数の変動や消光比の低下が少なく、接着剤からの応力の影響も少ないため、安定したベルデ定数と高い消光比を保つことができる。なお、ファラデー素子14には、ガラス材以外の常磁性体を用いることもできる。
本発明のファラデー素子14に用いられるガラス材は、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tmから選択される少なくとも1種の希土類元素を含有することが好ましい。特にTbを含有することが好ましい。
本発明のファラデー素子14に用いられるガラス材は、モル%の酸化物換算で、Tbを40%より多く含有することが好ましく、45%以上、48%以上、49%以上、特に50%以上であることが好ましい。このようにTbの含有量を多くすることにより、良好なファラデー効果が得られやすくなる。なお、ガラス中においてTbは3価や4価の状態で存在するが、本明細書ではこれら全てをTbとして表す。
本発明のガラス材において、全Tbに対するTb3+の割合は、モル%で55%以上であることが好ましく、60%以上、70%以上、80%以上、90%以上、特に95%以上であることが好ましい。全Tbに対するTb3+の割合が少なすぎると、波長300nm〜1100nmにおける光透過率が低下しやすくなる。
さらに、本発明のファラデー素子14には下記の成分を含有させることができる。なお、以下の各成分の含有量の説明において、特に断りのない限り「%」は「モル%」を意味する。
SiOはガラス骨格となり、ガラス化範囲を広げる成分である。ただし、ベルデ定数の向上に寄与しないため、その含有量が多すぎると十分なファラデー効果が得られにくくなる。従って、SiOの含有量は0%〜50%、特に1%〜35%であることが好ましい。
はガラス骨格となり、ガラス化範囲を広げる成分である。ただし、Bはベルデ定数の向上に寄与しないため、その含有量が多すぎると十分なファラデー効果が得られにくくなる。従って、Bの含有量は0%〜50%、特に1%〜40%であることが好ましい。
はガラス骨格となり、ガラス化範囲を広げる成分である。ただし、Pはベルデ定数の向上に寄与しないため、その含有量が多すぎると十分なファラデー効果が得られにくくなる。従って、Pの含有量は0%〜50%、特に1%〜40%であることが好ましい。
Alはガラス形成能を高める成分である。ただし、Alはベルデ定数の向上に寄与しないため、その含有量が多すぎると十分なファラデー効果が得られにくくなる。従って、Alの含有量は0%〜50%、特に0%〜30%であることが好ましい。
La、Gd、Yにはガラス化を安定にする効果がある。ただし、その含有量が多すぎると、かえってガラス化しにくくなる。よって、La、Gd 、Yの含有量は各々10%以下、特に5%以下であることが好ましい。
Dy、Eu、Ceはガラス化を安定にするとともに、ベルデ定数の向上にも寄与する。ただし、その含有量が多すぎると、かえってガラス化しにくくなる。よって、Dy、Eu、Ceの含有量は各々15%以下、特に10%以下であることが好ましい。なお、ガラス中に存在するDy、Eu、Ceは3価や4価の状態で存在するが、本明細書ではこれら全てをそれぞれDy、Eu、Ce として表す。
MgO、CaO、SrO、BaOにはガラス化を安定にする効果、また化学的耐久性を高める効果がある。ただし、ベルデ定数の向上に寄与しないため、その含有量が多すぎると十分なファラデー効果が得られにくくなる。従って、これらの成分の含有量は各々0%〜10%、特に0%〜5%であることが好ましい。
GeOはガラス形成能を高める成分である。ただし、GeOはベルデ定数の向上に寄与しないため、その含有量が多すぎると十分なファラデー効果が得られにくくなる。従って、GeOの含有量は0%〜15%、0%〜10%、特に0%〜9%であることが好ましい。
Gaはガラス形成能を高め、ガラス化範囲を広げる効果を有する。ただし、その含有量が多すぎると失透しやすくなる。また、Gaはベルデ定数の向上に寄与しないため、その含有量が多すぎると十分なファラデー効果が得られにくくなる。従って、Gaの含有量は0%〜6%、特に0%〜5%であることが好ましい。
フッ素はガラス形成能を高め、ガラス化範囲を広げる効果を有する。ただし、その含有量が多すぎると溶融中に揮発して組成変動を引き起こし、ガラス化に悪影響を及ぼすおそれがある。また、脈理を増加させやすい。従って、フッ素の含有量(F換算)は0%〜10%、0%〜7%、特に0%〜5%であることが好ましい。
還元剤としてSbを添加することができる。ただし、着色を避けるため、あるいは環境への負荷を考慮して、その含有量は0.1%以下であることが好ましい。
本発明のファラデー素子14は、波長300nm〜1100nmの範囲で良好な光透過性を示す。具体的には、波長1064nmにおける光路長1mmでの透過率は60%以上、70%以上、特に80%以上であることが好ましい。また、波長633nmにおける光路長1mmでの透過率は30%以上、50%以上、70%以上、特に80%以上であることが好ましい。さらに、波長533nmにおける光路長1mmでの透過率は30%以上、50%以上、70%以上、特に80%以上であることが好ましい。
本発明のファラデー素子14の断面形状は特に限定されないが、均一なファラデー効果を有するために、円状であることが好ましい。ファラデー素子14の直径は、10mm以下であることが好ましく、8mm以下、5mm以下、特に3.5mm以下であることが好ましい。ファラデー素子14の直径が大きすぎると、ファラデー素子14を磁気回路2の貫通孔2a内に配置できなくなる。あるいは、磁気回路2を大きくする必要があり、ファラデー回転子1の小型化が難しくなる。ファラデー素子14の直径の下限は特に限定されないが、現実的には0.5mm以上である。
本発明のファラデー回転子1は波長350nm〜1300nmで用いられることが好ましく、450nm〜1200nm、500nm〜1200nm、800nm〜1100nm、900nm〜1100nmの範囲で用いられることが特に好ましい。
(磁気光学素子)
図7は、本発明の磁気光学素子の構造の一例を示す模式的断面図である。
図7に示す磁気光学素子20は光アイソレータである。光アイソレータは、レーザー光の反射戻り光を遮断する装置である。磁気光学素子20は、図1に示したファラデー回転子1と、磁気回路2の光軸方向における一方端に配置されている第1の光学部品25及び他方端に配置されている第2の光学部品26とを備える。第1の光学部品25及び第2の光学部品26は、本実施形態では偏光子である。第2の光学部品26の光透過軸は、第1の光学部品25の光透過軸に対して45°傾けられている。
磁気光学素子20に入射する光は、第1の光学部品25を通過し、直線偏光となって、ファラデー素子14に入射する。入射した光はファラデー素子14により45°回転し、第2の光学部品26を通過する。第2の光学部品26を通過した光の一部が反射戻り光となり、偏光面が45°の角度で第2の光学部品26を通過する。第2の光学部品26を通過した反射戻り光は、ファラデー素子14により、さらに45°回転される。これにより、反射戻り光の偏光面は、第1の光学部品25の光透過軸に対して90°の直交偏光面となる。そのため、反射戻り光は第1の光学部品25を透過できず、遮断される。
本発明の磁気光学素子20は、図1に示した本発明のファラデー回転子1を有するため、安定して45°のファラデー回転角が得られ、かつ小型にすることができる。
図7に示す磁気光学素子20は光アイソレータであるが、磁気光学素子20は、光サーキュレータであってもよい。この場合には、第1の光学部品25及び第2の光学部品26は、波長板やビームスプリッタであればよい。なお、磁気光学素子20は、光アイソレータ及び光サーキュレータ以外の磁気光学素子であってもよい。
<実施例>
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本実施例では、波長1064nmでのファラデー回転子を実施例として挙げるが、本発明は、この波長に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1のファラデー素子は次のようにして作製した。まず原料をプレス成型し、700℃〜1400℃で6時間焼結することによりガラス原料塊を作製した。本実施例におけるガラス原料塊は、55Tb−10Al−35Bのガラス組成が得られるように作製した。
次に、乳鉢を用いてガラス原料塊を粗粉砕し小片とした。得られたガラス原料塊の小片を用いて、無容器浮遊法によってガラス材を作製した。なお、熱源としては100W COレーザー発振器を用いた。また、ガラス原料塊を浮遊させるためのガスとして窒素ガスを用い、流量1L/分〜30L/分で供給した。
得られたガラス材について、800℃で10時間、4%−H/N雰囲気中で熱処理を行った。
全Tbに対するTb3+の割合は、X線光電子分光分析装置(XPS)を用いて測定した。具体的には、得られたガラス材について、XPSを用いて測定された各Tbイオンのピーク強度比から、全Tbに対するTb3+の割合を算出した。その結果、Tb3+の割合は99%以上であった。
得られたガラス材について、ベルデ定数を測定した。ベルデ定数は回転検光子法を用いて測定した。具体的には、得られたガラス材を1mmの厚さとなるよう研磨加工し、10kOeの磁場中で波長1064nmでのファラデー回転角を測定し、ベルデ定数を算出した。測定したベルデ定数は0.204min/Oe・cm〜0.212min/Oe・cmであった。
次に、得られたガラスを切削、研磨等により直径Φ3mm、長さ10mmの円柱状のファラデー素子を得た。消光比は42dBであった。なお、実施例及び比較例において、長さとはファラデー回転子における光軸方向に沿う長さをいう。
第1〜第3の磁石体を構成する永久磁石には、Sm−Co磁石を用いた。第1〜第3の磁石体の外径をΦ32mm、貫通孔の直径をΦ4mmとした。第1の磁石体の長さを10mmとし、第2の磁石体の長さを10mmとし、第3の磁石体の長さを10mmとした。
上記において得られたファラデー素子を第1〜第3の磁石体と組み合わせ、ファラデー回転子とした。
(実施例2)
第1の磁石体の長さを12mmとし、第2の磁石体の長さを10mmとし、第3の磁石体の長さを12mmとし、ファラデー素子の長さを11mmとした以外は、実施例1と同様にしてファラデー回転子を作製した。
(実施例3)
第1の磁石体の長さを8.4mmとし、第2の磁石体の長さを9mmとし、第3の磁石体の長さを8.4mmとし、ファラデー素子の長さを14.5mmとした以外は、実施例1と同様にしてファラデー回転子を作製した。
(実施例4)
第1〜第3の磁石体を構成する永久磁石にNd−Fe−B磁石を用いた以外は、実施例1と同様にしてファラデー回転子を作製した。
(実施例5)
第1の磁石体の長さを12mmとし、第2の磁石体の長さを10.4mmとし、第3の磁石体の長さを12mmとし、ファラデー素子の長さを8mmとした以外は、実施例4と同様にしてファラデー回転子を作製した。
(実施例6)
第1の磁石体の長さを10mmとし、第2の磁石体の長さを7mmとし、第3の磁石体の長さを10mmとし、ファラデー素子の長さを9mmとした以外は、実施例4と同様にしてファラデー回転子を作製した。
(実施例7)
第1の磁石体の長さを9.3mmとし、第2の磁石体の長さを9.5mmとし、第3の磁石体の長さを9.3mmとし、ファラデー素子の長さを11.9mmとした以外は、実施例1と同様にしてファラデー回転子を作製した。
(実施例8)
第1の磁石体の長さを10.6mmとし、第2の磁石体の長さを10.4mmとし、第3の磁石体の長さを10.6mmとし、ファラデー素子の長さを10.9mmとした以外は、実施例1と同様にしてファラデー回転子を作製した。
(実施例9)
第1の磁石体の長さを11.5mmとし、第2の磁石体の長さを11mmとし、第3の磁石体の長さを11.5mmとし、ファラデー素子の長さを10mmとした以外は、実施例1と同様にしてファラデー回転子を作製した。
(実施例10)
第1の磁石体の長さを12mmとし、第2の磁石体の長さを6mmとし、第3の磁石体の長さを12mmとし、ファラデー素子の長さを9mmとした以外は、実施例1と同様にしてファラデー回転子を作製した。
(比較例1)
ファラデー素子の長さを19mmとした以外は、実施例1と同様にしてファラデー回転子を作製した。
(比較例2)
第1の磁石体の長さを7.5mmとし、第2の磁石体の長さを7.5mmとし、第3の磁石体の長さを7.5mmとし、ファラデー素子の長さを14.5mmとした以外は、実施例1と同様にしてファラデー回転子を作製した。
(比較例3)
ファラデー素子にチョクラルスキー法によって作製したTGG単結晶を用いた以外は、比較例1と同様にしてファラデー回転子を作製した。なお、ファラデー素子のベルデ定数を測定したところ、0.125min/Oe・cm〜0.134min/Oe・cmであった。
(比較例4)
第1〜第3の磁石体を構成する永久磁石にNd−Fe−B磁石を用いた以外は、比較例3と同様にしてファラデー回転子を作製した。
回転角のばらつきは、各ファラデー回転子を10個ずつ作製し、測定することにより求めた。回転角のばらつきを測定した結果を下記の表1に示す。なお、表1において、第1の磁石体の長さをa、第2の磁石体の長さをb、第3の磁石体の長さをc、ファラデー素子の長さをL、波長1064nmでのベルデ定数をVとする。
Figure 2019239684
実施例1〜実施例10では、回転角のばらつきが±0.7°以内となり、角度ばらつきの少ないファラデー回転子が得られた。
比較例1及び比較例2の回転角のばらつきは±1.1°であり、実施例1〜実施例10よりも大きくばらついていた。
比較例3の回転角のばらつきは±1.8であり、比較例4の回転角のばらつきは±1.9°であった。このように、比較例3及び比較例4においては、回転角が大きくばらついていた。これは、ファラデー素子及び第1〜第3の磁石体を組み合わせたときのファラデー素子の位置ずれと、TGG単結晶のベルデ定数のばらつきによるものである。
なお、比較例3及び比較例4は、実施例1及び実施例4と第1〜第3の磁石体の大きさが同じであるが、ベルデ定数が小さいため、45°の回転角に達しなかった。一方、実施例1及び実施例4は、回転角は45°に達していた。
1…ファラデー回転子
2…磁気回路
2a…貫通孔
11…第1の磁石体
12…第2の磁石体
13…第3の磁石体
14…ファラデー素子
20…磁気光学素子
25…第1の光学部品
26…第2の光学部品

Claims (8)

  1. 光が通過する貫通孔がそれぞれ設けられた第1〜第3の磁石体を有する磁気回路と、
    前記貫通孔内に配置されており、かつ光が透過する常磁性体からなるファラデー素子とを備え、
    前記磁気回路は、前記第1〜第3の磁石体が前後方向に同軸上にこの順序で配置されてなり、
    光が前記磁気回路の前記貫通孔を通過する方向を光軸方向としたときに、前記第1の磁石体は、前記光軸方向に垂直な方向に、かつ前記貫通孔側がN極となるように着磁されており、
    前記第2の磁石体は前記光軸方向に平行な方向に、かつ前記第1の磁石体側がN極となるように着磁されており、
    前記第3の磁石体は、前記光軸方向に垂直な方向に、かつ前記貫通孔側がS極となるように着磁されており、
    前記第1の磁石体、前記第2の磁石体及び前記第3の磁石体のそれぞれの前記光軸方向に沿う長さが、前記ファラデー素子の前記光軸方向に沿う長さに対して0.56倍以上であり、
    前記ファラデー素子の前記光軸方向に沿う長さが15mm未満であることを特徴とする、ファラデー回転子。
  2. 前記常磁性体がガラス材であることを特徴とする、請求項1に記載のファラデー回転子。
  3. 前記ガラス材が、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tmから選択される少なくとも1種の希土類元素を含有することを特徴とする、請求項2に記載のファラデー回転子。
  4. 前記ガラス材が、Tbを含有することを特徴とする、請求項3に記載のファラデー回転子。
  5. 前記ガラス材が、モル%の酸化物換算でTbを40%より多く含有し、全Tbに対するTb3+の割合が、モル%で55%以上であることを特徴とする、請求項2に記載のファラデー回転子。
  6. 前記磁気回路における前記貫通孔の断面積が、100mm以下であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のファラデー回転子。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のファラデー回転子と、
    前記ファラデー回転子の前記磁気回路の前記光軸方向における一方端に配置されている第1の光学部品及び他方端に配置されている第2の光学部品とを備え、
    前記磁気回路の前記貫通孔を通過する光が、前記第1の光学部品及び前記第2の光学部品を通過する、磁気光学素子。
  8. 前記第1の光学部品及び前記第2の光学部品が偏光子である、請求項7に記載の磁気光学素子。
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