JP2007248779A - 光アイソレータ - Google Patents

光アイソレータ Download PDF

Info

Publication number
JP2007248779A
JP2007248779A JP2006071625A JP2006071625A JP2007248779A JP 2007248779 A JP2007248779 A JP 2007248779A JP 2006071625 A JP2006071625 A JP 2006071625A JP 2006071625 A JP2006071625 A JP 2006071625A JP 2007248779 A JP2007248779 A JP 2007248779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
faraday rotator
permanent magnet
optical isolator
faraday
transmission direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006071625A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Chiku
真一郎 知久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2006071625A priority Critical patent/JP2007248779A/ja
Publication of JP2007248779A publication Critical patent/JP2007248779A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】複雑な構成や、特殊な材料などを必要とすることなく、ファラデー回転子を複数個接続した構成とした場合にも、小型化を図ることが可能な光アイソレータを提供する。
【解決手段】ファラデー回転子1,2と、光の透過方向に沿ってファラデー回転子と交互に配設された偏光素子11,12,13と、光の透過方向に垂直に磁化され、各ファラデー回転子に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された永久磁石21,22,23とを備えた光学素子を具備した光アイソレータにおいて、ファラデー回転子を2個以上とし、偏光素子および永久磁石の数をファラデー回転子より1つ多くするとともに、互いに隣り合う永久磁石の磁化の方向を互いに逆方向となるようにする。
また、永久磁石として、周方向に複数に分割された分割部材からなる筒状構造を有するものを用いる。
【選択図】図2

Description

本願発明は、光アイソレータ、詳しくは、光通信システムなどにおいて、光源から出射された光が光学素子の端面で反射し、光源に戻ることを防ぐために用いられる光アイソレータに関する。
光通信システムなどにおいては、光源から出射された光が光学素子の端面で反射し、光源に戻ることを防ぐために光アイソレータが用いられている。
この光アイソレータ60は、例えば、図4に示すように、光軸を構成するファラデー回転子50と、永久磁石からなる第1の磁石51および第2の磁石52と、ファラデー回転子50の前後に配設された偏光素子53,54を備えており、第1の磁石51の磁化方向、すなわち磁場が作用する方向は、光軸に対して垂直であって、光軸(ファラデー回転子50)に向かう方向に磁化されるように構成されており、第2の磁石52の磁化方向は、光軸(ファラデー回転子50)に対して垂直であって、第1の磁石51の磁化方向とは逆方向、すなわち、光軸から離れる方向に磁化されるように構成されている。
そして、第1の磁石51、第2の磁石52には、光軸(ファラデー回転子50)に対して垂直な面の中心位置に、光軸と平行な方向に貫通孔51a,51bが設けられており、第1の磁石51の貫通孔51aにファラデー回転子50の一端側部分が挿入され、第2の磁石52の貫通孔51bにファラデー回転子の他端側部分が挿入されている(特許文献1参照)。
なお、特許文献1には、偏光素子53,54を備えていない光ローテータが示されているが、特許文献1の光ローテータを光アイソレータとして使用する場合、図4に示すように、偏光素子53,54を備えた構成とすることが必要である。
ところで、光アイソレータの消光比やアイソレーションを向上させるために、図5に示すように、複数個の光アイソレータ60を直列に接続して用いる場合がある。
しかしながら、上述のような光アイソレータ60の場合、ファラデー回転子50の前後に第1の磁石51、第2の磁石52の2つの磁石を備えており、例えば2個の光アイソレータ60を直列に接続して用いた場合、図6に示すように、2個のファラデー回転子50,50と、4個の偏光素子53,53,54,54と、4個の磁石51,51,52,52を備えた構成となり、機構部が大型化するという問題点がある。すなわち、ファラデー回転子1つに対して、磁石が2個、偏光素子が2個必要となり、小型化が制約されるという問題点がある。
これに対し、従来の光アイソレータとして、図7に示すように、光の透過方向に沿って、3個の偏光素子71、72、73と2個のファラデー回転子81、82を配設した光学素子80と、2個の磁石91、92を備えた光アイソレータ100が提案されている。この光アイソレータ100は、両端を異極に着磁した直方体形状の磁石91、92を、光学素子80を挟んで対向配置し、光学素子80は第1の偏光素子71、第1のファラデー回転子81、第2の偏光素子72、第2のファラデー回転子82、第3の偏光素子73の順に配置することにより形成されており、第1と第3の偏光素子71、73の透過偏光方向が同一方向で、光の透過方向に向かって第1のファラデー回転子81のファラデー回転方向と第2のファラデー回転子82のファラデー回転方向が異なるように構成されている(特許文献2参照)。
この光アイソレータ100においては、2個のファラデー回転子81、82と、3個の偏光素子71、72、73とを有する光学素子80に、2個の磁石91、92を備えた光アイソレータ100が用いられており、上記図4に示す構成の光アイソレータ60を2つ接続した場合に比べて、ファラデー回転子の数に対する偏光素子および磁石の数を少なくすることが可能になり、小型化を図ることができる。
ところで、図7に示した光アイソレータは、2個のファラデー回転子81、82を有しているが、いずれのファラデー回転子に対しても同じ方向の磁場が印加されている。そして、光の透過方向に沿って、第1の偏光素子71、第1のファラデー回転子81、第2の偏光素子72、第2のファラデー回転子82、第3の偏光素子73が設置されている。
第1のファラデー回転子81を光が透過するとき、透過光の偏光面は右回りまたは左回りに45度回転し、第2のファラデー回転子82を透過するときは第1のファラデー回転子81とは反対方向に45度回転するように設定されている。また第1、第2および第3の偏光素子71、72、73の方位は、光が順方向に進むときに光を透過し、逆方向に進むときには光を遮断するように設定されている。したがって、光アイソレータ100に直線偏光を入射させるとき、その偏光方向を、第1の偏光素子71が直線偏光を透過する方位と一致させると、光アイソレータ100からの出射光の偏光方向は入射光のそれから変化しないことになる。
さて、一般的な光アイソレータの構成について考えると、大きく分けて、自発磁化が角型ヒステリシスを有しないファラデー回転子を用いたものと、自発磁化が角型ヒステリシスを有するファラデー回転子を用いたものとの二種類があるが、そのいずれにも、以下に説明するように、特有の問題点がある。
(1)ファラデー回転子の磁化曲線が角型ヒステリシスを有しない場合
磁化曲線が角型ヒステリシスを有しないファラデー回転子を用いた場合には、ファラデー媒質に同じ方向の磁場を印加したときにファラデー回転の方向が逆になる二種類の媒質が必要となる。通信帯域の近赤外線(1.3〜1.55μm)の光アイソレータに用いられるファラデー媒質としては、一般にYIGのY元素の一部をBiで置換したBi:YIGが多くの場合用いられる。YIGへのBi置換量を増やしてゆくと、一旦は、磁気飽和したときのファラデー回転角が小さくなり、ついにはあるところで0となり、さらにBi置換量を増やしてゆくと、今度はYIGとは逆符号のファラデー回転を生じるようになる。したがってYIGと、十分な量のBiを置換したBi:YIGを用いれば、図7に示すような光アイソレータ、すなわち、2個のファラデー回転子81、82のいずれに対しても同じ方向の磁場を印加した場合にも、上述のような作用効果を奏する光アイソレータを実現することは可能である。
しかしながら、一般に十分な量のBiを置換したBi:YIGに比べて、YIGのファラデー回転角の絶対値は数分の一と小さい。通常、YIGやBi:YIGはLPE法(液相エピタキシャル成長法)で製造されるが、ファラデー回転角が45度となるためにYIGはかなり厚みを厚くしなければならず、LPE法による育成時間が長くなったり、得られたYIG膜の品質が不十分なものになったりするという問題点がある。
また、可視〜近赤外域(400〜1100nm付近)においては、ファラデー媒質として一般に用いられているTGG(Tb3Ga512)やTAG(Tb3Al512)とは逆符号の大きなヴェルデ定数を有する媒質が、工業的に使用可能なものとしては得ることができないのが実情である。したがってTGGやTAGとはファラデー回転の方向が逆となる媒質がないため先行技術を実現することは実際的には不可能である。
(2)ファラデー回転子の磁化曲線が角型ヒステリシスを有する場合
磁化曲線が角型ヒステリシスを有するファラデー回転子を用いた場合、ファラデー媒質に同じ方向の磁場を印加したときにファラデー回転の方向が逆になる二種類の媒質は必ずしも必要ではない。外部磁場を印加しなくても媒質には自発磁化が生じるため、ファラデー回転も生じることになる。したがって、第1のファラデー回転子と第2のファラデー回転子の自発磁化が反平行(反対向き)となるようにすれば、図7に示すような光アイソレータを実現することができる。
また、通信帯域の近赤外線(1.3〜1.55μm)の光アイソレータに用いられるファラデー媒質として、磁気異方性を制御することで膜面に垂直方向に自発磁化を有するようなBi:YIG系の角型ヒステリシス材料が開発されている。
しかしながら、可視域〜近赤外域(400〜1100nm付近)においてファラデー媒質として用いられるTGGやTAGは強磁性体ではなく常磁性体であることから、磁場がなくても自発磁化を有するような角型ヒステリシス材料を実現することは不可能であり、図7に示すような光アイソレータを実現することは、実際的には不可能である。
特開2004−302412号公報 特開2003−66372号公報
本願発明は、上記課題を解決するものであり、複雑な構成や、特殊な材料などを必要とすることなく、ファラデー回転子を複数個接続した構成とした場合にも、小型化を図ることが可能な光アイソレータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明(請求項1)の光アイソレータは、
ファラデー回転子と、偏光素子と、永久磁石とを備えた光学素子を具備した光アイソレータであって、
前記光学素子が、
(a)常磁性体からなる第1のファラデー回転子、および、光の透過方向において、第1のファラデー回転子と隣り合うように配設され、第1のファラデー回転子を通過した光を通過させる第2のファラデー回転子と、
(b)光の透過方向についてみた場合に、第1のファラデー回転子の手前に配設された第1の偏光素子、第1および第2のファラデー回転子の間に配設された第2の偏光素子、および、第2のファラデー回転子の後に配設された第3の偏光素子と、
(c)第1および第2のファラデー回転子を通過する光の透過方向に垂直に磁化され、第1のファラデー回転子に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された第1の永久磁石、第1および第2のファラデー回転子を通過する光の透過方向に垂直に磁化され、光の透過方向についてみた場合に、第1の永久磁石の後ろ側に、第1の永久磁石と隣り合うように配設され、第1のファラデー回転子と、第2のファラデー回転子の両方に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された第2の永久磁石、および、第1および第2のファラデー回転子を通過する光の透過方向に垂直に磁化され、光の透過方向についてみた場合に、第2の永久磁石の後ろ側に、第2の永久磁石と隣り合うように配設され、第2のファラデー回転子に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された第3の永久磁石と
を備えており、かつ、
互いに隣り合う第1、第2および第3の永久磁石の磁化方向が、互いに逆向きであるように構成されていること
を特徴としている。
また、請求項2の光アイソレータは、請求項1の光アイソレータにおける、前記光学素子の構成において、前記光学素子が、第2のファラデー回転子以降の、さらにn個のファラデー回転子と、第3の偏光素子以降の、さらにn個の偏光素子と、第3の永久磁石以降の、さらにn個の永久磁石とを備えており(ただしnは自然数)、
前記光学素子が、全体として、所定個数の前記ファラデー回転子と、前記ファラデー回転子よりも1個多い偏光素子と、前記ファラデー回転子よりも1個多い永久磁石とを備えていること
を特徴としている。
また、請求項3の光アイソレータは、請求項1または2記載の発明の構成において、第1,第2および第3の永久磁石のそれぞれが、周方向に複数に分割された分割部材からなる筒状構造を有していることを特徴としている。
また、請求項4の光アイソレータは、請求項3記載の発明の構成において、
第1のファラデー回転子の、光の透過方向についてみた場合の前側部分が、筒状構造を有する第1の永久磁石の中空部分に配設され、
第1のファラデー回転子の、光の透過方向についてみた場合の後ろ側部分と、第2のファラデー回転子の、光の透過方向についてみた場合の前側部分とが、筒状構造を有する第2の永久磁石の中空部分に配設され、
第2のファラデー回転子の、光の透過方向についてみた場合の後ろ側部分が、筒状構造を有する第3の永久磁石の中空部分に配設されていること
を特徴としている。
また、請求項5の光アイソレータは、請求項3または4記載の発明の構成において、少なくとも第2の偏光素子が筒状構造を有する第2の永久磁石の中空部分に配設されていることを特徴としている。
また、請求項6の光アイソレータは、請求項1〜5のいずれかに記載の発明の構成において、第1,第2および第3の永久磁石のそれぞれが、周方向に複数に分割された分割部材からなる円筒形状を有するものであることを特徴としている。
また、請求項7の光アイソレータは、請求項1〜6のいずれかに記載の発明の構成において、第1,第2および第3の永久磁石のそれぞれが、周方向に2〜6分割された分割部材から構成されていることを特徴としている。
また、請求項8の光アイソレータは、請求項1〜7のいずれかに記載の発明の構成において、第1,第2および第3の永久磁石が、筒状ケース部材内に一体に収納されていることを特徴としている。
本願発明(請求項1)の光アイソレータは、ファラデー回転子と、偏光素子と、永久磁石とを備えた光学素子が、(a)常磁性体からなる第1のファラデー回転子、および、光の透過方向において、第1のファラデー回転子と隣り合うように配設され、第1のファラデー回転子を通過した光を通過させる第2のファラデー回転子と、(b)光の透過方向についてみた場合に、第1のファラデー回転子の手前に配設された第1の偏光素子、第1および第2のファラデー回転子の間に配設された第2の偏光素子、および、第2のファラデー回転子の後に配設された第3の偏光素子と、(c)第1および第2のファラデー回転子を通過する光の透過方向に垂直に磁化され、第1のファラデー回転子に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された第1の永久磁石、第1および第2のファラデー回転子を通過する光の透過方向に垂直に磁化され、光の透過方向についてみた場合に、第1の永久磁石の後ろ側に、第1の永久磁石と隣り合うように配設され、第1のファラデー回転子と、第2のファラデー回転子の両方に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された第2の永久磁石、および、第1および第2のファラデー回転子を通過する光の透過方向に垂直に磁化され、光の透過方向についてみた場合に、第2の永久磁石の後ろ側に、第2の永久磁石と隣り合うように配設され、第2のファラデー回転子に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された第3の永久磁石とを備え、かつ、互いに隣り合う第1、第2および第3の永久磁石の磁化方向が、互いに逆向きであるように構成されているので、例えば、2個のファラデー回転子を接続した光学素子において、2個のファラデー回転子に対し、3個の偏光素子と、3個の永久磁石を備えた構成とすることが可能になり、図6に示すように、図4の従来の光アイソレータを2つ接続した場合に比べて、ファラデー回転子の数に対する偏光素子および磁石の数を少なくすることが可能になり、小型化を図ることができる。
また、一般的な構成材料からなるファラデー回転子を用い、互いに隣り合う永久磁石の磁化方向が互いに逆向きであるようにする、すなわち、永久磁石の配設方向を所定の方向とするだけで光アイソレータを構成することができるため、複雑な構造を採用したり、特殊な材料を用いたりすることなく、小型で、光学素子の消光比やアイソレーション特性に優れた高性能の光アイソレータを提供することが可能になる。
なお、本願発明の光アイソレータのように、偏波依存型の光アイソレータにおいては、ファラデー回転子の個数が偶数個の場合には、入射光と出射光とで偏波面の回転が生じないため、調整が容易になるという特徴がある。
本願発明の光アイソレータにおいては、偏光素子として、ポーラコアなどのガラス偏光子や複屈折結晶を用いた偏光プリズムなどを用いることが可能である。
また、本願発明の光アイソレータにおいては、永久磁石が、光アイソレータのケースを兼ねるように構成することも可能である。なお、永久磁石とは別に、ケースを兼ねるヨークを用いることも可能である。
また、請求項2の光アイソレータのように、請求項1記載の発明の構成において、光学素子が、第2のファラデー回転子以降の、さらにn個のファラデー回転子と、第3の偏光子以降の、さらにn個の偏光素子と、第3の永久磁石以降の、さらにn個の永久磁石とを備え(ただしnは自然数)、かつ、光学素子が、全体として、所定個数のファラデー回転子と、ファラデー回転子よりも1個多い偏光素子と、ファラデー回転子よりも1個多い永久磁石とを備えた構成とすることにより、構成の自由度を向上させることが可能になり、さらに光学素子の消光比やアイソレーション特性に優れた高性能の光アイソレータを提供することが可能になる。
また、請求項3の光アイソレータのように、請求項1または2記載の発明の構成において、第1、第2および第3の永久磁石を、周方向に複数に分割された分割部材からなる筒状構造を有する構成とした場合、光の透過方向に垂直に磁化され、かつ、第1、第2および第3の永久磁石において、互いに隣り合う永久磁石の磁化方向が互いに逆向きである構成を、容易かつ確実に実現することが可能になり、本願発明をさらに実効あらしめることができる。
また、請求項4の光アイソレータのように、請求項3記載の発明の構成において、第1のファラデー回転子の、光の透過方向についてみた場合の前側部分を、筒状構造を有する第1の永久磁石の中空部分に配設し、第1のファラデー回転子の、光の透過方向についてみた場合の後ろ側部分と、第2のファラデー回転子の、光の透過方向についてみた場合の前側部分とを、筒状構造を有する第2の永久磁石の中空部分に配設し、第2のファラデー回転子の、光の透過方向についてみた場合の後ろ側部分を、筒状構造を有する第3の永久磁石の中空部分に配設するようにした場合、第1、第2および第3の永久磁石において、互いに隣り合う永久磁石の磁化方向が互いに逆向きであるような構成を確実に実現することが可能になるとともに、製品である光アイソレータの大きさが、第1,第2および第3の永久磁石を合わせた容積をほとんど超えることのない、小型の光アイソレータを提供することが可能になり、本願発明をより実効あらしめることが可能になる。
また、請求項5の光アイソレータのように、請求項3または4記載の発明の構成において、少なくとも第2の偏光素子を、筒状構造を有する第2の永久磁石の中空部分に配設することにより、本願発明の基本構成を備え、かつ、寸法が、第1,第2および第3の永久磁石を合わせた容積をほとんど超えることのない、小型の光アイソレータを提供することが可能になり、本願発明をより実効あらしめることが可能になる。なお、例えば、第1および第3の偏光素子を、第1および第3の永久磁石の端面側に配設したとしても、ほとんど寸法の増大を招くことがなく、また、第1および第3の偏光素子を、第1および第3の永久磁石の中空部分に配設した場合には、さらに小型化を図ることができる。
また、請求項6の光アイソレータのように、請求項1〜5のいずれかに記載の発明の構成において、第1,第2および第3の永久磁石のそれぞれを、周方向に複数に分割された分割部材からなる円筒形状を有するものとした場合、円筒状の永久磁石から、光の透過方向に垂直に、ファラデー回転子に、均一に磁場を印加することが可能になり、小型で特性の良好な光アイソレータを提供することが可能になる。
また、請求項7の光アイソレータのように、請求項1〜6のいずれかに記載の発明の構成において、第1,第2および第3の永久磁石のそれぞれを、周方向に2〜6分割された分割部材から構成するようにした場合、本願発明にかかる光アイソレータを構成するのに適した、ファラデー回転子の周囲から、光の透過方向に平行に、均一に磁場を印加することが可能な永久磁石を得ることが可能になり、本願発明をより実効あらしめることができる。
また、請求項8の光アイソレータのように、請求項1〜7のいずれかに記載の発明の構成において、第1,第2および第3の永久磁石を、筒状ケース部材内に一体に収納するようにした場合、全体が筒状ケース部材内に一体に結合、収納された、小型で信頼性の高い光アイソレータを提供することが可能になる。
以下に本願発明の実施例を示して、本願発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
この実施例では、比較例としての光アイソレータと、本願発明の実施例にかかる光アイソレータを作製して、その特性を比較した。
[比較例の光アイソレータの作製]
まず、比較例としての光アイソレータとして、図1(a),(b)に示すような単一のファラデー回転子を有する偏波依存型の光アイソレータを作製した。
この光アイソレータは、
(a)常磁性体からなる単一の第1のファラデー回転子1と、
(b)光の透過方向についてみた場合に、ファラデー回転子1の手前に配設された第1の偏光素子11、および、ファラデー回転子1の後に配設された第2の偏光素子12と、
(c)ファラデー回転子1を通過する光の透過方向に垂直に磁化され、ファラデー回転子1に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された第1の永久磁石21、および、ファラデー回転子1を通過する光の透過方向に垂直に磁化され、光の透過方向についてみた場合に、第1の永久磁石21の後ろ側に、第1の永久磁石21と隣り合うように配設され、ファラデー回転子2に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された第2の永久磁石22とを備えており、第1および第2の永久磁石21、22において、互いに隣り合う永久磁石の磁化方向が互いに逆向きとなるように構成された光学素子Aを備えた構成を有している。
なお、この比較例の光アイソレータにおいては、ファラデー回転子1として、フローティングゾーン法によって育成されたTb3Al512(以下、「TAG」と略記する)単結晶を用い、これを直径1.0mm、長さ10mmになるように両端面を光学研磨したものを用いた。
また、第1および第2の永久磁石21,22として、光の透過方向に直交する断面形状が略扇形で、中心角が60度の、合計6個の分割部材(小磁石片)31,32を、円筒形状になるように組み合わせたものを用い、それぞれの分割部材(小磁石片)31,32の磁化が、分割部材(小磁石片)31,32を組み合わせて形成した円筒形状の第1および第2の永久磁石21,22の中空部分である貫通孔(光軸)21a,22aに対して垂直となるようにした。
また、第1および第2の永久磁石21,22としては、NdFeB系希土類磁石を用いた。また、永久磁石21,22は、外径が19.0mm、貫通孔(中空部分)21a,22aの直径が2.0mm、長さが14.0mmとなるようにした。
第1および第2の永久磁石21,22のうち、第1の永久磁石21の磁化方向は、外周側から光軸に向かう方向、第2の永久磁石22の磁化方向は光軸から永久磁石22の外周側に向かう方向とした。
また、第1および第2の永久磁石21,22の間には、厚さ1.0mmのプラスチック板41をスペーサーとして挿入した。プラスチック板41には直径が1.0mmの貫通孔41aが形成されており、TAG単結晶からなるファラデー回転子1が、永久磁石21,22の径方向において、プラスチック板41の貫通孔(中空部分)41aの中心に存在し、かつプラスチック板41から光の透過方向にはみ出した長さがプラスチック板41の両側で等しくなるようにファラデー回転子(TAG単結晶)1の位置を調整した。
偏光素子11,12としては、外径が2.0mmの980nm用ガラス偏光子を用い、これを、それぞれが1個の永久磁石21,22の貫通孔21a,22aの中において、貫通孔21a,22aの、光の透過方向の長さの中間位置に保持されるように、貫通孔21a,22a中に固定した。
そして、貫通孔21a,22a中に偏光素子11,12が配設された永久磁石21,22を軸回りに回転させながら、2個の偏光素子11,12の方位角度の差が45度になるように調整した。
それから、上述の各部材を、ヨークを兼ねる、外径が21.0mm、内径が19.0mm、長さが30.0mmの筒状ケース部材(磁性ステンレスチューブ)25に挿入することにより、図1(a),(b)に示すような構造を有する偏波依存型光アイソレータを得た。
なお、この光アイソレータにおいては、2個の偏光素子11,12が存在しない状態における、波長980nmの光に対するファラデー回転子1によるファラデー回転角が45度であることがあらかじめ確認してある。
この光アイソレータについて、コリメーターレンズによって絞られた発振波長980nmの半導体レーザー光を光源に用いて特性を測定した。
その結果、順方向の消光比20dB、アイソレーション28dB、順方向の挿入損失−1.0dBという結果が得られた。
[本願発明の一実施例にかかる光アイソレータの作製]
次に、図2(a),(b)に示すような構造を有する、本願発明の一実施例にかかる光アイソレータを作製した。
この光アイソレータは、2個のファラデー回転子を有する偏波依存型の光アイソレータであって、図2(a),(b)に示すように、
(a)常磁性体からなる第1のファラデー回転子1、および、光の透過方向において、第1のファラデー回転子1と隣り合うように配設され、第1のファラデー回転子1を通過した光を通過させる第2のファラデー回転子2と、
(b)光の透過方向についてみた場合に、第1のファラデー回転子1の手前側に配設された第1の偏光素子11、第1および第2のファラデー回転子1,2の間に配設された第2の偏光素子12、および、第2のファラデー回転子2の後ろ側に配設された第3の偏光素子13と、
(c)第1および第2のファラデー回転子1,2を通過する光の透過方向に垂直に磁化され、第1のファラデー回転子1に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された第1の永久磁石21、第1および第2のファラデー回転子1,2を通過する光の透過方向に垂直に磁化され、光の透過方向についてみた場合に、第1の永久磁石21の後ろ側に、第1の永久磁石21と隣り合うように配設され、第1のファラデー回転子1と、第2のファラデー回転子2の両方に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された第2の永久磁石22、および、第1および第2のファラデー回転子1,2を通過する光の透過方向に垂直に磁化され、光の透過方向についてみた場合に、第2の永久磁石22の後ろ側に、第2の永久磁石22と隣り合うように配設され、第2のファラデー回転子2に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された第3の永久磁石23と
を備えており、第1、第2、および、第3の永久磁石21,22,23において、互いに隣り合う永久磁石の磁化方向が互いに逆向きであるように構成された光学素子Aを備えた構成を有している。
なお、この光アイソレータにおいては、ファラデー回転子1として、フローティングゾーン法によって育成されたTAG単結晶を用い、これを直径1.0mm、長さ10mmになるように両端面を光学研磨したものを用いた。
また、第1、第2および第3の永久磁石21,22,23として、光の透過方向に直交する断面形状が略扇形で、中心角が60度の、合計6個の分割部材(小磁石片)31,32,33を、円筒形状になるように組み合わせたものを用い、それぞれの分割部材(小磁石片)31,32,33の磁化が、分割部材(小磁石片)31,32,33を組み合わせて形成した円筒形状の永久磁石21,22,23の中空部分である貫通孔(光軸)21a,22a,23aに対して垂直となるようにした。
また、第1、第2および第3の永久磁石21,22,23としては、NdFeB系希土類磁石を用いた。また、第1、第2および第3の永久磁石21,22,23は、外径が19.0mm、貫通孔(中空部分)21a,22a,23aの直径が2.0mm、長さが14.0mmとなるようにした。
また、第1、第2および第3の永久磁石21,22,23のうち第1の永久磁石21と第3の永久磁石23の磁化方向は外周側から光軸に向かう方向、第2の永久磁石22の磁化方向は光軸から永久磁石22の外周側に向かう方向とし、隣り合う永久磁石の磁化の方向が互いに逆方向に向くように配置した。
また、第1の永久磁石21と第2の永久磁石22の間、および,第2の永久磁石22と第3の永久磁石23の間には、厚さ1.0mmのプラスチック板41,42をスペーサーとして挿入した。プラスチック板41,42には直径が1.0mmの貫通孔41a,42aが形成されており、TAG単結晶からなる第1および第2のファラデー回転子1,2が、永久磁石21,22,23の径方向において、プラスチック板41,42の貫通孔(中空部分)41a,42aの中心に位置し、かつプラスチック板41,42から光の透過方向にはみ出した長さがプラスチック板41,42の両側で等しくなるようにファラデー回転子(TAG単結晶)1,2の位置を調整した。
第1,第2,第3の偏光素子11,12,13としては、外径が2.0mmの980nm用ガラス偏光子を用い、これを、それぞれが1個の永久磁石21,22,23の貫通孔21a,22a,23aの中において、貫通孔21a,22a,23aの長さ方向の中間位置に保持されるように、貫通孔21a,22a,23a中に固定した。
そして、貫通孔21a,22a,23a中に偏光素子11,12,13が配設された永久磁石21,22,23を軸回りに回転させながら、3個の偏光素子11,12,13のうち、隣り合う2個の偏光素子の方位角度の差が45度になり、かつ、両端側の、第1の偏光素子11と第3の偏光素子13の方位角度の差が0度になるように調整した。
それから、上述の各部材を、ヨークを兼ねる、外径が21.0mm、内径が19.0mm、長さが45.0mmの筒状ケース部材(磁性ステンレスチューブ)25に挿入することにより、図2(a),(b)に示すような構造を有する偏波依存型光アイソレータを得た。
この光アイソレータについて、コリメーターレンズによって絞られた発振波長980nmの半導体レーザー光を光源に用いて特性を測定した。
その結果、順方向の消光比38dB、アイソレーション44dB、順方向の挿入損失−2.3dBという結果が得られた。
すなわち、本願発明の実施例にかかる光アイソレータは、ファラデー回転子を2個用いているので、消光比およびアイソレーションの各特性がそれぞれ、比較例の光アイソレータの約2倍となっており、同じ特性を得ることが可能な光アイソレータの長さ方向の寸法を縮小することが可能になることがわかる。
ここで、図1(a),(b)に示すような構造を有する、1個のファラデー回転子を用いた比較例の光アイソレータと、図2(a),(b)に示すような構造を有する、2個のファラデー回転子を用いた本願発明の実施例にかかる光アイソレータを比較すると、本願発明の実施例にかかる光アイソレータは、ファラデー回転子を2個用いているにもかかわらず全長が、1個のファラデー回転子を用いた比較例の光アイソレータの1.5倍にしかなっておらず、比較例の光アイソレータを2個並べた場合(すなわち、本願発明の実施例にかかる光アイソレータのように、2個のファラデー回転子を備えた構成とした場合)に比べて、長さを3/4にすることが可能になり、小型化が実現されることがわかる。これは、比較例の光アイソレータにおいてファラデー回転子を2個にすると、永久磁石の個数が4個、偏光素子も4個となるのに対し、本願発明の実施例にかかる光アイソレータにおいては、ファラデー回転子の個数を2個にしたときに、永久磁石の個数が3個、偏光素子も3個で済むことによる。
なお、本願発明の光アイソレータにおいて、ファラデー回転子の個数を2個にしたときに、永久磁石の個数が3個で済むのは、図2(a),(b)に示すように、第2の永久磁石22が、第1のファラデー回転子1と第2のファラデー回転子2の両方に磁場を印加する働きをするため、この第2の永久磁石22と、光の透過方向についてみた場合に、該第2の永久磁石22の手前側と後ろ側に配置される第1の永久磁石21と、第3の永久磁石23との、合計3個の永久磁石で、図6に示すように、図4の光アイソレータを2個接続した場合と同様の機能を有する光アイソレータが得られることによる。
また、本願発明の実施例にかかる光アイソレータにおいては、入射光と出射光の偏光面は一致しており、光学的な調整が容易となるという利点がある。
また、上記実施例では、ファラデー回転子の個数が2個、永久磁石および偏光素子の個数がそれぞれ3個である場合を例にとって説明したが、本願発明の光アイソレータは、複数個のファラデー回転子と、永久磁石および偏光素子が組み合わされた光学素子を有し、その一部に、2個のファラデー回転子と、3個の永久磁石および3個の偏光素子を組み合わせた、図2(a),(b)に示すような構成を有する光学素子Aを含んでいればよく、例えば、図3に示すように、光学素子A'が、第2のファラデー回転子2以降に、さらに第n個目(図3では3個目)のファラデー回転子3nを備え、第3の偏光子13以降に、さらに第n個目(図3では4個目)の偏光素子14nを備え、第3の永久磁石23以降に、さらに第n個目(図3では4個目)の永久磁石24nとを備え、光学素子A'が、全体として、所定個数のファラデー回転子と、ファラデー回転子よりも1個多い偏光素子と、ファラデー回転子よりも1個多い永久磁石とを備えた構成とすることも可能である。なお、図3の光アイソレータにおいても、第n個目のファラデー回転子3nが、第n個目のプラスチック板43nの貫通孔43a内に保持され、第n個目の偏光素子14nが第n個目の永久磁石24nの貫通孔24a内に保持された構成とされている。
なお、上記実施例では、磁束の均一性、および磁石のコストを考慮して、中心角が60度で、組み合わせると円筒形状になるような、軸方向に平行な方向から見た場合の形状が略扇形の小磁石片6個を用いて永久磁石を形成するようにしているが、永久磁石の構成は、これに限られるものではない。6個以上に分割することも可能であり、また、6個以下に分割することも可能である。ただし、ファラデー回転子に、均一に磁場を印加する見地からは偶数個に分割する方が望ましい。また、特に分割されていない1個の磁石を用いることも可能であり、その場合には、円筒を2分割した場合の一方の半割円筒状の形状のものや、U字状のものを用いたりすることが可能である。また、場合によっては、分割されていない円筒状の永久磁石を用いるように構成することも可能である。
本願発明は、さらにその他の点においても上記実施例に限定されるものではなく、ファラデー回転子、偏光素子、永久磁石などの具体的な構成、形状、配設態様などに関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることができる。
上述のように、本願発明の光アイソレータは、複数のファラデー回転子を備え、偏光素子、および、永久磁石をファラデー回転子よりも1個多く配設するとともに、隣り合う永久磁石の磁化方向が互いに逆方向になるようにしているので、従来の光アイソレータを接続して用いる場合に比べて、ファラデー回転子の数に対する偏光素子および磁石の数を少なくすることが可能になり、製品の小型化を図ることができる。
また、一般的な材料からなるファラデー回転子を用い、互いに隣り合う永久磁石の磁化方向が互いに逆向きであるように配設するだけで構成することができるため、複雑な構成や、特殊な材料などを必要とすることなく、小型で、磁気光学素子の消光比やアイソレーション特性に優れた高性能の光アイソレータを提供することが可能になる。
したがって、本願発明は、光源から出射された光が光学素子の端面で反射し、光源に戻ることを防ぐために、光通信システムなどに用いられる光アイソレータの分野に広く用いることが可能である。
比較例の光アイソレータの構成を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面断面図である。 本願発明の一実施例にかかる光アイソレータの構成を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面断面図である。 本願発明の変形例にかかる光アイソレータの構成を示す正面断面図である。 従来の光アイソレータの構成を示す正面断面図である。 従来の光アイソレータを複数個直列に接続して用いる方法を示す図である。 従来の光アイソレータを2個直列に接続した状態を示す正面断面図である。 従来の他の光アイソレータの構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
符号の説明
A、A’ 光学素子
1 第1のファラデー回転子
2 第2のファラデー回転子
3n 第n個目のファラデー回転子
11 第1の偏光素子
12 第2の偏光素子
13 第3の偏光素子
14n 第n個目の偏光素子
21 第1の永久磁石
22 第2の永久磁石
23 第3の永久磁石
24n 第n個目の永久磁石
21a,22a,23a,24a 永久磁石の貫通孔(光軸)
25 筒状ケース部材(磁性ステンレスチューブ)
31,32,33 分割部材(小磁石片)
41,42,43n プラスチック板
41a,42a,43a プラスチック板の貫通孔

Claims (8)

  1. ファラデー回転子と、偏光素子と、永久磁石とを備えた光学素子を具備した光アイソレータであって、
    前記光学素子が、
    (a)常磁性体からなる第1のファラデー回転子、および、光の透過方向において、第1のファラデー回転子と隣り合うように配設され、第1のファラデー回転子を通過した光を通過させる第2のファラデー回転子と、
    (b)光の透過方向についてみた場合に、第1のファラデー回転子の手前に配設された第1の偏光素子、第1および第2のファラデー回転子の間に配設された第2の偏光素子、および、第2のファラデー回転子の後に配設された第3の偏光素子と、
    (c)第1および第2のファラデー回転子を通過する光の透過方向に垂直に磁化され、第1のファラデー回転子に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された第1の永久磁石、第1および第2のファラデー回転子を通過する光の透過方向に垂直に磁化され、光の透過方向についてみた場合に、第1の永久磁石の後ろ側に、第1の永久磁石と隣り合うように配設され、第1のファラデー回転子と、第2のファラデー回転子の両方に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された第2の永久磁石、および、第1および第2のファラデー回転子を通過する光の透過方向に垂直に磁化され、光の透過方向についてみた場合に、第2の永久磁石の後ろ側に、第2の永久磁石と隣り合うように配設され、第2のファラデー回転子に、光の透過方向に平行に磁場が作用するように配設された第3の永久磁石と
    を備えており、かつ、
    互いに隣り合う第1、第2および第3の永久磁石の磁化方向が、互いに逆向きであるように構成されていること
    を特徴とする光アイソレータ。
  2. 請求項1の光アイソレータにおける、前記光学素子の構成において、前記光学素子が、第2のファラデー回転子以降の、さらにn個のファラデー回転子と、第3の偏光素子以降の、さらにn個の偏光素子と、第3の永久磁石以降の、さらにn個の永久磁石とを備えており(ただしnは自然数)、
    前記光学素子が、全体として、所定個数の前記ファラデー回転子と、前記ファラデー回転子よりも1個多い偏光素子と、前記ファラデー回転子よりも1個多い永久磁石とを備えていること
    を特徴とする請求項1記載の光アイソレータ。
  3. 第1、第2および第3の永久磁石のそれぞれが、周方向に複数に分割された分割部材からなる筒状構造を有していることを特徴とする請求項1または2記載の光アイソレータ。
  4. 第1のファラデー回転子の、光の透過方向についてみた場合の前側部分が、筒状構造を有する第1の永久磁石の中空部分に配設され、
    第1のファラデー回転子の、光の透過方向についてみた場合の後ろ側部分と、第2のファラデー回転子の、光の透過方向についてみた場合の前側部分とが、筒状構造を有する第2の永久磁石の中空部分に配設され、
    第2のファラデー回転子の、光の透過方向についてみた場合の後ろ側部分が、筒状構造を有する第3の永久磁石の中空部分に配設されていること
    を特徴とする請求項3記載の光アイソレータ。
  5. 少なくとも第2の偏光素子が筒状構造を有する第2の永久磁石の中空部分に配設されていることを特徴とする請求項3または4記載の光アイソレータ。
  6. 第1,第2および第3の永久磁石のそれぞれが、周方向に複数に分割された分割部材からなる円筒形状を有するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光アイソレータ。
  7. 第1,第2および第3の永久磁石のそれぞれが、周方向に2〜6分割された分割部材から構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光アイソレータ。
  8. 第1,第2および第3の永久磁石が、筒状ケース部材内に一体に収納されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光アイソレータ。
JP2006071625A 2006-03-15 2006-03-15 光アイソレータ Pending JP2007248779A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006071625A JP2007248779A (ja) 2006-03-15 2006-03-15 光アイソレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006071625A JP2007248779A (ja) 2006-03-15 2006-03-15 光アイソレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007248779A true JP2007248779A (ja) 2007-09-27

Family

ID=38593152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006071625A Pending JP2007248779A (ja) 2006-03-15 2006-03-15 光アイソレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007248779A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009001105A1 (de) 2008-03-24 2009-10-01 Sumitomo Metal Mining Co. Ltd. Faraday-Rotator
WO2010115393A1 (de) * 2009-04-09 2010-10-14 Jt Optical Engine Gmbh + Co. Kg Anordnung mehrer magneten für einen faraday-rotator
JP2012068598A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Fdk Corp ファラデー回転子、および光アイソレーター

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63200117A (ja) * 1987-02-17 1988-08-18 Hitachi Metals Ltd 多段光アイソレ−タ
JPH0968675A (ja) * 1994-11-09 1997-03-11 Univ Duke ファラデー回転子を使用した高性能小型光学アイソレーター

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63200117A (ja) * 1987-02-17 1988-08-18 Hitachi Metals Ltd 多段光アイソレ−タ
JPH0968675A (ja) * 1994-11-09 1997-03-11 Univ Duke ファラデー回転子を使用した高性能小型光学アイソレーター

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009001105A1 (de) 2008-03-24 2009-10-01 Sumitomo Metal Mining Co. Ltd. Faraday-Rotator
US7898720B2 (en) 2008-03-24 2011-03-01 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Faraday rotator
DE102009001105B4 (de) 2008-03-24 2018-04-26 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Faraday-Rotator
WO2010115393A1 (de) * 2009-04-09 2010-10-14 Jt Optical Engine Gmbh + Co. Kg Anordnung mehrer magneten für einen faraday-rotator
JP2012068598A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Fdk Corp ファラデー回転子、および光アイソレーター

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5381261A (en) Optical isolator
JPH0968675A (ja) ファラデー回転子を使用した高性能小型光学アイソレーター
US6876480B2 (en) Farady rotation device and optical device comprising it
CA3007581A1 (en) Optical isolator and semiconductor laser module
JP2007248779A (ja) 光アイソレータ
JP6860436B2 (ja) 光アイソレータモジュール
JP4655835B2 (ja) ファラデー回転角可変装置
JP2565945B2 (ja) 光アイソレータ
JPH0244310A (ja) 光アイソレータ
JP2009168894A (ja) 光アイソレータ
JP2007114746A (ja) ファラデー回転角可変装置及びそれを用いる可変光アッテネータ
JP2001117060A (ja) 光スイッチ
JP3981100B2 (ja) 反射型光部品
JP2005208295A (ja) 可変ファラデー回転子及びそれを用いた可変光減衰器
JPH04264515A (ja) 光アイソレータ
JP2005107021A (ja) 磁気光学光部品
JP3936451B2 (ja) 光アッテネータモジュール
JPH04247423A (ja) 光アイソレータ
JPH06317763A (ja) 光アイソレータ
JPH04264516A (ja) 光アイソレータ
JPS58207022A (ja) 光アイソレ−タ
JPH0749468A (ja) 光アイソレータ
JP2007047359A (ja) 光デバイス
JP2005148600A (ja) 磁気光学光部品
JP2005221644A (ja) 磁気光学光部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090106

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110419

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110413

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110816