JP3936451B2 - 光アッテネータモジュール - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気光学方式の光アッテネータモジュールに関し、更に詳しく述べると、光アッテネータ本体の部分と光アイソレータとして機能する部分とを組み合わせて高性能化を図ると共に、光アイソレータ機能部のファラデー素子を光アッテネータ本体部の筒状若しくは環状の永久磁石内に組み込むことにより、全体として部品点数の削減と小型化を図った光アッテネータモジュールに関するものである。この光アッテネータモジュールは、例えば光通信機器や光計測機器などに有用である。
【0002】
【従来の技術】
光通信システムや光学測定装置などにおいては、入力光の強度を任意の割合で減衰させて出力する光アッテネータが用いられることがある。例えば、光増幅器の直後やレーザの後段などに設置される。光アッテネータの減衰率を変化させる方式には機械式のものもあるが、近年ではシステム信頼性を高めるために、機械的な可動部分が無い磁気光学方式の光アッテネータが実用化されている。
【0003】
従来の磁気光学方式の光アッテネータの一例としては、第1の偏光子と第2の偏光子との間にファラデー素子を配置し、該ファラデー素子に飽和磁界を印加する永久磁石を設けると共に、該ファラデー素子に前記飽和磁界と異なる方向の可変磁界を印加する電磁石を設ける構成がある(例えば特開平6−51255号公報参照)。典型的には、永久磁石によって光路(光の透過方向)に平行な飽和磁界を印加し、電磁石によって光路に直交する可変磁界を印加する。その場合の飽和磁界の印加は、ファラデー素子の前後にそれぞれ磁極が位置し且つ光路を避けるようにC型の永久磁石を設置することで行っているが、ファラデー素子の前後に光路を避けるようにブロック状の永久磁石を設置する構成などでもよい。
【0004】
上記特開平6−51255号公報には、図5に示すように、光ファイバ80、第1のレンズ82、楔形複屈折板からなる第1の偏光子84、ファラデー回転子86、楔形複屈折板からなる第2の偏光子88、第2のレンズ90、光ファイバ92を、この順序で配列した光アッテネータが記載されている。ここでファラデー回転子86は、例えば図6に示すように、ファラデー素子94と、該ファラデー素子94に対して光路と平行に飽和磁界を印加する永久磁石96と、光路と垂直方向に可変磁界を印加する電磁石98とからなる。
【0005】
永久磁石96によって飽和磁界を印加しつつ、その飽和磁界と垂直方向に電磁石98で可変磁界を印加すると、ファラデー素子94には、それらの合成磁界が印加され、その合成磁界の方向に磁化ベクトルが向く。ファラデー素子94を透過する光は、その磁化ベクトルの光路に平行な成分に応じたファラデー回転角でファラデー回転する。従って、電磁石98による可変磁界の制御によりファラデー回転角を変化させることで、第2の偏光子88から出力する光の強度を調整でき、これによって磁気光学式の光アッテネータを実現できることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような磁気光学式の光アッテネータでは、原理的には90度ファラデー回転子を用い、第1の偏光子と第2の偏光子を光学軸に90度の角度差をもたせて配置し、磁化ベクトルの向きを光路と平行から垂直まで90度の範囲で変化させればよい。しかし、この構成では、電磁石に十分大きな電流を供給して可変磁界を大きくしても、永久磁石による固定磁界の影響が残るために、ファラデー回転角を0度から90度まで完全に変化させることができず、減衰率を最大の幅で変化させえない。
【0007】
そこで、光路に平行な飽和磁界を印加した時に90度を超えるファラデー回転角(例えば100度)をもつファラデー回転子を用い、第1の偏光子と第2の偏光子の光学軸の角度差をファラデー回転角に一致させて(この場合100度に)配置することが考えられる。しかし、その配置では、逆方向の光が減衰し難い。そのため特に順方向の減衰量が小さい時には、反射戻り光に対してのアイソレーション値も低くなる。光通信システムなどでは、この種の光アッテネータは光増幅器の直後、あるいはレーザの後段に設けられることが多く、低アイソレーション時には反射戻り光が多くなるため、それら光増幅器やレーザなどの動作に支障を来す問題が生じる恐れがある。
【0008】
そこで、光アッテネータと光アイソレータを組み合わせることが考えられる。光アイソレータによって反射戻り光を阻止すれば、それによって高いアイソレーション特性は得られるが、両者を単に組み合わせただけでは、小型化には限度がある。
【0009】
本発明の目的は、反射戻り光に対して高アイソレーション特性を呈し、且つ使用する部品点数を削減でき小型化できる構造の光アッテネータモジュールを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基本的に、第1の偏光子と第2の偏光子との間に第1のファラデー素子を配置し、該第1のファラデー素子に飽和磁界を印加する固定磁界印加手段を設けると共に、第1のファラデー素子に前記飽和磁界と異なる方向の可変磁界を印加する電磁石を設けた構成の光アッテネータを前提としている。ここで前記固定磁界印加手段は、1個以上の永久磁石からなり、その少なくとも1つが軸方向に2極着磁した筒状若しくは環状であって前記第1の偏光子の入力側の光路上に位置しており、その筒状若しくは環状の永久磁石の内部に磁気的に飽和される第2のファラデー素子を収容し、その第2のファラデー素子の入力側に第3の偏光子を、出力側に第4の偏光子をそれぞれ配置している。
【0011】
第2のファラデー素子を用いて光アイソレータとして機能する部分を構成し、反射戻り光に対する高アイソレーション特性を発現させる。光アッテネータの筒状若しくは環状の永久磁石内に第2のファラデー素子を収納させることで、部品点数の削減と小型化を図っており、その点に本発明の特徴がある。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、第1のファラデー素子として、光路に平行な飽和磁界が印加された時に90度を超える(例えば95〜115度、典型的には110度の)ファラデー回転角を有する素子を用い、第1の偏光子と第2の偏光子をそのファラデー回転角に一致する角度差で配設する構成で特に有効である。固定磁界印加手段としては、共に軸方向に2極着磁した第1及び第2の2個の筒状若しくは環状の永久磁石を用い、第1の永久磁石を第1の偏光子の入力側の光路上に、第2の永久磁石を第1のファラデー素子の後方の光路上に、両方の永久磁石の着磁の向きが同じになり且つその軸方向が光路と平行になるように配設するのが好ましい。その時、前記第1の永久磁石内に第2のファラデー素子を収容する。
【0013】
典型的な例としては、第1のファラデー素子が光路に平行な飽和磁界が印加さた時に95〜115度のファラデー回転角を有する素子であり、第1の偏光子と第2の偏光子は共に楔形複屈折板からなり、それらの光学軸が互いに上記ファラデー回転角と一致する角度差となるように配設し固定磁界印加手段は、共に軸方向に2極着磁した第1及び第2の2個の筒状若しくは環状の永久磁石であって、第1の永久磁石を第1の偏光子の入力側の光路上に、第2の永久磁石を第2の偏光子の出力側の光路上に、両方の永久磁石の着磁の向きが同じになり且つその軸方向が光路と平行になるように配設し、前記第1の永久磁石内に第2のファラデー素子を収容し、その第2のファラデー素子の入力側に第3の偏光子を配置し、前記第2のファラデー素子の出力側に第4の偏光子を配置する構成がある。ここで第1〜第4の偏光子としては楔形複屈折板を用いる。
【0014】
第1のファラデー素子のファラデー回転角を95〜115度としているのは、95度未満では最大の減衰率の変化を実現するために電磁石による可変磁界を非常に大きくする必要が生じるし、115度を超えると、その分だけ厚いファラデー素子が必要となるからである。このファラデー回転角は100度程度が最適である。
【0015】
偏光子としては、楔形や平行平板形の複屈折板、あるいはプリズム(例えばグラン・トムソンプリズム)が使用可能である。第2の偏光子が小さい場合には、それを第2の永久磁石内に収容することも可能である。偏光子として平行平板形の複屈折板やプリズムを用いる構成では、第1の偏光子を第4の偏光子と兼用させることも可能であり、それによって部品点数は更に削減できる。しかし、光アイソレータ機能部と光アッテネータ本体部のそれぞれの調整を効率的に行うには、このような4個の偏光子を用いる構成の方が有利である。楔形の複屈折板のみを用いる場合には、直線的の光路を形成する関係上、4個の偏光子を組み合わせる必要がある。複屈折板を用いると偏光無依存の光アイソレータモジュールを実現できるが、プリズムを用いた場合には偏光に依存した光アイソレータモジュールとなる。
【0016】
【実施例】
図1は、本発明に係る光アッテネータモジュールの一実施例を示す説明図である。この光アッテネータモジュールは、4個の偏光子に楔形複屈折板を用いた偏光無依存の例である。光アッテネータモジュールは、基本的には光アッテネータ本体の部分と光アイソレータとして機能する部分との組み合わせからなる。
【0017】
光アッテネータ本体の部分は、第1の偏光子10と第2の偏光子12との間に第1のファラデー素子14を配置し、該第1のファラデー素子14に光路と平行な方向の飽和磁界を印加する固定磁界印加手段を設けると共に、第1のファラデー素子14に光路に直交する方向の可変磁界を印加する電磁石16を設けた構成である。
【0018】
ここで第1の偏光子10及び第2の偏光子12は、ルチル単結晶などの複屈折材料からなる楔形複屈折板からなり、そのテーパ角度は同一で且つテーパ方向が180度異なり、対向する面が互いに平行で、それらの各光学軸は平行で且つ光軸から見て100度の角度差を有する関係で配置されている。第1のファラデー素子14は、例えばLPE法によるビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶膜からなる100度回転子である。LPE法による単結晶膜は、ファラデー回転係数が大きく、そのため比較的薄い膜構造にできるし、更にLPE法は生産性が高い利点がある。勿論、YIG(イットリウム鉄ガーネット)単結晶等でもよい。
【0019】
固定磁界印加手段は、第1及び第2の円環状の永久磁石20,22の組み合わせであり、例えばサマリウム−コバルト(Sm−Co)系磁石からなる。第1の永久磁石20は前記第1の偏光子10の入力側の光路上に、第2の永久磁石22は前記第2の偏光子12の出力側の光路上に配設されている。これらの永久磁石20,22は共に軸方向(厚み方向)に2極着磁されていて、両方の永久磁石20,22の着磁の向きが同じになり且つそれらの軸方向が光路と平行に位置している。電磁石16は、例えばC型形状の磁気ヨークにコイル18を巻装したものであり、その磁気ギャップ内に第1のファラデー素子14が置かれ、光路に対して垂直方向に可変磁界が印加されるように構成されている。
【0020】
本発明では、上記の円環状の第1の永久磁石20の内部に第2のファラデー素子24を収容する。この第2のファラデー素子24は、第1のファラデー素子14と同様、例えばLPE法によるビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶膜からなる。但し、この第2のファラデー素子24は45度回転子であり、外側の第1の永久磁石20によって磁気的に飽和される。第2のファラデー素子24の入力側に第3の偏光子26を配置し、第2のファラデー素子24の出力側に第4の偏光子28を配置して光アイソレータとして機能する部分を構成する。第3及び第4の偏光子26,28は、前記第1及び第2の偏光子10,12と同様、ルチル単結晶などの楔形複屈折板からなり、そのテーパ角度が同一で且つテーパ方向が180度異なり、対向する面が互いに平行で、それらの光学軸は平行で且つ光軸から見て45度の角度差を有する関係で配置する。
【0021】
なお図示していないが、光路の入力側には光ファイバとコリメータレンズが設けられ、光路の出力側にもコリメータレンズと光ファイバとが設けられる。例えば、光アッテネータモジュールを筐体内に収納し、それらファイバコリメータはその筐体壁に取り付けることで組み立てる。
【0022】
光アッテネータ本体部及び光アイソレータ機能部の動作は、基本的にはそれぞれ公知の光アッテネータ及び光アイソレータと同様である。光アッテネータ本体部では、永久磁石20,22による固定磁界と電磁石16による可変磁界との合成磁界が第1のファラデー素子14に作用する。この合成磁界の方向は電磁石16による可変磁界の大きさによって変わり、それに伴い第1のファラデー素子14における磁化ベクトルの向きも変わる。その結果、第1のファラデー素子14の磁化の強さは一定(常に飽和しているため)であるにもかかわらず、磁化ベクトルの光伝搬方向の成分が変わり、その成分に応じて第1のファラデー素子14におけるファラデー回転角が変化することになる。ここではファラデー回転角が100度から10度まで変化するように構成している。ファラデー回転角が100度の時に最大透過量(最小減衰量)が得られ、ファラデー回転角が10度の時に最小透過量(最大減衰量)が得られる。原理的には90度から0度に変化すればよいのであるが、固定磁界を印加している関係上、可変磁界の向きを固定磁界に対して直交させたのでは可変磁界をいくら大きくしても、固定磁界に対して直交する合成磁界は実現できないからである。
【0023】
図2は光アッテネータ本体部の動作を説明図である。図面を分かりやすくするために、第2のファラデー素子は図示を省略している。電磁石16による印加磁界が0の時、ファラデー回転角は100度であり、第1の偏光子10から出射した常光oはそのまま第2の偏光子12から常光o1 として出射し、第1の偏光子10から出射した異常光eはそのまま第2の偏光子12から異常光e2 として出射するため、両光は平行に出力する。それに対して電磁石16による印加磁界を十分大きくすると、ファラデー回転角を10度にでき、第1の偏光子10から出射した常光oは殆ど全て第2の偏光子12から異常光e1 として出射し、第1の偏光子10から出射した異常光eは殆ど全て第2の偏光子12から常光o2 として出射するため、拡散してしまう。
【0024】
第1のファラデー素子14に作用する各磁界の関係を図3のAに、そのときの磁化ベクトルを図3のBに示す。図3のAに示すように、第1のファラデー素子14には、光路に平行な方向の固定飽和磁界H1 と光路に垂直な方向の可変磁界H2 が加わる。勿論、固定飽和磁界H1 は第1及び第2の永久磁石20,22によるものであり、可変磁界H2 は電磁石16によるものである。合成磁界H3 はそれらのベクトル和である。図3のBに示すように、第1のファラデー素子14には、その合成磁界H3 と同じ向きの磁化ベクトルM3 が生じる。磁気的な飽和状態にあるために、その磁化ベクトルM3 の大きさは、固定磁界H1 のみによる磁化ベクトルM1 と同じである。ファラデー回転に寄与する部分は、磁化ベクトルM3 の光路と平行な成分M(即ち、M3 cos θ)である。可変磁界H2 の大きさが変わると合成磁界H3 が変化し、磁化ベクトルM3 の向きが変わって磁化ベクトルの光路と平行な成分Mが増減し、ファラデー回転角が変化するのである。このようにして電磁石16による印加磁界の強さに応じて、磁化ベクトルは回転し、ファラデー回転角は100度から10度までの範囲で変化し、それに応じて平行に出力する光量が異なり、光アッテネータとして機能することになる。
【0025】
光アイソレータとして機能する部分は、次のように動作する。順方向の光については、第3の偏光子26から出射した常光はそのまま第4の偏光子28から常光として出射し、第3の偏光子26から出射した異常光はそのまま第4の偏光子28から異常光として出射し、それらは平行光である。逆方向の光の場合は、第4の偏光子28から出射した常光は殆ど全て第3の偏光子26から異常光として出射し、第4の偏光子28から出射した異常光は殆ど全て第3の偏光子26から常光として出射するため広がって、入力側には戻らない。
【0026】
光アッテネータ本体の部分は、ファラデー回転角が100度の時に最大の透過量が得られる。しかし、逆方向のアイソレーションは、第1の偏光子10と第2の偏光子12の光学軸の角度差が80度であるため、ファラデー回転角0度でも15dB程度しか得られない。そこで、アイソレーションを高めるために上記のように光アイソレータとして機能する部分を挿入している。上記の構成で、第3の偏光子26、第2のファラデー素子24、第1の永久磁石20、及び第4の偏光子28からなる光アイソレータ機能部のアイソレーションを約30dBと見積もると、本発明の光アッテネータモジュールのアイソレーションは、図4の実線で示すようになる。他方、光アイソレータ機能部が無い場合のアイソレーションは図4の破線で示すようになる。一点鎖線はアッテネーション(減衰量)を示している。なお、横軸は実験に用いた電磁石の巻線に流す駆動電流であるが、第1のファラデー素子に印加される直流磁界はこの駆動電流に比例する量である。
【0027】
上記の実施例では偏光子としてルチル単結晶などからなる楔形複屈折板を用いており、偏光無依存の光アッテネータモジュールが得られる。楔形の複屈折板に代えて平行平板形の複屈折板を用いることもできる。なお、偏光依存性があってもかまわない場合には、楔形複屈折板に代えてプリズムを偏光子として用いることもできる。
【0028】
【発明の効果】
本発明では上記のように、光アッテネータ本体部に用いている永久磁石の少なくとも1つを筒状もしくは環状とし、その内部にファラデー素子を組み込むことで光アイソレータ機能部分を付加する構成しているために、反射戻り光に対して高アイソレーション特性を呈し、且つ使用する部品点数が少なく小型化できる効果がある。特に光アッテネータに90度を超えるファラデー回転角をもつファラデー素子を用いる場合、低アッテネータ時に低アイソレーションとなる欠点を解消でき、反射戻り光による前段の光増幅器やレーザなどの動作に支障が生じるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光アッテネータモジュールの一実施例を示す説明図。
【図2】その光アッテネータ本体部分の動作説明図。
【図3】第1のファラデー素子に加わる磁界とそれによる磁化の説明図。
【図4】電磁石の駆動電流とアッテネーション、アイソレーションの関係を示す図。
【図5】従来の光アッテネータの一例を示す説明図。
【図6】それに用いるファラデー回転子の一例を示す説明図。
【符号の説明】
10 第1の偏光子
12 第2の偏光子
14 第1のファラデー素子
16 電磁石
20 第1の永久磁石
22 第2の永久磁石
24 第2のファラデー素子
26 第3の偏光子
28 第4の偏光子
Claims (3)
- 第1の偏光子と第2の偏光子との間に第1のファラデー素子を配置し、該第1のファラデー素子に飽和磁界を印加する固定磁界印加手段を設けると共に、第1のファラデー素子に前記飽和磁界と異なる方向の可変磁界を印加する電磁石を設けた光アッテネータにおいて、
前記固定磁界印加手段は、共に軸方向に2極着磁した第1及び第2の2個の筒状若しくは環状の永久磁石であって、第1の永久磁石を第1の偏光子の入力側の光路上に、第2の永久磁石を第1のファラデー素子の出力側の光路上に、両方の永久磁石の着磁の向きが同じになり且つその軸方向が光路と平行になるように配設し、前記第1の永久磁石の内部に磁気的に飽和される第2のファラデー素子を収容し、その第2のファラデー素子の入力側に第3の偏光子を、第2のファラデー素子の出力側に第4の偏光子をそれぞれ配置したことを特徴とする光アッテネータモジュール。 - 第1のファラデー素子は、光路に平行な飽和磁界が印加された時に90度を超えるファラデー回転角を有する素子であり、第1の偏光子と第2の偏光子はそのファラデー回転角に一致する角度差で配設されている請求項1記載の光アッテネータモジュール。
- 第1のファラデー素子は光路に平行な飽和磁界が印加された時に95〜115度のファラデー回転角を有する素子であり、第1の偏光子と第2の偏光子は共に楔形複屈折板からなりそれらの光学軸が互いに上記ファラデー回転角と一致する角度差で配設されている請求項1記載の光アッテネータモジュール。
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