JPH11149065A - 光アッテネータモジュール - Google Patents

光アッテネータモジュール

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JPH11149065A
JPH11149065A JP33111297A JP33111297A JPH11149065A JP H11149065 A JPH11149065 A JP H11149065A JP 33111297 A JP33111297 A JP 33111297A JP 33111297 A JP33111297 A JP 33111297A JP H11149065 A JPH11149065 A JP H11149065A
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英則 中田
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洋一 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射戻り光に対して高アイソレーション特性
を呈し、且つ使用する部品点数を削減でき小型化できる
ようにする。 【解決手段】 第1の偏光子10と第2の偏光子12と
の間に第1のファラデー素子14を配置し、第1のファ
ラデー素子に飽和磁界を印加する固定磁界印加手段を設
けると共に、第1のファラデー素子に前記飽和磁界と異
なる方向の可変磁界を印加する電磁石16を設けて光ア
ッテネータを構成する。固定磁界印加手段は、第1の永
久磁石20を有し、それは軸方向に2極着磁した筒状若
しくは環状であって第1の偏光子の入力側の光路上に位
置しており、第1の永久磁石の内部に磁気的に飽和され
る第2のファラデー素子24を収容し、その第2のファ
ラデー素子の入力側に第3の偏光子26を、出力側に第
4の偏光子を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気光学方式の光
アッテネータモジュールに関し、更に詳しく述べると、
光アッテネータ本体の部分と光アイソレータとして機能
する部分とを組み合わせて高性能化を図ると共に、光ア
イソレータ機能部のファラデー素子を光アッテネータ本
体部の筒状若しくは環状の永久磁石内に組み込むことに
より、全体として部品点数の削減と小型化を図った光ア
ッテネータモジュールに関するものである。この光アッ
テネータモジュールは、例えば光通信機器や光計測機器
などに有用である。
【0002】
【従来の技術】光通信システムや光学測定装置などにお
いては、入力光の強度を任意の割合で減衰させて出力す
る光アッテネータが用いられることがある。例えば、光
増幅器の直後やレーザの後段などに設置される。光アッ
テネータの減衰率を変化させる方式には機械式のものも
あるが、近年ではシステム信頼性を高めるために、機械
的な可動部分が無い磁気光学方式の光アッテネータが実
用化されている。
【0003】従来の磁気光学方式の光アッテネータの一
例としては、第1の偏光子と第2の偏光子との間にファ
ラデー素子を配置し、該ファラデー素子に飽和磁界を印
加する永久磁石を設けると共に、該ファラデー素子に前
記飽和磁界と異なる方向の可変磁界を印加する電磁石を
設ける構成がある(例えば特開平6−51255号公報
参照)。典型的には、永久磁石によって光路(光の透過
方向)に平行な飽和磁界を印加し、電磁石によって光路
に直交する可変磁界を印加する。その場合の飽和磁界の
印加は、ファラデー素子の前後にそれぞれ磁極が位置し
且つ光路を避けるようにC型の永久磁石を設置すること
で行っているが、ファラデー素子の前後に光路を避ける
ようにブロック状の永久磁石を設置する構成などでもよ
い。
【0004】上記特開平6−51255号公報には、図
5に示すように、光ファイバ80、第1のレンズ82、
楔形複屈折板からなる第1の偏光子84、ファラデー回
転子86、楔形複屈折板からなる第2の偏光子88、第
2のレンズ90、光ファイバ92を、この順序で配列し
た光アッテネータが記載されている。ここでファラデー
回転子86は、例えば図6に示すように、ファラデー素
子94と、該ファラデー素子94に対して光路と平行に
飽和磁界を印加する永久磁石96と、光路と垂直方向に
可変磁界を印加する電磁石98とからなる。
【0005】永久磁石96によって飽和磁界を印加しつ
つ、その飽和磁界と垂直方向に電磁石98で可変磁界を
印加すると、ファラデー素子94には、それらの合成磁
界が印加され、その合成磁界の方向に磁化ベクトルが向
く。ファラデー素子94を透過する光は、その磁化ベク
トルの光路に平行な成分に応じたファラデー回転角でフ
ァラデー回転する。従って、電磁石98による可変磁界
の制御によりファラデー回転角を変化させることで、第
2の偏光子88から出力する光の強度を調整でき、これ
によって磁気光学式の光アッテネータを実現できること
になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような磁気光学式
の光アッテネータでは、原理的には90度ファラデー回
転子を用い、第1の偏光子と第2の偏光子を光学軸に9
0度の角度差をもたせて配置し、磁化ベクトルの向きを
光路と平行から垂直まで90度の範囲で変化させればよ
い。しかし、この構成では、電磁石に十分大きな電流を
供給して可変磁界を大きくしても、永久磁石による固定
磁界の影響が残るために、ファラデー回転角を0度から
90度まで完全に変化させることができず、減衰率を最
大の幅で変化させえない。
【0007】そこで、光路に平行な飽和磁界を印加した
時に90度を超えるファラデー回転角(例えば100
度)をもつファラデー回転子を用い、第1の偏光子と第
2の偏光子の光学軸の角度差をファラデー回転角に一致
させて(この場合100度に)配置することが考えられ
る。しかし、その配置では、逆方向の光が減衰し難い。
そのため特に順方向の減衰量が小さい時には、反射戻り
光に対してのアイソレーション値も低くなる。光通信シ
ステムなどでは、この種の光アッテネータは光増幅器の
直後、あるいはレーザの後段に設けられることが多く、
低アイソレーション時には反射戻り光が多くなるため、
それら光増幅器やレーザなどの動作に支障を来す問題が
生じる恐れがある。
【0008】そこで、光アッテネータと光アイソレータ
を組み合わせることが考えられる。光アイソレータによ
って反射戻り光を阻止すれば、それによって高いアイソ
レーション特性は得られるが、両者を単に組み合わせた
だけでは、小型化には限度がある。
【0009】本発明の目的は、反射戻り光に対して高ア
イソレーション特性を呈し、且つ使用する部品点数を削
減でき小型化できる構造の光アッテネータモジュールを
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、基本的に、第
1の偏光子と第2の偏光子との間に第1のファラデー素
子を配置し、該第1のファラデー素子に飽和磁界を印加
する固定磁界印加手段を設けると共に、第1のファラデ
ー素子に前記飽和磁界と異なる方向の可変磁界を印加す
る電磁石を設けた構成の光アッテネータを前提としてい
る。ここで前記固定磁界印加手段は、1個以上の永久磁
石からなり、その少なくとも1つが軸方向に2極着磁し
た筒状若しくは環状であって前記第1の偏光子の入力側
の光路上に位置しており、その筒状若しくは環状の永久
磁石の内部に磁気的に飽和される第2のファラデー素子
を収容し、その第2のファラデー素子の入力側に第3の
偏光子を、出力側に第4の偏光子をそれぞれ配置してい
る。
【0011】第2のファラデー素子を用いて光アイソレ
ータとして機能する部分を構成し、反射戻り光に対する
高アイソレーション特性を発現させる。光アッテネータ
の筒状若しくは環状の永久磁石内に第2のファラデー素
子を収納させることで、部品点数の削減と小型化を図っ
ており、その点に本発明の特徴がある。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、第1のファラデー素子
として、光路に平行な飽和磁界が印加された時に90度
を超える(例えば95〜115度、典型的には110度
の)ファラデー回転角を有する素子を用い、第1の偏光
子と第2の偏光子をそのファラデー回転角に一致する角
度差で配設する構成で特に有効である。固定磁界印加手
段としては、共に軸方向に2極着磁した第1及び第2の
2個の筒状若しくは環状の永久磁石を用い、第1の永久
磁石を第1の偏光子の入力側の光路上に、第2の永久磁
石を第1のファラデー素子の後方の光路上に、両方の永
久磁石の着磁の向きが同じになり且つその軸方向が光路
と平行になるように配設するのが好ましい。その時、前
記第1の永久磁石内に第2のファラデー素子を収容す
る。
【0013】典型的な例としては、第1のファラデー素
子が光路に平行な飽和磁界が印加さた時に95〜115
度のファラデー回転角を有する素子であり、第1の偏光
子と第2の偏光子は共に楔形複屈折板からなり、それら
の光学軸が互いに上記ファラデー回転角と一致する角度
差となるように配設し固定磁界印加手段は、共に軸方向
に2極着磁した第1及び第2の2個の筒状若しくは環状
の永久磁石であって、第1の永久磁石を第1の偏光子の
入力側の光路上に、第2の永久磁石を第2の偏光子の出
力側の光路上に、両方の永久磁石の着磁の向きが同じに
なり且つその軸方向が光路と平行になるように配設し、
前記第1の永久磁石内に第2のファラデー素子を収容
し、その第2のファラデー素子の入力側に第3の偏光子
を配置し、前記第2のファラデー素子の出力側に第4の
偏光子を配置する構成がある。ここで第1〜第4の偏光
子としては楔形複屈折板を用いる。
【0014】第1のファラデー素子のファラデー回転角
を95〜115度としているのは、95度未満では最大
の減衰率の変化を実現するために電磁石による可変磁界
を非常に大きくする必要が生じるし、115度を超える
と、その分だけ厚いファラデー素子が必要となるからで
ある。このファラデー回転角は100度程度が最適であ
る。
【0015】偏光子としては、楔形や平行平板形の複屈
折板、あるいはプリズム(例えばグラン・トムソンプリ
ズム)が使用可能である。第2の偏光子が小さい場合に
は、それを第2の永久磁石内に収容することも可能であ
る。偏光子として平行平板形の複屈折板やプリズムを用
いる構成では、第1の偏光子を第4の偏光子と兼用させ
ることも可能であり、それによって部品点数は更に削減
できる。しかし、光アイソレータ機能部と光アッテネー
タ本体部のそれぞれの調整を効率的に行うには、このよ
うな4個の偏光子を用いる構成の方が有利である。楔形
の複屈折板のみを用いる場合には、直線的の光路を形成
する関係上、4個の偏光子を組み合わせる必要がある。
複屈折板を用いると偏光無依存の光アイソレータモジュ
ールを実現できるが、プリズムを用いた場合には偏光に
依存した光アイソレータモジュールとなる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明に係る光アッテネータモジュ
ールの一実施例を示す説明図である。この光アッテネー
タモジュールは、4個の偏光子に楔形複屈折板を用いた
偏光無依存の例である。光アッテネータモジュールは、
基本的には光アッテネータ本体の部分と光アイソレータ
として機能する部分との組み合わせからなる。
【0017】光アッテネータ本体の部分は、第1の偏光
子10と第2の偏光子12との間に第1のファラデー素
子14を配置し、該第1のファラデー素子14に光路と
平行な方向の飽和磁界を印加する固定磁界印加手段を設
けると共に、第1のファラデー素子14に光路に直交す
る方向の可変磁界を印加する電磁石16を設けた構成で
ある。
【0018】ここで第1の偏光子10及び第2の偏光子
12は、ルチル単結晶などの複屈折材料からなる楔形複
屈折板からなり、そのテーパ角度は同一で且つテーパ方
向が180度異なり、対向する面が互いに平行で、それ
らの各光学軸は平行で且つ光軸から見て100度の角度
差を有する関係で配置されている。第1のファラデー素
子14は、例えばLPE法によるビスマス置換希土類鉄
ガーネット単結晶膜からなる100度回転子である。L
PE法による単結晶膜は、ファラデー回転係数が大き
く、そのため比較的薄い膜構造にできるし、更にLPE
法は生産性が高い利点がある。勿論、YIG(イットリ
ウム鉄ガーネット)単結晶等でもよい。
【0019】固定磁界印加手段は、第1及び第2の円環
状の永久磁石20,22の組み合わせであり、例えばサ
マリウム−コバルト(Sm−Co)系磁石からなる。第
1の永久磁石20は前記第1の偏光子10の入力側の光
路上に、第2の永久磁石22は前記第2の偏光子12の
出力側の光路上に配設されている。これらの永久磁石2
0,22は共に軸方向(厚み方向)に2極着磁されてい
て、両方の永久磁石20,22の着磁の向きが同じにな
り且つそれらの軸方向が光路と平行に位置している。電
磁石16は、例えばC型形状の磁気ヨークにコイル18
を巻装したものであり、その磁気ギャップ内に第1のフ
ァラデー素子14が置かれ、光路に対して垂直方向に可
変磁界が印加されるように構成されている。
【0020】本発明では、上記の円環状の第1の永久磁
石20の内部に第2のファラデー素子24を収容する。
この第2のファラデー素子24は、第1のファラデー素
子14と同様、例えばLPE法によるビスマス置換希土
類鉄ガーネット単結晶膜からなる。但し、この第2のフ
ァラデー素子24は45度回転子であり、外側の第1の
永久磁石20によって磁気的に飽和される。第2のファ
ラデー素子24の入力側に第3の偏光子26を配置し、
第2のファラデー素子24の出力側に第4の偏光子28
を配置して光アイソレータとして機能する部分を構成す
る。第3及び第4の偏光子26,28は、前記第1及び
第2の偏光子10,12と同様、ルチル単結晶などの楔
形複屈折板からなり、そのテーパ角度が同一で且つテー
パ方向が180度異なり、対向する面が互いに平行で、
それらの光学軸は平行で且つ光軸から見て45度の角度
差を有する関係で配置する。
【0021】なお図示していないが、光路の入力側には
光ファイバとコリメータレンズが設けられ、光路の出力
側にもコリメータレンズと光ファイバとが設けられる。
例えば、光アッテネータモジュールを筐体内に収納し、
それらファイバコリメータはその筐体壁に取り付けるこ
とで組み立てる。
【0022】光アッテネータ本体部及び光アイソレータ
機能部の動作は、基本的にはそれぞれ公知の光アッテネ
ータ及び光アイソレータと同様である。光アッテネータ
本体部では、永久磁石20,22による固定磁界と電磁
石16による可変磁界との合成磁界が第1のファラデー
素子14に作用する。この合成磁界の方向は電磁石16
による可変磁界の大きさによって変わり、それに伴い第
1のファラデー素子14における磁化ベクトルの向きも
変わる。その結果、第1のファラデー素子14の磁化の
強さは一定(常に飽和しているため)であるにもかかわ
らず、磁化ベクトルの光伝搬方向の成分が変わり、その
成分に応じて第1のファラデー素子14におけるファラ
デー回転角が変化することになる。ここではファラデー
回転角が100度から10度まで変化するように構成し
ている。ファラデー回転角が100度の時に最大透過量
(最小減衰量)が得られ、ファラデー回転角が10度の
時に最小透過量(最大減衰量)が得られる。原理的には
90度から0度に変化すればよいのであるが、固定磁界
を印加している関係上、可変磁界の向きを固定磁界に対
して直交させたのでは可変磁界をいくら大きくしても、
固定磁界に対して直交する合成磁界は実現できないから
である。
【0023】図2は光アッテネータ本体部の動作を説明
図である。図面を分かりやすくするために、第2のファ
ラデー素子は図示を省略している。電磁石16による印
加磁界が0の時、ファラデー回転角は100度であり、
第1の偏光子10から出射した常光oはそのまま第2の
偏光子12から常光o1 として出射し、第1の偏光子1
0から出射した異常光eはそのまま第2の偏光子12か
ら異常光e2 として出射するため、両光は平行に出力す
る。それに対して電磁石16による印加磁界を十分大き
くすると、ファラデー回転角を10度にでき、第1の偏
光子10から出射した常光oは殆ど全て第2の偏光子1
2から異常光e1 として出射し、第1の偏光子10から
出射した異常光eは殆ど全て第2の偏光子12から常光
2 として出射するため、拡散してしまう。
【0024】第1のファラデー素子14に作用する各磁
界の関係を図3のAに、そのときの磁化ベクトルを図3
のBに示す。図3のAに示すように、第1のファラデー
素子14には、光路に平行な方向の固定飽和磁界H1
光路に垂直な方向の可変磁界H2 が加わる。勿論、固定
飽和磁界H1 は第1及び第2の永久磁石20,22によ
るものであり、可変磁界H2 は電磁石16によるもので
ある。合成磁界H3 はそれらのベクトル和である。図3
のBに示すように、第1のファラデー素子14には、そ
の合成磁界H3 と同じ向きの磁化ベクトルM3 が生じ
る。磁気的な飽和状態にあるために、その磁化ベクトル
3 の大きさは、固定磁界H1 のみによる磁化ベクトル
1 と同じである。ファラデー回転に寄与する部分は、
磁化ベクトルM3 の光路と平行な成分M(即ち、M3 co
s θ)である。可変磁界H2 の大きさが変わると合成磁
界H3 が変化し、磁化ベクトルM3 の向きが変わって磁
化ベクトルの光路と平行な成分Mが増減し、ファラデー
回転角が変化するのである。このようにして電磁石16
による印加磁界の強さに応じて、磁化ベクトルは回転
し、ファラデー回転角は100度から10度までの範囲
で変化し、それに応じて平行に出力する光量が異なり、
光アッテネータとして機能することになる。
【0025】光アイソレータとして機能する部分は、次
のように動作する。順方向の光については、第3の偏光
子26から出射した常光はそのまま第4の偏光子28か
ら常光として出射し、第3の偏光子26から出射した異
常光はそのまま第4の偏光子28から異常光として出射
し、それらは平行光である。逆方向の光の場合は、第4
の偏光子28から出射した常光は殆ど全て第3の偏光子
26から異常光として出射し、第4の偏光子28から出
射した異常光は殆ど全て第3の偏光子26から常光とし
て出射するため広がって、入力側には戻らない。
【0026】光アッテネータ本体の部分は、ファラデー
回転角が100度の時に最大の透過量が得られる。しか
し、逆方向のアイソレーションは、第1の偏光子10と
第2の偏光子12の光学軸の角度差が80度であるた
め、ファラデー回転角0度でも15dB程度しか得られ
ない。そこで、アイソレーションを高めるために上記の
ように光アイソレータとして機能する部分を挿入してい
る。上記の構成で、第3の偏光子26、第2のファラデ
ー素子24、第1の永久磁石20、及び第4の偏光子2
8からなる光アイソレータ機能部のアイソレーションを
約30dBと見積もると、本発明の光アッテネータモジ
ュールのアイソレーションは、図4の実線で示すように
なる。他方、光アイソレータ機能部が無い場合のアイソ
レーションは図4の破線で示すようになる。一点鎖線は
アッテネーション(減衰量)を示している。なお、横軸
は実験に用いた電磁石の巻線に流す駆動電流であるが、
第1のファラデー素子に印加される直流磁界はこの駆動
電流に比例する量である。
【0027】上記の実施例では偏光子としてルチル単結
晶などからなる楔形複屈折板を用いており、偏光無依存
の光アッテネータモジュールが得られる。楔形の複屈折
板に代えて平行平板形の複屈折板を用いることもでき
る。なお、偏光依存性があってもかまわない場合には、
楔形複屈折板に代えてプリズムを偏光子として用いるこ
ともできる。
【0028】
【発明の効果】本発明では上記のように、光アッテネー
タ本体部に用いている永久磁石の少なくとも1つを筒状
もしくは環状とし、その内部にファラデー素子を組み込
むことで光アイソレータ機能部分を付加する構成してい
るために、反射戻り光に対して高アイソレーション特性
を呈し、且つ使用する部品点数が少なく小型化できる効
果がある。特に光アッテネータに90度を超えるファラ
デー回転角をもつファラデー素子を用いる場合、低アッ
テネータ時に低アイソレーションとなる欠点を解消で
き、反射戻り光による前段の光増幅器やレーザなどの動
作に支障が生じるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光アッテネータモジュールの一実
施例を示す説明図。
【図2】その光アッテネータ本体部分の動作説明図。
【図3】第1のファラデー素子に加わる磁界とそれによ
る磁化の説明図。
【図4】電磁石の駆動電流とアッテネーション、アイソ
レーションの関係を示す図。
【図5】従来の光アッテネータの一例を示す説明図。
【図6】それに用いるファラデー回転子の一例を示す説
明図。
【符号の説明】
10 第1の偏光子 12 第2の偏光子 14 第1のファラデー素子 16 電磁石 20 第1の永久磁石 22 第2の永久磁石 24 第2のファラデー素子 26 第3の偏光子 28 第4の偏光子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の偏光子と第2の偏光子との間に第
    1のファラデー素子を配置し、該第1のファラデー素子
    に飽和磁界を印加する固定磁界印加手段を設けると共
    に、第1のファラデー素子に前記飽和磁界と異なる方向
    の可変磁界を印加する電磁石を設けた光アッテネータに
    おいて、 前記固定磁界印加手段は、1個以上の永久磁石からな
    り、その少なくとも1つが軸方向に2極着磁した筒状若
    しくは環状であって前記第1の偏光子の入力側の光路上
    に位置しており、その筒状若しくは環状の永久磁石の内
    部に磁気的に飽和される第2のファラデー素子を収容
    し、その第2のファラデー素子の入力側に第3の偏光子
    を、出力側に第4の偏光子をそれぞれ配置したことを特
    徴とする光アッテネータモジュール。
  2. 【請求項2】 第1のファラデー素子は、光路に平行な
    飽和磁界が印加された時に90度を超えるファラデー回
    転角を有する素子であり、第1の偏光子と第2の偏光子
    はそのファラデー回転角に一致する角度差で配設されて
    いる請求項1記載の光アッテネータモジュール。
  3. 【請求項3】 固定磁界印加手段は、共に軸方向に2極
    着磁した第1及び第2の2個の筒状若しくは環状の永久
    磁石であって、第1の永久磁石を第1の偏光子の入力側
    の光路上に、第2の永久磁石を第1のファラデー素子の
    後方の光路上に、両方の永久磁石の着磁の向きが同じに
    なり且つその軸方向が光路と平行になるように配設し、
    前記第1の永久磁石内に第2のファラデー素子を収容し
    た請求項1又は2記載の光アッテネータモジュール。
  4. 【請求項4】 第1の偏光子と第2の偏光子との間に第
    1のファラデー素子を配置し、該第1のファラデー素子
    に飽和磁界を印加する固定磁界印加手段を設けると共
    に、第1のファラデー素子に前記飽和磁界と異なる方向
    の可変磁界を印加する電磁石を設けた光アッテネータに
    おいて、 前記第1のファラデー素子は光路に平行な飽和磁界が印
    加された時に95〜115度のファラデー回転角を有す
    る素子であり、第1の偏光子と第2の偏光子は共に楔形
    複屈折板からなりそれらの光学軸が互いに上記ファラデ
    ー回転角と一致する角度差で配設され、 前記固定磁界印加手段は、共に軸方向に2極着磁した第
    1及び第2の2個の筒状若しくは環状の永久磁石であっ
    て、第1の永久磁石を第1の偏光子の入力側の光路上
    に、第2の永久磁石を第2の偏光子の出力側の光路上
    に、両方の永久磁石の着磁の向きが同じになり且つその
    軸方向が光路と平行になるように配設し、 前記第1の永久磁石内に第2のファラデー素子を収容
    し、その第2のファラデー素子の入力側に第3の偏光子
    を配置し、前記第2のファラデー素子の出力側に第4の
    偏光子を配置して光アイソレータを構成したことを特徴
    とする光アッテネータモジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101900892A (zh) * 2010-06-23 2010-12-01 福建福晶科技股份有限公司 一种波长可调的光隔离器

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