JP2001117060A - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

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JP2001117060A
JP2001117060A JP29939899A JP29939899A JP2001117060A JP 2001117060 A JP2001117060 A JP 2001117060A JP 29939899 A JP29939899 A JP 29939899A JP 29939899 A JP29939899 A JP 29939899A JP 2001117060 A JP2001117060 A JP 2001117060A
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walk
crystal
optical switch
optical
axis
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Hiroshi Honma
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Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光サーキュレータとしての機能を有し、その
ファラデー回転の向きを反転させることにより光路を切
り替える光スイッチにおいて、特性に優れるウォークオ
フ結晶を偏光分離合成素子として用いる光非相反部を使
用した光スイッチを得る。 【解決手段】 複数の光入出射ポートを持つとともに、
少なくとも4枚のウォークオフ結晶1,2,3,4と、
少なくとも2枚の45°ファラデー回転子5,6、少な
くとも2枚の1/2波長板7,8によって構成される偏
光無依存型光サーキュレータ機能を有する光非相反部を
有し、ファラデー回転子に磁界を反転して印加可能な磁
気回路を有していて、前記ファラデー回転子のファラデ
ー回転方向を逆転させ、光入出射ポートを切り替える光
スイッチとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、光通信
関連で光信号の経路切替に用いられる光スイッチに関
し、光路切替機能と同時に光サーキュレータとしての機
能も有する光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】これまで多く使用されてきた光スイッチ
の代表的な構成としては、光ファイバを機械的に切り替
えるものなどあった。また、良く知られた一般的な偏光
無依存光サーキュレータの構成の多くは、その構成をそ
のまま利用し、ファラデー回転子に加える磁界印加の向
きを正逆反転すれば、光を出射するポートを変更するも
のであった。このような光スイッチは、当然、光非相反
素子としての機能も保持する。
【0003】光非相反素子としての機能も有する光スイ
ッチの特徴は、 自己保持製を有するため、光路切替時以外は電力消
費がない。 機械動作部を有しないため、信頼性に優れる。 逆方向の光は入射ポートに進行しない。そのため、
双方向光伝送路の切替が可能であり、例えば、通常の光
路と予備の光路の切替を容易にできる。
【0004】このような従来技術の例として、特願平0
6−058140(出願人:富士電気化学株式会社、発
明者:井村氏他)の「通常/予備切替可能な双方向光伝
送装置」、特開平11−024021(出願人:日本電
信電話株式会社、発明者:館氏他)の「導波路型磁気光
学光スイッチ及びこれに用いる磁石並びにその製造方
法」が挙げられる。
【0005】前者の場合、偏光分離スプリッタを用いる
が、これはP波とS波で特性が異なり、光路を切り替え
る際に、その切り替えるポートによって特性が異なると
いう問題がある。また、後者は、導波路上に溝を形成
し、そこにファラデー回転子を挿入するため、回折損失
が生じるという問題がある。
【0006】しかし、すでに述べたように、偏光無依存
光サーキュレータの構成の多くは、その構成をそのまま
利用し、ファラデー回転子に加える磁界印加の向きを正
逆反転すれば、光を出射するポートを変更することがで
きるので、偏光無依存光サーキュレータのうち偏光分離
合成素子としてウォークオフ結晶を用いた従来例につい
て次に述べる。このようなタイプは、一般に、サイズと
挿入損失、アイソレーション特性において優れている。
【0007】ウォークオフ結晶を用いた偏光無依存型光
サーキュレータの良く知られた構成として、主に複屈折
結晶、非相反性偏光面回転子、および相反性偏光面回転
子の組み合わせのものが使用されてきた。主なものは、
特開平5−61001号(出願人:日本電信電話株式会
社、発明者:古賀氏)の構成である。
【0008】その光学結晶非相反部の構成部材の内、相
反性偏光面回転子が1/2波長板であり、光進行方向に
対して2分割され、互いの相対的な光軸の角度が45゜
の関係を持ち、複屈折結晶で分離された互いに垂直な偏
光面を持つ光を別々の1/2波長板に入射し、その偏光
面をそろえて複屈折結晶で分離された2つの光を同じ方
向にシフトさせ、さらに互いの相対的な光軸の角度が4
5゜の関係を持ち、複屈折結晶で分離された互いに垂直
な偏光面を持つ光を別々の1/2波長板に入射し、その
偏光面を互いに垂直にし、再度複屈折結晶で合成する動
作原理が採られてきた。
【0009】この例における光学結晶による光非相反部
のうち、ファラデー回転子に対する印加磁界を正逆反転
すれば、光スイッチとして利用できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来例で示した特開平
5−61001号(出願人:日本電信電話株式会社、発
明者:古賀氏)の光学結晶非相反部の構成においては、
以下の問題点があった。
【0011】即ち、光進行方向に2分割又はそれ以上に
分割された構成が少なくとも2つ必要であるという問題
点があった。このことは、その分割された境目が大きく
ずれた場合、境目にビームが当たり損失をまねく恐れが
あり、それを避けるために、複屈折結晶を厚くしなけれ
ばならないことになる。
【0012】また、例えば、波長1.55μm用の水晶
1/2波長板は、厚さが92μmであるため、高精度に
並べることは非常に難しく、代替えとして厚さ276μ
mの3/2波長板を用いられることが多い。
【0013】例えば、隣り合う光入出射ポートの間隔が
127μmであって、ルチル複屈折結晶を用いて光学結
晶非相反部を作製した場合、光学面が実質的に分割され
た厚さは、2つの波長板の両端の間隔であるため、18
00μmにも達する。この場合、一方に2芯光ファイ
バ、もう一方にレンズと1芯光ファイバを用いたような
単純な光学系の光スイッチは実現しにくい。これは、小
型化と低価格化に対する大きな障害であった。
【0014】従って、本発明の目的は、光サーキュレー
タとしての機能を有し、そのファラデー回転の向きを反
転させることにより、光路を切り替える光スイッチにお
いて、特性に優れるウォークオフ結晶を偏光分離合成素
子として用いる光非相反部を使用した光スイッチを提供
することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の光スイッチは、
構成部材はウォークオフ結晶、非相反性偏光面回転子、
および複屈折結晶偏波分散補償板であるが、光進行方向
に対して分割されるものをウォークオフ結晶にし、その
ウォークオフ方向を互いに逆向きにする構成にすること
で、光進行方向に対して分割される構造を1つに抑える
ものである。
【0016】即ち、本発明は、複数の光入出射ポートを
持つとともに、少なくとも4枚のウォークオフ結晶と、
少なくとも2枚の45°ファラデー回転子、少なくとも
2枚の1/2波長板によって構成される偏光無依存型光
サーキュレータ機能を有する光非相反部を有し、ファラ
デー回転子に磁界を反転して印加可能な磁気回路を有し
ていて、前記ファラデー回転子のファラデー回転方向を
逆転させ、光入出射ポートを切り替える光スイッチであ
る。
【0017】また、本発明は、前記光スイッチにおい
て、前記光スイッチは、複数の光入出射ポートを持ち、
また前記光非相反部は、一方の光進行方向に対して順
に、第1のウォークオフ結晶、第1のファラデー回転
子、第1の1/2波長板、第1のウォークオフ結晶で分
離された偏光成分がそれぞれ別々に入出射する互いに併
設されウォークオフ方向が互いに逆向きに配備されたほ
ぼ同じ偏光分離距離を持つ第2及び第3のウォークオフ
結晶、第2のファラデー回転子、第2の1/2波長板、
第4のウォークオフ結晶の順番で配備された構造であ
り、また、前記第1のウォークオフ結晶偏光分離方向と
第4のウォークオフ結晶の偏光分離方向の等二分割方向
をY軸として、前記Y軸をθの基準軸とした条件にて、
前記第1のファラデー回転子と第2のファラデー回転子
のファラデー回転方向が互いに同じ向きであり、かつ第
1のウォークオフ結晶と第4のウォークオフ結晶の偏光
分離方向が略2θ異なる向きであり、第1のウォークオ
フ結晶と第3のウォークオフ結晶の偏光分離方向が略
(90゜−θ)異なる向きを持ち(0<θ<45゜)、第
1の1/2波長板のc軸の方位が、67.5゜+θ/2+
n×90(n=0,±1)、第2の1/2波長板のc軸
の方位が、112.5゜−θ/2+m×90(m=0,±
1),の関係を持つ光スイッチである。
【0018】また、本発明は、前記光スイッチにおい
て、前記光スイッチが、複数の光入出射ポートを持ち、
また前記光非相反部は、一方の光進行方向に対して順に
第1のウォークオフ結晶、第1のファラデー回転子、第
1の1/2波長板、第1のウォークオフ結晶で分離され
た偏光成分がそれぞれ別々に入出射する互いに併設され
ウォークオフ方向が互いに逆向きに配備されたほぼ同じ
偏光分離距離を持つ第2及び第3のウォークオフ結晶、
第2の1/2波長板、第2のファラデー回転子、第4の
ウォークオフ結晶の順番で配備された構造であり、前記
第1のウォークオフ結晶の偏光分離方向と第4のウォー
クオフ結晶の偏光分離方向の等二分割方向をY軸とし
て、前記Y軸をθの基準軸とした条件にて、前記第1の
ファラデー回転子と第2のファラデー回転子のファラデ
ー回転方向が互いに同じ向きであり、かつ第1のウォー
クオフ結晶と第4のウォークオフ結晶の偏光分離方向が
略2θ異なる向きであり、第1のウォークオフ結晶と第
3のウォークオフ結晶の偏光分離方向が略(90゜−
θ)異なる向きを持ち(0<θ<45゜)、第1の1/
2波長板のc軸の方位が、67.5゜+θ/2+n×90
(n=0,±1)、第2の1/2波長板のc軸の方位
が、67.5゜−θ/2+m×90(m=0,±1)、の
関係を持つ光スイッチである。
【0019】また、本発明は、前記光スイッチにおい
て、前記光スイッチが、複数の光入出射ポートを持ち、
また前記光非相反部は、一方の光進行方向に対して順に
第1のウォークオフ結晶、第1の1/2波長板、第1の
ファラデー回転子、第1のウォークオフ結晶で分離され
た偏光成分がそれぞれ別々に入出射する互いに併設され
ウォークオフ方向が互いに逆向きに配備されたほぼ同じ
偏光分離距離を持つ第2及び第3のウォークオフ結晶、
第2の1/2波長板、第2のファラデー回転子、第4の
ウォークオフ結晶の順番で配備された構造であり、前記
第1のウォークオフ結晶の偏光分離方向と第4のウォー
クオフ結晶の偏光分離方向の等二分割方向をY軸とし
て、前記Y軸をθの基準軸とした条件にて、前記第1の
ファラデー回転子と第2のファラデー回転子のファラデ
ー回転方向が互いに同じ向きであり、かつ第1のウォー
クオフ結晶と第4のウォークオフ結晶の偏光分離方向が
略2θ異なる向きであり、第1のウォークオフ結晶と第
3のウォークオフ結晶の偏光分離方向が略(90゜−
θ)異なる向きを持ち(0<θ<45゜)、第1の1/
2波長板のc軸の方位が、22.5゜+θ/2+n×90
(n=0,±1)、第2の1/2波長板のc軸の方位
が、67.5゜−θ/2+m×90(m=0,±1)の関
係を持つ光スイッチである。
【0020】また、本発明は、前記光スイッチであっ
て、前記光スイッチが、複数の光入出射ポートを持ち、
また前記光非相反部は、一方の光進行方向に対して順に
第1のウォークオフ結晶、第1の1/2波長板、第1の
ファラデー回転子、第1のウォークオフ結晶で分離され
た偏光成分がそれぞれ別々に入出射する互いに併設され
ウォークオフ方向が互いに逆向きに配備されたほぼ同じ
偏光分離距離を持つ第2及び第3のウォークオフ結晶、
第2のファラデー回転子、第2の1/2波長板、第4の
ウォークオフ結晶の順番で配備された構造であり、前記
第1のウォークオフ結晶の偏光分離方向と第4のウォー
クオフ結晶の偏光分離方向の等二分割方向をY軸とし
て、前記Y軸をθの基準とした時、前記第1のファラデ
ー回転子と第2のファラデー回転子のファラデー回転方
向が互いに同じ向きであり,かつ第1のウォークオフ結
晶と第4のウォークオフ結晶の偏光分離方向が略2θ異
なる向きであり、第1のウォークオフ結晶と第3のウォ
ークオフ結晶の偏光分離方向が略(90゜−θ)異なる
向きを持ち(0<θ<45゜)、第1の1/2波長板の
c軸の方位が、22.5゜+θ/2+n×90(n=0,
±1)、第2の1/2波長板のc軸の方位が、112.
5゜−θ/2+m×90(m=0,±1)の関係を持つ
光スイッチである。
【0021】また、本発明は、前記光スイッチにおい
て、前記光スイッチの第1、第2のファラデー回転子の
間に偏波分散補償板が配備される光スイッチである。
【0022】また、本発明は、前記光スイッチにおい
て、前記光スイッチが4枚のウォークオフ結晶と、2枚
の45°ファラデー回転子と、2枚の1/2波長板と、
偏波分散補償板からなり、かつ第1のウォークオフ結晶
と第4のウォークオフ結晶の厚さがほぼ同じであり、か
つ第2のウォークオフ結晶と第2のウォークオフ結晶の
厚さがほぼ同じであり、かつ第1のウォークオフ結晶と
第2のウォークオフ結晶の厚さがほぼ1対2×sinθ
の比を持ち(0<θ<45゜)、かつ、すべてのウォー
クオフ結晶及びファラデー回転子及び偏波分散補償板が
平行平板からなる光スイッチである。
【0023】また、本発明は、前記光スイッチにおい
て、第1から第4のウォークオフ結晶と偏波分散補償板
がすべて同じ材質の複屈折結晶からなる光スイッチであ
る。
【0024】また、本発明は、前記光スイッチにおい
て、前記光スイッチに加えて、レンズと光ファイバを光
入出射ポートに配備する光スイッチである。
【0025】また、本発明は、前記光スイッチにおい
て、前記磁気回路は、磁界印加手段としてコイルが巻か
れた保磁力が20〜500Oeの半硬磁性材料、または
コイルが巻かれた保磁力が20〜500Oeの軟磁性材
料、および前記コイルに通じる電流の向きを切り替える
スイッチで構成された光スイッチである。
【0026】また、本発明は、前記光スイッチにおい
て、前記ファラデー回転子が角形ヒステリシスカーブを
持つ硬磁性ガーネットであって、前記気回路は、磁界印
加手段としてコイルおよび前記コイルに通じる電流の向
きを切り替えるスイッチとで構成される光スイッチであ
る。
【0027】
【実施例】本発明の実施例による光スイッチについて、
以下説明する。
【0028】(実施例1)図1に、本発明の実施例1に
よる光スイッチでの光非相反部を構成する光学結晶スタ
ックの基本構成を示す。この図1は、請求項1に記載し
た光スイッチの光非相反部の構成である。図1のルチル
平行平板1側に奇数番目の光入出射ポートがあり、ルチ
ル平行平板4側に偶数番目の光入出射ポートがある。
【0029】図2は、図1の非相反部に磁界を印加した
場合の各光学部品での偏光状態を示す図である。また、
表1は、図2に対応して、各光学部品での偏光状態の角
度を示す一覧表である。
【0030】
【表1】
【0031】ウークオフ結晶であるルチル単結晶平行平
板1,2,3,4中に示す矢印は、奇数番目の光入出射
ポートから見た異常光の分離方向を示し、ファラデー回
転子5,6中の矢印は、第1の光入射出ポートから第2
の光入射出ポートに光を進行させる場合のファラデー回
転の向きを表し、その偏光面回転角度は略45゜であ
る。
【0032】奇数番目の光入出射ポートから見た場合、
ルチル平行平板1の偏光分離方向はθ、ルチル平行平板
4の偏光分離方向は−θ、ルチル平行平板2の偏光分離
方向は−90゜、ルチル平行平板1の偏光分離方向は9
0゜である。なお、角度の基準は、図1中のY軸方向と
する。ここで、前記第1のウォークオフ結晶の偏光分離
方向と第4のウォークオフ結晶の偏光分離方向の等二分
割方向をY軸としている。
【0033】さらに、相反性偏光面回転素子である水晶
1/2波長板7,8中の矢印は、c軸の方位を表し、水
晶1/2波長板7の角度は67.5+θ/2、水晶1/
2波長板8の角度は112.5−θ/2である。9は外
部磁界であり、矢印は、その方向を示す。
【0034】次に、ルチル平行平板1における異常光成
分の偏波面の動きを位置ごとに示す。なお、本発明にお
いては、いずれの位置においても、ルチル平行平板1に
おける異常光成分と常光成分の偏光面は直交するため、
もう一方は省略する。
【0035】以上の関係を満たすために、水晶1/2波
長板のc軸の方位は、前述のようになる。図3は、奇数
番目の光入出射ポート側から見た偏光成分の動きを示す
図である。なお、表記を簡単にするため、θ=22.5゜
としている。
【0036】これによれば、奇数番目の光入出射ポート
から偶数番目の光入出射ポートへの場合は、ルチル平行
平板1における異常光成分が、常光成分よりもルチル平
行平板2によるウオークオフの分だけ多くの光路長を経
て出射する。
【0037】また、偶数番目の光入出射ポートから奇数
番目の光入出射ポートへの場合は、ルチル平行平板4に
おける異常光成分が、常光成分よりもルチル平行平板3
によるウオークオフの分だけ多くの光路長を経て出射す
ることがわかる。ルチル平行平板2とルチル平行平板3
は、同じ厚さであるので、光路長差の絶対値は等しい。
そのため、偏波分散補償板を加えることで、いずれの光
入出射ポート間の偏波分散をもキャンセルできる。
【0038】また、第1ポートから第2ポートへの光の
進行と、第3ポートから第4ポートへの光の進行が等価
であることが、図よりわかるように、本発明の光スイッ
チは、光学結晶のサイズが許す限りにおいて、いかよう
にもポート数を増やすことができる。
【0039】光入出射ポート間の光の進行を簡単に表す
と、ポート1→ポート2→ポート3→ポート4→・・・
・・となる。
【0040】次に、一例として、θ=22.5゜の場合の
奇数番目のポート側から見た各位置(A〜H)での偏光
面を示す。
【0041】図4(a)は、この場合における奇数ポー
ト側から見た偏光分離方向、波長板のc軸方向、ファラ
デー回転方向をそれぞれ表す。図4(b)は、第1ポー
トから第2ポートへの光の進行、図4(c)は、第2ポ
ートから第3ポートへの光の進行、図4(d)は第3ポ
ートから第4ポートへの光の進行である。どちらもいず
れの偏光成分も1点に集光し、偏光無依存型光サーキュ
レータとして動作することがわかる。
【0042】次に、磁化方向を正逆反転させた場合を述
べる。この場合、ファラデー回転の向きは逆転する。表
2は、磁界を反転した場合の、各光学部品での偏光状態
の角度を示す一覧表である。
【0043】
【表2】
【0044】ルチル平行平板1における異常光成分の偏
波面の動きを位置ごとに示す。なお、本発明において
は、いずれの位置においても、ルチル平行平板1におけ
る異常光成分と常光成分の偏光面は直交するため、もう
一方は省略する。
【0045】図5は、磁界を反転した場合の奇数番目の
光入出射ポート側から見た各偏光成分の動きを示す図で
ある。なお、表記を簡単にするため、θ=22.5゜とし
ている。これによれば、奇数番目の光入出射ポートから
偶数番目の光入出射ポートへの場合は、ルチル平行平板
1における異常光成分が、常光成分よりもルチル平行平
板2によるウオークオフの分だけ多くの光路長を経て出
射する。
【0046】また、偶数番目の光入出射ポートから奇数
番目の光入出射ポートへの場合は、ルチル平行平板4に
おける異常光成分が、常光成分よりもルチル平行平板3
によるウオークオフの分だけ多くの光路長を経て出射す
る。ルチル平行平板2とルチル平行平板3は、同じ厚さ
であるので、光路長差の絶対値は等しい。そのため、偏
波分散補償板を加えることで、いずれの光入出射ポート
間の偏波分散をもキャンセルでき、かつ、その偏波分散
補償板は、磁化方向を正逆反転させない場合と同じもの
が使用できる。
【0047】また、第1ポートから第0ポートへの光の
進行と、第3ポートから第2ポートへの光の進行が等価
であることが図よりわかるように、本発明のスイッチ
は、光学結晶のサイズが許す限りにおいて、いかように
もポート数を増やすことができる。
【0048】光入出射ポート間の光の進行を簡単に表す
と、ポート4→ポート3→ポート2→ポート1→・・・
・・となり、磁化方向を正逆反転させない場合と各ポー
ト間の進行が逆転する。
【0049】以上より、この光学結晶の光非相反部に対
する印加磁界を正逆反転することで、光スイッチとして
動作することが示された。
【0050】さらに、1/2波長板のC軸の方位が前記
の関係からずれた場合を述べる。その場合は、最悪でも
ルチル平行平板1の分離距離に相当する分の距離だけ離
れて出射する。そのため、θ<30゜の場合は、ポート
間隔より大きく離れるため、アイソレーション劣化は引
き起こさない。また、損失はcos(2×Δθ)に比
例する(ΔθはC軸の方位ずれ量)ため、現実的には殆
ど影響を与えないと言える。
【0051】以上は、請求項2記載の構成の作用である
が、位置B,D,E,Gにおける偏光方向は、請求項
3,4,5においても共通であり、請求項3,4,5に
各々記載される1/2波長板のc軸方向は、これまで述
べた作用を同じく実現するものである。
【0052】次に、請求項2〜5の各構成の違いについ
て述べる。請求項2記載の構成の特徴は、第1,第2の
1/2波長板に同じものを使用できることである。請求
項3記載の構成の特徴は、第1のウォークオフ結晶と第
1のファラデー回転子の組み合わせと第1のウォークオ
フ結晶と第1のファラデー回転子が同じものであること
で、光学結晶を接着する場合に有利である。請求項4記
載の構成の特徴は、第1,第2の1/2波長板に同じも
のを使用できることである。請求項5記載の構成の特徴
は、第1,第2の1/2波長板に同じものを使用できる
ことと、ファラデー回転子間の距離が最小になるため、
磁界が印加しやすく、マグネットを小型にできることで
ある。なお、これまで1/2波長板に限定して作用を述
べてきたが,3/2波長板など多数次モードの波長板で
も同様の作用を実現できることは当然である。
【0053】(実施例2)図6は、本発明における実施
例2の光スイッチにおける、光非相反部である光学結晶
スタックの構成を示す図である。図6は、本実施例にお
ける光学結晶の第1ポート側から見た配置を表す。図6
のルチル平行平板10側に奇数番目の光入出射ポートが
あり、ルチル平行平板13側に偶数番目の光入出射ポー
トがある。ウークオフ結晶であるルチル単結晶平行平板
10,11,12,13中に示す矢印は、奇数番目の光
入出射ポートから見た異常光の分離方向を示し、ファラ
デー回転子であるビスマス置換ガドリニウム鉄ガーネッ
ト14,15中の矢印は、ファラデー回転の向きを表
し、その偏光面回転角度は略45゜である。
【0054】ビスマス置換ガドリニウム鉄ガーネット
は、飽和磁化が約200Oeであり、磁界印加に用いる
マグネットのサイズやコイル電流を少なく抑えることが
できる。構成を決定する変数であるθは、10゜であ
る。もう1つの構成を決定する変数であるルチル平行平
板11とルチル平行平板12の厚さは、1269μmで
ある。これらより、ルチル平行平板10とルチル平行平
板13の厚さは、3654μmとなる。
【0055】また、1/2波長板のc軸方位は、作用で
示した式に代入することで、72.5゜と107.5゜とな
る。但し、1/2波長板の性質より、各々に90゜また
は180゜を加えた角度でもかまわない。
【0056】本実施例における光スイッチの光サーキュ
レータとしての特性に関しては、ファラデー回転子を2
枚使用した2段構成の光サーキュレータと同様に、中心
波長において50dB以上のアイソレーション特性が得
られる。また、ファラデー回転子であるビスマス置換ガ
ドリニウム鉄ガーネットの厚さを多少ずらし、ファラデ
ー回転角がある波長で44.5゜と45.5゜のようにす
れば、中心波長のアイソレーションは多少劣化するが、
より広帯域で十分なアイソレーションが得られる。
【0057】(実施例3)図7は、本発明における実施
例3の光スイッチにおける、光非相反部である光学結晶
スタックの構成を示す図である。図6と異なる点は、ビ
スマス置換ガドリニウム鉄ガーネット15’と水晶波長
板17’の順番と、水晶波長板17’のc軸の方位であ
る。水晶1/2波長板16のC軸の方位は72.5度、
水晶1/2波長板17’のC軸の方位は62.5度であ
る。図4記載の光入出射ポートの位置と偏光成分のシフ
トは、実施例1記載のものと同様である。
【0058】(実施例4)図8は、本発明における実施
例4の光スイッチにおける、光非相反部である光学結晶
スタックの構成を示す図である。図7と異なる点は、ビ
スマス置換ガドリニウム鉄ガーネット14’と水晶波長
板16’の順番と、水晶波長板16’のc軸の方位であ
る。水晶1/2波長板16’のC軸の方位は17.5
度、水晶1/2波長板17’のC軸の方位は62.5度
である.図4記載の光入出射ポートの位置と偏光成分の
シフトは、実施例1記載のものと同様である。
【0059】(実施例5)図9は、本発明における実施
例5の光スイッチにおける、光非相反部である光学結晶
スタックの構成を示す図である。図8と異なる点は、ビ
スマス置換ガドリニウム鉄ガーネット15と水晶波長板
17’’の順番と、水晶波長板16'のc軸の方位であ
る。水晶1/2波長板22,23のC軸の方位は、共に
17.5度である。図4記載の光入出射ポートの位置と
偏光成分のシフトは、実施例1記載のものと同様であ
る。なお、本実施例は、ファラデー回転子間の距離を最
小にできるため、磁界印加の面ではもっとも有利といえ
る。なお、図6〜図9中のファラデー回転子に示される
矢印は、ファラデー回転の向きが可逆であることを象徴
し、ファラデー回転角とは無関係である。ファラデー回
転角の絶対値は全て略45゜である。
【0060】(実施例6)図10は、本発明における実
施例6の光スイッチにおける、光非相反部である光学結
晶スタックの構成を示す図である。図10は、ルチル平
行平板の偏波分散補償板18が、ルチル平行平板11,
12の後ろに加えられたこと以外は、実施例4と同じ光
学結晶部の配置を示す斜視図である。ルチル平行平板1
1,12の厚さより偏波分散補償板18は、厚さ649
μmとなる。なお、偏波分散補償板18は、偏光面を回
転させない。その原理と効果は、作用に記載につき省略
する。本実施例により、いずれの経路においても、偏波
分散0.02Psを実測した(1.55μmにおいて)。
【0061】(実施例7)図11は、実施例6記載の光
学結晶スタックについて、有機接着剤で固定した光学結
晶スタック19に半硬質磁性材料20と電流方向を切り
替える手段を持つ直流電流源につながるコイル21を加
え構造の光スイッチを示す。図11(a)は、本発明の
光スイッチの正面図を、図11(b)は、側面図を示
す。ここで、半硬質磁性材料20の材質は、鉄クロムコ
バルト系磁性材料である。保磁力は400Oeであり、
飽和磁化が約150Oeであるビスマス置換ガドリニウ
ム鉄ガーネットに対する印加磁界としては十分である。
なお、図においては、電流方向を切り替える手段を持つ
直流電流源を省略した。
【0062】半硬質磁性材料20の長さは、2つのビス
マス置換ガドリニウム鉄ガーネットの間隔の3倍とす
る。この程度の長さがあれば、ビスマス置換ガドリニウ
ム鉄ガーネットには、光の進行方向とほぼ平行な磁界が
かかり、ビスマス置換ガドリニウム鉄ガーネット透過後
の楕円率がほとんど劣化しない。なお、材質を鉄クロム
コバルトに替えて軟磁性フェライトも有効である。これ
らは、電気抵抗が大きく、磁化曲線の角形性に優れ、特
に高磁束密度と高透磁率を有するMn−Zn系フェライ
トが適当である。なお、本実施例の光スイッチにおい
て、磁力保持及び磁化反転の効果を同時に満たすために
は、保磁力は20〜500Oeの範囲が望ましい。
【0063】(実施例8)図12は、実施例6記載の光
学結晶スタックのうち、ファラデー回転子を特開平06
−22311(出願人:株式会社トーキン、発明者:本
田 洋一)記載のビスマス置換希土類鉄ガーネットに変
更した光学結晶スタック19’に、外部磁界印加手段と
して電流方向を切り替える手段を持つ直流電流源につな
がるコイル22を用いた光スイッチの図である。図12
(a)は正面図を、図12(b)は側面図を示す。な
お、コイルは、アルミナ製の円筒型スペーサ23に巻か
れている。なお、図においては、電流方向を切り替える
手段を持つ直流電流源を省略した。
【0064】特開平06−22311(出願人:株式会
社トーキン、発明者:本田洋一)記載のビスマス置換希
土類鉄ガーネットは、一旦、飽和磁界以上の大きさの外
部磁界を印加すると、当該外部磁界を除いた後もファラ
デー回転係数を保持する。そのため、実施例5記載の構
成のような自己保持型の外部磁界印加手段は必要ない。
この構成で得られる特性は、挿入損失0.7dBアイソ
レーション50dBで光路の切替による変動は見られな
かった。
【0065】(実施例9)図13は、実施例7記載の光
スイッチに追加して、レンズおよび光導波路を加えた実
施例を示す図である。一方の光学面側に1芯のTECフ
ァイバ24と1枚のレンズ26、もう一方の光学面側に
2芯のTECファイバ25を用いた実施例である。光学
スタック部分19の光学面は、光進行方向に対して4度
程度傾けてある。これは、反射減衰量の確保のために普
通に用いられる手法である。
【0066】本実施例では、1×2光スイッチとして動
作し、作用における第1ポートからの光を、第2ポート
と第4ポートに切り替えることができる。但し、この実
施例では、光サーキュレータとしての機能を発揮でき
ず、非相反デバイスとしての面は、第1ポートへの戻り
光を遮断する機能のみにおいて発揮される。
【0067】2芯のTECファイバ25のコア径を24
μmとした場合、作用の項におけるEの位置でのビーム
径は約95μmであり、ビームの端とルチル接合面との
間には86μmの間隔があるため、ビームがルチル接合
面にぶつかって、アイソレーションが劣化する恐れはな
い。このように、本実施例は、単純な光学系で高特性の
光スイッチを実現するのに適するといえる。
【0068】この実施例に加えて、前記電流源とつなぐ
端子とホルダを加えれば、光スイッチの1販売形態とし
て完成となる。さらに、電流源を加えれば、光スイッチ
の1使用形態として完成となる。
【0069】(実施例10)図14は、実施例7記載の
光スイッチに追加して、レンズおよび光導波路を加えた
他の実施例を示す図である。一方の光学面側に2芯のT
ECファイバ27と1枚のレンズ29、もう一方の光学
面側に2芯のTECファイバ28と1枚のレンズ30を
用いた実施例である。光学結晶スタック19の光学面
は、光進行方向に対して4度程度傾けてある.これは、
反射減衰量の確保のために普通に用いられる手法であ
る。
【0070】本実施例では、4ポート光スイッチとして
動作し、この構造では光サーキュレータとしての機能を
発揮する。光入出射ポート間の光の進行に関しては、作
用にて述べたので省略する。
【0071】光学系は収束光学系で、作用の項における
Eの位置の近傍でビーム径は最小となるので、ビームが
ルチル接合面にぶつかって、アイソレーションが劣化す
る恐れはない。このように、本実施例は、単純な光学系
で高特性の光スイッチを実現するのに適するといえる。
【0072】この実施例に加えて、前記電流源とつなぐ
端子とホルダを加えれば、光スイッチとして完成とな
る。さらに、電流源を加えれば、光スイッチの他の実施
例として完成となる。
【0073】
【発明の効果】以上示したように、本発明によれば、偏
光無依存光サーキュレータとしての機能をもつ光スイッ
チの光学素子の作製が容易になり、特性に優れ、低価格
な偏光無依存光サーキュレータとしての機能をもつ光ス
イッチを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による光スイッチの光非相反
部である光学結晶スタックの基本構成を示す図。
【図2】磁界を印加した場合の光学結晶の配置と奇数番
目のポートからみた異常光成分のウォークオフの方向、
ファラデー回転の向き、C軸方位を表す図。
【図3】本発明の実施例による光スイッチの光学結晶ス
タックについて磁界を印加した場合の奇数番目の光入出
射ポート側から見た偏光成分の動きを示す図。
【図4】図3の光スイッチの場合における奇数ポート側
から見た偏光分離方向、波長板のc軸方向、ファラデー
回転方向を示す図。図4(a)は、磁界を印加した場合
の光学結晶の配置と奇数番目のポートからみた異常光成
分のウォークオフの方向、ファラデー回転の向き、C軸
方位を表す図,θ=22.5゜の場合のものを示す図。
図4(b)は、磁界を印加した場合の第1の光入出射ポ
ートから第2の光入出射ポートへ光が進行する場合の各
光学結晶透過前後の偏光成分の光学面内での位置と偏光
状態を示す図。図4(c)は、磁界を印加した場合の第
2の光入出射ポートから第3の光入出 射ポートへ光が
進行する場合の各光学結晶透過前後の偏光成分の光学面
内での位置と偏光状態を示す図。図4(d)は、磁界を
印加した場合の第3の光入出射ポートから第4の光入出
射ポートへ光が進行する場合の各光学結晶透過前後の偏
光成分の光学面内での位置と偏光状態を示す図。
【図5】本発明の実施例による光スイッチの光学結晶ス
タックについて奇数番目の光入出射ポート側から見た各
偏光成分の動きを示す図。
【図6】本発明の実施例2における光スイッチの光学結
晶スタックの配置と奇数番目のポートからみた異常光成
分のウォークオフの方向、ファラデー回転の向き、C軸
方位を表す図。
【図7】本発明の実施例3における光スイッチの光学結
晶スタックの配置と奇数番目のポートからみた異常光成
分のウォークオフの方向、ファラデー回転の向き、C軸
方位を表す図。
【図8】本発明の実施例4における光スイッチの光学結
晶スタックの配置と奇数番目のポートからみた異常光成
分のウォークオフの方向、ファラデー回転の向き、C軸
方位を表す図。
【図9】本発明の実施例5における光スイッチの光学結
晶スタックの配置と奇数番目のポートからみた異常光成
分のウォークオフの方向、ファラデー回転の向き、C軸
方位を表す図。
【図10】本発明の実施例6における光スイッチの光学
結晶スタックの配置と奇数番目のポートから入射した異
常光成分のウォークオフの方向、ファラデー回転の向き
を表す図、実施例4の光学結晶の配置に偏波分散補償板
を加えた構成を表す斜視図。
【図11】図10に示した光スイッチの光学結晶スタッ
クについて、有機接着剤で固定した光学結晶スタックに
半硬質磁性材料と電流方向を切り替える手段を持つ直流
電流源につながるコイルを加え構造の光スイッチを示す
図。図11(a)は、図10の構成の接着固定した光学
結晶スタックに加えて、FeCrCo製の磁石をビスマ
ス置換ガドリニウム鉄ガーネットの周囲に配備し、Fe
CrCo製の磁石の周囲にコイルを巻いた構成を表す正
面図。図11(b)は、図10の構成の接着固定した光
学結晶スタック部に加えて、FeCrCo製の磁石をビ
スマス置換ガドリニウム鉄ガーネットの周囲に配備し、
FeCrCo製の磁石の周囲にコイルを巻いた構成を示
す側面図。
【図12】図5の構成の光学結晶スタックのうち、ファ
ラデー回転子をビスマス置換希土類鉄ガーネットに変更
した光学結晶スタックに、外部磁界印加手段として電流
方向を切り替える手段を持つ直流電流源につながるコイ
ルを用いた光スイッチを示す図。図12(a)は、図1
0の構成の接着固定した光学結晶スタック部に加えて、
アルミナ製のスペーサをビスマス置換ガドリニウム希土
類ガーネットの周囲に配備し、ビスマス置換ガドリニウ
ム希土類ガーネットの周囲にコイルを巻いた光スイッチ
の構成を示す正面図。図12(b)は、図10の構成の
接着固定した光学結晶スタック部に加えて、アルミナ製
のスペーサをビスマス置換ガドリニウム希土類ガーネッ
トの周囲に配備し、ビスマス置換ガドリニウム希土類ガ
ーネットの周囲にコイルを巻いた光スイッチの構成を示
す側面図。
【図13】図12の光スイッチに追加して、レンズおよ
び光導波路を加えた実施例の光スイッチを示す図。
【図14】図12の光スイッチに追加して、レンズおよ
び光導波路を加えた他の実施例の光スイッチを示す図。
【符号の説明】
1,2,3,4 ルチル平行平板 5,6 ビスマス置換ガドリニウム鉄ガーネット 7,8 水晶1/2波長板 1’,2’ ルチル平行平板 7’,8’ 水晶1/2波長板 9 磁界 10,11,12,13 ルチル平行平板 14,15 ビスマス置換ガドリニウム鉄ガーネット 16,17 水晶1/2波長板 18 ルチル平行平板偏波分散補償板 19,19’ 光学結晶スタック 20 半硬質磁性材料FeCrCo 21,22 コイル 23 アルミナ製スペーサ 24 TECファイバ 25,27,28 2芯のTECファイバ 26,29,30 レンズ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光入出射ポートを持つとともに、
    少なくとも4枚のウォークオフ結晶と、少なくとも2枚
    の45°ファラデー回転子、少なくとも2枚の1/2波
    長板によって構成される偏光無依存型光サーキュレータ
    機能を有する光非相反部を有し、ファラデー回転子に磁
    界を反転して印加可能な磁気回路を有していて、 前記
    ファラデー回転子のファラデー回転方向を逆転させ、光
    入出射ポートを切り替えることを特徴とする光スイッ
    チ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光スイッチにおいて、前
    記光スイッチは、複数の光入出射ポートを持ち、また前
    記光非相反部は、一方の光進行方向に対して順に、第1
    のウォークオフ結晶、第1のファラデー回転子、第1の
    1/2波長板、第1のウォークオフ結晶で分離された偏
    光成分がそれぞれ別々に入出射する互いに併設されウォ
    ークオフ方向が互いに逆向きに配備されたほぼ同じ偏光
    分離距離を持つ第2及び第3のウォークオフ結晶、第2
    のファラデー回転子、第2の1/2波長板、第4のウォ
    ークオフ結晶の順番で配備された構造であり、また、前
    記第1のウォークオフ結晶偏光分離方向と第4のウォー
    クオフ結晶の偏光分離方向の等二分割方向をY軸とし
    て、前記Y軸をθの基準軸とした条件にて、前記第1の
    ファラデー回転子と第2のファラデー回転子のファラデ
    ー回転方向が互いに同じ向きであり、かつ第1のウォー
    クオフ結晶と第4のウォークオフ結晶の偏光分離方向が
    略2θ異なる向きであり、第1のウォークオフ結晶と第
    3のウォークオフ結晶の偏光分離方向が略(90゜−
    θ)異なる向きを持ち、(0<θ<45゜)、第1の1
    /2波長板のc軸の方位が、67.5゜+θ/2+n×9
    0(n=0、±1)、第2の1/2波長板のc軸の方位
    が、112.5゜−θ/2+m×90(m=0、±1)、
    の関係を持つことを特徴とする光スイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光スイッチにおいて、前
    記光スイッチが、複数の光入出射ポートを持ち、また前
    記光非相反部は、一方の光進行方向に対して順に第1の
    ウォークオフ結晶、第1のファラデー回転子、第1の1
    /2波長板、第1のウォークオフ結晶で分離された偏光
    成分がそれぞれ別々に入出射する互いに併設されウォー
    クオフ方向が互いに逆向きに配備されたほぼ同じ偏光分
    離距離を持つ第2及び第3のウォークオフ結晶、第2の
    1/2波長板、第2のファラデー回転子、第4のウォー
    クオフ結晶の順番で配備された構造であり、前記第1の
    ウォークオフ結晶の偏光分離方向と第4のウォークオフ
    結晶の偏光分離方向の等二分割方向をY軸として、前記
    Y軸をθの基準軸とした条件にて、前記第1のファラデ
    ー回転子と第2のファラデー回転子のファラデー回転方
    向が互いに同じ向きであり、かつ第1のウォークオフ結
    晶と第4のウォークオフ結晶の偏光分離方向が略2θ異
    なる向きであり、第1のウォークオフ結晶と第3のウォ
    ークオフ結晶の偏光分離方向が略(90゜−θ)異なる
    向きを持ち、(0<θ<45゜)第1の1/2波長板の
    c軸の方位が、67.5゜+θ/2+n×90(n=0、
    ±1)、第2の1/2波長板のc軸の方位が、67.5゜
    −θ/2+m×90(m=0、±1)、の関係を持つこ
    とを特徴とする光スイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光スイッチにおいて、前
    記光スイッチが、複数の光入出射ポートを持ち、また前
    記光非相反部は、一方の光進行方向に対して順に第1の
    ウォークオフ結晶、第1の1/2波長板、第1のファラ
    デー回転子、第1のウォークオフ結晶で分離された偏光
    成分がそれぞれ別々に入出射する互いに併設されウォー
    クオフ方向が互いに逆向きに配備されたほぼ同じ偏光分
    離距離を持つ第2及び第3のウォークオフ結晶、第2の
    1/2波長板、第2のファラデー回転子、第4のウォー
    クオフ結晶の順番で配備された構造であり、前記第1の
    ウォークオフ結晶の偏光分離方向と第4のウォークオフ
    結晶の偏光分離方向の等二分割方向をY軸として、前記
    Y軸をθの基準軸とした条件にて、前記第1のファラデ
    ー回転子と第2のファラデー回転子のファラデー回転方
    向が互いに同じ向きであり、かつ第1のウォークオフ結
    晶と第4のウォークオフ結晶の偏光分離方向が略2θ異
    なる向きであり、第1のウォークオフ結晶と第3のウォ
    ークオフ結晶の偏光分離方向が略(90゜−θ)異なる
    向きを持ち、(0<θ<45゜)第1の1/2波長板の
    c軸の方位が、22.5゜+θ/2+n×90(n=0、
    ±1)、第2の1/2波長板のc軸の方位が、67.5゜
    −θ/2+m×90(m=0、±1)、の関係を持つこ
    とを特徴とする光スイッチ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の光スイッチであって、前
    記光スイッチが、複数の光入出射ポートを持ち、また前
    記光非相反部は、一方の光進行方向に対して順に第1の
    ウォークオフ結晶、第1の1/2波長板、第1のファラ
    デー回転子、第1のウォークオフ結晶で分離された偏光
    成分がそれぞれ別々に入出射する互いに併設されウォー
    クオフ方向が互いに逆向きに配備されたほぼ同じ偏光分
    離距離を持つ第2及び第3のウォークオフ結晶、第2の
    ファラデー回転子、第2の1/2波長板、第4のウォー
    クオフ結晶の順番で配備された構造であり、前記第1の
    ウォークオフ結晶の偏光分離方向と第4のウォークオフ
    結晶の偏光分離方向の等二分割方向をY軸として、前記
    Y軸をθの基準とした時、前記第1のファラデー回転子
    と第2のファラデー回転子のファラデー回転方向が互い
    に同じ向きであり、かつ第1のウォークオフ結晶と第4
    のウォークオフ結晶の偏光分離方向が略2θ異なる向き
    であり、第1のウォークオフ結晶と第3のウォークオフ
    結晶の偏光分離方向が略(90゜−θ)異なる向きを持
    ち、(0<θ<45゜)第1の1/2波長板のc軸の方
    位が、22.5゜+θ/2+n×90(n=0、±1)、
    第2の1/2波長板のc軸の方位が、112.5゜−θ/
    2+m×90(m=0、±1)、の関係を持つことを特
    徴とする光スイッチ。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし5のいずれかに記載した
    光スイッチにおいて、前記光スイッチの第1、第2のフ
    ァラデー回転子の間に偏波分散補償板が配備されること
    を特徴とする光スイッチ。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし6のいずれかに記載した
    光スイッチにおいて、前記光スイッチが4枚のウォーク
    オフ結晶と、2枚の45°ファラデー回転子と、2枚の
    1/2波長板と、偏波分散補償板からなり、かつ第1の
    ウォークオフ結晶と第4のウォークオフ結晶の厚さがほ
    ぼ同じであり、かつ第2のウォークオフ結晶と第2のウ
    ォークオフ結晶の厚さがほぼ同じであり、かつ第1のウ
    ォークオフ結晶と第2のウォークオフ結晶の厚さがほぼ
    1対2×sinθの比を持ち、(0<θ<45゜)、か
    つ、すべてのウォークオフ結晶及びファラデー回転子及
    び偏波分散補償板が平行平板からなることを特徴とする
    光スイッチ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載した
    光スイッチにおいて、第1から第4のウォークオフ結晶
    と偏波分散補償板がすべて同じ材質の複屈折結晶からな
    ることを特徴とする光スイッチ。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載した
    光スイッチにおいて、前記光スイッチに加えて、レンズ
    と光ファイバを光入出射ポートに配備することを特徴と
    する光スイッチ。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載し
    た光スイッチにおいて、前記磁気回路は、磁界印加手段
    としてコイルが巻かれた保磁力が20〜500 Oeの
    半硬磁性材料、またはコイルが巻かれた保磁力が20〜
    500Oeの軟磁性材料、および前記コイルに通じる電
    流の向きを切り替えるスイッチで構成されたことを特徴
    とする光スイッチ。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    した光スイッチにおいて、前記ファラデー回転子が角形
    ヒステリシスカーブを持つ硬磁性ガーネットであって、
    前記気回路は、磁界印加手段としてコイルおよび前記コ
    イルに通じる電流の向きを切り替えるスイッチとで構成
    されることを特徴とする光スイッチ。
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