JP2542532B2 - 偏光無依存型光アイソレ―タの製造方法 - Google Patents

偏光無依存型光アイソレ―タの製造方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は半導体レーザを用いた光ファイバー通信等に
おける光学系の反射戻り光を阻止するための偏光方向に
影響を受けない偏光無依存型光アイソレータの製造方法
に関する。
[従来の技術] 半導体レーザを中心とする光通信,光計測等が開発さ
れるにしたがって、光学システムたとえば結合レンズ,
光コネクタその他光学部品から回帰する反射戻り光によ
ってレーザ発振が誤動作し高速,高密度信号伝送を不安
定化する問題が生じ、反射戻り光を遮断する各種の光ア
イソレータが提案された。
これらの光アイソレータは偏光子,ファラデー回転
子,検光子,ファラデー回転子を磁化するための永久磁
石から構成され、一般にはある偏光面にしか有効でな
く、光アイソレータの偏光方向に合致しない光が入射し
た場合、透過光が大幅に損失する欠点があった。偏光方
向に依存せず全ての偏光面に対してアイソレーション効
果を示す構成として平板状複屈折結晶や旋光性結晶単板
を組合せた方式が提案されている。たとえば第2図に示
される構成は平板状複屈折結晶を用いた構造(特公昭60
−51690号公報参照)であり、また第3図に示される構
成は偏光依存性のない構造である(特公昭58−28561号
公報参照)。後者においては1,1′の複屈折結晶板は同
厚で1′は1に対しx軸のまわりに180゜回転した対称
構造であり、それらの間にファラデー回転子2,旋光子3
を配置して偏光面を回転している。旋光子として水晶や
二酸化テルル(TeO2)等が用いられている。第3図
(a),(b)はそれぞれ順方向,逆方向の光の伝搬状
態を示すもので、順方向では出射点で再び入射光線の延
長上に伝搬できる。逆方向では最終入射点位置で入射光
線軸上から戻り光がある変位距離を有し、すなわち分離
されている。しかし第2図に示す構成では出射光の位置
は入射光線の延長線上ではなく平行移動すること、入射
偏光面は出射側では45゜回転すること、およびファラデ
ー回転子2の温度変化によって入射光線軸上に回帰する
光成分が生じ消光特性の劣化を誘起する可能性が高い等
々の欠点を内在しており、また第3図に示される構成で
は前記構成と異なり出射光線が入射光線延長上で結合さ
れる利点があるが、複屈折材料以外に旋光性結晶も加工
し組立てなければならず煩雑な工程が加わることにな
る。旋光性物質のうち代表的なものに水晶があるが、45
゜偏光面を回転させるには1.3μm帯で旋光能が約4゜/
mmであり、45゜では11.25mm程度必要とし全体で光路長
の長いものとなり、球レンズ,屈折率分布型GRINレンズ
等による他の光システムの結合が難しく、結合損失が大
きくなり実用的ではない。
第4図は代表的偏光無依存型光アイソレータの構造を
示す。この構造はレンズ間に楔状の一対の複屈折結晶板
4を配し、常光線,異常光線の分離性能及び楔角度を利
用し、逆方向の光線は(b)に示すようにレンズに対し
てある角度で出射され結合されないことからアイソレー
ション効果を有する。また順方向の光線は(a)に示す
ように常光線,異常光線ともレンズに取込まれるため偏
波面に依存しないで全ての光が結合される。この場合楔
状複屈折板4,一対のレンズ5および光ファイバ6等の光
学的結合に高度な調整技術を必要とし、かつ部品点数が
多くなる等の欠点がある。さらに第2図から第4図の設
計において、いずれもファラデー回転子の温度依存性,
波長依存性を直接消光比に反映し、狭帯域の温度,波長
範囲にしか適用できないか、もしくは大型で高価となる
がYIGのような比較的温度係数の小さいファラデー回転
子材料を採用せざるを得ない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は2個の複屈折結晶板1,1′、2個のファラデ
ー回転子2,2′、2分割構造で偏光方向が互いに90゜異
なり、複屈折結晶板によって分離された常光線,異常光
線のいずれか一方の光路上に分割体のいずれか一方が配
置されるように調整された偏光板7およびファラデー回
転子を磁化するための2個の永久磁石から構成するもの
である。以下にその消光機能を説明する。
第1図は本発明の基本構成図である。(a)は光線の
軸方向を示し、左側から入射した光線の挙動を示す。光
線方向に対して結晶光軸が斜めになるよう配置された第
一の複屈折結晶板1において入射光線は常光線と異常光
線に分離する。分離距離は光線方向の結晶長lで決まり
複屈折結晶の種類によって異なるが、ルチルや方解石で
はl/10程度である。十分な消光比を実現するには二分割
になった偏光板を透過するとき常光線と異常光線が完全
に分離し、漏洩のない距離が必要となる。分離された常
光線,異常光線は次に第一のファラデー回転子2によっ
て45゜回転され偏光板7へ入射する。偏光板7の構造は
第5図に示すように、半円状Aもしくは四角形Bまたは
三角形C接合形の偏光板2個をその偏光方向が互いに90
゜異なる位置にあらかじめ調整し、一体固定したもので
ある。この場合、常光線と異常光線が互いにいずれか一
方の偏光の一致した側へ入射されれば良い。偏光板の90
゜調整は消光比に直接関係する。常光線,異常光線の偏
光面が一致したときそれぞれ最大透過を示し、第二のフ
ァラデー回転子2′へ伝送され再び45゜の偏光面回転を
受ける。
(c)に示す第一および第二のファラデー回転子2お
よび2′の磁化方向が同一向きの場合、常光線と異常光
線が反射し、常光線が異常光線となり、異常光線が常光
線となる。したがって第二の複屈折結晶板1′において
光線は光線軸上部側へ収束し、常光線,異常光線が再び
合体して出射される。
一方第一および第二のファラデー回転子2,2′の磁化
方向が対向している場合、(a)と同一に第二の複屈折
結晶板1′により入射光線軸上へ収束し出射される。い
ずれの場合においても偏光面に関係なく再結合されるこ
とは明白である。ただし温度,波長特性を考慮した場
合、第一および第二のファラデー回転子2,2′の磁化の
向きを対向させ、2個のファラデー回転子間で互いに補
償し合う構成の方が広帯域温度,広帯域波長を実現でき
る。
次に光線の逆方向について考慮すると、(b)におい
て第二の複屈折結晶板1′を通過する点まで同様に戻る
が、第二のファラデー回転子を通過すると、偏光面がさ
らに45゜回転するため二分割偏光板7において、異常光
線,常光線とも偏光方向が偏光素子の直線偏光に対して
両者ともクロスニコルで回帰するため、この時点で遮断
される。すなわち消光機能は二分割偏光板7によるの
で、従来問題とされていた複屈折結晶板による常光線,
異常光線分離だけを用いた第2図,第3図の構成よりも
高い消光特性が期待できる。さらに、もし第二のファラ
デー回転子2′を通過するときに楕円成分が発生し二分
割偏光板7を透過したとしても、次の第一のファラデー
回転子2によって光線軸上部側が常光線、下部側が異常
光線となるため、第一の複屈折結晶板1により順方向時
とは異なる上部側に収束し、出射されるため入射点の位
置には結合されないため、さらに消光特性を高める作用
を示す。すなわち本発明では二段構成の消光機能を有す
る。加えて(a)の構成では前述のようにファラデー回
転子固有の温度変化,波長変化を二個のファラデー回転
子の対向磁化によって相殺するため広帯域が得られる。
次に第1図(e)に示すように、第一および第二の複
屈折結晶板11,11′における光線軸の入出射面を角θ傾
斜させると、光線は中心線上に移動でき、かつ入出射軸
が光学系の中心線上となるので、ピグテール付き光ファ
イバを付加するときに無調整化が可能となる。しかも光
ファイバから入射した光線が第一の複屈折結晶板11の入
射面で反射されたとしても傾斜角θにより、元の光ファ
イバへ回帰することが防止できるため、近端反射戻り光
量も大幅に低減化できる。
[実施例] 光源は偏光板の位置(中間点)でビームウェイストを
有するファイバコリメータを用い出射点の光束が約100
μmの1310nmを用いた。またビームウェイスト点におけ
るビーム径は約80μmである。複屈折結晶板は光線方向
の長さ4μmの2μm角柱を用いた。この場合常光線,
異常光線の分離巾は中心間で約400μmであった。二分
割偏光板は四角形の偏光ガラス二枚数を重ね合わせ、あ
らかじめ偏光方向を精密にクロスニコル状態に接合した
後、ダイヤブレードダイサーで切断し、接合を取り除い
た後、重ね合わされた二枚の偏光ガラスを切断面を互い
に貼り合せ一体化した平板偏光子を形成した。この場
合、後から90゜偏光方向を調整しなくとも貼り合せるだ
けで、完全な偏光調整となる。ファラデー回転子はBi置
換希土類鉄ガーネットの液相成長法(LPE法)により作
製された約200μmの厚みの厚膜を採用した。作製した
光アイソレータの室温における順方向の損失は0.7dBで
あった。また逆方向挿入損失の温度,波長依存性をそれ
ぞれ第6図(a),(b)に示した。
[発明の効果] 本発明により、これまで偏光無依存型光アイソレータ
に内在していたガウス分布による光線の広がりに起因し
た消光比の減少を、複屈折結晶板によるビームシフトで
はなく、偏光板により異なる直線偏光成分を吸収するた
め、消光比の減少を大幅に緩和できるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す構成図である。 第2図乃至第4図は従来の光アイソレータの構成図であ
る。 第5図は本発明における二分割状偏光板の構成図であ
る。 第6図は本発明による光アイソレータの逆方向挿入損失
の温度依存性(a),波長依存性(b)を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶光軸が表面に対し傾いた第一の複屈折
    結晶板,偏光面を45゜回転するための第一のファラデー
    回転子,第一の複屈折結晶板により分離した常光線と異
    常光線とがそれぞれ偏光方向を90゜異なるよう、かつい
    ずれか一方を透過するように調整された二分割状偏光
    板,第二のファラデー回転子,第一の複屈折結晶板と同
    一光路長を有する第二の複屈折結晶板および第一,第二
    のファラデー回転子を磁化するための第一,第二の永久
    磁石で構成された光アイソレータにおいて、2枚の平板
    状偏光ガラスをクロスニコル状に接合した後、重ね合わ
    せたまま切断し、接合を取り除いた後、重ね合わせた2
    枚の偏光ガラスのそれぞれの切断面を接合し、一体化さ
    せた平板偏光子からなる前記二分割状偏光板を用いたこ
    とを特徴とする偏光無依存型光アイソレータの製造方
    法。
  2. 【請求項2】第一と第二の永久磁石の磁化の向きが互い
    に逆向きである請求項(1)記載の偏光無依存型光アイ
    ソレータの製造方法。
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