JP2001042262A - 光サーキュレータ - Google Patents

光サーキュレータ

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JP2001042262A
JP2001042262A JP11215659A JP21565999A JP2001042262A JP 2001042262 A JP2001042262 A JP 2001042262A JP 11215659 A JP11215659 A JP 11215659A JP 21565999 A JP21565999 A JP 21565999A JP 2001042262 A JP2001042262 A JP 2001042262A
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birefringent crystal
polarized light
separating element
polarization
optical
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JP11215659A
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Hiroshi Honma
洋 本間
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Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光進行方向に対して分割される構成部分が少
なく、薄い複屈折結晶偏光分離素子を適用し得る小型で
低価格な光サーキュレータを提供すること。 【解決手段】 この光サーキュレータは、平行平板の光
学素子を組み合わせ、複数の光入出射ポートのうちの奇
数番目の1つから見て一方向とする光進行方向に対し、
複屈折結晶偏光分離素子1と、45度ファラデー回転子
7と、1/2波長板9と、素子1で分離された偏光成分
が別々に入出射すると共に、互いに偏光分離方向が反対
な一対で接合された複屈折結晶偏光分離素子2,3と、
素子2,3と偏光分離方向が直交する複屈折結晶偏光分
離素子4と、素子4と偏光分離方向が反対向きの複屈折
結晶偏光分離素子5と、45度ファラデー回転子8と、
1/2波長板10と、複屈折結晶偏光分離素子6とをこ
の順で配備して成り、素子1側に奇数番目、素子6側に
偶数番目の光入出射ポートを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として光通信関
連で光信号の経路の整理に用いられる光受動部品である
光サーキュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光サーキュレータでは、
少なくとも複屈折結晶偏光分離素子,非相反性偏光面回
転子,及び相反性偏光面回転子を含む平行平板の光学素
子を組み合わせた構成のものが使用されている。
【0003】例えば日本国特許第2539563号に記
載された光サーキュレータの場合、相反性偏光面回転子
として1/2波長板を用いており、その動作原理は、1
/2波長板の光進行方向に対して2分割され、互いの相
対的な光軸の角度が45度の関係を持ち、複屈折結晶偏
光分離素子で分離された互いに垂直な偏光面を持つ光を
別々の1/2波長板に入射し、その偏光面を揃えて複屈
折結晶偏光分離素子で分離された2つの光を同じ方向に
移動させ、更に、互いの相対的な光軸の角度が45度の
関係を持ち、複屈折結晶偏光分離素子で分離された互い
に垂直な偏光面を持つ光を別々の1/2波長板に入射
し、その偏光面を互いに垂直にし、再度複屈折結晶偏光
分離素子で合成するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した光サーキュレ
ータの場合、光進行方向に2分割以上に分割された構成
を少なくとも2つ必要としており、分割された境目が大
きくずれると境目にビームが当たって損失及びアイソレ
ーション劣化を起こす恐れがあるため、これを回するた
めには複屈折結晶偏光分離素子を厚くしなければならな
いが、こうした構成では光サーキュレータ全体の小型化
や低価格化の具現にとって大きな障害となるという問題
がある。更に、通信に用いられる波長1.55μmで最
も多く用いられる1/2波長板は、厚さ約92μmであ
るが、この厚さのものを高精度に並べることが困難であ
るため、実際には代替えとして厚さ約276μmの3/
2波長板を用いることが多い。
【0005】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、光進行方向に対し
て分割される構成部分を極力少なくして薄い複屈折結晶
偏光分離素子の適用、並びに全体の小型化や低価格化を
具現し得る光サーキュレータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
光入出射ポートを持つと共に、それぞれ複数の複屈折結
晶偏光分離素子,非相反性偏光面回転子,並びに相反性
偏光面回転子を組み合わせて構成される光サーキュレー
タにおいて、複屈折結晶偏光分離素子として少なくとも
6つのものと、非相反性偏光面回転子として少なくとも
2つの45度ファラデー回転子と、相反性偏光面回転子
として少なくとも2つの波長板とを組み合わせて成る光
学素子部を有する光サーキュレータが得られる。
【0007】一方、本発明によれば、上記光サーキュレ
ータにおいて、光学素子部は、光学素子部は、複数の光
入出射ポートのうちの1つから見て一方向とする光進行
方向に対し、第1の複屈折結晶偏光分離素子と、第1の
45度ファラデー回転子と、第1の1/2波長板と、第
1の複屈折結晶偏光分離素子で分離された偏光成分がそ
れぞれ別々に入出射すると共に、互いに偏光分離方向が
反対になるように一対で接合された第2の複屈折結晶偏
光分離素子並びに第3の複屈折結晶偏光分離素子と、第
2の複屈折結晶偏光分離素子並びに第3の複屈折結晶偏
光分離素子と偏光分離方向が直交する第4の複屈折結晶
偏光分離素子と、第4の複屈折結晶偏光分離素子と偏光
分離方向が反対向きの第5の複屈折結晶偏光分離素子
と、第2の45度ファラデー回転子と、第2の1/2波
長板と、第6の複屈折結晶偏光分離素子とをこの順で配
備して成る光サーキュレータが得られる。
【0008】他方、本発明によれば、上記光サーキュレ
ータにおいて、光学素子部は、光学素子部は、複数の光
入出射ポートのうちの1つから見て一方向とする光進行
方向に対し、第1の複屈折結晶偏光分離素子と、第1の
1/2波長板と、第1の45度ファラデー回転子と、第
1の複屈折結晶偏光分離素子で分離された偏光成分がそ
れぞれ別々に入出射すると共に、互いに偏光分離方向が
反対になるように一対で接合された第2の複屈折結晶偏
光分離素子並びに第3の複屈折結晶偏光分離素子と、第
2の複屈折結晶偏光分離素子並びに第3の複屈折結晶偏
光分離素子と偏光分離方向が直交する第4の複屈折結晶
偏光分離素子と、第4の複屈折結晶偏光分離素子と偏光
分離方向が反対向きの第5の複屈折結晶偏光分離素子
と、第2の1/2波長板と、第2の45度ファラデー回
転子と、第6の複屈折結晶偏光分離素子とをこの順で配
備して成る光サーキュレータが得られる。
【0009】又、本発明によれば、上記何れかの光サー
キュレータにおいて、光学素子部は、第2の複屈折結晶
偏光分離素子並びに第3の複屈折結晶偏光分離素子の配
置順を第4の複屈折結晶偏光分離素子と第5の複屈折結
晶偏光分離素子との間に入れ替えて配備して成る光サー
キュレータが得られる。
【0010】これらの何れか一つの光サーキュレータに
おいて、第1乃至第6の複屈折結晶偏光分離素子と、第
1の45度ファラデー回転子及び第2の45度ファラデ
ー回転子と、第1の1/2波長板及び第2の1/2波長
板とは、何れも平行平板から成り、更に、第1の複屈折
結晶偏光分離素子及び第6の複屈折結晶偏光分離素子の
厚さ、第2の複屈折結晶偏光分離素子及び第3の複屈折
結晶偏光分離素子の厚さ、並びに第4の複屈折結晶偏光
分離素子及び第5の複屈折結晶偏光分離素子の厚さはそ
れぞれほぼ同じであり、且つ該第1の複屈折結晶偏光分
離素子又は該第6の複屈折結晶偏光分離素子の厚さと該
第2の複屈折結晶偏光分離素子又は該第3の複屈折結晶
偏光分離素子の厚さとの比がほぼ1:2×sinθ(但
し、θを0度<θ<90度とする)であり、該第2の複
屈折結晶偏光分離素子又は該第3の複屈折結晶偏光分離
素子の厚さと該第4の複屈折結晶偏光分離素子又は該第
5の複屈折結晶偏光分離素子の厚さとの比がほぼ1:2
であることは好ましい。
【0011】又、本発明によれば、上記何れか一つの光
サーキュレータにおいて、第1の45度ファラデー回転
子及び第2の45度ファラデー回転子のファラデー回転
方向が互いに同じ向きであり、第1の複屈折結晶偏光分
離素子及び第6の複屈折結晶偏光分離素子の偏光分離方
向が約2θ(但し、θを0度<θ<90度とする)異な
る向きであり、第1の複屈折結晶偏光分離素子及び第2
の複屈折結晶偏光分離素子又は第3の複屈折結晶偏光分
離素子の偏光分離方向が約(90−θ)度異なる向きで
あり、第2の複屈折結晶偏光分離素子又は第3の複屈折
結晶偏光分離素子及び第4の複屈折結晶偏光分離素子の
偏光分離方向が約90度異なる向きであり、第4の複屈
折結晶偏光分離素子及び第5の複屈折結晶偏光分離素子
の偏光分離方向が約180度異なる向きである光サーキ
ュレータが得られる。
【0012】更に、本発明によれば、上記何れか一つの
光サーキュレータにおいて、第1の1/2波長板及び第
2の1/2波長板は、光軸(c軸)の角度が互いに(θ
±22.5×n:但し、nを整数とする)度である光サ
ーキュレータが得られる。
【0013】加えて、本発明によれば、上記何れか一つ
の光サーキュレータにおいて、第1の45度ファラデー
回転子及び第2の45度ファラデー回転子は、角型ヒス
テリシスカーブを持つ硬磁性ガーネットから成る光サー
キュレータが得られる。
【0014】又、本発明によれば、上記何れか一つの光
サーキュレータにおいて、光学素子部における複数の光
入出射ポートに光学的レンズと光ファイバとを配備した
光サーキュレータが得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に幾つかの実施例を挙げ、本
発明の光サーキュレータについて、図面を参照して詳細
に説明する。
【0016】図1は、本発明の実施例1に係る光サーキ
ュレータの基本構成並びに簡易な機能を示した斜視図で
ある。但し、図1中の各光学素子には複数の光入出射ポ
ートのうちの奇数番目の光入出射ポートから入射した透
過光の異常光線成分に関する偏光分離方向、並びにファ
ラデー回転の向きが示されている。
【0017】この光サーキュレータは、複数の光入出射
ポートを持つと共に、それぞれ複数の複屈折結晶偏光分
離素子,非相反性偏光面回転子,並びに相反性偏光面回
転子を組み合わせて構成され、基本的には複屈折結晶偏
光分離素子として少なくとも6つのものと、非相反性偏
光面回転子として少なくとも2つの45度ファラデー回
転子と、相反性偏光面回転子として少なくとも2つの波
長板との平行平板を組み合わせて成る光学素子部を有し
ている。
【0018】具体的に言えば、光学素子部は、各光入出
射ポートのうちの奇数番目の1つから見て一方向とする
光進行方向に対し、第1の複屈折結晶偏光分離素子1
と、第1の45度ファラデー回転子7と、第1の1/2
波長板9と、第1の複屈折結晶偏光分離素子1で分離さ
れた偏光成分がそれぞれ別々に入出射すると共に、互い
に偏光分離方向が反対になるように一対で接合された第
2の複屈折結晶偏光分離素子2並びに第3の複屈折結晶
偏光分離素子3と、第2の複屈折結晶偏光分離素子2並
びに第3の複屈折結晶偏光分離素子3と偏光分離方向が
直交する第4の複屈折結晶偏光分離素子4と、第4の複
屈折結晶偏光分離素子4と偏光分離方向が反対向きの第
5の複屈折結晶偏光分離素子5と、第2の45度ファラ
デー回転子8と、第2の1/2波長板10と、第6の複
屈折結晶偏光分離素子6とをこの順で配備して成る。即
ち、この光学素子部では、第1の複屈折結晶偏光分離素
子1側に奇数番目の光入出射ポートを有し、第6の複屈
折結晶偏光分離素子6側に偶数番目の光入出射ポートを
有して成る。
【0019】このうち、各複屈折結晶偏光分離素子1〜
6は何れもルチル単結晶から成り、矢印で示される磁界
Hとほぼ平行な方向に進行する光(透過光)の偏光分離
方向(奇数番目の光入出射ポートから見た異常光線成分
の偏光分離方向)を有し、更に、第2の複屈折結晶偏光
分離素子2及び第3の複屈折結晶偏光分離素子3はオプ
ティカルコンタクトを用いてほぼ同じ面積及び幅の光学
面を持つ2つのルチル単結晶間を固定して成ると共に、
第1の複屈折結晶偏光分離素子1又は第6の複屈折結晶
偏光分離素子6で分離された偏光成分を一対のルチル単
結晶にそれぞれ別々に入出射する。第1の複屈折結晶偏
光分離素子1及び第6の複屈折結晶偏光分離素子6は厚
さ1658μm、第2の複屈折結晶偏光分離素子2及び
第3の複屈折結晶偏光分離素子3は厚さ1269μm、
第4の複屈折結晶偏光分離素子4及び第5の複屈折結晶
偏光分離素子5は厚さ653μmであり、これらの厚さ
の比はそれぞれほぼ1:2×sin(π/8=22.5
度):sin(π/8=22.5度)となっている。更
に、第1の複屈折結晶偏光分離素子1及び第6の複屈折
結晶偏光分離素子6の偏光分離方向が約45度異なる向
きであり、第1の複屈折結晶偏光分離素子1及び第2の
複屈折結晶偏光分離素子2又は第3の複屈折結晶偏光分
離素子3の偏光分離方向が約67.5度異なる向きであ
り、第2の複屈折結晶偏光分離素子2又は第3の複屈折
結晶偏光分離素子3及び第4の複屈折結晶偏光分離素子
4の偏光分離方向が約90度異なる向きであり、第4の
複屈折結晶偏光分離素子4及び第5の複屈折結晶偏光分
離素子5の偏光分離方向が約180度異なる向きとなっ
ている。
【0020】第1の45度ファラデー回転子7及び第2
の45度ファラデー回転子8は、飽和磁化が約250O
e(エールステッド)のビスマス置換ガドリニウム鉄ガ
ーネット(GaBi)3 (FeAl)5 12から成り、
それぞれ矢印で示される同じファラデー回転方向に向か
って45度偏光面を回転させる。第1の1/2波長板9
及び第2の1/2波長板10は、水晶板から成ると共
に、光軸(c軸)が互いに成す角度が22.5度となっ
ている。
【0021】図2は、この光サーキュレータの光学素子
部における奇数番目の光入出射ポートから見た偏光状態
として偏光面並びに光の挙動を示したもので、同図
(a)は各光学素子における異常光線成分の偏光分離方
向,波長板の光軸(c軸)方向,並びにファラデー回転
の向きに関するもの,同図(b)は第1の光入出射ポー
トP1から第2の光入出射ポートP2へ光が進行する場
合の各光学素子における透過前後の偏光成分の光学面内
での位置並びに偏光状態に関するもの,同図(c)は第
2の光入出射ポートP2から第3の光入出射ポートP3
へ光が進行する場合の各光学素子における透過前後の偏
光成分の光学面内での位置並びに偏光状態に関するも
の,同図(d)は第3の光入出射ポートP3から第4の
光入出射ポートP4へ光が進行する場合の各光学素子に
おける透過前後の偏光成分の光学面内での位置並びに偏
光状態に関するものである。
【0022】ここでは、表記を簡単にするために一例と
してθ=22.5度としているが、図2(b)〜図2
(d)を参照すれば、光入出射ポート間の光の進行方向
Mを簡単に表わすと、第1の光入出射ポートP1→第2
の光入出射ポートP2→第3の光入出射ポートP3→第
4の光入出射ポートP4→…となっており、何れの偏光
成分も1点に集光して偏光無依存型として動作すること
が判る。
【0023】図3は、この光サーキュレータの光学素子
部におけるθ=22.5度とした場合の奇数番目の光入
出射ポート側(例えば第1の複屈折結晶偏光分離素子
1)から見た各偏光成分のビームシフトの様子を示した
もので、同図(a)は光入出射ポートP1,P2を含む
各偏光成分のビームシフトの一例に関するもの,同図
(b)は光入出射ポートP2,P3を含む各偏光成分の
ビームシフトの他例に関するもの,同図(c)は光入出
射ポートP3,P4を含む各偏光成分のビームシフトの
別例に関するものである。尚、図3(b)〜(d)中で
実線で示される成分は複屈折結晶偏光分離素子1におけ
る異常光線成分であり、点線で示される成分は常光線成
分である。
【0024】ここで、図3(a)を参照すれば、奇数番
目のポートから偶数番目のポートの場合であり、光入出
射ポートP1からの入射光は、第1の複屈折結晶偏光分
離素子1における異常光線成分が常光線成分よりも第2
の複屈折結晶偏光分離素子2による偏光分離の距離に相
当する光路長の分だけ多くなった光路長を経て光入出射
ポートP2から出射していることが判る。又、図3
(b)を参照すれば、偶数番目のポートから奇数番目の
ポートの場合であり、光入出射ポートP2からの入射光
は、第6の複屈折結晶偏光分離素子6における異常光線
成分が常光線成分よりも第3の複屈折結晶偏光分離素子
3による偏光分離の距離に相当する光路長の分だけ多く
なった光路長を経て光入出射ポートP3から出射してい
ることが判る。更に、図3(c)を参照すれば、奇数番
目のポートから偶数番目のポートの場合として、光入出
射ポートP3からの入射光は、光入出射ポートP1から
光入出射ポートP2に進行する場合と同じ振る舞いをし
て光入出射ポートP4から出射することが判る。
【0025】即ち、この光学素子部では、何れの光入出
射ポートP1〜P4からの光においても、直交する何れ
の偏光成分も同じ光学的な距離を透過し、偏波分散(P
olarization Mode Dispersi
on/PMD)が発生しないため、各光学素子(光学結
晶)のサイズが許す限りでは任意に光入出射ポートの数
を設定できること、並びに各光学素子の厚さ精度が良
く、且つ複屈折結晶偏光分離素子間の偏光分離方向の関
係が正確であれば、偏光依存性の損失(Polariz
ation Dependent Loss/PDL)
が発生しないことが判る。
【0026】この光サーキュレータの場合、ファラデー
回転子を2枚使用した2段構成の光アイソレータと同様
に、中心波長において55dB以上のアイソレーション
特性が得られる。又、ファラデー回転子である第1の4
5度ファラデー回転子7と第2の45度ファラデー回転
子8とにおいて、ビスマス置換ガドリウム鉄ガーネット
の厚さを多少ずらし、ファラデー回転角が或る波長で4
4.5度,45.5度となるようにすれば、中心波長の
アイソレーション特性が幾分劣化するものの、一層広帯
域なアイソレータとして動作する。
【0027】ところで、上述した光サーキュレータの場
合、光学素子部の各光学素子における光学的条件を変え
たり、或いは各光学素子の配置を変えても同等な機能を
得ることができる。
【0028】図4は、実施例1の光サーキュレータの光
学素子部における各光学素子の配置及び光学的条件を変
えた実施例2の光サーキュレータの光学素子部における
奇数番目の光入出射ポートから見た偏光状態として偏光
面並びに光の挙動を示したもので、同図(a)は各光学
素子における異常光線成分の偏光分離方向,波長板の光
軸(c軸)方向,並びにファラデー回転の向きに関する
もの,同図(b)は第1の光入出射ポートP1から第2
の光入出射ポートP2へ光が進行する場合の各光学素子
における透過前後の偏光成分の光学面内での位置並びに
偏光状態に関するもの,同図(c)は第2の光入出射ポ
ートP2から第3の光入出射ポートP3へ光が進行する
場合の各光学素子における透過前後の偏光成分の光学面
内での位置並びに偏光状態に関するもの,同図(d)は
第3の光入出射ポートP3から第4の光入出射ポートP
4へ光が進行する場合の各光学素子における透過前後の
偏光成分の光学面内での位置並びに偏光状態に関するも
のである。
【0029】この光サーキュレータでは、光学素子部を
各光入出射ポートのうちの奇数番目の1つから見て一方
向とする光進行方向に対し、第1の複屈折結晶偏光分離
素子1と、第1の1/2波長板9′と、第1の45度フ
ァラデー回転子7と、第1の複屈折結晶偏光分離素子1
で分離された偏光成分がそれぞれ別々に入出射すると共
に、互いに偏光分離方向が反対になるように一対で接合
された第2の複屈折結晶偏光分離素子2並びに第3の複
屈折結晶偏光分離素子3と、第2の複屈折結晶偏光分離
素子2並びに第3の複屈折結晶偏光分離素子3と偏光分
離方向が直交する第4の複屈折結晶偏光分離素子4と、
第4の複屈折結晶偏光分離素子4と偏光分離方向が反対
向きの第5の複屈折結晶偏光分離素子5と、第2の1/
2波長板10′と、第2の45度ファラデー回転子8
と、第6の複屈折結晶偏光分離素子6とをこの順で配備
した構成としている。
【0030】この光サーキュレータにおける光学素子部
の場合、一実施例のものと比べて第1の45度ファラデ
ー回転子7及び第1の1/2波長板9′と、第2の45
度ファラデー回転子8及び第2の1/2波長板10′と
の配置を入れ替え、第1の1/2波長板9′及び第2の
1/2波長板10′の互いに光軸(c軸)の成す角度を
67.5度(22.5度の3倍)とした点のみが相違し
ている。
【0031】この光サーキュレータにおいても、光学素
子部における各偏光成分のビームシフトは図3(a)〜
(c)に示したものと同様になり、実施例1の光サーキ
ュレータの場合と同等な性能が得られる。
【0032】図5は、上述した実施例2の光サーキュレ
ータを製品用に組み立てた場合の光学素子部の各光学素
子と各部品との配置構成を示した側面図である。
【0033】ここでは、有機接着剤により実施例2の光
学素子部を固定して光学結晶スタック11とすると共
に、第1の45度ファラデー回転子7及び第2の45度
ファラデー回転子8の周囲にSmCo製マグネット12
を配備している。即ち、ここでのSmCo製マグネット
12は、第1の45度ファラデー回転子7及び第2の4
5度ファラデー回転子8に対する磁界印加手段として配
備されている。尚、SmCo製マグネット12の長さ
は、第1の45度ファラデー回転子7及び第2の45度
ファラデー回転子8に対して光の進行方向とほぼ平行な
方向に磁界Hを印加できると共に、第1の45度ファラ
デー回転子7及び第2の45度ファラデー回転子8の材
質であるビスマス置換ガドリニウム鉄ガーネットを透過
した後の楕円率が殆ど劣化しない程度に設定する。
【0034】図6は、この光サーキュレータの製品本体
を用いて構成した光学系装置の一例に係る基本構成を示
したものである。この光学系装置では、2芯型TECフ
ァイバ14,SmCo製マグネット12が配備された光
学結晶スタック11,レンズ13,及び1芯型TECフ
ァイバ15をこの順で配備し、且つ光学結晶スタック1
1の光学面を光進行方向に対して4度程度傾けて反射減
衰量を確保し、3ポート型の光サーキュレータとして動
作するように構成している。
【0035】この光学系装置の場合、光学面が分割され
た構造が光学結晶スタック11の第2の複屈折結晶偏光
分離素子2及び第3の複屈折結晶偏光分離素子3におけ
る1つだけであり、分割面(ルチル接合面)に光が衝突
するような恐れが少ないものとなっている。
【0036】図7は、この光サーキュレータの製品本体
を用いて構成した光学系装置の他例に係る基本構成を示
したものである。この光学系装置では、2芯型TECフ
ァイバ18,レンズ16,SmCo製マグネット12が
配備された光学結晶スタック11,レンズ17,及び2
芯型TECファイバ19をこの順で配備し、且つ光学結
晶スタック11の光学面を光進行方向に対して4度程度
傾けて反射減衰量を確保し、4ポート型の光サーキュレ
ータとして動作するように構成している。
【0037】この光学系装置の場合も、光学面が分割さ
れた構造が光学結晶スタック11の第2の複屈折結晶偏
光分離素子2及び第3の複屈折結晶偏光分離素子3にお
ける1つだけであり、分割面(ルチル接合面)に光が衝
突するような恐れが少ないものとなっている。
【0038】何れにしても、こうした光学系装置では、
単純な構成で高特性の光サーキュレータを具現できる
が、更に図6に示したレンズ13及びSmCo製マグネ
ット12が配備された光学結晶スタック11や、図7に
示したレンズ16,17及びSmCo製マグネット12
が配備された光学結晶スタック11をホルダ収容する構
成とすることにより、実際の光サーキュレータの完成製
品としての使用形態が出来上がることになる。
【0039】尚、上述した各実施例の光学素子部では、
1/2波長板9,10,9′,10′を用いた場合を説
明したが、これらに代えて3/2波長板等の多数次モー
ドの波長板又は旋光子を適用することも可能である。
【0040】ところで、上述した各実施例の光学素子部
における各光学素子の配置は、更に別な形態にすること
もできる。
【0041】図8は、実施例1の光サーキュレータの光
学素子部における各光学素子の配置を変えた実施例3の
光サーキュレータの光学素子部における奇数番目の光入
出射ポートから見た偏光状態として偏光面並びに光の挙
動を示したもので、同図(a)は各光学素子における異
常光線成分の偏光分離方向,波長板の光軸(c軸)方
向,並びにファラデー回転の向きに関するもの,同図
(b)は第1の光入出射ポートP1から第2の光入出射
ポートP2へ光が進行する場合の各光学素子における透
過前後の偏光成分の光学面内での位置並びに偏光状態に
関するもの,同図(c)は第2の光入出射ポートP2か
ら第3の光入出射ポートP3へ光が進行する場合の各光
学素子における透過前後の偏光成分の光学面内での位置
並びに偏光状態に関するもの,同図(d)は第3の光入
出射ポートP3から第4の光入出射ポートP4へ光が進
行する場合の各光学素子における透過前後の偏光成分の
光学面内での位置並びに偏光状態に関するものである。
【0042】この光サーキュレータにおける光学素子部
の場合、実施例1のものと比べ、第4の複屈折結晶偏光
分離素子4を第2の複屈折結晶偏光分離素子2並びに第
3の複屈折結晶偏光分離素子3より奇数番目の光入出射
ポートに近く配備した点、即ち、第4の複屈折結晶偏光
分離素子4と第2の複屈折結晶偏光分離素子2並びに第
3の複屈折結晶偏光分離素子3との配置を入れ替え、第
4の複屈折結晶偏光分離素子4と第5の複屈折結晶偏光
分離素子5との間に第2の複屈折結晶偏光分離素子2並
びに第3の複屈折結晶偏光分離素子3が配備されるよう
にした点が相違している。又、ここでは、第1の45度
ファラデー回転子7及び第2の45度ファラデー回転子
8の材料として、角型ヒステリシスカーブを持つ硬磁性
ガーネットであるEu0.9 Ho1.1 Bi1.0 Fe4.8
0.8 12を用いている。こうした角型ヒステリシスカ
ーブを持つ硬磁性ガーネットを着磁することにより、光
サーキュレータを製品用に組み立てる場合、図5に示し
たような外部磁界印加手段であるSmCo製マグネット
12を省略することができる。従って、この光学素子部
を用いた光サーキュレータは、製品化に際して小型化や
低価格化の面で有利なものとなる。
【0043】この光サーキュレータにおいても、光学素
子部における各偏光成分のビームシフトは図3(a)〜
(c)に示したものと同様になり、実施例1の光サーキ
ュレータの場合と同等な性能が得られる。
【0044】図9は、この光サーキュレータを製品用に
組み立てた場合の光学素子部を用いて構成した光学系装
置の別例に係る基本構成を示したものである。この光学
系装置では、1芯型TECファイバ20,GRINレン
ズ22,外部磁界印加手段が不要な光学結晶スタック1
1′,及び2芯型TECファイバ21をこの順で配備
し、且つ光学結晶スタック11′の光学面を光進行方向
に対して4度程度傾けて反射減衰量を確保し、3ポート
型の光サーキュレータとして動作するように構成してい
る。
【0045】この光学系装置の場合も、図6で説明した
ものと同様に、光学面が分割された構造が光学結晶スタ
ック11′の第2の複屈折結晶偏光分離素子2及び第3
の複屈折結晶偏光分離素子3における1つだけであり、
分割面(ルチル接合面)に光が衝突するような恐れが少
ないものとなっている。
【0046】尚、図8(a)〜(d)では、実施例1の
光サーキュレータの光学素子部における各光学素子の配
置を変えた場合を説明したが、図4(a)〜(d)で説
明した実施例2の光サーキュレータの光学素子部におけ
る各光学素子の配置を同様に変えた構成、即ち、実施例
2の光サーキュレータの光学素子部における第2の複屈
折結晶偏光分離素子2並びに第3の複屈折結晶偏光分離
素子3と第4の複屈折結晶偏光分離素子4との配置を入
れ替え、第4の複屈折結晶偏光分離素子4と第5の複屈
折結晶偏光分離素子5との間に第2の複屈折結晶偏光分
離素子2並びに第3の複屈折結晶偏光分離素子3が配備
されるように構成することも可能であり、この場合にも
実施例1の光サーキュレータの場合と同等な性能が得ら
れる。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の光サー
キュレータによれば、平行平板の複屈折結晶偏光分離素
子偏光分離素子としての複屈折結晶偏光分離素子、非相
反性偏光面回転子としての45度ファラデー回転子、相
反性偏光面回転子としての波長板を少なくともそれぞれ
複数含む光学素子の組み合わせによって構成される構成
部材のうち、光進行方向に対して分割される構成部分を
複屈折としての第2の複屈折結晶偏光分離素子及び第3
の複屈折結晶偏光分離素子とし、この部分を偏光分離方
向が互いに反対となるように2つの複屈折結晶偏光分離
素子を一対で接合した構成とすることで最小限の1つに
しているので、薄い複屈折結晶偏光分離素子を適用でき
るようになり、各光学素子の作製が容易で光学特性の優
れた小型な構成として低価格に提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る光サーキュレータの基
本構成並びに簡易な機能を示した斜視図である。
【図2】図1に示す光サーキュレータの光学素子部にお
ける奇数番目の光入出射ポートから見た偏光状態として
偏光面並びに光の挙動を示したもので、(a)は各光学
素子における異常光線成分の偏光分離方向,波長板の光
軸(c軸)方向,並びにファラデー回転の向きに関する
もの,(b)は第1の光入出射ポートから第2の光入出
射ポートへ光が進行する場合の各光学素子における透過
前後の偏光成分の光学面内での位置並びに偏光状態に関
するもの,(c)は第2の光入出射ポートから第3の光
入出射ポートへ光が進行する場合の各光学素子における
透過前後の偏光成分の光学面内での位置並びに偏光状態
に関するもの,(d)は第3の光入出射ポートから第4
の光入出射ポートへ光が進行する場合の各光学素子にお
ける透過前後の偏光成分の光学面内での位置並びに偏光
状態に関するものである。
【図3】図1に示す光サーキュレータの光学素子部にお
ける奇数番目の光入出射ポート側から見た各偏光成分の
ビームシフトの様子を示したもので、(a)はその一例
に関するもの,(b)はその他例に関するもの,(c)
はその別例に関するものである。
【図4】図1に示す実施例1の光サーキュレータの光学
素子部における各光学素子の配置及び光学的条件を変え
た実施例2の光サーキュレータの光学素子部における奇
数番目の光入出射ポートから見た偏光状態として偏光面
並びに光の挙動を示したもので、(a)は各光学素子に
おける異常光線成分の偏光分離方向,波長板の光軸(c
軸)方向,並びにファラデー回転の向きに関するもの,
(b)は第1の光入出射ポートから第2の光入出射ポー
トへ光が進行する場合の各光学素子における透過前後の
偏光成分の光学面内での位置並びに偏光状態に関するも
の,(c)は第2の光入出射ポートから第3の光入出射
ポートへ光が進行する場合の各光学素子における透過前
後の偏光成分の光学面内での位置並びに偏光状態に関す
るもの,(d)は第3の光入出射ポートから第4の光入
出射ポートへ光が進行する場合の各光学素子における透
過前後の偏光成分の光学面内での位置並びに偏光状態に
関するものである。
【図5】図4に示す光サーキュレータを製品用に組み立
てた場合の光学素子部の各光学素子と各部品との配置構
成を示した側面図である。
【図6】図5に示す光サーキュレータの製品本体を用い
て構成した光学系装置の一例に係る基本構成を示したも
のである。
【図7】図5に示す光サーキュレータの製品本体を用い
て構成した光学系装置の他例に係る基本構成を示したも
のである。
【図8】図1に示す実施例1の光サーキュレータの光学
素子部における各光学素子の配置を変えた実施例3の光
サーキュレータの光学素子部における奇数番目の光入出
射ポートから見た偏光状態として偏光面並びに光の挙動
を示したもので、(a)は各光学素子における異常光線
成分の偏光分離方向,波長板の光軸(c軸)方向,並び
にファラデー回転の向きに関するもの,(b)は第1の
光入出射ポートから第2の光入出射ポートへ光が進行す
る場合の各光学素子における透過前後の偏光成分の光学
面内での位置並びに偏光状態に関するもの,(c)は第
2の光入出射ポートから第3の光入出射ポートへ光が進
行する場合の各光学素子における透過前後の偏光成分の
光学面内での位置並びに偏光状態に関するもの,(d)
は第3の光入出射ポートから第4の光入出射ポートへ光
が進行する場合の各光学素子における透過前後の偏光成
分の光学面内での位置並びに偏光状態に関するものであ
る。
【図9】図8に示す光サーキュレータを製品用に組み立
てた場合の光学素子部を用いて構成した光学系装置の別
例に係る基本構成を示したものである。
【符号の説明】
1〜6 複屈折結晶偏光分離素子 7,8 45度ファラデー回転子 9,9′,10,10′ 1/2波長板 11,11′ 光学結晶スタック 12 SmCo製マグネット 13,16,17 レンズ 15,20 1芯型TECファイバ 14,18,19,21 2芯型TECファイバ 22 GRINレンズ P1〜P4 光入出射ポート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光入出射ポートを持つと共に、そ
    れぞれ複数の複屈折結晶偏光分離素子,非相反性偏光面
    回転子,並びに相反性偏光面回転子を組み合わせて構成
    される光サーキュレータにおいて、前記複屈折結晶偏光
    分離素子として少なくとも6つのものと、前記非相反性
    偏光面回転子として少なくとも2つの45度ファラデー
    回転子と、前記相反性偏光面回転子として少なくとも2
    つの波長板とを組み合わせて成る光学素子部を有するこ
    とを特徴とする光サーキュレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光サーキュレータにおい
    て、前記光学素子部は、前記複数の光入出射ポートのう
    ちの1つから見て一方向とする光進行方向に対し、第1
    の複屈折結晶偏光分離素子と、第1の45度ファラデー
    回転子と、第1の1/2波長板と、前記第1の複屈折結
    晶偏光分離素子で分離された偏光成分がそれぞれ別々に
    入出射すると共に、互いに偏光分離方向が反対になるよ
    うに一対で接合された第2の複屈折結晶偏光分離素子並
    びに第3の複屈折結晶偏光分離素子と、前記第2の複屈
    折結晶偏光分離素子並びに前記第3の複屈折結晶偏光分
    離素子と偏光分離方向が直交する第4の複屈折結晶偏光
    分離素子と、前記第4の複屈折結晶偏光分離素子と偏光
    分離方向が反対向きの第5の複屈折結晶偏光分離素子
    と、第2の45度ファラデー回転子と、第2の1/2波
    長板と、第6の複屈折結晶偏光分離素子とをこの順で配
    備して成ることを特徴とする光サーキュレータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光サーキュレータにおい
    て、前記光学素子部は、前記複数の光入出射ポートのう
    ちの1つから見て一方向とする光進行方向に対し、第1
    の複屈折結晶偏光分離素子と、第1の1/2波長板と、
    第1の45度ファラデー回転子と、前記第1の複屈折結
    晶偏光分離素子で分離された偏光成分がそれぞれ別々に
    入出射すると共に、互いに偏光分離方向が反対になるよ
    うに一対で接合された第2の複屈折結晶偏光分離素子並
    びに第3の複屈折結晶偏光分離素子と、前記第2の複屈
    折結晶偏光分離素子並びに前記第3の複屈折結晶偏光分
    離素子と偏光分離方向が直交する第4の複屈折結晶偏光
    分離素子と、前記第4の複屈折結晶偏光分離素子と偏光
    分離方向が反対向きの第5の複屈折結晶偏光分離素子
    と、第2の1/2波長板と、第2の45度ファラデー回
    転子と、第6の複屈折結晶偏光分離素子とをこの順で配
    備して成ることを特徴とする光サーキュレータ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の光サーキュレータ
    において、前記光学素子部は、前記第2の複屈折結晶偏
    光分離素子並びに前記第3の複屈折結晶偏光分離素子の
    配置順を前記第4の複屈折結晶偏光分離素子と前記第5
    の複屈折結晶偏光分離素子との間に入れ替えて配備して
    成ることを特徴とする光サーキュレータ。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4の何れか一つに記載の光サ
    ーキュレータにおいて、前記第1乃至第6の複屈折結晶
    偏光分離素子と、前記第1の45度ファラデー回転子及
    び前記第2の45度ファラデー回転子と、前記第1の1
    /2波長板及び前記第2の1/2波長板とは、何れも平
    行平板から成り、更に、前記第1の複屈折結晶偏光分離
    素子及び前記第6の複屈折結晶偏光分離素子の厚さ、前
    記第2の複屈折結晶偏光分離素子及び前記第3の複屈折
    結晶偏光分離素子の厚さ、並びに前記第4の複屈折結晶
    偏光分離素子及び前記第5の複屈折結晶偏光分離素子の
    厚さはそれぞれほぼ同じであり、且つ該第1の複屈折結
    晶偏光分離素子又は該第6の複屈折結晶偏光分離素子の
    厚さと該第2の複屈折結晶偏光分離素子又は該第3の複
    屈折結晶偏光分離素子の厚さとの比がほぼ1:2×si
    nθ(但し、θを0度<θ<90度とする)であり、該
    第2の複屈折結晶偏光分離素子又は該第3の複屈折結晶
    偏光分離素子の厚さと該第4の複屈折結晶偏光分離素子
    又は該第5の複屈折結晶偏光分離素子の厚さとの比がほ
    ぼ1:2であることを特徴とする光サーキュレータ。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5の何れか一つに記載の光サ
    ーキュレータにおいて、前記第1の45度ファラデー回
    転子及び前記第2の45度ファラデー回転子のファラデ
    ー回転方向が互いに同じ向きであり、前記第1の複屈折
    結晶偏光分離素子及び前記第6の複屈折結晶偏光分離素
    子の偏光分離方向が約2θ(但し、θを0度<θ<90
    度とする)異なる向きであり、前記第1の複屈折結晶偏
    光分離素子及び前記第2の複屈折結晶偏光分離素子又は
    前記第3の複屈折結晶偏光分離素子の偏光分離方向が約
    (90−θ)度異なる向きであり、前記第2の複屈折結
    晶偏光分離素子又は前記第3の複屈折結晶偏光分離素子
    及び前記第4の複屈折結晶偏光分離素子の偏光分離方向
    が約90度異なる向きであり、前記第4の複屈折結晶偏
    光分離素子及び前記第5の複屈折結晶偏光分離素子の偏
    光分離方向が約180度異なる向きであることを特徴と
    する光サーキュレータ。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6の何れか一つに記載の光サ
    ーキュレータにおいて、前記第1の1/2波長板及び前
    記第2の1/2波長板は、光軸(c軸)の角度が互いに
    (θ±22.5×n:但し、nを整数とする)度である
    ことを特徴とする光サーキュレータ。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7の何れか一つに記載の光サ
    ーキュレータにおいて、前記第1の45度ファラデー回
    転子及び前記第2の45度ファラデー回転子は、角型ヒ
    ステリシスカーブを持つ硬磁性ガーネットから成ること
    を特徴とする光サーキュレータ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか一つに記載の光サ
    ーキュレータにおいて、前記光学素子部における前記複
    数の光入出射ポートに光学的レンズと光ファイバとを配
    備したことを特徴とする光サーキュレータ。
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