JPH09145929A - 光アイソレータ付き光ファイバ端子 - Google Patents

光アイソレータ付き光ファイバ端子

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JPH09145929A
JPH09145929A JP8242345A JP24234596A JPH09145929A JP H09145929 A JPH09145929 A JP H09145929A JP 8242345 A JP8242345 A JP 8242345A JP 24234596 A JP24234596 A JP 24234596A JP H09145929 A JPH09145929 A JP H09145929A
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JP
Japan
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optical fiber
optical
optical isolator
light
face
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Withdrawn
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JP8242345A
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English (en)
Inventor
Shinji Iwatsuka
信治 岩塚
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複屈折板を用いた安価な光アイソレータ付き
光ファイバ端子において、光ファイバ端面からの反射光
がLD光源またはLD光源近傍に戻ることを防止できる
光アイソレータ付き光ファイバ端子を提供する。 【解決手段】 少なくとも1枚の複屈折板と少なくとも
1枚のファラデ−回転子を有する光アイソレ−タ素子
と、中心軸に対して端面が斜め角度の光ファイバとを少
なくとも備えた光アイソレータ付き光ファイバ端子にお
いて、該光ファイバに相対的に固定されるとともに、該
端面からの反射光を阻止する遮蔽板が、該光アイソレー
タ素子の入射面側に配置されている光アイソレータ付き
光ファイバ端子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は偏光子に安価な複屈
折板を利用した安価な光アイソレータを用いた、光通
信、光情報処理等に使用する半導体レ−ザモジュ−ル用
の光アイソレータ付き光ファイバ端子に関する。
【0002】
【従来の技術】光アイソレータは、2枚の偏光子の相対
角度を約45°に設定し、それらの間にファラデー回転
角が約45°のファラデ−回転子を挿入して互いに固定
したものであり、順方向の光は透過させ、逆方向の光は
遮断する作用を有する。
【0003】将来の高度情報化社会実現のために光ファ
イバ通信が注目されており、光ファイバ通信のキーデバ
イスの1つである光アイソレータの低価格化、量産化が
強く望まれている。
【0004】本発明者らは特開平6−88926号公報
と特願平6−72800号において光アイソレ−タと光
ファイバとを一体化した光アイソレータ付き光ファイバ
端子を提案している。光アイソレ−タ素子を光ファイバ
の近くに配置することで光アイソレ−タ素子を小型化で
き低価格化に有利であり量産性も優れている。これらの
光アイソレータ付き光ファイバ端子の偏光子として低価
格化に有利な複屈折板を用いることでさらに低価格化が
実現できる。
【0005】しかしながら複屈折板の偏光子としての機
能は図10(A)のように異常光の光軸をずらすのみで
あり、図10(B)のような偏光ガラスの一方の直線偏
光を吸収する機能や図10(C)のような偏光ビ−ムス
プリッタの一方の直線偏光の光路を90゜曲げる機能と
は大きく異なる。従って複屈折板を偏光子として用いた
光アイソレ−タでは戻り光は半導体レ−ザの光出射部に
は戻らないもののその近傍には戻るという欠点があっ
た。そのためCATVなどに用いられるアナログ用の半
導体レ−ザにおいて要求される歪み特性の規格を満足で
きないという問題があった。これは歪み特性が反射に対
して非常に敏感な特性であるためである。この問題に関
連する従来技術として以下のものが知られている。
【0006】特開平1−99018号公報では複屈折板
の光学軸の方向を特定な向きにすることにより、光出力
モニタ用の受光素子に光ファイバからの反射光が戻らな
いように工夫した光アイソレ−タ付半導体レ−ザモジュ
−ルが示されている。これにより光出力変動は低減でき
るが、半導体レ−ザの活性領域付近には反射光が戻るた
め、反射に敏感なアナログ用に適用するのが困難という
問題があった。
【0007】特開平1−156707号公報では透過部
と軸対称な関係にある遮蔽部を有するレ−ザダイオ−ド
用結合器が示されている。光ファイバからの反射をLD
へ戻らないようにできるもののLDからの光も約半分遮
断され損失が生じるという欠点があった。
【0008】特開平3−171030号公報では光アイ
ソレ−タ素子の非光学面をカ−ボン系光吸収材料で被覆
した光アイソレ−タが示されている。これにより迷光を
阻止する効果を期待できるがファイバ端面からの反射を
阻止する効果は少ない。
【0009】特開平6−59216号公報では入射開口
部に遮光ひさし部を設けた光アイソレ−タが示されてい
る。この遮光ひさし部は光アイソレ−タ素子からの反射
を阻止するものである。
【0010】実開平2−78918号公報では遮光板を
光アイソレ−タ素子に接着した光アイソレ−タが示され
ている。戻り光の阻止の効果はあるものの、光透過孔の
半径が戻り光の位置シフトより小さく、入射ビ−ムより
大きくするという条件を満足させるためには複屈折板の
厚さをかなり厚くする必要があり光アイソレ−タ素子が
大型化するという欠点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】偏光子として複屈折板
を使用した光アイソレータ付き光ファイバ端子は低価格
化に有利であり量産性に優れているものの、反射戻り光
が半導体レ−ザの出射部近傍に戻るため、反射に敏感な
アナログ用に適用するのが困難という問題があった。
【0012】特開平1−99018号公報では受光素子
には光ファイバからの反射光が戻らないように工夫され
ているものの、半導体レ−ザの活性領域付近には反射光
が戻るため、上記課題の解決にはならない。
【0013】また特開平1−156707号公報ではフ
ァイバ端面からの反射をLDへ戻らないようにできるも
ののLDからの光も約半分遮断され損失が生じるという
欠点があった。
【0014】また特開平3−171030号公報、特開
平6−59216号公報、実開平2−78918号では
迷光を阻止する方法が示されているが、ファイバ端面か
らの反射を阻止する方法は示されていない。
【0015】本発明は偏光子として複屈折板を用いて
も、反射戻り光に対して敏感なアナログ用半導体レ−ザ
にも適用できる、反射戻り光の影響の少ない光アイソレ
ータ付き光ファイバ端子を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は、歪み特性を
劣化させる要因がファイバ端子からの反射戻り光である
こと、この反射戻り光を阻止することで歪み特性を満足
できることを見い出し、以下の(1)〜(5)の本発明
を考案するに至った。
【0017】(1)少なくとも1枚の複屈折板と少なく
とも1枚のファラデ−回転子を有する光アイソレ−タ素
子と、中心軸に対して端面が斜め角度の光ファイバを有
する光ファイバ端子とを少なくとも備えた光アイソレー
タ付き光ファイバ端子において、前記光ファイバに相対
的に固定されるとともに、前記端面からの反射光を阻止
する遮蔽板が、前記光アイソレータ素子の入射面側に配
置されている光アイソレータ付き光ファイバ端子。
【0018】(2)少なくとも1枚の複屈折板と少なく
とも1枚のファラデ−回転子を有する光アイソレ−タ素
子と、円筒状の外形スリ−ブと、中心軸が該外形スリ−
ブの中心軸と一致するように配置され、該中心軸に対し
て斜め角度の端面を有する光ファイバと、フェルールを
有する光ファイバ端子とを少なくとも備えた光アイソレ
ータ付き光ファイバ端子において、前記端面からの反射
光を阻止する遮蔽板が、前記光アイソレータ素子の入射
面側の前記外形スリーブに配置されている光アイソレー
タ付き光ファイバ端子。
【0019】(3)前記遮蔽板は、前記外形スリーブの
先端に配置されている上記(2)の光アイソレータ付き
光ファイバ端子。
【0020】(4)前記光アイソレ−タ素子は前記中心
軸に対して斜めに配置されており、かつ前記遮蔽板の円
孔の中心が前記中心軸上にある上記(1)〜(3)のい
ずれかの光アイソレータ付き光ファイバ端子。
【0021】(5)前記端面の法線と前記中心軸のなす
角は3.3〜20°である上記(1)〜(4)のいずれ
かの光アイソレータ付き光ファイバ端子。
【0022】(5)前記円孔の直径をφ、前記端面と前
記遮蔽板の中心軸上の実効的距離をLeffとすると、φ
/Leffは下式(1)を満足する上記(4)の光アイソ
レータ付き光ファイバ端子。
【0023】 2λ/πw≦φ/Leff≦2tan(2nfθf−tan-1(λ/πw)) (1) 但し、ここで、3.3°≦θf≦20°であり、実効的
距離Leffとは、前記端面から前記遮蔽板までの中心軸
上にある光の媒体(空間、ファラデー回転子、複屈折板
等)A1、A2、A3…の光路長をL1、L2、L3…、各媒
体A1、A2、A3…の屈折率をn1、n2、n3…とすると
きのL1/n1+L2/n2+L3/n3+…を表すものであ
り、λは光の波長、wは前記光ファイバのスポットサイ
ズ、nfは前記光ファイバの屈折率、θfは前記端面の法
線と前記中心軸のなす角をそれぞれ表すものとする。
【0024】
【作用】図2に示すように光ファイバ13の中心軸17
に対して斜め角度の端面16を有する光ファイバ13へ
の入射光14と反射光15は角度が大きく異なっている
ので、光アイソレータ付き光ファイバ端子の先端部近傍
では両者のビ−ムが分離している。そこで光ファイバ1
3への入射光14は透過し光ファイバ端面からの反射光
15を阻止するように遮蔽板11を配置することが可能
になる。これにより歪み特性を劣化させていたファイバ
の端面からの反射光を損失が生ずることなくほぼ完全に
阻止することができる。
【0025】光ファイバの端面16は所定の角度に予め
精度良く設定してあるので、シングルモードの光ファイ
バの場合にはLD光の入射角度も一義的に決まる。従っ
て、本発明の光アイソレータ付き光ファイバ端子のよう
に、光ファイバ13と遮蔽板11が相対的に固定される
場合には、反射光15が光ファイバ端子の入射光側の先
端近傍(外形スリーブ11を用いる場合は外形スリーブ
の先端近傍)に戻る位置が精度よく定まるので、遮蔽板
11を配置する位置を精度よく定めて固定することがで
きる。
【0026】特に、外形スリーブを用いてこの入射光側
先端部に遮蔽板を固定する場合には、外形スリーブと光
ファイバの中心軸が一致するように設計することによ
り、製造時の遮蔽板の位置決めを容易にすることができ
る。
【0027】
【具体的構成】本発明の光アイソレータ付き光ファイバ
端子は、少なくとも1枚の複屈折板と少なくとも1枚の
ファラデー回転子を有する光アイソレ−タ素子と、光フ
ァイバの中心軸に対して端面が斜め角度の光ファイバを
有する光ファイバ端子とを少なくとも備えたものであっ
て、光ファイバの端面と遮蔽板の位置関係が相対的に動
かないように遮蔽板が光ファイバに相対的に固定されて
おり、かつ、この遮蔽板が光ファイバ端面からの反射光
を阻止するように配置されていることを特徴とするもの
である。
【0028】また、本発明の別の光アイソレータ付き光
ファイバ端子は、遮蔽板を光ファイバに相対的に固定す
る具体的手段として、中心軸が光ファイバの中心軸と一
致するように配置固定した外形スリーブを用いて、この
外形スリーブの光アイソレータ素子の入射光側に遮蔽板
が配置固定されていることを特徴とするものである。 (光アイソレータ素子)通常は、低価格化のためファラ
デー回転子の両側にある2枚の偏光子のうち、両方とも
複屈折板を用いて光アイソレータ素子を構成するが、L
D光は本来偏光しているのでこの性質を利用して光アイ
ソレータ素子のLD光源側の複屈折板を省略することも
できる。
【0029】また、光アイソレータとしての消光比を大
きくするために、2個以上の光アイソレータ素子を組み
合わせて用いることも可能である。
【0030】通常は、光アイソレータ素子のファラデー
回転子に飽和または未飽和の磁界を印加するため、ファ
ラデー回転子の近傍に永久磁石等の磁界印加手段を配置
する場合が多い。しかし、ファラデー回転子として磁性
ガーネット等の強磁性体を使う場合には、その保磁力を
利用して着磁状態で使用することにより、永久磁石等の
磁界印加手段を省くこともできる。
【0031】(光ファイバ)本発明の光アイソレータ付
き光ファイバ端子では、LDからの入射光が光ファイバ
の端面で反射して入射光と同じ光路でLD側に戻ること
がないように、その端面は斜め角度を有している。ここ
で、斜め角度とは、端面の法線と光ファイバの中心軸の
なす角θfは0゜ではなく、0゜<θf<90°の範囲の
斜め角度に設定されていることを表す。光ファイバ端面
の斜め角度の値としては、入射光と反射光が分離できる
角度であることが好ましい。
【0032】この値は次のように決定される。
【0033】図7に示すように、光ファイバ端面の斜め
角度、すなわち、端面16の法線18と光ファイバ13
の中心軸17(=外形スリーブの中心軸)のなす角をθ
f、光ファイバ13の屈折率をnfとすると屈折の法則よ
り、入射光14と前記中心軸17のなす角θinは、次の
式より算出することができる。
【0034】 sin(θf+θin)/sinθf=nf (2) さらに、近似的には次のようになる。
【0035】 θin=(nf−1)θf (3) 一方、図8に示すように、前記端面16に入射する入射
光14のビームは、前記端面で収束する拡がりのあるも
のである。スポットサイズ(半径)wの光ファイバを用
いる場合のこの拡がり角度θbは、光の波長λを用いて
次ぎの式で表される。
【0036】 θb=tan-1(λ/πw) (4) 図7で、入射光14と反射光15のビームの中心軸のな
す角は、2θf+2θinであり、図8と比較すると、入
射光と反射光が分離するための条件は次の式で与えられ
る。
【0037】 2θf+2θin>2θb (5) ここで、通常のシングルモード光ファイバの値である、
w=5μm、nf=1.45、λ=1.3μmを使って計
算すると、θf>3.3゜となる。
【0038】この理由により、通常のコア径10ミクロ
ンのシングルモ−ドファイバを用いる場合は、光ファイ
バの端面の斜め角度は、3.3゜以上が好ましい。6゜
以上では、入射光と反射光のビームの分離がいっそう顕
著になるので更に好ましい。3.3゜未満の場合、入射
光と反射光のビームの一部が重複し、好ましい条件では
ないが、斜め角度に設定されていれば、本発明の効果を
得ることができる。
【0039】この斜め角度の上限値には、特に限定はな
いが、20゜を越えると光学系の設計が困難になるの
で、20°以下に設定することが好ましい。
【0040】また、斜め角度を有する端面は、入射光を
効率的にシングルモードの光ファイバに伝搬するために
研磨されていることが好ましい。
【0041】(光ファイバ端子)光ファイバの端面のあ
る先端部分は、通常直径125μm程度で細く、取り扱
いが難しいので、フェルールに先端部分を固定して光フ
ァイバ端子として取り扱う場合が多いが、本発明では必
ずしもフェルールを必要とするものではない。
【0042】(外形スリーブ)本発明では、遮蔽板と光
ファイバ端面とが相対的に動かないように固定されてい
ることが必要である。このため、円筒形の外形スリーブ
を用いて、これと光ファイバ先端部が固定されているフ
ェルールとを直接または他の部材を介して固定したもの
の外形スリーブに遮蔽板を固定することが好ましい。こ
の場合、外形スリーブ、フェルールおよび必要に応じて
用いる該他の部材(例えば、素子固定部材、磁界印加手
段として用いる磁石等)は、予め同軸としておくことに
より、フェルールと円筒形の外形スリーブの中心軸を精
度よく一致させることができる。
【0043】このような構造とすることにより、光ファ
イバの端面を含む先端部とフェルールは同軸となるよう
に予め固定されているので、光ファイバの端面を含む先
端部と外形スリーブの中心軸は精度よく一致することに
なる。このように、外形スリーブを用いると、遮蔽板と
光ファイバ端面の相対位置を精度よく決めて間接的に固
定するのに都合がよい。ただし、本発明を実施するうえ
で必ずしも必要とするものではなく、例えば、特開平6
−59216号公報の第1図に開示されているように、
中心に光アイソレータ素子を固定した円筒形磁石の入射
光側の先端部に遮蔽板を固定することにより、外形スリ
ーブを省略することが可能である。
【0044】(遮蔽板)遮蔽板としては、中心または中
心から少し離れた位置にLDからの入射光を透過するた
めの円形または円形に近い形状の孔を有するものを用い
る。通常は、設計や製造の容易な中心に円形の孔を有す
る円盤を用いる。
【0045】また、遮蔽板のLD光入射面側の表面は梨
地面もしくは光吸収材で覆われていることが好ましく、
反対側の表面は光吸収材で覆われていることが好まし
い。
【0046】光ファイバ端面からの反射光を阻止するよ
うに、光アイソレータ素子の入射面側に遮蔽板が配置す
る条件は、以下のように決定される。
【0047】LD光源からの入射光を遮ることがないよ
うに、遮蔽板の円形の孔の中心と入射光のビームの中心
が一致するように光アイソレータ素子の入射面側に該入
射面から離間して遮蔽板を配置するものとし、遮蔽板の
円孔の直径をφ、光ファイバ端面と遮蔽板の中心軸上の
実効的距離をLeff、遮蔽板の穴を通過するときの入射
光のビームの広がりの直径をdbとする。なお、実効的
距離Leffとは、遮蔽板から光ファイバ端面の中心まで
の光路中にある光の媒体(空間、ファラデー回転子、複
屈折板等)A1、A2、A3…の光路長をL1、L2、L
3…、各媒体A1、A2、A3…の屈折率をn1、n2、n3
…とするとき、L1/n1+L2/n2+L3/n3+…を表
すものとする。
【0048】すると、遮蔽板が入射ビームを遮らない条
件は、前記のθb、λ、wを用いて、 φ≧db=2Lefftanθb=2Leffλ/πw (6) で表される。
【0049】また、遮蔽板が光ファイバ端面からの反射
光を遮る条件は、前記のθf、θin、θbを用いて、 φ≦2Lefftan(2θf+2θin−θb)=2Lefftan(2nfθf− tan-1(λ/πw)) (7) で表される。
【0050】従って、 2λ/πw≦φ/Leff≦2tan(2nfθf−tan-1(λ/πw)) (ここで、0°<θf<90°、好ましくは3.3°≦θf≦20°) (8) となる。
【0051】さらに、前述の通常のシングルモード光フ
ァイバの値である、w=5μm、n=1.45、λ=
1.3μmを用いて計算すると、 0.17≦φ/Leff≦2tan(2.9θf−4.75°) ここで、3.3°≦θf≦20° (9) となる。
【0052】このように、遮蔽板を配置する位置は、遮
蔽板の円孔の直径の関数として上限と下限が定まるが、
光ファイバの端面に近づくほど入射光ビ−ムと反射光ビ
−ムが接近するため、遮蔽板の配置を高精度に行う必要
があり、作製が困難になる。従って、配置する位置とし
ては、光アイソレータ素子の入射面側すなわちLD光源
側である必要があり、好ましくはこの入射面から離れた
位置がよい。また、この入射面から離れる程設計が容易
になるので、光アイソレータ付き光ファイバ端子の先端
部に当たる、外形スリーブの先端部に遮蔽板を配置する
ように外形スリーブと遮蔽板を設計することが最適であ
る。
【0053】また、遮蔽板の配置については一般的に次
のことがいえる。すなわち、光ファイバ先端は所定の斜
め角度を有しているのでシングルモードの光ファイバで
はLD光の入射角度は、数式(2)および(3)に示す
ように予め決まっており、また、入射ビームの拡がりも
数式(4)に示すように、予め決まっている。従って、
光ファイバ端面からの反射光の反射角とビームの拡がり
も予め決まることになる。このようにLDやカップリン
グレンズの位置合わせをする前の状態で、光ファイバ端
面からの反射光については、反射の方向とビームの拡が
りが光ファイバ端面を基準として予め決まることになる
ので、LDやカップリングレンズの位置合わせをする前
の状態で光ファイバ端面を基準とした所定の相対的位置
に反射光を阻止する所定形状の遮蔽板を固定することが
できる。
【0054】遮蔽板を固定する位置としては、外形スリ
ーブを使って、光アイソレータ素子の入射面側の外形ス
リーブの所定位置に固定するのが好ましい。この場合、
光アイソレータ素子の表面から離れたほうが入射光と反
射光のビームの距離が開くため、遮蔽板を配置する位置
のばらつきの影響が少なくなる。従って、遮蔽板は外形
スリーブの先端に配置固定することが好ましい。しか
し、遮蔽板は必ずしも外形スリーブに固定する必要のな
いことは既に述べた通りである。
【0055】また、図3に示すように、光アイソレータ
素子1の固定角度(図3では平行平板よりなる2枚の複
屈折板2、4と磁気光学素子3を貼り合わせたものより
なる光アイソレータ素子1のLD光の入射面の法線と、
光ファイバ13の中心軸17のなす角)を適当に選ぶこ
とにより、光アイソレータ素子1中を通過する入射光の
軸ずれを利用して、入射光14は光アイソレータ付き光
ファイバ端子の先端部すなわち外形スリーブを用いる場
合にはこれの先端部においてほぼ光ファイバ13の中心
軸17を通過するようにすることができる。この位置に
遮蔽板11を配置すると、遮蔽板11の円形の孔の中心
は光ファイバ13の中心軸上17にあるので、遮蔽板1
1を光ファイバ13の中心軸17に対して回転対称の形
状とすることができ、遮蔽板11の作製が容易になると
ともに固定するための位置決めも容易になり、有利であ
る。
【0056】遮蔽板を配置固定する場合、光ファイバと
光アイソレータが固定されていない状態で光アイソレー
タに配置することは、以下の問題があり適していない。
半導体レ−ザモジュ−ルを製造する場合、半導体レ−ザ
(LD)と1個もしくは2個のカップリングレンズと光
アイソレ−タと光ファイバの位置を調整した後お互いを
固定する。そのため、光ファイバが光アイソレータと相
対的に固定されていない状態で、前もってレンズもしく
は光アイソレ−タにLDからの光を透過し光ファイバか
らの反射光を阻止する目的で遮蔽板を配置しても、LD
とレンズと光アイソレ−タとファイバの位置関係には作
製ばらつきがあるため、サンプルによってはLDからの
光の一部を遮蔽し損失が生じたり、光ファイバ端面から
の反射光の一部の光を透過して歪み特性が劣化する場合
があり、安定して低損失と良好な歪み特性を実現するの
は困難である。
【0057】特開平6−59216号と実開平2−78
918号では光アイソレ−タもしくは光アイソレ−タ素
子に遮蔽板を設けてあるが、上記の理由により光ファイ
バとの位置関係が定まっていないため、作製ばらつきに
よっては歪み特性が劣化するという問題が生じ、上記2
件の公報に記載された光アイソレータを、光ファイバ端
面からの反射を防止する目的で使用することはできな
い。
【0058】またLDと1個もしくは2個のカップリン
グレンズと光アイソレ−タと光ファイバとを固定した後
に遮蔽板を挿入することも原理的には考えられるが構造
上非常に困難である。
【0059】
【実施例】
(実施例1および比較例1〜3)図1を用いて実施例を
詳細に説明する。光アイソレ−タ素子1を複屈折板2、
ファラデ−回転子3、複屈折板4により構成した。複屈
折板2、4の材質はルチル単結晶、厚さは0.8mmとし
た。ファラデ−回転子3の材質はビスマス置換希土類鉄
ガ−ネット、厚さは0.4mmである。光アイソレ−タ素
子1の寸法は1.3×1×厚さ2.0mmである。光アイ
ソレ−タ素子1の境界面は全て反射率0.1%以下の無
反射膜を施してあり光アイソレ−タ素子1からLDへの
戻り光を低減している。光アイソレ−タ素子1を素子固
定部材5に半田により中心軸に対して4°傾けて固定し
た。光ファイバ端子6はフェルール8の中心軸と光ファ
イバ13の中心軸が一致するように光ファイバ心線7お
よび光ファイバ13とフェル−ル8とを接着固定し、光
ファイバ心線7の先端部の光ファイバ13の端面を8°
斜めに研磨して作製した。光ファイバ端子6の先端は細
径化されておりこの細径部の周囲に磁界印加手段9とし
て磁石を配置した。磁石はファラデ−回転子3を磁化さ
せるための磁界を印加する。次に素子固定部材5に光フ
ァイバ端子6を挿入しレ−ザ溶接によりお互いを固定し
た。その後円筒状の外形スリ−ブ10を挿入し素子固定
部材5にレ−ザ溶接で固定する。
【0060】次に、この光アイソレータ付き光ファイバ
端子を用いて、どの面からの反射戻り光の影響が大きい
かを調べるために、実施例に先立って比較例1〜3の実
験を行った。
【0061】まず、この光アイソレータ付き光ファイバ
端子の歪み特性を図9に示す2ト−ン法を用いて評価し
た。変調周波数を247.25MHzと301.25MHzに
設定し、2つの周波数の差である54MHzにおける2次
の相互変調歪み(IMD2)を測定した。変調度は1チ
ャンネル当たり20%とした。測定に用いたDFBレ−
ザのしきい電流値は8mA、駆動電流を29mAとした。D
FBレ−ザの発振波長は1310nmであった。光アイソ
レータ付き光ファイバ端子自体の反射に起因する歪みの
劣化を調べるため光アイソレータ付き光ファイバ端子を
光量が最大となる位置に調整した後、光軸方向に0.1
μmのピッチで−20μmから+20μmまで動かして各
位置でIMD2を測定して、その最大値と最小値より変
動幅を測定した。なお、この変動が反射戻り光によって
生ずることは既に知られている。
【0062】
【表1】
【0063】測定結果を比較例1として表1に示す。遮
蔽板を挿入しない従来の場合、IMD2の変動幅は1
2.8dBと非常に大きいことが分かる。
【0064】次に、素子固定部材5とフェルール6が固
定されていないこと以外は、前記と同じ光アイソレータ
付き光ファイバ端子を別途作製した。これを用いて、前
と同じ条件で、光アイソレータの部分を固定し、光ファ
イバ端子のみを動かしてIMD2の変動幅を測定した。
その測定結果は比較例2として表1に示すように、1
1.5dBであった。
【0065】一方、この光アイソレータ付き光ファイバ
端子を用いて、今度は光ファイバ端子を固定し、光アイ
ソレ−タ素子の部分を動かしてIMD2の変動幅を測定
した。その測定結果は比較例3として表1に示すよう
に、2.4dBであり、変動は小さかった。
【0066】このことよりIMD2の変動の主原因がフ
ァイバ端面からの反射戻り光であることが分かった。光
アイソレ−タ素子よりファイバ端面からの反射の影響が
大きい理由は、光アイソレ−タ素子は上記のように無反
射膜を施し、かつ斜め固定によりかなり反射を低減でき
ているからである。一方、ファイバ端面における反射率
は約3%であり、かつ入射光が収束する所であるため反
射光が戻りやすくなっている。
【0067】次に、実施例1として、この反射戻り光を
阻止するため穴の直径が0.7mmで穴の中心が中心軸か
ら0.1mmずれた遮蔽板11を図1のように、前記光ア
イソレータ付き光ファイバ端子(素子固定部材5と光フ
ァイバ端子が半田固定されているもの)の外形スリ−ブ
10の先端部にレーザ溶接で固定した。このとき、光フ
ァイバ端面から遮蔽板11までの中心軸13上の距離は
3.2mmであった。遮蔽板11はそれ自体の反射がLD
へ戻らないように中心軸に対して8°傾けかつ表面を梨
地面とした。また遮蔽板11の光ファイバ側には光吸収
材を塗布した。このときのIMD2の変動幅は、表1に
示すように2.8dBであった。
【0068】(実施例2)次に光アイソレータ素子1の
固定角度を4°から8°に大きくして、遮蔽板11の形
状と作製方法を変えたこと以外は実施例1と同じ光アイ
ソレータ付き光ファイバ端子を作製した。この場合に
は、光アイソレータ素子における光ビームの軸ずれによ
り、入射光は光アイソレータ付き光ファイバ端子の先端
部においてほぼ中心軸を通過する。この条件下では遮蔽
板を回転対称とすることができ、遮蔽板の作製や配置の
位置合わせが容易になる。本実施例では、直径が0.7
mmで中心が外形スリ−ブの中心軸上にある穴を有する遮
蔽板11を用いた。この場合も、光ファイバ端面から遮
蔽板11の孔の中心までの中心軸13上の距離は3.2
mmであった。本実施例の遮蔽板11の作製では、図4に
示すように外形スリーブ10と円孔を有する遮蔽板11
を一つのブロックから一体的に回転対称の形状に予め旋
盤等で作製した後に、入射光が遮蔽板11で反射してL
D付近に戻ることがないように、遮蔽板の入射光側の面
を外形スリーブの中心軸に対して斜めに加工した。
【0069】このとき、実効的距離Leffは、光ファイ
バ端面から遮蔽板11の孔の中心までの中心軸上の距離
3.2mm、ルチル板の厚さ0.8mm×2枚=1.6mm、
ビスマス置換希土類ガーネットの厚さ0.4mmと、空
間、ルチル、前記ガーネットの屈折率がそれぞれ1.
0、2.4、2.4であることより、(3.2−2.
0)/1.0+1.6/2.4+0.4/2.4=2.
0mmとなる。
【0070】従って、φ/Leff=0.7(mm)/2.0
(mm)=0.35となる。
【0071】また、実施例では総てスポットサイズ
(w)=5μm、屈折率(nf)=1.45の光ファイバ
を用いたので、 2λ/πw=2×1.3(μm)/(3.14×5(μm))=0.17 2tan(2nfθf−tan-1(λ/πw))=2×tan(2×1.45 ×8(deg)×3.14/180(deg)−tan-1(1.3(μm)/(3.14×5( μm))))=0.66 となり、式(8)を満足するものであった。
【0072】なお、この遮蔽板は、外形スリーブ10と
遮蔽板11を一つのブロックから一体的に回転対称の形
状に旋盤等で加工した後、遮蔽板のLD光入射面を中心
軸に対して8゜傾くように斜めに研磨加工することによ
り作製した。遮蔽板表面のLD側と光ファイバ側には実
施例1と同様の処理をした。
【0073】IMD2の変動幅は2.2dBであり比較
例1、2と比較して大幅に低減した。なお損失は比較例
1、2と比較して全く増加しなかった。
【0074】なお、本実施例の変形例として、図5のよ
うに外形スリーブ10とは別に遮蔽板11だけを所定の
回転対称の形状になるように旋盤等で加工し、後から外
形スリーブ10に固定配置することも可能である。ま
た、本実施例の他の変形例として、図6のように遮蔽板
11の入射光側の面を外形スリーブ11の中心軸に対し
て垂直の状態で用いることもできる。この場合、遮蔽板
11の入射光側の面を斜めに加工する手間を省略できる
代わりに、LD光源からの入射光が遮蔽板で反射して戻
ることが無いように光吸収材を塗布するなどの配慮をす
る必要がある。
【0075】(実施例3)光ファイバ13の端面を4°
斜めに研磨した以外は、実施例1と同じ光アイソレータ
付き光ファイバ端子を作製した。IMD2の変動幅は
5.2dBであり比較例1、2と比べて低減した。なお
損失は比較例1、2と比べて全く増加しなかった。
【0076】(比較例4)アナログ用LDに通常内蔵さ
れている、偏光子として偏光ガラスを用いた光アイソレ
ータを2つのカップリングレンズ間に挿入して、光アイ
ソレータを固定して、光ファイバ端子のみ動かして実施
例1と同じ方法でIMD2の変動幅を測定した。この結
果は2.4dBであった。実施例1と2ともこの比較例
4とほぼ同等の特性が得られていることがわかった。こ
のことから複屈折板を用いた光アイソレータ付き光ファ
イバ端子も本発明の構成によりアナログ用のLDに適用
できることがわかる。なお変動幅が0にならないのは光
ファイバ端面と光アイソレータ以外の要因があるためで
ある。
【0077】なお光ファイバ端面からの反射を低減する
手段としては端面に無反射膜を蒸着等により形成した
り、無反射膜付きのガラス板を接着する方法も考えられ
る。もちろんこれらの方法も有効であり、本発明の方法
と併用することも有効である。
【0078】但し光ファイバに無反射処理を施す方法は
量産性に劣り信頼性に不安があるという欠点を有してい
る。
【0079】更に、実施例2では、図4に示すように、
同軸の外形スリーブ10を利用して、同軸の素子固定部
材5、およびフェルール8を介して遮蔽板11と光ファ
イバ13を精度良く位置合わせをして相対的に固定し
た。しかし、本発明の更に他の変形例として、例えば、
図11に示すような同軸の外形スリーブ10’を用い
て、磁界印加手段9である同軸の磁石、同軸の素子固定
部材5、およびフェルール8を介して遮蔽板11と光フ
ァイバ13とを相対的に固定する場合でも、同軸を利用
して精度良く遮蔽板11と光ファイバ13の位置合わせ
をすることができる。
【0080】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、複屈折板を用
いた安価な光アイソレータ付き光ファイバ端子におい
て、光ファイバ端面に対して一義的に定まる該端面から
の反射光の光路中に遮蔽板を入れて光ファイバと遮蔽板
を相対的に動かないように固定することにより、光ファ
イバ端面からの反射光がLD光源またはLD光源近傍に
戻ることを防止することができ、反射に敏感なアナログ
用の半導体レ−ザにも適用することが可能となる。
【0081】請求項2の発明によれば、複屈折板を用い
た安価な光アイソレータ付き光ファイバ端子において、
光ファイバ端面に対して一義的に定まる該端面からの反
射光の光路中に遮蔽板を入れて光ファイバと遮蔽板を相
対的に動かないように固定するのに、外形スリーブとフ
ェルールを用いて外形スリーブと光ファイバの中心軸を
一致させた構造とするので、光ファイバ端面からの反射
光がLD光源またはLD光源近傍に戻ることを防止する
遮蔽板を固定配置する位置を精度良く決めることがで
き、その結果、反射に敏感なアナログ用の半導体レ−ザ
に適用することが可能となる請求項3の発明によれば、
請求項2の発明の効果に加え、光ファイバへの入射光ビ
ームと光ファイバ端面からの反射光ビームが最も大きく
分離する外形スリーブの先端に遮蔽板を配置するので、
入射光は透過し反射光は遮蔽する遮蔽板の効果に対する
遮蔽板の配置位置のばらつきを小さくすることができ
る。
【0082】請求項4の発明によれば、LDからの入射
光ビームの中心軸が光ファイバの中心軸と遮蔽板が交わ
る点近傍を通るように設計できるので、光ファイバの中
心軸に対して遮蔽板を回転対称とすることができ、遮蔽
板の製造や位置決めを容易にすることができる。また、
通常遮蔽板を固定する外形スリーブはその中心軸が、光
ファイバの中心線と一致するようにするので、外形スリ
ーブと遮蔽板を一体的に旋盤等で作製することが可能に
なる。
【0083】請求項5の発明によれば、光ファイバ端面
の斜め角度θfを所定の範囲とすることにより、入射光
のビームと反射光のビームを完全に分離することが可能
となり、入射光のビームはほぼ完全に透過し、反射光の
ビームはほぼ完全に遮蔽するように遮蔽板を配置するこ
とが可能となる。
【0084】請求項6の発明によれば、遮蔽板の円孔の
直径と配置する位置の関係を特定することにより、入射
光のビームはほぼ完全に透過し、反射光のビームはほぼ
完全に遮蔽するように遮蔽板を配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光アイソレータ付き光ファイバ端子の
第1の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の原理を説明するための概念図である。
【図3】本発明の原理を説明するための概念図である。
【図4】本発明の光アイソレータ付き光ファイバ端子の
第2の実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の光アイソレータ付き光ファイバ端子の
第2の実施例の変形例を示す断面図である。
【図6】本発明の光アイソレータ付き光ファイバ端子の
第2の実施例の他の変形例を示す断面図である。
【図7】反射の法則に基づく光ファイバ端面の入射光と
反射光の関係を示す説明図である。
【図8】ビームの拡がりに関する光ファイバ端面の入射
光と反射光の関係を示す説明図である。
【図9】2ト-ン法の測定系を示すブロック図である。
【図10】複屈折板、偏光ガラス、偏光ビームスプリッ
タの偏光子としての機能示す説明図である。
【図11】本発明の光アイソレータ付き光ファイバ端子
の第2の実施例の更に他の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光アイソレ−タ素子 2、4 複屈折板(偏光子) 3 ファラデ−回転子 6 光ファイバ端子 8 フェル−ル 9 磁界印加手段 10、10’ 外形スリ−ブ 11 遮蔽板 12 光アイソレータ付光ファイバ端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1枚の複屈折板と少なくとも
    1枚のファラデ−回転子を有する光アイソレ−タ素子
    と、 中心軸に対して端面が斜め角度の光ファイバを有する光
    ファイバ端子とを少なくとも備えた光アイソレータ付き
    光ファイバ端子において、 前記光ファイバに相対的に固定されるとともに、前記端
    面からの反射光を阻止する遮蔽板が、前記光アイソレー
    タ素子の入射面側に配置されている光アイソレータ付き
    光ファイバ端子。
  2. 【請求項2】 少なくとも1枚の複屈折板と少なくとも
    1枚のファラデ−回転子を有する光アイソレ−タ素子
    と、 円筒状の外形スリ−ブと、 中心軸が該外形スリ−ブの中心軸と一致するように配置
    され、該中心軸に対して斜め角度の端面を有する光ファ
    イバと、フェルールを有する光ファイバ端子とを少なく
    とも備えた光アイソレータ付き光ファイバ端子におい
    て、 前記端面からの反射光を阻止する遮蔽板が、前記光アイ
    ソレータ素子の入射面側に該入射面から離間して前記外
    形スリーブに配置されている光アイソレータ付き光ファ
    イバ端子。
  3. 【請求項3】 前記遮蔽板は、前記外形スリーブの先端
    に配置されている請求項2の光アイソレータ付き光ファ
    イバ端子。
  4. 【請求項4】 前記光アイソレ−タ素子は前記中心軸に
    対して斜めに配置されており、かつ前記遮蔽板の円孔の
    中心が前記中心軸上にある請求項1〜3のいずれかの光
    アイソレータ付き光ファイバ端子。
  5. 【請求項5】 前記端面の法線と前記中心軸のなす角は
    3.3〜20°である請求項1〜4のいずれかの光アイ
    ソレータ付き光ファイバ端子。
  6. 【請求項6】 前記円孔の直径をφ、前記端面と前記遮
    蔽板の中心軸上の実効的距離をLeffとすると、φ/L
    effは下式を満足する請求項4の光アイソレータ付き光
    ファイバ端子。 2λ/πw≦φ/Leff≦2tan(2nfθf−tan
    -1(λ/πw)) 但し、ここで、3.3°≦θf≦20°であり、実効的
    距離Leffとは、前記端面から前記遮蔽板までの中心軸
    上にある光の媒体(空間、ファラデー回転子、複屈折板
    等)A1、A2、A3…の光路長をL1、L2、L3…、各媒
    体A1、A2、A3…の屈折率をn1、n2、n3…とすると
    きのL1/n1+L2/n2+L3/n3+…を表すものであ
    り、λは光の波長、wは前記光ファイバのスポットサイ
    ズ、nfは前記光ファイバの屈折率、θfは前記端面の法
    線と前記中心軸のなす角をそれぞれ表すものとする。
JP8242345A 1995-09-18 1996-09-12 光アイソレータ付き光ファイバ端子 Withdrawn JPH09145929A (ja)

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JP7-238736 1995-09-18
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011069875A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Smm Precision Co Ltd 偏光依存型インライン光アイソレータ
JP2013025044A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Furukawa Electric Co Ltd:The 反射戻り光の処理構造体およびレーザ装置
US10921606B2 (en) 2017-05-26 2021-02-16 Mitsubishi Electric Corporation Optical multiplexer

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