JP2014198196A - 使い捨ておむつ - Google Patents
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<請求項1記載の発明>
おむつの背側の両側部に外方へ突出するファスニング基材シートが設けられるとともに、この基材シートより外方に突出する少なくとも上下2段の突出部が形成されるとともに、前記突出部の内面に粘着剤層又は面ファスナー要素を含む止着手段が設けられ、前記止着手段を介して、前記基材シートをおむつの腹側外表面に止着するようにした使い捨ておむつであって、
前記上下突出部間において、基材シートの先端側から基端側へ向かって折り曲げ線が形成されたことを特徴とする使い捨ておむつ。
基材シートが折り曲げ線に沿って折り曲がるため、意図しない箇所での折れ曲がりを防ぐことができる。その結果、基材シートの一部が何層にも重なり、その部分が他の部分よりも極端に固くなることを防ぐことができる。
前記上下突出部間において、基材シートの先端側から基端側へ向かって斜めに切れ込みが形成された請求項1記載の使い捨ておむつ。
斜めに切れ込みを入れた分だけ、クロス止めの自由度が向上する。
前記切れ込みは、基材シートの先端側から基端側へ向かって斜め下方に設けられた請求項2記載の使い捨ておむつ。
クロス止めする際に、下側の突出部を上側の突出部よりも先に止着する方が、おむつを着用者の身体に密着させやすい。それとともに、おむつによって身体を適度に締め付けることができる。
前記切れ込みは、基材シートの先端側から基端側へ向かって斜め上方に設けられた請求項2または3記載の使い捨ておむつ。
切れ込みを斜め上方へ向かって設けることにより、上側の突出部を先に止着してクロス止めを行った際に、基材シートに皺が入りにくくなる。
前記切れ込みと折り曲げ線との間の角度が、30°〜60°の範囲内にある請求項2〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
クロス止めをしたときに上側突出部と下側突出部のなす角度は、クロス止めのしやすさから、60°〜120°の範囲内にあることが好ましい。上側突出部と下側突出部を前記の角度で止着したときに、切れ込みと折り曲げ線との間の角度を30°〜60°の範囲内にすることで、基材シートに皺が入りにくくなる。
前記基材シートの先端部に、基材シートの先端側から基端側へ向かって弾性伸縮部材が設けられた請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
基材シートの先端部が伸縮するため、クロス止めをする際に、上側突出部または下側突出部をおむつの幅方向内側へ引っ張り、止着することができる。そして、このような位置で止着した場合であっても、基材シートに皺が入りにくくなる。
なお、本発明に係る使い捨ておむつを展開した状態で、着用者に近い側の面を「内面」といい、遠い側の面を「外面」という。また、着用者に近い側を「内面側」といい、遠い側を「外面側」という。
図1は、本発明に係る使い捨ておむつ200を示している。この使い捨ておむつ200は、股間部と、その前後両側に延在する腹側部分F及び背側部分Bとを有するものである。各部の寸法は適宜定めることができる。
使い捨ておむつ200の背側方向両端部において、バックシート1とトップシート2の間にファスニング基材シート8が設けられる。この基材シート8とバックシート1やトップシート2は、ホットメルト接着剤等により接着されている。なお、この基材シート8は、必ずしもバックシート1とトップシート2の間に設けなくても良い。具体的には、バックシート1の外面側や、トップシート2の内面側に設けるようにしても良い。
前記基材シート8の先端側には、外方へ突出する少なくとも上下2段の突出部12が形成される。この突出部12は、基材シート8自体を外方へ突出させることによって形成しても良いし、基材シート8とは別体の部材を用意し、ホットメルト等によって、それを基材シート8と固着することによって形成しても良い。突出部12を基材シート8とは別体の部材により形成する場合、その素材には不織布や弾性伸縮部材を用いることができる。弾性伸縮部材としては、例えば、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。不織布としては、例えば、前記基材シート8と同様の素材を用いることができる。なお、基材シート8と別体の部材を用いて突出部12を形成した場合であっても、その突出部12を基材シート8の一部とみなして、本発明を説明する。
前記突出部12の内面、または基材シート8の先端側の内面には、粘着剤層20や面ファスナー要素9といった止着手段5が設けられる。この粘着剤層20としては、例えば、ポリアクリル酸エステルを主体としたアクリル系接着剤や、天然ゴムまたは合成ゴムの弾力性成分を主体とした粘着付与剤を主成分として、これに可塑剤、老化防止剤などが配合されているゴム系接着剤などを使用することができる。その他、ホットメルト接着剤なども使用可能である。また、面ファスナー要素9としては、面ファスナーのフック材やループ材を用いることができる。
前記上下突出部12A、12B間においては、基材シート8の先端側から基端側へ向かって折り曲げ線17が形成される。この折り曲げ線17は、基材シート8の内面を内側にして折り畳む山折り線からなる。
前記上下突出部12A、12B間においては、基材シート8の先端側から基端側へ向かって切れ込み11が形成される。この切れ込み11としては、例えば、予め打ち抜いた形態を挙げることができる。そのほかの形態としては、ミシン目であっても良いし、円形や楕円形等の貫通孔を所定の間隔を空けて複数開けたものであっても良い。ミシン目や貫通孔を設けた場合は、製品状態で既に切断されているカット部とカット部の間の部分(タイ部)を、需要者がカットすることで、連続する切れ込み11となる。
前記クロス止めをした際、折り曲げ線17の基端側端部または基端側端部の延長線上から切れ込み17の中間部または基端部に向かって、谷折り線18が生じる。この谷折り線18は、基材シート8の内面を外側にして折り畳む谷折りの線である。
図5に示すように、前記基材シート8の先端部には、基材シート8の先端側から基端側へ向かって弾性伸縮部材14を設けてもよい。この弾性伸縮部材14を設けることにより、基材シート8の先端部が伸縮するようになるため、クロス止めをする際に、上側突出部12Aまたは下側突出部12Bをおむつの幅方向内側へ引っ張り、止着することができる。そして、このような位置で止着した場合であっても、基材シート8に皺が入りにくくなる。
本発明に係る基材シート8の製造において、廃棄部材を減らすために、上下の突出部12A、12Bの間の離間部13の形状と、前記突出部12の形状とが線対称となるようにするのが好ましい。
Claims (6)
- おむつの背側の両側部に外方へ突出するファスニング基材シートが設けられるとともに、この基材シートより外方に突出する少なくとも上下2段の突出部が形成されるとともに、前記突出部の内面に粘着剤層又は面ファスナー要素を含む止着手段が設けられ、前記止着手段を介して、前記基材シートをおむつの腹側外表面に止着するようにした使い捨ておむつであって、
前記上下突出部間において、基材シートの先端側から基端側へ向かって折り曲げ線が形成されたことを特徴とする使い捨ておむつ。 - 前記上下突出部間において、基材シートの先端側から基端側へ向かって斜めに切れ込みが形成された請求項1記載の使い捨ておむつ。
- 前記切れ込みは、基材シートの先端側から基端側へ向かって斜め下方に設けられた請求項2記載の使い捨ておむつ。
- 前記切れ込みは、基材シートの先端側から基端側へ向かって斜め上方に設けられた請求項2または3記載の使い捨ておむつ。
- 前記切れ込みと折り曲げ線との間の角度が、30°〜60°の範囲内にある請求項2〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
- 前記基材シートの先端部に、基材シートの先端側から基端側へ向かって弾性伸縮部材が設けられた請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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