JP2014194011A - 軟質ポリウレタンスラブフォーム製造用ポリオール組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低密度にした場合でも高い機械物性(引張り強度及び引裂強度等)を有し、耐久性に優れた軟質ポリウレタンスラブフォーム製造用ポリオール組成物を提供する。
【解決手段】 活性水素含有化合物(H)のアルキレンオキサイド付加物(A1)を含有してなり、下記(1)〜(4)を満たしてなる軟質ポリウレタンスラブフォーム製造用ポリオール組成物(A):
(1)前記(A)の末端水酸基の1級水酸基比率が8〜80%である;
(2)前記(A)の重量を基準としてエチレンオキサイド単位の含有量が10重量%以下である;
(3)前記(A)の水酸基価が20〜290mgKOH/gである;
(4)前記(A)の数平均官能基数が2.5〜5.0である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、軟質ポリウレタンスラブフォーム製造用のポリオール組成物に関する。
軟質ポリウレタンフォームは、家具や寝具用マットレス、自動車用シートクッション、衣料用等に広く使用されており、特に家具や寝具用マットレス、自動車用シートクッション等の荷重をかける用途においては優れた耐久性が求められる。
一方、近年コスト低減要求が強く、軽量化のため軟質ポリウレタンスラブフォームの低密度化が求められている。
低密度化の要望に応えるため、発泡剤(特に水)の使用量はさらに増加の傾向にある。発泡剤の使用量を増加させる(非特許文献1等)ことは、フォーム製造時の発生炭酸ガス量を増加させることができ、軟質ポリウレタンスラブフォームの密度を低下させるには有効であるが、フォームの密度が低下するとフォームの耐久性が低下する。軟質ポリウレタンスラブフォームの耐久性を向上させる具体的技術としては、使用する架橋剤の使用量を上げる方法(非特許文献1)等があるが、このような方法では、軟質ポリウレタンフォームの伸びや引張強度のような機械物性が不十分である等の課題があり、耐久性が向上し機械物性が維持される軟質ポリウレタンスラブフォームが望まれている。
岩田敬治、「ポリウレタン樹脂ハンドブック」、日刊工業、1987年5月20日発行、第1版、32頁
本発明の目的は、低密度にした場合でも高い機械物性(引張り強度及び引裂強度等)を有し、耐久性に優れた軟質ポリウレタンスラブフォーム製造用ポリオール組成物を提供することである。
本発明者らは、以上の問題点を解決するために鋭意検討した結果、以下に示される発明に到達した。すなわち本発明は、活性水素含有化合物(H)のアルキレンオキサイド付加物(A1)を含有してなり、下記(1)〜(4)を満たしてなる軟質ポリウレタンスラブフォーム製造用ポリオール組成物(A)並びに前記ポリオール組成物(A)及び有機ポリイソシアネート成分(B)を、発泡剤(C)及びウレタン化触媒(D)の存在下に反応させる軟質ポリウレタンスラブフォームの製造方法である。
(1)前記(A)の末端水酸基の1級水酸基比率が8〜80%である;
(2)前記(A)の重量を基準としてエチレンオキサイド単位の含有量が10重量%以下である;
(3)前記(A)の水酸基価が20〜290mgKOH/gである;
(4)前記(A)の数平均官能基数が2.5〜5.0である。
本発明のポリオール組成物を使用することにより、低密度にした場合でも高い機械物性を有し、耐久性に優れた軟質ポリウレタンスラブフォームが製造できる。
本発明の軟質ポリウレタンスラブフォーム製造用ポリオール組成物(A)は、活性水素含有化合物(H)のアルキレンオキサイド付加物(A1)を含有する。
活性水素含有化合物(H)のアルキレンオキサイド付加物(A1)は、ポリエーテルポリオールであることが好ましく、下記(1)〜(5)からなる群から選ばれる少なくとも1種のポリエーテルポリオールであることがさらに好ましい。
(1)前記活性水素含有化合物(H)に炭素数3以上の1,2−アルキレンオキサイドを必須成分として含有し、エチレンオキサイドを含有しないアルキレンオキサイドが付加されてなるポリエーテルポリオール(A1−1);
(2)前記活性水素含有化合物(H)に炭素数3以上の1,2−アルキレンオキサイドを必須成分として含有し、エチレンオキサイドを含有しないアルキレンオキサイドが付加されたものにエチレンオキサイドがブロック付加されてなるポリエーテルポリオール(A1−2);
(3)前記活性水素含有化合物(H)に炭素数3以上の1,2−アルキレンオキサイド及びエチレンオキサイドを必須成分として含有するアルキレンオキサイドがランダム付加されたものにエチレンオキサイドがブロック付加されてなるポリエーテルポリオール(A1−3);
(4)前記活性水素含有化合物(H)に炭素数3以上の1,2−アルキレンオキサイドを必須成分として含有し、エチレンオキサイドを含有しないアルキレンオキサイドが付加されたものに炭素数3以上の1,2−アルキレンオキサイド及びエチレンオキサイドを必須成分として含有するアルキレンオキサイドがランダム付加されてなるポリエーテルポリオール(A1−4);
(5)前記活性水素含有化合物(H)に炭素数3以上の1,2−アルキレンオキサイド及びエチレンオキサイドを必須成分として含有するアルキレンオキサイドがランダム付加されてなるポリエーテルポリオール(A1−5)。
活性水素含有化合物(H)としては、分子内に2個以上の活性水素含有官能基(水酸基、アミノ基、カルボキシル基、チオール基及びリン酸基等)を有する化合物、例えば水酸基含有化合物、アミノ基含有化合物、チオール基含有化合物、リン酸化合物及びこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
水酸基含有化合物としては、水、2〜8価の多価アルコール及び多価フェノール等が挙げられる。具体的にはエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン及び1,4−ビス(ヒドロキシエチル)ベンゼン等の2価アルコール;グリセリン及びトリメチロールプロパン等の3価アルコール;ペンタエリスリトール、ソルビトール及びショ糖等の4〜8価のアルコール;ピロガロール、カテコール及びヒドロキノン等の多価フェノール;ビスフェノールA、ビスフェノールF及びビスフェノールS等のビスフェノール;ポリブタジエンポリオール;ひまし油系ポリオール;ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの(共)重合体及びポリビニルアルコール等の多官能(例えば官能基数2〜100)ポリオール等が挙げられる。
なお、(メタ)アクリレートとは、メタクリレート及び/又はアクリレートを意味し、以下において同様である。
アミノ基含有化合物としては、アミン、ポリアミン、アミノアルコール等が挙げられる。具体的には、アンモニア;C1〜20のアルキルアミン(ブチルアミン等)及びアニリン等のモノアミン;エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン及びジエチレントリアミン等の脂肪族ポリアミン;ピペラジン及びN−アミノエチルピペラジン等の複素環式ポリアミン;ジシクロヘキシルメタンジアミン及びイソホロンジアミン等の脂環式ポリアミン;フェニレンジアミン、トリレンジアミン及びジフェニルメタンジアミン等の芳香族ポリアミン;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン等のアルカノールアミン;ジカルボン酸と過剰のポリアミンとの縮合により得られるポリアミドポリアミン;ポリエーテルポリアミン;ヒドラジン(ヒドラジン及びモノアルキルヒドラジン等)、ジヒドラジッド(コハク酸ジヒドラジッド及びテレフタル酸ジヒドラジッド等)、グアニジン(ブチルグアニジン及び1−シアノグアニジン等);ジシアンジアミド等;並びにこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
カルボキシル基含有化合物としては、コハク酸及びアジピン酸等の脂肪族ポリカルボン酸;フタル酸及びトリメリット酸等の芳香族ポリカルボン酸;アクリル酸の(共)重合物等のポリカルボン酸重合体(官能基数2〜100)等が挙げられる。
チオール基含有化合物としては、ポリチオール化合物が含まれ、2〜8価の多価チオールが挙げられる。具体的にはエタンジチオール及び1、6−ヘキサンジチオール等が挙げられる。
リン酸化合物としてはリン酸、亜リン酸及びホスホン酸等が挙げられる。
これらの活性水素含有化合物(H)のうち、得られるポリウレタンフォームの機械物性の観点から、水酸基含有化合物及びアミノ基含有化合物が好ましく、さらに好ましくは、水、アルコール及びアミンである。
活性水素含有化合物(H)に付加させるアルキレンオキサイド(以下、AOと略す)としては、エチレンオキサイド(以下、EOと略す)、炭素数3以上の1,2−AO{1,2−プロピレンオキサイド(以下、POと略す)、1,2ブチレンオキサイド及びスチレンオキサイド}等が挙げられ、2種以上を併用してもよい。これらのうち、性状や反応性の観点から、PO、EO及び1,2−ブチレンオキサイドが好ましい。AOを2種以上使用する場合(例えば、PO及びEO)の付加方法としては、ブロック付加であってもランダム付加であってもよく、これらの併用であってもよい。
(A1−1)〜(A1−5)には任意成分のアルキレンオキサイドとして、1,2−AO及びEO以外のAOを用いることができる。1,2−AO及びEO以外のAOとしては、炭素数4〜8のものが好ましく、1,3−、1,4−又は2,3−ブチレンオキサイド等が挙げられ、2種以上用いてもよい。1,2−AO及びEO以外のAOの使用量は、全AO中、好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下であり、0重量%すなわち全AOが前記必須成分のAOのみからなることが特に好ましい。
(A1−1)〜(A1−5)に用いられる炭素数3以上の1,2−AOとしては、性状や反応性の観点からPO及び1,2−ブチレンオキサイドが好ましく、さらに好ましいのはPOである。
(A1−1)〜(A1−5)に用いられる炭素数3以上の1,2−AOの含有量は、性状や反応性の観点からAOの合計重量を基準として、10重量%以上が好ましく、さらに好ましくは50重量%以上である。
(A1−2)〜(A1−5)におけるEOの含有量は、性状や反応性の観点からAOの合計重量を基準として、10重量%以下が好ましく、さらに好ましくは0〜8重量%以下、特に好ましくは0.1〜8重量%である。
本発明において、活性水素含有化合物(H)のアルキレンオキサイド付加物(A1)の活性水素1個あたりのEOの平均付加モル数xはウレタンフォームの機械物性(湿熱圧縮残留歪み等)の観点から20以下が好ましく、さらに好ましくは19以下、特に好ましくは18以下、とりわけ好ましくは10以下、最も好ましくは9以下である。
(A1)の末端水酸基の1級水酸基比率(すなわち、末端に位置する水酸基中の1級炭素に結合した水酸基の比率)yは、機械物性の向上の観点から40〜100%が好ましく、さらに好ましくは50〜90%、特に好ましくは60〜85%、最も好ましくは65〜80%である。
本発明における末端水酸基の1級水酸基比率は、予め試料をエステル化した後に、1H−NMR法により測定し、算出する。
1級水酸基比率の測定方法を以下に具体的に説明する。
<試料調製法>
測定試料約30mgを直径5mmのNMR用試料管に秤量し、約0.5mlの重水素化溶媒を加え溶解させる。その後、約0.1mlの無水トリフルオロ酢酸を添加し、分析用試料とする。上記重水素化溶媒としては、例えば、重水素化クロロホルム、重水素化トルエン、重水素化ジメチルスルホキシド及び重水素化ジメチルホルムアミド等であり、試料を溶解させることのできる溶媒を適宜選択する。
<NMR測定>
通常の条件で1H−NMR測定を行う。
<1級水酸基比率の計算方法>
上に述べた前処理の方法により、ポリエーテルポリオールの末端の水酸基は、添加した無水トリフルオロ酢酸と反応してトリフルオロ酢酸エステルとなる。その結果、1級水酸基が結合したメチレン基由来の信号は4.3ppm付近に観測され、2級水酸基が結合したメチン基由来の信号は5.2ppm付近に観測される(重水素化クロロホルムを溶媒として使用)。1級水酸基比率は次の計算式により算出する。
1級水酸基比率(%)=[a/(a+2×b)]×100
但し、式中、aは4.3ppm付近の1級水酸基の結合したメチレン基由来の信号の積分値;bは5.2ppm付近の2級水酸基の結合したメチン基由来の信号の積分値である。
(A1)の活性水素1個あたりのエチレンオキサイドの平均付加モル数xと1級水酸基比率y(%)は、下記式(1)の関係を満たすことが好ましい。
y≧42.0x0.47(1−x/41) (1)
xとyの関係が上記式(1)を満たすことにより、疎水性と反応性が共に良好となり、高い機械物性を有し、耐久性に優れたウレタンフォームが得られる。
なお、通常EOを付加する量が増えるほど、ポリエーテルポリオールの末端水酸基の1級水酸基比率が大きくなる。しかし、EOを付加する量が増えるほどポリエーテルポリオールの親水性が高くなり、得られるウレタンフォームの耐湿性が悪化する。したがって、EOの付加モル数が比較的小さいが1級水酸基比率が大きいポリエーテルポリオールが、ポリエーテルポリオールの反応性と疎水性の両立の面で好ましい。式(1)は、その好ましい領域を表したものである。
(A1)の数平均官能基数は、耐久性の向上及び取り扱い性の観点から、2〜8が好ましく、さらに好ましくは2.3〜7.8、特に好ましくは2.5〜7.6である。
(A1)の数平均分子量/数平均官能基数は、引張強度及び機械物性の向上の観点から、500〜3000が好ましく、より好ましくは550〜2800、さらに好ましくは600〜2500である。
なお、数平均分子量は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)により求められる。検出器は示差屈折計(RI)、流量は0.6ml/min、サンプル濃度は0.25mg/ml、溶離液はTHF、標準物質はポリスチレンを使用する。
また、数平均官能基数は、各ポリオールの平均官能基数を製造する際に用いた活性水素含有化合物の平均官能基数と同じとして、各ポリオールの使用量から算出される。
(A1)の水酸基価は、ポリオールの粘度及びポリウレタンフォームの破断伸びの観点から、20〜170mgKOH/gが好ましく、さらに好ましくは25〜120mgKOH/gである。なお、本発明における水酸基価はJIS K−1557−1により求められる。
本発明における(A1)を得る方法としては、特定の触媒(α)の存在下で、活性水素含有化合物(H)にAOを付加させる方法等が挙げられる。(α)は炭素数3以上の1,2−AO等の後述する通常使用される他の触媒の存在下で付加した場合2級炭素に結合した水酸基を生成するAOを付加する時に用いるが、必ずしも全段階に用いる必要はなく、後述する通常使用される他の触媒の存在下で一部のAOを付加後、付加反応後期のみに(α)を用いて、残りのAOを付加してもよい。
(α)としては、特開2000−344881号公報に記載のものが挙げられ、具体的には、フッ素原子、(置換)フェニル基及び/若しくは3級アルキル基が結合したホウ素又はアルミニウム化合物であり、トリフェニルボラン、ジフェニル−t−ブチルボラン、トリ(t−ブチル)ボラン、トリフェニルアルミニウム、ジフェニル−t−ブチルアルミニウム、トリ(t−ブチル)アルミニウム、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、ビス(ペンタフルオロフェニル)−t−ブチルボラン、トリス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウム、ビス(ペンタフルオロフェニル)−t−ブチルアルミニウム等が挙げられる。
これらの中で好ましいものは、トリフェニルボラン、トリフェニルアルミニウム、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウムであり、さらに好ましいのはトリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウムである。
AOの付加条件についても上記公報に記載の方法と同様でよく、例えば、生成する開環重合体に対して、好ましくは0.0001〜10重量%、さらに好ましくは0.001〜1重量%の上記触媒を用い、好ましくは0〜250℃、さらに好ましくは20〜180℃で反応させる。
(A1−2)及び(A1−3)では、炭素数3以上の1,2−AO付加物及び炭素数3以上の1,2−AOとEOのランダム付加物にEOを付加させることでさらに1級水酸基比率の大きなポリオールが得られる。上記触媒(α)での炭素数3以上の1,2−AO付加物及び炭素数3以上の1,2−AOとEOのランダム付加物、すなわちEO付加させる前のポリオールの末端水酸基の1級水酸基比率が40%以上、好ましくは60%以上、さらに好ましくは70%以上と極めて大きいため、少ないEO使用量で末端水酸基の1級水酸基比率を大きくでき、xとyが前述の式(1)を満足するものが得られる。なお、EOのブロック付加に用いる触媒は、前記のホウ素もしくはアルミニウム化合物をそのまま用いても、それに代えて通常使用される他の触媒等を用いてもよい。
他の触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、炭酸カリウム、トリエチレンジアミン等の塩基性触媒;三フッ化ホウ素、塩化スズ、トリエチルアルミニウム、へテロポリ酸等の酸触媒;亜鉛ヘキサシアノコバルテート;フォスファゼン化合物等が挙げられる。これらの中では塩基性触媒が好ましい。触媒の使用量は特に限定されないが、生成する重合体に対して、好ましくは0.0001〜10重量%、さらに好ましくは0.001〜1重量%である。
本発明のポリオール組成物(A)は、(A1)を含有し、下記(1)〜(4)を満たす。
(1)(A)の末端水酸基の1級水酸基比率が8〜80%である。
(2)(A)の合計重量を基準としてEO単位の含有量が10重量%以下である。
(3)(A)の水酸基価が20〜290mgKOH/gである。
(4)(A)の数平均官能基数が2.5〜5.0である。
本発明のポリオール組成物(A)の1級水酸基比率は、ウレタンフォームの機械物性及び耐久性の向上の観点から、通常8〜80%であり、好ましくは15〜75%、さらに好ましくは25〜70%である。
なお、1級水酸基比率は上述の方法で求めることができる。
ポリオール組成物(A)の合計重量を基準としたEO単位の含有量は、ウレタンフォームの機械物性及び耐久性の向上の観点から、通常10重量%以下、好ましくは8重量%以下、さらに好ましくは6重量%以下である。
ポリオール組成物(A)の水酸基価は、ポリオール組成物(A)の粘度及びポリウレタンフォームの破断伸びの観点から、通常20〜290mgKOH/g、好ましくは22〜170mgKOH/g、さらに好ましくは25〜120mgKOH/gである。
ポリオール組成物(A)の数平均官能基数は、耐久性の向上及び取り扱い性の観点から、通常2.5〜5.0、好ましくは2.7〜4.5、さらにに好ましくは2.8〜4.0である。
ポリオール組成物(A)に(A1)が含まれることには、(A1)中でビニルモノマー(g)を重合させて得られる重合体ポリオールを使用することも含まれる。
重合体ポリオールは、(A1)中にポリマー粒子が分散された重合体ポリオールであり、(A1)中でビニルモノマー(g)を公知の方法で重合して製造することができる。例えば、(A1)中で、ラジカル重合開始剤の存在下、ビニルモノマー(g)が重合され、得られた(g)の重合体が安定分散されたものが挙げられる。重合方法の具体例としては、米国特許第3383351号明細書及び特公昭39−25737号公報等に記載の方法が挙げられる。
(g)としては、スチレン及び/又はアクリロニトリルが好ましい。
本発明において、ポリオール組成物(A)中には、(A1)以外に、他の活性水素成分を含有してもよく、例えば、(A1)以外のポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、その他のポリオール、モノオール、多価アルコール、アミン及びこれらの混合物等が挙げられる。
(A1)以外のポリエーテルポリオールとしては、活性水素化合物のAO付加物であって、(A1)以外のものが挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、例えば下記の(1)〜(5)が挙げられる。
(1)多価アルコールと、ポリカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体とのエステル
多価アルコールとしては、2価アルコール(エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−又は1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール及びネオペンチルグリコール等)、ポリエーテルポリオール(好ましくはジオール)及びこれらと3価以上の多価アルコール(グリセリン及びトリメチロールプロパン等)との混合物等が挙げられ、ポリカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体[酸無水物及び低級アルキル(アルキル基の炭素数:1〜4)エステル等]としては、アジピン酸、セバシン酸、無水マレイン酸、無水フタル酸及びテレフタル酸ジメチル等が挙げられる。
(2)活性水素含有化合物(H)又は(H)のAO付加物と、カルボン酸無水物とAOとの反応物
(3)上記(1)のAO(EO及びPO等)付加物
(4)ポリラクトンポリオール[例えば多価アルコールを開始剤としてラクトン(ε−カプロラクトン等)を開環重合させることにより得られるもの]
(5)ポリカーボネートポリオール[例えば前記多価アルコールとアルキレンカーボネートとの反応物]
その他のポリオール及びモノオールとしては、ポリブタジエンポリオール等のポリジエンポリオール及びこれらの水添物;アクリル系ポリオール、特開昭58−57413号公報及び特開昭58−57414号公報等に記載された水酸基含有ビニル重合体;ヒマシ油等の天然油脂系ポリオール;ヒマシ油変性物(例えば多価アルコールエステル交換生成物、水添物)等の天然油脂系ポリオールの変性物;国際公開WO98/44016号公報に記載の末端ラジカル重合性官能基含有活性水素化合物(モノオールも含まれる。);ポリエーテルポリオールをメチレンジハライド等のアルキレンジハライド等でジャンプした変性ポリオール;ポリエーテルポリオールのOH末端プレポリマー;等が挙げられる。
多価アルコール、アミンとしては前述のものが挙げられる。
これらの他の活性水素成分の中でフォーム物性の観点から好ましいのはポリエーテルポリオールである。
本発明において、(H)のAO付加物(A1)の含有量(重量%)は、ポリオール組成物(A)の重量に基づいて、機械物性及び耐久性の向上の観点から、10〜100が好ましく、さらに好ましくは20〜90、特に好ましくは30〜80である。
本発明の軟質ポリウレタンスラブフォームの製造方法は、本発明のポリオール組成物(A)及び有機ポリイソシアネート(B)を、発泡剤(C)及びウレタン化触媒(D)の存在下に反応させる製造方法である。
有機ポリイソシアネート成分(B)としては、従来ポリウレタンの製造に使用されているものが使用できる。このようなイソシアネートとしては、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、これらの変性物(例えば、ウレタン基、カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア基、ビューレット基、イソシアヌレート基、又はオキサゾリドン基含有変性物等)及びこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、炭素数(NCO基中の炭素を除く;以下のイソシアネートも同様)6〜16の芳香族ジイソシアネート、炭素数6〜20の芳香族トリイソシアネート及びこれらのイソシアネートの粗製物等が挙げられる。具体例としては、1,3−又は1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−又は2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、2,4’−又は4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及びポリメチレンポリフェニルイソシアネート(粗製MDI)等が挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜10の脂肪族ジイソシアネート等が挙げられる。具体例としては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート及びリジンジイソシアネート等が挙げられる。
脂環式ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜16の脂環式ジイソシアネート等が挙げられる。具体例としては、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート及びノルボルナンジイソシアネート等が挙げられる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数8〜12の芳香脂肪族ジイソシアネート等が挙げられる。具体例としては、キシリレンジイソシアネート及びα,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
変性ポリイソシアネートの具体例としては、ウレタン変性MDI及びカルボジイミド変性MDI等が挙げられる。
これらの中で、機械物性及び反応性の観点から、TDI、粗製TDI、MDI、粗製MDI及びこれらのイソシアネートの変性物が好ましく、さらに好ましいのは、TDI及びMDIである。
本発明における発泡剤(C)としては、機械物性の向上の観点から水及び液化炭酸ガスが好ましい。
水の使用量は、発熱量及び発泡倍率の観点から、ポリオール組成物(A)100重量部に対して、1〜8重量部が好ましく、さらに好ましくは2.5〜6.5重量部である。
液化炭酸ガスの使用量は、発熱量及び発泡倍率の観点から、ポリオール組成物(A)100重量部あたり、30重量部以下が好ましく、さらに好ましくは25重量部以下である。
また、発泡剤(C)としては、水素原子含有ハロゲン化炭化水素及び低沸点炭化水素等を併用してもよい。
水素原子含有ハロゲン化炭化水素系発泡剤の具体例としては、ジクロロメタン、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)(HCFC−123、HCFC−141b、HCFC−22及びHCFC−142b等);HFC(ハイドロフルオロカーボン)(例えばHFC−134a、HFC−152a、HFC−356mff、HFC−236ea、HFC−245ca、HFC−245fa及びHFC−365mfc)等が挙げられる。
これらのうち好ましいものは、HCFC−141b、HFC−134a、HFC−356mff、HFC−236ea、HFC−245ca、HFC−245fa及びHFC−365mfc並びにこれらの2種以上の混合物である。
これらの中で、発熱量及び発泡倍率の観点からジクロロメタンが好ましい。
発泡剤(C)として水素原子含有ハロゲン化炭化水素を用いる場合の使用量は、ポリオール組成物(A)100重量部当たり、50重量部以下が好ましく、さらに好ましくは5〜45重量部である。
低沸点炭化水素は、沸点が−5〜70℃の炭化水素であり、その具体例としては、ブタン、ペンタン、シクロペンタン及びこれらの混合物が挙げられる。
発泡剤(C)として低沸点炭化水素を用いる場合の使用量は、ポリオール組成物(A)100重量部当たり、30重量部以下が好ましく、さらに好ましくは25重量部以下である。
ウレタン化触媒(D)としては、ウレタン化反応を促進する通常の触媒はすべて使用でき、3級アミン{トリエチレンジアミン、ビス(N,N−ジメチルアミノ−2−エチル)エーテル及び、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン等}、3級アミンのカルボン酸塩、カルボン酸金属塩(酢酸カリウム、オクチル酸カリウム及びスタナスオクトエート等)及び有機金属化合物(ジブチルチンジラウレート等)が挙げられる。
ウレタン化触媒(D)の使用量は、ポリオール組成物(A)と有機ポリイソシアネート(B)の合計値100重量部に対して、0.01〜1.5重量部が好ましく、さらに好ましくは0.1〜1.2重量部である。
本発明の製造方法においては、必要により整泡剤(S)を使用することができる。
整泡剤(S)としては、ポリウレタンフォームの製造に用いられるものはすべて使用でき、シリコーン整泡剤等が挙げられる。
シリコーン整泡剤としては、ポリエーテル変性ジメチルシロキサン系整泡剤[東レ・ダウコーニング(株)製の「SZ−1346」及び「SF−2962」並びにモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製の「L−540」等]、ジメチルシロキサン系整泡剤[東レ・ダウコーニング(株)製の「SRX−253」等]等が挙げられる。
整泡剤の使用量は、ポリオール組成物(A)と有機ポリイソシアネート(B)の合計100重量部に対して、0.3〜3.0重量部が好ましく、さらに好ましくは0.6〜2.5重量部である。
本発明においては、必要により、着色剤、難燃剤、老化防止剤及び抗酸化剤等の公知の補助成分を用い、その存在下で反応させてもよい。着色剤としては、染料及び顔料が含まれる。難燃剤としては、リン酸エステル及びハロゲン化リン酸エステル等が含まれる。老化防止剤としては、トリアゾール系及びベンゾフェノン系の老化防止剤等が含まれる。抗酸化剤としては、ヒンダードフェノール系及びヒンダードアミン系の抗酸化剤等が含まれる。
これらの補助成分の使用量は、ポリオール組成物(A)100重量部に対して、着色剤は、1重量部以下が好ましく、難燃剤は、20重量部以下が好ましく、さらに好ましくは10重量部以下であり、老化防止剤は、1重量部以下が好ましく、さらに好ましくは0.5重量部以下であり、抗酸化剤は、1重量部以下が好ましく、さらに好ましくは0.01〜0.5重量部である。
本発明の製造方法において、軟質ポリウレタンスラブフォームの製造に際してのイソシアネート指数[(A)中の活性水素原子含有基の当量に対する(B)中のイソシアネート基の当量の比率×100]は、軟質ポリウレタンスラブフォームの機械物性の観点から、80〜130が好ましく、さらに好ましくは85〜125、特に好ましくは90〜120である。
なお、活性水素原子含有基には、発泡剤である水由来のものを含むものとする。
本発明の製造方法で得られるフォームのコア密度は、軽量化及び発明の効果を得られやすい観点から、17〜40kg/m3であることが好ましく、さらに好ましくは17.5〜35kg/m3、特に好ましくは、18〜30kg/m3である。
なお、コア密度は、JIS K6400に準拠した方法で測定される。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
実施例1〜13及び比較例1〜8
表1及び表2に示した配合処方に従って、下記の発泡条件により発泡して軟質ポリウレタンスラブフォームを作製し、温度25℃、湿度50%にて24時間静置後のフォームのコア密度(kg/m3)、通気性(ml/cm2/sec)、硬さ(25%−ILD、N/314cm2)、引張強度(N/cm2)、切断伸度(%)及び圧縮残留歪み(%)を下記測定方法に基づいて測定した。結果を表1及び表2に示す。なお、表1及び表2の配合処方におけるTDI以外の原料の数値は重量部数を意味し、TDIは配合処方に示したイソシアネート指数となる量を用いた。
Figure 2014194011
Figure 2014194011
(発泡条件)
型サイズ :250mm×250mm×250mm
材質 :木材
ミキシング方法 :ハンドミキシング(必要試薬を所定の容器に必要量仕込んだ後、攪拌羽を容器中に挿入し回転数5000回転/分で6〜20秒間攪拌させる発泡方法)
ミキシング時間 :6〜20秒
撹拌羽回転数 :5000回転/分
実施例1〜13及び比較例1〜8におけるポリウレタンフォーム原料は次の通りである。
(1)アルキレンオキサイド付加物(A1−1−1)〜(A1−1−4)及び(A1−2−1)
A1−1−1:グリセリン1モルに水酸化カリウムを触媒としてPO17.2モルを付加〔触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)、反応温度95〜105℃〕し、常法により水酸化カリウムを除去した。さらに、特開2000−344881号公報の実施例1と同様にして、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを触媒としてPO32.9モルを付加〔触媒量50ppm(反応生成物重量基準)、反応温度75℃〕し、常法によりトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを除去して得られたポリオキシアルキレンポリオール(水酸基価=56.1mgKOH/g、EO単位含有量=0重量%、末端水酸基の1級水酸基比率=70%、数平均官能基数=3.0)。
A1−1−2:グリセリン1モルに水酸化カリウムを触媒としてPO17.2モルを付加〔触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)、反応温度95〜105℃〕し、常法により水酸化カリウムを除去した。さらに、特開2000−344881号公報の実施例1と同様にして、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを触媒としてPO41.5モルを付加し〔触媒量50ppm(反応生成物重量基準)、反応温度75℃〕、常法によりトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを除去して得られたポリオキシアルキレンポリオール(水酸基価=48.1mgKOH/g、EO単位含有量=0重量%、末端水酸基の1級水酸基比率=70%、数平均官能基数=3.0)。
A1−1−3:グリセリン1モルに水酸化カリウムを触媒としてPO72.6モルを付加〔触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)、反応温度95〜105℃〕し、常法により水酸化カリウムを除去した。さらに、特開2000−344881号公報の実施例1と同様にして、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを触媒としてPO12.0モルを付加〔触媒量50ppm(反応生成物重量基準)、反応温度75℃〕し、常法によりトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを除去して得られたポリオキシアルキレンポリオール(水酸基価=34.0mgKOH/g、EO単位含有量=0重量%、末端水酸基の1級水酸基比率=70%、数平均官能基数=3.0)。
A1−1−4:ペンタエリスリトール1モルに水酸化カリウムを触媒としてPO51.7モルを付加〔触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)、反応温度95〜105℃〕し、常法により水酸化カリウムを除去した。さらに、特開2000−344881号公報の実施例1と同様にして、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを触媒としてPO14.9モルを付加し〔触媒量50ppm(反応生成物重量基準)、反応温度75℃〕、常法によりトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを除去して得られたポリオキシアルキレンポリオール。(水酸基価=56.1mgKOH/g、EO単位含有量=0重量%、末端水酸基の1級水酸基比率=70%、数平均官能基数=4.0)。
A1−2−1:グリセリン1モルに水酸化カリウムを触媒としてPO10.3モルを付加〔触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)、反応温度95〜105℃〕し、常法により水酸化カリウムを除去した。さらに、特開2000−344881号公報の実施例1と同様にして、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを触媒としてPO37.7モルを付加〔触媒量50ppm(反応生成物重量基準)、反応温度75℃〕し、常法によりトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを除去し、さらに水酸化カリウムを触媒としてEOを2.7モル付加〔触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)、反応温度95〜105℃〕し、常法により水酸化カリウムを除去して得られたポリオキシアルキレンポリオール(水酸基価=56.1mgKOH/g、EO単位含有量=4.0重量%、末端水酸基の1級水酸基比率=75%、数平均官能基数=3.0)。
(2)ポリオール成分(P−1)〜(P−3)
P−1:グリセリン1モルに水酸化カリウムを触媒としてPO34.5モルを付加〔触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)、反応温度95〜105℃〕した後、EOを3.4モル付加し、さらにPOを13.1モル付加し、常法により水酸化カリウムを除去して得られたポリオキシアルキレンポリオール(水酸基価=56.1mgKOH/g、EO単位含有量=5.0重量%、末端水酸基の1級水酸基比率=2%、数平均官能基数=3.0)。
P−2:ジプロピレングリコール1モルに水酸化カリウムを触媒としてPO4.6モルを付加〔触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)、反応温度95〜105℃〕し、常法により水酸化カリウムを除去して得られたポリオキシアルキレンポリオール(水酸基価=280.5mgKOH/g、EO単位含有量=0重量%、末端水酸基の1級水酸基比率=2%、数平均官能基数=2.0)。
P−3:グリセリン1モルに水酸化カリウムを触媒としてPO39.8モルを付加〔触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)、反応温度95〜105℃〕した後、EOを13.6モル付加し、常法により水酸化カリウムを除去して得られたポリオキシアルキレンポリオール(水酸基価=56.1mgKOH/g、EO単位含有量=20.0重量%、末端水酸基の1級水酸基比率=70%、数平均官能基数=3.0)。
(3)有機ポリイソシアネート成分
B−1:TDI−80 商品名「コロネートT−80」(日本ポリウレタン工業(株)製〕
(4)発泡剤
C−1:水
C−2:ジクロロメタン
(5)触媒
D−1:東ソー(株)製「TEDA−L33」(トリエチレンジアミン/ジプロピレングリコール=33/67重量%溶液)
D−2:日東化成(株)製「ネオスタンU−28」(オクチル酸第1スズ)
(6)整泡剤
S−1:日本ユニカー(株)製「L−540」
<試験方法>
各項目の測定方法は下記の通りである。
コア密度:JIS K6400に準拠(単位はkg/m3)。
通気性:JIS K6400に準拠(単位はml/cm2/sec)。
硬さ(25%−ILD):JIS K6400に準拠(単位はN/314cm2)。
引張強度:JIS K6400に準拠(単位はN/cm2)。
切断伸度:JIS K6400に準拠(単位は%)。
圧縮残留歪み:JIS K6400に準拠(単位は%)。
表1及び表2の結果から、実施例のフォームは、比較例6、7のフォームに比べて、フォーム成形性が優れている。実施例のフォームは、比較例5、8のフォームに比べて、圧縮残留歪みが優れている。また、実施例1、2のフォームは比較例1、2のフォームに比べ、実施例3〜11のフォームは比較例3、4のフォームに比べて、圧縮残留歪みが優れている。その中でも特に実施例11のフォームは圧縮残留歪みが優れている。
本発明の軟質ポリウレタンスラブフォーム製造用ポリオール組成物を使用すると、機械圧縮残留歪みに優れる軟質ポリウレタンスラブフォームが得られる。この得られたフォームは、寝具及び家具等の用途に好適に使用できる。

Claims (5)

  1. 活性水素含有化合物(H)のアルキレンオキサイド付加物(A1)を含有してなり、下記(1)〜(4)を満たしてなる軟質ポリウレタンスラブフォーム製造用ポリオール組成物(A):
    (1)前記(A)の末端水酸基の1級水酸基比率が8〜80%である;
    (2)前記(A)の重量を基準としてエチレンオキサイド単位の含有量が10重量%以下である;
    (3)前記(A)の水酸基価が20〜290mgKOH/gである;
    (4)前記(A)の数平均官能基数が2.5〜5.0である。
  2. 前記アルキレンオキサイド付加物(A1)が、下記(1)〜(5)からなる群から選ばれる少なくとも1種のポリエーテルポリオールである請求項1に記載のポリオール組成物:
    (1)前記活性水素含有化合物(H)に炭素数3以上の1,2−アルキレンオキサイドを必須成分として含有し、エチレンオキサイドを含有しないアルキレンオキサイドが付加されてなるポリエーテルポリオール(A1−1);
    (2)前記活性水素含有化合物(H)に炭素数3以上の1,2−アルキレンオキサイドを必須成分として含有し、エチレンオキサイドを含有しないアルキレンオキサイドが付加されたものにエチレンオキサイドがブロック付加されてなるポリエーテルポリオール(A1−2);
    (3)前記活性水素含有化合物(H)に炭素数3以上の1,2−アルキレンオキサイド及びエチレンオキサイドを必須成分として含有するアルキレンオキサイドがランダム付加されたものにエチレンオキサイドがブロック付加されてなるポリエーテルポリオール(A1−3);
    (4)前記活性水素含有化合物(H)に炭素数3以上の1,2−アルキレンオキサイドを必須成分として含有し、エチレンオキサイドを含有しないアルキレンオキサイドが付加されたものに炭素数3以上の1,2−アルキレンオキサイド及びエチレンオキサイドを必須成分として含有するアルキレンオキサイドがランダム付加されてなるポリエーテルポリオール(A1−4);
    (5)前記活性水素含有化合物(H)に炭素数3以上の1,2−アルキレンオキサイド及びエチレンオキサイドを必須成分として含有するアルキレンオキサイドがランダム付加されてなるポリエーテルポリオール(A1−5)。
  3. 前記アルキレンオキサイド付加物(A1)の活性水素1個あたりのエチレンオキサイドの平均付加モル数xが20以下であり、末端水酸基の1級水酸基比率yが40〜100%であり、xとyが下記式(1)の関係を満たす請求項1又は2に記載のポリオール組成物。
    y≧42.0x0.47(1−x/41) (1)
  4. 前記アルキレンオキサイド付加物(A1)の含有量が、ポリオール組成物の重量を基準として、10〜100重量%である請求項1〜3のいずれかに記載のポリオール組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のポリオール組成物及び有機ポリイソシアネート成分(B)を、発泡剤(C)及びウレタン化触媒(D)の存在下に反応させる軟質ポリウレタンスラブフォームの製造方法。
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