JP2018178099A - 軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、本発明は、ポリエーテルポリオール(A)を含み、以下の条件(1)〜(3)を満たす軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B);前記軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)、有機ポリイソシアネート(C)、発泡剤、触媒(D)及び整泡剤(F)を含む混合物の発泡体からなる軟質ポリウレタンフォームである。
(1)軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)の水酸基価が90〜150である。
(2)軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)に含まれるオキシエチレン基単位の合計重量が、前記(B)の合計重量に基づいて5〜16重量%である。
(3)軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)に含まれるポリオールの数平均官能基数が2.4〜2.9である。
(1)軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)の水酸基価が90〜150である。
(2)軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)に含まれるオキシエチレン基単位の合計重量が、前記(B)の合計重量に基づいて5〜16重量%である。
(3)軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)に含まれるポリオールの数平均官能基数が2.4〜2.9である。
なお、(メタ)アクリレートとは、メタクリレート及び/又はアクリレートを意味し、以下において同様である。
ポリエーテルポリオール(A1):炭素数3〜15のトリオールにアルキレン(炭素数2〜4)オキサイドが付加された数平均分子量が600〜6,000であるポリエーテルポリオール;
ポリエーテルポリオール(A2):炭素数2〜15のジオールにアルキレン(炭素数2〜4)オキサイドが付加された数平均分子量が300〜700であるポリエーテルポリオール;
ポリエーテルポリオール(A1)は、炭素数3〜15のトリオールに炭素数2〜4のAOが付加された数平均分子量が600〜6,000であるポリエーテルポリオールである。
炭素数3〜15のトリオールとしては、前記の多価アルコール及び多価フェノールのうち、脂肪族トリオール(好ましくはグリセリン、トリメチロールプロパン及び2,4,6−トリメチルデカン−1,3,10−トリオール等)及び芳香族トリオール(好ましくはベンゼントリオール及びトリヒドロキシアントラセン等)が挙げられる。
なかでも、フォーム硬さ等の観点から、脂肪族トリオールが好ましく、グリセリン及びトリメチロールプロパンがさらに好ましい。
ポリエーテルポリオール(A1)の数平均分子量(以下、Mnとも記載する)は、以下の装置及び測定条件でゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定される。
(1)測定機器
<測定条件>
・カラム:TSKgel SuperH4000、TSKgel SuperH3000及びTSKgel SuperH2000[東ソー(株)社製]
・カラム温度:40℃
・検出器:示差屈折計(RI)
・溶媒:テトラヒドロフラン
・流速:0.6ml/分
・試料濃度:0.25%
・注入量:10μl
・標準物質:TSK STANDARD POLYETHYLENE OXIDE[東ソー(株)社製]
ポリエーテルポリオール(A2)は、炭素数2〜15のジオールに炭素数2〜4のAOが付加された数平均分子量が300〜700であるポリエーテルポリオールである。
炭素数2〜15のジオールとしては、前記の多価アルコール及び多価フェノールのうち、脂肪族ジオール(好ましくはエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−又は1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール及びネオペンチルグリコール等)、芳香族ジオール(好ましくはビスフェノールA等)及び脂環式ジオール(好ましくはシクロヘキサンジオール及びシクロヘキサンジメタノール等)が挙げられる。
なかでも、フォーム硬さ等の観点から、脂肪族ジオールが好ましく、プロピレングリコールがさらに好ましい。
また、フォーム硬さ、通気性の観点から、ポリエーテルポリオール(A)の含有量は、(B)の重量に基づいて、80〜100重量%が好ましく、さらに好ましくは88〜98重量%である。
ット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、ナフタレン−1,4ジカルボン酸、ナフタレン−2,3,6トリカルボン酸、ジフェン酸、2,3−アントラセンジカルボン酸、2,3,6−アントラセントリカルボン酸及びピレンジカルボン酸等の炭素数8〜18の芳香族ポリカルボン酸が挙げられる。
脂肪族ポリカルボン酸としては、コハク酸、フマル酸、セバシン酸及びアジピン酸等が挙げられる。
ポリエーテルポリオール(A)中で重合した重合体粒子(J)は、安定して分散しており均質な軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物が得られるため好ましい。
スチレン及びアクリロニトリルを併用する場合、スチレンの重量割合はポリウレタンフォームの難燃性及びフォーム硬さの観点から、好ましくはスチレン及びアクリロニトリルの合計重量に基づいて30〜70重量%である。
ポリエーテルポリオール中で重合した重合体粒子(J)は、安定して分散しており均質な軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物が得られるため好ましい。なお、ポリエーテルポリオール中で重合した重合体粒子を含む組成物は、ポリマーポリオールとして知られている。
なお、ポリマーポリオールに含まれる重合体粒子(J)の含有量は、下記の方法で測定される。
<重合体粒子(J)の含有量>
遠心分離用50ml遠沈管に、ポリマーポリオール約5gを精秤し、重量(W1)とする。メタノール50gを加えて希釈する。冷却遠心分離機[型番:H−9R、コクサン(株)製]を用いて、18,000rpm×60分間、5℃にて遠心分離する。上澄み液をガラス製ピペットを用いて除去する。残留沈降物にメタノール50gを加えて希釈し、上記と同様に遠心分離して上澄み液を除去する操作を、さらに3回繰り返す。遠沈管内の残留沈降物を、3〜4kPaで80℃×3時間減圧乾燥し、乾燥した沈降物を重量測定し、該重量を(W2)とする。次式で算出した値を、重合体粒子含有量(重量%)とする。
重合体粒子含有量(重量%)=(W2)×100/(W1)
軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)の水酸基価は、ポリエーテルポリオール(A1)と(A2)、必要により用いるポリエーテルポリオール(A3)、ポリエステルポリオール(E)、ポリマーポリオール(P)のそれぞれの水酸基価にそれぞれの重量比による含有比率をかけ算して得られた値の合計値である。なお、このポリマーポリオール(P)の重量には重合体粒子(J)の重量も含める。
軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)に含まれるポリエーテルポリオール(A1)〜(A3)、ポリエステルポリオール(E)、ポリマーポリオール(P)の含有量を調整すること(好ましくは前記の好ましい含有量にすること)により、軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)の水酸基価をこの範囲に調整することができる。
なお、本発明において、軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)の水酸基価は、前記のポリエステルポリオール(E)と同様にJISK−1557−1に準拠して測定される。
軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)のオキシエチレン基単位の合計重量は、ポリエーテルポリオール(A1)と(A2)、必要により用いるポリエーテルポリオール(A3)、ポリエステルポリオール(E)、ポリマーポリオール(P)のそれぞれのオキシエチレン基単位の重量含有率にそれぞれの重量比による含有比率をかけ算して得られた値の合計値である。このポリマーポリオール(P)の重量には重合体粒子(J)の重量も含める。
そして、軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)に含まれるポリエーテルポリオール(A1)〜(A3)、ポリエステルポリオール(E)、ポリマーポリオール(P)の含有量を調整することにより、オキシエチレン基単位の合計重量をこの範囲に調整することができる。
軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)に含まれるオキシエチレン基単位の合計重量の割合が所定の範囲にあればよく、ポリエーテルポリオール(A1)〜(A3)、ポリエステルポリオール(E)、ポリマーポリオール(P)がそれぞれ有するオキシエチレン基単位の重量割合に制限はない。
前記(B)に含まれるオキシエチレン基単位の量は、前記(B)の1H−NMRを測定し、オキシエチレン基単位に由来するシグナルの積分比から算出することができる。
数平均官能基数は、軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)に含まれるポリエーテルポリオール(A1)と(A2)、必要により用いるポリエーテルポリオール(A3)、ポリエステルポリオール(E)、ポリマーポリオール(P)のそれぞれの官能基数にそれぞれのモル比による含有比率をかけ算して得られた値の合計値であり、軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)に含まれるポリエーテルポリオール(A1)〜(A3)、ポリエステルポリオール(E)、ポリマーポリオール(P)の含有量を調整することにより、数平均官能基数をこの範囲に調整することができる。
前記(B)の数平均官能基数は、前記(B)に含まれるポリオール1分子あたりの数平均官能基数であり、前記(B)の13C−NMRから算出することができる。
また、保存安定性等の観点から、混合する際には容器内部の酸素濃度を下げておくことが好ましい。
変性ポリイソシアネートの具体例としては、カルボジイミド変性MDIが挙げられる。
本発明の軟質ポリウレタンフォームにおいては、活性水素原子に対するイソシアネート基(NCO基)の割合[イソシアネート指数(インデックス)ともいう]は、反発弾性の観点から、80〜100が好ましく、さらに好ましくは82〜98、特に好ましくは85〜95である。
イソシアネート指数(インデックス)は、軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)中の活性水素原子含有基の当量に対する(C)中のイソシアネート基の当量の比率(%)として計算される。
泡化反応活性定数[Kw(2)]は、1級アルコールを水に代える以外は樹脂化反応活性定数の場合と同一の条件で求められた値である。
上記芳香族イソシアネート化合物単量体としては、フェニルイソシアネート又はトリレンジイソシアネートから選択する。また上記1級アルコールとしては、2−エチルヘキサノール又はエチレングリコールから選択する。さらに反応温度は、20〜30℃で行い、反応中は恒温とする。このようにして求められた活性定数は、例えば東ソー研究報告書第39巻(1995)や岩田敬治編、”ポリウレタン樹脂ハンドブック”日刊工業新聞社、1987年5月20日発行、第1版、118頁に記載されている。
これらの中でフォーム硬さ及び反発弾性率の観点から、トリエチレンジアミン、オクチル酸第一スズ及びジラウリル酸ジブチル第二スズが好ましい。
整泡剤(F)の使用量は、成形性及び反発弾性の観点から、ポリオール成分100重量部に対して、0.4〜5.0重量部が好ましく、さらに好ましくは0.4〜3.0重量部である。
その他の助剤としては、着色剤(染料及び顔料)、可塑剤(フタル酸エステル及びアジピン酸エステル等)、有機充填剤(合成短繊維、熱可塑性又は熱硬化性樹脂からなる中空微小球等)、難燃剤(リン酸エステル及びハロゲン化リン酸エステル等)、老化防止剤(トリアゾール及びベンゾフェノン等)及び酸化防止剤(ヒンダードフェノール及びヒンダードアミン等)等の公知の補助成分が挙げられる。
一例を示せば、まず、軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール成分、発泡剤、触媒、整泡剤並びに必要によりその他の添加剤を所定量混合する。次いでポリウレタンフォーム発泡機又は攪拌機を使用して、この混合物と有機ポリイソシアネート成分とを急速混合する。得られた混合液(発泡原液)を連続発泡して軟質ポリウレタンフォームを得ることができる。また、密閉型又は開放型のモールド(金属製又は樹脂製)に注入し、ウレタン化反応を行わせ、所定時間硬化後、脱型して軟質ポリウレタンフォームを得ることもできる。
表1に記載の各成分を混合容器中で均一に混合し、実施例1〜5、比較例1〜6にかかるポリオール組成物を得た。
1.ポリエーテルポリオール
(1)ポリエーテルポリオール(A1−1)
グリセリンとPOとのモル比が1:83.8となる様に、水酸化カリウムを触媒として[触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)]用いて反応温度95℃〜130℃にてグリセリンにPOを付加した後、常法によって水酸化カリウムを除去することで得られる、水酸基価34であり、Mnが4950であるグリセリンのPO付加物である。
(2)ポリエーテルポリオール(A1−2)
水酸化カリウムを触媒として[触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)]用いて反応温度95℃〜130℃にて、グリセリン1モルに対してPO16.6モルとEO51.0モルとなる比率でPOとEOとを含むPO・EO混合物をグリセリンに反応付加した後、常法によって水酸化カリウムを除去することで得られる、水酸基価51であり、Mnが3300であり、オキシエチレン基単位の重量割合が70重量%であるグリセリンのPO・EOランダム付加物である。
(3)ポリエーテルポリオール(A1−3)
グリセリン1モルとPOとのモル比が1:50.1となる様に、水酸化カリウムを触媒として[触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)]用いて反応温度95℃〜130℃にてグリセリンにPOを付加した後、常法によって水酸化カリウムを除去することで得られる、水酸基価56であり、Mnが3000であるグリセリンのPO付加物である。
(4)ポリエーテルポリオール(A1−4)
水酸化カリウムを触媒として[触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)]用いて反応温度95℃〜130℃にて、グリセリン1モルに対してPO46.6モルとEO4.6モルとなる比率でPOとEOとを含むPO・EO混合物をグリセリンに反応付加した後、常法によって水酸化カリウムを除去することで得られる、水酸基価56であり、Mnが3000であり、オキシエチレン基単位の重量割合が7重量%であるグリセリンのPO・EOランダム付加物である。
(5)ポリエーテルポリオール(A1−5)
グリセリンとPOとのモル比が1:24.3となる様に、水酸化カリウムを触媒として[触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)]用いて反応温度95℃〜130℃にてグリセリンにPOを付加した後、常法によって水酸化カリウムを除去することで得られる、水酸基価112であり、Mnが1500であるグリセリンのPO付加物である。
(6)ポリエーテルポリオール(A1−6)
グリセリンとPOのモル比が1:16.5となる様に、水酸化カリウムを触媒として[触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)]用いて反応温度95℃〜130℃にてグリセリンにPOを付加した後、常法によって水酸化カリウムを除去することで得られる、水酸基価160であり、Mnが1050であるグリセリンのPO付加物である。
(7)ポリエーテルポリオール(A1−7)
グリセリンとPOのモル比が1:11.7となる様に、水酸化カリウムを触媒として[触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)]用いて反応温度95℃〜130℃にてグリセリンにPOを付加した後、常法によって水酸化カリウムを除去することで得られる、水酸基価220であり、Mnが770であるグリセリンのPO付加物である。
プロピレングリコールとPOのモル比が1:5.9となる様に、水酸化カリウムを触媒として[触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)]用いて反応温度95℃〜130℃にてプロピレングリコールにPOを付加した後、常法によって水酸化カリウムを除去することで得られる、水酸基価270であり、Mnが420であるプロピレングリコールのPO付加物である。
(9)ポリエーテルポリオール(A2−2)
プロピレングリコールとPOのモル比が1:9となる様に、水酸化カリウムを触媒として[触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)]用いて反応温度95℃〜130℃にてプロピレングリコールにPOを付加した後、常法によって水酸化カリウムを除去することで得られる、水酸基価187であり、Mnが600であるプロピレングリコールのPO付加物である。
ペンタエリスリトールとPOのモル比が1:13.2となる様に、水酸化カリウムを触媒として[触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)]用いて反応温度95℃〜130℃にてペンタエリスリトールにPOを付加した後、常法によって水酸化カリウムを除去することで得られる、水酸基価249であり、Mnが900であるペンタエリスリトールのPO付加物である。
(11)ポリエーテルポリオール(A3−2)
プロピレングリコールとPOのモル比が1:15.9となる様に、水酸化カリウムを触媒として[触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)]用いて反応温度95℃〜130℃にてプロピレングリコールにPOを付加した後、常法によって水酸化カリウムを除去することで得られる、水酸基価112であり、Mnが1000であるプロピレングリコールのPO付加物である。
(12)ポリエーテルポリオール(A3−3)
水酸化カリウムを触媒として[触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)]用いて反応温度95℃〜130℃にて、グリセリン1モルに対する比率でPO7.3モルとEO22.4モルとなる量のPOとEOとを含むPOEO混合物をグリセリンに反応付加した後、常法によって水酸化カリウムを除去することで得られる、水酸基価112であり、Mnが1500であり、オキシエチレン基単位の重量割合が70重量%であるグリセリンのPO・EOランダム付加物である。
(1)ポリエステルポリオール(E−1)
グリセリン1モルに水酸化カリウムを触媒として[触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)]用いて反応温度95℃〜130℃にてPO27.7モルを付加した後、常法によって水酸化カリウムを除去することで得られる、水酸基価56であり、Mnが1700であるグリセリンのPO付加物を得た。次いで、グリセリンのPO付加物1モルに対して無水フタル酸6モルを混合し、さらにPOを混合して反応して得られたポリエステルトリオール[水酸基価=56mgKOH/g、エステル基濃度=2.0mmol/g]である。
(1)ポリマーポリオール(P−1)
三洋化成工業(株)製「シャープフロー FS−7301」を用いた。
(1)有機ポリイソシアネート(C−1)
2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物(混合比率:80/20)[製品名:東ソー(株)製「コロネートT−80」(イソシアネート基含有量=48.3重量%)]を用いた。
(1)発泡剤−1
水を用いた。
(1)触媒(D−1)
エアプロダクツジャパン(株)製「DABCO−33LX」を用いた。
(2)触媒(D−2)
エアプロダクツジャパン(株)製「DABCO−BL22」を用いた。
(3)触媒(D−3)
日東化成(株)製「ネオスタンU−28」を用いた。
(1)整泡剤(F−1)
東レ・ダウコーニング(株)製シリコーン整泡剤「SF−2904」を用いた。
(2)整泡剤(F−2)
東レ・ダウコーニング(株)製シリコーン整泡剤「SZ−1959」を用いた。
得られた軟質ポリウレタンフォームを温度25℃、湿度50%にて24時間静置した後、それぞれの軟質ポリウレタンフォームの密度、25%−ILD、通気性、発弾性率及び圧縮残留歪を下記測定方法に基づいて測定し、結果を表1に示した。
なお、表1における各成分の数値のうち、有機ポリイソシアネート(C−1)を除く数値は重量部数を記載し、有機ポリイソシアネート(C−1)については、イソシアネート指数を記載しており、そのイソシアネート指数に対応する量の有機ポリイソシアネート(C−1)を用いた。
なお、比較例2と比較例5は、一度は発泡による見掛け体積の増加はあったが、直ぐに潰れてしまった。比較例3と比較例4は、発泡後の静置中に収縮してしまった。従って、比較例2〜5については、正常な発泡挙動を示さなかったのでポリウレタンフォームの物性値の測定はできなかった。
型サイズ:250mm×250mm×250mm
材質:木材
ミキシング方法:ハンドミキシング(必要試薬を所定の容器に必要量仕込んだ後、攪拌羽を容器中に挿入し回転数5000回転/分で6〜20秒間攪拌させる発泡方法)
ミキシング時間:6〜20秒
撹拌羽回転数:5000回転/分
各項目の測定方法は下記の通りである。
密度:JIS K6400に準拠して測定した(単位はkg/m3)。
25℃硬さ(25%−ILD):25℃の環境で温調したポリウレタンフォームを用いてJIS K6400に準拠して測定した(単位はN/314cm2)。
0℃硬さ(25%−ILD):0℃の環境で温調したポリウレタンフォームを用いてJIS K6400に準拠して測定した(単位はN/314cm2)。
0℃と25℃との硬さの比率:0℃硬さの値を25℃硬さの値で割ることで求めた。
通気性:JIS K6400に準拠して測定した(単位はcc/cm2/s)。
反発弾性:JIS K6400に準拠して測定した(単位は%)。
圧縮残留歪率:JIS K6400に準拠して測定した(単位は%)。
本発明の軟質ポリウレタンフォームは、反発弾性が低く、通気性が良好なため、特に寝具(マットレス及び枕等)に好適である。
Claims (5)
- ポリエーテルポリオール(A)を含み、以下の条件(1)〜(3)を満たす軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)。
(1)軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)の水酸基価が90〜150である。
(2)軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)に含まれるオキシエチレン基単位の合計重量が、前記(B)の合計重量に基づいて5〜16重量%である。
(3)軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)に含まれるポリオールの数平均官能基数が2.4〜2.9である。 - ポリエーテルポリオール(A)が炭素数3〜15のトリオールに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドが付加された数平均分子量が600〜6,000であるポリエーテルポリオール(A1)及び炭素数2〜15のジオールに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドが付加された数平均分子量が300〜700であるポリエーテルポリオール(A2)を含む請求項1に記載の軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物。
- さらにポリエステルポリオール(E)を含み、軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)に含まれるエステル基濃度が前記(B)の重量に基づいて0.4mmol/g以下である請求項1又は2に記載の軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物。
- さらに、エチレン性不飽和化合物を構成単量体とする重合体粒子(J)を含むポリマーポリオール(P)を含む請求項1〜3いずれかに記載の軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(B)、有機ポリイソシアネート(C)、発泡剤、触媒(D)及び整泡剤(F)を含む混合物の反応物からなる軟質ポリウレタンフォーム。
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