JP2014193850A - 外用剤製品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)鎮痒成分、殺菌成分、抗真菌成分、局所麻酔成分及びステロイド剤から選ばれる薬効成分、(B)低級アルコール及び(C)多価アルコールを含有する液体組成物と、この液体組成物を充填し、金属塗布ボールを有するロールオン容器とを備えた外用剤製品。
【選択図】なし
Description
[1].(A)鎮痒成分、殺菌成分、抗真菌成分、局所麻酔成分及びステロイド剤から選ばれる薬効成分、(B)低級アルコール及び(C)多価アルコールを含有する液体組成物と、この液体組成物を充填し、金属塗布ボールを有するロールオン容器とを備えた外用剤製品。
[2].(A)成分が、抗ヒスタミン剤である[1]記載の外用剤製品。
[3].(A)成分が、ジフェンヒドラミン、ジフェンヒドラミン塩酸塩又はクロルフェニラミンマレイン酸塩である[2]記載の外用剤製品。
[4].液体組成物中の、(B)/(C)で表される(B)成分、(C)成分の含有質量比が、0.1〜10である[1]〜[3]のいずれかに記載の外用剤製品。
[5].(B)成分の含有量が、液体組成物中2〜30質量%である[1]〜[4]のいずれかに記載の外用剤製品。
[6].(C)成分の含有量が、液体組成物中2〜40質量%である[1]〜[5]のいずれかに記載の外用剤製品。
[7].液体組成物が、金属塗布ボール材との接触角が30度以下、ぬれ性が3.9秒以下である[1]〜[6]のいずれかに記載の外用剤製品。
本発明の外用剤製品は、(A)鎮痒成分、殺菌成分、抗真菌成分、局所麻酔成分及びステロイド剤から選ばれる薬効成分、(B)低級アルコール及び(C)多価アルコールを含有する液体組成物と、この液体組成物を充填し、金属塗布ボールを有するロールオン容器とを備えたものである。
塗布ボールを有するロールオン容器とは、回転する塗布ボールを有し、塗布対象部分に塗布ボールを押し付け、転動させることにより、充填された組成物を塗布対象部分に塗るものである。塗布ボールを有するロールオン容器は手を汚さずに塗りやすいという利点を有する一方、塗布ムラを生じやすいという問題があった。ロールオン容器としては、塗布ボールを有することが重要であり、液体を収容する容器本体は特に限定されない。容器としては、例えば、特開2005−186997号公報に記載されたものが挙げられる。
本発明の液体組成物は、(A)鎮痒成分、殺菌成分、抗真菌成分、局所麻酔成分及びステロイド剤から選ばれる薬効成分、(B)低級アルコール及び(C)多価アルコールを含有する。
薬効成分としては、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、インドメタシン、ピロキシカム、フルルビプロフェン、ロキソプロフェン、フェルビナク、ジクロフェナク、ケトプロフェン及びこれらの薬学的に許容される塩等の消炎鎮痛成分以外の成分、例えば、鎮痒成分、イソプロピルメチルフェノール等の殺菌成分、抗真菌成分、リドカイン等の局所麻酔成分及びプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル等のステロイド剤等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、鎮痒成分が好ましい。
低級(炭素数1〜4)アルコールとしては、特に限定されることはないが、例えば、エタノール(エチルアルコール)、メチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、2−メチル−1−プロパノール、2−ブタノール、2−メチル−2−プロパノール等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。これらの中でも、塗布ムラのなさ、薬効、臭い、刺激等の点から、エタノール(エチルアルコール)が好ましい。
多価アルコールとしては、特に限定されることはないが、たとえば、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。これらの中でも、べたつき、使用感(べたつきのなさ)等の点から、1,3−ブチレングリコールが好ましい。
接触角は、常法に従い接触角測定装置により測定する。CCDカメラにて取りこまれた液滴画像から、自動的に固体間/気液間の境界を決定し、カーブフィッティングを行い、接触角を測定する。液体組成物を金属塗布ボールと同じ素材の金属板に、高さ約4mmから滴下液量6μLを、6μL/sの流量で滴下した際の、金属板に接触直後の液体組成物の左右の接触角度を計測する。計測した結果から、左右の平均接触角を10度刻みで記録し、それを製剤の接触角と規定する。例えば、10度としたものは4.5〜14.4度である。
接触角が計測され始めてから、左右の平均接触角15度未満になるまでの時間(秒)をぬれ性とした。
本発明において外用剤製品とは、上記液体組成物と、この液体組成物を充填した金属塗布ボールを有するロールオン容器とを備えたものをいう。配合された(A)成分の薬効をより発揮することができる。
表1〜6に示す組成の液体組成物(25℃でのpH4〜9の範囲に入るものであった。)を調製し、表中の塗布ボール1個を有するロールオン容器(ポリプロピレン製)に充填した。充填後の液体組成物について、下記測定及び評価を行った。結果を表中に併記する。
液体組成物を金属塗布ボールと同じ材料の金属板(大きさ50mm×50mm、厚み1mm)に、高さ約4mmから滴下液量6μLを、6μL/sの流量で滴下した際の、金属板に接触直後の液体組成物の左右の接触角度を測定した。10度刻みで表示した。接触角測定装置は、英弘精機(株)自動接触角測定装置OCAシリーズを使用した。左右の平均接触角を10度刻みで記録する。例えば、10度としたものは4.5〜14.4度である。
接触角が計測され始めてから、左右の平均接触角15度未満になるまでの時間(秒)を0.1秒刻みで測定した。
被験者(5名)が容器に充填された液体組成物を、15cm程度の距離を10往復して塗布した。その際の塗布ムラを、液が続いて出る(塗布ムラがない)、液が続いて出ない(塗布ムラがある)を確認した。なお、液だれが認められたものは、塗布ムラが観察されなくても×とする。結果を下記評価基準で示す。
<評価基準>
◎:被験者すべて塗布ムラが観察されなかった
○:塗布ムラが観察されなかった被験者の方が多かった
△:塗布ムラが観察された被験者の方が多かった
×:全ての被験者で塗布ムラが観察された/液だれが認められた
塗布ムラを測定した5人の被験者が、塗布直後から2分までの鎮痒効果を下記5段階評価で評価した。結果を5人の結果の平均値から、以下の判定基準で示す。
<評価基準>
5:非常に感じた
4:やや感じた
3:感じた
2:あまり感じなかった
1:全く感じなかった
<判定基準>
◎:4点以上
○:3点以上4点未満
△:2点以上3点未満
×:2点未満
塗布ムラを測定した5人の被験者が、塗布後30分後に、鎮痒効果を下記7段階評価で評価した。結果を5人の結果の平均値から、以下の判定基準で示す。
<評価基準>
7:非常に満足
6:かなり満足
5:やや満足
4:どちらともいえない
3:やや不満
2:かなり不満
1:非常に不満
<判定基準>C以上を合格とする
A:6点以上
B:5点以上6点未満
C:4点以上5点未満
D:3点以上4点未満
E:1点以上3点未満
塗布ムラを測定した5人の被験者が、塗布直後に、肌に生じた紅斑を下記5段階評価で評価した。結果を5人の結果の平均値から、以下の判定基準で示す。
<評価基準>
0:紅斑なし
1:紅斑極く弱い
2:紅斑明瞭
3:紅斑中程度〜強度
4:紅斑極めて強度〜結痂
<判定基準>○以上を合格とする
◎:0点
○:0.1点以上1点未満
△:1点以上2点未満
×:2点以上
塗布ムラを測定した5人の被験者が、塗布後30分後に、べたつき感を下記5段階評価で評価した。結果を5人の結果の平均値から、以下の判定基準で示す。
<評価基準>
5:べたつき感を全く感じなかった
4:べたつき感をあまり感じなかった
3:べたつき感を感じた
2:べたつき感をやや感じた
1:べたつき感を非常に感じた
◎:4点以上
○:3点以上4点未満
△:2点以上3点未満
×:2点未満
Claims (7)
- (A)鎮痒成分、殺菌成分、抗真菌成分、局所麻酔成分及びステロイド剤から選ばれる薬効成分、(B)低級アルコール及び(C)多価アルコールを含有する液体組成物と、この液体組成物を充填し、金属塗布ボールを有するロールオン容器とを備えた外用剤製品。
- (A)成分が、抗ヒスタミン剤である請求項1記載の外用剤製品。
- (A)成分が、ジフェンヒドラミン、ジフェンヒドラミン塩酸塩又はクロルフェニラミンマレイン酸塩である請求項2記載の外用剤製品。
- 液体組成物中の、(B)/(C)で表される(B)成分、(C)成分の含有質量比が、0.1〜10である請求項1〜3のいずれか1項記載の外用剤製品。
- (B)成分の含有量が、液体組成物中2〜30質量%である請求項1〜4のいずれか1項記載の外用剤製品。
- (C)成分の含有量が、液体組成物中2〜40質量%である請求項1〜5のいずれか1項記載の外用剤製品。
- 液体組成物が、金属塗布ボール材との接触角が30度以下、ぬれ性が3.9秒以下である請求項1〜6のいずれか1項記載の外用剤製品。
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