JP2014193799A - 金属硫化物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
高純度な金属硫化物を、精製や溶媒の除去をすることなく製造する方法を提供する。
【解決手段】
金属炭酸塩粒子を運動させた状態で硫化水素と気固反応させる金属硫化物の製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電池用イオン伝導性固体電解質、エンジニアリングプラスチックス、潤滑剤や化学薬品用の中間原料として有用な、高純度な金属硫化物の製造方法に関する。
近年、電池用イオン伝導性固体電解質、エンジニアリングプラスチックス、潤滑剤や化学薬品用の中間原料として、高純度の金属硫化物が求められている。中でも硫化リチウムは、特有の臭気のある白色粉末であり、ポリアリーレンスルフィド樹脂の重合用原料や、電池用イオン伝導性固体電解質の原料として用いられている。
硫化リチウムは、その潮解性により、天然鉱産物としては産出しないため、他のリチウム化合物から合成して得られる。従来は、硫酸リチウム、水酸化リチウムおよび炭酸リチウムから製造する方法が知られている。
水酸化リチウムから硫化リチウムを製造する方法としては、固体の水酸化リチウムに硫化水素や硫黄蒸気といったガス状硫黄源を、130〜445℃以下の温度で反応させる方法(特許文献1)や、水酸化リチウムを水や有機溶媒に溶解し、硫化水素を吹き込んで反応させ水硫化リチウムを得た後、脱硫化水素する方法(特許文献2〜4)が知られている。
また、炭酸リチウムから硫化リチウムを製造する方法としては、600℃に加熱した炭酸リチウムに硫化水素を反応させる方法(特許文献5)が知られていた。
しかしながら、特許文献1、5のように固体の原料に硫化水素ガス等を反応させる方法では、電池材料で求められる高純度の品質の硫化リチウムは得られないという課題があった。また特許文献3、4のように有機溶媒で反応を行う場合は、有機溶媒由来の不純物が硫化リチウムに残存し、これを高純度化するために、大量の有機溶媒を用いて精製を行う必要があった。また、特許文献2のように、水中で反応を行う場合は、多大なエネルギーを使用して水を除去する必要があるなど必ずしも効率の良い方法ではなかった。
特開平09−278423号公報 特開平11−209122号公報 特開平07−330312号公報 国際公開第2005/040039号パンフレット 米国特許第4,126,666号明細書
そこで、本発明の目的は、高純度な金属硫化物を、精製や溶媒の除去をすることなく製造する方法を提供することにある。
上記目的を達成するに当たり、鋭意検討の結果、金属炭酸塩粒子を運動させた状態で硫化水素を気固反応させることによって、精製や溶媒の除去をすることなく、高純度な金属硫化物が得られることを見出した。
本発明の金属硫化物の製造方法により、不純物の生成が抑制され、高純度の金属硫化物を得ることができる。すなわち、得られた金属硫化物に含まれる不純物である亜硫酸塩、硫酸塩、チオ硫酸塩の合計を0.5wt%以下、更に好ましくは0.3wt%以下に抑えることができる。高純度の金属硫化物が得られるため、特に精製等を必要とせず、経済的に有利である。
また、本発明の金属硫化物の製造方法は、金属炭酸塩の反応速度が速くなる。短時間で反応が終了するため生産性が高くなる。また、低い温度で反応させることができ、エネルギーを節約することができる。また、装置の耐熱性を下げることができ、安価な装置で製造することができる。
本発明の金属硫化物の製造方法は、固体の金属炭酸塩に気体を反応させる気固反応であり、溶媒を使用しないため、脱溶剤をする必要が無く、また、除いた溶媒等の廃液が発生しないため経済的に有利である。
本発明の金属硫化物の製造方法によれば、得られる金属硫化物は粉状で生成され、生成する金属硫化物が、原料の金属炭酸塩の形状をそのまま継承して反応容器から取り出せるので作業性が良い。さらに、反応装置形態に転動層、中でもロータリーキルンを使用した場合、連続的に反応を行うことができ、効率が良い。
本発明の金属硫化物の製造方法を用いて得られた金属硫化物は、エンジニアリングプラスチックスの原料や、電池用のイオン伝導性固体電解質、潤滑剤、化学薬品の中間原料としても好適に用いることができる。
本発明の金属硫化物の製造方法を用いて得た金属硫化物は、高純度であるため、イオン伝導性固体電解質として用いた場合、電気伝導度の高いイオン伝導性固体電解質が得られる。
以下に、本発明の金属硫化物の製造方法について詳細に記載する。
本発明の金属硫化物の製造方法では、金属炭酸塩を運動させた状態で硫化水素と気固反応させる。
本発明で用いられる金属炭酸塩は、金属の炭酸塩である。具体的には、炭酸亜鉛、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸銀、炭酸コバルト(II)、炭酸水酸化ニッケル(II)、炭酸水素カリウム、炭酸ストロンチウム、炭酸セシウム、炭酸セリウム(III)、炭酸銅(II)、炭酸ナトリウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸マンガン、炭酸ランタン、炭酸リチウムが挙げられる。なかでも、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が好ましく、特に好ましくは、炭酸リチウム、炭酸ベリリウム、炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウムが用いられ、更に好ましくは炭酸リチウムが用いられる。
金属炭酸塩の平均粒子径は、0.1μm〜1mmが好ましく、より好ましくは、1μm〜500μm、さらに好ましくは、10μm〜150μmである。平均粒子径が0.1μm以上であれば、表面積が大きいため反応速度が大きく好ましい。また、1mm以下であれば、嵩密度が大きいため、装置に一度に多くの金属炭酸塩を仕込むことができ、生産性が高く好ましい。また、雰囲気ガスと随伴し、装置外に飛散することなく好ましい。
金属炭酸塩の平均粒子径は、例えば、レーザー回折・散乱法による体積粒度分布測定により求めることができる。装置にはマイクロトラック(型式:HRA、日機装(株)製)などを用いることができる。
本発明で用いられる金属炭酸塩は、いかなる方法により得られたものであってもよく、市販品であっても良い。通常、金属炭酸塩は異種金属やその他の不純物を含有するが、副反応を抑える観点から、できる限り高純度のものが好ましい。
金属炭酸塩は、硫化水素との反応に先立って乾燥を行っても良い。乾燥を行うと、得られる金属硫化物が塊状化することなく、また水硫化物の副生が抑制され好ましい。乾燥の終点は、雰囲気ガスの露天を計測することで行うことができる。
金属炭酸塩の乾燥温度は100℃以上が好ましく、より好ましくは200℃以上、さらに好ましくは450℃から725℃である。温度が100℃以上であれば、十分に、水分が除去され好ましい。
金属炭酸塩の乾燥時の雰囲気ガスは、水素や窒素または、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドン等の希ガスが好適に用いられる。中でも窒素、水素含有窒素は安価であり好ましい。乾燥時の雰囲気ガスは2種類以上用いても良い。
金属炭酸塩と硫化水素とを反応させる際の温度は、200℃〜725℃が好ましい。より好ましくは350〜700℃である。さらに好ましくは450℃〜700℃である。温度が200℃以上であれば、十分に反応が進行し、725℃以下であれば、原料の金属炭酸塩が融解し、粒子が固着することが無く好ましい。また、副生する硫黄酸化物含量が少なく好ましい。
本発明における金属炭酸塩粒子が運動している状態とは、金属炭酸塩粒子が目視で確認できるマクロな運動をしている状態であって、外部から与えられた力によって、金属炭酸塩の粒子が運動している状態である。力は、重力や、金属炭酸塩を充填した容器へのガスの導入、金属炭酸塩を充填した容器の運動によって与えられる。従って、ブラウン運動に代表されるミクロな運動は含まない。例えば、金属炭酸塩を静止させ、ガスを流通して反応させる固定層反応は、本発明における金属炭酸塩粒子が運動している状態ではない。
社団法人化学工学会編、化学工学便覧改訂六版960ページ、表18.4に気固反応装置の主な反応装置形態と応用例が記載されている。本発明における金属炭酸塩粒子が運動している状態は、化学工学便覧改訂六版960ページ、表18.4の固相が「運動」している状態に相当する。
本発明における気固反応の反応装置は、移動層、転動層、流動層、気流層のいずれかを有する。
本発明における移動層とは、連続的に塔頂から金属炭酸塩粒子を供給し緩やかに降下させ、向流または並流で気体を接触させて反応する反応装置形態である。装置としては、立型移動層、十字流式縦型移動層などが挙げられる。立型移動層は、金属精錬、セメント製造、石炭ガス化などに、十字流式縦型移動層は排ガス処理にそれぞれ応用されている。
本発明における転動層とは、金属炭酸塩粒子を充填した容器や格子を運動させることで、金属炭酸塩を転動させ、気体と接触させて反応する反応装置形態である。装置としては、摺動グレート、ロータリーキルンなどが挙げられる。摺動グレートおよびロータリーキルンは、セメント製造、金属精錬、熱分解などにそれぞれ応用されている。
本発明における流動層とは、上向きに気体を噴出させることによって、金属炭酸塩粒子を気体中に懸濁浮遊させた状態で、気体と接触させて反応させる反応装置形態である。固体粒子に働く気体の力と重力とがつりあい、全体が均一な流体のように挙動する。反応装置としては、気泡流動層、噴流層、高速流動層などが挙げられる。気泡流動層は、石炭燃焼、ごみ処理、粒子合成、熱分解に、噴流層は、コーティング、粒子合成などに応用されている。
本発明における気流層とは、比表面積を大きくした金属酸化物を、気体と均一に混合し、両者をほぼ同一速度で反応雰囲気を通過させる反応装置形態である。気流層は、微粉炭燃焼、気相合成、石炭ガス化などに応用されている。
本発明における気固反応の反応装置は、移動層、転動層、流動層、気流層が2種類以上複合させた形態としてもよい。
本発明における気固反応の反応装置は、転動層を有する反応装置が好ましく、気体の供給速度や金属炭酸塩粒子の運動状態を、金属炭酸塩粒子の比重や粒子径等に左右されること無く自由に設定することができ、かつ連続的に反応を行うことができ、さらには粒子が固着することが無く好ましい。本発明における気固反応の反応装置は、ロータリーキルンがさらに好適に用いられる。金属炭酸塩のロータリーキルンへの仕込量は、炉の容積に対する金属炭酸塩の割合である充填率が20%以下、より好ましくは15%以下、さらに好ましくは12%以下である。充填率が20%以下であれば、金属炭酸塩を均一に加熱することができ、反応にムラが無く好ましい。
本発明で用いられる硫化水素は、石油などの燃料油の水素化脱硫反応により得られる硫化水素を含むガスから分離・回収したものや、水素と硫黄蒸気とを加熱反応炉で反応させたもの、硫化鉄、硫化ナトリウムに無機酸を作用させたものなどが用いられる。
硫化水素は、ボンベから反応装置へ供給しても良いし、反応系内で発生させても良い。反応系内で発生させた発生期状態の硫化水素を用いると、反応が速やかに進行し好ましい。
硫化水素の分圧は、0.1%〜99%が好ましい。0.1%以上であれば、短時間で反応が進行し、99%以下であれば、十分な分圧でその他の共存させることができ、反応速度向上、不純物低減といった効果が得られることがある。
本発明で使用する硫化水素の純度は、80%以上が好ましく、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上である。硫化水素の純度が80%以上であると、十分に反応が完結し、得られる金属硫化物中の不純物が少なく好ましい。
本発明において、金属炭酸塩に接触させる硫化水素の供給量は、金属炭酸塩の仕込量に対して1モル倍から15モル倍が好ましく、より好ましくは、1.2モル倍から9モル倍である。1モル倍以上であれば、高純度の金属硫化物が得られ、15モル倍以下であれば、反応時間が短く、かつ硫化水素のロスが少なくなり経済的である。
硫化水素は、適切な分圧になるように不活性ガスと混合し供給しても良い。不活性ガスには、窒素やヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドン等の希ガスが用いられる。中でも窒素がコストの面で好ましい。硫化水素を不活性ガスに希釈して導入することで、爆発危険性を抑制したり、反応を穏やかに進行させたり、硫化水素が十分に過熱することで熱分解し、発生期状態の水素が生じ、反応を促進したり、不純物の生成を抑制することがあり好ましい。不活性ガスは2種類以上用いても良い。
本発明の金属硫化物の製造方法では、還元性ガスの存在下、硫化水素と金属炭酸塩を反応させることで、高純度な金属硫化物が得られることがある。還元性ガスは、例えば一酸化炭素、二酸化硫黄、ホルムアルデヒド、アンモニア、水素などが挙げられる。中でも水素が、安価で高純度な金属硫化物が得られるため好ましい。
本発明で用いられる水素は、水の電解、硫化水素の熱分解、メタン、ナフサ、メタノールおよびジメチルエーテルなどの炭化水素原料を、ニッケルを主成分とする触媒上で水蒸気と反応させる水蒸気改質法、一酸化炭素と水を反応させ、生じた水素と二酸化炭素から、ガーボトール法により二酸化炭素を除去する水生ガスシフト反応等の方法で得たものを用いることができる。水素は、ボンベから反応装置へ供給しても良いし、硫化水素を熱分解させ反応系内で発生させても良い。反応系内で発生させた発生期状態の水素を用いると、反応が速やかに進行し、かつ不純物の生成が抑制され好ましい。
本発明で使用する水素の純度は、80%以上が好ましく、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上である。水素の純度が80%以上であれば、十分に反応が完結し、得られる金属硫化物中に含まれる不純物が少なくなり好ましい。
本発明において、金属炭酸塩に接触させる水素の分圧は、0.1%から99%が好ましく、より好ましくは0.5%から90%である。0.1%以上であれば反応促進、不純物低減の効果が得られ、99%以下であれば十分な濃度で硫化水素ガスと共存させられる。
水素は、適切な分圧になるように不活性ガスと混合し供給しても良い。不活性ガスには、窒素やヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドン等の希ガスが用いられる。中でも窒素がコストの面で好ましい。水素を不活性ガスに希釈して導入することで、爆発危険性を低減したり、反応を穏やかに進行させたり、十分に過熱することで熱分解し、発生期状態の水素が生じ、反応を促進したり、不純物の生成を抑制することがあり好ましい。不活性ガスは2種類以上用いても良い。
本発明の金属硫化物の製造方法では、精製や溶媒の除去をすることなく、高純度な金属硫化物が得られるという目的を達成されうる限り、その他のガスを共存させても良い。その他のガスとは、応温度において気体である物質であって、具体的には、酸素、二酸化炭素、亜酸化窒素、一酸化窒素、二酸化窒素、三フッ化窒素、ホスゲン、アルシン、三酸化二砒素、三塩化二砒素、三フッ化砒素、五フッ化砒素、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素、三フッ化ホウ素、ジボラン、四塩化ゲルマニウム、ゲルマン、三塩化リン、三フッ化リン、五フッ化リン、ホスフィン、オキシ塩化リン、アセチレン、スチビン、セレン化水素、四塩化スズ、テルル化水素、四塩化チタン、四塩化ケイ素、トリクロロシラン、ジクロロシラン、四フッ化ケイ素、シラン、六フッ化タングステン、塩素、臭素、塩化水素、フッ化水素、クロロスルホン酸、シアン化水素、四フッ化硫黄、六フッ化硫黄、硫黄蒸気、天然ガス、アクロレイン、メタノール、メチルメルカプタン、ベンゼン、フェノール、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、トリクロロフルオロメタン、トリメチルアミン、フルオロフォルム、プロパン、ヘキサフルオロプロパン、六フッ化エタン、フルオロカーボン類などが挙げられる。その他のガスは、反応系内で発生させても良い。その他のガスは、2種類以上用いても良い。その他のガスの分圧は、0.1%〜90%が好ましい。0.1%以上であれば、短時間で反応が進行し、90%以下であれば、十分な分圧で、硫化水素等を共存させることができ、反応速度促進、不純物の低下といった所望の効果が得られる。
本発明の金属硫化物の製造方法では、二酸化炭素と水が副生する。これら副生物は、反応中に供給される硫化水素、不活性ガス、還元性ガスおよびその他のガスによって、同伴し排出することができる。こうすることで、金属硫化物と二酸化炭素との副反応を防ぎ、金属硫化物への金属炭酸塩の残留を低下させる。また、硫黄酸化物含量も低減し、高純度な金属硫化物が得られる。
本発明の金属硫化物の製造方法では、反応は大気圧下で行っても良いし、高圧下で行っても良い。
得られた金属硫化物の粒子を均一化させる目的で、破砕処理を行っても良い。破砕処理に用いる装置は、一般的な装置を用いることができる。具体的には、ビーズミル、ボールミル、高速回転式ミル、ジェットミル等である。破砕処理によって得られる粒子の粒度は、0.1μm〜1mmが好ましく、より好ましくは、1μm〜100μmである。
以下、実施例により具体的に説明する。なお、各例において得られる金属硫化物の分析値は、次の方法により測定した。
イオンクロマトグラフィー測定
装置:ICS−2000(日本ダイオネクス(株)製)
カラム:IonPac AG-11-HC / IonPac AS11-HC
溶離液:下記のKOHグラジエントを用いた。
Figure 2014193799
流量:1.25mL/min
サプレッサ:ASRS−300(130mA/リサイクル)
カラム温度:30℃
導入量:25μL
測定方法
37%ホルマリン液を超純水で5%に希釈後、超音波洗浄機とアスピレーターを用いて10分間脱気することで、5%ホルマリン水溶液を得た。サンプル約0.1gを精秤し、1%ホルマリン溶液で100mlにメスアップした。サンプルは調整後、直ちに測定した。
実施例、比較例に記載の転化率とは、イオンクロマトグラフィーにて生成物中の炭酸イオンを定量して、炭酸リチウム換算し、試料全体に対する重量割合を求め、100から引いた値を示す。
(実施例1)
ロータリーキルンにはラボ用ロータリーキルン(RK−0330、株式会社モトヤマ製)を用いた。石英製のインナーケース(容積:50cm)に炭酸リチウム(高純度炭酸リチウム PLC−4N、平均粒子径100μm、嵩密度0.85g/cm、パシフィックリチウム株式会社製)を1.00g充填した。すなわち、炭酸リチウムの充填率は2.3%である。インナーケースをラボ用ロータリーキルンの透明石英管にセットし、透明石英管の両端をガス導入部の付属したシリコン栓で密封した。透明石英管を5rpmの速度で回転させ、炭酸リチウムを運動させた。ガス導入部から窒素ガスを50ml/minの速度で流しながら、透明石英管を45分間かけて室温から625℃まで加熱した。透明石英管が625℃に到達したのを確認した後、硫化水素を2ml/minの速度で、150分間窒素と同伴させながら供給することで、炭酸リチウムと硫化水素とを反応させた。反応終了後、硫化水素の供給を止め、室温まで冷却することで、白色粉末状の硫化リチウム0.64gを得た。X線回折を測定したところ、硫化リチウムのピークが得られ、生成物が硫化リチウムであることを確認した。得られた硫化リチウムの転化率は77%、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム、硫酸リチウム、チオ硫酸リチウムいずれも0.1wt%未満であった。
(実施例2)
実施例1において、反応時間を150分からを300分に、硫化水素の供給量を1.0モル倍/炭酸リチウムから2.0モル倍/炭酸リチウムに変更した以外は、実施例1と同様に合成することで、硫化リチウム0.62gを得た。得られた硫化リチウムの転化率は91%、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.1wt%、硫酸リチウム0.1wt%未満、チオ硫酸リチウム0.1wt%未満で、合計0.1wt%であった。
(実施例3)
実施例2において、窒素ガスの供給速度を50ml/minから25ml/minに変更した以外は、実施例2と同様に合成することで、硫化リチウム0.61gを得た。得られた硫化リチウムの転化率は99%以上、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.1wt%、硫酸リチウム0.1wt%、チオ硫酸リチウム0.1wt%未満で、合計0.2wt%であった。
(実施例4)
実施例3において、窒素ガスの供給速度を透明石英管の回転速度を5rpmから1rpmに変更した以外は、実施例3と同様に合成することで、硫化リチウム0.60gを得た。得られた硫化リチウムの転化率は99%、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.1wt%、硫酸リチウム0.2wt%、チオ硫酸リチウム0.1wt%未満で、合計0.3wt%であった。
(実施例5)
実施例3において、窒素ガスの供給速度を透明石英管の回転速度を5rpmから10rpmに変更した以外は、実施例3と同様に合成することで、硫化リチウム0.53gを得た。得られた硫化リチウムの転化率は99%、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.1wt%、硫酸リチウム0.2wt%、チオ硫酸リチウム0.1wt%未満で、合計0.3wt%であった。
(実施例6)
実施例3において、雰囲気ガスを窒素から3%水素含有窒素に変更した以外は、実施例3と同様に合成することで、硫化リチウム0.63gを得た。得られた硫化リチウムの転化率は99%、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.1wt%、硫酸リチウム0.1wt%未満、チオ硫酸リチウム0.1wt%未満で、合計0.1wt%であった。
(実施例7)
実施例3において、炭酸リチウムの仕込み量を1gから2gに(充填率4.7%)、硫化水素供給量を1.0mol倍/炭酸リチウムから3.0mol倍/炭酸リチウムに、雰囲気ガスの供給速度を25ml/minから5ml/minに、硫化水素の供給速度を2.0ml/minから10ml/minに、反応時間を300分から180分にそれぞれ変更した以外は、実施例3と同様に合成することで、硫化リチウム1.25gを得た。得られた硫化リチウムの転化率は93%、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.1wt%、硫酸リチウム0.1wt%、チオ硫酸リチウム0.1wt%未満で、合計0.2wt%であった。
(実施例8)
実施例7において、反応温度を625℃から650℃に変更した以外は、実施例7と同様に合成することで、硫化リチウム1.06gを得た。得られた硫化リチウムの転化率は99%以上、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.1wt%、硫酸リチウム0.1wt%、チオ硫酸リチウム0.1wt%未満で、合計0.2wt%であった。
(実施例9)
実施例8において、炭酸リチウムの平均粒子径を100μmから2μm(UF−200、平均粒子径2μm、嵩密度0.46g/cm3、パシフィックリチウム株式会社製)に変更した以外は、実施例8と同様に合成した。充填率は8.3%であった。得られた硫化リチウム1.18gの転化率は99%以上、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.1wt%、硫酸リチウム0.2wt%、チオ硫酸リチウム0.1wt%未満で、合計0.3wt%であった。
(実施例10)
実施例8において、インナーケースの容積を50cmから102cmに、炭酸リチウムの仕込量を2gから6gに、反応時間を180分から540分に変更した以外は、実施例8と同様に合成した。充填率は6.9%であった。得られた硫化リチウム3.52gの転化率は99%以上、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.1wt%、硫酸リチウム0.2wt%、チオ硫酸リチウム0.1wt%未満で、合計0.3wt%であった。
(実施例11)
実施例8において、インナーケースの容積を50cmから102cmに、炭酸リチウムの仕込量を2gから8gに、反応時間を180分から720分に変更した以外は、実施例8と同様に合成した。得られた硫化リチウム4.70gの転化率は99%以上、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.2wt%、硫酸リチウム0.1wt%、チオ硫酸リチウム0.1wt%未満で、合計0.3wt%であった。
(実施例12)
実施例8において、インナーケースの容積を50cmから102cmに、炭酸リチウムの仕込量を2gから10gに、反応時間を180分から900分に変更した以外は、実施例8と同様に合成した。充填率は11.5%であった。得られた硫化リチウム5.65gの転化率は99%以上、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.1wt%、硫酸リチウム0.1wt%、チオ硫酸リチウム0.1wt%未満で、合計0.2wt%であった。
(実施例13)
実施例9において、インナーケースの容積を50cmから102cmに、炭酸リチウムの仕込み量を2gから5gへ、雰囲気ガスの流量を5ml/minから0ml/minへ、硫化水素の流量を10ml/minから100ml/minへ、反応時間を180分から45分へそれぞれ変更した以外は、実施例9と同様に合成した。充填率は10.7%であった。得られた硫化リチウム3.11gの転化率は99%以上、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.2wt%、硫酸リチウム0.1wt%未満、チオ硫酸リチウム0.1wt%未満で、合計0.2wt%であった。
(実施例14)
実施例13において、炭酸リチウムの平均粒子径を2μmから6μm(マイクロナイズドバッテリーグレード、平均粒子径6μm、嵩密度0.49g/m、 FMC Lithium社製)に変更した以外は、実施例13と同様に合成した。充填率は10.0%であった。得られた硫化リチウム3.18gの転化率は99%以上、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.3wt%、硫酸リチウム0.1wt%未満、チオ硫酸リチウム0.1wt%未満で、合計0.3wt%であった。
(実施例15)
実施例13において、炭酸リチウムの平均粒子径を2μmから22μm(バッテリーグレード、平均粒子径22μm、嵩密度0.69g/cm、FMC Lithium社製)に変更した以外は、実施例13と同様に合成した。充填率は7.1%であった。得られた硫化リチウム2.90gの転化率は99%以上、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.2wt%、硫酸リチウム0.1wt%未満、チオ硫酸リチウム0.1wt%未満で、合計0.2wt%であった。
(比較例1)
内径21mm、長さ500mmの石英ガラス管の中央部に、直径2mmの孔を9箇所あけた目皿を取り付けた反応器に、ガラスウールを詰め、炭酸リチウム(高純度炭酸リチウム PLC−4N,パシフィックリチウム株式会社製)を1.02g充填した。反応器の上部と下部には、ガスの供給管・排気管が取り付けられており、また、熱電対が目皿付近まで到達するように保護管が取り付けられている。反応器下部のガス供給管から、窒素を50ml/min導入し、外部加熱により625℃まで加熱した。すなわち反応装置形態は固定層である。目視で、炭酸リチウムが運動していないことを確認した。625℃になったことを確認した後、硫化水素ガス(ジャパンファインプロダクツ株式会社製)を供給速度2ml/minで、窒素ガスに同伴させて供給し、雰囲気ガスを流しながら150分反応を行った。反応終了後、室温まで冷却することで、白色塊状の硫化リチウム0.65gを得た。X線回折を測定したところ、硫化リチウムのピークのみが得られ、生成物が硫化リチウムであることを確認した。得られた硫化リチウムの転化率は100%、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム1.5wt%、硫酸リチウム1.3wt%、チオ硫酸リチウム0.3wt%で、合計3.1wt%であった。
(比較例2)
比較例1において、雰囲気ガスを窒素から3%水素含有窒素に、雰囲気ガスの供給速度を25ml/minに変更することで、硫化リチウム0.61gを得た。得られた硫化リチウムの転化率は99%以上、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.4wt%、硫酸リチウム0.2wt%、チオ硫酸リチウム0.1wt%で合計0.7wt%であった。
(比較例3)
実施例9において、反応装置形態を転動層から比較例1に記載の固定層に変更した以外は、実施例9と同様に合成することで、硫化リチウム1.08gを得た。得られた硫化リチウムの転化率は99%以上、イオンクロマトグラフィーで測定した不純物含量は、それぞれ亜硫酸リチウム0.5wt%、硫酸リチウム0.4wt%、チオ硫酸リチウム0.2wt%で合計1.1wt%であった。
実施例、比較例の実験条件と、品質の一覧を表2から5にまとめた。
Figure 2014193799
Figure 2014193799
Figure 2014193799
Figure 2014193799

Claims (9)

  1. 金属炭酸塩粒子を運動させた状態で硫化水素と気固反応させる金属硫化物の製造方法。
  2. 金属炭酸塩が、炭酸リチウム、炭酸ベリリウム、炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウムである請求項1に記載の金属硫化物の製造方法。
  3. 金属炭酸塩が、炭酸リチウムである請求項1に記載の金属硫化物の製造方法。
  4. 金属炭酸塩の平均粒子径が10〜150μmである請求項1〜3のいずれかに記載の金属硫化物の製造方法
  5. 反応温度が200〜725℃である請求項1〜4のいずれかに記載の金属硫化物の製造方法。
  6. 気固反応の反応装置が移動層、転動層、流動層、気流層のいずれかを有する請求項1〜5のいずれかに記載の金属硫化物の製造方法
  7. ロータリーキルンを用いて気固反応させる請求項1〜6のいずれかに記載の金属硫化物の製造方法
  8. 還元性ガスの存在下、反応させる請求項1〜7のいずれかに記載の金属硫化物の製造方法
  9. 還元性ガスが水素である請求項8に記載の金属硫化物の製造方法
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