JP2014193053A - モータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータ1において、支持軸9の第1端部91とフレーム3の第1板部31との第1固定部分9a、および支持軸9の第2端部92とフレーム3の第2板部32との第2固定部分9bでは、支持軸9が延在している側とは反対側からのレーザスポットの照射により、支持軸9とフレーム3とが溶接により固定されている。また、溶接は、支持軸9の周方向の一部のみに行われている。ここで、回転軸50と支持軸9との間隔は、回転軸50と連結部33との間隔より広い。
【選択図】図1
Description
(全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係るモータの説明図である。図1に示すモータ1は、デジタルカメラのレンズ駆動等に用いられるステッピングモータであり、円筒状のステータ40を有している。ステータ40では、A相用のステータとB相用のステータとがモータ軸線方向Lに重ねて配置された構造を有している。このため、ステータ40では、コイル線46が巻回された環状の2つのコイルボビン42(第1コイルボビン42Aと第2コイルボビン42B)がモータ軸線方向Lに重ねて配置されており、かかるコイルボビン42には各々、内ステータコア43および外ステータコア44が重ねて配置されている。より具体的には、第1コイルボビン42Aにおいてモータ軸線方向Lの両側には、環状の内ステータコア43A、および断面U字形状の外ステータコア44Aが重ねて配置され、第2コイルボビン42Bにおいてモータ軸線方向Lの両側には、環状の内ステータコア43B、および断面U字形状の外ステータコア44Bが重ねて配置されている。第1コイルボビン42Aおよび第2コイルボビン42Bの内周面では、内ステータコア43A、43Bおよび外ステータコア44A、44Bの複数の極歯45が周方向に並んだ構成となっている。このようにして、ロータ配置穴41を備えた円筒状のステータ40が構成されており、ステータ40の径方向内側にはロータ5が同軸状に配置されている。本形態では、外ステータコア44A、44Bが各々、第1コイルボビン42Aおよび第2コイルボビン42Bの径方向外側まで延在してモータケースを構成している。
モータ本体部10に対して出力側L1にはフレーム3が設けられている。フレーム3は、モータ本体部10の出力側L1の端面11(外ステータコア44Aの環状部分47)に溶接等の方法で固定された第1板部31と、第1板部31に出力側L1で対向して回転軸50の出力側L1の端部51を支持する第2板部32と、モータ軸線方向Lに延在して第1板部31と第2板部32とを連結する連結部33とを備えている。第1板部31には、回転軸50を貫通させる穴30が形成されている。また、第1板部31は、回転軸50の軸線方向(モータ軸線方向L)からみたときにモータ本体部10の外周面13より径方向外側に張り出した第1張り出し部313を備えている。また、第2板部32は、回転軸50の軸線方向(モータ軸線方向L)からみたときにモータ本体部10の外周面13より径方向外側に張り出した第2張り出し部323を備えている。
フレーム3において第2板部32には、回転軸50の出力側L1の端部51をモータ軸線方向Lおよび径方向で回転可能に支持する出力側L1の軸受機構6が構成されている。かかる軸受機構6では、フレーム3の第2板部32に出力側L1の軸受部材60が固定されており、回転軸50の出力側L1の端部51は、軸受部材60の反出力側L2の端面で出力側L1に向けて凹む凹部61の内側に嵌って支持されている。軸受部材60は、フレーム3の第2板部32に形成された穴329を貫通した状態で第2板部32の反出力側L2の面に当接する大径部64を有しており、軸受部材60は、大径部64によって出力側L1への移動が規制されている。回転軸50において、出力側L1の端部51は、螺旋溝58が形成されている部分より小径であり、かつ、半球状に加工されている。
本形態のモータ1において、回転軸50の反出力側L2の端部52には、回転軸50の反出力側L2の端部52をモータ軸線方向Lおよび径方向で回転可能に支持する反出力側L2の軸受機構7が構成されている。本形態において、永久磁石59の反出力側L2の端面には、出力側L1に向けて凹む凹部595が形成されており、軸受機構7は、永久磁石59から反出力側L2に向けて突出する回転軸50の反出力側L2の端部52を凹部595の内側で回転可能に支持している。回転軸50において、反出力側L2の端部52は半球状に加工されている。
本形態のモータ1では、フレーム3の第1板部31と第2板部32との間に支持軸9が回転軸50と並列するように固定されており、支持軸9は長さ方向の全体にわたって外形寸法が一定の丸棒である。かかる支持軸9は、従動部材2のガイド軸等として機能する。例えば、本形態のモータ1において、従動部材2は、回転軸50の外周面57に形成された螺旋溝58と係合する係合部21と、支持軸9に摺動するガイド穴22とを備えた直動部材である。従って、支持軸9は、従動部材2の供回りを阻止しながら、従動部材2を回転軸50のモータ軸線方向Lに沿ってガイドする。
図2は、本発明の実施の形態1に係るモータ1の製造工程のうち、フレーム3に支持軸9を固定する工程を示す説明図であり、図2(a)、(b)、(c)、(d)は、第2固定部分9bを構成する工程の説明図、図2(a)において円Leで囲った領域を拡大して示す説明図、図2(a)において円Leで囲った領域を拡大して示す断面図、および第1固定部分9aを構成する工程の説明図である。
以上説明したように、本形態のモータ1では、支持軸9の第1端部91とフレーム3の第1板部31との第1固定部分9a、および支持軸9の第2端部92とフレーム3の第2板部32との第2固定部分9bでは、支持軸9とフレーム3とが溶接により固定されている。かかる固定構造であれば、バリ等を利用する形態や接着剤を用いた形態と違って、支持軸9とフレーム3とを短時間に効率よく固定することができる。また、溶接による固定であれば、バリ等を利用する形態や接着剤を用いた形態と違って、十分な強度を安定して得ることができるとともに、接着剤が余計な箇所に付着する等の問題が発生しない等、フレーム3に支持軸9を適正に固定することができる。
図3は、本発明の実施の形態2に係るモータ1の製造工程のうち、フレーム3に支持軸9を固定する工程を示す説明図であり、図3(a)、(b)、(c)は、第2固定部分9bを構成する工程の説明図、図3(a)において円Lfで囲った領域を拡大して示す断面図、および第1固定部分9aを構成する工程の説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
上記実施の形態では、従動部材2が、回転軸50の外周面57に形成された螺旋溝58と係合する係合部21と、支持軸9に摺動するガイド穴22とを備えた直動部材であるため、支持軸9がガイド軸として機能していたが、回転軸50に駆動用の歯車を設け、かかる駆動用の歯車と噛合する歯車が従動部材2として、支持軸9に回転支持された構造であってもよい。
2 従動部材
3 フレーム
9 支持軸
9a 第1固定部分
9b 第2固定部分
10 モータ本体部
31 第1板部
32 第2板部
40 ステータ
50 回転軸
91 第1端部
92 第2端部
313 第1張り出し部
323 第2張り出し部
La、Lb レーザスポットの照射方向
Lr、Ls 溶接個所
Claims (9)
- モータ本体部と、
該モータ本体部から突出した回転軸と、
該回転軸に従動する従動部材と、
前記モータ本体部に固定されたフレームと、
前記回転軸に並列した状態で前記フレームに保持された支持軸と、
を有し、
前記フレームは、前記モータ本体部に固定された第1板部と、該第1板部に対向して前記回転軸の先端部を支持する第2板部と、前記第1板部と前記第2板部とを連結する連結部と、を備え、
前記支持軸の第1端部は前記第1板部に固定され、
前記支持軸の第2端部は前記第2板部に固定され、
前記第1端部と前記第1板部との第1固定部分、および前記第2端部と前記第2板部との第2固定部分のうちの少なくとも一方では、前記支持軸と前記フレームとが溶接により固定されていることを特徴とするモータ。 - 前記第1固定部分、および前記第2固定部分の双方において、前記支持軸と前記フレームとが溶接により固定されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
- 前記第1固定部分および前記第2固定部分のうちの少なくとも一方では、前記支持軸が前記フレームに形成された貫通穴に嵌った状態で当該支持軸が延在している側とは反対側から溶接されていることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ。
- 前記第1固定部分および前記第2固定部分の双方において、前記支持軸が前記フレームに形成された前記貫通穴に嵌った状態で当該支持軸が延在している側とは反対側から溶接されていることを特徴とする請求項3に記載のモータ。
- 前記第1固定部分および前記第2固定部分のうちの一方では、前記支持軸が前記フレームに形成された前記貫通穴に嵌った状態で当該支持軸が延在している側とは反対側から溶接され、
他方では、前記フレームに形成された段付き穴に前記支持軸の段付きの端部が嵌っていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のモータ。 - 前記第1固定部分および前記第2固定部分のうちの少なくとも一方では、前記支持軸の周方向の一部のみが溶接されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のモータ。
- 前記第1板部は、前記回転軸の軸線方向からみたときに前記モータ本体部より径方向外側に張り出した第1張り出し部を備え、
前記第2板部は、前記回転軸の軸線方向からみたときに前記モータ本体部より径方向外側に張り出した第2張り出し部を備え、
前記第1端部は前記第1張り出し部に固定され、
前記第2端部は前記第2張り出し部に固定されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のモータ。 - 前記回転軸と前記支持軸との間隔は、前記回転軸と前記連結部との間隔より広いことを特徴とする請求項7に記載のモータ。
- 前記従動部材は、前記回転軸の外周面に形成された螺旋溝と係合する係合部と、前記支持軸に摺動するガイド穴とを備えた直動部材であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のモータ。
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