JP2014191249A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リードスクリューの駆動量に対するレンズ保持枠の移動量の分解能を高め、ラックナット(の歯)の摩耗等を低減して耐久性の向上等を図る。
【解決手段】レンズを保持するレンズ保持枠20、レンズ保持枠をレンズの光軸L方向にガイドするガイドシャフト31,32、駆動源により回転駆動されるリードスクリュー50、レンズ保持枠と一緒に光軸方向に移動すると共にリードスクリューに離脱可能に付勢されて噛合するラックナット70を備え、リードスクリュー50は、光軸方向に対して所定の傾斜角度θをなす方向に伸長するように配置され、ラックナット70は、リードスクリューに対して、直線状の又は凸状に湾曲した少なくとも二つ以上の歯73aで噛み合うように形成されている。これによれば、レンズ保持枠の移動量の分解能を高め、ラックナット(の歯)の摩耗等を低減して耐久性を向上できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、リードスクリュー及びラックナットの螺合構造によりレンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動装置に関し、特に、光ディスク装置の光ピックアップユニット、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等の光学機器に用いられるレンズ駆動装置に関する。
従来のレンズ駆動装置としては、レンズを保持したレンズ保持枠、レンズを挟んだ両側においてレンズ保持枠を光軸方向にガイドする2つのガイドシャフト、駆動モータに直結されて回転駆動されるリードスクリュー、レンズ保持枠に保持されてリードスクリューに螺合するラックナット、ラックナットをリードスクリューに向けて付勢すると共に光軸方向においてレンズ保持枠に向けて付勢するスプリング等を備え、駆動モータによりリードスクリューを回転させて、ラックナットをネジ送りすることにより、レンズ保持枠を光軸方向に移動させるものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
ところで、上記従来のレンズ駆動装置においては、レンズ保持枠を光軸方向にガイドするガイドシャフト及びリードスクリューが光軸に平行に配置されているため、レンズ保持枠の移動量はリードスクリューのネジピッチにより制限され、ネジピッチの加工限界が、レンズ保持枠の移動量を制御する際の分解能の限界となる。これに対処するべく、減速ギヤ機構等を用いて分解能を高めることはできるが、部品点数の増加、構造の複雑化、高コスト化等を招くことになる。
また、上記従来のレンズ駆動装置においては、リードスクリューと噛み合ったラックナットの噛合部分(ネジ山とネジ溝との接触部分)は、常に一定の箇所であり、それ故に接触箇所の摩耗等による耐久性が懸念される。
特開平5−27149号公報 特開2002−287001号公報 特開2000−98210号公報 特開2002−214505号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡素化、部品点数の削減、低コスト化等を図りつつ、リードスクリューの駆動量に対するレンズ保持枠の移動量の分解能を高めて高精度に移動させることができ、又、リードスクリューとの螺合領域でのラックナット(の歯)の摩耗等を低減して耐久性を向上させることのできるレンズ駆動装置を提供することにある。
本発明のレンズ駆動装置は、レンズを保持するレンズ保持枠と、レンズ保持枠をレンズの光軸方向にガイドするガイドシャフトと、駆動源により回転駆動されるリードスクリューと、レンズ保持枠と一緒に光軸方向に移動すると共にリードスクリューに離脱可能に付勢されて噛合するラックナットと、を備えたレンズ駆動装置であって、上記リードスクリューは、光軸方向に対して所定の傾斜角度をなす方向に伸長するように配置され、ラックナットは、リードスクリューに対して、直線状の又は凸状に湾曲した歯で噛み合うように形成されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、駆動源の駆動力によりリードスクリューが回転すると、ラックナットがリードスクリューによりネジ送りされると共に、ラックナットと一緒にレンズ保持枠がガイドシャフトにガイドされつつ光軸方向に移動させられる。
ここで、リードスクリューは光軸方向に対して所定の傾斜角度をなすように配置されているため、リードスクリューの駆動量(ピッチ×回転数)よりも光軸方向におけるレンズ保持枠の移動量が小さくなり、換言すれば、リードスクリューの駆動量に対するレンズ保持枠の移動量の分解能を高めて高精度に移動させることができ、又、リードスクリューが光軸方向に対して所定の傾斜角度をなすと共にラックナットがリードスクリューに対して直線状の又は凸状に湾曲した歯で噛み合う(180度以下の領域でリードスクリューのネジ山及びネジ溝と噛み合う)ように形成されているため、ラックナットがリードスクリューに噛合した状態で光軸方向に移動すると、ラックナットの歯の噛合位置も変化し、すなわち、噛合位置が一箇所ではなく常に変化するため、局部的な摩耗を低減でき、耐久性を向上させることができる。
上記構成において、ラックナットの歯は、リードスクリューの所定のリード角をなすネジ山に対して平行又は所定角度傾斜して伸長するように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、ラックナットの歯の片当り等を防止して好ましい噛合状態を得ることができ、それ故に機能上の信頼性を高めることができ、又、所定の傾斜角度をなす場合においては、バックラッシュ等も低減することができる。
上記構成において、ラックナットは、ガイドシャフトに対して光軸方向に移動自在にガイドされると共にガイドシャフト回りに回動自在に支持され、リードスクリューに噛合しつつ移動するに連れてガイドシャフト回りに回転するように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、リードスクリューの回転に伴ってラックナットが光軸方向に移動する際に、その移動に連れてラックナットがガイドシャフト回りに回転してその角度位置が変化するため、例えば、ラックナットの外壁の一部にセンサ光を反射する反射板等を貼付して、この反射板に対向する位置において反射板との離隔距離の変化を検出する光センサを設けることで、レンズ保持枠の光軸方向における位置を検出することができる。
すなわち、ラックナットを位置検出手段の一部として兼用することができ、位置検出手段の簡素化、低コスト化等を達成することができる。
上記構成をなすレンズ駆動装置によれば、構造の簡素化、部品点数の削減、低コスト化等を達成しつつ、リードスクリューの駆動量に対するレンズ保持枠の移動量の分解能を高めて高精度に移動させることができ、又、リードスクリューとの螺合領域でのラックナット(の歯)の摩耗等を低減して耐久性を向上させることのできるレンズ駆動装置を得ることができる。
本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置の分解斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置(レンズ保持枠が図中の左側に移動した状態)を示す正面図である。 図1に示すレンズ駆動装置(レンズ保持枠が図中の右側に移動した状態)を示す正面図である。 図1に示すレンズ駆動装置に含まれるラックナットとリードスクリューとの噛合状態を示すものであり、(a)は図3に示す状態での噛合状態を示す断面図であり、(b)は図4に示す状態での噛合状態を示す断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置に含まれるラックナットとリードスクリューとの噛合状態を示す部分図である。 図1に示すレンズ駆動装置に含まれるラックナットの歯とリードスクリューとの噛合関係を示す模式図である。 本発明に係るレンズ駆動装置に含まれるラックナットの他の実施形態を示すものであり、(a)は図3に示す状態におけるラックナットとリードスクリューとの噛合状態を示す断面図であり、(b)は図4に示す状態におけるラックナットとリードスクリューとの噛合状態を示す断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置に含まれるリードスクリューを駆動する駆動モータの他の実施形態を示す(一部断面図を含む)正面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
この実施形態に係るレンズ駆動装置は、図1及び図2に示すように、ベース10、レンズGを保持するレンズ保持枠20、レンズ保持枠20を光軸L方向にガイドする第1ガイドシャフト31及び第2ガイドシャフト32、ベース10に固定される駆動源としての駆動モータ40、駆動モータ40に直結されたリードスクリュー50、リードスクリュー50の先端部を支持する軸受60、レンズ保持枠20と一緒に光軸L方向に移動すると共にリードスクリュー50に離脱可能に付勢されて噛合するラックナット70、ラックナット70を回転付勢すると共に光軸L方向に付勢する捩り圧縮型のコイルスプリング80等を備えている。
ベース10は、図1及び図2に示すように、略平板状をなすと共に6つの直立壁部を持つように形成され、第1ガイドシャフト31を光軸L方向に伸長するように固定する嵌合孔11a,11aを有する一対の直立壁部11,11、第2ガイドシャフト32を光軸L方向に伸長するように固定する嵌合孔12a,12aを有する一対の直立壁部12,12、リードスクリュー50を光軸L方向に対して所定の傾斜角度θをなす方向に伸長するように(駆動モータ40及び軸受60を介して)方向付けして保持するべく、リードスクリュー50を通す貫通孔13aを有すると共に駆動モータ40を固定するための直立壁部13、軸受60を固定するための嵌合孔14aを有する直立壁部14等を備えている。
レンズ保持枠20は、樹脂材料により形成されており、図1ないし図4に示すように、レンズGを嵌め込んで保持する保持部21、光軸L方向に伸長する第1ガイドシャフト31を摺動自在に嵌合させる嵌合孔22a,23aを画定する一対の嵌合壁部22,23、嵌合壁部22の一部から光軸L方向に垂直な方向に延出して第2ガイドシャフト32に摺動自在に係合する係合片24等を備えている。
一対の嵌合壁部22,23は、光軸L方向において互いに対向する平板状に形成され、光軸L方向において、ラックナット70を隙間なく嵌め込むと共に第1ガイドシャフト31回りに回動自在に配置し得る離隔寸法に形成されている。
すなわち、レンズ保持枠20は、第1ガイドシャフト31が嵌合孔22a,23aに摺動自在に通され、第2ガイドシャフト32が係合片24を摺動自在に係合させることにより、第1ガイドシャフト31回りの回転が規制されつつ光軸L方向に移動させられるようになっている。
第1ガイドシャフト31は、図1ないし図4に示すように、円形断面をなす金属材料により軸線L1方向に伸長するように形成されており、レンズ保持枠20の嵌合孔22a,23aに通され、その両端部31a,31bがベース10の嵌合孔11a,11aにそれぞれ嵌合して固定され、その軸線L1が光軸Lと平行になるように方向付けされている。
そして、第1ガイドシャフト31は、レンズ保持枠20の嵌合孔22a,23aを介して、レンズ保持枠20を光軸L方向に摺動自在にガイドするようになっている。
第2ガイドシャフト32は、図1ないし図4に示すように、円形断面をなす金属材料により軸線L2方向に伸長するように形成されており、その両端部32a,32bがベース10の嵌合孔12a,12aに嵌合して固定され、その軸線L2が光軸Lと平行になるように方向付けされている。
そして、第2ガイドシャフト32は、レンズ保持枠20の係合片24を摺動自在に係合させて、レンズ保持枠20が第1ガイドシャフト31の回りに回転するのを規制しつつ、レンズ保持枠20を光軸L方向にガイドするようになっている。
駆動モータ40は、所定の角度刻みでステップ的に回転し得るステッピングモータであり、所望の取り付け手法(ネジによる固定、接着、溶接、圧入等)によりベース10の直立壁部13に固定されている。そして、駆動モータ40は、直結されたリードスクリュー50に回転駆動力を及ぼすようになっている。
リードスクリュー50は、金属材料により形成されており、図1ないし図4に示すように、その軸線S方向が光軸L方向に対して所定の傾斜角度θをなすように方向付けられて、その付け根部51が駆動モータ40に直結され、その先端部52がベース10の嵌合孔14aに固定された軸受60により回動自在に支持されている。
軸受60は、図1ないし図4に示すように、ベース10の直立壁部14において、嵌合孔14aに嵌合して固定され、リードスクリュー50の先端部52を回動自在に支持するようになっている。
このように、リードスクリュー50は光軸L方向に対して所定の傾斜角度θをなすように配置されているため、リードスクリュー50の軸線S方向における駆動量(ピッチ×回転数)をXとすると、光軸L方向におけるレンズ保持枠20の移動量Yは、Y=X・COSθとなり、Y<Xの関係が成立し、すなわち、リードスクリュー50の駆動量よりもレンズ保持枠20の移動量が小さくなる。換言すれば、リードスクリュー50の駆動量に対するレンズ保持枠20の移動量の分解能を高めることができ、それ故に、高精度に移動させることができる。
ラックナット70は、図1ないし図5に示すように、第1ガイドシャフト31に外嵌される円筒部71、円筒部71から径方向に延出する腕部72、腕部72の先端に形成された歯部73等を備えている。
円筒部71は、第1ガイドシャフト31に対して隙間なく摺動自在に外嵌される嵌合孔71aを有すると共に、一対の嵌合壁部22,23の間において第1ガイドシャフト31の軸線L1方向において隙間なくかつ第1ガイドシャフト31回りに回動自在に配置される寸法に形成されている。
腕部72は、円筒部71から径方向に向けて延出する形状に形成されている。
歯部73は、図5ないし図7に示すように、リードスクリュー50と噛合する2つの歯73aを有するように形成されている。
2つの歯73aは、図5及び図7に示すように、歯部73の平坦面に対して、断面が略三角形でかつ直線状をなす突条に形成され、リードスクリュー50(のネジ山50a及びネジ溝50b)と直線状に噛み合う、すなわち、第1ガイドシャフト31の中心Oからリードスクリュー50に対して180度の範囲で水平に噛み合う(歯73aがリードスクリュー50の噛合位置の外周の接線T方向に伸長する)ように形成されている。
また、2つの歯73aは、図6及び図7に示すように、リードスクリュー50の所定のリード角αをなすネジ山50aに対して所定角度β(0<β<γ)だけ傾斜して、又は、平行(β=0)に伸長するように形成されている。ここで、γの値は、歯73aがリードスクリュー50のネジ山50a及びネジ溝50bと噛合してネジ送りする状態が確保される範囲の限界値である。
これにより、ラックナット70の歯73aの片当り等を防止して好ましい噛合状態を得ることができ、それ故に機能上の信頼性を高めることができ、又、所定の傾斜角度β(0<β<γ)をなす場合においては、バックラッシュ等も低減することができる。
尚、ここでは、歯73aが直線状で接線T方向に伸長する(リードスクリュー50に対して180度の範囲で水平に噛み合う)場合を示したが、これに限定されるものではなく、凸状に湾曲して形成された歯(リードスクリュー50に対して180度よりも小さい範囲で噛み合う、すなわち、リードスクリュー50の外周に向けて凸状に湾曲する形状をなす歯)を採用してもよい。また、ここでは、2つの歯73aを示したが、これに限定されるものではなく、3つの歯73a、又は4つ以上の歯73aを採用してもよく、又、歯73a同士の間隔は、ここではリードスクリュー50のピッチに対して3ピッチ空けた場合を示したが、これに限定されるものではなくそれ以外のピッチ間隔を空けて配列することができる。
さらに、リードスクリュー50が光軸L方向に対して所定の傾斜角度θをなすと共に、ラックナット70がリードスクリュー50に対して直線状の又は凸状に湾曲した歯73aで噛み合う(180度以下の領域でリードスクリュー50のネジ山50a及びネジ溝50bと噛み合う)ように形成されているため、ラックナット70がリードスクリュー50に噛合した状態で光軸L方向に移動すると、ラックナット70の歯73aの噛合位置は、(図3に示す位置にレンズ保持枠20が位置するときに対応する)図5(a)に示すような第1ガイドシャフト31の中心Oから長さW1となる歯73aの外側(先端側)の噛合位置Pから、(図4に示す位置にレンズ保持枠20が位置するときに対応する)図5(b)に示すような第1ガイドシャフト31の中心Oから長さW2(W2<W1)となる歯73aの内側(ラックナット70の回転中心側)の噛合位置Qへと、第1ガイドシャフト31の中心O側に変化する。すなわち、噛合位置が一箇所ではなく常に変化するため、局部的な摩耗を低減でき、耐久性を向上させることができる。
コイルスプリング80は、図1ないし図4に示すように、第1ガイドシャフト1の周りでかつラックナット70の円筒部71の周りに外嵌させられると共に、その一端部81がレンズ保持枠20の嵌合壁部23の一部に掛止され、その他端部82がラックナット70の腕部72の一部に掛止されて、所定の圧縮代に圧縮しつつ捩った状態で取り付けられている。
したがって、コイルスプリング80は、ラックナット70をレンズ保持枠20に対して光軸L方向に付勢すると共に、ラックナット70の歯部73をリードスクリュー50に離脱可能に噛合するように付勢し、さらに、レンズ保持枠20の係合片24を第2ガイドシャフト32に対して離脱可能に係合するように付勢するようになっている。
次に、このレンズ駆動装置の動作について説明する。
先ず、レンズ保持枠20が,図3に示すように、光軸L方向の左側に位置するとき、ラックナット70の歯73aは、図5(a)に示すように、その先端側の噛合位置Pにおいてリードスクリュー50と噛合している。
そして、駆動モータ40が正回転すると、リードスクリュー50が正回転し、ラックナット70はリードスクリュー50のネジ送り作用を受けて、レンズ保持枠20は、第1ガイドシャフト31により光軸L方向にガイドされかつ第2ガイドシャフト32により軸線L1回りの回転が規制されつつ、ラックナット70と一緒に光軸L方向の右側に向けて移動する。
そして、レンズ保持枠20が,図4に示すように、光軸L方向の右側に位置するとき、ラックナット70の歯73aは、図5(b)に示すように先端側から内側に移動した噛合位置Qにおいてリードスクリュー50と噛合している。
また、右側への移動限界に至ると、ラックナット70は、コイルスプリング80の付勢力に抗して、第1ガイドシャフト31回りに回転し、リードスクリュー50との噛合状態から離脱し、リードスクリュー50が空回りの状態となり、ラックナット70の食い付き及び食い付きによるロック状態に至るのを防止することができる。
一方、駆動モータ40が逆回転すると、リードスクリュー50が逆回転し、ラックナット70は、コイルスプリング80の付勢力によりリードスクリュー50との噛合状態に復帰すると共に、リードスクリュー50のネジ送り作用を受けて、レンズ保持枠20は、第1ガイドシャフト31により光軸L方向にガイドされかつ第2ガイドシャフト32により軸線L1回りの回転が規制されつつ、ラックナット70と一緒に光軸L方向の左側に向けて移動する。この移動の際にも、ラックナット70の歯73aの噛合位置は、図5(b)に示す噛合位置Qから図5(a)に示す噛合位置Pを経て連続的に変化する。
このレンズ保持枠20の移動に際して、リードスクリュー50が光軸L方向に対して所定の傾斜角度θをなすように配置されているため、リードスクリュー50の駆動量(ピッチ×回転数)よりも光軸L方向におけるレンズ保持枠20の移動量を小さくでき、すなわち、リードスクリュー50の駆動量に対するレンズ保持枠20の移動量の分解能を高めて高精度に移動させることができる。また、ラックナット70の歯73aの噛合位置も常に変化するため、局部的な摩耗を低減でき、耐久性を向上させることができる。
図8(a),(b)は、本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示すものであり、ラックナットを変更した以外は、前述の実施形態と同一である。
すなわち、この実施形態においては、ラックナット70´は、円筒部71、腕部72、歯部73´を備えている。
ラックナット70´は、円筒部71を介して、第1ガイドシャフト31に対してレンズ保持枠20と一緒に光軸L方向に移動自在にガイドされると共に、第1ガイドシャフト31回りに回動自在に支持されている。
歯部73´は、図8(a),(b)に示すように、先端に向かうに連れて先細る(内側に向かうに連れて広がる)ように形成され、歯73a´が、第1ガイドシャフト31の中心Oと噛合位置とを通る直線Mに対して傾斜角度ηをなすように傾斜して形成されている。
すなわち、ラックナット70´(の歯73a´)がリードスクリュー50に噛合しつつ移動するに連れて、ラックナット70´は、第1ガイドシャフト31回りに回転するように形成されている。
ここで、傾斜角度ηは、第1ガイドシャフト31の中心Oにリードスクリュー50の軸線Sが近づくに連れて大きくなる。傾斜角度ηが大きくなるに連れて、ラックナット70´の歯73a´の噛合位置は、(図3に示す位置にレンズ保持枠20が位置するときに対応する)図8(a)に示すような第1ガイドシャフト31の中心Oから長さW1´となる歯73a´の外側(先端側)の噛合位置P´から、(図4に示す位置にレンズ保持枠20が位置するときに対応する)図8(b)に示すような第1ガイドシャフト31の中心Oから長さW2´(W2´<W1´)となる歯73a´の内側(ラックナット70の回転中心側)の噛合位置Q´へと、第1ガイドシャフト31の中心O側に変化する。すなわち、噛合位置が一箇所ではなく常に変化するため、局部的な摩耗を低減でき、耐久性を向上させることができる。
特に、リードスクリュー50の回転に伴ってラックナット70´が光軸L方向に移動する際に、その移動に連れてラックナット70´が第1ガイドシャフト31回りに回転して、図8(a),(b)に示すようにその角度位置が変化するため、例えば、ラックナット70´の外壁の一部にセンサ光を反射する反射板74等を貼付し、反射板74に対向する位置において反射板74との離隔距離の変化を検出する光センサ90を設けることで、レンズ保持枠20の光軸L方向における位置を検出することができる。
すなわち、ラックナット70´を位置検出手段の一部として兼用することができ、位置検出手段の簡素化、低コスト化等を達成することができる。
図9は、本発明に係るレンズ駆動装置のさらに他の実施形態を示すものであり、駆動モータを変更し、軸受60を廃止し、それに伴ってベースを一部変更した以外は、前述の図1ないし図7に示す実施形態と同一である。
すなわち、この実施形態において、ベース10´は、一対の直立壁部11,11、一対の直立壁部12,12、直立壁部13、リードスクリュー50の先端部52を当接させる直立壁部14´を備えている。
駆動モータ40´は、直結されたリードスクリュー50を軸線S方向の先端側に向けて常時付勢するように内蔵されたスプリング41、直立壁部13の貫通孔13aに臨む領域に配置されてリードスクリュー50の直結された領域を軸線S回りに回動自在に支持する軸受42等を備えている。
この実施形態によれば、リードスクリュー50がその軸線S方向に常時付勢されているため、ラックナット70との噛合においてバックラッシュ等を解消することができ、より高精度な駆動を行うことができる。
上記実施形態においては、光軸L方向に移動するレンズ保持枠として一つのレンズ保持枠20を示したが、これに限定されるものではなく、複数のレンズ保持枠を備える構成において本発明を適用することもできる。
上記実施形態においては、ラックナット70,70´を回動自在に支持するシャフトとして、第1ガイドシャフト31を用いたが、これに限定されるものではなく、それ以外のシャフトを用いてもよい。
上記実施形態においては、コイルスプリング80として、ラックナット70,70´を、リードスクリュー50に噛み合うように付勢すると共に、光軸L方向においてレンズ保持枠20に向けて付勢するように形成されたものを示したが、これに限定されるものではなく、ラックナット70,70´がレンズ保持枠20と一体的に光軸L方向に移動することが保証される限り、ラックナット70,70´がリードスクリュー50に噛み合うように付勢するだけの捩り型のコイルスプリングを採用してもよい。
以上述べたように、本発明のレンズ駆動装置は、構造の簡素化、部品点数の削減、低コスト化等を達成しつつ、リードスクリューの駆動量に対するレンズ保持枠の移動量の分解能を高めて高精度に移動させることができ、又、リードスクリューとの螺合領域でのラックナット(の歯)の摩耗等を低減して耐久性を向上させることができるため、光ディスク装置の光ピックアップユニット、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等の光学機器に用いられるレンズ駆動装置等に適用できるのは勿論のこと、その他の光学機器に対しても有用である。
L 光軸
G レンズ
10,10´ ベース
11 一対の直立壁部
11a 嵌合孔
12 一対の直立壁部
13 直立壁部
13a 貫通孔
14,14´ 直立壁部
14a 嵌合孔
20 レンズ保持枠
21 保持部
22,23 一対の嵌合壁部
22a,23a 嵌合孔
24 係合片
31 第1ガイドシャフト
L1 第1ガイドシャフトの軸線
31a,31b 端部
O 第1ガイドシャフトの中心
32 第2ガイドシャフト
L2 第2ガイドシャフトの軸線
32a,32b 端部
40,40´ 駆動モータ
41 スプリング
42 軸受
50 リードスクリュー
S リードスクリューの軸線
θ 傾斜角度
50a ネジ山
50bネジ溝
51 付け根部
52 先端部
60 軸受
70,70´ ラックナット
71 円筒部
71a 嵌合孔
72 腕部
73,73´ 歯部
73a,73a´ 歯
74 反射板
P,Q,P´,Q´ 噛合位置
T 噛合位置における接線
80 コイルスプリング
81 一端部
82 他端部
90 光センサ

Claims (3)

  1. レンズを保持するレンズ保持枠と、
    前記レンズ保持枠をレンズの光軸方向にガイドするガイドシャフトと、
    駆動源により回転駆動されるリードスクリューと、
    前記レンズ保持枠と一緒に光軸方向に移動すると共に前記リードスクリューに離脱可能に付勢されて噛合するラックナットと、を備えたレンズ駆動装置であって、
    前記リードスクリューは、前記光軸方向に対して所定の傾斜角度をなす方向に伸長するように配置され、
    前記ラックナットは、前記リードスクリューに対して、直線状の又は凸状に湾曲した少なくとも二つ以上の歯で噛み合うように形成されている、
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記ラックナットの歯は、前記リードスクリューの所定のリード角をなすネジ山に対して平行又は所定角度傾斜して伸長するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記ラックナットは、前記ガイドシャフトに対して光軸方向に移動自在にガイドされると共に前記ガイドシャフト回りに揺動自在に支持され、前記リードスクリューに噛合しつつ移動するに連れて前記ガイドシャフト回りに回転するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
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